JP5017083B2 - プリンタ、その制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷データを生成する情報処理装置と、その印刷データを受信して印刷処理を実行する画像入出力装置とがネットワークを介して接続されて構成される印刷処理システムに関するものである。また、この印刷処理システムを構成する情報処理装置及び画像入出力装置、それらの制御方法、プログラムに関するものである。
従来から、ホストコンピュータに搭載されるプリンタドライバは、プリンタに登録されている用紙タイプ情報をネットワーク経由でプリンタから取得し、給紙方法として用紙タイプを指定する仕組みが存在している。定型用紙タイプ(普通紙、厚紙、OHP等:Type1と呼ぶ)の用紙タイプ情報は、デバイス(プリンタ)とプリンタドライバ間では固定ID値(用紙タイプID値)でやり取りすることが可能である(特許文献1)。
また、Windows(登録商標)系のプリンタドライバの設定値は、DEVMODEと呼ばれる固定サイズのデータ構造体で規定されている。ホストコンピュータ上のアプリケーションは、プリンタドライバの設定値をDEVMODE形式でプリンタドライバからアップロードし、印刷実行時にはDEVMODE形式でプリンタドライバへ受け渡すことでプリンタドライバの設定を指定できる。用紙タイプもDEVMODE形式のメンバー値として定義されており、規定の用紙タイプとして定義された用紙タイプIDが設定値として利用されている。
近年、規定の用紙タイプをベースにして特殊な用紙タイプ情報(名称「文字列」、形状、表面性、坪量)を定義し、それにID番号を付加してデバイスに登録するType2用紙方式が考案されている。従来の印刷システムでは、用紙タイプは規定のものに限定されていたが、Type2用紙をデバイス上で指定し、用紙タイプ情報として登録することで多種多用な用紙タイプでの印刷が可能となっている。
プリンタドライバのUIで、用紙タイプ情報(Type2)の詳細情報を表示、選択するためには、プリンタから用紙タイプ情報(用紙タイプIDに対応する名称「文字列」、形状、表面性、坪量等)を取得する必要がある。
Type2の用紙タイプ情報は、Type1の固定ID値に比べて大きく、可変サイズである。ところが、設定値を格納するDEVMODEは固定サイズでなくてはならず、サイズを無闇に大きくするとアプリケーションの処理速度低下、システム不安定の要因となるため大きめに確保することはできない。
そこで、Type2用紙も、Type1用紙同様、DEVMODEには用紙タイプID値だけを登録する方法が考案され、実施されている。
プリンタドライバは、アプリケーションからDEVMODEで用紙タイプIDを指定されると、その用紙タイプID値を含む印刷命令を生成し、プリンタに送信する。プリンタは、受信した印刷命令に含まれる用紙タイプID値がType2の場合は、プリンタ内部の用紙タイプ情報に登録されている用紙タイプの詳細情報を参照する。それによって、指定された用紙タイプを認識し、指定された用紙タイプで印刷処理を実行することが可能である。
特許第3703376号公報
上述のように、アプリケーションの中には、DEVMODEをアプリケーションが生成するデータ内に保存し、印刷時にDEVMODEを含むデータをプリンタドライバに渡すことでデータ生成時の印刷設定を指定するものが存在する。ところが、デバイスで作成した用紙タイプ(Type2)の用紙タイプIDがDEVMODEに格納されている場合には、以下のような問題が発生する。これについて、図18を用いて具体的に説明する。
プリンタ702には、用紙タイプ情報701が登録されていて、この用紙タイプ情報701では、複数のType2用紙が設定されている。PC703のプリンタドライバからの要求があると、プリンタ702から用紙タイプ情報701がPC703のプリンタドライバに送信される。
PC703のプリンタドライバの設定UI上にプリンタから受信した用紙タイプ情報を表示することで、ユーザに印刷設定値として用紙タイプを選択させる。この設定した印刷設定値はアプリケーションデータ704に取り込まれたDEVMODEに保存されている。この例では、ユーザは、印刷設定値の内、給紙方法として、用紙タイプID=3の(用紙名称:厚紙A、表面性:再生紙、形状:ノーマル、坪量:200)が選択されている状態を示している。
ここで、このアプリケーションデータ704を、プリンタ702に印刷する場合について説明する。
PC703のプリンタドライバは、アプリケーションから受信したアプリケーションデータ704中のDEVMODEで設定されている用紙タイプID=3から、用紙タイプ指定命令(ID=3)を含む印刷命令(PDLコマンド)を生成する。そして、プリンタドライバは、その生成した印刷命令をプリンタ702に送信する。
プリンタ702は、印刷命令に含まれる用紙タイプ指定命令から用紙タイプ情報701を参照する。この場合、用紙タイプID=3の用紙タイプ情報が用紙タイプ情報701に存在するため、用紙タイプID=3の用紙タイプ情報に従う印刷処理の実行が可能である(正常処理系)。
ところが、このシステムでは、生成したアプリケーションデータ704を、その作成時とは用紙タイプ情報の構成が変更(更新)されたプリンタ706に対して印刷の実行を行うと、以下のような問題が発生する。
PC705上のプリンタドライバは、上記の正常処理系と同様、プリンタ706に対して、用紙タイプID=3の用紙タイプ指定命令を含む印刷命令を送信する。プリンタ706の用紙タイプ情報707は、その内容が更新されたことで用紙タイプID=3が存在していない。
この状態では、プリンタ706は、用紙タイプID=3の用紙タイプ情報が用紙タイプ情報707に存在しないため、用紙タイプに従う正しい処理を行うことは不可能である。例えば、用紙タイプID=3の坪量が厚紙相当の用紙の場合、定着温度は普通紙よりも高温で動作させる必要があるが、必要な情報がないため普通紙に変更して印刷をすることになる。
また、用紙タイプ情報707に用紙タイプID=3の用紙タイプ情報が存在していたとしても、アプリケーションデータ704を生成した時と異なる値が実行時に設定されていると、プリンタ706のプリンタエンジンに悪影響を与えかねない問題も発生し得る。この問題としては、例えば、両面印刷不可能な用紙タイプで両面印刷を試みる等がある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、既に設定した印刷設定に従う印刷を適切に実行することを可能にする印刷処理システム、情報処理装置及び画像入出力装置及びそれらの制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明によるプリンタは以下の構成を備える。即ち、
現行の用紙タイプに関する情報として、その情報自身を識別する識別子である現行の用紙タイプ情報ID、及び用紙タイプIDを含む各用紙の属性値を含む現行の用紙タイプ情報と、それまでに設定されていた従前の用紙タイプに関する情報として、その情報自身を識別する識別子である従前の用紙タイプ情報ID、及び用紙タイプIDを含む各用紙の属性値を含む従前の用紙タイプ情報とを記憶する記憶手段と、
前記用紙タイプ情報IDと前記用紙タイプIDを含む印刷命令を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと異なるか判定する判定手段と、
前記判定手段により前記受信手段により受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと一致すると判定された場合、前記現行の用紙タイプ情報に含まれる前記受信手段により受信した用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を行い、前記判定手段により前記受信手段により受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと異なると判定された場合、それまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報に含まれる前記受信手段により受信した用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を行う印刷手段と
を有する。
本発明によれば、既に設定した印刷設定に従う印刷を適切に実行することを可能にする印刷処理システム、情報処理装置及び画像入出力装置及びそれらの制御方法、プログラムを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。但し、本実施形態に記載されている構成要素の相対配置、数値等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[システム構成]
図1は本発明の実施形態の印刷処理システムにおける画像入出力装置の構成を示すブロック図である。
画像入出力装置1000において、リーダ部1は原稿の画像を読み取り、原稿画像に応じた画像データを画像入出力制御部3へ出力する。プリンタ部2は画像入出力制御部3からの画像データに応じた画像を記録紙上に記録(印刷)する。画像入出力制御部3はリーダ部1及びプリンタ部2に接続され、ファクシミリ部4、ストレージ部5、ハードディスク部6、コンピュータインタフェース部7、RIP(Raster Image Processor)部8、操作部9、コア部10を備える。
