JP2009095900A - インサート収納体,インサート挿入工具,及びインサート挿入方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工面aに形成されたタップ孔4内に作業効率良く迅速且つ良好にインサート2をねじ込み挿入し得る画期的な技術を提供する。
【解決手段】基体1の中央部に上下貫通状態に螺子孔3を形成すると共に、この螺子孔3の孔内面の螺合部3aに螺合状態にしてインサート2を螺着収納して成る構成とし、前記螺子孔3は所定の加工面aに形成されたタップ孔4と略同径に設定し、前記加工面a上にして前記螺子孔3と前記タップ孔4とが重合連通する位置に基体1を配設し、この螺子孔3内に螺着収納されたインサート2を所定のインサート螺動手段により螺動回動した際、前記インサート2が前記螺子孔3にねじ込み挿入ガイドされてこの螺子孔3内から前記タップ孔4内へとねじ込み挿入螺動し得るように前記基体1を構成したインサート収納体。
【選択図】図1

Description

本発明は、加工面に形成されたタップ孔にインサートをねじ込み挿入する為のインサート収納体,インサート挿入工具,及びインサート挿入方法に関するものである。
従来から、加工面に形成されたタップ孔の補強などに用いるインサートを前記タップ孔内にねじ込み挿入する際、例えば特許文献1に開示されるような、手動のインサート挿入工具を用いてインサートをねじ込み挿入する方法が実施されている。
この種のインサート挿入工具は、図10に図示したように、基端にハンドル部27を設け、先端には前記インサート2の先端のタング2a(図9参照)に挿し込み係止する切り欠き溝28aを形成した主軸体28を、把持部としての本体部26に回動自在にして軸方向に進退可動自在に設けた構成としており、主軸体28の先端の切り欠き溝28aをインサート2のタングに挿し込み係止させつつ、一方の手で本体部26を握持し、もう一方の手でハンドル部27を回して前記主軸体28を回動させることで前記インサート2を螺動回動させる構成である。
このようなインサート2は、仮に加工面aに形成されたタップ孔4との重合位置にこのインサート2を直接配置して所定のインサート螺動手段により螺動回動させても、このインサート2がタップ孔4内にスムーズにねじ込み挿入螺動しない。よって、既存のインサート挿入工具においては、インサート2をスムーズにねじ込み挿入させるガイドとして、図10に図示したように螺子孔を有するガイド筒部25を本体部26の先端側に設けた構成とするのが一般的である。
従って、タップ孔4内にインサート2をねじ込み挿入する際、本体部26の先端のガイド筒部25内にインサート2を手で供給し、一方の手で把持した本体部26の先端を加工面aのタップ孔4との重合位置に合わせ、もう一方の手でハンドル部27を持って主軸体28を先端側に移動させ主軸体28の先端の切り欠き溝28aを前記ガイド筒部25内のインサート2の先端のタング2aに挿し込み係止させつつ、ハンドル部27を手で回して主軸体28を回動させることでインサート2を螺動回動する。
これにより、本体部26のガイド筒部25内のインサート2が螺動回動してこのガイド筒部25の螺子孔内にねじ込み挿入され、次いでこのガイド筒部25の螺子孔をガイドとし、このガイド筒部25内から前記タップ孔4内へと前記インサート2がスムーズにねじ込み挿入螺動することとなり、このようにしてタップ孔4内にインサート2をねじ込み挿入する作業を実施する(以下、従来方法という)。
特開平06−134679号公報
ところで、このような手動式のインサート挿入工具を用いた従来方法は、インサート2をタップ孔4内へとねじ込み挿入する際に、いちいちインサート挿入工具の本体部26の先端のガイド筒部25内に手でインサート2を供給し、ハンドル部27を手で回して主軸体28を回動させインサート2をガイド筒部25の螺子孔内にねじ込み挿入するといった煩わしい手作業が必須であり、作業効率が悪い。
しかし上述ように、前記ガイド筒部25のようなねじ込み挿入用のガイドが無ければインサート2がタップ孔4内にスムーズにねじ込み挿入螺動し得ない為、もし仮にインサート2を前記タップ孔4との重合位置にガイド無しにそのまま直接配置し、例えばインサート2を螺動回動する主軸体28を備えた電動スピンドル装置などの電動式のインサート螺動手段によって前記インサート2を螺動回動したとしても、このインサート2は前記タップ孔4内に良好にねじ込み挿入され得ず、このような電動式のインサート螺動手段を用いたインサート2の挿し込み挿入作業の迅速化、高効率化が困難なのが現状である。
本発明は、上述したような現状に鑑みてなされたもので、単にタップ面4が形成された所定の加工面a上に基体1を配設し、この基体1の螺子孔3内に螺着収納されたインサート2を所定のインサート螺動手段により螺動回動させることで基体1の螺子孔3内から前記タップ孔4内へとインサート2をスムーズにねじ込み挿入螺動させ得るように構成したから、従来方法のようにガイド筒部25を備えた手動式のインサート挿入工具を用いる必要が無く、例えば電動式のスピンドル装置などのインサート螺合手段でインサート2をタップ孔4内に迅速且つ良好にねじ込み挿入することも実現可能となるなど、極めて画期的な技術を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
