JP5016515B2 - 摩擦撹拌接合装置の保持具、工具取付け構造、摩擦撹拌接合装置、及び摩擦撹拌接合設備 - Google Patents

摩擦撹拌接合装置の保持具、工具取付け構造、摩擦撹拌接合装置、及び摩擦撹拌接合設備 Download PDF

Info

Publication number
JP5016515B2
JP5016515B2 JP2008029922A JP2008029922A JP5016515B2 JP 5016515 B2 JP5016515 B2 JP 5016515B2 JP 2008029922 A JP2008029922 A JP 2008029922A JP 2008029922 A JP2008029922 A JP 2008029922A JP 5016515 B2 JP5016515 B2 JP 5016515B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
friction stir
stir welding
rotary tool
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008029922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009190038A (ja
Inventor
勝人 福嶋
一美 福原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP2008029922A priority Critical patent/JP5016515B2/ja
Publication of JP2009190038A publication Critical patent/JP2009190038A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5016515B2 publication Critical patent/JP5016515B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、摩擦撹拌接合装置の工具を摩擦撹拌接合装置本体に取付けるための摩擦撹拌接合装置の保持具、それを備える工具取付け構造、摩擦撹拌接合装置及び摩擦撹拌接合設備に関する。
図27は、第1の従来技術の回転ツール保持具1を示す断面図である。従来の技術の摩擦撹拌接合装置である摩擦撹拌接合ガン(以下、「FSJガン」という)は、ロボットの先端部に装着され、回転ツール2を保持する回転ツール保持具1を有する。回転ツール保持具1は、内周面がテーパ状の回転基台3に外周面がテーパ状のチャック部材4が嵌め込まれている。チャック部材4には、操作片5が着脱可能に連結されている。操作片5は、回転基台3に螺着されている。回転ツール保持具1では、この操作片5を回転基台3に対して回転させることにより、前記操作片5が軸方向に変位してチャック部材4の内径が変化する。これによりチャック部材4内に回転ツール2の軸部6を挿入して操作片5を手作業で一方向に回転させると、チャック部材4により回転ツール2が把持される。また逆方向に回転させると、チャック部材4が緩み回転ツール2を取り外すことができる。即ち回転ツール保持具1は、操作片5の手動操作によって、回転ツール2を交換することができるように構成されている。(例えば特許文献1および特許文献2参照)
ところで、摩擦撹拌接合では接合対象物の部位の形状及び材質に応じて回転ツール2の形状および材質を変える。そのため接合対象物の部位の形状等が変わる毎に回転ツール2を交換する必要がある。そのため回転ツール2の交換を第1の従来技術のように手作業で行うことは極めて効率が悪く、機械によって自動的に交換が可能な回転ツール保持具の開発が望まれている。そのような要望を解決する1つの構成として第2の従来技術のような回転ツール保持具10が考えられている。
図28は、第2の従来技術の回転ツール保持具10を示す断面図である。回転ツール保持具10は、回転ツール11を自動交換可能に保持するものである。回転ツール保持具10は、FSJガンの駆動軸に固定され、有底円筒状の回転基台12と、回転基台12内に設けられた係合片13とを有する。係合片13は、円板状の基部14と、この基部14の周縁部に周方向に間隔をあけて立設された複数の爪部15とを有する。係合片13は、爪部15の先端を回転基台12の開口端側に向けて回転基台12の天井部に設けられている。また回転ツール11には、摩擦撹拌部16と反対側の端部に係合部17が形成されている。
回転ツール11の取付けは、まず回転ツール保持具10を下降させて、回転基台12に回転ツール11を挿入する。更に回転ツール保持具20を下降させると、係合部17が前記複数の爪部15の先端に押し当てられる。これにより複数の爪部15の先端部側の部分が半径方向外方に弾性変形する。更に回転ツール保持具10を下降させることにより、係合部17が係合片13内へと差し込まれ、弾性変形する複数の爪部15が復帰する。これにより係合部17が複数の爪部15に係合される。これにより自動的に回転ツール11を回転ツール保持具10に取付けることができる。
また回転ツール11には、その中間部分に半径方向外方に突出した掛合鍔部18が形成されている。この掛合鍔部18を図示しないツールチェンジャに備わる二股状の離脱操作片19に掛けて回転ツール保持具10を上昇させると、係合部17が係合片13から離脱して、回転ツール11が回転基台12から引き抜かれる。このようにしてツールチェンジャを用いて回転ツール11を自動的に取外すことができる。(例えば特許文献3参照)
特開2001−314982号公報 特開2002−137067号公報 特開2004−136347号公報
第2の従来技術の回転ツール保持具10では、回転ツール11を着脱する際、係合部17により複数の爪部15を弾性変形させて、係合部17を係合片13から係合離脱させている。そのため複数の爪部15の剛性により回転ツール11の着脱状態が異なる。具体的には、爪部15の剛性が高すぎると、係合部17により爪部15を弾性変形させることができず、取付け及び取外しがやりにくくなる。逆に爪部15の剛性が低すぎると、繰り返し使用している間に複数の爪部15が広がってしまう。広がってしまうと、係合片13内に係合部17を挿入しても、前記複数の爪部15と係合部17とが係合せず前記係合片13により係合部17を保持することができなくなる。そのため回転ツール11を回転ツール保持具10に取付けることができない。
本発明の目的は、工具を容易に取付けることができると共に、工具を離脱させることなく確実に保持することができる摩擦撹拌接合装置の工具取付け構造、それを備える摩擦撹拌接合装置及びそれ備える摩擦撹拌接合設備を提供することである。
本発明の摩擦撹拌接合装置の保持具は、摩擦撹拌接合装置の工具を保持するものであって、前記工具を挿通可能な挿通孔部を有し、前記摩擦撹拌接合装置本体に取り付けられる装着体と、前記工具を嵌合可能な嵌合孔部を有し、前記装着体内に回動可能に収容される回動体とを備え、前記挿通孔部は、前記回動体に対し前記装着体が相対的に回動することで、前記挿通孔部と前記嵌合孔部との接続状態を、前記工具を前記嵌合孔部に嵌入可能な非係合状態と、嵌入された前記工具が前記装着体に係合する係合状態とに切替可能に形成されることを特徴とするものである。
