JP2002248245A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2002248245A
JP2002248245A JP2001044149A JP2001044149A JP2002248245A JP 2002248245 A JP2002248245 A JP 2002248245A JP 2001044149 A JP2001044149 A JP 2001044149A JP 2001044149 A JP2001044149 A JP 2001044149A JP 2002248245 A JP2002248245 A JP 2002248245A
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JP
Japan
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conductive
mechanism plate
plate
ball
conductive resin
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JP2001044149A
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English (en)
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Hisayoshi Sato
久芳 佐藤
Shuhei Kadoya
周平 門矢
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Adachi Light Inc
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Adachi Light Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手間の掛からない簡単な構造で静電気を除去
するパチンコ遊技機を提供する。 【解決手段】 機構板10に球タンク14等の裏機構が
装着されたパチンコ遊技機において、前記機構板10を
導電性樹脂J1をコア材としたサンドイッチ成形により
成形すると共に静電気除去のための導電部材38を設
け、該導電部材38を導電性締着具34により機構板1
0に固着することにより機構板10と導通するようにし
たことを特徴とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機におけるア
ース構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にパチンコ遊技機は、多くの部材が
合成樹脂により成形され、特に裏機構を備える機構板に
おいてはパチンコ球の流下により静電気が発生し帯電し
易いため、静電気の瞬間的通電によりその高電圧が電子
回路基板に流れ電子機器を誤作動させたり、遊技者が電
撃を感じ不快感を与えたりしていた。
【0003】このため、パチンコ球の通路部に金属板を
設けて、該金属板に帯電した静電気をリード線を介して
パチンコ機の導電性部材にアースするようにしたものが
ある。(本出願人による特開平8−323004号公報
参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、静電気
が帯電する場所は上記公報のタンクレール以外にも複数
箇所あるため、それぞれの場所に金属板を設けてリード
線を介してアースしなければならず、リード線のハンダ
付け等手間が掛かりコスト増の原因となっていた。しか
も、裏機構を取付けてさらにリード線の配線処理も行わ
なければならず組付け工程の合理化が図り難いという問
題がある。
【0005】そこで、本発明は、手間の掛からない簡単
な構造で静電気を除去するパチンコ遊技機を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために、請求項1記
載の発明は、機構板に球タンク等の裏機構が装着された
パチンコ遊技機において、前記機構板を導電性樹脂をコ
ア材としたサンドイッチ成形により成形すると共に静電
気除去のための導電部材を設け、該導電部材を導電性締
着具により機構板に固着することにより機構板と導通す
るようにしたことを特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、機構板に球
タンク等の裏機構が装着されるパチンコ遊技機におい
て、前記機構板の少なくとも表裏どちらか一方を導電性
樹脂をにより成形すると共に、静電気除去のための導電
部材を導電性樹脂部と接触状に装着することにより機構
板と導通するようにしたことを特徴としている。
【0008】また、請求項3記載の発明は、機構板に球
タンク等の裏機構が装着されたパチンコ遊技機におい
て、前記機構板を導電性樹脂をコア材としたサンドイッ
チ成形により成形すると共に裏機構は導電機能を備えて
なり、該裏機構を導電性締着具により機構板に固着する
ことにより機構板と導通するようにしたことを特徴とし
ている。
【0009】また、請求項4記載の発明は、機構板に球
タンク等の裏機構が装着されたパチンコ遊技機におい
て、前記機構板の少なくとも表面を導電性樹脂により成
形すると共に裏機構は導電機能を備えてなり、該裏機構
を導電性固着具により機構板に固着することにより機構
板と導通するようにしたことを特徴としている。
【0010】また、請求項5記載の発明は、機構板に球
タンク等の裏機構が装着されたパチンコ遊技機におい
て、前記機構板の少なくとも表面を導電性樹脂により成
形すると共に裏機構は導電性樹脂により形成し、該裏機
構を機構板と接触状に固着することにより機構板と導通
するようにしたことを特徴としたことを特徴としてい
る。
【0011】また、請求項6記載の発明は、請求項4ま