ファクシミリ部4は、電話回線を介して受信した圧縮画像データを伸長して、伸長した画像データをコア部10へ転送する。一方で、ファクシミリ部4は、コア部10から転送された画像データを圧縮して、圧縮した圧縮画像データを電話回線を介して送信する。送受信する画像データは、ストレージ部5に接続されたハードディスク部6中に一時的に保存することができる。
ストレージ部5にはハードディスク部6が接続されており、ストレージ部5はコア部10から転送された画像データを圧縮し、その圧縮画像データを、それを検索するためのID番号とともにハードディスク部6に記憶する。また、ストレージ部5はコア部10を介して転送されたコードデータに基づいてハードディスク部6に記憶されている圧縮画像データを検索し、検索された圧縮画像データを読み出して伸長し、伸長された画像データをコア部10へ転送する。
コンピュータインタフェース部7は、情報処理装置であるパーソナルコンピュータ(PC(Personal Computer)/WS(Work Station):以下、PCと略称)11とコア部10の間のインタフェースである。このコンピュータインタフェース部7とPC11とは、ネットワーク21を介して接続されている。また、コンピュータインタフェース部7は、コア部10で管理している印刷ジョブや用紙タイプ情報をPC11に送信する等、PC11との双方向通信することも可能である。ここで、コンピュータインタフェース部7は、用紙タイプ情報を第1の送信部、印刷データを受信する第1の受信部として機能する。
リーダ部1やプリンタ部2に装着されたオプション等の機器情報や、給紙段(給紙部)に設定されている用紙情報は、リーダ部1あるいはプリンタ部2からコア部10に送信される。コア部10に送信された情報は、コンピュータインタフェース部7を通して、PC11(ホストコンピュータとして機能する)に送信することが可能である。PC11より、機器情報の取得要求がネットワークを介してコンピュータインタフェース部7に送信されると、コンピュータインタフェース部7では、コア部10に機器情報を問い合わせる。コア部10は、問い合わされた機器情報を再度ネットワーク21を介してPC11に送信する。
RIP部8はPC11から転送された画像を表すコードデータ(PDL)をプリンタ部2で記録できる画像データに展開する。
操作部9はタッチパネルディスプレイとハードキーを備え、ユーザインタフェースにより、本画像入出力装置1000への動作指示や動作設定、及び用紙タイプ情報の登録や給紙段への用紙情報設定等の設定を行うことができる。操作部9を操作することで、既成の用紙タイプ情報をカスタマイズしてデバイス固有の用紙タイプ情報の登録が可能である。
操作部9で入力した用紙タイプ情報は、ストレージ部5に保存する。この保存時には、後述の用紙タイプ情報ID、用紙タイプIDを発番し、用紙タイプ情報と共に、ストレージ部5を介して最終的にはハードディスク部6に保存する。
コア部10は、リーダ部1、プリンタ部2、ファクシミリ部4、ストレージ部5、コンピュータインタフェース部7、RIP部8、操作部9のそれぞれの間のデータフローを制御する。
PC11と画像入出力装置1000との間で双方向通信により配信されるID付きの機器情報には、例えば、以下のようなものがある。
給紙段や排紙装置(フィニッシャー)等の種類、画像入出力装置1000に登録済の用紙タイプ情報、給紙段に設定されている用紙情報、トナーの残量等の機器情報(デバイス情報)がある。
ここで、用紙タイプ情報は、カスタマイズされて登録された用紙タイプ情報(用紙タイプID、用紙名称、坪量、表面性、形状)であり、登録、設定されている用紙タイプ情報が画像入出力装置1000に配信される。用紙タイプ情報は、具体的には、普通紙、光沢紙、厚紙、OHP、再生紙、帳票用紙等の定義済のType1用紙タイプと、カスタマイズされた用紙タイプ(Type2用紙タイプ)がある。
給紙段に設定されている用紙情報は、用紙サイズ、用紙向き、用紙タイプ情報を含んでいる。
次に、画像入出力装置1000のリーダ部1及びプリンタ部2の詳細構成について、図2を用いて説明する。
図2は本発明の実施形態のリーダ部及びプリンタ部の断面図である。
リーダ部1の原稿給送装置101は原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス102上へ給送し、原稿の読取動作終了後、プラテンガラス102上の原稿を排出装置220へ排出する。原稿がプラテンガラス102上に搬送されると、ランプ103を点灯し、スキャナユニット104の移動を開始させて原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー105、106、107及びレンズ108によってCCDイメージセンサ(以下、CCD)109へ導かれる。このような走査によって得られる原稿の画像は、CCD109によって読み取られる。CCD109から出力される画像データは、所定の画像処理が施された後、画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
プリンタ部2のレーザドライバ221はレーザ発光部201を駆動して、画像入出力制御部3のコア部10から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部201に発光させる。
このレーザ光は感光ドラム202に照射され、感光ドラム202にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム202の潜像の部分には現像器203によって現像剤が付着される。そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、給紙段であるカセット204及びカセット205のいずれかから記録紙を給紙して転写部206へ搬送し、感光ドラム202に付着された現像剤を記録紙に転写する。
現像剤が転写された記録紙は定着部207に搬送され、定着部207の熱と圧力により現像剤が記像紙に定着される。定着部207を通過した記録紙は排出ローラ208によって排出される。また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ208のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ208の回転方向を逆転させ、フラッパ209によって再給紙搬送路210へ導く。再給紙搬送路210へ導かれた記録紙は上述のタイミングで転写部206へ給紙される。
次に、コア部10の詳細構成について、図3を用いて説明する。
図3は本発明の実施形態の画像入出力装置のコア部の詳細構成を示すブロック図である。
リーダ部1からの画像データはインタフェース(I/F)122を介して、データ処理部121へ転送される。データ処理部121は画像の回転処理や変倍処理等の画像処理や画像データの圧縮、伸長を行うものであり、内部にA4/Letterサイズ相当の画像データ複数ページ分のページメモリを有する。リーダ部1からデータ処理部121へ転送された画像データは、ページメモリに一時的に記憶された後、圧縮されてインタフェース120(I/F)を介してストレージ部5へ転送される。
また、コンピュータインタフェース部7を介して入力された画像を表すコードデータ(PDL)は、インタフェース120を介してデータ処理部121に転送される。次に、RIP部8へ転送されて画像データに展開され、この画像データはデータ処理部121に転送され、ページメモリとしても機能するメモリ124に一時的に記憶される。メモリ124に記憶した画像データは、圧縮されてストレージ部5へ転送され、データ処理部121で定められた画像データID番号で管理される。
ストレージ部5からの圧縮画像データは、データ処理部121へ転送された後、伸長されてメモリ124に一時的に記憶された後、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェース部7へ転送される。
また、画像データがストレージ部5で保持されると、その旨が画像出力開始判断部126を介して直ちにデータ管理部125へ通知され、データ処理部121で定められた画像データID番号と関連づけて管理する。また、同時にハードディスク部6に保存された印刷ジョブも印刷ジョブID番号と関連付けて管理している。
尚、データ処理部121へ各種画像データを入力し、メモリ124に一時的に記憶した画像データを、内部のセレクタを切り替えて、プリンタ部2、ファクシミリ部4及びコンピュータインタフェース部7のいずれかへ転送することが可能である。
CPU123により、メモリ124に記憶されている制御プログラム、及び操作部9から転送された制御コマンドに従って、上記の制御を行う。また、メモリ124はCPU123の作業領域としても使われる。
このように、コア部10を中心に、データ処理部121、ストレージ部5を介して、原稿画像の読取、画像の印刷、画像の送受信、画像の保存、PC11からのデータの入出力等の機能を複合させた処理を行うことが可能である。