基体1の中央部に上下貫通状態に螺子孔3を形成すると共に、この螺子孔3の孔内面の螺合部3aに螺合状態にしてインサート2を螺着収納して成る構成とし、前記螺子孔3は所定の加工面aに形成されたタップ孔4と略同径に設定し、前記加工面a上にして前記螺子孔3と前記タップ孔4とが重合連通する位置に基体1を配設し、この螺子孔3内に螺着収納されたインサート2を所定のインサート螺動手段により螺動回動した際、前記インサート2が前記螺子孔3にねじ込み挿入ガイドされてこの螺子孔3内から前記タップ孔4内へとねじ込み挿入螺動し得るように前記基体1を構成したことを特徴とするインサート収納体に係るものである。
また、前記基体1は中央部に前記螺子孔3を形成した板状に構成すると共に、この基体1の板下面は前記加工面aに載置する載置面とし、この基体1の板上面には、この基体1を前記加工面aに押さえつけ固定する所定の固定手段が押さえつけ当接される被当接面部を形成した構成としたことを特徴とする請求項1記載のインサート収納体に係るものである。
また、前記基体1は、中央部に形成した前記螺子孔3からこの螺子孔3の半径方向に一部開放したC字環状に形成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のインサート収納体に係るものである。
また、前記基体1の中央部に形成した前記螺子孔3の孔内面の螺合部3aのピッチは、この螺子孔3内に螺着収納したインサート2をねじ込み挿入する前記タップ孔4の孔内面の螺合部4aと同一ピッチに設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインサート収納体に係るものである。
また、インサート2の先端のタング2aに挿し込み係止する切り欠き溝5aを先端に形成した主軸体5と、タップ孔4が形成された所定の加工面a上に配設した前記請求項1〜4のいずれか1項に記載のインサート収納体Aの基体1を前記加工面aに対して回り止め固定する固定手段6とを備え、この固定手段6により前記基体1を前記加工面aに対して回り止め固定した状態で、前記主軸体5の切り欠き溝5aを前記基体1の螺子孔3内に螺着収納したインサート2のタング2aに挿し込み係止しつつ主軸体5を回動することで、前記インサート2を前記基体1の螺子孔3及び加工面aのタップ孔4に対して螺動回動し得るように構成したことを特徴とするインサート挿入工具に係るものである。
また、前記固定手段6は、前記インサート収納体Aの基体1に押さえつけ当接する当接部6aを有し、この当接部6aにより基体1を前記加工面aに押さえつけ固定してこの加工面aに対して回り止め固定するように構成したことを特徴とする請求項5記載のインサート挿入工具に係るものである。
また、前記固定手段6の当接部6aは、前記基体1の軸方向進退動作に伴って進退移動するように構成とすると共に、前記インサート収納体Aの基体1の螺子孔3内のインサート2に前記主軸体5を挿し込む際、この挿し込み動作に連動して前記当接部6aが前記基体1に近接移動してこの基体1に押さえつけ当接するように前記固定手段6を構成したことを特徴とする請求項6記載のインサート挿入工具に係るものである。
また、前記固定手段6は、前記主軸体5の軸方向に可動自在にして且つベアリング部8を介してこの主軸体5に回動自在に前記当接部6aを設けると共に、この当接部6aを主軸体5の先端に向けて付勢する付勢手段7を備えた構成とし、前記主軸体5の先端を前記インサート収納体Aの螺子孔3内のインサート2に挿し込む際、前記付勢手段7により前記固定手段6の当接部6aが前記インサート収納体Aの基体1に押圧付勢されて押さえつけ当接するように前記固定手段6を構成したことを特徴とする請求項6,7のいずれか1項に記載のインサート挿入工具に係るものである。
また、前記付勢手段7は、弾性部材7aの一端を前記固定手段6の当接部6aに連結し、他端を前記主軸体5に連結し、この弾性部材7aの弾性力により前記当接部6aを前記主軸体5の先端に向けて付勢する構成としたことを特徴とする請求項8記載のインサート挿入工具に係るものである。
また、前記主軸体5の基端側は、スピンドル装置などの回動駆動機構Tの軸着部に着脱自在に装着される装着部として構成したことを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載のインサート挿入工具に係るものである。
また、前記主軸体5の先端側の所定位置に前記インサート2を吸着する吸着手段14を備え、この吸着手段14により前記主軸体5の先端側の所定位置に前記インサート2を吸着した状態でこの主軸体5と一体に前記インサート2を所定のねじ込み挿入位置まで移動し得るように構成したことを特徴とする請求項5〜10のいずれか1項に記載のインサート挿入工具に係るものである。
また、前記主軸体5の先端側の所定位置に前記インサート2を吸着する磁石体14Aを配するか,若しくはこの主軸体5の先端部を前記インサート2を吸着し得る磁性部材で形成して前記吸着手段14を構成したことを特徴とする請求項11記載のインサート挿入工具に係るものである。