たは5記載の発明において、前記機構板を、導電性樹脂
をスキン材としたサンドイッチ成形により成形したこと
を特徴としている。
【0012】また、請求項7記載の発明は、機構板に球
タンク等の裏機構が装着されるパチンコ遊技機におい
て、前記機構板の少なくとも裏面を導電性樹脂により成
形すると共に裏機構は導電性樹脂により形成し、該裏機
構を機構板裏面と接触状に固着することにより機構板と
導通するようにしたことを特徴としている。
【0013】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載の発明において、前記機構板に切欠きまたは開口して
係止部を形成すると共に、裏機構に該係止部から臨み機
構板の裏面で係止する係止手段を設けたことを特徴とし
ている。
【0014】また、請求項9記載の発明は、機構板に球
タンク等の裏機構が装着されるパチンコ遊技機におい
て、前記機構板の裏面を導電性樹脂により成形すると共
に裏機構は導電機能を備えてなり、該導電機能を介して
導電性締着具を導電性樹脂部に螺締めすることにより裏
機構を機構板と導通するようにしたことを特徴としてい
る。
【0015】また、請求項10記載の発明は、請求項3
ないし8のいずれかに記載の発明において、前記裏機構
を、導電性樹脂をスキン材としたサンドイッチ成形によ
り成形したことを特徴としている。
【0016】また、請求項11記載の発明は、請求項1
ないし5のいずれかに記載の発明において、前記機構板
に、導電部材または裏機構の取付ボスを形成すると共
に、該取付ボスの近傍に樹脂流動チャンネルを設けたこ
とを特徴としている。
【0017】また、機構板に球タンク等の裏機構が装着
されたパチンコ遊技機において、前記機構板の少なくと
も表面を導電性樹脂により成形すると共に裏機構は導電
機能を備えてなり、該裏機構を導電性締着具により機構
板に固着するようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態を図面
に基づいて説明すると、図1はパチンコ遊技機の正面
図、図2はパチンコ遊技機の裏面図である。図において
1はパチンコ機の機枠、2は機枠1の前面にヒンジ部1
a,1bにより開閉自在に設けられる前面枠である。
【0019】また、前面枠2はほぼ中央に開口3を形成
した額縁状に形成され、該開口3を閉塞するようにガラ
ス扉枠4および打球供給用の上部球受皿5がヒンジ部4
a,4b,5a,5bにより開閉自在に装着されてい
る。また、前面枠2の下部には上部球受皿5から溢出す
るパチンコ球を貯留する下部球受皿6およびパチンコ球
の弾発力を調節する操作ハンドル7が設けられている。
【0020】8は前面枠2の後面に遊技盤取付枠9を介
して着脱自在に取付けられる遊技盤であって、該遊技盤
8の裏面にはほぼ方形状に成形された機構板10がヒン
ジ部10a,10bを介して配設されており、この機構
板10のほぼ中央に、遊技盤8に設けられる可変表示装
置11の後部を臨ませるための窓部12が開設されてい
る。なお、機構板10は、1部材からなるものであって
も、適宜部分で分離される2部材以上から構成されるも
のであってもよい。また、前面枠2に設けられた機枠
1,ガラス扉枠4,上部球受皿5,機構板10のヒンジ
部1a,1b,4a,4b,5a,5b,10a,10
bは、図5に示すように連設部13により一体に設けら
れている。なお、遊技盤8は前面枠2の前後どちらから
装着するようにしてもよい。
【0021】前記機構板10には後で詳述するパチンコ
球を貯留する球タンク14をはじめとして多くの裏機構
が装着されており、球タンク14の下方には球払出装置
15にパチンコ球を整列して導き出す球誘導樋16およ
び屈曲誘導樋17が接続されている。また、球払出装置
15の下方には、該球払出装置15から払出されたパチ
ンコ球を上部球受皿5に導く球排出通路18と上部球受
皿5の余剰球を下部球受皿6に導く余剰球通路19が設
けられている。これら、球排出通路18、余剰球通路1
9は後面が開口した樋状に形成されており、該後面開口
がカバー板20によって覆われ係止片により固着してい
る。また、窓部12の下方には入賞球集合樋21が設け
られ、該入賞球集合樋21に連通して入賞球を1個ずつ
排出処理する入賞球排出処理装置22が設けられてい
る。23は電源ターミナルボックスであり、24はパチ
ンコ遊技機の遊技内容を制御するための回路基板が収納
されている基板ボックスである。
【0022】前記球排出通路18の底部25は、図7お
よび図8に示すように遊技盤取付枠9に形成された連絡
口26を介して上部球受皿5の裏面の球出口27と連通
されており、球払出装置15から払出されたパチンコ球
は球排出通路18を流下し、その底部25から連絡口2
6、球出口27を通過して上部球受皿5に導かれる。ま
た、前記余剰球通路19は、球排出通路18の底部25
に形成された溢出口28と連通されており、上部球受皿
5および球排出通路18の底部25にパチンコ球が充満
すると、その余剰球が溢出口28から余剰球通路19を
流下し、下部球受皿6に貯留されるようになっている。
【0023】しかして、機構板10はABS等の合成樹
脂に炭素微粉末および金属微粉末等の導電性素材を混入
して導電性を付与した導電性樹脂J1をコア材とし、ス
キン材をABS等の非導電性樹脂J2としてサンドイッ
チ成形により成形している。そして、後述する裏機構の
取着部29a〜29fにビス孔30を有する取付ボス3
1を適宜箇所に設けている。また、取付ボス31近傍に
樹脂流動チャンネル32を設け、確実に導電性樹脂J1
が取付ボス31に回るようにして、あたかも配線が機構
板10全体に張り巡らしてあるかのようにしている。ま
た、図3および図6に示すように機構板10の一側縁に
遊技盤取付枠9と連繋する上下ヒンジ部が一体に形成さ
れた金属製ヒンジ具33が導電性締着具としてのビス3
4により固着され、該ビス34を介して導電性樹脂J1
のコア材と導通している。そして、ヒンジ具33の支持
