JP5011884B2 - 液滴吐出ヘッド及びその製造方法並びに液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液滴を吐出するノズルと、ノズルと連通し、液体が充填される圧力室と、圧力室の一部を構成する振動板と、振動板を変位させる圧電素子と、を有する液滴吐出ヘッドと、その製造方法に関し、更に、その液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置に関する。
従来から、インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)の複数のノズルから選択的にインク滴を吐出し、記録用紙等の記録媒体に画像(文字を含む)等を印刷するインクジェット記録装置(液滴吐出装置)は知られている。このようなピエゾ型インクジェット記録ヘッドを構成する基板には、電気接続用貫通口(電気接続部)やインク供給用貫通口(液体供給路)等が複数形成されている(例えば、特許文献1参照)。そして、電気接続用貫通口には、ペースト状の導電性材料が充填される。
しかしながら、ノズルが高密度化されたインクジェット記録ヘッドの場合には、電気接続用貫通口とインク供給用貫通口との間隔が狭くなるため、電気接続用貫通口に充填するペースト状の導電性材料が、隣接するインク供給用貫通口に流入してしまうおそれがある。つまり、電気接続用貫通口にペースト状の導電性材料を充填するのが困難になってしまう問題がある。
特開平11−320873号公報
そこで、本発明は、このような問題点に鑑み、ノズルが高密度化されて、電気接続部と液体供給路との間隔が狭くなっても、液体供給路に導電性材料が流入しないようにできる液滴吐出ヘッドとその製造方法並びに液滴吐出装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の液滴吐出ヘッドは、液滴を吐出するノズルと、前記ノズルと連通し、液体が充填される圧力室と、前記圧力室の一部を構成する振動板と、上部電極と前記振動板に積層された下部電極との間に挟まれ、駆動されることで前記振動板を変位させる圧電素子と、前記上部電極が形成された基板上に成膜された感光性材料からなる天板と、前記天板を貫通して前記上部電極に電気接続された導電性材料からなる複数の電気接続部と、前記天板の内部に埋設されるとともに、前記電気接続部の高さ方向中途部に電気接続された金属膜と、前記天板の内部に埋設されるとともに、前記電気接続部の高さ方向上面部に電気接続された上部金属膜と、を有し、前記金属膜と前記上部金属膜とが前記複数の電気接続部に対して交互に設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る請求項に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法は、液滴を吐出するノズルと、前記ノズルと連通し、液体が充填される圧力室と、前記圧力室の一部を構成する振動板と、上部電極と前記振動板に積層された下部電極との間に挟まれ、駆動されることで前記振動板を変位させる圧電素子と、を有する液滴吐出ヘッドの製造方法であって、前記上部電極が形成された基板上に第1感光性材料を成膜する第1成膜工程と、前記第1感光性材料に、前記上部電極と電気接続される導電性材料を充填するための第1電気接続領域を含む第1領域を露光によって形成する第1露光工程と、前記第1感光性材料に金属膜を成膜する金属成膜工程と、前記金属膜を含む前記第1感光性材料に第2感光性材料を成膜する第2成膜工程と、前記第2感光性材料に、前記金属膜とも電気接続される前記導電性材料を充填するための第2電気接続領域を含む第2領域を露光によって形成する第2露光工程と、前記第1領域及び前記第2領域を除去する除去工程と、連通された前記第1電気接続領域及び前記第2電気接続領域に前記導電性材料を充填する充填工程と、を含むことを特徴としている。
請求項1及び請求項に記載の発明によれば、金属膜が感光性材料の内部に埋設されている、即ち金属膜が第1感光性材料と第2感光性材料との間に成膜されている。
したがって、圧電素子を駆動する電極と金属膜とを電気接続する導電性材料は、電気接続部に、その金属膜に達するまで充填すればよいことになる
つまり、これにより、電気接続部から導電性材料が溢れ出ることがなくなる
よって、ノズルが高密度化されて、電気接続部と液体供給路との間隔が狭くなっても、液体供給路に導電性材料が流入しないようにできる
また、金属膜を多層構造に形成できるので、更なる高密度化が図れる。
また、請求項に記載の液滴吐出ヘッドは、請求項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記天板の内部に、前記圧電素子の駆動を許容する空気室が形成され、該空気室の上部に成膜されている前記金属膜に複数の貫通口が形成されていることを特徴としている。
また、請求項に記載の液滴吐出ヘッドは、請求項1又は請求項に記載の液滴吐出ヘッドにおいて、前記圧力室へ液体を供給する液体供給路内に、複数の貫通口が形成されたフィルターが設けられていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、液体供給路内における液体の流れを調整することができ、流路抵抗を緩和することができる。また、圧力室へ気泡や異物等が入らないようにできる。
なお、請求項に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法は、請求項に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法において、前記第1領域及び前記第2領域が、前記圧電素子の駆動を許容する空気室とされる領域を含むことを特徴としている。
そして、請求項に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法は、請求項又は請求項に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法において、前記第1領域及び前記第2領域が、前記圧力室へ液体を供給する液体供給路とされる領域を含むことを特徴としている。
また、本発明に係る請求項に記載の液滴吐出装置は、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、高解像度の液滴吐出装置を提供することができる。