また、前記請求項1〜3のいずれか1項に記載のインサート収納体Aを、このインサート収納体Aの基体1に形成した前記螺子孔3と略同径のタップ孔4が形成された所定の加工面a上にして前記螺子孔3と前記タップ孔4とが重合連通する位置に配設し、前記基体1を前記加工面aに対して回り止めすると共に、この基体1の螺子孔3内に螺着収納されたインサート2の先端のタング2aに主軸体5の先端の切り欠き溝5aを挿し込み係止しつつこの主軸体5を回動して前記インサート2を螺動回動し、前記螺子孔3をねじ込み挿入ガイドにして前記インサート2を前記螺子孔3内から前記タップ孔4内へとねじ込み挿入螺動することを特徴とするインサート挿入方法に係るものである。
また、前記加工面a上に配設した前記インサート収納体Aの基体1を、この加工面aに押さえつけ固定することで基体1を加工面aに対して回り止めすることを特徴とする請求項13記載のインサート挿入方法に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、前述の従来方法のようにガイド筒部を備えた手動式のインサート挿入工具を使用する必要は無く、この手動式のインサート挿入工具の先端のガイド筒部内に手でインサートを供給し、ハンドル部を手で回して主軸体を回動させインサートをガイド筒部の螺子孔内にねじ込み挿入するといった煩わしい手作業を排し、単にタップ孔が形成された加工面上に基体を配設し、この基体の螺子孔内に螺着収納されたインサートを所定のインサート螺動手段によって螺動回動させるだけで、迅速且つ良好に前記タップ孔内にインサートをねじ込み挿入できるなど、従来にない画期的なインサート挿入方法を実施可能な実用性に極めて秀れたインサート収納体となる。
また、請求項2記載の発明においては、基体を加工面上に良好に載置でき、例えば後述の実施例のようにこの基体を加工面に押さえつけ固定したい場合にも、基体を良好に押さえつけ当接できるなど、本発明に好適な基体を板状にして簡単に設計・製造可能となる。
また、請求項3記載の発明においては、基体の中央部の螺子孔から半径方向に一部開放したC字環状に基体を形成したから、それだけ螺子孔内に螺着収納したインサートに対する螺子孔の締め付けが弱く、それだけインサートがスムーズに螺動回動でき、よってこの螺子孔内から前記タップ孔内へとねじ込み挿入螺動を一層スムーズに行える。
また、請求項4記載の発明においては、基体の螺子孔が、ねじ込み挿入ガイドとしての機能を一層確実且つ良好に発揮でき、一層スムーズにインサートのねじ込み挿入作業を行える。
また、請求項5〜12記載の発明においては、前述したインサート収納体を前記所定の加工面上に配設した際、このインサート収納体の基体を加工面に対して回り止め固定しつつ基体の螺子孔内のインサートを回動させて、このインサートを確実且つ良好に基体の螺子孔に対して螺動回動せしめることが可能で、前述した本発明のインサート収納体の螺子孔内のインサートを螺動回動する手段として極めて好適で実用性に秀れた画期的なインサート挿入工具となる。
また特に、請求項6,7,8,9記載の発明においては、単に当接部を基体に押さえつけ当接させるシンプルな構造に固定手段を構成したので、それだけ簡易設計・製造可能で一層実用性に秀れる。更に請求項7記載の発明においては、インサート収納体の基体の螺子孔内のインサートに主軸体を挿し込む動作と同時に、この基体を押さえつけ固定することができ、一層迅速な作業が可能な構成である。更に請求項8,9記載の発明においては、固定手段の構成を、シンプルな構造で一層簡単且つ確実に実現できる。
また特に、請求項10記載の発明においては、例えば前述の従来方法に用いる手動式のインサート挿入工具のように、先端にガイド筒部を有する本体部に主軸体を設けるといった必要はなく、本発明では主軸体をスピンドル装置に装着し、例えば電動式によって主軸体を回動させインサートを螺動回動し得るように構成でき、人手を省き迅速にインサートのねじ込み挿入作業を実施することが可能である。
また、特に請求項11,12記載の発明においては、吸着手段によって主軸体の先端側の所定位置にインサートを吸着できるから、例えば上述のインサート収納体の螺子孔内に螺着収納されたインサートを吸着手段により吸着すれば、このインサート収納体ごと主軸体の先端に吸着してこの主軸体と一体にインサート収納体を所定のねじ込み挿入位置(所定の加工面のタップ孔の位置)まで移動操作することも容易に可能で、一層作業性及び実用性に秀れる。
また、請求項13,14記載の発明においては、前述した請求項1と同様の作用効果を発揮し、迅速且つ良好に加工面のタップ孔内にインサートをねじ込み挿入できるなど、極めて作業効率の良い画期的で実用性に秀れたインサート挿入方法となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
中央部に上下貫通状態に螺子孔3を形成すると共にこの螺子孔3の孔内面の螺合部3aに螺合状態にしてインサート2を螺着収納した基体1を、タップ孔4が形成された所定の加工面a上に配設する。この際、前記基体1の螺子孔3と、前記加工面aのタップ孔4とが重合連通する位置に基体1を配する。
