JP5014854B2 - アミノシロキサン系イオン液体 - Google Patents

アミノシロキサン系イオン液体 Download PDF

Info

Publication number
JP5014854B2
JP5014854B2 JP2007079415A JP2007079415A JP5014854B2 JP 5014854 B2 JP5014854 B2 JP 5014854B2 JP 2007079415 A JP2007079415 A JP 2007079415A JP 2007079415 A JP2007079415 A JP 2007079415A JP 5014854 B2 JP5014854 B2 JP 5014854B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
aminosiloxane
ionic liquid
formula
alkyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007079415A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008239514A (ja
Inventor
敦志 川田
逸裕 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel and Sumikin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel and Sumikin Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumikin Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Steel and Sumikin Chemical Co Ltd
Priority to JP2007079415A priority Critical patent/JP5014854B2/ja
Publication of JP2008239514A publication Critical patent/JP2008239514A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5014854B2 publication Critical patent/JP5014854B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/542Dye sensitized solar cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Description

本発明は、電気化学デバイスの電解質として有用なアミノシロキサンカチオンを有する新規イオン液体に関する。
リチウム電池、電気二重層キャパシタ、電解コンデンサ、エレクトロクロミック素子、色素増感太陽電池などの電気化学デバイスでは非水系電解液として電解質をプロピレンカーボネート、γ-ブチロラクトン、アセトニトリルなどの有機溶媒に溶解させた溶液が用いられている。しかし、これら電解質溶液に用いられる有機溶媒は揮発しやすく、それ自体が危険物であるため、長期の信頼性、耐久性、安全性への問題が懸念されていた。
そこで、このような問題を解決する方法の一つとして、電解質にイオン液体を用いる方法が挙げられる。イオン液体はアニオンとカチオンの組合せからなる100℃以下の融点を有する化合物の総称であり、目的に応じたイオンの組合せにより必要な特性を発現させることが可能なことが提唱されている(非特許文献1)。その用途として反応溶媒、電池電解液、潤滑剤、熱媒等への利用が提案されている(非特許文献2)。
電気化学デバイスで使用する電解質についてもいくつかの提案がなされている。例えば、アルキル置換イミダゾリウム塩(例えば、特許文献1〜4)、4級アルキルアンモニウム塩(例えば、特許文献5〜8)がある。
これらのイオン液体は、前述したように目的に応じたイオンの組合せにより必要な特性の発現を行うことが可能と提唱されているにもかかわらず、大半の開発において4級イミダゾリウムや脂環式4級アンモニウム、4級アルキルアンモニウム等を用いているのが現状であり、新規骨格によるブレークスルーが必要とされていた。
そこで、本発明者らは、電気化学デバイスで使用する電解質を目的とする新規骨格探索を進めた結果、アミノシロキサン系4級塩に着眼した。しかしながら、これまでのアミノシロキサン系4級塩用途については、抗菌剤(特許文献9)、織物柔軟剤(特許文献10)、高分子材料への添加剤(特許文献11)、色素増感太陽電池やリチウム二次電池(特許文献12、13)の報告があるのみであった。色素増感太陽電池やリチウム二次電池に関する報告でも、アミノシロキサン系4級塩の有する電気化学的特性、特にイオン伝導性や電気化学的安定性の指標となる電位窓は開示されておらず、その有効性は不明であった。
特開8-259543号公報 特開2003-62467号公報 特開平11-86905号公報 特許347213号公報 WO02/076924号公報 特開2003-331918号公報 特許2981545号公報 特開2004-67543号公報 特開平6-256421号公報 特開平6-298775号公報 特開平11-512130号公報 特開2002-298913号公報 特開2002-251916号公報 Chem.& Eng.News,2000年5月15日号 イオン性液体の機能創生と応用、株式会社エヌ・ティー・エ ス 2004年