以上のように、本発明によれば、ノズルが高密度化されて、電気接続部と液体供給路との間隔が狭くなっても、液体供給路に導電性材料が流入しないようにできる液滴吐出ヘッドとその製造方法並びに液滴吐出装置を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、液滴吐出装置としてはインクジェット記録装置10を例に採って説明する。したがって、液体はインク110とし、液滴吐出ヘッドはインクジェット記録ヘッド32として説明をする。そして、記録媒体は記録用紙Pとして説明をする。
<第1実施形態>
インクジェット記録装置10は、図1で示すように、記録用紙Pを送り出す用紙供給部12と、記録用紙Pの姿勢を制御するレジ調整部14と、インク滴を吐出して記録用紙Pに画像形成する記録ヘッド部16及び記録ヘッド部16のメンテナンスを行うメンテナンス部18を備える記録部20と、記録部20で画像形成された記録用紙Pを排出する排出部22とから基本的に構成されている。
用紙供給部12は、記録用紙Pが積層されてストックされているストッカー24と、ストッカー24から1枚ずつ取り出してレジ調整部14に搬送する搬送装置26とから構成されている。レジ調整部14は、ループ形成部28と、記録用紙Pの姿勢を制御するガイド部材29とを有しており、記録用紙Pは、この部分を通過することによって、そのコシを利用してスキューが矯正されるとともに、搬送タイミングが制御されて記録部20に供給される。そして、排出部22は、記録部20で画像が形成された記録用紙Pを、排紙ベルト23を介してトレイ25に収納する。
記録ヘッド部16とメンテナンス部18の間には、記録用紙Pが搬送される用紙搬送路27が構成されている(用紙搬送方向を矢印PFで示す)。用紙搬送路27は、スターホイール17と搬送ロール19とを有し、このスターホイール17と搬送ロール19とで記録用紙Pを挟持しつつ連続的に(停止することなく)搬送する。そして、この記録用紙Pに対して、記録ヘッド部16からインク滴が吐出され、記録用紙Pに画像が形成される。メンテナンス部18は、インクジェット記録ユニット30に対して対向配置されるメンテナンス装置21を有しており、インクジェット記録ヘッド32に対するキャッピングやワイピング、更には、ダミージェットやバキューム等の処理を行う。
図2で示すように、各インクジェット記録ユニット30は、矢印PFで示す用紙搬送方向と直交する方向に配置された支持部材34を備えており、この支持部材34に複数のインクジェット記録ヘッド32が取り付けられている。インクジェット記録ヘッド32には、マトリックス状に複数のノズル56が形成されており、記録用紙Pの幅方向には、インクジェット記録ユニット30全体として一定のピッチでノズル56が並設されている。
そして、用紙搬送路27を連続的に搬送される記録用紙Pに対し、ノズル56からインク滴を吐出することで、記録用紙P上に画像が記録される。なお、インクジェット記録ユニット30は、例えば、いわゆるフルカラーの画像を記録するために、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応して、少なくとも4つ配置されている。
図3で示すように、それぞれのインクジェット記録ユニット30のノズル56による印字領域幅は、このインクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録用紙Pの用紙最大幅PWよりも長くされており、インクジェット記録ユニット30を紙幅方向に移動させることなく、記録用紙Pの全幅にわたる画像記録が可能とされている。つまり、このインクジェット記録ユニット30は、シングルパス印字が可能なFull Width Array(FWA)となっている。
ここで、印字領域幅とは、記録用紙Pの両端から印字しないマージンを引いた記録領域のうち最大のものが基本となるが、一般的には印字対象となる用紙最大幅PWよりも大きくとっている。これは、記録用紙Pが搬送方向に対して所定角度傾斜して(スキューして)搬送されるおそれがあるためと、縁無し印字の要望が高いためである。
以上のような構成のインクジェット記録装置10において、次にインクジェット記録ヘッド32について詳細に説明する。図4(A)は第1実施形態のインクジェット記録ヘッド32の構成を模式的に示す概略平面図であり、図4(B)は図4(A)のA−A’線概略断面図である。なお、図4では説明の便宜上、後述する圧力室115やプール室部材39等は省略している。更に、図5はインクジェット記録ヘッド32を部分的に取り出して主要部分が明確になるように示した概略縦断面図である。
このインクジェット記録ヘッド32は、流路基板としてのシリコン基板72上に、後述する圧電素子基板70が積層されて構成されており、圧電素子基板70は、振動板48、下部電極52、圧電素子46、上部電極54、感光性樹脂天板40等を有している。感光性樹脂天板40の内部には、駆動IC60へ通電する金属配線90が埋設されており、インク110による金属配線90の浸食が防止されるようになっている。
また、感光性樹脂天板40には、上部電極54に対応する位置に、電気接続部としての電気接続用貫通口42が形成されている。この電気接続用貫通口42内に、ペースト状の導電性材料(以下「導電性ペースト」という)86が充填されることにより、金属配線90と上部電極54とが電気的に接続され、圧電素子基板70において個別配線が不要になっている。なお、金属配線90は、感光性樹脂天板40に埋設されているので、導電性ペースト86の高さ方向における中途部に接続される。したがって、導電性ペースト86は、実際には金属配線90に達するところまで充填すれば足り、電気接続用貫通口42から溢れ出るおそれはない。
また、駆動IC60の下面には、図6で示すように、複数のバンプ60Bがマトリックス状に所定高さ突設されており、後述するプール室部材39よりも外側の感光性樹脂天板40上に埋設されている金属配線90にフリップチップ実装されるようになっている。したがって、圧電素子46に対する高密度配線と低抵抗化が容易に実現可能であり、これによって、インクジェット記録ヘッド32の小型化が実現可能となっている。なお、駆動IC60の周囲は樹脂材58で封止されている。