そして、この基体1の前記螺子孔3内に螺着収納された前記インサート2を、所定のインサート螺動手段により螺動回動させる。
これにより前記インサート2は前記螺子孔3内から前記タップ孔4内へと良好にねじ込み挿入螺動することとなる。
即ち、単に加工面a上のタップ孔4との重合位置に直接インサート2を配置して螺動回動させてもこのインサート2はタップ孔4内に良好にねじ込み挿入され得ないが、この点、本発明においては前記タップ孔4と略同径に設定された螺子孔3に螺着収納されたインサート2を螺子孔3内からタップ孔4内へと螺動回動させるので、この螺子孔3が前記インサート2のねじ込み挿入ガイドとして作用し、よってこの螺子孔3内から前記タップ孔4内へと前記インサート2をスムーズ且つ良好にねじ込み挿入螺動せしめることが可能となる。
従って、本発明に係るインサート収納体Aを用いれば、単に加工面a上に配設した基体1の螺子孔3内のインサート2を所定のインサート螺動手段により螺動回動させさえすれば、タップ孔4内にインサート2を良好にねじ込み挿入することができ、よって、例えば上述した従来方法のようなガイド筒部25を備えた手動式のインサート挿入工具を用いる必要なく、例えば電動式のインサート螺動手段などを採用して迅速且つ良好にインサート2のねじ込み挿入作業を作業効率良く実施できることとなる。
また、前述したインサート収納体Aの基体1を加工面a上に配設し、この基体1の螺子孔3内に螺着収納されたインサート2を螺動回動させるに際して、例えば後述する実施例のように、インサート2の先端のタング2aに挿し込み係止する切り欠き溝5aを先端に形成した主軸体5と、前記インサート収納体Aの基体1を前記加工面aに対して回り止め固定する固定手段6とを備えたインサート挿入工具を採用することとした場合には、前記基体1の螺子孔3内に螺着収納されたインサート2を、確実且つ良好に前記主軸体5によって螺動回動させることが可能となる。
即ち、前記固定手段6により前記基体1を前記加工面aに対して回り止め固定した状態で、主軸体5の切り欠き溝5aを前記基体1の螺子孔3内のインサート2のタング2aに挿し込み係止しつつこの主軸体5を回動させる。この際、インサート2は主軸体5と一体に回動するが、このインサート2の回動に伴って基体1までもが主軸体5と一体に回動してしまうことを前記固定手段6によって阻止(基体1を加工面aに対して回り止め固定)できる。従って、主軸体5を回動させインサート2を回動させることで、このインサート2を基体1の螺子孔3や加工面aのタップ孔4に対して確実に相対回動させて螺動回動させ得ることとなる。
よって例えば後述の実施例のように、前記主軸体5の基端側は、スピンドル装置などの回動駆動機構Tの軸着部に着脱自在に装着される装着部として構成し、例えば上記従来方法のようにハンドル部27を手で回して主軸体5を回動させるといった煩わしい手作業を配し、例えば電動式により回動する主軸体5によりインサート2を迅速且つ良好に螺動回動させるといったことも容易に実現可能で、より作業効率良くインサート2のねじ込み挿入作業を実施できることとなる。
前述のように、インサート収納体Aと、主軸体5と固定手段6とを備えたインサート挿入工具とを用いたインサート挿入方法によれば、上記従来方法のようなガイド筒部25を備えた手動式のインサート挿入工具を用いてこのガイド筒部25内に手でインサート2を供給し、ハンドル部27を手で回してガイド筒部25内の螺子孔内にインサート2をねじ込み挿入させるといった面倒な手作業を排し、インサート2のねじ込み挿入作業を迅速且つ良好に達成できる画期的で極めて実用性に秀れたインサート挿入方法となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、加工面aに形成されたタップ孔4内にインサート2をねじ込み挿入するインサート挿入方法であって、具体的には、基体1の中央部に上下貫通状態に螺子孔3を形成すると共に、この螺子孔3の孔内面の螺合部3aに螺合状態にしてインサート2を螺着収納して成る構成とし、前記螺子孔3は所定の加工面aに形成されたタップ孔4と略同径に設定し、前記加工面a上にして前記螺子孔3と前記タップ孔4とが重合連通する位置に基体1を配設し、この螺子孔3内に螺着収納されたインサート2を所定のインサート螺動手段により螺動回動した際、前記インサート2が前記螺子孔3にねじ込み挿入ガイドされてこの螺子孔3内から前記タップ孔4内へとねじ込み挿入螺動し得るように前記基体1を構成したインサート収納体Aを用いて行うものである。
以下、本実施例を具体的に説明する。
インサート収納体Aの基体1は、図2に図示したように、中央部に前記螺子孔3を形成した板状に構成すると共に、この基体1の板下面は前記加工面aに載置する載置面とし、この基体1の板上面には、後述するインサート挿入工具Bの固定手段6の当接部6aが押さえつけ当接される被当接面部を形成した構成である。具体的には基体1の板下面を平坦面とし、板上面は前記螺子孔3の開口縁全周に上方突出形状を形成すると共に、その余を平坦面に形成している。
また、この基体1は、中央部に形成した前記螺子孔3からこの螺子孔3の半径方向に一部開放したC字環状に形成している。
従って、インサート2に対する基体1の螺子孔3の締め付けを軽減し、よりスムーズに螺子孔3内のインサート2が螺動回動できる。
