JP5013321B2 - 光バースト受信器及び方法 - Google Patents

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Description

本発明はデューティーを調整する光バースト受信器に関する。特に、本発明は、デューティー調整に対して部品点数削減、人工工数削減を可能とする光バースト受信器及び方法に関する。
本発明の前提となる光バースト受信器において、温度、光入力パワーに依存しなくて安定に、出力信号のデューティー比(Duty)を調整するため、LSI(大規模集積回路)以外に外付け部品が用いられて、マニュアルで実施している。
このような光バースト受信器で、第1の問題は、LSI以外に外付け部品が必要であるため、実装面積が多くて、光バースト受信器の小型化は難しい。
また、第2の問題は、マニュアルで調整しているため、人工工数がかかり、光バースト受信器のコストアップとなる。
このように、デューティーを調整する光バースト受信器に関して以下のような従来技術がある。
従来、システムとして小型で低コストな構成で、正確に電気信号を識別・再生できるように、受信信号のデューティー比を50%に補正するため、光電気変換増幅部は、入力光信号を電気信号に変換し、差動広帯域増幅部とトリガ発生部に送出し、トリガ発生部は、トリガ信号を生成し、デューティー比補正回路に送出し、差動広帯域増幅部は、出力信号を識別・再生部とデューティー比補正回路とクロック生成部に送出し、デューティー比補正回路は、トリガ発生部と差動広帯域増幅部の出力信号を基に、差動広帯域増幅部の出力信号のデューティー比を補正する制御信号を生成し、差動広帯域増幅部に送出し、クロック生成部は、クロック信号を生成し、識別・再生部に送出し、識別・再生部は、クロック信号を基に、差動広帯域増幅部から送出された信号を識別・再生するものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1では、プリアンブルパターンのデューティーにより制御を行っているが、さらに、プリアンブルに複数の制御情報を含めてデューティーを制御するには不十分であるという課題がある。
特開2004−343247号公報
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、プリアンブルに複数の制御情報を含めて、LSI内部の素子だけで構成でき、マニュアルで調整用外付け部品が不要となり、部品点数の削減、実装面積の削減が可能となり、自動調整であるため、人工工数が不要であり、製造コストダウンが可能となり、広い温度範囲及び広いダイナミックレンジでデューティーの制御が可能となる光バースト受信器及び方法を提供することを目的とする。
本発明は前記問題点を解決するために、ガードタイム、ゲイン切替用、ピーキング用及びデューティー調整用プリアンブル信号を含むプリアンブル信号及びデータ信号で構成される光バースト信号を電流信号から電圧信号に変換してバースト信号を受信する光バースト受信器において、光バースト信号の電流信号から電圧信号に変換しゲイン切替用プリアンブル信号の電圧レベルに応じてピーキング用及びデューティー調整用を含むプリアンブル信号及びデータ信号のゲインを制御し、差動信号として出力するトランスインピーダンスアンプと、前記トランスインピーダンスアンプからの差動信号に対してピーキング用プリアンブル信号を検出し正相及び逆相にピーキングを設定し、ゲイン切替用及びデューティー調整用プリアンブル信号を含むプリアンブル信号及びデータ信号のオフセット信号を調整するピーキング・加算回路と、前記ピーキング・加算回路からの出力信号に対して閾値電圧によりデューティーを制御する自動閾値制御バッファ回路と、前記自動閾値制御バッファ回路から出力されるバースト信号を検出し、検出されたバースト信号に含まれるプリアンブル信号からゲイン切替用及びピーキング用プリアンブル信号をマスクしてデューティー切替用プリアンブル信号のデューティー比率を検出しデューティー比率の電圧信号に変換するデューティー検出回路と、前記デューティー検出回路からのデューティー比率の電圧信号の大きさに応じた新閾値電圧で前記自動閾値制御バッファ回路に対してゲイン切替用及びピーキング用プリアンブル信号及びデータ信号のデューティーを調整する閾値電圧調整回路と、バースト信号の到来を確定するリセット信号を出力し、リセット信号により前記トランスインピーダンスアンプの初期ゲインにセットし、前記ピーキング・加算回路のピーキングをリセットし、前記デューティー検出回路のバースト信号の検出を可能にさせる前記リセット制御回路とを備えることを特徴とする光バースト受信器を提供する。