感光性樹脂天板40には、耐インク性を有する材料で構成されたプール室部材39が貼着されており、感光性樹脂天板40との間に、所定の形状及び容積を有するインクプール室38が形成されている。プール室部材39には、インクタンク(図示省略)と連通するインク供給ポート36が所定箇所に穿設されており、インク供給ポート36から注入されたインク110は、インクプール室38に貯留される。
一方、シリコン基板72には、インクプール室38から供給されたインク110が充填される圧力室115が形成され、圧力室115と連通するノズル56からインク滴が吐出されるようになっている。そして、インクプール室38と圧力室115とが同一水平面上に存在しないように構成されている。したがって、圧力室115を互いに接近させた状態に配置することが可能であり、ノズル56をマトリックス状に高密度に配設することが可能となっている。
また、シリコン基板72の下面には、ノズル56が形成されたノズルプレート74が貼着され、シリコン基板72の上面には、圧電素子基板70が形成(作製)される。圧電素子基板70は振動板48を有しており、振動板48の振動によって圧力室115の容積を増減させて圧力波を発生させることで、ノズル56からのインク滴の吐出が可能になっている。したがって、振動板48が圧力室115の1つの面を構成しており、圧電素子46は、その圧力室115毎に振動板48の上面に接着されている。
振動板48は、Chemical Vapor Deposition(CVD)法で形成されたSiOx膜であり、少なくとも上下方向に弾性を有し、圧電素子46に通電されると(電圧が印加されると)、上下方向に撓み変形する(変位する)構成になっている。なお、振動板48は、Cr等の金属材料であっても差し支えはない。また、圧電素子46の下面には一方の極性となる下部電極52が配置され、圧電素子46の上面には他方の極性となる上部電極54が配置されている。
上部電極54上には、感光性樹脂天板40が積層されている。感光性樹脂天板40には、圧力室115と1対1で対応するインク供給用貫通口44が形成されており、その内部がインク供給路114となっている。インク供給路114(インク供給用貫通口44)は、インクプール室38から圧力室115へ向かうに従って、その内径が段階的に小さくなるように形成されており、インク供給路114での流路抵抗が所定の値になるように調整されている。
なお、インク供給用貫通口44(インク供給路114)を構成する壁面にはSiC膜(図示省略)がコーティングされており、圧電素子46領域へのインク漏れが防止されるようになっている。また、圧電素子46(上部電極54)上の感光性樹脂天板40には、空洞とされた空気室112が形成されており、この空気室112により、圧電素子46の駆動や振動板48の振動に影響を与えないように(圧電素子46の駆動や振動板48の振動を許容するように)なっている。また、駆動IC60よりも外側の金属配線90には、フレキシブルプリント基板(FPC)100が接続されている。
以上のような構成のインクジェット記録ヘッド32において、次に、その製造工程について、図7乃至図11を基に詳細に説明する。図7で示すように、このインクジェット記録ヘッド32は、流路基板としてのシリコン基板72の上面に圧電素子基板70を作製し、その後、シリコン基板72の下面にノズルプレート74(ノズルフィルム68)を接合(貼着)することによって製造される。
図8−1(A)で示すように、まず、シリコン基板72を用意する。そして、図8−1(B)で示すように、Reactive Ion Etching(RIE)法により、そのシリコン基板72の連通路50となる領域に開口部72Aを形成する。具体的には、ホトリソグラフィー法によるレジスト形成、パターニング、RIE法によるエッチング、酸素プラズマによるレジスト剥離である。
次いで、図8−1(C)で示すように、RIE法により、そのシリコン基板72の圧力室115となる領域に溝部72Bを形成する。具体的には、上記と同様に、ホトリソグラフィー法によるレジスト形成、パターニング、RIE法によるエッチング、酸素プラズマによるレジスト剥離である。これにより、圧力室115と連通路50とからなる多段構造が形成される。
その後、図8−1(D)で示すように、連通路50を構成する開口部72Aと、圧力室115を構成する溝部72Bに、スクリーン印刷法により、ガラスペースト76を充填する(埋め込む)。このガラスペースト76は、熱膨張係数が、1×10−6/℃〜6×10−6/℃であり、軟化点は、550℃〜900℃である。この範囲のガラスペースト76を使用することで、ガラスペースト76にクラックや剥離が発生するのを防止でき、更には、圧電素子46や振動板48となる薄膜に形状歪みが発生するのを防止できる。
そして、ガラスペースト76を充填後、シリコン基板72を、例えば800℃で10分間、加熱処理する。このガラスペースト76の硬化熱処理に使用する温度は、後述する圧電素子46や振動板48の成膜温度(例えば350℃)よりも高い温度である。これにより、振動板48及び圧電素子46の成膜工程において、ガラスペースト76に高温耐性ができる。
つまり、少なくともガラスペースト76を硬化熱処理した温度までは、後工程で使用可能となるので、後工程での使用温度の許容範囲が広がる。その後、シリコン基板72の上面(表面)を研磨して余剰ガラスペースト76を除去し、その上面(表面)を平坦化する。これにより、圧力室115及び連通路50となる領域上にも薄膜等を精度よく形成することが可能となる。
次に、図8−2(E)で示すように、シリコン基板72の上面(表面)に、スパッタ法により、ゲルマニウム(Ge)膜78(膜厚1μm)を着膜する。このGe膜78は、後工程でガラスペースト76をフッ化水素(HF)溶液でエッチング除去するときに、後述するSiOx膜80(振動板48)が一緒にエッチングされないように保護するエッチングストッパー層として機能する。なお、このGe膜78は、蒸着やCVD法でも成膜できる。また、エッチングストッパー層としては、シリコン(Si)膜も使用できる。
そして、図8−2(F)で示すように、そのGe膜78の上面に振動板48となる薄膜、例えば、温度350℃、RFpower300W、周波数450KHz、圧力1.5torr、ガスSiH/NO=150/4000sccmのプラズマCVD法により、SiOx膜80(膜厚4μm)を成膜する。なお、この場合の振動板48の材料としては、SiNx膜、SiC膜、金属(Cr)膜等であってもよい。
