JP4165829B2 - トランスインピーダンスアンプ - Google Patents

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Description

本発明は、光受信回路において、受光素子が光電気変換した電流信号を受信し電圧信号に変換増幅するトランスインピーダンスアンプにかかり、特に、ダイナミックレンジの大きな入力電流に対応できるトランスインピーダンスアンプに関する。
高速データ伝送を可能とする光伝送システム、光インターコネクション、パッシブオプティカルネットワーク(以下、PONという:Passive Optical Network)システム等の光伝送回路では、光信号を電気信号に変換する光受信回路において、トランスインピーダンスアンプを用いる。
トランスインピーダンスアンプは、受信した光信号を受光素子により光電気変換して得られた入力電流Iinを入力とし、帰還抵抗の値に比例するトランスインピーダンス利得によって、出力電圧Voutに変換して出力するものである。
この種のトランスインピーダンスアンプでは、入力電流Iinが大きくなると出力電圧Voutの振幅が飽和し波形歪が生じる。
したがって、従来のトランスインピーダンスアンプは、高感度と広ダイナミックレンジ特性を両立させるために、入力電流Iinが大きくなった場合に帰還抵抗の値を小さくしてトランスインピーダンス利得を下げることで、大電流入力時も歪の少ない出力電圧Voutを得るようにしている。
図15に、従来のトランスインピーダンスアンプ300の基本構成を示す(例えば、非特許文献1など参照)。このトランスインピーダンスアンプ300は、増幅回路311と利得切替回路312とを有し、受光素子100から出力された入力電流Iinを電圧変換して信号増幅を行い出力電圧Voutを得る回路である。利得切替回路312は、帰還抵抗RFとダイオードD1を並列に接続した構成である。
このトランスインピーダンスアンプ300では、入力電流Iinが大きくなった場合、増幅回路311の入力端子と出力端子との電圧差が大きくなって、帰還抵抗RFと並列に挿入したダイオードD1がオンする。これにより、等価的に帰還抵抗の値が下がるため、トランスインピーダンス利得が下がり、大電流が入力された場合でも出力電圧Voutの飽和を回避できる。
図16に、利得切替回路として、ダイオードのオン/オフにより1つの帰還抵抗RFの値を切り替えるだけでなく、複数の帰還抵抗を切替接続するよう構成した従来の他のトランスインピーダンスアンプ400の基本構成を示す(例えば、特許文献1など参照)。このトランスインピーダンスアンプ400は、トランスインピーダンスアンプコア回路410と、利得切替判断回路420とを備えている。トランスインピーダンスアンプコア回路410は、増幅回路411と利得切替回路412とを有し、受光素子100から出力された入力電流Iinを電圧変換して信号増幅を行う。利得切替判断回路420は、トランスインピーダンスアンプコア回路410からの出力電圧Voutに応じて利得切替回路412での利得切り替えを制御する。
このトランスインピーダンスアンプ400は、スイッチが直列接続された複数の帰還抵抗で利得切替回路412を構成し、増幅回路411からの出力電圧Voutの直流レベルを利得切替判断回路420によりモニタして得た利得切替信号SELによって、利得切替回路412のスイッチをオン/オフして帰還抵抗の値を切り替えるものである。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特許第3259707号(特開2000−252774)公報 猿渡、菅原、井辺、著「156Mbpsバースト信号対応光受信器」、電子情報通信学会総合大会、予稿集、1997年、B−10−128
通常、高速データ伝送を可能とする光伝送システム、特にPONシステムにおいては、高感度で広入力ダイナミックレンジ、かつバースト応答性が要求される。図17にPONシステムの構成を示す。このPONシステムは、1台の局側装置(OLT:Optical Line Terminal)501と複数台の宅側装置(ONU:Optical Network Unit)511〜51nとからなり、光カプラ502などのパッシブデバイスと光ファイバ503を介して接続されている。
この際、各宅側装置511〜51nからの上り(ONUからOLTへ)のデータすなわちパケット521〜52nは、それぞれの経路の違いにより、局側装置501への到達時の光パワーが異なってくる。このため、局側装置501の光受信回路で用いられるトランスインピーダンスアンプ(TIA:TransImpedance Amp)には広いダイナミックレンジが要求される。
図17のPONシステムでは、ある宅側装置がパケットを送出している間(パケット期間)は、他の宅側装置はパケットを送出できないので、伝送効率を高めるには、パケット間の時間を短くする必要がある。図18に示すように、パケット520の先頭には、プリアンブル531と呼ばれる特定ビットが用意され、局側装置501でパケットの同期に使用される。
前述したように、局側装置501への到達時の光パワーの差Pdに起因して、各パケット520の信号振幅はパケットごとに異なっている。また、伝送効率を高めるためには、短いプリアンブル531でパケットを同期させて後続のペイロード532を受信しなければならず、短いプリアンブル531で、瞬時に利得を切り替えることができる光受信回路が必要となる。このため、光受信回路には、瞬時応答が可能で、広ダイナミックレンジを有するトランスインピーダンスアンプが要求される。
しかしながら、前述した従来技術では、例えば、図15で説明した従来のトランスインピーダンスアンプ300によれば、帰還抵抗RFに並列にダイオードD1を挿入する構成であるため、入力電流Iinが大きくなった場合、出力電圧Voutの直流伝達特性に大きな歪が生じてしまい、出力電圧Voutの波形のデューティが悪化してしまう。デューティ特性が悪くなると符号誤りが生じ伝送特性の劣化を引き起こすという問題があった。
また、図16で説明した従来のトランスインピーダンスアンプ400によれば、直流伝達特性の歪の問題は解決できるが、利得切替判断回路420での利得切替の判断は、通常、トランスインピーダンスアンプ400の出力電圧Voutの高レベルと低レベルを、ハイレベルホールド回路、ローレベルホールド回路でそれぞれホールドし、その電位差が一定以上になったことをコンパレータ423等で識別することで切替判断を行うため、ホールドに時間がかかり、瞬時応答性に劣ってしまうという問題があった。
すなわち、ハイレベルホールド回路は、オペアンプ421、コンデンサC1、ダイオードD2で構成され、またローレベルホールド回路は、オペアンプ422、コンデンサC2、ダイオードD3で構成され、ホールド性を確保するには、コンデンサC1,C2に大きな容量を持たせることが必要であるが、その場合、コンデンサC1,C2に充電するまでの時間がかかるため瞬時応答が難しくなる。また、LSI内にコンデンサC1、C2を構成した場合はレイアウト面積が大きくなってしまう。
さらに、高感度で広ダイナミックレンジを実現するために、利得切替回路412の帰還抵抗の本数が2本以上に増えた場合、利得切替判断アルゴリズムで利得の状態を把握しておく必要があり、回路構成の複雑化とともに瞬時応答性を下げる要因となる。なお、利得状態を把握する回路例としては、例えば図19に示すようなSRラッチ回路431,432とアンド回路43を使用した論理回路によって状態を保持する保持回路430が知られている。