さらに、前記リセット制御回路からのリセット信号の幅はガードタイムの幅よりも小さく、リセット信号のタイミングはガードタイムの範囲内に入れるように合わせる。
さらに、前記閾値電圧調整回路は、前記デューティー検出回路からのデューティー比率の電圧信号を複数の設定電圧と比較して得たHigh/Low信号で、複数のフリップフロップ回路を介して、オン/オフ制御される複数のスイッチと、複数のスイッチのオン/オフで閾値電圧を形成する複数の抵抗とからなる。
さらに、前記リセット制御回路からのリセット信号で複数のフリップフロップ回路を初期値にリセットさせる。
さらに、前記複数のスイッチはMOS FETで構成される。
さらに、光バースト信号の電流信号から電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプには入出力パワーによりゲインを3値に切り替えるゲイン制御回路が並列に接続され、前記リセット制御回路からのリセット信号でバースト信号の到来を確定し、前記ゲイン制御回路のゲインをリセットさせる。
さらに、本発明は、ガードタイム、ゲイン切替用、ピーキング用及びデューティー調整用プリアンブル信号を含むプリアンブル信号及びデータ信号で構成される光バースト信号を電流信号から電圧信号に変換してバースト信号を受信する光バースト受信方法において、光バースト信号の電流信号から電圧信号に変換しバースト信号の到来を確定するリセット信号で初期ゲインにセットしゲイン切替用プリアンブル信号の電圧レベルに応じてピーキング用及びデューティー調整用を含むプリアンブル信号及びデータ信号のゲインを制御し、差動信号として出力する工程と、前記差動信号に対してバースト信号の到来を確定するリセット信号でピーキングをリセットしピーキング用プリアンブル信号を検出し正相及び逆相にピーキングを設定しゲイン切替用及びデューティー調整用プリアンブル信号を含むプリアンブル信号及びデータ信号のオフセット信号を調整した電圧信号を出力する工程と、オフセット信号を調整した電圧信号に対して閾値電圧によりデューティーを制御した電圧信号を出力する工程と、バースト信号の到来を確定するリセット信号によりデューティーを制御された電圧信号からバースト信号を検出し、検出されたバースト信号に含まれるプリアンブル信号からゲイン切替用及びピーキング用プリアンブル信号をマスクしてデューティー切替用プリアンブル信号のデューティー比率を検出しデューティー比率の電圧信号に変換する工程と、デューティー比率の電圧信号の大きさに応じた新閾値電圧でゲイン切替用及びピーキング用プリアンブル信号及びデータ信号のデューティーを調整する工程とを備えることを特徴とする光バースト受信方法を提供する。
以上説明したように、本発明によれば、光バースト信号の電流信号から電圧信号に変換しバースト信号の到来を確定するリセット信号で初期ゲインにセットしゲイン切替用プリアンブル信号の電圧レベルに応じてピーキング用及びデューティー調整用を含むプリアンブル信号及びデータ信号のゲインを制御し、差動信号として出力し、前記差動信号に対してバースト信号の到来を確定するリセット信号でピーキングをリセットしピーキング用プリアンブル信号を検出し正相及び逆相にピーキングを設定しゲイン切替用及びデューティー調整用プリアンブル信号を含むプリアンブル信号及びデータ信号のオフセット信号を調整した電圧信号を出力し、オフセット信号を調整した電圧信号に対して閾値電圧によりデューティーを制御した電圧信号を出力し、バースト信号の到来を確定するリセット信号によりデューティーを制御された電圧信号からバースト信号を検出し、検出されたバースト信号に含まれるプリアンブル信号からゲイン切替用及びピーキング用プリアンブル信号をマスクしてデューティー切替用プリアンブル信号のデューティー比率を検出しデューティー比率の電圧信号に変換し、デューティー比率の電圧信号の大きさに応じた新閾値電圧でゲイン切替用及びピーキング用プリアンブル信号及びデータ信号のデューティーを調整するようにしたので、LSI(大規模集積回路)内部の素子だけで構成でき、マニュアルで調整用外付け部品が不要となり、部品点数の削減、実装面積の削減が可能となる。
