JP5014245B2 - チルト機構付支持装置 - Google Patents
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Description
3はチルト機構付支持装置であり、以下に示す構成を備えている。
5はチルト機構付支持装置3のチルト板であり、合金鋼等の金属材料で形成された、比較的板厚の厚い矩形の板状部材であって、入力装置1のネジ穴2に螺合させるボルト等の締結部材を挿通させる挿通穴6(図3、図4参照)が複数形成された平面状の取付部7を有しており、ベース板4の一の端部の2箇所(図5参照)に配置された金属製の蝶番8により回動可能に支持されている。
12は側板であり、チルト板5の、蝶番8の回動中心軸Cの直交方向に沿った両側の側縁部を、取付部7から裏面側にL字状に曲折して形成されており、チルト板5の回動中心軸C方向の直交方向の剛性を高める機能を有している。
本実施例の呼込み溝22は、図6に示すように、その口元23(取付部7と反対側の開口をいう。)側に、チルト板5の後端側に傾斜した斜面24a、24bが形成されており、呼込み溝22の口元23の端面と、U字曲げ部13の案内面13aとの間で形成された移動溝26を移動するロックバー14の進入を容易とするために、後端側の斜面24aを、前端側の斜面24bより更に後端側に傾斜させて、口元23が幅広となるように形成されている。
28はバネ部材としてのトーションスプリングであり、図5に示すように、一端をベース板4に設けられた係止穴29に係止され、他端でアーム18の、チルト板5の後端側の面を保持して支点シャフト15に取付けられており、アーム18を介してロックバー14をチルト板5の前端部の方向に付勢する機能を有している。
本実施例のロックバー14は、その一端が、入力装置1から外側に突出するように形成されており、その先端の入力装置1側から視認可能な位置にグリップ30が取付けられており、このグリップ30を操作して、呼込み溝22および移動溝26に遊嵌するロックバー14を移動させ、所望の呼込み溝22に係止させる。
本実施例のゴム足32は、全て同じ高さに形成されており、支点シャフト15の下方に配置されたゴム足32により、ベース板4の裏面側への撓みを防止している。
このとき、ロックバー14は、図3に示すように、前端側の呼込み溝22aの更に前端側の移動溝26に形成された凹部26aに位置している。
チルト板5の挿通穴6に挿通させたボルト等により、取付部7のおもて面に入力装置1を固定したチルト機構付支持装置3を、図3に示す全閉状態の傾斜姿勢から、図4に示す全開状態の傾斜姿勢まで変化させる場合は、担当者は、入力装置1の前端部を持上げ、グリップ30を操作して、移動溝26の凹部26aに位置しているロックバー14を、トーションスプリング28の付勢力に抗して、前端部側の呼込み溝22aの後端部側まで引上げ、ロックバー14を呼込み溝22aに噛合わせて係止させる。
これにより、入力装置1の表示画面1aは、最も寝た傾斜姿勢の全閉状態から1段階起きた状態の傾斜姿勢に保持される。
そして、ロックバー14を、更に後端部側の呼込み溝22dに係止して、図4に示す最も起きた状態である全開状態の傾斜姿勢に保持する。
このようにして、本実施例のチルト機構付支持装置3を用いた、入力装置1の表示画面1aの段階的な傾斜姿勢の変更が行われる。
また、後端部側に異なる角度で傾斜する斜面24a、24bを設けて口元23を幅広にした複数の呼込み溝22に、トーションスプリング28で前端部側に付勢され、視認可能な位置にグリップ30を設けたロックバー14を噛合わせて、チルト板5に固定した入力装置1の傾斜姿勢を段階的に変化させるので、チルト板5の側面等を覗き込まなくとも、呼込み溝22に設けた斜面24aおよびトーションスプリング28の付勢力を利用して、所望の呼込み溝22にロックバー14を係止させて入力装置1の傾斜姿勢を容易に変化させることができ、傾斜姿勢の変更時における操作性を向上させることができると共に、呼込み溝22に一旦噛合ったロックバー14の脱落を防止して、安定した入力作業を行うことができる。