以上のように、従来の高感度で広入力ダイナミックレンジを実現するトランスインピーダンスアンプでは、バーストデータに対応した瞬時応答を実現できないという課題があった。また、瞬時応答性を重視した場合、ノイズによる誤動作が増加する傾向があるため、ノイズを抑制して動作安定性を得るための構成も必要となるが、前述した従来技術では、このようなノイズに対する動作安定性についてあまり考慮されていないという課題があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、高感度および広入力ダイナミックレンジを実現でき、バーストデータに対応した瞬時応答を実現できるとともに、ノイズに対する動作安定性を実現できるトランスインピーダンスアンプを提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるトランスインピーダンスアンプは、力された電流を所望の利得で増幅し電圧信号として出力する第1の増幅回路を含む、第1のトランスインピーダンスアンプコア回路と、第1の増幅回路と同一構成を有し電流が無入力の場合の電圧信号を出力する第2の増幅回路を含む、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路と、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路からの出力信号を差動増幅して出力する中間段バッファ回路と、この中間段バッファ回路から出力された差動出力信号を比較入力電圧とし、この比較入力電圧を第1のヒステリシス特性で比較判定した結果に基づき第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路の利得を切り替える利得切替信号を出力する利得切替判断回路とを備え、第1のトランスインピーダンスアンプコア回路は、利得切替信号に基づき第1の増幅回路の利得を切り替える第1の利得切替回路を有し、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路は、利得切替信号に基づき第2の増幅回路の利得を切り替える第2の利得切替回路と、第2の増幅回路に接続されて当該第2のトランスインピーダンスアンプコア回路から出力する電圧信号の高周波成分を減衰させるフィルタ回路と、当該フィルタ回路の接続端子の少なくともいずれか一方に設けられて、利得切替信号に基づき最も高い利得が切替選択されている状態で当該フィルタ回路を動作させ、利得切替信号に基づき最も高い利得以外の利得が切替選択されている状態で当該フィルタ回路を非動作とするスイッチとを有している。
また、第2の増幅回路により、入力端子に接続された信号入力端子へ入力された電流を帰還抵抗値で定まる利得で増幅し信号出力端子から電圧信号として出力し、第2の利得切替回路を第2の増幅回路の信号入力端子と信号出力端子の間に接続して、利得切替信号に基づき帰還抵抗値を切り替えるものとし、フィルタ回路を、第2の増幅回路の信号入力端子と信号出力端子の間に接続された容量素子で実現してもよい。
あるいは、第2の増幅回路により、入力端子に接続された信号入力端子へ入力された電流を帰還抵抗値で定まる利得で増幅し信号出力端子から電圧信号として出力し、第2の利得切替回路を第2の増幅回路の信号入力端子と信号出力端子の間に接続して、利得切替信号に基づき帰還抵抗値を切り替えるものとし、フィルタ回路を、第2の増幅回路の信号入力端子と所定電源電位との間に接続された容量素子で実現してもよい。
あるいは、第2の増幅回路により、入力端子に接続された信号入力端子へ入力された電流を帰還抵抗値で定まる利得で増幅し信号出力端子から電圧信号として出力し、第2の利得切替回路を第2の増幅回路の信号入力端子と信号出力端子の間に接続して、利得切替信号に基づき帰還抵抗値を切り替えるものとし、フィルタ回路を、第2の増幅回路の信号出力端子と所定電源電位との間に接続された容量素子で実現してもよい。
た、スイッチとして、MOSトランジスタを用いてもよい。
本発明によれば、利得切替判断回路により、中間段バッファ回路からの差動出力信号である比較入力電圧が第1のヒステリシス特性で比較判定された結果に基づき利得切替信号が出力されて、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路の利得が切り替えられる利得切替動作が行われるとともに、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路のフィルタ回路により、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路から高周波成分が減衰した出力信号が出力される。また、利得切替信号に基づき最も高い利得が切替選択されている状態で当該フィルタ回路が動作し、利得切替信号に基づき最も高い利得以外の利得が切替選択されている状態で当該フィルタ回路が非動作となる。
これにより、比較入力電圧に基づき利得切替要否を判断するためにヒステリシス特性が利用されるため、利得切替判断のための比較入力電圧を応答時間の遅いレベルホールド回路で保持する必要がなくなり、入力電流に応じて変化する比較入力電圧に基づき瞬時に利得切替判断が可能となり、バーストデータに対応した瞬時応答を実現できる。また、フィルタ回路により、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路からの出力信号の雑音帯域を削減でき、十分な低雑音特性が得られる。
また、利得切り替えを行う場合、歪みの少ない差動信号を生成するために参照電位を出力する第2のトランスインピーダンスコア回路は、第1のトランスインピーダンス回路の出力電位と同じ出力電位を生成する必要があるが、第2のトランスインピーダンスコア回路の雑音帯域を削減するフィルタ回路をスイッチで切替制御を行うことにより、雑音特性を改善できるとともに瞬時応答性と動作安定を得ることができる。
したがって、低雑音性を重視した場合でも、ノイズを抑制して動作安定を得ることができ、瞬時応答性と動作安定性とを兼ね備えたトランスインピーダンスアンプを実現できる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプについて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプの構成を示すブロック図である。
このトランスインピーダンスアンプ200は、高速データ伝送を可能とする光伝送システム、光インターコネクション、パッシブオプティカルネットワーク(PON)システム等の光伝送回路において、受光素子100で受信した光ファイバからの光信号を電気信号に変換する光受信回路で用いられる。
図1に示すように、トランスインピーダンスアンプ200は、主な回路構成として、第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220、中間段バッファ回路230、出力バッファ回路240、および利得切替判断回路250を備えている。