さらに、自動調整であるため、人工工数が不要であり、製造コストダウンが可能となる。
さらに、Feed−back方式であるため、広い温度範囲及び広いダイナミックレンジでの使用が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る光バースト受信器の概略構成を示すブロック図である。通常、アクセス系のPON(Passive Optical Network)システムの下がり信号が光入力信号のバーストで形成される光バースト受信器100は、本図に示すように、受光素子(APD:アバランシェ・フォトダイオード)110、TIA回路(トランスインピーダンスアンプ)120、ゲイン制御部(GAIN Control)130、POST131、VREF132、ATC回路(AUTO THRESHOLD CONTROL:自動閾値制御回路)140、LIM−AMP(リミッティングアンプ)150、バッファ(BUFFER)160、デューティー(DUTY)調整回路170及びリセット制御部(RESET CONTROL)190から構成される。
さらに、ATC回路140はピーク検出(PEAK DETECTOR)回路(−)141及びピーク検出回路(+)141、加算回路142及びATCバッファ143から構成される。
さらに、デューティ調整回路170はタイマ171、マスク回路172、デューティー(DUTY)検出部173、複数の比較器201−216、複数のデューティー値設定部221−236、複数のFF(フリップフロップ)回路101−116及び閾値電圧調整回路180から構成される。
受光素子110は逆バイアスを印加することにより光電流が倍増される高速・高感度のフォトダイオードであり、光信号が電気の電流に変換される。
受光素子110にはTIA回路120が接続され、TIA回路120は電流信号を電圧信号に変換する、バースト信号対応のトランスインピーダンスアンプである。
受光素子110にはゲイン制御部130が並列に接続され、ゲイン制御部130はTIA回路120の光入力パワーにより、TIA回路120のゲイン(帰還抵抗)を高(High)ゲイン、低(Low)ゲイン、中(Middle)ゲインの3値に切り替え光受信パワーのダイナミックレンジを確保し、さらに、リセット制御部190に接続される。
POST131はバッファであり、VREF132とTIA回路120からの入力信号を差動信号でATC回路140に出力する。
VREF132はPOST131の差動入力の両端子間のインピーダンスのバランスをとるためのダミー用アンプであり、固定電圧を出力する。
ATC回路140では入出力をバランス(差動)形式とし、ATCバッファ143の入力側に正相、逆相にピーク検出回路(+)144、ピーク検出回路(−)141が設定され、さらに、加算回路142が設定され、同相ノイズの低減が図られる。
ピーク検出回路(+)144、ピーク検出回路(−)141は正相、逆相のピークをそれぞれ検出するため、リセット制御部190が接続され、オフセットキャンセル機能も有する。
ATC回路140の出力波形のデューティーは、ATCバッファ143の閾値電圧により調整される。
ATC回路140にはLIM−AMP150及びデューティー調整回路170が接続され、LIM−AMP150にはバッファ160が接続される。
LIM−AMP150の出力側にはデューティー調整回路170のマスク回路172が接続され、マスク回路172はタイマー171により必要がないビットをマスクする。
マスク回路172にはデューティー検出回路173が接続され、デューティー検出回路173はLIM−AMP150の出力信号のデューティー比率を検出しさらに検出したデューティー比率を電圧信号に変換する。