更に、ベース板4の裏面の支点シャフト15の下方に、ベース板4の隅部に設けたゴム足32と同じ高さのゴム足32を配置してあるので、ベース板4の隅部にゴム足32を設けた場合における、ベース板4の剛性を強固に保つことができる。
以上説明したように、本実施例では、ベース板の一の端部に配置された蝶番を介して、入力装置を取付ける取付部を有するチルト板を回動可能に支持したチルト機構付支持装置において、チルト板の前端部、後端部および両側の側縁部に、取付部から裏面側にL字状に曲折させた前板、後板および側板を設け、その側板の先端部を曲折させてU字曲げ部を形成すると共に、側板に複数の呼込み溝と、その口元の端面とU字曲げ部の案内面との間で移動溝を形成し、ロックバーを、ベース板に取付けられた支点シャフトにアームを介して回動可能に支持すると共に、トーションスプリングによりチルト板の前端部の方向に付勢し、ロックバーを呼込み溝に係止させて、チルト板の傾斜姿勢を段階的に変化させるようにしたことによって、チルト板に重量の重い平面状の入力装置を取付けたとしても、トーションスプリングの付勢力を利用して、呼込み溝からのロックバーの脱落を防止しながら、剛性感を保ったまま傾斜姿勢を段階的に変化させて保持することができ、タッチパネル等による入力時における片手作業を可能にして、入力作業における作業性を向上させることができると共に、ロックバーを用いた傾斜姿勢の変更時における操作性を向上させることができる。
1a 表示画面
2 ネジ穴
3 チルト機構付支持装置
4 ベース板
5 チルト板
6 挿通穴
7 取付部
8 蝶番
10 前板
11 後板
12 側板
13 U字曲げ部
13a 案内面
14 ロックバー
15 支点シャフト
16 逃げ部
17 支持板
18 アーム
22、22a〜22d 呼込み溝
23 口元
24a、24b 斜面
26 移動溝
26a 凹部
28 トーションスプリング
29 係止穴
30 グリップ
32 ゴム足
34 ストッパ
35 当接部
Claims (4)
- ベース板と、
入力装置を取付ける取付部を有するチルト板と、
前記ベース板の一の端部に配置され、前記チルト板を回動可能に支持する蝶番とを備えたチルト機構付支持装置において、
前記チルト板の、前記蝶番の回動中心軸の直交方向の前端部および後端部を、L字状に曲折して形成された前板および後板と、
前記チルト板の、前記蝶番の回動中心軸の直交方向に沿った両側の側縁部を、L字状に曲折して形成された側板と、
前記側板の先端部を曲折させて形成されたU字曲げ部と、
前記側板の前記取付部側に形成された複数の呼込み溝と、
前記呼込み溝の口元の端面と、前記U字曲げ部の前記取付部側の面との間で形成された移動溝と、
前記ベース板に取付けられた支点シャフトと、
前記支点シャフトにアームを介して回動可能に支持され、前記呼込み溝および前記移動溝に遊嵌するロックバーと、
前記ロックバーを、前記チルト板の前端部の方向に付勢するバネ部材とを設け、
前記ロックバーを前記呼込み溝に係止させて、前記チルト板の傾斜姿勢を段階的に変化させることを特徴とするチルト機構付支持装置。 - 請求項1において、
前記ロックバーの一端の視認可能な位置に、グリップを設けたことを特徴とするチルト機構付支持装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記ベース板の、前記蝶番の回動中心軸の直交方向に沿った両側の側縁部に、前記チルト板の前記U字曲げ部の逃げ部を設けたことを特徴とするチルト機構付支持装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項において、
前記ベース板の隅部および前記支点シャフトの下方に、同じ高さの支持体を配置したことを特徴とするチルト機構付支持装置。
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