本発明に従えば、回動体に対し装着体を相対的に回動させることで、嵌合孔部と挿通孔部との接続状態を非係合状態に切替えることができる。この非係合状態において、工具を挿通孔部から嵌合孔部に嵌入する。その後、回動体に対し装着体を相対的に回動させて前記接続状態を係合状態に切替えると、工具が装着体と係合して離脱不能に保持される。再び回動体に対し装着体を回動させて前記接続状態を非係合状態に切替えると、嵌入した取付け部が嵌合孔部から離脱可能となり、前記工具を保持具から取り外すことができる。
このように工具の抜き差し及び回動体に対する装着体の回動により、工具の取付け及び取外しを行うことができる。そのため取付け及び取外しに第2の従来技術のような大きな押圧力及び引張力を必要とせず、工具の取付け及び取外しが容易である。またこのような構造であるので、工具及び装着体が塑性変形しない。そのため保持具は、繰り返し使用しても工具を離脱させることなく確実に保持する。
上記発明において、前記接続状態が係合状態から非係合状態に切替わることを阻止するように前記回動体を回転軸回りに付勢する付勢部材を更に有することが好ましい。本発明に従えば、装着体又は回動体に不所望な荷重が作用しても、接続状態を係合状態のままで維持することができる。これにより工具が不所望に取り外されることを抑制できる。
上記発明において、前記回動体は、前記回動体と前記装着体との共回りを阻止するための回動規制部材を有することが好ましい。本発明に従えば、回動規制部材を用いることにより、回動体に対する装着体の相対的な回動を容易に行うことができる。これにより前記接続状態の切替えが容易になり、工具の取付けおよび取外しが更に容易になる。
上記発明において、前記回動体の嵌合孔部は、前記回動体と前記工具とが一体的に回るように形成されることが好ましい。本発明に従えば、回動体と工具とが互いに滑ることなく保持され、回動体に与えられた回動力を工具に確実に伝達することができる。
上記発明において、前記挿通孔部及び前記嵌合孔部は、前記回転軸に垂直な断面が矩形状になるように形成され、かつ非係合状態において前記回転軸に沿う方向に見ると、互いに重なり合うように形成されていることが好ましい。本発明に従えば、回動体に対し装着体を回動させて係合状態にすると、嵌合孔部の各角部が装着体により塞がれる。これにより嵌合孔部に嵌入された工具が装着体に係合する。
本発明の摩擦撹拌接合装置の工具取付け構造は、上記発明のうちの何れか1つの摩擦撹拌接合装置の保持具と、前記工具とを備えることが好ましい。本発明に従えば、上記のような摩擦撹拌接合装置の工具取付け構造を実現することができる。
本発明の摩擦撹拌接合装置は、上記発明の摩擦撹拌接合装置の工具取付け構造と、前記摩擦撹拌接合装置本体とを備えるものである。本発明に従えば、上記のような摩擦撹拌接合装置を実現することができる。
本発明の摩擦撹拌接合設備は、上記の摩擦撹拌接合装置と、前記装着体の回動及び移動を制御する制御装置と、前記工具を載置可能な工具交換装置とを備え、前記工具交換装置は、前記回動体の相対的な回動を阻止する回動阻止手段を有するものである。
本発明に従えば、制御手段は、回動阻止手段により回動体の回動を阻止した状態で装着体を回動させることにより、装着体が回動体に対し相対的に回動させることができる。それ故、制御手段は、工具交換装置を用いて工具を自動的に取付け及び取外すことができる。つまり工具の自動交換を実現することができる。
上記発明において、前記工具交換装置は、基台と、前記工具を載置可能な載置台と、前記基台に設けられ、かつ前記載置台が前記基台に対し近接離隔可能に設けられた支持機構と、前記載置台を前記基台から離反する方向に向って付勢する載置台付勢手段と、前記載置台が予め定められた許容範囲以上前記基台に近接する方向に変位したか否かを検出する検出手段とを備え、前記制御装置は、前記検出手段の検出結果に応じて保持具の移動を停止することが好ましい。
本発明に従えば、保持具に工具載置台に載置された工具を取付ける際、載置台に対して基台に向かう大きな荷重が作用すると、載置台が基台に近接する方向に変位し前記荷重を付勢手段により吸収する。また載置台の変位が予め定められた許容範囲以上になると、そのことを検出手段が検出する。制御装置は、この検出結果に応じて保持具の移動を停止する。これにより工具を自動交換する際、載置台及び保持具に過度な荷重が作用することを防いでいる。
本発明によれば、工具を容易に取付けることができると共に、工具を離脱させることなく確実に保持することができる。
図1は、本発明の実施の一形態の摩擦撹拌接合設備21を示す正面図である。摩擦撹拌接合設備21は、ロボット22と、ロボット22の先端部25に設けられる摩擦撹拌接合ガン23と、ツールチェンジャ90とを有する。以下の説明における方向の概念は、摩擦撹拌接合ガン23(以下、「FSJガン」ともいう)が図1に示すような姿勢に配置されたときの方向の概念と略一致している。即ち、FSJガン23の基準軸L0が延在する方向が上下方向と略一致する。
[ロボット]
ロボット22は、汎用ロボットと呼ばれる6軸ロボットであって、工場等の床(以下、単に「床」ともいう)24に設置される。このロボット22は、その先端部25に摩擦撹拌接合ガン23が設けられている。またロボット22は、その先端部25を互いに直交する3軸方向に変位させることができ、しかも前記3軸まわりに角変位させることができる。つまりロボット22は、摩擦撹拌接合ガン23を前記3軸方向に変位することができ、しかも前記3軸まわりに角変位することができる。このような3軸方向の変位及び前記3軸まわりに角変位は、制御装置39によって制御される。
[FSJガン]
FSJガン23は、工具である回転ツール33を、複数の接合対象物の少なくとも1つに当接させて高速で回転させることにより複数の接合対象物の一部を軟化させて流動させて複数の接合対象物を接合する装置である。このFSJガン23は、FSJガン本体26と、回転ツール保持具37と、回転ツール33を有する。またFSJガン本体26は、支持フレーム27と、固定ツール保持具28と、回転ツール装着具29と、回転駆動手段30と、スライド駆動手段31とを有する。なおこれらFSJガン23の各構成は、その軸を予め定められる基準軸L0と略一致させて配置されている。
支持フレーム27は、大略的にC字状に形成される。この支持フレーム27が、ロボット22の先端部25に固定される。支持フレーム27の下側にある端部には、固定ツール保持具28が固定される。この固定ツール保持具28には、固定ツール35が着脱可能に保持される。
また支持フレーム27の上側にある端部には、固定ツール保持具28に対向するように回転ツール装着具29が設けられる。この回転ツール装着具29は、回転ツール保持具37を把持する回転基台40(図2参照)を有する。また回転ツール保持具37は、回転ツール33を保持可能に構成される。従って回転ツール保持具37を回転基台40によって把持することで、前記回転ツール33を回転ツール装着具29に装着することができる。
支持フレーム27には、回転駆動手段30及びスライド駆動手段31が設けられている。回転駆動手段30は、サーボモータによって実現され、駆動軸36を基準軸L0まわりに回転駆動させる。この駆動軸36の下端部には、回転基台40が固定されている。そしてこの回転基台40には、そこに保持される回転ツール保持具37が保持される。
スライド駆動手段31は、サーボモータによって実現されるスライド駆動源43と、スライド伝達機構44とを有する。このスライド駆動手段31は、スライド駆動源43から出力される回転駆動力を、スライド伝達機構44によって上下方向へのスライド変位駆動力に変換し、回転駆動手段30を上下方向にスライド変位させる。