第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210は、入力端子が受光素子100の出力端子に接続されて、受光素子100から出力された入力電流Iinを電圧変換して信号増幅を行い、入力電流Iinに応じて変化する出力電圧V1を出力端子から出力する増幅回路211と、この増幅回路211の入力端子と出力端子との間に接続されて、利得切替判断回路250からの利得切替信号SELに応じて増幅回路211のトランスインピーダンス利得を切り替える利得切替回路212とを有している。
第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220は、第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210の増幅回路211と同様であるものの入力端子が開放されており、出力電圧V1の参照電圧として入力電流Iinに応じて変化しない一定の出力電圧V2を出力端子から出力する増幅回路221と、第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210の利得切替回路212と同様の利得切替回路222と、増幅回路221から出力される出力電圧V2の高周波成分を減衰させるフィルタ回路223とを有している。
中間段バッファ回路230は、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の出力端子が差動入力端子に接続されて、この差動入力端子に入力された出力電圧V1,V2を差動増幅し(例えば、利得=1)、出力電圧V3(非反転出力)および出力電圧V4(反転出力)からなる差動出力信号として差動出力端子から出力するバッファ回路である。
出力バッファ回路240は、中間段バッファ回路230の差動出力端子が差動入力端子に接続されて、この差動入力端子に入力された出力電圧V3,V4を差動増幅し(例えば、利得=1)、出力電圧Voutp(非反転出力)およびVoutn(反転出力)を、トランスインピーダンスアンプ200の出力電圧Voutとして出力するバッファ回路である。
利得切替判断回路250は、中間段バッファ回路230の出力電圧V3,V4からなる比較入力電圧Vc(=V4−V3)を入力として、この比較入力電圧を第1のヒステリシス特性で比較判定した結果に基づき第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得切替回路212,222に利得切替信号SELを出力する利得切替コンパレータ251を有し、この利得切替信号SELにより、受光素子100からの入力電流Iinに応じて第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得を切り替える判断回路である。
本実施の形態では、利得切替判断回路250で、中間段バッファ回路230からの差動出力信号である比較入力電圧Vcを第1のヒステリシス特性で比較判定した結果に基づき利得切替信号を出力することにより、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得を切り替える利得切替動作を行うとともに、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220から高周波成分を減衰させた出力電圧V2を出力するようにしたものである。
[トランスインピーダンスアンプコア回路]
次に、図2および図3を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第1のトランスインピーダンスアンプコア回路について詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第1のトランスインピーダンスアンプコア回路の構成を示す回路図である。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第2のトランスインピーダンスアンプコア回路の構成を示す回路図である。
図2に示すように、第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210は、増幅回路211と利得切替回路212とから構成されている。
増幅回路211は、入力端子に接続された信号入力端子へ入力された入力電流Iinを帰還抵抗値で定まる利得で増幅し信号出力端子から電圧信号として出力する増幅回路である。
利得切替回路212は、増幅回路211の信号入力端子と信号出力端子の間に接続されて、利得切替判断回路250からの利得切替信号SELに基づき増幅回路211の帰還抵抗値を切り替える回路である。図2において、利得切替回路212は、抵抗素子RFaと抵抗素子RFb(抵抗値:RFa>RFb)の並列回路から構成されており、抵抗素子RFbには利得切替信号SELに応じてオン/オフするスイッチSW1が直列接続されている。
このスイッチSW1は、例えばNMOSトランジスタからなり、そのゲート端子に入力される利得切替信号SELがLOWレベルの場合に非導通(オフ)状態となって、利得切替回路212全体の帰還抵抗値は抵抗素子RFaの抵抗値となる。一方、ゲート端子に入力される利得切替信号SELがHIGHレベルの場合に導通(オン)状態となって、抵抗素子RFaと抵抗素子FRbが並列接続され、利得切替回路212全体の帰還抵抗値は抵抗素子RFaと抵抗素子FRbの並列接続抵抗値となる。
したがって、利得切替信号SELがLOWレベルの場合は帰還抵抗値が大きいため、第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210の利得が大きくなり、利得切替信号SELがHIGHレベルの場合は帰還抵抗値が小さいため、第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210の利得は小さくなる。
図3に示すように、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220は、増幅回路221、利得切替回路222、およびフィルタ回路223から構成されている。
増幅回路221は、信号入力端子へ入力された入力電流Iinを帰還抵抗値で定まる利得で増幅し信号出力端子から電圧信号として出力する増幅回路である。第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220の場合、信号入力端子が開放されているため入力電流Iinがゼロ(無入力)の場合の出力電圧V2(直流電圧)が信号出力端子から出力される。
利得切替回路222は、増幅回路221の信号入力端子と信号出力端子の間に接続されて、利得切替判断回路250からの利得切替信号SELに基づき増幅回路221の帰還抵抗値を切り替える回路である。図3において、利得切替回路222は、抵抗素子RFaと抵抗素子RFbの並列回路から構成されており、抵抗素子RFbには利得切替信号SELに応じてオン/オフするスイッチSW1が直列接続されている。なお、利得切替回路222の動作については、前述した利得切替回路212と同様であり、ここでの説明は省略する。