次に、PC11と画像入出力装置1000からなる印刷処理システムの構成について、図4を用いて説明する。
図4は本発明の実施形態の印刷処理システムの全体構成を示すブロック図である。
画像入出力装置1000は、所定の双方向通信させる必要があるため、ネットワーク21を介してホストコンピュータであるPC11に接続されている。尚、本実施形態では、ネットワーク21を介して画像入出力装置1000とPC11とが通信可能に接続された印刷処理システムについて説明している。
PC11は、各種構成要素を有する本体部26、キーボード(KB)23、表示部(CRT)24及び外部記憶装置25を備える。
KB23は、オペレータからの操作を受けて任意の所定データを入力する。表示部24は、所定データやUI等の各種画像の表示を行う。また、外部記憶装置25は、ブートプログラムや種々のアプリケーションプログラム、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等の各種データを記憶する。
本体部26は、キーボードコントローラ(KDC)27、表示部コントローラ(CRTC)24、ディスクコントローラ(DKC)29、プリンタコントローラ(PRTC)30、RAM31、ROM32、CPU34を備える。
KBC27は、KB23からのキー入力データやポインティングデバイス(不図示)により指示された入力データを制御する。CRTC28は、表示部24の表示を制御する。DKC29は、外部記憶装置25とのアクセスを制御する。PRTC30は、画像入出力装置1000との通信制御処理を実行する。ここで、PRTC30は、印刷データを送信する第2の送信部、用紙タイプ情報を受信する第2の受信部として機能する。RAM31は、ワークエリアや一時待避領域等として機能する。ROM32は、所定の印刷制御プログラム等の各種プログラム、データ、フォントデータ等を格納する。
本体部26の内の各種構成要素は、システムバス33を介して相互に接続され、CPU34は、このシステムバス33を介して本体部26全体の制御を司る。
また、外部記憶装置25は、本体に内臓もしくは装着されるハードディスクだけでなく、FD、CD、CD−R、CD−R/W、MO、DVD、光ディスク、光磁気ディスクな等の記憶媒体であってもよい。その場合、DKC29は、記憶媒体からデータを読み出すドライブに相当することになる。
また、ROM32は、フォントROM35、プログラムROM36及びデータROM37を含んでいる。フォントROM35は、文書処理時に使用するフォントデータ等のデータを記憶する。プログラムROM36は、所定の文書処理プログラムや印刷制御プログラム等のプログラムを記憶する。データROM37は、文書処理を行うときに使用される各種データを記憶する。
CPU34は、RAM31をワークエリアとして、図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理を文書処理プログラムを介して実行する。例えば、CPU34は、RAM31に設けられている表示データ領域へのアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行する。ラスタライズしたビットマップを表示部24上に表示することで、ウィジウィグ(WYSIWYG:What You See Is What You Get)を可能とする。また、解像度を変えてラスタライズすることで表示部24に表示されたデータをそのまま印刷出力する。また、CPU34は、ポインティングデバイスやKB23で指示されたコマンドデータに基づき登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。
次に、PC11からの要求により、画像入出力装置1000から現在のデバイス環境情報を取得するダイナミックコンフィグレーションについて説明する。
リーダ部1やプリンタ部2には、給紙段や排紙装置(フィニッシャー)等のユニットがオプションとして接続可能となっている。また、給紙段に設定されている用紙情報、トナーの残量等の機器情報は、環境によって変動するパラメータである。これらの情報(デバイス環境情報)は、リーダ部1やプリンタ部2からI/F122を介してCPU123に送信され、メモリ124に記憶される。
また、操作部9により設定指示されている用紙タイプ情報もメモリ124に記憶される。ネットワーク21上のPC11からデバイス環境情報の取得要求を、コンピュータインタフェース部7を通して受信すると、その取得要求はI/F120を介してCPU123に伝えられる。これを受けて、CPU123はメモリ124に記憶してある機器情報であるデバイス環境情報を取得する。このデバイス環境情報は、PC11からの取得要求とは逆の順序で、I/F120を介してコンピュータインタフェース部7に送信される。
次に、本実施形態のPC11における印刷データの合成機能等を有する印刷処理を実現するソフトウェア構成について、図5を用いて説明する。
図5は本発明の実施形態のPCにおけるソフトウェア構成を示す図である。
PC11は、基本I/Oプログラム、オペレーティングシステム(OS)、及び印刷処理プログラムをCPU34が実行することにより動作する。基本I/Oプログラムは、PC11内のROM32に記憶されており、OSは、PC11内の外部記憶装置25に記憶されている。また、外部記憶装置25には、アプリケーションプログラムおよび関連データが記憶されている。また、プログラムのワークエリアがRAM31上で実現される。
まず、PC11の電源がONされると、基本I/Oプログラム中のイニシャルプログラムローディング(IPL)機能が動作する。IPL機能により、PC11内の外部記憶装置25に記憶されたOSがPC11内のRAM31に読み込まれ、OSが動作される。
次に、オペレータが、KB23及びポインティングデバイスにより、表示部24に表示されたコマンドメニューを使い、アプリケーションの実行を指示する。これにより、外部記憶装置25に記憶されたアプリケーションプログラム及び関連データがRAM31に読み込まれ、アプリケーションプログラムが動作する。
アプリケーション起動時と同様な手順で、オペレータが印刷設定または印刷命令を指示すると、外部記憶装置25に記憶された印刷処理プログラムがRAM31に読み込まれ、PC11によって実現される印刷処理システムが動作する。尚、この印刷処理プログラムは、プリンタ制御コマンド生成プログラム(プリンタドライバ)を実現する。
次に、外部記憶装置25に記憶されている印刷処理プログラム及び関連データの内容の構成(メモリマップ)について、図6を用いて説明する。
図6は本発明の実施形態の外部記憶装置内のメモリマップを示す図である。
外部記憶装置25は、ボリューム情報記憶領域、ディレクトリ情報記憶領域、印刷処理プログラム実行ファイル領域(後述する各種フローチャートで示す処理を実現するためのプログラム)を有する。更に、外部記憶装置25は、印刷処理関連データファイル記憶領域(印刷設定デフォルトデータ、印刷情報の初期値、表示用リソース等)を有する。
そして、PC11のオペレータがKB23を操作して外部記憶装置25の記憶内容のインストールを指示することにより、所望のプログラム及び関連データがDKC29を通じてRAM31にロードされ、CPU34により実行可能となる。
次に、PC11が画像入出力装置1000に対する印刷処理を実現するために、主に印刷処理プログラムによって実現されるモジュール構成について、図7を用いて説明する。
図7は本発明の実施形態のPC上で実現されるモジュール構成を示す図である。
PC11において実現されるモジュールとしては、アプリケーション601、グラフィックエンジン602、プリンタドライバ603、システムスプーラ604、DC(ダイナミックコンフィグレーション)モジュール605がある。更に、PC11において実現されるモジュールとしては、PDL生成モジュール606、属性パケット生成モジュール607、ネットワークデバイス管理ユーティリティ608がある。これらのモジュールは、外部記憶装置25に保存されたファイルとして存在する。
これらのモジュールは、実行される場合にOSやそのモジュールを利用するモジュールによって、PC11のRAM31にロードされ、CPU34により実行されるプログラムモジュールである。
アプリケーション601は、ユーザからの操作により所望となる文書ファイルを生成するものであり、ユーザからの印刷指示によりOSの提供する描画部であるグラフィックエンジン602に対して、文書ファイルを描画関数として出力することができる。
ここで、Windows(米国マイクロソフト社の登録商標)OSの場合は、アプリケーション601は、プリンタドライバ603の印刷設定をDEVMODE形式で取得することが可能である。また、取得した印刷設定を作成した文書ファイルに格納して保存するアプリケーションが存在する。これにより、印刷時に行うプリンタドライバ初期化処理で、文書ファイルに保存している印刷設定をプリンタドライバ603に渡すことで文書ファイル生成時の印刷設定をプリンタドライバ603に指定することが可能である。