また、螺子孔3内から前記加工面aのタップ孔4内に一層スムーズにインサート2がねじ込み挿入螺動するように、螺子孔3の孔内面の螺合部3aのピッチは、前記インサート2をねじ込み挿入したいタップ孔4と同一ピッチに設定している。また、この螺子孔3の孔内面の全面、若しくはこの螺子孔3の孔内面の一部、具体的には少なくとも螺子孔3の孔内面の下端位置から上方に向けて所定範囲に前記螺合部3aを形成している。
尚、この基体1はどのような部材で構成しても良いが、金属製などの硬度の高い部材で構成した場合、基体1により加工面aがキズ付く懸念があるため、本実施例においては、加工面aをキズ付ける懸念がなく、成形も容易なプラスチック製部材で構成した。
また、前記螺子孔3内に螺着収納されるインサート2は、図10に図示したように、先端にタング2aを有するこの種の既存のインサート2と同一構成のものである。尚、図10の符号2bは、インサート2を所定のタップ孔4内にねじ込み挿入した後に不要となる前記タング2aをこのインサート2から切り離し除去するための切り欠き2bである。
本実施例では、上記のように構成したインサート収納体Aの螺子孔3内のインサート2を螺動回動させる手段として、図3に図示したインサート挿入工具Bを用いる。
このインサート挿入工具Bは、図3及び図4に図示したように、インサート2の先端のタング2aに挿し込み係止する切り欠き溝5aを先端に形成した主軸体5と、タップ孔4が形成された所定の加工面a上に配設した前記インサート収納体Aの基体1を前記加工面aに対して回り止め固定する固定手段6とを備えた構成である。
従って、図7(a),(b)に図示したように、固定手段6により前記基体1を前記加工面aに対して回り止め固定した状態で、前記主軸体5の切り欠き溝5aを前記基体1の螺子孔3内に螺着収納したインサート2のタング2aに挿し込み係止しつつ主軸体5を回動することで、基体1が主軸体5と一緒に回動してしまうことを阻止しつつインサート2を回動させることで、このインサート2を確実に基体1の螺子孔3や加工面aのタップ孔4に対して螺動回動させることが可能である。
前記固定手段6としては、基体1に回り止め用の係止孔を穿設し、その係止孔に、回り止め固定用の係止杆を挿し込んで回り止め固定する方法や、基体1を加工面aに対して回り止めするクランプ機構を設ける方法など、基体1を加工面aに対して回り止めし得る構成であればどのような構成も様々採用でき、図示した本実施例では、構成が簡単でしかも確実に基体1を加工面aに対して回り止め固定し得ることを考慮して、前記インサート収納体Aの基体1に押さえつけ当接する当接部6aを有し、この当接部6aにより基体1を前記加工面aに押さえつけ固定してこの加工面aに対して回り止め固定する押さえつけ固定構造を採用した。
この固定手段6の当接部6aは、前記基体1の軸方向進退動作に伴って進退移動するように構成とすると共に、前記インサート収納体Aの基体1の螺子孔3内のインサート2に前記主軸体5を挿し込む際、この挿し込み動作に連動して前記当接部6aが前記基体1に近接移動してこの基体1に押さえつけ当接するように前記固定手段6を構成している。
従って、例えば図6に図示したように、加工面a上に配置したインサート収納体Aの基体1の螺子孔3内のインサート2を螺動回動させるべくインサート挿入工具Bの主軸体5を前記螺子孔3内のインサート2に挿し込む動作だけで、前記固定手段6の当接部6aによる基体1の押さえつけ固定が為され、基体1を押さえつけ固定する特別な動作や作業は一切不要で、単に螺動回動のための主軸体5の挿し込み動作のみで自然に(自動的に)基体1の押さえつけ固定も達成される極めて作業性に秀れた構成である。
詳述すると、前記固定手段6は、図3及び図5に図示したように、前記主軸体5の軸方向に可動自在にして且つベアリング部8を介してこの主軸体5に回動自在に前記当接部6aを設けると共に、この当接部6aを主軸体5の先端に向けて付勢する付勢手段7を備えた構成とし、図6,7に図示したように、前記主軸体5の先端を前記インサート収納体Aの螺子孔3内のインサート2に挿し込む際、前記付勢手段7により前記固定手段6の当接部6aが前記インサート収納体Aの基体1に押圧付勢されて押さえつけ当接するように前記固定手段6を構成する。
前記付勢手段7は、弾性部材7aの一端を前記固定手段6の当接部6aに連結し、他端を前記主軸体5に連結し、この弾性部材7aの弾性力により前記当接部6aを前記主軸体5の先端に向けて付勢する構成とする。具体的には、図5,6に図示したように、前記弾性部材7aの一端は、バネ連結板9及びベアリング部8を介して前記当接部6aに連結し、他端はバネ連結板10を介して主軸体5に連結している。
更に具体的には、図5,6に図示したように、中央部に主軸体5を挿通する孔を形成した環板状のバネ連結板9,10を主軸体5に回動自在に被嵌して互いに対向状態に設けており、このバネ連結板9,10に挟まれる位置となるように、前記弾性部材7aとしての抗縮コイルバネ(以下、単に「バネ」)を主軸体5に被嵌状態に設け、このバネの一端及び他端が夫々前記バネ連結板9,10に当接するように構成している。従って、この対向するバネ連結板9,10が近接移動する際に前記バネの弾性付勢による抵抗力が生ずる。
