JP5011718B2 - 電動式ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング機構の傾動位置及び伸縮位置の少なくとも一方を、電動モータを使用して位置調整するようにした電動式ステアリング装置に関する。
この種の電動式ステアリング装置としては、例えば駆動源によってステアリングシャフトが上下に駆動されるチルトステアリング機構を備え、上記ステアリングシャフトが運転者の乗降に関連して自動的に上下されるオートモードと、運転者の操作により所望のチルト位置に調整されるマニュアル操作モードとの2つの動作モードをもって駆動されるように構成された車両用ステアリング装置において、上記マニュアル操作モード時のチルト動作速度を、上記オートモード時のチルト動作速度よりも遅い速度に切換える動作速度切換手段を設けた車両用ステアリング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平1−195173号公報(第1頁、第3図)
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、運転者の乗降時には、オートモードで、ステアリングシャフトを運転席から上方に離間した所定退避位置と予め設定されたチルト位置との間で自動的にチルトダウン及びチルトアップがモータが高速駆動されることにより迅速に行われ、ステアリングシャフトがチルト位置にある状態で、マニュアル操作モードとして、運転者の意志でマニュアルモードスイッチを操作することにより、所定の範囲内でチルトアップ及びチルトダウンがモータを低速駆動されることによりゆっくりと行われるものであるが、通常、マニュアル操作モードでチルトアップ及びチルトダウン可能な上限位置は、所定退避位置より運転席の着座面側に所定距離だけ離れた位置に設定され、この上限位置から運転席の着座面側に所定距離だけ離れた下限位置との間が通常調整領域として設定されている。
このため、運転者が着座してイグニッションスイッチがONである状態では、マニュアル操作モードだけが選択可能となり、その調整範囲は通常調整領域内に限られてしまい。運転者が荷物の移動や、運転席から腰を浮かして遠方の機器の操作や助手席の荷物扱い等を行いたい場合に、マニュアルスイッチ操作モードでマニュアルスイッチを操作して上限位置までチルトアップし、この上限位置よりもさらにチルトアップした場合には、一々エンジンキーをイグニッションスイッチから引き抜いてオートモードでステアリングシャフトを所定の退避位置までチルトアップするか、或いは最初から退避位置までチルトアップしたいときには、マニュアル操作モードを使用することなく、エンジンキーをイグニッションスイッチから引き抜いて直接オートモードでステアリングシャフトを退避位置にチルトアップするしか方法がなく、この操作が煩わしいと共に、操作時間も長くなるという未解決の課題がある。
しかも、通常ステアリングシャフトか退避位置にある状態で、チルト位置が設定されていないときには、イグニッションスイッチをONとしたときにオートモードで通常調整領域の上限位置までモータを高速駆動してから停止し、次いでマニュアル操作モードとしてマニュアルスイッチで所望チルト位置までチルトダウンさせる必要があり、1回の操作で所望のチルト位置に調整することができないという未解決の課題もある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、通常調整領域と退避位置との間の退避領域も姿勢調整領域として使用可能とすることができる電動式ステアリング装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、上記目的に加えて、退避領域から通常調整領域への姿勢調整時を容易に行うことができる電動式ステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る電動式ステアリング装置は、運転席側にステアリングホイールが装着されるステアリング機構と、該ステアリング機構の傾動位置及び伸縮位置の少なくとも一方を位置調整する電動モータを有する姿勢調整機構と、前記姿勢調整機構の調整位置を指示する調整位置指示部と、該調整位置指示部から出力される位置調整指令に基づいて前記電動モータを駆動