初期化処理後は、アプリケーション601は、処理対象の文書ファイルを、OSのGDI(Graphic Device Interface)で定義される描画関数に変換し、この描画関数であるGDI関数をグラフィックエンジン602に出力する。
グラフィックエンジン602は、アプリケーション601から印刷開始の指示を受けると、プリンタ毎に用意されたプリンタドライバ603をRAM31にロードし、アプリケーション601の出力をプリンタドライバ603に設定する。そして、アプリケーション601から受け取るGDI関数をDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ603へ出力する。
プリンタドライバ603は、グラフィックエンジン602から受け取ったDDI関数に基づいて、プリンタが認識可能なプリンタ制御コマンド、例えば、PDL(Page Description Language)に変換する。そして、プリンタドライバ603は、変換されたプリンタ制御コマンドに基づいて印刷データを生成し、OSによってロードされたシステムスプーラ604を経てコンピュータインタフェース部7へ印刷データを出力する。
ネットワークデバイス管理ユーティリティ608は、ネットワーク21(例えば、LAN(ローカルエリアネットワーク))上に接続されているデバイスを管理するためのユーティリティソフトウェアである。さらに、ネットワーク21上の各デバイスからDCモジュール605(機器情報取得モジュールとして機能する)を介して機器情報(ステータスや機能構成情報等)を収集する。ネットワークデバイス管理ユーティリティ608は、収集した各デバイスの機器情報を表示部24に表示することにより、ユーザに認識させることができる。
また、ネットワークデバイス管理ユーティリティ608は、ユーザからの指示を受け付け、ネットワーク21上のデバイスに対して各種の制御命令を発行することができる。この制御命令には、例えば、ネットワーク21上のデバイス内に保持されている印刷ジョブの削除、一時停止、印刷順序の変更等のジョブ制御命令、ネットワーク21上のデバイスのIPアドレスの変更や各種の設定を変更するための機器制御命令がある。
また、DCモジュール605は、ネットワークデバイス管理ユーティリティ608から機器情報取得の指示を受けると、ネットワーク21を経由してコンピュータインタフェース部7へ問い合わせる。また、コンピュータインタフェース部7から機器情報がネットワーク21を経由してDCモジュール605に送られると、その機器情報をネットワークデバイス管理ユーティリティ608に返す。DCモジュール605は、ネットワークデバイス管理ユーティリティ608により利用されるモジュールであり、点線で囲まれた部分609が、ネットワークデバイス管理ユーティリティ608と同時にインストールされるものである。
本発明のプリンタドライバ603は、ネットワークデバイス管理ユーティリティ608に含まれているDCモジュール605を利用して画像入出力装置1000から用紙タイプ情報を含む機器情報を取得する。プリンタドライバ603に含まれるDC制御モジュール(不図示)は、PC11内の登録情報(レジストリ情報)を参照し、DCモジュール605が格納されている場所を認識可能である。
プリンタドライバ603は、必要に応じてDCモジュール605に対して、機器情報の取得を要求する。DCモジュール605は、プリンタドライバ603(DC制御モジュール)からの依頼の場合は、ネットワーク21を介して画像入出力装置1000から取得する機器情報をプリンタドライバ603に渡す処理を行う。プリンタドライバ603からDCモジュール605への機器情報の取得要求には、機器情報の取得命令、画像入出力装置1000のプリンタポートもしくはIPアドレスを直接指定する命令が含まれる。更に、この取得要求には、依頼元の関数名(プリンタドライバ603の属性パケット生成モジュール607を指定する命令)が含まれる。
また、プリンタドライバ603は、印刷命令を生成する機能だけではなく、生成されたプリンタ制御コマンドをパケット化し、属性情報を付加した印刷データを生成する属性パケット生成モジュール607(印刷データ生成モジュール)を含んでいる。また、プリンタドライバ603は、後述する各種ユーザインタフェース(図13及び図14)を生成し、OSに対してユーザインタフェース情報を提供するUIモジュール(不図示)を含んでいる。属性パケット生成モジュール607の詳細については後述する。
次に、本発明の実施形態の印刷処理の概要について、図8を用いて説明する。
図8は本発明の実施形態の印刷処理の概要を説明するための図である。
図8では、画像入出力装置1000に相当するプリンタ802に、用紙タイプ情報801としてType2用紙が設定されている。また、用紙タイプ情報DB(データベース)809を有している。
用紙タイプ情報801は、プリンタ802で設定されている現行用紙タイプ情報であり、PC11からの問い合わせに対して返答する用紙タイプ情報である。用紙タイプ情報DB809は、それ以前に登録した登録済の用紙タイプ情報を保存するDBである。
ここで、用紙タイプ情報801の構成要素について、図9Aを用いて説明する。
図9Aは本発明の実施形態の用紙タイプ情報の構成要素を示す図である。
用紙タイプ情報801は、各種用紙タイプの情報を示す属性値901と、用紙タイプ情報ID902から構成されている。
属性値901は、用紙タイプ毎に、用紙名称、表面性、形状、坪量等の各種のパラメータとともに、用紙タイプIDで構成されている。
用紙タイプ情報ID902は、ユーザが用紙タイプを新規に登録する場合に、または現行の用紙タイプ情報801内の既存の用紙タイプを編集する場合に、発番される番号である。このように、本発明では、用紙タイプ情報801を編集する場合も用紙タイプ情報IDを発番し、また、それまでに設定されていた編集前の用紙タイプ情報は旧用紙タイプ情報(従前の用紙タイプ情報)として、用紙タイプ情報DB809に保存する。
次に、用紙タイプ情報DB809の構成要素について、図9Bを用いて説明する。
図9Bは本発明の実施形態の用紙タイプ情報DBの構成要素を示す図である。
用紙タイプ情報DB809は、作成済の用紙タイプ情報1903、1904を管理するDBである。また、用紙タイプ情報DB809は、用紙タイプ情報ID1902と各用紙タイプ情報IDに属する用紙タイプそれぞれの用紙タイプ情報1901で管理されている。
本実施形態では、用紙タイプ情報DB809は、プリンタ802内に存在する例を記載しているが、これに限定されない。例えば、別途構成するサーバ上のプログラムと、プリンタ802間で通信することで、サーバ上で、用紙タイプ情報IDの発番、用紙タイプ情報DBの管理を行う構成でも良い。
PC803上にインストールされているプリンタドライバの要求に従い、プリンタ802から、用紙タイプ情報801がPC803のプリンタドライバに送信される。
PC803上のプリンタドライバのUIで、受信した用紙タイプ情報801を表示することで、ユーザは用紙タイプ情報を選択することができる。アプリケーションは、例えば、Win32API関数を使用して、対象とするプリンタドライバの印刷設定が格納されているDEVMODE値を取得し、アプリケーションデータ804内に保存する。
本実施形態では、プリンタドライバのUIで選択した用紙タイプは、例えば、用紙タイプ情報ID=102、用紙タイプID=3(用紙名称:厚紙A、表面性:再生紙、形状:ノーマル、坪量:200)であるとする。また、DEVMODEには、用紙タイプ情報ID=102、用紙タイプID=3が登録されているとする。
ここで、アプリケーションデータ804作成時と同一の用紙タイプ情報の構成を有するプリンタに対して印刷を行う場合の印刷処理(正常処理系)について、PC803とプリンタ802を用いて説明する。
PC803上で動作するアプリケーションは、アプリケーションデータ804を読み取り、プリンタ802による印刷処理を実行する。プリンタ802に印刷する場合、プリンタドライバは、アプリケーションから受け取ったDEVMODE値(用紙タイプ情報ID=102と、用紙タイプID=3)から用紙タイプ指定命令を含む印刷命令を作成し、プリンタ802に送信する。
プリンタ802は、受信した印刷命令中の用紙タイプ指定命令を解釈すると、用紙タイプ情報801を参照し、対応する用紙タイプを確認する。この場合、用紙タイプ情報801に、対応する用紙タイプ情報ID、用紙タイプIDが存在するので、その用紙タイプIDが指定されている給紙段を特定する。さらに、用紙タイプ情報801中の属性値に基づいて、定着温度等のエンジン制御を正しく行うことで、正しい印刷を実行することができる。
次に、アプリケーションデータ804作成時と異なる用紙タイプ情報の構成を有するプリンタに対して印刷を行う場合の印刷処理について、PC805とプリンタ806を用いて説明する。
PC805上のプリンタドライバの動作は、上述の正常処理系とは変わらず、プリンタ806に対して、用紙タイプ情報ID=102、用紙タイプID=3が、印刷命令の用紙タイプ指定命令として送信される。この場合、プリンタ806の用紙タイプ情報807の用紙タイプ情報ID=103であり、印刷命令中の用紙タイプ情報ID=102と一致しない。