本発明は、より広い電位範囲で安定であり、高いイオン伝導性を有するイオン液体を提供することを目的とする。
そこで、本発明者らはこのような問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アミノシロキサンをカチオンとして有するイオン液体が広い電位範囲で安定であり、高いイオン伝導性を有することを見出し、本発明に到達した。
本発明は、下記式(1)で表されるアミノシロキサン系4級塩からなることを特徴とするイオン液体である。
Figure 0005014854
(式中、R1,R2,R3,R6,R7,R10,R11及びR12は独立にアルキル基またはアルコキシアルキル基を示す。R4,R5,R8及びR9は独立に水素またはアルキル基またはアルコキシアルキル基を示す。R1とR2、R4とR5、R6とR7、R8とR9、R10とR11は、それぞれ一体となって環構造を形成しても良い。l,m,nは1以上15以下の整数を示す。Y-は一価のアニオンを示す。)
ここで、式(1)において、 - (R13SO2)2N-、R13SO3 -、R13COO-、BF4-、PF6 -、NO3 -、(CN)2N-およびハロゲンイオン(R13はパーフルオロアルキル基、アルキル基または芳香族基を示す)から選ばれるアニオンである。
また、本発明は、下記式(2)で表されるアミノシロキサン系化合物に、下記式(3)で表されるアルキル化剤を作用させ、次いで、必要に応じて脱離基Xと一価のアニオンY-との塩交換反応を行うことを特徴とする下記式(4)で表されるアミノシロキサン4級塩の製造方法である。
Figure 0005014854
式中、R1,R2,R6,R7,R10及びR11は独立にアルキル基またはアルコキシアルキル基を示し、R4,R5,R8及びR9は独立に水素またはアルキル基またはアルコキシアルキル基を示す。R1とR2、R4とR5、R6とR7、R8とR9、R10とR11は、それぞれ一体となって環構造を形成しても良い。l,m,nは1以上15以下の整数を示す。R3は独立にアルキル基またはアルコキシアルキル基示し、Xは脱離基を示す。Y-はXまたは塩交換反応で生じる一価のアニオンを示す。なお、式(2)〜式(4)において、同一の記号は同じ意味を有する。
また、本発明は、上記のイオン液体を含むことを特徴とする電解質である。更に、本発明は、上記のイオン液体を含む電解質を用いることを特徴とする電気化学セルである。更にまた、本発明は、上記の電解質を用いることを特徴とする電解コンデンサ、電気二重層キャパシタまたはリチウム二次電池である。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明で使用するイオン液体は前記式(1)で示されるアミノシロキサン4級塩からなる。式中、R1,R2,R3,R6,R7,R10,R11及びR12は独立にアルキル基またはアルコキシアルキル基を示す。R1とR2、R6とR7、R10とR11は、それぞれ一体となって環構造を形成しても良い。R1とR10、R2とR11、R3とR12、R6とR7が同種であることが、イオン液体の製造容易さの観点から好ましい。アルキル基としてはC1からC12のアルキル基が好ましく挙げられる。アルコキシアルキル基としては、C1からC8の低級アルコキシアルキル基が好ましく、例えば、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、メトキシブチル基、エトキシエチル基、エトキシプロピル基、エトキシブチル基、プロピルオキシエチル基、イソピロピルオキシエチル基、イソプロピルオキシプロピル基、ブトキシエチル基、ブトキシプロピル基、ブトキシブチル基等を例示できる。
4,R5,R8及びR9は独立に水素またはアルキル基またはアルコキシアルキル基を示す。R4とR5、R8とR9は、それぞれ一体となって環構造を形成しても良い。R4とR8及びR5とR9が同種であることが、イオン液体の製造容易さの観点から好ましい。アルキル基としてはC1からC12のアルキル基が好ましく挙げられる。アルコキシアルキル基としては、C1からC8の低級アルコキシアルキル基が好ましく、例えば、メトキシメチル基、メトキシエチル基、メトキシプロピル基、メトキシブチル基、エトキシエチル基、エトキシプロピル基、エトキシブチル基、プロピルオキシエチル基、イソピロピルオキシエチル基、イソプロピルオキシプロピル基、ブトキシエチル基、ブトキシプロピル基、ブトキシブチル基等を例示できる。
l、m、nは1以上15以下の整数を示し、好ましくは、l及びnは1から6の整数、mは1から10の整数である。
-は一価のアニオンを示し、好ましくは(R13SO2)2N-、R13SO3 -、R13COO-、BF4-、PF6 -、NO3 -およびハロゲンイオンから選ばれるアニオンが例示できる。ここで、R13は独立にパーフルオロアルキル基、アルキル基または芳香族基を示す。パーフルオロアルキル基としてはC1からC8までのパーフルオロアルキル基が好ましい。アルキル基としてはC1からC12のアルキル基が好ましい。芳香族基としては、置換又は無置換の芳香族基を用いることができる。例えば、フェニル基、アルキルフェニル基、アルキルオキシフェニル基、ハロゲン化フェニル基、ニトロフェニル基、アシルフェニル基、アルコキシカルボニルフェニル基が例示できる。また、2分子のY-が一体となって2価のアニオンとなっても良い。その例としては、マレイン酸,フマル酸の如き不飽和2価カルボン酸アニオン、シュウ酸、コハク酸の如き飽和2価カルボン酸アニオン、フタル酸の如き芳香族2価カルボン酸アニオン等が例示できる。