これら回転駆動手段30及びスライド駆動手段31を駆動することにより、駆動軸36に固定された回転ツール保持具37を回転及び上下方向に変位する。これにより回転ツール保持具37に保持された回転ツール33もまた回転及び上下方向に変位する。回転駆動手段30及びスライド駆動手段31は、ロボット22と共に制御装置39に電気的に接続されており、制御装置39により制御される。即ち制御装置39は、回転ツール33の回転及び移動を制御するように構成される。
このような構成を有するFSJガン23は、回転駆動手段30により回転ツール33を回転させた状態で、スライド駆動手段31により回転ツール33を固定ツール35に向って変位させる。そして接合対象物の接合位置に回転ツール33を約600kgfの荷重で押付けることにより、前記接合位置の部分が軟化して流動し、接合される。この接合位置は、ロボット22を駆動してロボット22の先端に設けられたFSJガン23を変位及び回動させることにより変えることができる。
図2は、FSJガン23の回転ツール装着具29に回転ツール33を装着した状態を示す断面図である。回転ツール装着具29は、支持筐体45と、回転基台40と、チャック部材51と、操作片52とを有する。支持筐体45は、支持フレーム27(図1参照)に、上下方向にスライド変位可能に支持されている。この支持筐体45には、内方にボールベアリングによって実現される軸受手段46が収容されている。この軸受手段46内には、回転基台40が部分的に嵌り込むように設けられている。これにより回転基台40は、基準軸L0まわりに回転可能に支持筐体45に保持される。また回転基台40は、上下方向のスライド変位が阻止された状態で支持筐体45に設けられ、上端部に形成される連結部(図示せず)により駆動軸36に連結される。
また回転基台40の下端部には、固定ツール保持具28に向って開口する装着孔部48が形成される。装着孔部48の内周面は、開口端から離れるに従って縮経するテーパ状に形成されており、そこにチャック部材51が嵌まり込んでいる。チャック部材51は、円筒形状を有し、その外周面がテーパ状に形成されている。またこの外周面の形状は、装着孔部48の内周面の形状に略一致するように形成されている。チャック部材51の下端部には、操作片52が着脱可能に連結されている。この操作片52は、回転基台40の開口端部に螺着される。この操作片52を回転させて上方に移動させることで、チャック部材51が回転基台40内を上方に摺動変位する。これによりチャック部材51の内径が収縮する。チャック部材51は、回転ツール保持具37の上端部を挿通可能になっており、回転ツール保持具37を挿通させた状態でチャック部材51の内径を収縮させることで、回転ツール保持具37がチャック部材51に締め付けられて把持される。
[回転ツール保持具]
図3は、回転ツール保持具37に回転ツール33を取付けた状態を示す斜視図である。回転ツール保持具37は、その下端部に回転ツール33が取付けられ、回転ツール33を着脱可能に保持するものである。
図4は、回転ツール保持具37及び回転ツール33の分解斜視図である。図5は、回転ツール保持具37を拡大して示す底面図である。図6は、回転ツール保持具37を図5に示す断面線A−Aで切断して見た拡大断面図である。以下、図2乃至図4も参照しつつ説明する。保持具である回転ツール保持具37は、ケーシング55とソケット56とを備える。装着体であるケーシング55は、その上端側に配置される軸体57と、他端部下端側に配置される蓋体58とを備える。さらに軸体57は、その上端側に配置された軸部59と、下端側に配置された収容部60とを有する。装着部59は、チャック部材51に挿入可能な円柱形状になっている。収容部60は、装着部59に一体的に設けられ、装着部59より大径の有底円筒状になっている。
収容部60の内周面部には、その開口端(下端)側に複数の規制溝部61が形成される。これら複数の規制溝部61は、周方向に等間隔をあけて配置されており、半径方向外方に向って没入している。本実施の形態において、収容部60には、4つの規制溝部61が形成される。このように形成された収容部60の内周面部及び天井部により収容孔部62が規定される。
さらに収容部60の開口端部には、基準軸L0を中心に所定角度θ以上の範囲にわたって貫通溝部63が形成されている。この貫通溝部63は、収容部60を半径方向に貫通しており、前記複数の規制溝部61のうちの1つの規制溝部61と連なっている。このように形成された収容部60の開口端部には、図2に示すように蓋体58が設けられ、この蓋体58によりに開口が閉じられている。
図7は、蓋体58を拡大して示す底面図である。以下では、図2乃至4も参照しつつ説明する。蓋体58は、その外径が収容部60の外径と略一致する円板状に形成されており、ねじ等の複数の締結部材により前記収容部60に固定される。さらに蓋体58には、その厚み方向に貫通する挿通孔部64が形成されている。この挿通孔部64は、後述する回転ツール33の取付け部77が挿通可能に形成され、平面視で略矩形状になっている。具体的には、挿通孔部64は、平面視において、略矩形状に形成された取付け部77の外形寸法より若干大きく形成されている。そして挿通孔部64は、その対角線の交点が蓋体58の軸上に配置されるように形成されている。
図8は、ソケット56を拡大して示す平面図である。図9は、ソケット56を図8の切断線B−Bで切断して見た拡大断面図である。図10は、ソケット56を拡大して示す底面図である。以下では、図2乃至図4も参照しつつ説明する。回動体であるソケット56は、ソケット本体66と、レバー67と、位置決め軸68と、付勢部材69と、プランジャ70とを有する。ソケット本体66は、大略的に円筒状に形成され、ケーシング55の収容孔部62に収納される。
ソケット本体66の外周部には、その下端側に複数の規制突起部71が形成されている。これら複数の規制突起部71は、周方向に等間隔をあけて配置されており、ケーシング55の規制溝部61と同数形成されている。即ち本実施の形態では、4つの規制突起部71がソケット本体66に形成されている。そしてこれらのうち1つの規制突起部71には、回転規制部材である棒状のレバー67が半径方向外方に延在している。
ソケット本体66の内周面部には、その中間部分に半径方向内方に突出する内突出部66aが形成されている。ソケット本体66は、その内孔部がこの内突出部66aにより上端側の付勢部材収容空間72と下端側の嵌合孔部73とに分けられる。そしてこの内突出部66aには、位置決め軸68がその頭部を付勢部材収容空間72側に突出させた状態で螺着されている。
付勢部材収容空間72は、収容空間72aと、その収容空間72aから半径方向であって互いに異なる2方向に延びる2つ開口溝部72b,72cとを有している。収容空間72aには、位置決め軸68に巻装された状態で付勢部材69が収容されている。付勢部材69は、ねじりコイルばねであり、その両端部69a,69bが残余のコイル部分69cに対しその接線方向に伸延している。付勢部材69の一端部69aの先端部分69dは、鉤状に形成されている。この先端部分69dは、2つ開口溝部72b,72cのうち一方の開口溝部72bに形成された位置決め孔部66bに嵌合されている。また付勢部材69の他端部69bの先端部分69eは、他方の開口溝部72cを通ってソケット本体66外方へと延在している。