その後、図8−2(G)で示すように、スパッタ法により、例えば厚み0.5μm程度のAu膜62、即ち下部電極52を成膜する。そして、図8−3(H)で示すように、振動板48の上面に積層された下部電極52をパターニングする。具体的には、ホトリソグラフィー法によるレジスト形成、パターニング、RIE法によるエッチング、酸素プラズマによるレジスト剥離である。この下部電極52が接地電位となる。
次に、図8−3(I)で示すように、下部電極52の上面に、圧電素子46の材料であるPZT膜64と、上部電極54となるAu膜66を順にスパッタ法で積層し、図8−3(J)で示すように、圧電素子46(PZT膜64)及び上部電極54(Au膜66)をパターニングする。具体的には、PZT膜スパッタ(膜厚5μm)、Au膜スパッタ(膜厚0.5μm)、ホトリソグラフィー法によるレジスト形成、パターニング(エッチング)、酸素プラズマによるレジスト剥離である。下部及び上部の電極材料としては、圧電素子46であるPZT材料との親和性が高く、耐熱性がある、例えばAu、Ir、Ru、Pt等が挙げられる。
その後、振動板48(SiOx膜80)にインク供給路114形成用の孔部をパターニングする。具体的には、ホトリソグラフィー法によるレジスト形成、パターニング(HFエッチング)、酸素プラズマによるレジスト剥離である。そして、図9−1(A)で示すように、Ge膜78及び上部電極54の上面に、第1感光性樹脂材料82を成膜し、露光工程により選択除去可能な第1領域(潜像)を形成する。すなわち、例えばネガ型感光性樹脂材料であれば、マスクをした未露光部分が選択除去可能な第1領域となる。なお、ここで形成する第1領域は、電気接続用貫通口42と、インク供給用貫通口44と、空気室112を形成する領域である。
次に、図9−1(B)で示すように、第1感光性樹脂材料82の上面に金属配線90を成膜し、更に、その上面に第2感光性樹脂材料84を成膜する。なお、第2感光性樹脂材料84は第1感光性樹脂材料82と同一材料で構わない。そして、図9−2(C)で示すように、露光工程により選択除去可能な第2領域(潜像)を形成する。すなわち、例えばネガ型感光性樹脂材料であれば、マスクをした未露光部分が選択除去可能な第2領域となる。
また、ここで形成する第2領域は、電気接続用貫通口42と、インク供給用貫通口44と、空気室112と連通する複数の貫通口96と、駆動IC60等実装用の貫通口98を形成する領域である。そして、第2領域における電気接続用貫通口42とインク供給用貫通口44の内径は、第1領域における電気接続用貫通口42とインク供給用貫通口44の内径よりも大きくされている。これにより、電気接続用貫通口42及びインク供給用貫通口44は、断面視で、その内径が圧力室115に向かって段階的に小さくなるような略漏斗状に形成される。
その後、図9−2(D)で示すように、遮光性のある金属膜等で構成された第1マスク材料102を形成し、第2領域(潜像)を現像液で開口する。その後、空気室112上部の金属配線90に多数の開口パターンを形成するために、リン酸(HPO)薬液によるウェットエッチングを行い、第1領域(潜像)を現像液で開口する。これによって、空気室112と連通する複数の貫通口96と、空気室112と、インク供給用貫通口44が開口する。
なお、このとき、空気室112上部の金属配線90もエッチングされて貫通口96の一部を形成する。そして、第1マスク材料102をエッチング除去するとともに、図9−3(E)で示すように、遮光性フィルムのような第2マスク材料104を形成し、現像液によるウェット処理を行い、電気接続用貫通口42と、駆動IC60等実装用の貫通口98を開口する。
次いで、図9−3(F)で示すように、電気接続用貫通口42と、駆動IC60等実装用の貫通口98に、スクリーン印刷法(又は直接スキージしてもよい)により、導電性ペースト86(例えば、ドータイトAE1650、ステイスティック191等の熱可塑性ペーストや、ペルトロンK−3434等のポリウレタン系ペースト、ドータイトXA−410S−10等の銀系ペースト)を充填する(埋め込む)。なお、このとき、導電性ペースト86は、金属配線90と接続できる程度に充填すればよく、フルに充填する必要はないが、フルに充填してもよい。
その後、第2マスク材料104をエッチング除去する。そして、図9−3(G)で示すように、導電性ペースト86を硬化処理し、第2感光性樹脂材料84の上面に感光性樹脂保護膜88を成膜する。これにより、第1感光性樹脂材料82、第2感光性樹脂材料84、感光性樹脂保護膜88からなる感光性樹脂天板40が形成される。なお、このとき、インク供給用貫通口44と、駆動IC60等実装用の貫通口98部分を感光性樹脂保護膜88が覆わないようにする。また、第1感光性樹脂材料82、第2感光性樹脂材料84、感光性樹脂保護膜88は、ポリイミド系、ポリアミド系、エポキシ系、ポリウレタン系、シリコーン系等、耐インク性を有していればよい。
こうして圧電素子基板70を作製したら、図10−1(A)で示すように、シリコン基板72に充填した(埋め込んだ)ガラスペースト76を、HFを含む溶解液によって選択的にエッチング除去する。このとき、SiOx膜80からなる振動板48は、Ge膜78によりHF溶液から保護されるため、エッチングされることはない。つまり、このGe膜78は、上記したように、ガラスペースト76をHF溶液でエッチング除去する際に、SiOx膜80からなる振動板48が一緒にエッチング除去されてしまうのを防止するエッチングストッパー層として機能する。
なお、ここではガラスペースト76の除去に、HFを含んだ液体を用いたが、ガラスペースト76の除去には、HFを含んだガスや蒸気を使用してもよい。エッチング液を狭い入口から供給する場合には、被エッチング材(この場合はガラスペースト76)をエッチングした際に発生する気泡が抜けなかったり、新しいエッチング液との置換ができなかったりするため、エッチングの進行が阻害されることがある。ガスや蒸気を用いると、このような不具合は起きないため、上記のような場合には、ガスや蒸気とした方が好ましい。また、ガラスペースト76をエッチングするHF溶液もしくはHFを含むガスや蒸気が、振動板48となる材料をエッチングしない構成とした場合には、Ge膜78のようなエッチングストッパー層は不要となる。
その後、図10−1(B)で示すように、Ge膜78の溶解液、例えば60℃に加熱した過酸化水素(H)を圧力室115側から供給して、Ge膜78の一部をエッチングして除去する。この段階で圧力室115及び連通路50が完成する。なお、圧力室115及び連通路50を形成した部位以外では、Ge膜78が残ったままとなるが、特に問題はない。