軸35を、遊技盤取付枠9にビス着された前記ヒンジ部
10a,10bの軸孔36に挿通すると共に、開放側を
クランプ等の留具37により固着することにより、該機
構板10を遊技盤8の裏側に開閉可能に装着している。
【0024】また、図7に示すように前記球排出通路1
8の底部25を覆うように導電部材としての薄い金属板
38が設けられている。この金属板38は、底部25の
上面と左右の両側内面のほぼ全体を覆うようにコ字形に
折曲形成され、上部球受皿5に導かれるパチンコ球が接
触可能となっている。また、金属板38の後端中央に下
向きの折曲片38aが形成され、その折曲片38aに貫
通孔39が設けられている。そして、図8に示すように
その折曲片38aの貫通孔39と機構板10の後面側に
突設された取着ボス31のビス孔30と合致させ、さら
にカバー板20を被着して該カバー板20の透孔40お
よび取着ボス31のビス孔30に外方から導電性締着具
としてのビス34を締着することにより、ビス34が透
孔40およびコア材の導電性樹脂J1部にねじ込まれ金
属板38と機構板10が電気的に接続される。
【0025】また、裏機構の前記電源ターミナルボック
ス23は、図9および図10に示すように導電機能とし
ての後面を開放した箱状の導電樹脂製のカバー本体41
から成り、該カバー本体41には透孔42を設けてなる
複数の軸筒43を介して係止爪44により一定の間隔を
離して配線基板45が配設される。該配線基板45には
コネクタ46が接続される端子47および枠飾りラン
プ,メイン電源,入賞情報・補給情報を知らせるための
配線用等の端子群48が設けられている。また、49,
49は補給用およびメインヒューズであり、これらから
引出された配線は機構板10の凹窪状の取着部29a内
に設けられた通孔50を介して遊技盤8に装着されるラ
ンプ等の適宜箇所に接続される。
【0026】次に上記構成よりなる電源ターミナルボッ
クス23の取付方法について説明する。まず、カバー本
体41を取着部29a内に入れ、この状態で、カバー本
体41の透孔42から軸筒43を介して各取着ボス31
のビス孔30に導電性締着具としてのビス34をそれぞ
れ螺締することにより、図10に示すようにビス34が
コア材の導電性樹脂J1部にねじ込まれ電源ターミナル
ボックス23がカバー本体41を介して機構板10と導
通状態で取付けられる。
【0027】また、前記裏機構の球タンク14は、図1
1および図12に示すように上面が開口する平面略長方
形の箱形に形成され、機構板10に接する後面壁51
と、該後面壁51に対向する前面壁52と、左右側壁5
3,54および底壁55とからなる。該底壁55は、ほ
ぼ平坦面であり左側壁53に向かって緩やかに下傾して
いる。そして、底壁53の下流端部であり、かつ前後巾
のほぼ中央にパチンコ球が流出する長方形状の球導出口
56が開設される。また、左右側壁53,54の外側中
央に取付突片57,57が突設されている。58は導電
機能としての金属板による導電板であり、該導電板58
は折曲部により左側壁53に沿って設けられ、その外側
にビス孔59を有する突出片部60を延設している。
【0028】上記構成の球タンク14の取着は、図12
および図13に示すように導電板58の突出片部60と
共に取付突片57を取着部29bの取付ボス31に導電
性締着具としてのビス34により螺着することにより、
ビス34がコア材の導電性樹脂J1部にねじ込まれ、導
電板58を介して球タンク14が機構板10と導通状態
で固着される。なお、導電機能として球タンク14に別
途導電板58を設けるようにしたが、前後左右側壁5
1,52,53,54および底壁55の一部または全部
を金属により成形し導電機能としてもよい。
【0029】また、前記裏機構の前記球誘導樋16は、
図14に示すように機構板10に接する後側壁61と底
壁62および前側壁63と上流側に位置する左側壁64
とで上面が開放した樋状に形成されると共に、底壁62
中央に下方に向うにしたがって高くなる仕切壁65によ
って二条の球通路66,66が形成され、パチンコ球が
二列になって流下するようになっている。そして、左側
壁64および下流側底壁62下面に取付片67,67が
突設されている。
【0030】前記仕切壁65は導電性を有する金属板に
より形成され導電機能を果し、下端に複数のL字形の係
止片68,68…と外側に突出してビス孔69を有する
突出片部70を設けている。一方、球誘導樋16の底壁
62および左側壁64には溝部が形成され、底壁62の
溝部には前記突出片部70の挿通孔71と前記係止片6
8,68…が係止する係止孔72,72…を穿設してい
る。そして、図12に示すように仕切壁65の突出片部
70を挿通孔71に挿通すると共に、係止片68,68
…を係止孔72,72…に臨ませ、仕切壁65を横方向
にスライドして、係止片68,68…を係止孔72,7
2…に係止させることにより簡単に取付けられる。
【0031】上記構成の球誘導樋16の取着は、図13
に示すように取付片67,67を突出片部70と共に取
着部29cの取付ボス31に導電性締着具としてのビス
34により螺着することにより、ビス34がコア材の導
電性樹脂J1部にねじ込まれ仕切壁65を介して球誘導
樋16が機構板10と導通状態で固着される。なお、球
誘導樋16の仕切壁65を導電機能としたが、別途導電
板を設けるようにしても、前後左側壁61,63,64
および底壁62の一部または全部を金属により成形し導
電機能としてもよい。
【0032】また、前記裏機構の屈曲誘導樋17は、図
15に示すように球流路73aを有する外板74と、球
流路73bを有する裏板75との間に仕切壁76を重ね
合わせて形成し、各球流路73a,73bにはパチンコ
球の有無を検出する機能を備えた可動片77および該可
動片77により接続する近接スイッチからなる球切れ検
知装置78と球抜き装置79が組み込まれる。該球抜き
装置79は球抜弁79aおよびリンク部材79bおよび