デューティー検出回路173には16個の比較部201−216が接続され、16個の比較部201−216には16個のデューティー値設定部221−236がそれぞれ接続され、16個のデューティー値設定部221−236は設定電圧v1、v2、…、v16をそれぞれ出力し、16個の比較部201−216に設定する。16個のデューティー値設定部221−236の設定電圧はv1<v2<…<v16の関係にある。
16個の比較部201−216はデューティー検出回路173で変換されたデューティー比率の電圧信号を16個のデューティー値設定部221−236からの設定電圧とそれぞれ比較し、比較した結果として、High/Lowの信号を出力する。
16個の比較部201−216には16個のFF回路101−116を介して閾値電圧調整回路180が接続され、閾値電圧調整回路180は16個のFF回路101−116からのHigh/Lowの信号より駆動され閾値電圧を調整し、調整した閾値電圧はATC回路140のATCバッファ143の出力波形のデューティーを調整する。
このようにして、LSI(大規模集積回路)内部の素子だけで構成でき、マニュアルで調整用外付け部品が不要となり、部品点数の削減、実装面積の削減が可能となる。
図2は図1における受光素子110への光入力信号を説明する図である。本図(a)に示すように、受光素子110への光入力信号のバーストはガードタイム、プリアンブル信号及びデータ信号で構成される。
本図(b)に示すように、リセット制御部190のリセット信号はバースト信号毎に必要であり、リセット信号の幅はガードタイムの幅よりも小さく、タイミングはガードタイムの範囲に入るように合わせている。
本図(c)のプリアンブル信号の拡大図に示すように、プリアンブル信号はNRZ(Non Return to Zero)の固定パターンであり、ゲイン切替用、ピーキング用、デューティー調整用、ほかのプリアンブル信号の4部分に分けている。
図3は図1におけるTIA回路120の出力波形例、LIM−AMP150の波形例を示す図である。本図(a)では、TIAOUTP/ATCINPとTIAOUTN/ATCINNの波形は受光素子110から電流を受けてTIA回路120の出力電圧波形を示している。ゲイン切替用プリアンブル信号の波形はHighゲインで変換され、その以降のプリアンブル信号とデータ信号波形はゲイン制御部130の入力パワーにより、選択されたゲインで変換されている。
TIAOUTP/ATCINPとTIAOUTN/ATCINNの波形の中に、ピーキング用、デューティー切替用、ほかのプリアンブル信号及びデータ信号はLowゲインでコントロールしたTIA回路120の出力電圧波形の例である。
本図(b)では、LIM−AMP OUTPとLIM−AMP OUTNの波形はATC回路140を通して、デューティー調整回路170で波形のデューティーを調整して、LIM−AMP150からの出力バースト波形の例である。
ゲイン切替用、ピーキング用及びデューティー調整用プリアンブル信号はデューティー調整回路170から閾値電圧の初期値で調整されている。
デューティー調整回路170はデューティー調整用プリアンブル信号のデューティー比率を検出し、設定値と比較し、出力波形のデューティー再調整を実施する。
LIM−AMP OUTPとLIM−AMP OUTNの波形の中に、ほかのプリアンブル信号とデータ信号はデューティーを再調整した出力波形である。
図4は図1におけるデューティー検出回路173のデューティー検出レベルと16個の比較部201−216の出力レベルの関係例を説明する図である。ここで、一例として、16個のデューティー値設定部221−236の設定電圧v1、v2、…、v16を、v1=160mV、v2=320mV、…、v15=2400mV、v16=2560mVの16個の電圧とし、間隔は160mVとする。
本図に示すように、デューティー検出回路173のデューティー検出レベルが160mVだけ増加する毎に、出力がHighとなる比較部201−216の数が1つずつ増え、Lowとなる比較部201−216の数が1つずつ減る関係にある。
16個の比較部201−216の出力がHighの場合、16個のFF回路101−116の出力もHighとなり、16個の比較部201−216の出力がLowの場合、FF回路101−116の出力もLowとなる。