また、対向する前記バネ連結板9,10のうちの基端側(主軸体5の軸方向基端側)に位置するバネ連結板10は、図6に図示したように、主軸体5の軸方向中央部の所定位置に形成された段部に突き当たり当接し、この段部より基端側への移動が阻止係止されるように構成している。
また、図5,6に図示したように、もう一方の先端側のバネ連結板9の前記バネが当接連結する側と反対側の板面に当接状態にして前記ベアリング部8を設けている。
このベアリング部8は、図5に図示したように、円環状のスラスト軸受けであり、既存の玉軸受けと同様の構成のものであり、主軸体5に被嵌状態にして前記バネ連結板9の板面に当接状態に設けている。
このベアリング部8の先端位置に前記当接部6aを設ける。
この当接部6aは、図4に図示したように、この当接部6aとしての当接爪を取付板体11の四箇所に突出状態に取り付けて成る構成である。図5に図示したように、中央孔を有する円環状に形成した取付板体11を前記主軸体5に対して回動自在にして軸方向に可動自在に被嵌配設すると共に、この取付板体11の中央孔の周囲に形成した取付孔には、両端に当接爪が形成された二体のコ字状の屈曲杆体を挿し込み係止して、この取付板体11の四箇所から前記当接部6a(当接爪)が突出状態に設けられた構成とする。
また、図5,6に図示したように、主軸体5に被嵌状態にして前記ベアリング部8の中央孔内に嵌挿状態にコイルバネ13を配し、このコイルバネ13の一端側を取付板体11に挿し込み係止された前記コ字状の屈曲杆体に当接し、他端側は前記バネ連結板9の前記ベアリング部8と当接する側の板面と当接し、このコイルバネ13が弾圧当接することで前記コ字状の屈曲杆体が挿し込み方向に押圧付勢されて抜け止め保持されるように構成している。
尚、前記コイルバネ13の一端及び他端は、前記取付板体11及び前記バネ連結板9に夫々接着剤などの適宜な止着手段で止着固定しても良いが、本実施例では、コイルバネ13の一端を前記板取付体11の中央の突出形状部位に,他端を前記バネ連結板9の中央の突出形状部位に夫々被嵌し、コイルバネ13自体の締め付け力によって両端を夫々板取付体11,バネ連結板9に止着している。
また、図1に図示したように、前記主軸体5の基端側は、スピンドル装置などの回動駆動機構Tの軸着部に着脱自在に装着される装着部として構成しており、例えばスピンドル装置のチャック機構にチャッキングし易いように基端側を一定径のストレートな円筒状に構成している。
また、本実施例では、この主軸体5の先端側の所定位置に前記インサート2を吸着する吸着手段14を備えた構成としている。この吸着手段14としては、前記主軸体5の先端側の所定位置に前記インサート2を吸着する磁石体14Aを配して成る構成とする。
具体的には、図4に図示したように、主軸体5の先端側に取付バネ体14Bを被嵌状態に配し、この取付バネ体14Bの基端側は前記固定手段6の当接部6aの当接爪を取り付ける取付板体11に(接着剤などで)固定し、この取付バネ体14Bの先端側には前記主軸体5に被嵌した円環状の磁石体14Aを(接着剤などで)固定して、この主軸体5の先端に磁石体14Aを設けた構成としている。
尚、例えばこの主軸体5の先端部自体を、前記インサート2を吸着し得る磁性部材で形成する構成としても良い。
従って、図8(a),(b)に図示したように、インサート2が螺着収納された前記インサート収納体Aの螺子孔3に前記インサート挿入工具Bの主軸体5の先端を挿し込むだけで、この主軸体5の先端の磁石体14Aによって前記インサート2を吸着し、この主軸体5の先端側に前記インサート収納体Aを吸着できる。
そして、この吸着した状態で主軸体5を所定の加工面aの所定のタップ孔4の位置まで移動することで、前記インサート収納体Aを一体に移動でき、図8(c)に図示したように、その所定のタップ孔4に前記インサート収納体Aのインサート2のねじ込み挿入作業を実施できる。
しかも、主軸体5とインサート2とは、単に磁石体14Aの磁力の引きつけによって吸着しているだけなので、インサート2を前記タップ孔4内にねじ込み挿入した後には簡単に主軸体5とインサート2との吸着固定を解除でき、このように吸着手段14によってねじ込み挿入作業を一層迅速且つ良好に実施でき作業性に秀れることとなる。
以上のように構成したインサート収納体A及びインサート挿入工具Bを用いて実施する本実施例のインサート挿入方法の手順例を説明すると共に、インサート収納体A及びインサート挿入工具Bの各部の作動を説明する。
図6(a)に図示したように、インサート収納体Aを、このインサート収納体Aの基体1に形成した前記螺子孔3と略同径のタップ孔4が形成された所定の加工面a上にして前記螺子孔3と前記タップ孔4とが重合連通する位置に配設する。この際、インサート収納体Aは、作業者の人力や或いは所定のマウント機械などを使用して加工面a上の所定位置に配置させても良いし、図8に図示したようにインサート挿入工具Bの主軸体5の先端に吸着してこの主軸体5と一体に加工面a上の所定位置に配置しても良い。
次いで、前記基体1を前記加工面aに対して回り止めすると共に、この基体1の螺子孔3内に螺着収納されたインサート2の先端のタング2aに、インサート挿入工具Bの主軸体5の先端の切り欠き溝5aを挿し込み係止しつつこの主軸体5を回動して前記インサート2を螺動回動する。