ソケット本体66の嵌合孔部73は、後述する工具の取付け部77が嵌合可能に形成され、平面視で略矩形状になっている。具体的には、嵌合孔部73は、平面視において、略矩形状に形成された取付け部77の外形寸法より僅かに大きく、かつ挿通孔部64より僅かに小さく形成されている。また嵌合孔部73は、その対角線の交点がソケット56の軸線に略一致するように配置されており、蓋体58の挿通孔部64と平面視で重複可能に配置されている。そしてこの嵌合孔部73に連なるように、ソケット本体66の外周部に複数の取付け孔部74が形成されている。
複数の取付け孔部74は、互いに隣り合う規制突起部71の間に配置され、ソケット本体66を半径方向に貫通している。本実施形態では、2つの取付け孔部74が対向する位置に設けられている。そして取付け孔部74のソケット本体66内側の開口端には、ざぐり孔部75が形成されている。各取付け孔部74には、プランジャ70が螺合されている。プランジャ70は、その一端部がざぐり孔部75に位置するように配置されている。プランジャ70の一端部は部分球面上に形成されており、その先端部がざぐり孔部75から僅かに突出している。
図11は、挿通孔部64と嵌合孔部73との接続状態が係合状態にある回転ツール保持具37を示す底面図である。図12は、挿通孔部64と嵌合孔部73との接続状態が非接続状態にある回転ツール保持具37を示す底面図である。このようにして構成されたソケット56は、軸体57の収容孔部62に収容される。この際、収容部60の開口端部側に嵌合孔部73が配置され、その反対側に付勢部材69が配置される。各規制突起部71は、各規制溝部61に挿入され、レバー67は貫通溝部63を挿通するように配置される。規制突起部71は、規制溝部61よりも周方向の幅が短く形成され、規制溝部61内を基準軸L0中心に移動可能に形成されている。これによりソケット56は、収容部60に対し(つまりケーシング55に対し)基準軸L0回りに所定角度θ回動可能に収容される。本実施の形態では、所定角度θは、45度である。またレバー67は、その一部が貫通溝部63を挿通して軸体57の半径方向外方に突出し、かつこの貫通溝部63を周方向に所定角度θ以上移動可能に構成されている。
付勢部材69の他端部69bは、基準軸L0を中心に図8における左方(以下、単に「L方向」という)に弾性変形させて収容部60の内周面に係合される(図8の2点鎖線及び図2参照)。つまり付勢部材69は、他端部69bを左回りに弾性変形させた状態で、収容部60の内周面に係合される。このように係合することで、ソケット56が付勢部材69によりL方向に付勢される。付勢されたソケット56は、規制突起部71が規制溝部61の側壁に当たって、ソケット56のL方向の回動が規制される。この状態で、収容部60の開口端部に蓋体58が締結されて前記開口端部が塞がれる。
蓋体58は、平面視で挿通孔部64と嵌合孔部73とが互いに重なり合う状態から挿通孔部64を嵌合孔部73に対し、L方向と反対の右方(以下、「R方向」ともいう)に所定角度θずらして、軸体57に設けられる(図11参照)。このような挿通孔部64と嵌合孔部73とが所定各度θずれた状態を、挿通孔部64と嵌合孔部73との接続状態が係合状態であるという。
そしてこの係合状態からレバー67を把持し、ソケット56に対しケーシング55をL方向に所定角度θ回動させると、平面視で挿通孔部64と嵌合孔部73とが互いに重なり合う。この挿通孔部64と嵌合孔部73とが互いに重なり合う状態を挿通孔部64と嵌合孔部73との接続状態が非係合状態であるという。非係合状態になると、回転ツール33が挿通孔部64を挿通して嵌合孔部73に嵌合可能になるとともに、嵌合した回転ツール33が嵌合孔部73から離脱可能になる。
[回転ツール]
図13は、回転ツール33を拡大して示す拡大断面図である。図14は、回転ツール33を拡大して示す平面図である。回転ツール33は、大略的に円柱状に形成される。回転ツール33の上端部には取付け部77が形成され、下端部には摩擦撹拌部78が形成され、それらの間には係合鍔部79が形成されている。取付け部77は、その下に連なる括れ部分83よりも幅広に形成されている。具体的には取付け部77が直方体状に形成され、括れ部分83が円柱状に形成されている。そして取付け部77は、平面視においてその一辺の長さが括れ部分83の半径よりも大きく形成される。また取付け部77の対角線の交点は、括れ部分83の軸上に配置される。これにより取付け部77には、括れ部分83より拡幅している拡幅部分82が形成される。さらに取付け部77の各側面には、プランジャ70の先端部が嵌まり込む凹部80が形成されている。
摩擦撹拌部78は、接合対象物の接合部位に当接しながら高速で回転することで、前記2つの接合対象物を摩擦撹拌接合するものである。係合鍔部79は、円板状に形成され、取付け部77の対角線の長さより大径に形成される。係合鍔部79の外周面には、一対の把持溝部81が形成されている。これら一対の把持溝部81は、対向する位置に同一方向に延在し、かつ平行に形成されている。
[回転ツール取付け方法]
このような構成を有する回転ツール33の回転ツール保持具37への取付け方について、図11及び図12を参照しつつ以下に説明する。まず係合状態にある回転ツール保持具37のレバー67を把持してケーシング55をL方向に所定角度θ回動させる。これにより挿通孔部64と嵌合孔部73との接続状態が非係合状態になる。非係合状態になると、平面視において挿通孔部64と嵌合孔部73とが互いに重なり合い、取付け部77を挿通孔部64を介して嵌合孔部73に嵌入可能となる。そこで取付け部77を嵌合孔部73に嵌入する。このとき取付け部77が嵌合孔部73から突出することなく完全に嵌合される位置まで、取付け部77を嵌合孔部73に差し込む。
このとき一対のプランジャ70が取付け部77の凹部80に嵌合し、回転ツール33が前記一対のプランジャ70により挟持される。このように回転ツール33が挟持されることにより、回転ツール33の離脱を阻止することができる。従って回転ツール33を支持することなくこれ以降の操作を行うことができる。
取付け部77を嵌合孔部73に嵌入した後、ケーシング55をR方向に所定角度θ回動させる。これにより再び挿通孔部64と嵌合孔部73とが所定角度θずれて係合状態となる。回転ツール33の括れ部分83は、このような回動動作の際に蓋体58の内周縁部と当接しないように、括れ部分83の外径が規定されている。具体的には、挿通孔部64の一辺の長さより小さく形成されている。これにより回転ツール33を嵌合孔部73に嵌入した状態であってもケーシング55の回動が可能となる。挿通孔部64と嵌合孔部73とが所定角度θずれて係合状態になると、平面視において、取付け部77の角部(拡幅部分82)と蓋体58とが一部重なる。これにより取付け部77が蓋体58に係合し、取付け部77が回転ツール保持具37内で離脱不能に保持される。つまり回転ツール33が回転ツール保持具37に取付けられる。
回転ツール33を回転ツール保持具37から取外す際は、係合状態からケーシング55をL方向に所定角度θ回動させる。これにより非係合状態となり、平面視において挿通孔部64と嵌合孔部73とが重なり合う。そしてプランジャ70により挟持された回転ツール33を嵌合孔部73から抜く。これによって前記回転ツール33を取り外すことができる。
このように回転ツール33の抜き差し及びソケット56に対するケーシング55の相対的な回動により回転ツール33の取付け及び取外しを行うことができる。そのため回転ツール33の取付け及び取外しが容易であり、また取付け及び取外しに従来技術のような大きな押圧力及び引張力を必要としない。またこのような構造であるので、拡幅部分82及び蓋体58が塑性変形しない。そのため繰り返し使用しても、拡幅部分82が磨り減ったり、挿通孔部64が広がったりすることが抑制される。そのため回転ツール保持具37は、回転ツール33を離脱させることなく確実に保持する。