こうして、Ge膜78をエッチング除去したら、シリコン基板72の下面にノズルプレート74を貼着する。すなわち、図10−2(C)で示すように、ノズル56となる開口68Aが形成されたノズルフィルム68をシリコン基板72の下面に貼り付ける。その後、図10−2(D)で示すように、貫通口98から露出し、金属配線90と電気的に接続されている導電性ペースト86に、駆動IC60をフリップチップ実装する。このとき、駆動IC60は、予め半導体ウエハプロセスの終りに実施されるグラインド工程にて、所定の厚さ(70μm〜300μm)に加工されている。
そして、駆動IC60の周囲を樹脂材58で封止し、駆動IC60を水分等の外部環境から保護できるようにする。これにより、後工程でのダメージ、例えば、できあがった圧電素子基板70をダイシングによってインクジェット記録ヘッド32に分割する際の水や研削片によるダメージを回避することができる。そして、図10−3(E)で示すように、貫通口98から露出し、金属配線90と電気的に接続されている導電性ペースト86に、フレキシブルプリント基板(FPC)100を接続する。
次に、図11−1(A)で示すように、駆動IC60よりも内側の感光性樹脂天板40(感光性樹脂保護膜88)の上面にプール室部材39を装着して、これらの間にインクプール室38を構成する。これにより、インクジェット記録ヘッド32が完成し、図11−2(B)で示すように、インクプール室38や圧力室115内にインク110が充填可能とされる。
以上のようにして製造されるインクジェット記録ヘッド32を備えたインクジェット記録装置10において、次に、その作用を説明する。まず、インクジェット記録装置10に印刷を指令する電気信号が送られると、ストッカー24から記録用紙Pが1枚ピックアップされ、搬送装置26により搬送される。
一方、インクジェット記録ユニット30では、すでにインクタンクからインク供給ポートを介してインクジェット記録ヘッド32のインクプール室38にインク110が注入(充填)され、インクプール室38に充填されたインク110は、インク供給路114を経て圧力室115へ供給(充填)されている。このとき、ノズル56の先端(吐出口)では、インク110の表面が圧力室115側に僅かに凹んだメニスカスが形成されている。そして、記録用紙Pを搬送しながら、複数のノズル56から選択的にインク滴を吐出することにより、記録用紙Pに、画像データに基づく画像の一部を記録する。
すなわち、駆動IC60からの信号が、貫通口98の内部に充填された導電性ペースト86を介して感光性樹脂天板40に埋設された金属配線90に通電され、その金属配線90から、電気接続用貫通口42の内部に充填された導電性ペースト86を介して上部電極54に通電される。そして、所定のタイミングで、所定の圧電素子46に電圧が印加されることにより、振動板48が上下方向に撓み変形して(面外振動して)、圧力室115内のインク110を加圧し、所定のノズル56からインク滴として吐出させる。こうして、記録用紙Pに、画像データに基づく画像が完全に記録されたら、排紙ベルト23により記録用紙Pをトレイ25に排出する。これにより、記録用紙Pへの印刷処理(画像記録)が完了する。
ここで、このインクジェット記録ヘッド32は、インクプール室38と圧力室115の間に振動板48(圧電素子46)が配置され、インクプール室38と圧力室115が同一水平面上に存在しないように構成されている。したがって、圧力室115が互いに近接配置され、ノズル56が高密度に配設されている。しかも、シリコン基板72が圧電素子基板70の支持体となって形成される(圧電素子基板70をシリコン基板72で支持した状態で作製できる)ので、インクジェット記録ヘッド32全体を製造しやすい。
また、圧電素子46に電圧を印加する駆動IC60は、圧電素子基板70よりも外方側へ突出しない構成とされている(インクジェット記録ヘッド32内に内蔵されている)。したがって、インクジェット記録ヘッド32の外部に駆動IC60を実装する場合に比べて、圧電素子46と駆動IC60の間を接続する金属配線90の長さが短くて済み、これによって、駆動IC60から圧電素子46までの低抵抗化が実現されている。つまり、実用的な配線抵抗値で、ノズル56の高密度化、即ちノズル56の高密度なマトリックス状配設が実現されており、これによって、高解像度化が実現可能になっている。
しかも、その駆動IC60は、感光性樹脂天板40に埋設された金属配線90に導電性ペースト86を介してフリップチップ実装されているので、高密度の配線接続が容易にでき、更には駆動IC60の高さの低減も図れる(薄くできる)。したがって、インクジェット記録ヘッド32の小型化も実現される。更に、金属配線90と上部電極54との接続部分では、実質的に、金属配線90と、上部電極54と、導電性ペースト86のみが存在しており、これらは高温耐性がある。このため、加工方法や材料選択の自由度が高くなり、微細化、高密度化が容易に実現可能となる。
また、金属配線90は、感光性樹脂天板40に埋設された状態に形成されるので(第1感光性樹脂材料82と第2感光性樹脂材料84の間に形成されるので)、インク110による金属配線90の腐食を防止することができる。また、これにより、金属配線90は、導電性ペースト86の高さ方向における中途部に接続されるため、導電性ペースト86を電気接続用貫通口42内にフルに充填しなくて済む。したがって、電気接続用貫通口42から導電性ペースト86が溢れ出るおそれがなく、よって、インク供給用貫通口44(インク供給路114)へ導電性ペースト86が流入するおそれがない。