具体的には、図6(b)に図示したように、主軸体5の先端を前記基体1の螺子孔3内のインサート2に挿し込む際に、ある程度挿し込んだ所で主軸体5に設けた前記固定手段6の当接部6aが前記基体1の上面(被当接面部)に当接するが、更に主軸体5を挿し込むとこの当接部6aが前記付勢手段7の弾性部材7a(抗縮コイルバネ)の付勢に抗して主軸体5の基端側に相対移動すると共に、この当接部6aが前記基体1に前記弾性部材7aを付勢により押圧当接されることとなる。
このようにして当接部6aに押圧付勢された基体1は、板下面(載置面)を加工面aに押圧当接され、この基体1と加工面aとの接触摩擦抵抗が増大し、それによりこの加工面aに対して基体1が回り止めされることとなる。
従って、図6(b)に図示したように、インサート挿入工具Bの主軸体5の切り欠き溝5aを前記インサート収納体Aの螺子孔3内のインサート2のタング2aに挿し込み係止した際には、前記固定手段6の当接部6aにより前記基体1の押さえつけ固定による回り止め固定が為されるように構成している。尚、このように当接部6aにより基体1を押さえつけ固定する際、そもそも主軸体5の回動と共に当接部6aが回動してしまっては意味が無い(前述のような基体1を加工面aに対して回り止めする作用が得られない)が、しかしこの点、本実施例では当接部6aを前記ベアリング部8を介して主軸体5に設けている為、この主軸体5をインサート2に挿し込む動作を行った際、当接部6aは前記付勢手段7によって主軸体5の軸先端方向への押圧付勢は作用されるが、主軸体5の回動方向の作用は前記ベアリング部8により減殺されて殆ど作用せず、よって主軸体5の回動に伴って当接部6aが回動してしまう心配は一切無く、前述の回り止め作用が確実に発揮される。
よって、このように基体1を加工面aに回り止めした状態で前記主軸体5を前述したスピンドル装置で回動させて前記基体1の螺子孔3内のインサート2を螺動回動させることで、基体1までもが主軸体5やインサート2と一緒に回動してしまうことなく、確実且つ良好にインサート2を螺動回動させることができることとなる。
また、このインサート2を螺着収納している螺子孔3は、加工面aのタップ孔4と略同径に設定し且つそのピッチまでも略同一ピッチに設定しているため、前述のように主軸体5によって螺動回動されたインサート2は、図6(c)に図示したように、この基体1の螺子孔3をねじ込み挿入ガイドとして、その下の前記加工面aのタップ孔4内へと極めてスムーズ且つ良好にねじ込み挿入螺動し得ることとなる。
このようにして、インサート収納体Aを配置した加工面aのタップ孔4内にインサート2をねじ込み挿入でき、その後、このインサート2をねじ込み挿入したタップ孔4に、ボルトを螺着するなど引き続き適宜な螺着作業を実施できる(図7(c)参照)。
本実施例によれば、例えば加工面aに形成された様々なサイズのタップ孔4に合わせて螺子孔3の径サイズを様々に設定した複数のインサート収納体Aを用意しておき、所定のタップ孔4にインサート2をねじ込み挿入したい場合、そのタップ孔4の径サイズに合致するインサート収納体Aを配置して前記スピンドル装置に装着したインサート挿入工具Bでインサート2を螺動回動させるだけの簡単な作業で、前記タップ孔4内へのインサート2のねじ込み挿入作業を迅速且つ良好に作業効率良く達成できる画期的なインサート挿入方法である。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例に係るインサート挿入方法を示す説明斜視図である。 本実施例に係るインサート収納体Aの説明斜視図である。 本実施例に係るインサート挿入工具Bの説明斜視図である。 本実施例に係るインサート挿入工具Bの要部拡大概略図である。 本実施例に係るインサート挿入工具Bの説明分解斜視図である。 本実施例に係るインサート挿入方法の手順を説明する概略図である。 本実施例に係るインサート挿入方法の手順を説明する概略図である。 本実施例に係るインサート挿入方法の手順を説明する概略図である。 本実施例のインサート2の説明斜視図である。 従来例を示す説明斜視図である。
符号の説明
1 基体
2 インサート
2a タング
3 螺子孔
3a 螺合部
4 タップ孔
4a 螺合部
5 主軸体
5a 切り欠き溝
6 固定手段
6a 当接部
7 付勢手段
7a 弾性部材
8 ベアリング部
14 吸着手段
14A 磁石体
A インサート収納体
T 回動駆動機構
a 加工面

Claims (14)

  1. 基体の中央部に上下貫通状態に螺子孔を形成すると共に、この螺子孔の孔内面の螺合部に螺合状態にしてインサートを螺着収納して成る構成とし、前記螺子孔は所定の加工面に形成されたタップ孔と略同径に設定し、前記加工面上にして前記螺子孔と前記タップ孔とが重合連通する位置に基体を配設し、この螺子孔内に螺着収納されたインサートを所定のインサート螺動手段により螺動回動した際、前記インサートが前記螺子孔にねじ込み挿入ガイドされてこの螺子孔内から前記タップ孔内へとねじ込み挿入螺動し得るように前記基体を構成したことを特徴とするインサート収納体。