フィルタ回路223は、増幅回路221から出力される出力電圧V2の高周波成分を減衰させる回路である。図3には、増幅回路221の信号入力端子と信号出力端子の間に接続された容量素子Cからなるフィルタ回路223が示されており、増幅回路221および利得切替回路222と協働して、ローパスフィルタ機能付きの増幅回路を構成している。
このフィルタ回路223の配置位置については、増幅回路221の信号入力端子と信号出力端子の間に限定されるものではなく、フィルタ回路223Xやフィルタ回路223Yなど、他の位置に配置してもよい。
例えば、フィルタ回路223Xは、増幅回路221の信号入力端子と接地電位との間に接続した例を示しており、増幅回路221へ入力される入力信号の高周波成分がフィルタ回路223Xの容量素子Cにより減衰し、結果として低雑音の出力電圧V2が第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220から出力される。
また、フィルタ回路223Yは、増幅回路221の信号出力端子と接地電位との間に接続した例を示しており、増幅回路221から出力される出力電圧V2の高周波成分がフィルタ回路223Yの容量素子Cにより減衰し、結果として低雑音の出力電圧V2が第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220から出力される。
なお、フィルタ回路223X,223Yにおいて、容量素子の一端が接続される接地電位は、低インピーダンスであれば任意の電源電位でよい。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図4〜図7を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプの動作について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプの各部における信号波形例である。図5は、利得切替コンパレータが持つヒステリシス特性例である。図6は、利得切替コンパレータの動作特性例である。図7は、本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプの動作例を示すタイミングチャートである。
まず、図4を参照して、第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220、中間段バッファ回路230、および出力バッファ回路240の動作について説明する。
光ファイバを介して宅側装置(ONU)から局側装置(OLT)へ到達した光信号は、局側装置の光波長分割多重回路(WDM:Wavelength Division Multiplex)で分離された後、光受信回路の受光素子100により光電気変換され、入力電流Iinとしてトランスインピーダンスアンプ200へ入力される。
トランスインピーダンスアンプ200の第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210は、入力された入力電流Iinを増幅回路211で電圧変換して信号増幅を行い、この入力電流Iinに応じて変化する出力電圧V1を出力する。
一方、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220は、常時、出力電圧V1の参照電圧として入力電流Iinに応じて変化しない一定の出力電圧V2を出力している。
中間段バッファ回路230には、これら第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210の出力電圧V1と、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220の出力電圧V2が入力され、入力電流Iinが大きくなると出力電圧V3,V4との間の電位差(V4−V3)が大きくなるような差動出力信号が得られる。これら出力電圧V3,V4は、所定の中心電位V0を中心として上下に対称な振幅を持つ信号波形となる。
中間段バッファ回路230の差動出力信号は、出力バッファ回路240に入力され、出力電圧Voutp(非反転出力)およびVoutn(反転出力)からなるトランスインピーダンスアンプ200の出力電圧Voutとして出力される。
次に、図5〜図7を参照して、利得切替判断回路250の動作について説明する。
中間段バッファ回路230の差動出力信号は、比較入力電圧Vcとして利得切替判断回路250へ供給され、利得切替判断回路250の利得切替コンパレータ251へ入力される。
図5に示すように、利得切替コンパレータ251は、所定の電圧検出レベルVhからなるヒステリシス特性(第1のヒステリシス特性)を有している。ここでは、ヒステリシスコンパレータの立ち上がり動作が行われる差動入力端子の入力電圧すなわち比較入力電圧を電圧検出レベルという。
本実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプ200の構成では、常に、受光素子100から入力電流Iinが入力されるため、出力電圧V2>出力電圧V1となり、比較入力電圧Vc(=V4−V3)>0である。
このような比較入力電圧Vcを差動入力とする利得切替コンパレータ251では、比較入力電圧Vcが電圧検出レベルVhと比較されることになる。したがって、比較入力電圧Vcが電圧検出レベルVhを超えた時点で、利得切替コンパレータ251からの出力すなわち利得切替信号SELの論理が反転する。
この際、一度反転した場合、そのヒステリシス特性の立ち下がり動作まで比較入力電圧Vcが変化しない限り、出力論理はリセットされない。本実施の形態では、比較入力電圧Vc>0であるため、ヒステリシス特性の立ち下がり動作まで比較入力電圧Vcが変化せず、結果として一度反転した場合には、その論理が保持される。したがって、入力信号Iinがゼロの場合の比較入力電圧Vcを基準電圧Vnとした場合、利得切替コンパレータ251では、基準電圧Vnより高い比較入力電圧Vcに対するヒステリシス特性(立ち上がり動作領域)しか利用されていない。
本実施の形態では、パケットを受信する前に、利得切替信号SELの論理を「利得大」に初期化しておき、利得切替コンパレータ251のヒステリシス特性における立ち上がり動作に応じて、利得切替信号SELの論理を「利得大」から「利得小」へ切り替えている。
なお、利得切替信号SELの初期化については、外部からのリセット信号に応じて、利得切替コンパレータ251内部のヒステリシスコンパレータの比較電位を強制的に初期値に戻すスイッチ(MOSトランジスタ)を、利得切替コンパレータ251内に設ければよい。外部リセット信号については、公知の技術を利用して、網側からパケットごとに送られているリセット信号を検出して得ることができる。
したがって、図6に示すように、入力電流Iinが電流値I1に到達した時点で、比較入力電圧Vcが電圧検出レベルVhへ到達し、利得切替コンパレータ251が立ち上がり動作して、利得切替信号SELの論理が「利得大」から「利得小」へ切り替えられる。これにより、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得が小さくなり、結果としてトランスインピーダンスアンプの出力電圧Voutや比較入力電圧Vcは小さくなる。