16個の比較部201−216の出力側には16個のFF回路101−116がそれぞれ接続され、16個のFF回路101−116を経由して、閾値電圧調整回路180が接続され、閾値電圧調整回路180は16個の比較部201−216からのHigh/Lowの信号で駆動する。
すなわち、閾値電圧調整回路180は16個のFF回路101−116からのHigh/Low信号を利用して閾値電圧を調整する。
閾値電圧調整回路180はATC回路140のATCバッファ143に接続され、調整された閾値電圧によりATCバッファ143を通してATCバッファ143の出力波形のデューティー比率を調整する。
次に、閾値電圧調整回路180の詳細な構成について説明を行う。閾値電圧調整回路180は、例えば、抵抗とMOS(金属酸化膜半導体) FET(電界効果トランジスタ)のスイッチの組み合わせで以下のように実現される。
図5は図1における閾値電圧調整回路180の概略構成を示す回路である。本図に示すように、閾値電圧調整回路180は18個の抵抗401−抵抗418と16個のMOS FETのスイッチ301−スイッチ316から構成される。
FF101−FF108の出力がHighの場合、スイッチ301−スイッチ308はOFF、FF101−FF108の出力がLowの場合、スイッチ301−スイッチ308はONとなる。
FF109−FF116の出力がHighの場合、スイッチ309−スイッチ316はON、FF109−FF116の出力がLowの場合、スイッチ309−スイッチ316はOFFとなる。
図6は図5における閾値電圧調整回路180におけるスイッチ301−316と閾値電圧の動作関係例を説明する図である。本図に示すように、スイッチ301−316のON/OFFの組み合わせにより、17個の閾値電圧の供給が可能になる。例えば、閾値電圧は160mV、320mV、…、2400mV、2560mV、2720mVであり、間隔は160mVである。
図7は図1における光バースト受信器の一連の動作例を説明するフローチャートである。本図に示すように、受光素子(APD)110に光バースト信号が入力すると、ステップS501において、受光素子110は光入力信号を電気の電流信号に変換し、TIA回路120は変換した電流信号を入力する。
ステップS502において、ゲイン制御部130はリセット制御部190からのリセット信号でバースト信号の到来を確定し、TIA回路120を初期ゲインであるHighゲインにセットさせる。
ステップS503において、TIA回路120はまずHighゲインでゲイン切替用プリアンブル信号を電流信号から電圧信号に変換する。
ステップS504、505、506において、ゲイン制御部130はフィードバックでこのゲインプリアンブル信号の電圧レベルを検出し、設定値と比較を行い、Highゲイン、Lowゲイン、Middleゲインの1つに判断を実施し、TIA回路120のゲイン(帰還抵抗)を選択する。
ステップS507において、TIA回路120は入力信号の残りプリアンブル信号(ピーキング用、デューティー切替用及びほかのプリアンブル信号)とデータ信号は選択したゲインで電流信号を電圧信号に変換を実施し、POST131は差動信号を出力する。このようにして、タイマミックレンジを確保することが可能となる。
ステップS508において、ピーク検出回路(+)144、ピーク検出回路(−)141はまずリセット制御部190からのリセット信号でバースト信号の到来を確定し、ピーク検出回路(+)144、ピーク検出回路(−)141のピーキングをリセットさせる。
ステップS509において、その後、ピーク検出回路(+)144、ピーク検出回路(−)141でピーキングを実施する。
ステップS510において、加算回路142はピーク検出回路(+)144、ピーク検出回路(−)141からのピーキングレベルで入力信号の残りプリアンブル信号とデータ信号のオフセット信号を調整させる。ATCバッファ143はその調整された信号を入力する。
ステップS511において、16個のFF(フリップフロップ)回路101−116はまずリセット制御部190からのリセット信号で初期にリセットされる。
ステップS512において、ATCバッファ143は閾値電圧調整回路180からの閾値電圧の初期値でデューティー調整用プリアンブル信号のデューティーを調整する。