また付勢部材69がソケット56をL方向に付勢することにより、ソケット56又はケーシング55に不所望な荷重が作用しても、接続状態を係合状態のままで維持することができる。これにより回転ツール33が回転ツール保持具37から不所望に取外されることを抑制できる。また基準軸L0回りにソケット56を付勢する構造であるため、比較的に小さなばね定数のコイルばねを用いることができ、回転ツール保持具37の構成を小さくすることができる。
さらにレバー67がケーシング55から突出しているので、ソケット56に対しケーシング55を回動させることが容易にある。これにより接続状態の切替が容易になり、回転ツール33の取付け及び取外しが容易になる。
またFSJガン23では、摩擦撹拌接合する際、ケーシング55がソケット56を介して回転ツール33を接合対象物に押し付ける。従ってこの摩擦撹拌接合時では、ソケット56が回転ツール33とケーシング55とにより挟持される。これにより、ソケット56とケーシング55との共回りが促され、摩擦撹拌接合時にソケット56とケーシング55とが相対的に回動して非係合状態になることが抑制される。従って摩擦撹拌接合時またはその後、回転ツール33が回転ツール保持具37から不所望に離脱することを防げる。
また取付け部77及び嵌合孔部73が互いに基準軸L0に垂直な断面が矩形上に形成されているため、回転ツール保持具37と回転ツール33とはすべることがなく、回転ツール保持具37に与えられた回動力は、回転ツール33に確実に伝達される。このような作用効果は、矩形状でなくとも、星形、楕円形又は台形等の非円形状であれば達成することができる。そのため、取付け部77及び嵌合孔部73の断面形状を非円形状に形成しても同様の作用効果が得られる。
ところで、回転ツール保持具37は、操作片52を回動させてチャック部材51の内径を収縮させて取付ける必要があり、また操作片52の回動操作が複雑である。しかしFSJガン23では、回転ツール33を交換する際、このような取付け作業が複雑な回転ツール保持具37をFSJ本体26に取付けたままにすることができる。これにより回転ツール33の交換時において、回転ツール保持具37の取付け作業を省くことができる。また回転ツール33の取付けは、回転ツール保持具37のレバー67を支持した状態で、FSJ本体26の回転駆動手段30を駆動して回転ツール保持具37のケーシング55をL方向(図11及び図12参照)に回転させて、回転ツール33を嵌合孔部73に嵌入することで実現できる。そのため回転ツール33の取付けが容易であり、作業者が手作業で行わなくとも、以下に示すような機械により自動的に回転ツール33を取付けることができる。以下では、回転ツール33を機械により自動的に着脱するためのツールチェンジャ90について説明する。
[ツールチェンジャ]
図15は、ツールチェンジャ90を拡大して示す拡大断面図である。図16は、工具載置台93の一部をさらに拡大して示す拡大側面図である。以下のツールチェンジャ90の説明における方向の概念は、図15における方向の概念と略一致している。つまり図15における上下方向をツールチェンジャ90の上下方向とし、図15における左右方向をツールチェンジャ90の左右方向とする。図15における方向の概念は、図1における方向の概念と一致している。
工具交換装置であるツールチェンジャ90は、FSJガン本体26と協働することにより回転ツール33の自動交換を実現する。ツールチェンジャ90は、床24に設置される。ツールチェンジャ90は、基台91と、支持機構92と、工具載置台93と、複数のばね部材94と、ストッパ部材95と、リミットスイッチ96とを有する。基台91は、床24に立設されている。この基台91の上面には、支持機構92が設けられている。支持機構92は、2つの第1支持体92aと第2支持体92bとを有する。
各第1支持体92aは、大略的に円柱状に形成され、基台91の上面に立設されている。これら第1支持体92aは、その中間部から上端部にわたって第1支持筐体92cがそれぞれ挿嵌されている。また2つの第1支持筐体92cの間には第2支持筐体92dが架設されている。この第2支持筐体92dには、大略的に円柱状に形成された2つの第2支持体92bが互いに平行かつ左右方向に延在するように挿通されている。そして第2支持体92bの右端部には、ばね受け部材92eが設けられている。
各第1支持体92aには、第1支持筐体92cの下端部と基台91との間に第1ばね部材94が巻装されている。また第2支持体92bには、第2支持筐体92d右端部と前記ばね受け部材92eとの間に第2ばね部材94が巻装されている。各ばね部材94は、圧縮コイルばねであり、第1ばね部材94は、第1支持筐体92cを上方へ付勢し、第2ばね部材94は、第2支持筐体92dを第2支持体92bの左方へ付勢している。そして2つの第2支持体92bの左端部には、工具載置台93が設けられている。
工具載置台93は、支持板93aと載置具93bとを有する。支持板93aは、上下方向に延在する板であり、その下端部寄りの部分に2つの第2支持体92bが連結されている。そして支持板93aの上端部よりの部分には、右方へと延びる載置具93bが設けられている。載置具93bは、一対の載置板93cが並設された二股状の部材であり、右方に開口するように配置される。一対の載置板93cは、その間に回転ツール33の係合鍔部79を挿入可能に配置される。また一対の載置板93cの互いに対向する面には、掛合部93dがそれぞれ形成されている。この掛合部93dは、回転ツール33の把持溝部81に挿入可能に構成されている。そのため回転ツール33は、一対の載置板93cの間に係合鍔部79を挿入して把持溝部81に掛合部93dを挿入することで、工具載置台93に載置される。このとき回転ツール33は、取合い部77が上側に配置されるように工具載置台93に載置される。
また支持板93aの上端部には、ストッパ部材95が設けられている。ストッパ部材95は、板状の部材であり、支持板93aの上端部に、それよりも更に上方に突出するように設けられている。ストッパ部材95は、FSJガン本体26に装着された回転ツール保持具37のレバー67と係合するためのものである。
また第2支持筐体92dには、リミットスイッチ96が設けられている。リミットスイッチ96は、制御装置39に電気的に接続されており、工具載置台93の第2支持筐体92dに対する水平方向の変位を検出している。リミットスイッチ96は、工具載置台93が予め定められた許容範囲以上変位したか否かを検出し、その検出結果を制御装置39に出力するように構成されている。制御装置39は、その検出結果に応じて回転駆動手段30、スライド駆動手段31及びロボット22の駆動を停止する。これにより回転ツール33を自動着脱する際、工具載置台93の水平方向の移動が予め定められた許容範囲以上になるような大きな荷重が回転ツール33に作用することを防ぐことができる。
また同様に、工具載置台93上下方向の変位を検出する図示しないリミットスイッチも設けられている。このリミットスイッチもまた工具載置台93が予め定められた許容範囲以上変位したか否かを検出し、その検出結果を制御装置39に出力するように構成されている。そして制御装置39は、その検出結果に応じて回転駆動手段30、スライド駆動手段31及びロボット22の駆動を停止する。
[自動交換方法]