式(1)で示されるアミノシロキサン系4級塩は、公知の方法により製造することができるが、式(2)で示されるアミノシロキサン系化合物と式(3)で示されるアルキル化剤を作用させることによる方法を用いることにより効率よく製造することができる。
式(2)で示されるアミノシロキサン系化合物と作用させるアルキル化剤は、式(3)で示される。式中、R3はアルキル基及びアルコキシアルキル基を示す。式(3)において、R3は式(1)で説明したR3と同様な意味を有する。Xは脱離基を示す。脱離基としてはハロゲン原子、パーフルオロアルカンスルホニルオキシ基、パーフルオロアルカンカルボニルオキシ基、トルエンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、アシルオキシ基等を例示できる。なお、式(1)において、R12がR3と同じである場合は、式(4)と同じ化学式となる。
アミノシロキサン系化合物のアルキル化反応に使用されるアルキル化剤の量は、通常、2倍モル量以上が用いられる。一方、アルキル化剤からの反応副生物の除去等の点を踏まえ2倍モル量以下で行うことが経済的に好ましい場合もある。好ましくは、2〜5倍モルの範囲である。
溶媒としては、反応を阻害しないものであれば限定されないが、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル等の脂肪族炭化水素や、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ニトロメタンやニトロベンゼン等の有機ニトロ化合物、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル化合物、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロロエタン等のハロゲン化物、アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系化合物、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級脂肪族アルコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、スルホラン、N−メチルピロリドン、ジメチルイミダゾリジノン等の非プロトン性極性溶媒、水等が例示できる。
アルキル化反応の反応温度は通常、室温〜150℃、好ましくは室温〜100℃である。反応時間は通常、0.5〜24時間、好ましくは1〜10時間である。
反応終了後、常法に従って処理することにより、式(1)又は(4)で示されるアミノシロキサン系4級塩を得ることができる。処理する方法に応じて所望のY-を得ることができるが、以下の方法を用いることにより種々のY-を有するアミノシロキサン系4級塩を簡便に得ることができ好ましい。すなわち、式(2)で示されるアミノシロキサンのアルキル化反応を行った後に、反応混合液のシリカゲル等の吸着処理を行うことにより副生物及び未反応原料を除き、その後、溶媒留去することにより脱離基をアニオンとするアミノシロキサン4級塩を得ることができる。このような方法により得られたアミノシロキサン4級塩を、必要に応じて、塩交換反応を行うことにより、所望のイオン液体を得ることができる。塩交換の方法としては、4級アンモニウム塩等で用いられている既知の塩交換反応を行うことができる。なお、式(3)のXがYまたはYを与える脱離基である場合は、塩交換反応を行うことなしに、目的のアミノシロキサン系4級塩を得ることができる。そうでない場合は、MY(Mはカチオンを示す。)等の塩を使用して塩交換反応を行うことにより、目的のアミノシロキサン系4級塩を得ることができる。
式(1)で表されるアミノシロキサン系4級塩の好ましいカチオン構造(式(1)からY-を除いた部分)の例を以下に示すが、これらに限定するものではない。化学式の下に記載した番号は化学式番号である。なお、好ましいアミノシロキサン系4級塩は、このカチオン部分とY-とからなる。
Figure 0005014854
本発明のイオン液体は、式(1)で表されるアミノシロキサン系4級塩からなる。本発明のイオン液体は、一般に低融点で高いイオン伝導性を有するため、1次及び2次のリチウムイオン電池、色素増感型太陽電池、電気二重層キャパシタ、エレクトロクロミック表示素子等の電気化学デバイスの電解質として使用できる。本発明のイオン液体をこれらの用途に使用する場合は、アミノシロキサン4級塩からなるイオン液体を1種用いても良いし、2種以上を混合して使用しても差し支えない。さらに、本発明のイオン液体を、電気化学デバイスでの電解質として使用可能なアミノシロキサン4級塩とは異なる塩と混合して使用しても良い。また、本発明のイオン液体や、本発明のイオン液体とは異なる塩の混合物を溶媒に溶解して使用しても良い。
本発明のアミノシロキサン4級塩からなるイオン液体を電解質に用いることにより1次及び2次のリチウムイオン電池、色素増感型太陽電池、電気二重層キャパシタ、電解コンデンサ、エレクトロクロミック表示素子等の電気化学デバイスを構成することにより、低温特性及び長期安定性に優れた電気化学デバイスを得ることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1