また、金属配線90を感光性樹脂天板40の上面に成膜する場合、導電性ペースト86をフルに充填した後、その上面を研磨して平坦化しなければならないが、導電性ペースト86をフルに充填しなくて済むため、その研磨工程を省略することができる。したがって、製造工程を簡略化することができる。また、空気室112の上部には、金属配線90が介在しているので、空気室112の上部に遮光機能を設けることができ、更に、空気室112上部の感光性樹脂天板40が撓まないように、その金属配線90で支持することができる。したがって、空気室112を容易に製造することができるとともに、空気室112の容積(容量)を正確に維持することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のインクジェット記録ヘッド32について説明する。なお、以下において、第1実施形態のインクジェット記録ヘッド32と同一の構成要素、部材等は同一符号を付して、その詳細な説明(作用を含む)を省略する。また、この第2実施形態のインクジェット記録ヘッド32では、第1実施形態のインクジェット記録ヘッド32と異なる製造方法(製造工程)についてのみ、図12を基に説明する。すなわち、第1実施形態のインクジェット記録ヘッド32の製造工程において、図8で説明した製造工程までは同一なので、そこまでの製造工程については説明を省略する。
図12−1(A)で示すように、Ge膜78及び上部電極54の上面に、第1感光性樹脂材料82を成膜し、露光工程により選択除去可能な第1領域(潜像)を形成する。すなわち、例えばネガ型感光性樹脂材料であれば、マスクをした未露光部分が選択除去可能な第1領域となる。なお、ここで形成する第1領域は、電気接続用貫通口42と、インク供給用貫通口44と、空気室112を形成する領域である。
次に、図12−1(B)で示すように、第1感光性樹脂材料82の上面に金属配線90を成膜し、パターニングする。具体的には、スパッタ法によるAl膜(厚さ1μm)の着膜、ホトリソグラフィー法によるレジストの形成、H3PO4薬液を用いたAl膜のウェットエッチング、アセトン(又は酸素プラズマ)によるレジスト剥離である。これにより、第1領域の上面以外に金属配線90が形成される。なお、空気室112を形成する領域には、金属配線90が、複数の開口90Aが形成された状態で残るようにする。
その後、図12−2(C)で示すように、金属配線90及び第1感光性樹脂材料82の上面に第2感光性樹脂材料84を成膜する。なお、第2感光性樹脂材料84は第1感光性樹脂材料82と同一材料で構わない。そして、露光工程により選択除去可能な第2領域(潜像)を形成する。すなわち、例えばネガ型感光性樹脂材料であれば、マスクをした未露光部分が選択除去可能な第2領域となる。
また、ここで形成する第2領域は、電気接続用貫通口42と、インク供給用貫通口44と、空気室112及び開口90Aと連通する複数の貫通口96と、駆動IC60等実装用の貫通口98を形成する領域である。そして、第2領域における電気接続用貫通口42とインク供給用貫通口44の内径は、第1領域における電気接続用貫通口42とインク供給用貫通口44の内径よりも大きくされている。これにより、電気接続用貫通口42及びインク供給用貫通口44は、断面視で、その内径が圧力室115に向かって段階的に小さくなるような略漏斗状に形成される。
その後、図12−2(D)で示すように、遮光性のある金属膜等で構成された第3マスク材料106を形成し、現像液によるウェット処理を行い、電気接続用貫通口42と、駆動IC60等実装用の貫通口98を開口する。そして、第3マスク材料106をエッチング除去した後、図12−3(E)で示すように、電気接続用貫通口42と、駆動IC60等実装用の貫通口98に、スクリーン印刷法(又は直接スキージしてもよい)により、導電性ペースト86(例えば、ドータイトAE1650、ステイスティック191等の熱可塑性ペーストや、ペルトロンK−3434等のポリウレタン系ペースト、ドータイトXA−410S−10等の銀系ペースト)を充填する(埋め込む)。なお、このとき、導電性ペースト86は、金属配線90と接続できる程度に充填すればよく、フルに充填する必要はないが、フルに充填してもよい。
次いで、図12−3(F)で示すように、現像液によるウェット処理を行い、空気室112及び開口90Aと連通する複数の貫通口96と、空気室112と、インク供給用貫通口44を開口する。そして、図12−3(G)で示すように、導電性ペースト86を硬化処理し、第2感光性樹脂材料84の上面に感光性樹脂保護膜88を成膜する。これにより、第1感光性樹脂材料82、第2感光性樹脂材料84、感光性樹脂保護膜88からなる感光性樹脂天板40が形成される。
なお、このとき、インク供給用貫通口44と、駆動IC60等実装用の貫通口98部分を感光性樹脂保護膜88が覆わないようにする。また、この後の工程は、上記第1実施形態のインクジェット記録ヘッド32の場合と同様であるため、その説明は省略する。この第2実施形態のインクジェット記録ヘッド32の製造方法によれば、第1実施形態のインクジェット記録ヘッド32の製造方法に比べて、プロセス工数を簡略できるメリットがある。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態のインクジェット記録ヘッド32について説明する。なお、以下において、第1実施形態のインクジェット記録ヘッド32と同一の構成要素、部材等は同一符号を付して、その詳細な説明(作用を含む)を省略する。また、この第3実施形態のインクジェット記録ヘッド32では、第1実施形態のインクジェット記録ヘッド32と異なる製造方法(製造工程)についてのみ、図13を基に説明する。すなわち、第1実施形態のインクジェット記録ヘッド32の製造工程において、図8で説明した製造工程までは同一なので、そこまでの製造工程については説明を省略する。
図13−1(A)で示すように、Ge膜78及び上部電極54の上面に、第1感光性樹脂材料82を成膜し、露光工程により選択除去可能な第1領域(潜像)を形成する。すなわち、例えばネガ型感光性樹脂材料であれば、マスクをした未露光部分が選択除去可能な第1領域となる。なお、ここで形成する第1領域は、電気接続用貫通口42と、インク供給用貫通口44と、空気室112を形成する領域である。
次に、図13−1(B)で示すように、第1感光性樹脂材料82の上面に金属膜91を成膜し、パターニングする。具体的には、スパッタ法によるAl膜(厚さ1μm)の着膜、ホトリソグラフィー法によるレジストの形成、H3PO4薬液を用いたAl膜のウェットエッチング、アセトン(又は酸素プラズマ)によるレジスト剥離である。これにより、空気室112を形成する領域に金属膜91が形成される。なお、この金属膜91は、空気室112を形成する際の遮光のために設ける層であり、複数の開口91Aが形成されている。
その後、図13−2(C)で示すように、金属膜91及び第1感光性樹脂材料82の上面に第2感光性樹脂材料84を成膜する。なお、第2感光性樹脂材料84は第1感光性樹脂材料82と同一材料で構わない。そして、露光工程により選択除去可能な第2領域(潜像)を形成する。すなわち、例えばネガ型感光性樹脂材料であれば、マスクをした未露光部分が選択除去可能な第2領域となる。