ステップS513において、マスク回路172は、まずリセット制御部190からのリセット信号でマスク回路172を起動し、LIM−AMP150からのバースト信号を検出し、バースト信号の到来を確定する。
ステップS514において、検出されたバースト信号に対して、タイマー171よりゲイン切替用プリアンブル信号とピーキング用プリアンブル信号をマスクする。
ステップS515において、その後、デューティー検出回路173はデューティー検出用プリアンブル信号のデューティー比率を検出する。
ステップS516において、検出したデューティー比率を電圧に変換する。このようにしてデューティーの精度と安定性を高める。
ステップS517において、16個の比較部201−216はデューティー検出回路173からの電圧を16個のデューティー値設定部221−236からの設定値と比較し、High/Low信号を出力する。
ステップS518において、16個のFF回路101−116は16個の比較部201−216からのHigh/Low信号で閾値電圧調整回路180を駆動する。
ステップS519において、ATCバッファ143の閾値電圧を調整する。
ステップS520において、ATCバッファ143は閾値電圧調整回路180からの新閾値電圧で残りプリアンブル信号(ゲイン切替用、ピーキング用及びほかのプリアンブル信号)とデータのデューティーを調整する。このように、フィードバックにより安定性を高めることが可能になる。
ステップS521において、デューティーを調整したバースト信号はLIM−AMP150に出力し、バッファ160はLIM−AMP150からのバースト信号をスルーで出力する。
したがって、本発明によれば、LSI(大規模集積回路)内部の素子だけで構成でき、マニュアルで調整用外付け部品が不要となり、部品点数の削減、実装面積の削減が可能となる。
さらに、自動調整であるため、人工工数が不要であり、製造コストダウンが可能となる。
さらに、Feed−back方式であるため、広い温度範囲及び広いダイナミックレンジでの使用が可能となる。
本発明に係る光バースト受信器の概略構成を示すブロック図である。 図1における受光素子110への光入力信号を説明する図である。 図1におけるTIA回路120の出力波形例、LIM−AMP150の波形例を示す図である。 図1におけるデューティー検出回路173のデューティー検出レベルと16個の比較部201−216の出力レベルの関係例を説明する図である。 図1における閾値電圧調整回路180の概略構成を示す回路である。 図5における閾値電圧調整回路180におけるスイッチ301−316と閾値電圧の動作関係例を説明する図である。 図1における光バースト受信器の一連の動作例を説明するフローチャートである。
符号の説明
100…光バースト受信器
101−116…FF回路
110…受光素子
120…TIA回路
130…ゲイン制御部
131…POST
132…VREF
140…ATC回路
141…ピーク検出回路(−)
142…加算回路
143…ATCバッファ
144…ピーク検出回路(+)
150…LIM−AMP
160…バッファ
170…デューティー調整回路
171…タイマー
172…マスク回路
173…デューティー検出回路
180…閾値電圧調整回路
190…リセット制御部
201−216…比較部
221−236…デューティー値設定部
401−418…抵抗
301−316…スイッチ

Claims (7)

  1. ガードタイム、ゲイン切替用、ピーキング用及びデューティー調整用プリアンブル信号を含むプリアンブル信号及びデータ信号で構成される光バースト信号を電流信号から電圧信号に変換してバースト信号を受信する光バースト受信器において、
    光バースト信号の電流信号から電圧信号に変換しゲイン切替用プリアンブル信号の電圧レベルに応じてピーキング用及びデューティー調整用を含むプリアンブル信号及びデータ信号のゲインを制御し、差動信号として出力するトランスインピーダンスアンプと、
    前記トランスインピーダンスアンプからの差動信号に対してピーキング用プリアンブル信号を検出し正相及び逆相にピーキングを設定し、ゲイン切替用及びデューティー調整用プリアンブル信号を含むプリアンブル信号及びデータ信号のオフセット信号を調整するピーキング・加算回路と、