裏板75に固着される操作部材79cとからなる。
【0033】前記仕切壁76は、導電機能として導電性
を有する薄い鉄板により成形され、取付孔80と連通す
る固定用の透孔81が穿設されており、該透孔81は取
付用ビス34より小径として、ビス34がねじ込まれる
ようにしている。
【0034】上記構成の屈曲誘導樋17の取着は、図1
6に示すように導電性締着具としてのビス34を取付孔
80から透孔81を介して取着部29dの取付ボス31
のビス孔30にねじ込んで、ビス34がコア材の導電性
樹脂J1部にねじ込まれ、屈曲誘導樋17が仕切壁76
を介して機構板10と導通状態で固着される。
【0035】また、前記裏機構の球払出装置15は、図
17および図18に示すように箱枠状の本体ベース82
と螺旋状の制御体83と該制御体83を回転駆動する電
気的駆動源としてのモータ84とによって大略構成され
ている。本体ベース82は前記屈曲誘導樋17の球通路
73a,73bと連通する供給通路85a,85bと排
出通路86とを備え、カバー体87の上部に取付部88
が形成される。前記制御体83は、モータ84の出力軸
89に固着され、供給通路85a,85bの最先端部の
パチンコ球を支持して移送する突条90を螺旋状に設け
て構成されており、該突条90は、本実施の形態の場
合、制御体83が1回転することによって供給通路85
a,85bの最先端部のパチンコ球を回転軸方向に移送
して排出通路86に払出すようにその螺旋形状が選ばれ
ている。91は、導電機能としての供給通路85a,8
5bに臨んで設けられる導電性の鉄板であり、ビス孔9
2を有する取付片93が設けられる。
【0036】上記構成の球払出装置15の取着は、図1
8に示すように導電性締着具としてのビス34を取付部
88から取付片93を介して取着部29eの取付ボス3
1のビス孔30にねじ込んで、ビス34がコア材の導電
性樹脂J1部にねじ込まれ、鉄板91を介して機構板1
0と導通状態で固着される。
【0037】また、前記基板ボックス24は、図19お
よび図20に示すように機構板10の取着部29fに配
置される導電機能としての基板95と、該基板95の前
面に取着されパチンコ遊技機の動作状態を制御するため
の回路基板96と、該回路基板96の前面を覆う箱状の
カバー体97とから構成されている。前記基板95は、
両側縁が前方へ屈曲して形成される長方形状の金属板か
らなり、回路基板96の電気的ノイズ防止と補強のため
に用いられる。そして、前面四隅角部にビス挿通孔98
aを貫設したボス部98がカシメ着され、一側に後述す
る取付片102と合致するビス孔99aを有する舌片9
9が延設されている。また、回路基板96は長方形状か
らなり、その前面にCPU100a,ROM100bな
どの電子部品が取付けられる。また、上下四隅部に前記
基板95の各ビス挿通孔98aと対応位置する取付孔1
01が開設されている。また、カバー体97は、透明な
ABS樹脂製からなり、回路基板96よりやや大きく、
かつ前記基板95を囲う大きさからなり、後面が開放す
る箱形状を成す。該カバー体97の左右側壁97a,9
7b外側両側にビス挿通孔102aを有する取付片10
2が設けられている。
【0038】一方、カバー体97の内側隅角部に前記回
路基板96の取付部103が形成され、該取付部103
には回路基板96の取付孔101と連通するビス孔10
4が穿設されている。そこで、図20に示すように基板
95の前面に回路基板96を重ね、更に、該回路基板9
6に前記取付部103が当接するようにしてカバー体9
7を被着し、基板95の後側から各ビス挿通孔98a,
取付孔101を介して各ビス孔104にビス105を螺
締することにより基板ボックス24が一体に組付けられ
る。
【0039】このようにして組み付けられた基板ボック
ス24は、図20に示すように取着部29fに配置さ
れ、カバー体97の四隅部の各取付片102に開設され
たビス挿通孔102aを介して舌片99と共に、取付ボ
ス31の各ビス孔30に導電性締着具としてのビス34
を螺締することにより、ビス34がコア材の導電性樹脂
J1部にねじ込まれ基板95を介して機構板10と導通
状態で取付けられる。
【0040】上記したように裏機構を導電性締着具34
により機構板10に取着するだけで機構板10と導通す
るようにしたので、球タンク14および球誘導樋16,
屈曲誘導樋17を流下するパチンコ球は球払出装置15
に導かれ、球払出装置15から払出されたパチンコ球
は、球排出通路18の底部25から連絡口26、球出口
27を通過して上部球受皿5に導かれて貯留される。こ
の際に裏機構およびパチンコ球の流下によって発生滞電
した静電気は、それぞれ導電機能としての導電部材3
8,58,65,76,91を介して導電性締着具34
により機構板10に導電され、機構板10の導電性樹脂
J1部からヒンジ具33を介して確実に除電することが
でき、パチンコ球は非滞電状態となる。このため、遊技
者が上部球受皿5に貯留されるパチンコ球に手を触れて
も感電することがなくなり、遊技者に不快感を与えるよ
うな事態を無くすことができる。また、電源ターミナル
ボックス23および基板ボックス24においても静電気
が機構板10に流れ除去できるため、静電気の瞬間的通
電によりその高電圧が配線基板45および電子回路基板
96に流れて電子機器を誤作動させたりすることがなく
なる。
【0041】また、機構板10をサンドイッチ成形する
際に、コア材を導電性樹脂J1とし、スキン材をABS
等の非導電性樹脂J2とすることで、材料費が高い導電
性樹脂の混合比率を約30%の低い混合比率とすること
ができ、使用量を大幅に抑えコストの低減を図ることが
できる。また、衝撃強度が低い導電性樹脂J1を衝撃強
度の高いABS等の非導電性樹脂J2で覆うことができ
るため、導電性樹脂J1のみで形成される機構板10よ
りも衝撃強度を向上させることができる。したがって、
機構板10全体の衝撃強度を向上することができると共