これにより、図7に示すように、時刻T1においてパケットの受信が開始されて入力電流Iinが増加し、時刻T2において比較入力電圧Vcが電圧検出レベルVhへ到達した場合、利得切替コンパレータ251からの利得切替信号SELが「利得大」から「利得小」へ反転する。これにより、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得が小さくなる。
この後、利得低減により比較入力電圧Vcが電圧検出レベルVhを下回っても、利得切替コンパレータ251のヒステリシス特性により、Vc<−Vhとならない限り利得切替コンパレータ251は立ち下がり動作せず、利得切替信号SELは「利得大」から「利得小」へは反転しない。これにより、利得切替信号SELの論理が「利得大」から「利得小」へ切り替えられた後、利得低減さらには入力電流Iinの低減が発生した場合でも、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得は保持され、安定した出力電圧Voutが出力される。
このように、本実施の形態では、利得切替判断回路250で、中間段バッファ回路230からの差動出力信号である比較入力電圧Vcを第1のヒステリシス特性で比較判定した結果に基づき利得切替信号SELを出力することにより、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得を切り替える利得切替動作を行うようにしたので、比較入力電圧Vcに基づき利得切替要否を判断するためにヒステリシス特性が利用されるため、利得切替判断のための比較入力電圧Vcを応答時間の遅いレベルホールド回路で保持する必要がなくなり、入力電流Iinに応じて変化する比較入力電圧Vcに基づき瞬時に利得切替判断が可能となり、バーストデータに対応した瞬時応答を実現できる。
さらに、本実施の形態では、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220にフィルタ回路223を設け、高周波成分を減衰させた出力電圧V2を出力するようにしたので、リファレンス電圧となる出力電圧V2の信号帯域を削減でき、十分な低雑音特性が得られる。
本実施の形態のように、トランスインピーダンスアンプコア回路を2つ設け、そのうち一方の第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210を、受光素子100からの入力電流Iinを増幅するメインコアとして用い、他方の第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220を、リファレンス電位を発生させるダミーコアとして用いる構成のトランスインピーダンスアンプでは、低雑音化するためメインコアとダミーコアで同一の回路構成を用いる。
しかしながら、このような構成では、高い瞬時応答性か得られるものの、ダミーコアもメインコアと同一の広い周波数特性を持つため、本来、直流成分しか必要のないリファレンス電圧にノイズによる高周波成分が現れやすく、雑音特性が悪化する原因となる。
本実施の形態では、このダミーコアに相当する第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220にフィルタ回路223を設けて、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220の周波数特性のうち高周波帯域を削減するようにしたので、リファレンス電圧すなわち出力電圧V2の信号帯域を削減でき、十分な低雑音特性が得られる。
したがって、瞬時応答性を重視した場合でも、ノイズを抑制して動作安定性を得ることができ、瞬時応答性と動作安定性とを兼ね備えたトランスインピーダンスアンプを実現できる。
[第2の実施の形態]
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプについて説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる利得切替判断回路の構成を示す回路図である。図9は、本発明の第2の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第1のトランスインピーダンスアンプコア回路の構成例を示す回路図であり、前述の図2と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。図10は、本発明の第2の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第2のトランスインピーダンスアンプコア回路の構成例を示す回路図であり、前述の図3と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
前述した第1の実施の形態では、トランスインピーダンスアンプコア回路210,220での利得切り替えが「利得大」と「利得小」の1段切り替えの場合を例として説明した。本実施の形態では、利得切り替えが複数段の場合について、具体的には、トランスインピーダンスアンプコア回路210,220での利得切り替えが「利得大」、「利得中」、および「利得小」の2段切り替えの場合を例として説明する。なお、本実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプのうち、利得切替判断回路と第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路以外の構成については、前述した第1の実施の形態と同等であり、ここでの詳細な説明は省略する。
図8に示すように、前述した第1の実施の形態で説明した利得切替判断回路250と比較して、本実施の形態で用いる利得切替判断回路250Aには、前述した利得切替コンパレータ251に加えて、利得切替コンパレータ252とスイッチ253とが追加されている。このうち、利得切替コンパレータ252については、前述した利得切替コンパレータ251と同等である。
スイッチ253は、中間段バッファ回路230の差動出力端子と、利得切替コンパレータ252の差動入力端子との間に設けられたスイッチ回路である。スイッチ253の切替制御入力端子には、利得切替コンパレータ251の出力端子が接続されており、利得切替コンパレータ251から出力される第1の利得切替信号SEL1の論理が「利得大」から「利得中」へ反転した時点で「オフ」から「オン」へ動作して、比較入力電圧Vcを利得切替コンパレータ252へ供給する。
利得切替コンパレータ252は、差動入力端子がスイッチ253を介して中間段バッファ回路230の差動出力端子に接続されて、この差動入力端子に入力された比較入力電圧Vcをヒステリシス特性で比較判定し、その結果に応じた利得切替信号SEL2を出力端子から出力することにより、トランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得を「利得中」から「利得小」へ切り替える利得切替動作を行うヒステリシスコンパレータである。
また、図9に示すように、前述した第1の実施の形態で説明した第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210と比較して、本実施の形態で用いる第1のトランスインピーダンスアンプコア回路210Aには、利得切替回路212に代えて利得切替回路212Aが設けられている。