還流管を備えた三口フラスコに1,3ビス(3−ジメチルアミノプロピル)テトラメチルジシロキサン(3.05g,10mmol)とメタノール40ml、ヨウ化メチル(1.8ml,30mmol)を加え、還流した。2時間後、室温に冷却し溶媒を減圧留去した後、残渣の再結晶を行うことにより白色固体を得た。
得られた白色固体2.87g、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム(3.16g,11mmol)をメタノール40mlに加え、室温で撹拌した。4時間後、溶媒を減圧留去した後、残渣に酢酸エチルと水を加え、室温にて溶解させた。水層を除いた後、酢酸エチル層に活性炭0.5gを加え撹拌した。1時間後、活性炭を除いた後、減圧留去することにより淡黄色油状物を得た。1H-NMR及び13C-NMR測定の結果、生成物が化学式番号1をカチオンとし、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドをアニオンとする塩(以下、アミノシロキサン系イオン液体1−TFSIという)であることがわかった。
アミノシロキサン系イオン液体1−TFSIの1H-NMR (CD3OD)測定結果を図1に、13C-NMR(CDCl3)測定結果を図2に示す。
1H-NMR (CD3OD);d 3.25 (m, 4H), 3.06 (s, 18H), 1.72 (m, 4H), 0.51 (m, 4H), 0.09 (s, 12H)
13C-NMR(CD3OD);d 120 (q, J=320Hz,SO2CF3), 70, 54, 18, 15, 0
得られたアミノシロキサン系イオン液体1−TFSIの1Mプロピレンカーボネート溶液のイオン伝導度を交流インピーダンス法により測定した結果を表1に示す。また、CV測定を行ったところ、電位窓はAg/Ag+に対して−3.3〜2.6vであった。
Figure 0005014854
実施例1で得たイオン液体の1H-NMRチャート 実施例1で得たイオン液体の13C-NMRチャート

Claims (6)

  1. 下記式(1)
    Figure 0005014854
    (式中、R1,R2,R3,R6,R7,R10,R11及びR12は独立にアルキル基またはアルコキシアルキル基を示し、R4,R5,R8及びR9は独立に水素、アルキル基またはアルコキシアルキル基を示す。R1とR2、R4とR5、R6とR7、R8とR9、R10とR11は、それぞれ一体となって環構造を形成しても良い。l,m,nは1以上15以下の整数を示し、 - は(R 13 SO 2 ) 2 N - 、R 13 SO 3 - 、R 13 COO - 、BF 4 -、PF 6 - 、NO 3 - 、(CN) 2 N - およびハロゲンイオン(ここで、R 13 はパーフルオロアルキル基、アルキル基または芳香族基を示す)から選ばれる一価のアニオンを示す。)で表されるアミノシロキサン系4級塩からなることを特徴とするイオン液体。
  2. 式(1)において、R1とR10、R2とR11、R3とR12、R4とR8、R5とR9又はR6とR7が同種であることを特徴とする請求項1記載のイオン液体。
  3. 下記式(2)
    Figure 0005014854
    (式中、R 1 ,R 2 ,R 6 ,R 7 ,R 10 及びR 11 は独立にアルキル基またはアルコキシアルキル基を示し、R 4 ,R 5 ,R 8 及びR 9 は独立に水素、アルキル基またはアルコキシアルキル基を示す。R 1 とR 2 、R 4 とR 5 、R 6 とR 7 、R 8 とR 9 、R 10 とR 11 は、それぞれ一体となって環構造を形成しても良い。l,m,nは1以上15以下の整数を示す。)で表されるアミノシロキサン系化合物に、
    下記式(3)
    3 X (3)
    (R 3 はアルキル基またはアルコキシアルキル基を示す。Xは脱離基を示す。)で表されるアルキル化剤を作用させ、次いで、必要に応じて脱離基Xと一価のアニオンY - との塩交換反応を行うことを特徴とする式(4)
    Figure 0005014854
    (式中、R 1 〜R 11 ,l,m及びnは、式(2)及び式(3)と同じである。Y - はXまたは塩交換反応で生じる一価のアニオンを示す。)で表されるアミノシロキサン4級塩からなるイオン液体の製造方法。
  4. 請求項1または2記載のイオン液体を含むことを特徴とする電解質。
  5. 請求項4記載の電解質を電気化学セルの電解質として使用することを特徴とする電気化学セル。
  6. 請求項4記載の電解質を用いることを特徴とする電解コンデンサ、電気二重層キャパシタまたはリチウム二次電池。
JP2007079415A 2007-03-26 2007-03-26 アミノシロキサン系イオン液体 Expired - Fee Related JP5014854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007079415A JP5014854B2 (ja) 2007-03-26 2007-03-26 アミノシロキサン系イオン液体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007079415A JP5014854B2 (ja) 2007-03-26 2007-03-26 アミノシロキサン系イオン液体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008239514A JP2008239514A (ja) 2008-10-09