また、ここで形成する第2領域は、電気接続用貫通口42と、インク供給用貫通口44と、空気室112及び開口91Aと連通する複数の貫通口96を形成する領域である。そして、第2領域における電気接続用貫通口42とインク供給用貫通口44の内径は、第1領域における電気接続用貫通口42とインク供給用貫通口44の内径よりも大きくされている。これにより、電気接続用貫通口42及びインク供給用貫通口44は、断面視で、その内径が圧力室115に向かって段階的に小さくなるような略漏斗状に形成される。
その後、図13−2(D)で示すように、遮光性のある金属膜等で構成された第4マスク材料108を形成し、現像液によるウェット処理を行い、電気接続用貫通口42を開口する。そして、第4マスク材料108をエッチング除去し、図13−3(E)で示すように、電気接続用貫通口42に、スクリーン印刷法(又は直接スキージしてもよい)により、導電性ペースト86(例えば、ドータイトAE1650、ステイスティック191等の熱可塑性ペーストや、ペルトロンK−3434等のポリウレタン系ペースト、ドータイトXA−410S−10等の銀系ペースト)を充填する(埋め込む)。なお、この場合は導電性ペースト86をフルに充填する。
次いで、図13−3(F)で示すように、現像液によるウェット処理を行い、空気室112及び開口91Aと連通する複数の貫通口96と、空気室112と、インク供給用貫通口44を開口する。そして、図13−3(G)で示すように、導電性ペースト86を硬化処理し、第2感光性樹脂材料84の上面に第1感光性樹脂保護膜92を成膜する。なお、このとき、インク供給用貫通口44と、電気接続用貫通口42(導電性ペースト86)を第1感光性樹脂保護膜92が覆わないようにする。
その後、図13−4(H)で示すように、金属配線90を成膜し、パターニングする。これにより、導電性ペースト86の上面部に金属配線90が接続される。そして更に、図13−4(I)で示すように、第1感光性樹脂保護膜92の上面に第2感光性樹脂保護膜94を成膜する。これにより、第1感光性樹脂材料82、第2感光性樹脂材料84、第1感光性樹脂保護膜92、第2感光性樹脂保護膜94からなる感光性樹脂天板40が形成される。
なお、第2感光性樹脂保護膜94には、駆動IC60やFPC100を金属配線90にフリップチップ実装できるように、貫通口95をパターニングして開口しておく。そして、駆動IC60やFPC100を金属配線90にフリップチップ実装するが、この後の工程は、上記第1実施形態のインクジェット記録ヘッド32の場合と同様であるため、その説明は省略する。
その他、図14で示すように、金属配線90を導電性ペースト86の中途部に接続する構成(第1実施形態及び第2実施形態で説明した構成)と、金属配線90を導電性ペースト86の上面部に設ける構成(第3実施形態で説明した構成)とを交互に形成して、インクジェット記録ヘッド32を作製してもよい。これによれば、金属配線90を、その高さが交互に変位した多層構造に配置できるので、第1実施形態〜第3実施形態で説明したインクジェット記録ヘッド32よりも、更に高密度化とされたインクジェット記録ヘッド32を得ることができる。
また、図15で示すように、インク供給路114内に、複数の貫通口116Aを有するフィルター116が介在するように構成してもよい。このフィルター116は、金属配線90(又は金属膜91)に、耐熱性及び耐インク性のあるポリイミド等の感光性樹脂材料(感光性フィルム)118が積層されて形成され、インク供給用貫通口44(インク供給路114)内に露出するように構成されている。このようなフィルター116をインク供給路114内に設けると、インクプール室38から圧力室115へのインク110の流れを調整して流路抵抗を緩和できるとともに、気泡や異物等が圧力室へ入るのを阻止することができる。
また、図16で示すように、インクプール室38が圧力室115と同一平面上に形成されている従来のインクジェット記録ヘッド32においても、上記第1実施形態〜第3実施形態で説明した構成を採用することが可能である。この場合、従来のインクジェット記録ヘッド32に比べ、金属配線90と接続するFPC100の数量を低減することが可能となるため、高密度化が可能になるとともに、製造コストの低減が可能になる。
なお、上記第1実施形態〜第3実施形態では、本発明に係る液滴吐出ヘッドとして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するインクジェット記録ヘッド32を挙げ、液滴吐出装置としても、インクジェット記録ヘッド32を備えたインクジェット記録装置10を挙げたが、本発明に係る液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置は、記録用紙P上への画像(文字を含む)の記録に限定されるものではない。
すなわち、上記実施形態のインクジェット記録装置10では各色のインクジェット記録ユニット30のインクジェット記録ヘッド32から画像データに基づいて選択的にインク滴が吐出されてフルカラーの画像が記録用紙Pに記録されるようになっているが、記録媒体は記録用紙Pに限定されるものでなく、また、吐出する液体もインク110に限定されるものではない。
例えば、高分子フィルムやガラス上にインク110を吐出してディスプレイ用カラーフィルターを作成したり、溶接状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成するなど、工業的に用いられる液滴噴射装置全般に対して、本発明に係るインクジェット記録ヘッド32を適用することが可能である。