利得切替回路212Aは、利得切替回路212の抵抗素子RFaに対して、抵抗素子RFc(抵抗値:RFa>RFb>RFc)とスイッチSW2の直列接続回路が並列的に追加されている。この際、スイッチSW1が第1の利得切替信号SEL1の論理に応じて動作し、スイッチSW2が第2の利得切替信号SEL2の論理に応じて動作する。スイッチSW1,SW2をオフさせた状態で帰還抵抗値が最も大きく「利得大」となる。以下、スイッチSW1,SW2を順にオンさせることにより帰還抵抗値が段階的に小さくなり、「利得大」→「利得中」→「利得小」と遷移する。
また、図10に示すように、前述した第1の実施の形態で説明した第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220と比較して、本実施の形態で用いる第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220Aには、利得切替回路222に代えて利得切替回路222Aが設けられており、フィルタ回路223に代えてフィルタ回路223Aが設けられている。
利得切替回路222Aは、利得切替回路212Aと同様の構成であり、スイッチSW1,SW2を順にオンさせることにより帰還抵抗値が段階的に小さくなり、「利得大」→「利得中」→「利得小」と遷移する。
フィルタ回路223Aは、容量素子CとスイッチSWcの直列接続回路から構成されており、第1の利得切替信号SEL1および第2の利得切替信号SEL2の論理に応じて切り替えられる第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220Aの利得に合わせて、容量素子Cの接続/開放が制御される。
[第2の実施の形態の動作]
次に、図11を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプの動作について説明する。図11は、利得切替コンパレータの動作特性例である。図12は、本発明の第2の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプの動作例を示すタイミングチャートである。ここでは、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210A,220Aの利得が最大のときのみフィルタ回路223Aを動作させ、他の利得のときにはフィルタ回路223Aを非動作状態とする場合について説明する。
図11に示すように、入力電流Iinが増加して電流値I1に到達するまでの期間すなわち初期状態には、比較入力電圧Vcが電圧検出レベルVhより小さいため利得切替信号SEL1が「利得大」の論理を示す。これに応じてスイッチ253はオフ状態に制御されており、利得切替コンパレータ252に比較入力電圧Vcは供給されないため、利得切替信号SEL2は「利得中」の論理を示す。したがって、利得切替回路212A,212BのスイッチSW1,SW2はオフ状態となって「利得大」が選択される。
また、利得切替信号SEL1によりスイッチSWcがオン状態となって容量素子Cが増幅回路221の信号入力端子と信号出力端子との間に接続されてフィルタ回路223Aが動作する。これにより、「利得大」が選択された場合、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220の周波数特性のうち高周波帯域が削減されて、リファレンス電圧すなわち出力電圧V2の信号帯域が削減され、低雑音特性を有するトランスインピーダンスアンプが実現される。
その後、入力電流Iinが増加して電流値I1に達した時点で、比較入力電圧Vcが電圧検出レベルVhに到達し、利得切替コンパレータ251が立ち上がり動作して、利得切替信号SEL1の論理が「利得大」から「利得中」へ切り替えられる。これにより、利得切替回路212A,212BのスイッチSW1がオン状態に制御されて帰還抵抗値が小さくなり「利得中」が選択される。
また、利得切替信号SEL1によりスイッチSWcがオフ状態となって容量素子Cが増幅回路221の信号入力端子と信号出力端子との間から切り離されてフィルタ回路223Aが非動作となる。これにより、「利得大」以外が選択された場合、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220の周波数特性は削減されなくなる。
利得切替信号SEL1の論理が「利得大」から「利得中」へ切り替えられた場合、スイッチ253がオン状態となって比較入力電圧Vcが利得切替コンパレータ252へ供給される。この際、前述したように第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210A,220Aの利得が「利得中」に制御されるため、結果としてトランスインピーダンスアンプの出力電圧Voutや比較入力電圧Vcが低減する。このため、利得切替コンパレータ252では、比較入力電圧Vcが電圧検出レベルVhに到達せず、利得切替信号SEL2の論理は「利得中」のままとなる。
その後、入力電流Iinがさらに増加して電流値I2に到達した時点で、比較入力電圧Vcが電圧検出レベルVhへ再び到達し、利得切替コンパレータ252が立ち上がり動作して、利得切替信号SEL2の論理が「利得中」から「利得小」へ切り替えられる。これにより、利得切替回路212A,212BのスイッチSW2がオン状態に制御されて帰還抵抗値がさらに小さくなり「利得小」が選択される。
また、利得切替信号SEL1によりスイッチSWcはオフ状態のままであり容量素子Cが増幅回路221の信号入力端子と信号出力端子との間から切り離されてフィルタ回路223Aが非動作のままとなる。これにより、「利得大」以外が選択された場合、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220の周波数特性は削減されなくなる。
これにより、図12に示すように、時刻T11においてパケットの受信が開始されて比較入力電圧Vcが電圧検出レベルVhへ到達するまでの期間では、利得切替コンパレータ251からの利得切替信号SEL1が「利得大」を示し、利得切替信号SEL2が「利得中」を示すことから、スイッチSW1,SW2がオフして、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得が「利得大」となる。また、スイッチSWcがオンして、フィルタ回路223Aが接続され、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220の周波数特性が削減される。
その後、入力電流Iinが増加し、時刻T12において比較入力電圧Vcが電圧検出レベルVhへ到達した場合、利得切替コンパレータ251からの利得切替信号SEL1が「利得大」から「利得中」へ反転する。これにより、スイッチSW1がオンして、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得が「利得中」となり、比較入力電圧Vcは低減する。また、スイッチSWcがオフして、フィルタ回路223Aが切り離され、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220の周波数特性は削減されなくなる。