に、機構板10に延設されたボスやリブの根元を補強す
ることができるため、ボスやリブの根元に対して応力集
中が起きた場合でも破損を防止することができる。ま
た、機構板10のコア材を導電性樹脂J1とする場合、
導電性締着具としてのビス34をボス31の根元近くの
長さのものを使用すれば、成形条件に多少ばらつきが生
じ、ボス31のビス孔30開口端まで導電性樹脂が回り
切らない場合でも確実に導通することが可能となる。
【0042】また、球誘導樋16の静電気は、図21お
よび図22に示すように球誘導樋16の終端に位置して
設けられる板状の球均し部材129を導電部材として除
電するようにしてもよく、図22に示すように回動軸の
ビス130を導電性締着具としてコア材の導電性樹脂J
1部にねじ込むことにより球均し部材129を固着する
と共に機構板10と導通し球誘導樋16を流下するパチ
ンコ球の静電気を機構板に放電することができる。13
1は球均し部材129とともにビス130に回動自在に
設けられた球止め部材である。なお、球均し部材は図示
した板状に限らず導電性を有する揺動自在に設けられる
ものでもよい。
【0043】なお、本実施の形態において静電気を機構
板10のヒンジ具33を介して放電するようにしたが、
例えば図23に示すように機構板10の適宜箇所にアー
ス用のボス106を形成し、端子金具107をカシメ着
したリード線108を導電性締着具34により螺着する
ことによりビス34がコア材の導電性樹脂J1部にねじ
込まれ、リード線108が機構板10と導通状態で取付
けられる。そして、このリード線108の他端を機枠1
のヒンジ1a,1bまたはパチンコ遊技機を設置してい
る島設備に直接接地することにより除電するようにして
もよい。なお、アース用のボス106は機構板10の軸
支側に設けるのが好ましいが、予め適宜箇所に複数設け
るようにして、どこからでもアースできるようにするよ
うにしてもよい。また、前記した裏機構の取付ボス31
をアース用のボスとして兼用することができるのは言う
までもない。
【0044】上記した球タンク14等の裏機構は、導電
性を有する鉄板等により機構板10と導通させるように
したが、裏機構自体を導電性を有する合成樹脂により形
成するようにしてもよく、好ましくは図25に示すよう
に導電性樹脂J1をスキン材としたサンドイッチ成形に
より成形し、特に衝撃を受けやすい端部および角部にパ
チンコ球の流下に妨げとならないように樹脂流動チャン
ネル32を設けることにより強度が増し、裏機構全体を
導電性樹脂J1により形成するのに比べ丈夫で安価な裏
機構とすることができる。また、樹脂流動チャンネル3
2をリブ状に設けるようにして強度を保持するようにし
てもよい。このように導電性を有する合成樹脂により形
成することにより、導電性樹脂J1をコア材としたサン
ドイッチ成形により成形した機構板10においては、鉄
板等の導電部材を使用することなく導電性締着具34に
より螺着することで機構板10と導通させることができ
る。また、内部のコア材が衝撃強度の高いABS等の非
導電性樹脂J2であるため、導電性樹脂J1のみで形成
される機構板10よりも衝撃強度を向上させることがで
きる。したがって、機構板10全体の衝撃強度を向上す
ることができると共に、応力集中しやすいボスをはじめ
とする機構板10の突出部補強することができる。
【0045】図24および図25は機構板10の他の実
施の形態を示し、前記実施の形態と同じ構成要素には同
符号を付して説明する。この実施の形態は、機構板10
を導電性樹脂J1をスキン材とし、コア材を通常のAB
S等の非導電性樹脂J2としたサンドイッチ成形により
成形している。このようにすることで、衝撃強度の強い
機構板10が得られると共に、図24に示すように球排
出通路18のように直接機構板10と接触しながらパチ
ンコ球が流下する箇所は常に機構板10を介して静電気
を除去することができる。なお、球排出通路18の開放
側を閉塞するカバー板20に導通性を持たせるのが好ま
しく、鉄板をプレス加工することにより成形するか少な
くとも内面を導電性樹脂J1で形成するのがよい。
【0046】また、図26に示すように機構板10の少
なくとも表面を導電性を有する合成樹脂J1とする二重
成形(多重成形)により形成するようにしてもよく、球
タンク14の突出片部60および球誘導樋16の突出片
部70と取付ボス31とを導電性締着具に限ることなく
接触状に取着することで裏機構と機構板10を互いに導
通させることができる。このとき、同図に示すように非
導電性樹脂J2が機構板10に突設された取付ボス31
やリブの根元に充填されるように金型を構成することが
望ましく、取付ボス31やリブの補強ができるため、例
え取付ボス31やリブの根元に対して応力集中が起きた
場合でも破損を防止できる。さらに、固着手段としての
ビスを根元に充填された非導電性樹脂J2にねじ込むこ
とで導電性樹脂J1だけにねじ込むのに比べ破損の心配
がなく固着が確実なものとなる。
【0047】また、二重成形することにより、衝撃強度
が低い導電性樹脂と衝撃強度が高いABS等の非導電性
樹脂が二層に重なっているため、導電性樹脂のみで形成
される機構板に比べ機構板全体の衝撃強度を向上させる
ことができる。なお、二重成形する際にも、材料費が高
い導電性樹脂J1の使用量を抑え、肉厚を非導電性樹脂
J2の肉厚よりも薄くすることでコストの低減を図るこ
とが望ましい。
【0048】図27ないし図29は、機構板10の表面
を導電性を有する合成樹脂J1により形成すると共に導
電性固着具118により裏機構を固着する実施の形態を
示し、前記実施の形態と同じ構成要素には同符号を付し
て説明する。導電性固着具118は、導電性を備えた合
成樹脂により形成されており、図27および図29に示
すように全体形状を上方が拡開開放した略コ字型に形成
され、後述する取付突部119内でがたつかない厚さが
選ばれる。また左右両側の弾性係止片120,120は
外側に段部を介して係止部121,121を凹状に形成