    前記ピーキング・加算回路からの出力信号に対して閾値電圧によりデューティーを制御する自動閾値制御バッファ回路と、
    前記自動閾値制御バッファ回路から出力されるバースト信号を検出し、検出されたバースト信号に含まれるプリアンブル信号からゲイン切替用及びピーキング用プリアンブル信号をマスクしてデューティー切替用プリアンブル信号のデューティー比率を検出しデューティー比率の電圧信号に変換するデューティー検出回路と、
    前記デューティー検出回路からのデューティー比率の電圧信号の大きさに応じた新閾値電圧で前記自動閾値制御バッファ回路に対してゲイン切替用及びピーキング用プリアンブル信号及びデータ信号のデューティーを調整する閾値電圧調整回路と、
    バースト信号の到来を確定するリセット信号を出力し、リセット信号により前記トランスインピーダンスアンプの初期ゲインにセットし、前記ピーキング・加算回路のピーキングをリセットし、前記デューティー検出回路のバースト信号の検出を可能にさせる前記リセット制御回路とを備えることを特徴とする光バースト受信器。
  2. 前記リセット制御回路からのリセット信号の幅はガードタイムの幅よりも小さく、リセット信号のタイミングはガードタイムの範囲内に入れるように合わせることを特徴とする、請求項1に記載の光バースト受信器。
  3. 前記閾値電圧調整回路は、前記デューティー検出回路からのデューティー比率の電圧信号を複数の設定電圧と比較して得たHigh/Low信号で、複数のフリップフロップ回路を介して、オン/オフ制御される複数のスイッチと、複数のスイッチのオン/オフで閾値電圧を形成する複数の抵抗とからなることを特徴とする、請求項1に記載の光バースト受信器。
  4. 前記リセット制御回路からのリセット信号で複数のフリップフロップ回路を初期値にリセットさせることを特徴とする、請求項3に記載の光バースト受信器。
  5. 前記複数のスイッチはMOS FETで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の光バースト受信器。
  6. 光バースト信号の電流信号から電圧信号に変換するトランスインピーダンスアンプには入出力パワーによりゲインを3値に切り替えるゲイン制御回路が並列に接続され、前記リセット制御回路からのリセット信号でバースト信号の到来を確定し、前記ゲイン制御回路のゲインをリセットさせることを特徴とする、請求項1に記載の光バースト受信器。
  7. ガードタイム、ゲイン切替用、ピーキング用及びデューティー調整用プリアンブル信号を含むプリアンブル信号及びデータ信号で構成される光バースト信号を電流信号から電圧信号に変換してバースト信号を受信する光バースト受信方法において、
    光バースト信号の電流信号から電圧信号に変換しバースト信号の到来を確定するリセット信号で初期ゲインにセットしゲイン切替用プリアンブル信号の電圧レベルに応じてピーキング用及びデューティー調整用を含むプリアンブル信号及びデータ信号のゲインを制御し、差動信号として出力する工程と、
    前記差動信号に対してバースト信号の到来を確定するリセット信号でピーキングをリセットしピーキング用プリアンブル信号を検出し正相及び逆相にピーキングを設定しゲイン切替用及びデューティー調整用プリアンブル信号を含むプリアンブル信号及びデータ信号のオフセット信号を調整した電圧信号を出力する工程と、
    オフセット信号を調整した電圧信号に対して閾値電圧によりデューティーを制御した電圧信号を出力する工程と、
    バースト信号の到来を確定するリセット信号によりデューティーを制御された電圧信号からバースト信号を検出し、検出されたバースト信号に含まれるプリアンブル信号からゲイン切替用及びピーキング用プリアンブル信号をマスクしてデューティー切替用プリアンブル信号のデューティー比率を検出しデューティー比率の電圧信号に変換する工程と、
    デューティー比率の電圧信号の大きさに応じた新閾値電圧でゲイン切替用及びピーキング用プリアンブル信号及びデータ信号のデューティーを調整する工程とを備えることを特徴とする光バースト受信方法。
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