その後、入力電流Iinが増加し、時刻T13において比較入力電圧Vcが再び電圧検出レベルVhへ到達した場合、利得切替コンパレータ252からの利得切替信号SEL2が「利得中」から「利得小」へ反転する。これにより、スイッチSW2がオンして、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得が「利得小」となる。また、スイッチSWcがオフしているため、フィルタ回路223Aが切り離されており、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220の周波数特性は削減されていない。
このように、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態の利得切替判断回路250を構成する利得切替コンパレータ251に加えて、同等の利得切替コンパレータ252を設け、利得切替コンパレータ251から出力される第1の利得切替信号SEL1の論理が反転した時点でスイッチ253を「オフ」から「オン」へ動作させて、比較入力電圧Vcを利得切替コンパレータ252の差動入力端子へ供給するようにしたので、前述した第1の実施の形態の作用効果が得られるとともに、第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得を複数段で切り替えることができる。
なお、本実施の形態では、「利得大」、「利得中」、および「利得小」の2段切り替えを行う場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、3段以上の場合には、スイッチを介して利得切替コンパレータを必要な段数だけ直列接続し、前段の利得切替コンパレータから出力される利得切替信号で当該スイッチのオン/オフを制御すればよい。
また、本実施の形態では、各利得切替コンパレータで、同一のヒステリシス特性すなわち電圧検出レベルを用いる場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、それぞれ個別のヒステリシス特性すなわち電圧検出レベルを用いてもよい。
また、本実施の形態では、トランスインピーダンスアンプコア回路220Aのフィルタ回路223AのスイッチSWcを利得切替信号SEL1で制御して、利得切替回路222Aで「利得大」が選択されている場合にのみフィルタ回路223Aを動作させるようにしたので、利得が最大の場合にのみ、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220Aの周波数特性のうち高周波帯域を削減することができ、リファレンス電圧すなわち出力電圧V2の追従性が維持されて、トランスインピーダンスアンプの瞬時応答性を維持できる。
前述したように、リファレンス電圧を発生させるダミーコアすなわち第2のトランスインピーダンスアンプコア回路220では、フィルタ回路223を追加することにより、ダミーコアの周波数特性のうち高周波帯域を削減して、リファレンス電圧すなわち出力電圧V2の信号帯域を削減でき、低雑音特性を有するトランスインピーダンスアンプを実現できる。
一方、本実施の形態のような第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路210,220の利得を複数段で切り替える構成では、利得切り替えに応じてリファレンス電圧の直流電位も変化する。
したがって、このような構成で、常時、フィルタ回路を動作させた場合、フィルタ回路の容量素子と帰還抵抗の時定数に応じて、利得切り替え時のリファレンス電圧の変化に遅れが生じ、トランスインピーダンスアンプの入力電流Iinの変化に対する出力電圧Voutの追従性が低下する。
本実施の形態では、トランスインピーダンスアンプコア回路の利得が最大の場合にのみフィルタ回路を動作状態とするようにしたので、利得切り替えが行われる時点でフィルタ回路の容量素子が切り離されて利得切り替え時のリファレンス電圧の変化に遅れが生じなくなり、トランスインピーダンスアンプの入力電流Iinの変化に対する出力電圧Voutの追従性が良好となり、トランスインピーダンスアンプの瞬時応答性を維持することができる。
また、ノイズによりリファレンス電圧に発生する高周波成分は利得が高い場合に顕著であり、利得が最大の場合にのみフィルタ回路を動作させることにより、トランスインピーダンスアンプとして十分な低雑音特性が得られる。
なお、本実施の形態では、利得が最大の場合以外の状態において、利得切替信号SEL1が「利得中」を示すことに着目し、この利得切替信号SEL1よりフィルタ回路のスイッチSWcを制御する構成を例として説明したが、利得切替信号SEL1が利得が最大の場合以外の状態において「利得大」を示す構成を採用する場合、各利得切替信号から利得が最大の場合を示す信号を論理回路により生成し、その信号に基づきSWcを制御すればよい。
[第3の実施の形態]
次に、図13,図14を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられるトランスインピーダンスアンプコア回路の具体例について説明する。図13は、本発明の第3の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第1のトランスインピーダンスアンプコア回路の主要部構成例を示す回路図である。図14は、本発明の第3の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第2のトランスインピーダンスアンプコア回路の主要部構成例を示す回路図である。
図13のトランスインピーダンスアンプコア回路210Bには、利得を「利得大」、「利得中」、および「利得小」の2段切り替えを行う利得切替回路212Bとして、トランスインピーダンス利得を決める帰還抵抗RF1,RF2,RF3、開ループ利得を決める負荷抵抗RL1,RL2,RL3が設けられており、それら帰還抵抗および負荷抵抗をNMOSトランジスタMN1〜MN4をスイッチとして所望の抵抗値に切り替える。なお、帰還抵抗および負荷抵抗を切り替えるスイッチとしてのNMOSトランジスタMN1〜MN4は切替信号の論理を反転すればPMOSトランジスタでも実現可能である。
一方、図14のトランスインピーダンスアンプコア回路220Bは、前述した図13の構成に加えて、容量素子CとスイッチSWcに相当するMOSトランジスタMP5の直列接続回路からなるフィルタ回路223Bが設けられている。なお、容量素子Cを接続/開放するスイッチとしてのPMOSトランジスタMP5は切替信号の論理を反転すればNMOSトランジスタでも実現可能である。
また、図13および図14では、帰還抵抗を切り替えるスイッチに使用するNMOSトランジスタMN1、MN2の基板端子を、ソースではなく接地電位(GND)へ接続し、基板電位をソース電位より低電位としている。このようにすることで、空乏層が広がり、NMOSトランジスタのドレイン・ソース間の寄生容量を減らして、トランスインピーダンスアンプの帯域を改善できるため、高速動作が可能となる。
本トランスインピーダンスアンプは、高速データ伝送を可能とする光伝送システム、光インターコネクション、パッシブオプティカルネットワーク,(以下、PONと称する)システム等の光伝送回路において、光信号を電気信号に変換する光受信回路に好適である。