  2. 前記基体は中央部に前記螺子孔を形成した板状に構成すると共に、この基体の板下面は前記加工面に載置する載置面とし、この基体の板上面には、この基体を前記加工面に押さえつけ固定する所定の固定手段が押さえつけ当接される被当接面部を形成した構成としたことを特徴とする請求項1記載のインサート収納体。
  3. 前記基体は、中央部に形成した前記螺子孔からこの螺子孔の半径方向に一部開放したC字環状に形成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のインサート収納体。
  4. 前記基体の中央部に形成した前記螺子孔の孔内面の螺合部のピッチは、この螺子孔内に螺着収納したインサートをねじ込み挿入する前記タップ孔の孔内面の螺合部と同一ピッチに設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインサート収納体。
  5. インサートの先端のタングに挿し込み係止する切り欠き溝を先端に形成した主軸体と、タップ孔が形成された所定の加工面上に配設した前記請求項1〜4のいずれか1項に記載のインサート収納体の基体を前記加工面に対して回り止め固定する固定手段とを備え、この固定手段により前記基体を前記加工面に対して回り止め固定した状態で、前記主軸体の切り欠き溝を前記基体の螺子孔内に螺着収納したインサートのタングに挿し込み係止しつつ主軸体を回動することで、前記インサートを前記基体の螺子孔及び加工面のタップ孔に対して螺動回動し得るように構成したことを特徴とするインサート挿入工具。
  6. 前記固定手段は、前記インサート収納体の基体に押さえつけ当接する当接部を有し、この当接部により基体を前記加工面に押さえつけ固定してこの加工面に対して回り止め固定するように構成したことを特徴とする請求項5記載のインサート挿入工具。
  7. 前記固定手段の当接部は、前記基体の軸方向進退動作に伴って進退移動するように構成とすると共に、前記インサート収納体の基体の螺子孔内のインサートに前記主軸体を挿し込む際、この挿し込み動作に連動して前記当接部が前記基体に近接移動してこの基体に押さえつけ当接するように前記固定手段を構成したことを特徴とする請求項6記載のインサート挿入工具。
  8. 前記固定手段は、前記主軸体の軸方向に可動自在にして且つベアリング部を介してこの主軸体に回動自在に前記当接部を設けると共に、この当接部を主軸体の先端に向けて付勢する付勢手段を備えた構成とし、前記主軸体の先端を前記インサート収納体の螺子孔内のインサートに挿し込む際、前記付勢手段により前記固定手段の当接部が前記インサート収納体の基体に押圧付勢されて押さえつけ当接するように前記固定手段を構成したことを特徴とする請求項6,7のいずれか1項に記載のインサート挿入工具。
  9. 前記付勢手段は、弾性部材の一端を前記固定手段の当接部に連結し、他端を前記主軸体に連結し、この弾性部材の弾性力により前記当接部を前記主軸体の先端に向けて付勢する構成としたことを特徴とする請求項8記載のインサート挿入工具。
  10. 前記主軸体の基端側は、スピンドル装置などの回動駆動機構の軸着部に着脱自在に装着される装着部として構成したことを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載のインサート挿入工具。
  11. 前記主軸体の先端側の所定位置に前記インサートを吸着する吸着手段を備え、この吸着手段により前記主軸体の先端側の所定位置に前記インサートを吸着した状態でこの主軸体と一体に前記インサートを所定のねじ込み挿入位置まで移動し得るように構成したことを特徴とする請求項5〜10のいずれか1項に記載のインサート挿入工具。
  12. 前記主軸体の先端側の所定位置に前記インサートを吸着する磁石体を配するか,若しくはこの主軸の先端部を前記インサートを吸着し得る磁性部材で形成して前記吸着手段を構成したことを特徴とする請求項11記載のインサート挿入工具。
  13. 前記請求項1〜3のいずれか1項に記載のインサート収納体を、このインサート収納体の基体に形成した前記螺子孔と略同径のタップ孔が形成された所定の加工面上にして前記螺子孔と前記タップ孔とが重合連通する位置に配設し、前記基体を前記加工面に対して回り止めすると共に、この基体の螺子孔内に螺着収納されたインサートの先端のタングに主軸体の先端の切り欠き溝を挿し込み係止しつつこの主軸体を回動して前記インサートを螺動回動し、前記螺子孔をねじ込み挿入ガイドにして前記インサートを前記螺子孔内から前記タップ孔内へとねじ込み挿入螺動することを特徴とするインサート挿入方法。
  14. 前記加工面上に配設した前記インサート収納体の基体を、この加工面に押さえつけ固定することで基体を加工面に対して回り止めすることを特徴とする請求項13記載のインサート挿入方法。
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CN108406669A (zh) * 2018-04-09 2018-08-17 江苏聚泰科技有限公司 一种多功能手机屏幕拆卸装置

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