JP5014854B2 true JP5014854B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=39911275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007079415A Expired - Fee Related JP5014854B2 (ja) 2007-03-26 2007-03-26 アミノシロキサン系イオン液体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5014854B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010059093A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Dow Corning Toray Co Ltd 第4級アンモニウム塩及びその製造方法
WO2013034705A1 (en) 2011-09-09 2013-03-14 Momentive Performance Materials Gmbh Use of ionic polysiloxanes as a solvent in organic reactions
JP2013107884A (ja) * 2011-10-26 2013-06-06 Mitsubishi Materials Corp シリコーン化合物塩
WO2017014310A1 (ja) * 2015-07-22 2017-01-26 国立大学法人 東京大学 非水系電解液
JP2018035121A (ja) * 2016-09-02 2018-03-08 東ソー株式会社 カチオン性ジェミニ型界面活性剤
KR20240051211A (ko) * 2021-09-02 2024-04-19 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 이온 액체 및 복합 전해질
CN117897847A (zh) * 2021-09-02 2024-04-16 住友化学株式会社 离子液体及复合电解质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008239514A (ja) 2008-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5014854B2 (ja) アミノシロキサン系イオン液体
JP5243404B2 (ja) 環状グアニジンイオン液体
JP5264488B2 (ja) スピロ四級アンモニウム系の合成方法
JP5339542B2 (ja) イオン液体
JP5265197B2 (ja) P−n結合を含むホスホニウムカチオンを有するイオン液体およびその製造方法
JP2005139100A (ja) 常温溶融塩
TW535319B (en) Tetrakisfluoroalkylborate salts and their use as conducting salts
US20110070486A1 (en) Ionic liquid
Zhou et al. Low-viscous, low-melting, hydrophobic ionic liquids: 1-alkyl-3-methylimidazolium trifluoromethyltrifluoroborate
JP2005104845A (ja) 4級アンモニウム系常温溶融塩及び製造法
JP6692033B2 (ja) ケイ素含有スルホン酸塩
CN102753529B (zh) 低粘度离子液体
JP2017193510A (ja) ケイ素含有硫酸エステル塩
JP2005104846A (ja) 4級アンモニウム系常温溶融塩及びその製造法
JP6051757B2 (ja) イオン液体
JP2005179254A (ja) 常温溶融塩およびその製造方法
JP5227524B2 (ja) S−n結合を含むスルホニウムカチオンを有するイオン液体およびその製造方法
JP2009196925A (ja) 有機塩
JP2004262897A (ja) 4級アンモニウム系常温溶融塩及び製造法
JP2004262896A (ja) 4級アンモニウム系常温溶融塩及び該化合物の製造法
JP4766914B2 (ja) Sを含む環状イオン液体およびその製造方法
JP2009230905A (ja) アミノシロキサン系プロトン交換体
JP4815127B2 (ja) 常温溶融塩の製造方法
이상우 Development of novel ionic liquids with bis (sulfonyl) imide anions functionalized by a carboxymethyl group as electrolyte additives
JP5070044B2 (ja) ホスホニウムカチオンを有するイオン液体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120606

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5014854

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees