JP5016916B2 - 粉粒体分包機の粉粒体掻取り装置、及びその掻取り板 - Google Patents
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Description
粉粒体掻取り装置は、散薬分包機の回転テーブル上に形成される溝内に受容れた粉粒体を掻取るものである。粉粒体掻取り装置は、粉粒体を堰き止める回転板と、この回転板により堰き止められた粉粒体を溝から掻取るための掻取り板と、掻取り板で粉粒体を掻取る際に回転板のある反対側に粉粒体が流れるのを抑止するための抑止板とを備え、掻取り板は回転板と抑止板とは別体とされて、回転板と抑止板との板面に挟持されるよう設けられている。
上記構成によれば、弾性体が溝に接触して回転することで弾性体に損傷等が発生した場合には、掻取り板とは別にメンテナンス(交換を含む)を行うことができるから、ランニングコストの上昇が抑えられる。
上記構成によれば、掻取り板の本体を基材として、シリコンゴムを溶着することで、掻取り板を容易に製作することが可能となる。この場合、掻取り板はその本体が金属であることが好ましい。
図1は散薬分包機の概略構成を示す平面図、図2は要部拡大平面図、図3は要部正面図、図4(a),(b),(c)は掻取り板の詳細図である。
溝3は回転テーブル2に、下方に窪む凹状に形成されており、溝底面3aは円弧形状に形成されている。
回転板6は溝3に供給された散薬4を回転テーブル2の上流側で堰き止めるものである。
前記堰止め体11はシリコンゴムから形成されており、その径方向外方端部18が溝底面3aに接触可能とされている。
掻取り板本体21は、先端板部24と基端板部25とから一体に形成されており、先端板部24は基端板部25に比べて広幅に形成されている。掻取り板本体21は、先端板部24の基端板部25側から直角に落ち込む段付き面26を有している。
先端板部24には、さらに前方に向けて突出する前記弾性ブレード22が設けられている。弾性ブレード22は、溝底面3aに接触して散薬4を掻取り(切り出し)可能なように先端が鋭角に切断された板状に形成されており、先端板部24の幅B1に比べてわずかに大きく形成されるよう、先端板部24の幅方向両側に突出している。さらに、弾性ブレード22は、先端板部24の一方の側面を被覆する均一な厚みt1の被覆部28を形成するようにして、先端板部24に熱融着されて該先端板部24に固着されている。
取付け支持体32は、下流側を開放して上流側を封止した円筒状に形成されており、ピン16の上流側先端部が挿入固定される溝部33が下流側に形成されている。
取付け支持体32の上流側壁34に、前記掻取り板7の基端板部25をその幅方向で挿入支持するための支持凹部35が、該取付け支持体32の中心に対して所定距離L2だけ位置ずれして形成されている。この支持凹部35は掻取り板7の基端板部25の厚みに比べてわずかに厚く形成されるとともに、前記抜止め突部30が挿入される半球状の抜止め凹部36が支持凹部35に連続して形成されている。支持凹部35の深さは基端板部25の幅に実質的に等しく形成され、基端板部25を装着した際に一方のスペーサ23bが支持凹部35から上流側に突出するよう構成されている。また、基端板部25を装着した際に他方のスペーサ23aが取付け支持体32の下流側端面からさらに下流側に突出するよう構成されている。
さらに、取付け支持体32の上流側壁34には、さらに上流側に突出する径方向に離間した複数のピン17が設けられている。
これによって、回転体13、取付け支持体32、掻取り板7および抑止板8が回転伝達軸40の軸心方向の押圧力を受けて一体化されている。
このため、散薬4をホッパー20に切り出すべく散薬掻取り装置5を回転駆動させたとしても、掻取り板7と回転板本体10、掻取り板7と抑止板8との間に散薬4が噛込んでしまうという不都合を防止することができる。
このように散薬4を分包する際に散薬掻取り装置5の部材間に散薬4が残留することがないから、散薬4を少量分包させる場合であっても、必要な分包精度を確保することができる。
Claims (6)
- 粉粒体分包機の回転テーブル上に形成される溝内に受容れた粉粒体を掻取るための粉粒体掻取り装置であって、粉粒体を堰き止める回転板と、該回転板とは別体で該回転板により堰き止められた粉粒体を溝から掻取るための掻取り板と備え、
掻取り板は、掻取り板本体と、弾性ブレードと、スペーサとを有し、
弾性ブレードは、掻取り板本体の先端部に設けられ、回転テーブル上の溝に接触して粉粒体を掻取るものであり、
スペーサは弾性ブレードと一体で、回転板と掻取り板本体との間に位置するように該掻取り板本体の側面に沿って設けられ、回転板に圧接されて回転板と掻取り板本体との間の隙間を塞ぐことを特徴とする粉粒体分包機の粉粒体掻取り装置。 - 掻取り板で粉粒体を掻取る際に回転板のある反対側に粉粒体が流れるのを抑止するための抑止板を掻取り板とは別体に備え、
スペーサは、さらに、抑止板と掻取り板本体との間に位置するように該掻取り板本体の側面に沿って設けられ、抑止板に圧接されて抑止板と掻取り板本体との間の隙間を塞ぐことを特徴とする請求項1記載の粉粒体分包機の粉粒体掻取り装置。 - 回転板の外周面に沿うよう、溝に接触可能な弾性体が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の粉粒体分包機の粉粒体掻取り装置。
- スペーサはシリコンゴムから形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の粉粒体分包機の粉粒体掻取り装置。
- 粉粒体を堰き止める回転板と、該回転板とは別体で該回転板により堰き止められた粉粒体を溝から掻取るための掻取り板と備えた粉粒体掻取り装置であり、粉粒体分包機の回転テーブル上に形成される溝内に受容れた粉粒体を掻取る粉粒体掻取り装置の前記掻取り板であって、
掻取り板本体と、弾性ブレードと、スペーサとを有し、
弾性ブレードは、掻取り板本体の先端部に設けられ、回転テーブル上の溝に接触して粉粒体を掻取るものであり、
スペーサは弾性ブレードと一体で、回転板と掻取り板本体との間に位置するように該掻取り板本体の側面に沿って設けられ、回転板に圧接されて回転板と掻取り板本体との間の隙間を塞ぐことを特徴とする粉粒体分包機の粉粒体掻取り装置の掻取り板。 - 粉粒体を堰き止める回転板と、該回転板とは別体で該回転板により堰き止められた粉粒体を溝から掻取るための掻取り板と、該掻取り板とは別体で該掻取り板で粉粒体を掻取る際に回転板のある反対側に粉粒体が流れるのを抑止するための抑止板と備えた粉粒体掻取り装置であり、粉粒体分包機の回転テーブル上に形成される溝内に受容れた粉粒体を掻取る粉粒体掻取り装置の前記掻取り板であって、
掻取り板本体と、弾性ブレードと、スペーサとを有し、
弾性ブレードは、掻取り板本体の先端部に設けられ、回転テーブル上の溝に接触して粉粒体を掻取るものであり、
スペーサは弾性ブレードと一体で、回転板と掻取り板本体との間に位置するように該掻取り板本体の側面に沿って設けられ、回転板に圧接されて回転板と掻取り板本体との間の隙間を塞ぐとともに、抑止板と掻取り板本体との間に位置するように該掻取り板本体の側面に沿って設けられ、抑止板に圧接されて抑止板と掻取り板本体との間の隙間を塞ぐことを特徴とする粉粒体分包機の粉粒体掻取り装置の掻取り板。
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