以下では、ツールチェンジャ90を用いた回転ツール33の自動交換の方法について説明する。図17は、FSJガン本体26の回転ツール装着具29がツールチェンジャ90の上方で待機している状態を一部拡大して示す拡大断面図である。まず工具載置台93の一対の載置板93cの間に回転ツール33の係合鍔部79を挿入して掛合部93dに把持溝部81を掛ける。これにより回転ツール33が、その軸まわりに回動することが阻止された状態で、ツールチェンジャ90に載置される。
そしてFSJガン本体26は、図17に示すように回転ツール装着具29に回転ツール保持具37を装着した状態で、ツールチェンジャ90の上方に待機している(待機状態)。待機状態では、回転ツール33の軸と回転ツール保持具37の軸とが基準軸L0で略一致し、かつ取付け部77と嵌合孔部73とが平面視において重なるように配置される。この配置関係は、制御装置39(図1参照)がロボット22(図1参照)及び回転駆動手段30(図1参照)を制御することで実現する。さらにこの配置関係において、ストッパ部材95は、レバー67に対し平面視でL方向側に配置されるように工具載置台93に配設される。
図18は、図17の待機状態から回転ツール装着具29が下降した下降停止状態を一部拡大して示す拡大断面図である。図19(a)は、図18に示す切断線C−Cで回転ツール保持具37を切断して見たものを示す拡大断面図であり、図19(b)は、図18に示す矢符Dの方向に回転ツール保持具37を見た矢視図である。待機状態において、制御装置39(図1参照)は、図示しない操作手段又はプログラム等から回転ツール33を装着すべき指令を受けると、待機状態にあるFSJ本体26のスライド駆動手段31(図1参照)を駆動し回転ツール装着具29を下降させる。そして制御装置39は、レバー67がストッパ部材95のR方向側に配置されるまで回転ツール装着具29を下降させると、その下降制御を一端停止する(下降停止状態)。このとき回転ツール33と回転ツール保持具37とは、上下方向に離反して配置される。
図20は、図18の下降停止状態から回転ツール装着具29をL方向に回動させた回動状態を一部拡大して示す拡大断面図である。図21(a)は、図20に示す切断線E−Eで回転ツール保持具37を切断して見たものを示す拡大断面図であり、図21(b)は、図20に示す矢符Fの方向に回転ツール保持具37を見た矢視図である。制御装置39(図1参照)は、下降停止状態になると、回転駆動手段30(図1参照)を駆動してケーシング55をL方向に所定角度θ回動させる。このときソケット56もケーシング55と共に回動しようとする。しかしレバー67がストッパ部材95に係合し当接するため、ソケット56の回動動作が阻止される。これによりケーシング55だけがL方向に回動する。これにより図21(b)に示すように、嵌合孔部73と挿通孔部64とが平面視で重なった状態(非係合状態)に配置される(回動状態)。
図22は、図20の回動状態から回転ツール装着具29をさらに下降させた下降完了状態を一部拡大して示す拡大断面図である。図23は、図22に示す切断線G−Gで切断して見た回転ツール保持具37及び回転ツール33を拡大して示す拡大断面図である。制御装置39(図1参照)は、回動状態からさらにFSJ本体26のスライド駆動手段31(図1参照)を駆動して回転ツール装着具29を下降させる。下降させていくと、やがて取付け部77が挿通孔部64を通過して嵌合孔部73に嵌合する。このときプランジャ70の先端部は取付け部77の凹部80に嵌まり込む。制御装置39は、取付け部77全体が嵌合孔部73に嵌合して括れ部分83が挿通孔部64に挿通されるまで回転ツール33を下降させると、その下降制御を停止する(下降完了状態)。
なおこの下降制御では、取付け部77全体が嵌合孔部73に嵌合された状態から、さらに回転ツール装着具29を下降させることがある。その場合、回転ツール33を介して工具載置台93が下方に押し付けられる。工具載置台93は、支持機構92を介して第1支持体92aに巻装されたばね部材94を圧縮して下方に移動する。そのため回転ツール33を介して与えられる押付荷重は、前記ばね部材94によって吸収される。しかし前記押付荷重を吸収できない程に大きくて工具載置台93が所定の許容範囲以上に下降した場合、図示しないリミットスイッチが作動し、制御装置39はスライド駆動手段31の駆動を停止させる。
図24は、図22の回転ツール保持具37に回転ツール33を取付けた状態を一部拡大して示す拡大図である。図25は、図24に示す切断線H−Hで切断して見た回転ツール保持具37及び回転ツール33を拡大して見た拡大断面図である。制御装置39(図1参照)は、下降完了状態になると、回転駆動手段30(図1参照)を駆動して回転ツール装着具29を介してケーシング55をR方向に所定角度θ回動させる。このときソケット56もケーシング55と共に回動しようとするが、ソケット56が付勢部材69によりL方向に付勢されているためソケット56の回動動作が阻止される。これによりケーシング55だけがR方向に回動する。これにより図25に示すように、嵌合孔部73と挿通孔部64とが平面視で所定角度θずれた状態(係合状態)となり、取付け部77の拡幅部分82が蓋体58の内周縁部に係合される。これによって回転ツール33が回転ツール保持具37に離脱不能に取付けられる、つまり回転ツール33がFSJガン本体26に離脱不能に取付けられる。
このように嵌合孔部73と挿通孔部64との接続状態を非係合状態に切替えて、回転ツール33の取付け部77を嵌合孔部73に嵌入し、そして前記接続状態を係合状態に切替えることが、回転ツール装着具29を下降及び回動させることにより行うことができる。従ってツールチェンジャ90を用いることによりFSJガン本体26に回転ツール33を自動的に取付けることができる。
図26は、図24の回転ツール33をツールチェンジャ90から取外した状態を一部拡大して示す拡大断面図である。FSJガン本体26に回転ツール33を取付けると、制御装置39(図1参照)は、図26に示すようにロボット22により回転ツール装着具29を右方(矢符Iの方向)に移動させて、回転ツール33を工具載置台93から取り外す。これによって回転ツール33の取付けが終了する。
回転ツール33の取外しは、取付け動作の逆の動作を行うことによって可能である。具体的に説明すると、まず制御装置39は、ロボット22により回転ツール33が取付けられた回転ツール装着具29を、一対の把持溝部81が一対の載置板93cの掛合部93dと平行になうように配置する(図26参照)。その後、制御装置39は、ロボット22により回転ツール装着具29を左方(図26の矢符Iと反対方向)に移動させて、各把持溝部81に各掛合部93dを挿入する。そして制御装置39は、スライド駆動手段31により回転ツール33を下降させる。これにより各把持溝部81が各掛合部93dに係合され、回転ツール33が工具載置台93に載置される(図24参照)。このときレバー67は、ストッパ部材95に対しR方向側に配置される。
なおこの回転ツール33を工具載置台93に載置する過程において、回転ツール33を介して工具載置台93が左方及び下方に押し付けられることがある。この際、工具載置台93は、支持機構92を介して第1及び第2支持体92a,92bに巻装されたばね部材94を圧縮して左方及び下方に移動する。そのため回転ツール33を介して与えられる押付荷重は、前記ばね部材94によって吸収される。しかし前記押付荷重を吸収できない程に大きくて工具載置台93が所定の許容範囲以上下降した場合、先程と同様に図示しないリミットスイッチが作動し、制御装置39はスライド駆動手段31の駆動を停止させる。また前記押付荷重を吸収できない程に大きくて、工具載置台93が右方に所定の許容範囲以上移動した場合、リミットスイッチ96が作動し、制御装置39は、ロボット22の駆動を停止させる。