しており、摘み部122,122の外側は、上方に向う
先細のテーパー面となっている。
【0049】一方、機構板10の裏面であって球タンク
14および球誘導樋16の取着部29b,26cの側方
位置に取付突部119を突出形成している。該取付突部
119は箱型に形成され、上端に前記導電性固着具11
8を差込む挿入開口123が形成され、該挿入開口12
3の開口縁部を導電性固着具118の係合部124とし
ている。
【0050】また、球タンク14の取付突片57および
球誘導樋16の取付片67は、上面に導電性固着具11
8の挿入口125が開口した箱状に形成され、前後に前
記取付突部119を挿通する挿通開口126が形成され
ている。なお、前記取付突片57および取付片67は、
球タンク14および球誘導樋16の後壁51,61を取
着部29b,26cに当接させた状態で挿入口125と
前記取付突部119の挿入開口123が合致するように
その位置が選ばれる。
【0051】上記構成の球タンク14および球誘導樋1
6の取付けは、次の如くおこなわれる。図28に示すよ
うに、球タンク14および球誘導樋16を機構板10の
後方から取着部29b,26cに臨ませると共に、取付
突片57および取付片67の挿通開口126を取付突部
119に臨ませ挿通し、球タンク14および球誘導樋1
6の後面壁51,後側壁61を取着部29b,26cに
当接させる。次に、導電性固着具118を図29鎖線に
示すように球タンク14および球誘導樋16の取付方向
と直交する挿入口125から取付突部119の挿入開口
123に差込む。このとき、弾性係止片120,120
はテーパー面により内側に弾性変形する。そして導電性
固着具118を取付突部119に押し込むと弾性係止片
120,120の復元弾性力によって図29実線に示す
ように係止部121,121が係合部124,124に
係合する。このとき導電性固着具118が図28に示す
ように、取付突部119を貫通した状態にあるため、導
電性固着具118によって抜け止めされ、球タンク14
および球誘導樋16が確固に取付けられる。同時に図2
8に示すように導電性固着具118を介して導電機能で
ある導電板58および仕切壁65の突出片部60,70
が機構板10の取付突部119と接触状にあり、球タン
ク14および球誘導樋16と機構板10を導通させるこ
とができる。なお、導電性固着具として螺締めするビス
としてもよい。
【0052】上記したように、少なくとも表面を導電性
を有する合成樹脂により形成することにより機構板10
のように比較的大きな部材を導電性樹脂製とすることで
空中放電も多くなり、一層除電効果が得られることにな
る。
【0053】また、裏機構および機構板10を導電性樹
脂J1をスキン材としたサンドイッチ成形により成形し
た場合においては、図25に示すように球タンク14お
よび球誘導樋16等の裏機構を導電性樹脂J1により成
形することにより、導電性締着具および導電性固着具を
使用することなく機構板10と接触状に取着することで
互いに導通させることが可能となる。さらに導通性を確
実なものとするために、図30に示すように、機構板1
0の球タンク14の取付部29bの一側縁に差込係止部
110を設けると共に、他側端にはその先端に係止爪1
11を備える弾性係止部112を設け、一方球タンク1
4の一側に差込片113を設けると共に、他側には係合
受部114を有する係合片115を設け、球タンク14
の差込片113を前記差込係止部110に差込んだ後、
係合片115を弾性係止部112に押圧してその係止爪
111を係合片115の係合受部114に弾発係止させ
ることにより球タンク14を機構板10と導通状態に取
着することができる。また、係合受部114に係止爪1
11の先端が嵌り込む凹溝116が形成されており、球
タンク14の係止接触状態を確固と維持することができ
る。このように、裏機構を導電性締着具により螺着する
ことなく、引掛けおよび係止片による固着、または差込
および挟持することにより機構板10と導通させること
ができ、少ないビス止めまたはビス無しで取付けられる
ので、取付作業が容易となりしかも取外しも簡単とな
る。
【0054】また、図31および図32に示すように、
機構板10と裏機構の少なくとも表面を導電性樹脂J1
により形成すると共に、機構板10の取着部29a〜2
9fに、図32鎖線に示すように裏機構の取着側に弾性
付与した弾性片117を形成し、該弾性片117の付勢
に抗して裏機構(図上球タンク14)を図32に示すよ
うに圧着してビス等の適宜手段により取着するようにし
てもよく、弾性片117により機構板10と裏機構の接
触状態が確実となり、裏機構の静電気を確実に機構板1
0に流すことができる。また、弾性片117は裏機構側
に設けるようにしてもよく同様の効果が得られる。
【0055】また、機構板10のスキン材(表面)を導
電性樹脂J1としたことで、図33に示すように機構板
10に球タンク14および球誘導樋16,屈曲誘導樋1
7の底壁55,62および球流路73a,73bの一部
を構成する球受片109を突設するようにしてもよく、
該球受片109を介して静電気を機構板10側に流すこ
とができると共に、該球タンク14および球誘導樋1
6,屈曲誘導樋17を流下するパチンコ球の重量が該各
球受片109に分担され球荷重の一部が直接機構板10
に負荷することから、球タンク14および球誘導樋1
6,屈曲誘導樋17へ掛かる荷重が軽減され耐久性が向
上する。この際当然のことながら球タンク14および球
誘導樋16,屈曲誘導樋17は、それぞれ前記各球受片
109が露呈し得る切欠が開設され、球タンク14およ
び球誘導樋16,屈曲誘導樋17を機構板10に取付け
ることにより正常にパチンコ球が流下するように構成さ
れる。
【0056】次に、図34ないし図37は機構板の裏面
側を導電性樹脂とした実施の形態を示し、機構板10は
表面側を非導電性樹脂J2とし裏面側を導電性樹脂J1
とした多重成形により形成される。図34は裏機構1