本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第1のトランスインピーダンスアンプコア回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第2のトランスインピーダンスアンプコア回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプの各部における信号波形例である。 利得切替コンパレータが持つヒステリシス特性例である。 利得切替コンパレータの動作特性例である。 本発明の第1の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプの動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる利得切替判断回路の構成を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第1のトランスインピーダンスアンプコア回路の構成例を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第2のトランスインピーダンスアンプコア回路の構成例を示す回路図である。 利得切替コンパレータの動作特性例である。 本発明の第2の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプの動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第3の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第1のトランスインピーダンスアンプコア回路の主要部構成例を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態にかかるトランスインピーダンスアンプで用いられる第2のトランスインピーダンスアンプコア回路の主要部構成例を示す回路図である。 従来のトランスインピーダンスアンプの回路図である。 従来別の例のトランスインピーダンスアンプの回路図である。 一般的なPONシステムの構成例である。 一般的なPONシステムの上りデータとして送信されるパケットの構成例である。 従来のトランスインピーダンスアンプで用いられる保持回路の構成例を示す回路図である。
符号の説明
100…受光素子、200…トランスインピーダンスアンプ、210,210A,210B…第1のトランスインピーダンスアンプコア回路、211…増幅回路、212,212A,212B…利得切替回路、220,220A,220B…第2のトランスインピーダンスアンプコア回路、221…増幅回路、222,222A,222B…利得切替回路、223,223A,223B…フィルタ回路、230…中間段バッファ回路、240…出力バッファ回路、250,250A…利得切替判断回路、251,252…利得切替コンパレータ、253…スイッチ、501…局側装置(OLT)、502…光カプラ、503…光ファイバ、511〜51n…宅側装置(ONU)、521〜52n…パケット、Iin…入力電流、V1,V2…出力電圧、V3…出力電圧(非反転出力)、V4…出力電圧(反転出力)、Vc…比較入力電圧、Vh…電圧検出レベル、SEL,SEL1,SEL2…利得切替信号、Vout…出力電圧、Voutp…出力電圧(非反転出力)、Voutn…出力電圧(反転出力)。

Claims (5)

  1. 力された電流を所望の利得で増幅し電圧信号として出力する第1の増幅回路を含む、第1のトランスインピーダンスアンプコア回路と、
    前記第1の増幅回路と同一構成を有し電流が無入力の場合の電圧信号を出力する第2の増幅回路を含む、第2のトランスインピーダンスアンプコア回路と、
    前記第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路からの出力信号を差動増幅して出力する中間段バッファ回路と、
    この中間段バッファ回路から出力された差動出力信号を比較入力電圧とし、この比較入力電圧を第1のヒステリシス特性で比較判定した結果に基づき前記第1および第2のトランスインピーダンスアンプコア回路の利得を切り替える利得切替信号を出力する利得切替判断回路とを備え、
    前記第1のトランスインピーダンスアンプコア回路は、前記利得切替信号に基づき前記第1の増幅回路の利得を切り替える第1の利得切替回路を有し、
    前記第2のトランスインピーダンスアンプコア回路は、前記利得切替信号に基づき前記第2の増幅回路の利得を切り替える第2の利得切替回路と、前記第2の増幅回路に接続されて当該第2のトランスインピーダンスアンプコア回路から出力する電圧信号の高周波成分を減衰させるフィルタ回路と、当該フィルタ回路の接続端子の少なくともいずれか一方に設けられて、前記利得切替信号に基づき最も高い利得が切替選択されている状態で当該フィルタ回路を動作させ、前記利得切替信号に基づき最も高い利得以外の利得が切替選択されている状態で当該フィルタ回路を非動作とするスイッチとを有する
    ことを特徴とするトランスインピーダンスアンプ。
  2. 請求項1に記載のトランスインピーダンスアンプにおいて、
    前記第2の増幅回路は、信号入力端子へ入力された電流を帰還抵抗値で定まる利得で増幅し信号出力端子から電圧信号として出力し
    前記第2の利得切替回路は、前記第2の増幅回路の信号入力端子と信号出力端子の間に接続されて、前記利得切替信号に基づき前記帰還抵抗値を切り替え、
    前記フィルタ回路は、前記第2の増幅回路の信号入力端子と信号出力端子の間に接続された容量素子からなることを特徴とするトランスインピーダンスアンプ。
  3. 請求項1に記載のトランスインピーダンスアンプにおいて、
    前記第2の増幅回路は、前記入力端子に接続された信号入力端子へ入力された電流を帰還抵抗値で定まる利得で増幅し信号出力端子から電圧信号として出力し
    前記第2の利得切替回路は、前記第2の増幅回路の信号入力端子と信号出力端子の間に接続されて、前記利得切替信号に基づき前記帰還抵抗値を切り替え、
    前記フィルタ回路は、前記第2の増幅回路の信号入力端子と所定電源電位との間に接続された容量素子からなることを特徴とするトランスインピーダンスアンプ。
  4. 請求項1に記載のトランスインピーダンスアンプにおいて、
    前記第2の増幅回路は、前記入力端子に接続された信号入力端子へ入力された電流を帰還抵抗値で定まる利得で増幅し信号出力端子から電圧信号として出力し
    前記第2の利得切替回路は、前記第2の増幅回路の信号入力端子と信号出力端子の間に接続されて、前記利得切替信号に基づき前記帰還抵抗値を切り替え、
    前記フィルタ回路は、前記第2の増幅回路の信号出力端子と所定電源電位との間に接続された容量素子からなることを特徴とするトランスインピーダンスアンプ。
  5. 請求項に記載のトランスインピーダンスアンプにおいて、
    前記スイッチは、MOSトランジスタからなることを特徴とするトランスインピーダンスアンプ。
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