制御装置39は、回転ツール33を工具載置台93に載置した後、回転駆動手段30を駆動してケーシング55をL方向に回動させる。これによりレバー67をストッパ部材95に当接させた状態でケーシング55が回動する。制御装置39は、嵌合孔部73と挿通孔部64との接続状態が非係合状態になるまでケーシング55を回動させる(図22及び23参照)と、回転駆動手段30の駆動を停止する。その後、制御装置39は、スライド駆動手段31を駆動して回転ツール保持具37を上昇させる。これにより回転ツール保持具37から回転ツール33が取外される。
さらに制御装置39は、回転ツール保持具37の嵌合孔部73から回転ツール33の取付け部77が離脱すると、一度スライド駆動手段31の駆動を停止する(図20参照)。その後、制御装置39は、回転駆動手段30を駆動させて、嵌合孔部73と挿通孔部64との接続状態が係合状態になるまでケーシング55をR方向に回動させる(図18及び19参照)。ただし取外しの際、この係合状態に戻す工程を省略しても差し支えはない。そして係合状態になると、制御装置39は、回動駆動手段30の駆動を停止して、再びスライド駆動手段31を駆動させて、レバー67をストッパ部材95より上方の位置まで上昇させる(図17参照)。このような容易な簡単な制御によって回転ツール33を回転ツール保持具37から取り外すことができる。
このようにツールチェンジャ90を用いることによって、FSJガン本体26が有する回動機能及びスライド機能によって回転ツール33を交換することができ、更なる機能をFSJガン本体26に付加する必要がない。従って従来のFSJガン本体26も用いることができ、利便性が高い。
本実施の形態において、ツールチェンジャ90は、レバー67をストッパ部材95に押し当てた状態でケーシング55を回動させることにより、ソケット56に対するケーシング55の回動を実現しているが、レバー67を操作してソケット56を回動させてソケット56に対するケーシング55の回動を実現する構成であってもよい。
前述の各実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内において、構成を変更することができる。
以上のように、工具を容易に取付けることができると共に、工具を離脱させることなく確実に保持することができることが必要な摩擦撹拌接合装置及びそれを備える摩擦撹拌接合設備に適している。
本発明の実施の一形態の摩擦撹拌接合設備を示す正面図である。 FSJガンの回転ツール装着具に回転ツールユニットを装着した状態を示す断面図である。 回転ツール保持具に回転ツールユニットを取付けた状態を示す斜視図である。 回転ツール保持具及び回転ツールユニットの分解斜視図である。 回転ツール保持具を拡大して示す側面図である。 回転ツール保持具を図5に示す断面線A−Aで切断して見た拡大断面図である。 蓋体を拡大して示す底面図である。 ソケットを拡大して示す平面図である。 ソケットを図8の切断線B−Bで切断して見た拡大断面図である。 ソケットを拡大して示す底面図である。 挿通孔部と嵌合孔部との接続状態が係合状態にある回転ツール保持具を示す底面図である。 挿通孔部と嵌合孔部との接続状態が非接続状態にある回転ツール保持具を示す底面図である。 回転ツール33を拡大して示す拡大断面図である。 回転ツールを拡大して示す平面図である。 ツールチェンジャを拡大して示す拡大断面図である。 工具載置台の一部をさらに拡大して示す拡大側面図である。 FSJガン本体の回転ツール装着具がツールチェンジャの上方で待機している状態を一部拡大して示す拡大断面図である。 図17の待機状態から回転ツール装着具が下降した下降停止状態を一部拡大して示す拡大断面図である。 (a)は、図18に示す切断線C−Cで回転ツール保持具を切断して見たものを示す拡大断面図であり、(b)は、図18に示す矢符Dの方向に回転ツール保持具を見た矢視図である。 図18の下降停止状態から回転ツール装着具をL方向に回動させた回動状態を一部拡大して示す拡大断面図である。 (a)は、図20に示す切断線E−Eで回転ツール保持具を切断して見たものを示す拡大断面図であり、(b)は、図20に示す矢符Fの方向に回転ツール保持具を見た矢視図である。 図20の回動状態から回転ツール装着具をさらに下降させた下降完了状態を一部拡大して示す拡大断面図である。 図22に示す切断線G−Gで切断して見た回転ツール保持具及び回転ツールを拡大して示す拡大断面図である。 図22の回転ツール保持具に回転ツールを取付けた状態を一部拡大して示す拡大図である。 図24に示す切断線H−Hで切断して回転ツール保持具及び回転ツールを拡大して示す拡大断面図である。 図24の回転ツールをツールチェンジャから取外した状態を一部拡大して示す拡大断面図である。 第1の従来技術の回転ツール保持具を示す断面図である。 第2の従来技術の回転ツール保持具10を示す断面図である。
符号の説明
21 摩擦撹拌接合設備
23 摩擦撹拌接合ガン
26 ガン本体
33 回転ツール
37 回転ツール保持具
39 制御装置
55 ケーシング
56 ソケット
58 蓋体
64 挿通孔部
67 レバー
69 付勢部材
73 嵌合孔部
77 取付け部
78 摩擦撹拌部
82 拡幅部
90 ツールチェンジャ
91 基台
92 支持機構
93 工具載置台
94 ばね部材
95 ストッパ部材
96 リミットスイッチ

Claims (9)

  1. 摩擦撹拌接合装置の工具を保持する保持具であって、
    前記工具を挿通可能な挿通孔部を有し、摩擦撹拌接合装置本体に取り付けられる装着体と、
    前記工具を嵌合可能な嵌合孔部を有し、前記装着体内に回動可能に収容される回動体とを備え、
    前記挿通孔部は、前記回動体に対し前記装着体が相対的に回動することで、前記嵌合孔部との接続状態を、前記工具を嵌合孔部に嵌入可能な非係合状態と、嵌入された前記工具が前記装着体に係合する係合状態とに切替可能に形成されることを特徴とする摩擦撹拌接合装置の保持具。
  2. 前記接続状態が前記係合状態から前記非係合状態に切替わることを阻止するように前記回動体を付勢する付勢部材を更に有することを特徴とする請求項1に記載の摩擦撹拌接合装置の保持具。
  3. 前記回動体は、前記回動体と前記装着体との共回りを阻止するための回動規制部材を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の摩擦撹拌接合装置の保持具。
  4. 前記回動体の嵌合孔部は、前記回動体と前記工具とが一体的に回るように形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の摩擦撹拌接合装置の保持具。
  5. 前記挿通孔部及び前記嵌合孔部は、その前記回転軸に垂直な断面が略矩形状になるように形成され、かつ前記非係合状態において前記回転軸に沿う方向に見ると、互いに重なり合うように配置されることを特徴とする請求項4に記載の摩擦撹拌接合装置の保持具。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載の摩擦撹拌接合装置の保持具と、
    前記工具とを備えることを特徴とする摩擦撹拌接合装置の工具取付け構造。