4,16を取着する際に導電機能としての突出片部6
0,70を介して導電性締着具としてのビス34を導電
性樹脂J1に螺締することで裏機構と機構板10を導通
することができる。また、図35に示すように機構板1
0の裏機構の取着部29a〜29fに切欠きまたは開口
して係止部127を形成し、裏機構の球タンク14を導
電性樹脂J1により形成すると共に係止片128を一体
に形成し、該係止片128が機構板10の裏面側で弾性
係止することにより機構板10と導通することができ
る。なお、このとき差込片113によっても導通させる
ことができる。また、係止片128に弾性付与すること
なく、図36に示すように球誘導樋16(裏機構)に一
体に設けられた係止片128を同図鎖線に示すように係
止部127に臨ませ実線位置にスライドすることにより
機構板10裏面に係止すると共に導通させることができ
る。この実施の形態における球誘導樋16は、図上内面
を導電性樹脂J1とした二重成形により成形したものと
したがスキン材を導電性樹脂J1としたサンドイッチ成
形としてもよい。
【0057】このように凹凸面の少ない機構板の裏面側
を導電性樹脂J1とすることで、導電性樹脂の使用量を
減らしてコストの低減を図ることができ、しかも電源タ
ーミナルボックス23,基板ボックス24の装着時に万
一配線基板45および基板95の裏面の配線部分が機構
板10と直接接触してもショートすることがない。ま
た、図37に示すように球排出通路18の底部25を覆
う導電部材としての薄い金属板38を屈曲して係止部3
8bを形成し、該係止部38bを機構板10の裏面側の
導電性樹脂J1と接触させるようにしても導通させるこ
とができる。
【0058】なお、上記した実施の形態において、機構
板10を導電性樹脂J1および非導電性樹脂J2とをサ
ンドイッチ成形または多重成形により形成するようにし
たが、機構板10に帯電防止剤を添加したり塗布したり
してもよく、全体を導電性樹脂J1により成形するよう
にしてもよいが、どうしても炭素微粉末および金属微粉
末等の導電性素材を多量に混入すると衝撃に弱く破損し
やすくなりコストも高くなるという欠点があるため導電
性素材を約60%混入した導電性樹脂により成形するの
が好ましい。また、これまで導電性樹脂という言葉で分
別して説明してきたが、これは一般の非導電性樹脂以外
の樹脂のことを示すものであり、したがって、帯電防止
樹脂と呼ばれる樹脂も含まれることはもちろんである。
また、導電性樹脂J1および非導電性樹脂J2にバージ
ン材を使用するのは当然であるが、導電性樹脂J1およ
び非導電性樹脂J2にリサイクル材を使用することによ
り、強度および性能を落とすことなくコストの低減を図
ることができる。
【0059】また、機枠1および前面枠2を本発明の機
構板10と同様に導電性樹脂J1をコア材としたサンド
イッチ成形としたり、少なくとも表面を導電性樹脂とす
る多重成形とすることにより、アース線を使用すること
なくヒンジ部1a,1b,10a,10bを介してパチ
ンコ遊技機の静電気を設置島にアースすることができ
る。このとき、導電性樹脂が黒色系であるため、特に前
面枠2において、遊技者に視認可能な前面部の非導電性
樹脂が導電性樹脂によりくすんで見えるため、非導電性
樹脂と導電性樹脂との間に白色系樹脂を介在させること
により、表面の色彩がくすむことなく見栄えをよくする
ことができる。また、三層構造にするとどうしても肉厚
が厚くなるため流動性のよい樹脂を使用して肉厚を薄く
するのが好ましいが、中間層の白色系樹脂の材質により
剥離を生じる恐れがあるため、ABSと相溶性がよいポ
リアミドを使用したり相溶性が低いポリプロピレンに相
溶性を高める添加剤を加えて使用するのがよい。また、
白色系樹脂に替えて白色系フィルムとして、一層目を充
填後フィルムを挿入し再度二層目を充填するようにして
成形してもよい。なお、機構板10を回動自在としてヒ
ンジ部10a,10bを介して放電するようにしたが、
機構板10を引掛式として該引掛け片と前面枠2とを導
通させるようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明に係るパチンコ遊技機によれば、導電機能を
備えた裏機構を導電性締着具により機構板に固着するだ
けで、煩わしいアース線の処理をすることなく機構板を
通して裏機構およびパチンコ球に帯電する静電気を容易
かつ効果的に除去でき、しかも機構板に設けられた排出
樋を流下するパチンコ球の静電気もすべて除去すること
ができ、静電気による弊害をなくすことができる。
【0061】また、機構板および裏機構の表面を導電性
樹脂とすることで、導電性締着具を使用することなく係
止係合手段により裏機構を取着することができ、作業能
率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の裏面図である。
【図3】機構板の斜視図である。
【図4】裏機構を外して示す分解斜視図である。
【図5】前面枠の要部斜視図である。
【図6】機構板のヒンジ具の要部断面図である。
【図7】カバー板を外して示す要部斜視図である。
【図8】図7の側断面図である。
【図9】電源ターミナルボックスを外して示す要部斜視
図である。
【図10】電源ターミナルボックスの取着を示す断面図
である。
【図11】球タンクの斜視図である。
【図12】機構板の要部正面断面図である。
【図13】球タンクおよび球誘導樋の取着を示す断面図
である。
【図14】球誘導樋の斜視図である。
【図15】屈曲誘導樋の分解斜視図である。
【図16】屈曲誘導樋の取着を示す要部断面図である。
【図17】球払出装置の斜視図である。
【図18】球払出装置の取着を示す断面図である。
【図19】基板ボックスの分解斜視図である。
【図20】基板ボックスの取着を示す断面図である。
【図21】導電部材を球均しとした実施の形態の要部斜
視図である。
【図22】図21の平断面図である。
【図23】アースの他の実施の形態の要部断面図であ
る。
【図24】他の実施の形態の球排出通路部分の側断面図
である。
【図25】球タンクおよび球誘導樋の取着状態を示す断
面図である。
【図26】球タンクの他の実施の形態の取着を示す断面
図である。
【図27】球タンクおよび球誘導樋の他の実施の形態の
取着を示す分解斜視図である。
【図28】図27の取着状態を示す側断面図である。
【図29】図27の取着状態を示す正面断面図である。
【図30】球タンクの他の実施の形態の取着を示す断面
図である。
【図31】球タンクの他の実施の形態の取着を示す分解
斜視図である。
【図32】図31の取着状態を示す断面図である。
【図33】他の実施の形態の機構板の要部斜視図であ
る。
【図34】球タンクおよび球誘導樋の取着を示す他の実
施の形態の側断面図である。
【図35】球タンクの取着を示す他の実施の形態の平断
面図である。
【図36】球誘導樋の取着を示す他の実施の形態の平断
面図である。
【図37】球排出通路部分の側断面図である。
【符号の説明】
10 機構板 14 球タンク(裏機構) 15 球払出装置(裏機構) 16 球誘導樋(裏機構) 17 屈曲誘導樋(裏機構) 23 電源ターミナルボックス(裏機構) 24 基板ボックス(裏機構) 31 取付ボス 32 樹脂流動チャンネル 34 ビス(導電性締着具) 38 金属板(導電部材) 41 カバー本体(導電機能) 58 導電板(導電機能) 65 仕切壁(導電機能) 76 仕切壁(導電機能) 91 鉄板(導電機能) 94 基板(導電機能) 118 導電性固着具 129 球均し部材(導電部材) 130 ビス(導電性締着具) J1 導電性樹脂

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機構板に球タンク等の裏機構が装着され
    たパチンコ遊技機において、 前記機構板を導電性樹脂をコア材としたサンドイッチ成
    形により成形すると共に静電気除去のための導電部材を
    設け、該導電部材を導電性締着具により機構板に固着す
    ることにより機構板と導通するようにしたことを特徴と
    したパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 機構板に球タンク等の裏機構が装着され
    るパチンコ遊技機において、 前記機構板の少なくとも表裏どちらか一方を導電性樹脂
    をにより成形すると共に、静電気除去のための導電部材
    を導電性樹脂部と接触状に装着することにより機構板と
    導通するようにしたことを特徴としたパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 機構板に球タンク等の裏機構が装着され
    たパチンコ遊技機において、 前記機構板を導電性樹脂をコア材としたサンドイッチ成
    形により成形すると共に裏機構は導電機能を備えてな
    り、該裏機構を導電性締着具により機構板に固着するこ
    とにより機構板と導通するようにしたことを特徴とした
    パチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】 機構板に球タンク等の裏機構が装着され
    たパチンコ遊技機において、 前記機構板の少なくとも表面を導電性樹脂により成形す
    ると共に裏機構は導電機能を備えてなり、該裏機構を導
    電性固着具により機構板に固着することにより機構板と
    導通するようにしたことを特徴としたパチンコ遊技機。
  5. 【請求項5】 機構板に球タンク等の裏機構が装着され
    たパチンコ遊技機において、 前記機構板の少なくとも表面を導電性樹脂により成形す
    ると共に裏機構は導電性樹脂により形成し、該裏機構を
    機構板と接触状に固着することにより機構板と導通する
    ようにしたことを特徴としたパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】 前記機構板を、導電性樹脂をスキン材と
    したサンドイッチ成形により成形した請求項4または5
    記載のパチンコ遊技機。
  7. 【請求項7】 機構板に球タンク等の裏機構が装着され
    るパチンコ遊技機において、 前記機構板の少なくとも裏面を導電性樹脂により成形す
    ると共に裏機構は導電性樹脂により形成し、該裏機構を
    機構板裏面と接触状に固着することにより機構板と導通
    するようにしたことを特徴としたパチンコ遊技機。
  8. 【請求項8】 前記機構板に切欠きまたは開口して係止
    部を形成すると共に、裏機構に該係止部から臨み機構板
    の裏面で係止する係止手段を設けたことを特徴とする請
    求項7記載のパチンコ遊技機。
  9. 【請求項9】 機構板に球タンク等の裏機構が装着され
    るパチンコ遊技機において、 前記機構板の裏面を導電性樹脂により成形すると共に裏
    機構は導電機能を備えてなり、該導電機能を介して導電
    性締着具を導電性樹脂部に螺締めすることにより裏機構
    を機構板と導通するようにしたことを特徴としたパチン
    コ遊技機。
  10. 【請求項10】 前記裏機構を、導電性樹脂をスキン材
    としたサンドイッチ成形により成形した請求項3ないし
    8のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
  11. 【請求項11】 前記機構板に、導電部材または裏機構
    の取付ボスを形成すると共に、該取付ボスの近傍に樹脂
    流動チャンネルを設けたことを特徴とした請求項1ない
    し5のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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