この場合は、用紙タイプ情報DB808上を参照し、用紙タイプ情報ID=102、用紙タイプID=3の用紙タイプ情報を検索する。用紙タイプ情報DB808中に対応する用紙タイプ情報が存在する場合は、プリンタ806は、その用紙タイプIDが指定されている給紙段を特定する。一方、用紙タイプ情報DB808中に対応する用紙タイプが存在しない場合は、プリンタ806の操作部9に必要な用紙タイプ情報をメッセージ表示することで、ユーザに正しい出力方法の提示を行う。
次に、画像入出力装置1000が実行する処理について、図10及び図11を用いて説明する。尚、この処理は、画像入出力装置1000で印刷可能なアプリケーション等のプログラムが動作している状態で開始される。
図10及び図11は本実施形態の画像入出力装置の処理を示すフローチャートである。
尚、図10は、ユーザが画像入出力装置1000の操作部9を用いて用紙タイプを登録あるいは編集する際のコア部10で動作するプログラムによる処理を示している。
まず、ステップS1201で、コア部10で動作するプログラムは、ユーザによる操作部9からの指示が、登録済(既存)の用紙タイプ情報(801、807)の編集指示であるか、新規の用紙タイプ情報の登録指示であるかを判定する。
新規の用紙タイプ情報の登録指示である場合(ステップS1201でNO)、ステップS1203へ進む。一方、登録済の用紙タイプ情報の編集指示である場合(ステップS1201でNO)、ステップS1202へ進む。
ステップS1202で、コア部10で動作するプログラムは、登録済の用紙タイプ情報を用紙タイプ情報IDと共に、画像入出力装置1000内の記憶領域(ハードディスク部6)に用紙タイプ情報DB(809、808)に旧用紙タイプ情報として保存する。また、コア部10で動作するプログラムは、システム内で重ならない用紙タイプ情報IDを発番し、編集後の用紙タイプ情報に対応する現行用紙タイプ情報ID(902)に設定する。
ステップS1203で、コア部10で動作するプログラムは、現行用紙タイプ情報内で重ならない用紙タイプIDを発番する。
ステップS1204で、コア部10で動作するプログラムは、ユーザが操作部9を介して指定した登録対象の用紙タイプ情報を、ステップS1203で発番した用紙タイプIDと共に用紙タイプ情報に追加登録する。
ステップS1205で、コア部10で動作するプログラムは、用紙タイプ情報の登録の終了指示があるか否かを判定する。終了指示がない場合(ステップS1205でNO)、ステップS1203に戻り、更に登録する用紙タイプ情報について同様の処理を実行する。一方、終了指示がある場合(ステップS1203でYES)、処理を終了する。
次に、画像入出力装置1000内のコア部10で動作するプログラムが実行する、受信した印刷命令に含まれる用紙タイプ指定命令の処理について、図11を用いて説明する。
図11は本発明の実施形態の画像入出力装置が実行する印刷タイプ指定命令の処理を示すフローチャートである。
ステップS1301で、コア部10のプログラムは、受信した印刷命令に含まれる用紙タイプ指定命令中の用紙タイプ情報IDを取得する。
ステップS1302で、コア部10のプログラムは、現行用紙タイプ情報(801、807)の用紙タイプ情報IDと、ステップS1301で取得した用紙タイプ情報IDが異なるか否かを判定する。異なる場合(ステップS1302でYES)、ステップS1303へ進む。一方、一致する場合(ステップS1302でNO)、ステップS1304へ進む。
ステップS1303で、コア部10のプログラムは、用紙タイプ情報DB(809、808)内の用紙タイプ情報IDを参照し、用紙タイプ指定命令中の用紙タイプ情報IDに対応する用紙タイプ情報を検索する。
ステップS1304で、コア部10のプログラムは、用紙タイプ指定命令中の用紙タイプ情報に対応する用紙タイプ紙が給紙段に存在するか否かを判定する。
存在する場合(ステップS1304でYES)、ステップS1305へ進み、コア部10のプログラムは、適合する給紙段から給紙し、受信した印刷命令に従って印刷ジョブを生成し、その印刷ジョブに基づいて印刷を実行する。
一方、存在しない場合(ステップS1304でNO)、ステップS1306へ進み、コア部10のプログラムは、操作部9に印刷に必要な用紙タイプ情報を表示し、必要とする用紙の給紙を要求するメッセージを表示する。
次に、PC11上で動作するプリンタドライバ603で、用紙タイプ関連の印刷命令を生成する処理について、図12を用いて説明する。
図12は本発明の実施形態のPCのプリンタドライバが実行する印刷命令の生成処理を示すフローチャートである。
ステップS1401で、プリンタドライバ603は、PC11のCPU34上で動作するアプリケーションからOS経由でDEVMODE値を取得する。ステップS1402で、プリンタドライバ603は、DEVMODE値中の用紙タイプ情報ID及び用紙タイプIDを取得する。ステップS1403で、プリンタドライバ603は、取得した用紙タイプ情報ID及び用紙タイプIDから用紙タイプ指定命令を生成する。
次に、プリンタドライバ603が生成するUI画面の一例について、図13及び図14を用いて説明する。
図13及び図14は本発明の実施形態のプリンタドライバのUI画面の一例を示す図である。
図13のUI画面1300は、プリンタドライバ603により提供される給紙方法等を設定するための操作画面であり、例えば、アプリケーションによる印刷実行時に表示部24に表示される。
ラジオボタン1301は、給紙方法を選択するためのコントロールである。ここでは、給紙方法として、用紙の給紙先としてプリンタ(画像入出力装置1000)の給紙段を直接指定する「給紙部で指定」と、「用紙タイプで指定」の2種類が存在する。給紙方法の指定は、このラジオボタン1301を選択することで実現することが可能である。
また、リストボックス1302は、ユーザに複数の給紙モードから任意の給紙モードの選択を促すためのコントロールである。給紙モードには、例えば、「全ページを同じ用紙に印刷」、「最初のページと最後のページとその間のページをそれぞれ異なった給紙段、或いは用紙タイプで出力する」がある。また、給紙モードには、「最初のページ2ページ目と最後のページとその間のページをそれぞれ異なった給紙段、或いは用紙タイプで出力する」、「OHPシートと中ざしシートの組み合せで出力する」等がある。
ボタン1303は、用紙タイプを設定するための用紙設定画面を表示するためのコントロールである。
図13のUI画面1300では、ラジオボタン1301で「用紙タイプで指定」が選択され、リストボックス1302で給紙モードとして「全ページを同じ用紙に印刷」が選択された状態を示している。この状態で、ボタン1303を押下すると、図14の用紙設定画面1400が表示される。
用紙設定画面1400において、ボタン1403は、画像入出力装置1000に登録されている用紙タイプ情報の取得を指示するための「用紙情報取得」ボタンである。リストボックス1402は、ボタン1403による指示によって取得した現時点の画像入出力装置1000の用紙タイプ情報を列挙し、ユーザに用紙タイプを選択可能とするコントロールである。
リストボックス1402に表示される用紙タイプ情報は、標準用紙タイプ(Type1)だけでなく、画像入出力装置1000側でユーザが作成したカスタム用紙タイプ(Type2)の情報も表示する。即ち、リストボックス1402に表示される用紙タイプ情報は、画像入出力装置1000で現在設定されている用紙タイプの一覧を表示していることになる。
リストボックス1401は、リストボックス1402に表示される用紙タイプ情報を、種類別(Type1、Type2、すべて)の表示に切り替えるためのコントロールである。
次に、プリンタ(画像入出力装置1000)に登録した用紙タイプ情報(Type2)に従って生成する印刷命令である印刷ジョブの構造について、図15を用いて説明する。
図15は本発明の実施形態の印刷ジョブのデータ構造の一例を示す図である。
印刷ジョブは、印刷ジョブのヘッダ、給紙方法、給紙モード、用紙タイプ情報、描画データ(PDL)、印刷ジョブの終端の各ブロックで構成されている。
PC11から送信される印刷ジョブは、画像入出力装置1000内部でこの印刷ジョブの内容が解析され、指定された給紙方法、給紙モードで本印刷ジョブを印刷することが可能となる。
印刷ジョブの開始ブロックである印刷ジョブのヘッダ、給紙方法、給紙モード、用紙タイプ情報、印刷ジョブの終端の各ブロックは、プリンタドライバ603の属性パケット生成モジュール607で生成される。印刷ジョブ中の描画データ(PDL)は、PDL生成モジュール606により生成される。
ここで、印刷ジョブ中の各ブロックの詳細構成について、図16を用いて説明する。
図16は本発明の実施形態の印刷ブロックの各ブロックの詳細構成を示す図である。
印刷ジョブ中の各ブロックは、パケットヘッダ1701とデータ領域1702に分けられている。
パケットヘッダ1701は12バイトの固定領域であり、データ領域1702は、サイズが変更可能な領域である。データ領域1702のサイズは、パケットヘッダ1701で定められている。
図中において、0〜1バイト目のオペレーションコードは、パケットの機能を示す長さ2バイトのIDである。オペレーションコードは、以下の値を取ることができる。
0x0201 ジョブ開始オペレーション
0x0202 ジョブ属性設定オペレーション