  7. 請求項6に記載の摩擦撹拌接合装置の工具取付け構造と、
    前記摩擦撹拌接合装置本体とを備えることを特徴とする摩擦撹拌接合装置。
  8. 請求項7に記載の摩擦撹拌接合装置と、
    前記装着体回動及び移動を制御する制御装置と、
    前記工具を載置可能な工具交換装置とを備え、
    前記工具交換装置は、前記装着体に対する前記回動体の相対的な回動を阻止する回動阻止手段を有することを特徴とする摩擦撹拌接合設備。
  9. 前記工具交換装置は、
    基台と、
    前記工具を載置可能な載置台と、
    前記基台に設けられ、かつ前記載置台が前記基台に対し近接離隔可能に設けられた支持機構と、
    前記載置台を前記基台から離反する方向に向って付勢する載置台付勢部材と、
    前記載置台が予め定められた許容範囲以上前記基台に近接する方向に変位したか否かを検出する検出手段とを備え、
    前記制御装置は、前記検出手段の検出結果に応じて装着体の移動を停止することを特徴とする請求項8に記載の摩擦撹拌接合設備。
JP2008029922A 2008-02-12 2008-02-12 摩擦撹拌接合装置の保持具、工具取付け構造、摩擦撹拌接合装置、及び摩擦撹拌接合設備 Active JP5016515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008029922A JP5016515B2 (ja) 2008-02-12 2008-02-12 摩擦撹拌接合装置の保持具、工具取付け構造、摩擦撹拌接合装置、及び摩擦撹拌接合設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008029922A JP5016515B2 (ja) 2008-02-12 2008-02-12 摩擦撹拌接合装置の保持具、工具取付け構造、摩擦撹拌接合装置、及び摩擦撹拌接合設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009190038A JP2009190038A (ja) 2009-08-27
JP5016515B2 true JP5016515B2 (ja) 2012-09-05

Family

ID=41072541

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008029922A Active JP5016515B2 (ja) 2008-02-12 2008-02-12 摩擦撹拌接合装置の保持具、工具取付け構造、摩擦撹拌接合装置、及び摩擦撹拌接合設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5016515B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120080506A1 (en) * 2010-09-23 2012-04-05 Tecnara Fsw Company, Llc Method for holding high speed friction spot joining tools
JP5840212B2 (ja) * 2011-08-21 2016-01-06 本田技研工業株式会社 摩擦撹拌接合用工具
DE102014010058B4 (de) 2014-07-07 2016-01-28 Grenzebach Maschinenbau Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum schnellen und sicheren Werkzeugwechsel bei dem Vorgang des Rührreibschweißens und ein Computerprogramm zur Durchführung des Verfahrens
CN104985608B (zh) * 2015-06-23 2017-01-18 浙江大学 刚度可调的柔性关节驱动器机构

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0217789Y2 (ja) * 1985-03-06 1990-05-18
JPH0337850Y2 (ja) * 1985-08-28 1991-08-09
JPH079213A (ja) * 1993-01-20 1995-01-13 Mori Seiki Co Ltd 工具交換装置
JP4256140B2 (ja) * 2002-10-18 2009-04-22 川崎重工業株式会社 自動工具交換装置および工具載置台
JP4786191B2 (ja) * 2005-02-02 2011-10-05 川崎重工業株式会社 摩擦撹拌接合装置用接合ツール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009190038A (ja) 2009-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5016515B2 (ja) 摩擦撹拌接合装置の保持具、工具取付け構造、摩擦撹拌接合装置、及び摩擦撹拌接合設備
JP4989503B2 (ja) 摩擦撹拌接合装置の工具取付け構造、摩擦撹拌接合装置、及び摩擦撹拌接合設備
JP5858887B2 (ja) 加工装置
JP2001179660A (ja) 迅速ロック電源コード
JP6099291B1 (ja) 摩擦攪拌接合用工具及び工作機械
JP5369638B2 (ja) ロボット装置
JP5492067B2 (ja) コンタクトチップの交換装置
JP3908690B2 (ja) 着脱機構
JP2016118227A (ja) クランプ装置
JP4256140B2 (ja) 自動工具交換装置および工具載置台
JP2714696B2 (ja) 自動工具交換装置用の工具保持具
JP2886326B2 (ja) 砥石自動交換装置
JP2019162710A (ja) クランプシステム、クランプ方法およびクランプ装置
WO2019015135A1 (zh) 自动拆装装置
JP2012179699A (ja) 被加工材保持装置及び被加工材保持方法
JP2021098606A (ja) 支持ボルトによって荷物を吊具に結合するための連結装置
TWI339154B (en) Clamp changing device
JP4475394B2 (ja) ワークホルダ
CN210452791U (zh) 拆卸夹具
CN220338152U (zh) 一种快拆座及快拆组件
JP4475393B2 (ja) ワークホルダ
JP6645728B2 (ja) ワークを保持するための装置、および工作機械
JP2009095900A (ja) インサート収納体,インサート挿入工具,及びインサート挿入方法
WO2013137155A1 (ja) 作業工具
JP2009083066A (ja) 工具ポット及び工具マガジン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120515

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120608

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5016515

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250