インクジェット記録装置を示す概略正面図 インクジェット記録ヘッドの配列を示す説明図 記録媒体の幅と印字領域の幅との関係を示す説明図 (A)インクジェット記録ヘッドの構成を示す概略平面図、(B)図4(A)のA−A’線断面図 インクジェット記録ヘッドの構成を示す概略断面図 インクジェット記録ヘッドの駆動ICのバンプを示す概略平面図 インクジェット記録ヘッドを製造する全体工程の説明図 シリコン基板上に圧電素子基板を製造する第1実施形態に係る工程(A)〜(D)を示す説明図 シリコン基板上に圧電素子基板を製造する第1実施形態に係る工程(E)〜(G)を示す説明図 シリコン基板上に圧電素子基板を製造する第1実施形態に係る工程(H)〜(J)を示す説明図 圧電素子基板の感光性樹脂天板を製造する第1実施形態に係る工程(A)〜(B)を示す説明図 圧電素子基板の感光性樹脂天板を製造する第1実施形態に係る工程(C)〜(D)を示す説明図 圧電素子基板の感光性樹脂天板を製造する第1実施形態に係る工程(E)〜(G)を示す説明図 感光性樹脂天板を製造した後の第1実施形態に係る工程(A)〜(B)を示す説明図 感光性樹脂天板を製造した後の第1実施形態に係る工程(C)〜(D)を示す説明図 感光性樹脂天板を製造した後の第1実施形態に係る工程(E)を示す説明図 シリコン基板に駆動IC等を実装した後の第1実施形態に係る工程(A)を示す説明図 シリコン基板に駆動IC等を実装した後の第1実施形態に係る工程(B)を示す説明図 圧電素子基板の感光性樹脂天板を製造する第2実施形態に係る工程(A)〜(B)を示す説明図 圧電素子基板の感光性樹脂天板を製造する第2実施形態に係る工程(C)〜(D)を示す説明図 圧電素子基板の感光性樹脂天板を製造する第2実施形態に係る工程(E)〜(G)を示す説明図 圧電素子基板の感光性樹脂天板を製造する第3実施形態に係る工程(A)〜(B)を示す説明図 圧電素子基板の感光性樹脂天板を製造する第3実施形態に係る工程(C)〜(D)を示す説明図 圧電素子基板の感光性樹脂天板を製造する第3実施形態に係る工程(E)〜(G)を示す説明図 圧電素子基板の感光性樹脂天板を製造する第3実施形態に係る工程(H)〜(I)を示す説明図 (A)インクジェット記録ヘッドの別の構成を示す概略平面図、(B)図14(A)のB−B’線断面図 (A)インク供給路にフィルターが形成されたインクジェット記録ヘッドの構成を示す概略断面図、(B)インク供給路にフィルターが形成されたインクジェット記録ヘッドの構成を示す概略平面図 インクプール室が圧力室と同一水平面上に形成されているインクジェット記録ヘッドの構成を示す概略断面図
符号の説明
10 インクジェット記録装置(液滴吐出装置)
32 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
40 感光性樹脂天板(感光性材料)
42 電気接続用貫通口(電気接続部)
44 インク供給用貫通口
46 圧電素子
48 振動板
50 連通路
52 下部電極
54 上部電極
56 ノズル
60 駆動IC
68 ノズルフィルム
70 圧電素子基板
72 シリコン基板
74 ノズルプレート
76 ガラスペースト
82 第1感光性樹脂材料
84 第2感光性樹脂材料
86 導電性ペースト(導電性材料)
88 感光性樹脂保護膜
90 金属配線(金属膜)
91 金属膜
92 第1感光性樹脂保護膜
94 第2感光性樹脂保護膜
95 貫通口
96 貫通口
98 貫通口
110 インク(液体)
112 空気室
114 インク供給路(液体供給路)
115 圧力室
116 フィルター

Claims (7)

  1. 液滴を吐出するノズルと、
    前記ノズルと連通し、液体が充填される圧力室と、
    前記圧力室の一部を構成する振動板と、
    上部電極と前記振動板に積層された下部電極との間に挟まれ、駆動されることで前記振動板を変位させる圧電素子と、
    前記上部電極が形成された基板上に成膜された感光性材料からなる天板と、
    前記天板を貫通して前記上部電極に電気接続された導電性材料からなる複数の電気接続部と、
    前記天板の内部に埋設されるとともに、前記電気接続部の高さ方向中途部に電気接続された金属膜と、
    前記天板の内部に埋設されるとともに、前記電気接続部の高さ方向上面部に電気接続された上部金属膜と、
    を有し、
    前記金属膜と前記上部金属膜とが前記複数の電気接続部に対して交互に設けられていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  2. 前記天板の内部に、前記圧電素子の駆動を許容する空気室が形成され、該空気室の上部に成膜されている前記金属膜に複数の貫通口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
  3. 前記圧力室へ液体を供給する液体供給路内に、複数の貫通口が形成されたフィルターが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出ヘッド。
  4. 液滴を吐出するノズルと、
    前記ノズルと連通し、液体が充填される圧力室と、
    前記圧力室の一部を構成する振動板と、
    上部電極と前記振動板に積層された下部電極との間に挟まれ、駆動されることで前記振動板を変位させる圧電素子と、
    を有する液滴吐出ヘッドの製造方法であって、
    前記上部電極が形成された基板上に第1感光性材料を成膜する第1成膜工程と、
    前記第1感光性材料に、前記上部電極と電気接続される導電性材料を充填するための第1電気接続領域を含む第1領域を露光によって形成する第1露光工程と、
    前記第1感光性材料に金属膜を成膜する金属成膜工程と、
    前記金属膜を含む前記第1感光性材料に第2感光性材料を成膜する第2成膜工程と、
    前記第2感光性材料に、前記金属膜とも電気接続される前記導電性材料を充填するための第2電気接続領域を含む第2領域を露光によって形成する第2露光工程と、
    前記第1領域及び前記第2領域を除去する除去工程と、
    連通された前記第1電気接続領域及び前記第2電気接続領域に前記導電性材料を充填する充填工程と、
    を含むことを特徴とす液滴吐出ヘッドの製造方法
  5. 前記第1領域及び前記第2領域が、前記圧電素子の駆動を許容する空気室とされる領域を含むことを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  6. 前記第1領域及び前記第2領域が、前記圧力室へ液体を供給する液体供給路とされる領域を含むことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
  7. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とす液滴吐出装置
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