0x0204 PDLデータ送信オペレーション
0x0205 ジョブ終了オペレーション
0x0301 ジョブ制御オペレーション
0x090a 情報取得オペレーション
ここで、「0x」は、16進数を意味している。
「印刷ジョブのヘッダ」に相当するブロックのパケットヘッダ1701では、オペレーションコードはジョブ開始オペレーション「0201」の値をとる。「給紙方法」、「給紙モード」、「用紙タイプ情報」に相当するブロックのパケットヘッダ1701では、オペレーションコードは、ジョブ属性設定オペレーション「0202」の値をとる。
「描画データ(PDL)」に相当するパケットヘッダ1701では、オペレーションコードはPDLデータ送信オペレーション「0204」の値をとる。「印刷ジョブの終端」に相当するブロックのパケットヘッダ1701では、オペレーションコードはジョブ終了オペレーション「0205」の値をとる。
ここで、ジョブ制御オペレーションは、ジョブ制御でPC11から画像入出力装置1000に送信されるジョブ制御コマンドのパケットヘッダに付加されるものであり、そのオペレーションコードはジョブ制御オペレーション「0301」の値をとる。ジョブ制御オペレーションは、画像入出力装置1000内に受信されている印刷ジョブを、削除、一時停止、順序変更等の制御する場合に用いられる。
また、情報取得オペレーションは、PC11のDCモジュール605により画像入出力装置1000に対して発行される機器情報を取得するための要求コマンドのパケットヘッダに付加されるものである。ここでは、オペレーションコードは、情報取得オペレーション「090a」の値をとっている。
2〜3バイト目のブロック番号は、ジョブパケットを送信した側が返答を要求する場合に、要求と返答の対応を取るために使用する番号である。例えば、ブロック番号=1〜3それぞれのジョブパケットをPC11が続けて送信し、画像入出力装置1000からブロック番号=2のエラーパケットが返答された場合は、ブロック番号=2のジョブパケットにエラーが発生したことをPC11は特定できる。
4〜5バイト目のパラメータ長は、12バイト目以降のデータ部のバイト長さを示す領域で、0〜64Kバイトまでを示すことが可能である。パラメータ長は、パケットヘッダが示す属性により異なる。
6〜7バイト目は、ジョブパケットの各種フラグを示す領域で、それぞれ以下の値を示している。
エラーフラグ:この値が「1」の場合、画像入出力装置1000で何らかのエラーが発生したことを示している。このエラーフラグは、画像入出力装置1000からPC11に送信する返信パケットに付加される。
通知フラグ:この値が「1」の場合、PC11からの要求パケットに対する返答ではなく、画像入出力装置1000が何らかの通知事項があることをPC11に通知することを示している。
継続フラグ:この値が「1」の場合、データ領域1702に全てのデータが入らなかったため、次のジョブパケットで残りのデータが送信されることを示している。次のジョブパケットは、前のパケットと同じオペレーションコードが設定される必要がある。
返答要求/返送送信:PC11から画像入出力装置1000に対して返答パケットが必要な場合に「1」をセットする。「0」の場合は、要求パケットは正常に処理された場合には返答は送信しない。画像入出力装置1000でエラーが発生した場合には、返答要求が示す値(0/1)に関わらず、常にエラーフラグを「1」にした返答パケットを送信する。
8〜9バイト目はユーザIDであり、10〜11バイト目はパスワードであり、これらは要求パケットでできる操作にセキュリティ的制限を設けるためのに認証に使われる。
12バイト目以降は、オペレーションコードに対応するデータ部(属性値やPDL)が格納される。ジョブ開始オペレーション及びジョブ終了オペレーションの場合は、データは存在しない。
ジョブ属性設定オペレーションの場合、データ部には、ジョブ属性IDとジョブ属性値とが設定される。ジョブ属性IDとは、ジョブに関する属性(ジョブ属性)あるいは環境に対応した識別子を示すものであり、ISO−10175(DPA)(ISO:国際標準化機構)で規定されるジョブの属性に相当するIDが予め割り振られている。
以下に、ジョブ属性の代表的なものと、本発明に関連のある情報に関するジョブ属性を挙げる。
ジョブ属性ID
0x0101 ジョブ名称
0x0103 ジョブオーナ名
0x016a ジョブサイズ
0x0a01 給紙方法
0x0a03 給紙モード
0x0a05 用紙タイプ情報
ジョブ属性ID「0a05」の用紙タイプ情報が指定されている場合、データ部のジョブ属性値は、各種の用紙タイプに対応する値(普通紙:「0」、厚紙「1」、光沢紙「2」、OHP「4」等)のような定義済のType1が設定可能である。本発明では、さらにユーザがプリンタに定義したType2の値(用紙タイプ情報ID+用紙タイプID)が設定可能である。
PDLデータ送信オペレーションの場合は、データ部には、PDLデータが設定される。1つのジョブパケットのデータは、上述のパラメータ長に格納できる最大サイズまでなので、64KBまで格納可能であり、それ以上のデータは複数のPDLデータ送信オペレーションに分割して送信する。この場合は、上述の継続フラグに1を立てる。
また、DCモジュール605が生成する情報取得オペレーションの場合は、画像入出力装置1000から取得すべき情報に対応するジョブ属性IDが付加される。例えば、用紙タイプ情報を取得したい場合は、上述の用紙タイプ情報のジョブ属性IDと同様に「0a05」となる。
ここで、画像入出力装置1000が、オペレーションコードが情報取得オペレーション(「090a」)及びジョブ属性IDが用紙タイプ情報(「0a05」)を含む制御パケットをPC11から受信すると想定する。この場合、画像入出力装置1000は、設定されている用紙タイプ情報をPC11のDCモジュール605に制御パケットとして返信する。ここで、返信される制御パケットの属性値には、画像入出力装置1000に設定されている用紙タイプ情報が含まれている。
ここで、属性パケット生成モジュール607またはDCモジュール605による、印刷ジョブ中の各ブロックの生成方法について説明する。
属性パケット生成モジュール607は、印刷処理時に印刷ジョブのジョブパケットを生成し、DCモジュール605は機器情報の取得時に制御パケットを生成する。
プリンタドライバ603が起動され、印刷処理が開始されると、属性パケット生成モジュール607も起動される。属性パケット生成モジュール607は、プリンタドライバ603のUI画面で設定された印刷設定をDEVMODE形式で記憶部(RAM31もしくは外部記憶装置25)から読み込む。アプリケーションによってはDEVMODE値を渡してくるものもあるので、プリンタドライバ603は、UI画面で設定されたDEVMODE値とアプリケーションからのDEVMODE値を合成する。一般的には、アプリケーションから受け取ったDEVMODE値を優先して、印刷ジョブの印刷設定を決定する。
ここで、属性パケット生成モジュール607は、図13のUI画面1300のラジオボタン1301で指定する給紙方法が、「給紙部で指定する」第1モードあるか、「用紙タイプで指定する」第2モードであるかを判定する。
判定の結果、第1モードである場合は、給紙方法のブロックのデータ部における属性値は「0」となる。この場合は、用紙タイプ情報のブロックの生成は行わず、描画データ内のPDLにおいてPDL生成モジュール606により給紙段を指定するコマンドを挿入する。
一方、判定の結果、第2モードである場合は、給紙方法のブロックのデータ部における属性値は「1」となる。この場合は、属性パケット生成モジュール607は、用紙タイプ情報のブロックを生成し、属性値として用紙タイプを指定する値を挿入する。
次に、PC11から送信されるデータ(取得要求や印刷ジョブ)に基づく画像入出力装置1000の制御を実現する、画像入出力装置1000に構成されるモジュールについて、図17を用いて説明する。
図17は本発明の実施形態の画像入出力装置のモジュール構成を示す図である。
画像入出力装置1000において実現されるモジュールとしては、I/Fドライバ部1801、論理チャネル制御部1802、ジョブプリプロセッサ部1803、機器情報取得部1804、受信バッファ1805、機器DB1805がある。更に、画像入出力装置1000において実現されるモジュールとしては、PDLトランスレータ1806、描画部1807がある。
I/Fドライバ部1801は、ネットワーク21を介してPC11から入力されるデータを受信し、また、ネットワーク21を介してPC11にデータを送信するための制御を行う。
論理チャネル制御部1802は、I/Fドライバ部1801からデータを受信し、受信したデータのパケットのオペレーションコードを参照することにより、そのデータが印刷ジョブであるか取得要求の制御パケットであるかを判定する。受信したデータが印刷ジョブであると判定した場合は、論理チャネル制御部1802は、そのデータ(印刷ジョブ)をジョブプリプロセッサ部1803に送信する。一方、入力されたデータが制御パケットであると判定した場合は、論理チャネル制御部1802は、そのデータ(制御パケット)を機器情報取得部1804に送信する。
ジョブプリプロセッサ部1803は、受信した印刷ジョブから、印刷ジョブの属性が示されているジョブ属性パケットだけを抽出して、機器DB1806に出力し、残りの印刷データ(PDL)が示されているパケットを受信バッファ1805に出力する。このように、PDLを解析する前に印刷ジョブからジョブ属性を抽出することができ、PDLを解析しなくても、受信した印刷ジョブがどのような属性を有しているのか、本実施形態では、どの用紙タイプの用紙が指定されているのかを認識することができる。
機器情報取得部1804は、受信した制御パケットから、オペレーションコードの内容を判定する。オペレーションコードが情報取得オペレーションである場合は、機器DB1806に保持されている機器情報、もしくはジョブプリプロセッサ部1803から登録されているジョブ属性を取得するための処理を行う。
機器情報取得部1804は、制御パケットのジョブ属性IDを判定して、どの情報が必要であるかを判定する。ジョブ属性IDが「0a05」である場合は、用紙タイプ情報の取得要求である。機器情報取得部1804は、機器DB1806に保持されている現行用紙タイプ情報を取得し、論理チャネル制御部1802を介してPC11に制御パケットとして返信する。
PDLトランスレータ1807は、受信バッファ1805にスプールされている印刷データを取得してPDL解析を行う。描画部1808は、解析結果に従って印刷データをラスタ画像に展開し、それを記録紙に順次印刷する印刷処理を実行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、プリンタとして機能する画像入出力装置では、自装置において用紙タイプ情報の登録及び編集を可能とし、登録済の用紙タイプ情報を編集した際には、その編集前後の用紙タイプ情報をそれぞれ管理する。また、ホストコンピュータとして機能するPCから、画像入出力装置の機器情報の取得要求を受信した場合には、用紙タイプ情報を含む機器情報を送信する。
一方、PCでは、取得した機器情報に基づいて、アプリケーションで作成したアプリケーションデータに対する印刷設定を行ない、これをアプリケーションデータ内に保存する。PCは、このアプリケーションデータを画像入出力装置で印刷するための印刷ジョブを生成して、画像入出力装置へ送信する。
画像入出力装置は、PCから受信した印刷ジョブ中で指定されている用紙タイプ情報が、画像入出力装置で設定されている現行用紙タイプ情報と異なるか否かを判定する。判定の結果、異なる場合には、従前の用紙タイプ情報として管理している用紙タイプ情報DB中に、対応する用紙タイプ情報に存在するか否かを判定する。判定の結果、存在する場合には、その対応する用紙タイプ情報に従って印刷処理を実行する。
これにより、アプリケーションデータの作成時と印刷時との間で、画像入出力装置の用紙タイプ情報が変更されたとしても、用紙タイプ情報DBの変更前の用紙タイプ情報に基づいて、そのアプリケーションデータに対する適切な印刷処理を実行できる。
つまり、画像入出力装置から取得した機器情報に基づいて設定した印刷設定を含むアプリケーションデータによる印刷を行う際に、そのアプリケーションデータ作成時と同じ印刷設定で印刷することができる。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスクがある。また、更に、記録媒体としては、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、その接続先のホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。また、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の実施形態の印刷処理システムにおける画像入出力装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のリーダ部及びプリンタ部の断面図である。 本発明の実施形態の画像入出力装置のコア部の詳細構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の印刷処理システムの全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のPCにおけるソフトウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態の外部記憶装置内のメモリマップを示す図である。 本発明の実施形態のPC上で実現されるモジュール構成を示す図である。 本発明の実施形態の印刷処理の概要を説明するための図である。 本発明の実施形態の用紙タイプ情報の構成要素を示す図である。 本発明の実施形態の用紙タイプ情報DBの構成要素を示す図である。 本実施形態の画像入出力装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の画像入出力装置が実行する印刷タイプ指定命令の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のPCのプリンタドライバが実行する印刷命令の生成処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態のプリンタドライバのUI画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態の用紙設定画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態の印刷ジョブのデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施形態の印刷ブロックの各ブロックの詳細構成を示す図である。 本発明の実施形態の画像入出力装置のモジュール構成を示す図である。 従来の印刷処理システムの印刷処理を説明するための図である。
符号の説明
1 リーダ部
2 プリンタ部
3 画像入出力制御部
4 ファクシミリ部
5 ストレージ部
6 ハードディスク部
7 コンピュータインタフェース部
8 RIP部
9 操作部
10 コア部
11 PC

Claims (12)

  1. 現行の用紙タイプに関する情報として、その情報自身を識別する識別子である現行の用紙タイプ情報ID、及び用紙タイプIDを含む各用紙の属性値を含む現行の用紙タイプ情報と、それまでに設定されていた従前の用紙タイプに関する情報として、その情報自身を識別する識別子である従前の用紙タイプ情報ID、及び用紙タイプIDを含む各用紙の属性値を含む従前の用紙タイプ情報とを記憶する記憶手段と、
    前記用紙タイプ情報IDと前記用紙タイプIDを含む印刷命令を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと異なるか判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記受信手段により受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと一致すると判定された場合、前記現行の用紙タイプ情報に含まれる前記受信手段により受信した用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を行い、前記判定手段により前記受信手段により受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと異なると判定された場合、それまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報に含まれる前記受信手段により受信した用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を行う印刷手段と
    を有することを特徴とするプリンタ。
  2. 前記判定手段により前記受信手段により受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと異なると判定され、かつ、それまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報に前記受信手段により受信した用紙タイプIDに対応する属性値が存在しない場合、メッセージを表示する表示手段を更に有し、
    前記印刷手段は、前記判定手段により前記受信手段により受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと一致すると判定された場合、前記現行の用紙タイプ情報に含まれる前記受信手段により受信した用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を行い、前記判定手段により前記受信手段により受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと異なると判定され、かつ、それまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報に前記受信手段により受信した用紙タイプIDに対応する属性値が存在する場合、それまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報に含まれる用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記属性値は、用紙名称、表面性、形状、及び坪量のいずれか1つを含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 登録済の用紙タイプ情報を編集する際、登録済の用紙タイプ情報をそれまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報として設定し、登録済の用紙タイプ情報IDと重ならない用紙タイプ情報IDを発番し、編集後の用紙タイプ情報を前記現行の用紙タイプ情報として設定する設定手段を更に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプリンタ。
  5. 現行の用紙タイプに関する情報として、その情報自身を識別する識別子である現行の用紙タイプ情報ID、及び用紙タイプIDを含む各用紙の属性値を含む現行の用紙タイプ情報と、それまでに設定されていた従前の用紙タイプに関する情報として、その情報自身を識別する識別子である従前の用紙タイプ情報ID、及び用紙タイプIDを含む各用紙の属性値を含む従前の用紙タイプ情報とを記憶する記憶手段とを有するプリンタの制御方法であって、
    前記用紙タイプ情報IDと前記用紙タイプIDを含む印刷命令を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと異なるか判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより前記受信ステップにより受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと一致すると判定された場合、前記現行の用紙タイプ情報に含まれる前記受信ステップにより受信した用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を制御し、前記判定ステップにより前記受信ステップにより受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと異なると判定された場合、それまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報に含まれる前記受信ステップにより受信した用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を制御する制御ステップと
    を有することを特徴とするプリンタの制御方法。
  6. 前記判定ステップにより前記受信ステップにより受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと一致すると判定され、それまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報に前記受信ステップにより受信した用紙タイプIDに対応する属性値が存在しない場合、メッセージを表示する表示ステップを更に有し、
    前記制御ステップは、前記判定ステップにより前記受信ステップにより受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと一致すると判定された場合、前記現行の用紙タイプ情報に含まれる前記受信ステップにより受信した用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を制御し、前記判定ステップにより前記受信ステップにより受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと異なると判定され、それまでに設定されていた前記従来の用紙タイプ情報に前記受信ステップにより受信した用紙タイプIDに対応する属性値が存在する場合、それまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報に含まれる用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載のプリンタの制御方法。
  7. 前記属性値は、用紙名称、表面性、形状、及び坪量のいずれか1つを含む
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のプリンタの制御方法。
  8. 登録済の用紙タイプ情報を編集する際、登録済の用紙タイプ情報をそれまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報として設定し、登録済の用紙タイプ情報IDと重ならない用紙タイプ情報IDを発番し、編集後の用紙タイプ情報を前記現行の用紙タイプ情報として設定する設定ステップを更に有する
    ことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のプリンタの制御方法。
  9. 現行の用紙タイプに関する情報として、その情報自身を識別する識別子である現行の用紙タイプ情報ID、及び用紙タイプIDを含む各用紙の属性値を含む現行の用紙タイプ情報と、それまでに設定されていた従前の用紙タイプに関する情報として、その情報自身を識別する識別子である従前の用紙タイプ情報ID、及び用紙タイプIDを含む各用紙の属性値を含む従前の用紙タイプ情報とを記憶する記憶手段とを有するコンピュータで実行されるプログラムであって、
    前記用紙タイプ情報IDと前記用紙タイプIDを含む印刷命令を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと異なるか判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより前記受信ステップにより受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと一致すると判定された場合、前記現行の用紙タイプ情報に含まれる前記受信ステップにより受信した用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を制御し、前記判定ステップにより前記受信ステップにより受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと異なると判定された場合、それまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報に含まれる前記受信ステップにより受信した用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を制御する制御ステップと
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  10. 前記判定ステップにより前記受信ステップにより受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと一致すると判定され、それまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報に前記受信ステップにより受信した用紙タイプIDに対応する属性値が存在しない場合、メッセージを表示する表示ステップをコンピュータに更に実行させ、
    前記制御ステップは、前記判定ステップにより前記受信ステップにより受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと一致すると判定された場合、前記現行の用紙タイプ情報に含まれる前記受信ステップにより受信した用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を制御し、前記判定ステップにより前記受信ステップにより受信した用紙タイプ情報IDが前記現行の用紙タイプ情報IDと異なると判定され、それまでに設定されていた前記従来の用紙タイプ情報に前記受信ステップにより受信した用紙タイプIDに対応する属性値が存在する場合、それまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報に含まれる用紙タイプIDに対応する属性値を用いて印刷を制御する
    ことを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記属性値は、用紙名称、表面性、形状、及び坪量のいずれか1つを含む
    ことを特徴とする請求項9または10に記載のプログラム。
  12. 登録済の用紙タイプ情報を編集する際、登録済の用紙タイプ情報をそれまでに設定されていた前記従前の用紙タイプ情報として設定し、登録済の用紙タイプ情報IDと重ならない用紙タイプ情報IDを発番し、編集後の用紙タイプ情報を前記現行の用紙タイプ情報として設定する設定ステップを更に有する
    ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載のプログラム。
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