するモータ制御部とを備えた電動式ステアリング装置であって、前記ステアリング機構の傾動位置及び伸縮位置のうち前記電動モータで位置調整される少なくとも一方の位置を検出する位置検出部と、前記電動モータで位置調整される少なくとも一方の位置に対応する前記ステアリング機構の変位方向を指示する変位方向指示部とを備え、前記姿勢調整機構は、前記ステアリングホイールが運転者に対向する運転者が位置調整可能な通常調整領域と、該通常調整領域に連接して前記ステアリングホイールが退避して運転席での空間を確保する退避領域との双方で前記ステアリング機構の位置調整可能に構成され、前記位置調整部は、前記位置検出部で検出した位置の情報と、前記変位方向指示部で指示された変位方向の情報とに基づき前記位置調整指令を生成し、前記モータ制御部は、前記調整位置指示部から前記ステアリング機構の通常調整領域から前記退避領域への位置調整指令が入力されたときに、前記通常調整領域内では前記電動モータを低速調整速度で駆動し、当該通常調整領域及び前記退避領域の境界位置で前記電動モータを一旦停止し、その後退避領域内では低速の調整速度より速い高速調整速度で駆動して位置調整するように構成されていることを特徴としている。
また、本願請求項2に係る電動式ステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記モータ制御部は、前記調整位置指示部から前記退避領域から前記通常調整領域への位置調整指令が継続して入力されたときに、前記位置検出部で検出した前記ステアリング機構の位置の情報と、前記通常調整領域及び退避領域の位置の情報とに基づき、前記電動モータを前記退避領域内では前記通常調整領域の手前まで高速駆動してから低速駆動に切換え、前記通常調整領域内では低速駆動を継続して位置調整するように構成されていることを特徴としている。
さらに、本願請求項3に係る電動式ステアリング装置は、請求項1又は2に係る発明において、前記変位方向指示器は、所定の指示スイッチを備え、前記調整位置指示部は、前記所定の指示スイッチを所定時間以上継続し押圧しているときに、前記退避領域内での前記ステアリング機構の位置調整指令を出力するように構成されていることを特徴としている。
さらにまた、本願請求項4に係る電動式ステアリング装置は、請求項1又は2に係る発明において、前記変位方向指示器は、所定の指示スイッチを備え、前記調整位置指示部は、前記所定の指示スイッチによって前記電動モータが前記通常調整領域及び前記退避領域の境界位置で停止している状態で、再度退避領域側への移動を指示したときに当該退避領域内での前記ステアリング機構の位置調整指令を出力するように構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、調整位置指示部で通常調整領域から退避領域への位置調整指令が入力されたときに、通常調整領域内では電動モータを低速駆動して、通常調整領域と退避領域との境界位置で一旦停止させ、その後電動モータを高速駆動して退避領域内での位置調整を可能としたので、通常調整領域から退避領域内の所望位置までオートモードを使用することなく位置調整することができ、退避領域内での位置調整を迅速且つ容易に行うことができるという効果が得られる。
また、ステアリング機構が退避領域にある状態から通常調整領域内の所望位置に位置調整する場合には、退避領域内では電動モータを高速駆動して通常調整領域の直前で電動モータを低速駆動に切換えて一連の制御で通常調整領域内の所望位置に位置調整可能とすることにより、姿勢位置の初期調整を容易に行うことができると共に、設定されている姿勢位置とは異なる姿勢位置に調整する場合の操作が容易になるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す電動式ステアリング装置の概略構成図である。この電動式ステアリング装置1は、いわゆる首振りチルト方式を採用しており、ステアリングホイール2から延びてステアリングギア(図示せず)に連結されたステアリングシャフト3をその軸の周りに回転可能に保持する三つのステアリングコラム、すなわち、アッパコラム4,ミドルコラム5,ロアコラム6を備えている。そして、各コラム4,5,6の相対位置を適宜調節することによって、ステアリングシャフト3、ひいてはステアリングホイール2が所望の位置に保持される。
アッパコラム4は、内部空間にステアリングシャフト3のユニバーサルジョイント(図示せず)を収容している。アッパコラム4は、ミドルコラム5の後端に形成されたフォーク部51にチルトヒンジピン51aを介してチルト可能に取り付けられている。すなわち、アッパコラム4を、チルトヒンジピン51aを支点として適宜揺動させることにより、ステアリングホイール2のチルト位置を調節することができる。
ミドルコラム5は、ロアコラム6に内嵌・保持され、アッパコラム4を支持するフォーク部51と共に軸線方向に摺動可能になっている。すなわち、車体側に固定されたロアコラム6に対してミドルコラム5を適宜進退させることにより、アッパコラム4がステアリングシャフト3と共にその軸方向に移動し、ステアリングホイール2のテレスコピック位置を調節することができる。
アッパコラム4のチルト位置は、電動チルト機構7によって調節される。この電動チルト機構7は、ギアボックス70が付設された例えば3相のブラシレスモータ71と、このブラシレスモータ71に駆動される伸縮ロッド装置72とを備えている。
伸縮ロッド装置72から延びるアクチュエータロッド72aは、電動モータとしての例えば3相のブラシレスモータ71の回転に応じて伸縮される。
伸縮ロッド装置72の前端部は、ミドルコラム5に固定されたブラケット52にピン53で枢着されており、ヒンジを構成している。アクチュエータロッド72aの後端部は、アッパコラム4に固定されたブラケット42にピン43で枢着されており、ヒンジを構成している。したがって、伸縮ロッド装置72からアクチュエータロッド72aを徐々に繰り出せば、アッパコラム4がミドルコラム5に対して反時計方向に滑らかに回転することになり、ステアリングホイール2を上向きに徐々に傾けることができる。一方、伸縮ロッド装置72中にアクチュエータロッド72aを徐々に収納すれば、アッパコラム4がミドルコラム5に対して時計方向に滑らかに回転することになり、ステアリングホイール2を下向きに徐々に傾けることができる。
アッパコラム4のテレスコピック位置は、電動チルトアクチュエータ7と略同一構造の電動テレスコピック機構8によって調節される。すなわち、この電動テレスコピック機構8は、ギアボックス80が付設された電動モータとしての例えば3相のブラシレスモータ81と、このブラシレスモータ81に駆動される伸縮ロッド装置82とを備えている。
伸縮ロッド装置82の前端部は、ロアコラム6に固定されたブラケット62にピン63で枢着されており、ヒンジを構成している。アクチュエータロッド82aの後端部は、ミドルコラム5のフォーク部51に固定されたブラケット55にピン56で枢着されており、ヒンジを構成している。したがって、伸縮ロッド装置82からアクチュエータロッド82aを繰り出せば、ミドルコラム5がロアコラム6から繰り出されることになり、ステアリングホイール2を後退させることができる。一方、伸縮ロッド装置82内にアクチュエータロッド82aを収納すれば、ミドルコラム5がロアコラム6に繰り込まれることになり、ステアリングホイール2を前進させることができる。
なお、ミドルコラム5に固定されたブラケット52は、ロアコラム6に形成された溝6aに案内され、ミドルコラム5と共にロアコラム6に対して軸線方向に沿って摺動できるようになっている。
ここで、ブラシレスモータ71及び81は、モータ駆動回路90A及び90Bを内蔵している。これらモータ駆動回路90A及び90Bは、図3に示すように、後述する制御装置100から入力されるスタート及びストップを表す信号ST/SPと、回転方向を指示する回転方向信号CW/CCWと、速度指令を表すパルス幅変調信号PWMと、ブラシレスモータ71及び81の例えばホール素子で構成される位置検出素子91u〜91wの出力を2値信号に変換するシュミットトリガ回路92u〜92wから入力される回転位置信号とが入力され、これらに基づいてブラシレスモータ71及び81を駆動する三相駆動信号を形成する三相分配回路93と、この三相分配回路93から出力される三相駆動信号が入力されてインバータ回路96を構成する電界効果トランジスタQua〜Qwbのゲートを駆動するFETゲート駆動回路95と、一対の電界効果トランジスタ(FET)Qua,Qub、Qva,Qvb及びQwa,Qwbを直列に接続してブラシレスモータ71及び81の各相コイルLu、Lv及びLwに対応する3組のFET回路を並列に接続したインバータ回路96とを備えている。
そして、モータ駆動回路90A及び90Bが制御装置100によって駆動制御される。この制御装置100は、図2に示すように、車両に搭載されたバッテリ101からのバッテリ電圧VBがヒューズ102を介して入力されるレギュレータ103と、車両に搭載した走行状態検出手段としての車速センサ104の車速検出値Vs及び走行レンジを選択するセレクトレバーでパーキングレンジを選択したことを検出するセレクトスイッチ109のスイッチ信号SLを通信回線を介して他の制御系から取得する通信インタフェース105と、レギュレータ103から出力される電源電圧Vcによって作動される演算処理装置(CPU)106と、この演算処理装置106に接続された不揮発性メモリなどで構成される記憶装置107と、運転席から視認可能な位置に配設された所定のガイダンス情報等を表示する例えば液晶表示器で構成された表示装置108とを備えている。
演算処理装置106には、バッテリ電圧VBが直接入力されると共には、レギュレータ103の制御電圧Vcが入力され、さらにバッテリ101にヒューズ110を介して接続されたイグニッションスイッチ111から出力されるイグニッション信号IGと、バッテリ101にヒューズ112を介して接続されたキースイッチ113から出力されるキースイッチ信号KSと、乗降ドアの開閉状態を示すドアスイッチ114のドア信号DSと、チルト機構7の傾斜位置を指示するチルトアップスイッチ115u及びチルトダウンスイッチ115dを有するマニュアルチルトスイッチ部115と、テレスコ収縮スイッチ115s及びテレスコ伸長スイッチ115eを有するテレスコピック機構8の伸縮位置を指示するマニュアルテレスコスイッチ部116のスイッチ信号ST1u,ST1d及びST2s,ST2eと、モータ駆動回路90A及び90Bから出力される120度の位相差を有する位置検出信号FG1及びFG2とが入力されている。
そして、演算処理装置106は、レギュレータ103から制御電源Vcが入力されたときに、モータ駆動回路90A及び90Bから入力される位置検出信号FG1及びFG2に基づいて現在のチルト位置及びテレスコ位置を計測すると共に、図4に示す姿勢制御処理を実行する。
この姿勢制御処理は、先ず、ステップS1で、イグニッション信号IGを読込み、次いでステップS2に移行して、エンジン始動時でイグニッション信号IGがオン状態であるか否かを判定し、エンジン始動時ではなくイグニッションスイッチ111がオフ状態であるときには、前記ステップS1に戻り、エンジン始動時であってイグニッションスイッチ111がオン状態であるときにはステップS3に移行する。
このステップS3では、チルトダウンスイッチ115dのスイッチ信号ST1dがオン状態であるか否かを判定し、これがオン状態であるときには、運転者がチルト機構7を所望のチルト位置に移動させたいものと判断してステップS4に移行して、チルトダウンスイッチ115dがオフ状態となるまでチルト機構7を下降させる後述する図5に示す初期マニュアルチルト下降処理を実行してから後述するステップS9に移行する。
また、ステップS3の判定結果が、チルトダウンスイッチ115dがオフ状態であるときには、ステップS5に移行して、チルトダウンスイッチ115dの状態を判断するための所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないときには前記ステップS3に戻り、処理時間が経過したときにはステップS6に移行する。
このステップS6では、記憶装置107のチルト位置記憶領域にチルト位置が記憶されているか否かを判定し、チルト位置が記憶されていないときにはステップS7に移行して、チルト機構7をマニュアルで操作可能な通常調整範囲の上限位置となるデフォルト位置まで比較的高速で下降させる自動下降処理を行ってから後述するステップS9に移行する。
また、ステップS6の判定結果が、チルト位置が記憶されているときにはステップS8に移行して、記憶されたチルト位置までチルト機構7を下降させる自動設定位置下降処理を行ってからステップS9に移行する。
このステップS9では、テレスコ位置が記憶装置107のテレスコ位置記憶領域に記憶されているか否かを判定し、テレスコ位置が記憶されていないときにはステップ10に移行して、テレスコピック機構8を通常調整領域の後端位置となるデフォルト位置まで比較的高速で伸長させる自動伸長処理を行ってから後述するステップ12に移行する。
また、ステップ9の判定結果が、テレスコ位置が記憶されているときにはステップS11に移行して、記憶されたテレスコ位置までテレスコピック機構8を伸張させる自動伸長処理を行ってからステップS12に移行する。
ステップS12では、車速センサ104で検出した車速検出値Vsを読込み、次いでステップS13に移行して、車速検出値Vsが、車両が走行状態であると判断可能な閾値Vst以上であるか否かを判定し、Vs≧Vstであるときには後述するステップS19に移行し、Vs<Vstであるときには車両が停止状態にあるものと判断してステップS14に移行する。
このステップS14では、マニュアルチルトスイッチ部115からチルト位置を指定するスイッチ信号STi(i=u,d)が入力されたか否かを判定し、スイッチ信号STiが入力されたときには、ステップS15に移行して、入力されたスイッチ信号STiに応じたチルト位置にチルト機構7を移動制御するマニュアル移動処理を実行してからステップS16に移行する。
このステップS16では、マニュアルテレスコスイッチ部116からテレスコ位置を指定するスイッチ信号STj(j=s,e)が入力されたか否かを判定し、スイッチ信号STjが入力されているときにはステップS17に移行して、入力されたスイッチ信号STjに応じたテレスコ位置にテレスコピック機構8を制御するマニュアルテレスコ移動処理を実行してからステップS18に移行し、スイッチ信号STjが入力されていないときには直接ステップS18に移行する。
このステップS18では、前回のスイッチ信号STi又はSTjが入力されてから所定時間T1が経過したか否かを判定し、所定時間T1が経過したときには後述するステップS19に移行し、所定時間T1が経過していないときには、前記ステップS12に戻る。
ステップS19では、キースイッチ113から出力されるキースイッチ信号KSを読込み、次いでステップS20に移行して、キースイッチ信号KSがオフ状態即ち運転者が降車する可能性がある状態であるか否かを判定し、キースイッチ信号KSがオン状態を継続しているときには運転者が降車の可能性が略ないものと判断して前記ステップS12に戻り、キースイッチ信号KSがオフ状態となるとステップS21に移行する。
このステップS21では、現在のチルト位置は記憶装置107のチルト位置記憶領域に記憶されているチルト位置と一致するか否かを判定し、両者が一致しないときには、ステップS22に移行して、現在のチルト位置をチルト位置記憶領域に更新記憶してからステップS23に移行し、両者が一致するときには直接ステップS23に移行する。
このステップS23では、現在のテレスコ位置は記憶装置107のテレスコ位置記憶領域に記憶されているテレスコ位置と一致するか否かを判定し、両者が一致しない場合には、ステップS24に移行して、現在のテレスコ位置を記憶装置107のテレスコ位置記憶領域に更新記憶してからステップS25に移行し、両者が一致する場合には、そのままステップS25に移行する。
このステップS25では、チルト機構7を退避領域の上限退避位置に移動させる自動チルトアップ処理を実行してからステップS26に移行し、テレスコピック機構8を縮み側退避位置に移動する自動テレスコ縮み処理を行ってから前記ステップS1に戻る。
また、上述した姿勢制御処理における図4のステップS4で実行する初期マニュアルチルト下降処理は、図5に示すように、先ず、ステップS31で、チルトダウンスイッチ115dがオン状態であるか否かを判定し、これがオン状態であるときには、運転者の意志でチルト機構7を自動調整領域まで操作しているものと判断して、ステップS32に移行し、現在のチルト機構7の位置が退避領域と通常調整領域との境界近傍の退避領域終了位置を越えたか否かを判定し、退避領域終了位置を越えていないときには、ステップS33に移行する。
このステップS33では、チルトダウン移動開始状態であることを表す移動開始状態フラグFMSが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“0”にリセットされているときにはステップS34に移行して、移動開始状態フラグFMSを“1”にセットしてからステップS35に移行し、経過時間tを“0”にクリアしてからステップS36に移行し、前記ステップS33の判定結果が、移動開始状態フラグFMSが“1”にセットされているときには直接ステップS36に移行する。
ステップS36では、経過時間tを“1”だけインクリメントしてからステップS37に移行し、経過時間が加速開始時から加速終了までの経過時間を表す加速時間tA以上であるか否かを判定し、t<tAであるときには加速領域にあるものと判断してステップS38に移行する。
このステップS38では、下記(1)式の演算を行って、加速速度指令値θVA(t)を算出してからステップS39に移行する。
θVA(t)=〔sin(3π/2+πt/tA)+1〕×VH/2 …………(1)
ここで、VHは比較的高速の一定速度である。
ステップS39では、上記ステップS38で算出した加速速度指令値θVA(t)を目標速度θV *として設定し、この目標速度θV *をパルス幅変調信号PWMに変換してから前記モータ駆動回路90Aに出力してからステップS40に移行して、所定のサンプリング時間が経過したか否かを判定し、所定のサンプリング期間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、所定のサンプリング期間が経過したときに前記ステップS31に戻る。
また、前記ステップS37の判定結果が、t≧tAであるときには加速領域が終了したものと判断してステップS41に移行して、定速速度指令値θVI(t)を比較的高速の一定速度VHに設定してからステップS42に移行して、設定した定速速度指令値θVI(t)を目標速度指令値θV *として設定し、この目標速度θV *をパルス幅変調信号PWMに変換して前記モータ駆動回路90Aに出力してから前記ステップS40に移行する。
一方、前記ステップS32の判定結果が、退避領域終了位置を越えたものであるときには、ステップS43に移行して、通常調整領域の下限位置を越えたか否かを判定し、通常調整領域の下限位置を越えたときには後述するステップS53に移行し、通常調整領域の下限位置を越えていないときにはステップS44に移行する。
このステップS44では、退避領域と通常調整領域との境界位置での中間減速状態であるか否かを表す中間減速状態フラグFMMが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには直接ステップS47にジャンプし、中間減速状態フラグFMMが“0”にリセットされているときにはステップS45に移行して、移動開始状態フラグFMSを“0”にリセットすると共に、中間減速状態フラグFMMを中間減速状態を表す“1”にセットしてからステップS46に移行し、経過時間tを“0”にクリアしてからステップS47に移行する。
このステップS47では、経過時間tを“1”だけインクリメントしてからステップS48に移行して、経過時間tが予め設定した中間減速時間tMD以上であるか否かを判定し、t<tMDであるときには中間減速状態であるものと判断してステップS49に移行する。
このステップS49では、下記(2)式の演算を行って中間減速速度指令値θVMD(t)を算出してからステップS50に移行する。
θVMD(t)=〔sin(π/2+πt/tMD)+1〕(VH−VL)/2+VL………(2)
ここで、VLは速度VHよりは小さい低速の一定速度であり、例えばVH=2VLに設定されている。
ステップS50では、上記ステップS49で算出した中間減速速度指令値θVMD(t)を目標速度指令値θV *として設定し、この目標速度θV *をパルス幅変調信号PWMに変換してから前記モータ駆動回路90Aに出力してから前記ステップS40に移行する。
また、前記ステップS48の判定結果が、t≧tMDであるときには中間減速領域が終了したものと判断してステップS51に移行して、速度指令値θVI(t)を比較的低速の一定速度VLに設定してからステップS52に移行して、設定した速度指令値θVI(t)を目標速度指令値θV *として設定し、この目標速度θV *をパルス幅変調信号PWMに変換して前記モータ駆動回路90Aに出力してから前記ステップS40に移行する。
一方、前記ステップS31の判定結果が、チルトダウンスイッチ115dがオフ状態となったとき及び前記ステップS43の判定結果が、通常調整領域の下限位置を越えたときには、ステップS53に移行して、移動終了状態フラグFMEが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには後述するステップS56にジャンプし、 “0”にリセットされているときにはステップS54に移行する。
このステップS54では、移動開始状態フラグFMS及び中間減速状態フラグFMMを“0”にリセットすると共に、移動終了状態フラグFMEを“1”にリセットしてからステップS55に移行する。
このステップS55では、経過時間tを“0”にクリアし、次いでステップS56に移行して、経過時間tを“1”だけインクリメントしてからステップS57に移行する。
このステップS57では、経過時間tが減速の開始時点から終了時点までの時間を表す減速時間tDに達したか否かを判定し、t<tDであるときには減速領域であるものと判断して、ステップS58に移行して、下記(3)式の演算を行って最終減速速度指令値θVD(t)を算出してから前記ステップS59に移行する。
θVD(t)=〔sin(π/2+πt/tD)+1〕VL/2 …………(3)
ステップS59では、上記ステップS58で算出した最終減速速度指令値θVD(t)を目標速度θV *として設定し、この目標速度θV *をパルス幅変調信号PWMに変換して前記モータ駆動回路90Aに出力してから前記ステップS40に移行する。
またステップS57の判定結果が、t=tDであるときには最終減速領域が終了したものと判断してステップS60に移行して、移動終了状態フラグFMEを“0”にリセットすると共に、目標速度指令値θV *を“0”に設定し、この目標速度θV *をパルス幅変調信号PWMに変換してから前記モータ駆動回路90Aに出力してからマニュアル移動処理を終了して図4のステップS9に移行する。
なお、チルト機構7の通常調整領域での速度制御状態から減速して停止させる停止時には、コラム機構系のイナーシャ成分や初期から生じているフリクション負荷などにより、一義的に減速できる訳ではない。そこで、車両の減速時間tDの設定では、予め実測から得られるパルス幅変調信号PWMを100%から0%に瞬時に変化させたときのオーバーラン以上の設定時間を設けるようにすることが好ましい。
また、図5のステップS15で実行するマニュアルチルト移動処理のうちマニュアルチルトアップスイッチ115uがオン状態となったときに実行されるマニュアルチルト上昇処理は、図6に示すように、先ず、ステップS61で退避領域位置制御状態であるか否かを表す退避領域位置制御状態フラグFSHが退避領域位置制御状態であることを表す“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときにはステップS88に移行して、図7に示す退避領域移動処理を実行してから処理を終了して図4のステップS15に移行し、退避領域位置制御状態フラグFSHが“0”にリセットされているときにはステップS62に移行する。
このステップS62では、チルトアップスイッチ115uがオン状態に操作されているか否かを判定し、これがオフ状態であるときには、後述するステップS74に移行し、オン状態であるときにはステップS63に移行する。
このステップS63では、現在のチルト機構7のステアリングシャフト3の位置が退避領域と通常調整領域との境界近傍の通常調整領域の上限位置となるデフォルト位置を越えたか否かを判定し、通常調整領域のデフォルト位置を越えていないときには、ステップS64に移行する。
このステップS64では、チルトアップ移動開始状態であることを表す加速状態フラグFUSが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“0”にリセットされているときにはステップS65に移行して、加速状態フラグFUSを“1”にセットしてからステップS66に移行し、経過時間tを“0”にクリアしてからステップS67に移行し、前記ステップS64の判定結果が、加速状態フラグFUSが“1”にセットされているときには直接ステップS67に移行する。
ステップS67では、経過時間tを“1”だけインクリメントしてからステップS68に移行し、経過時間が加速開始時から加速終了までの経過時間を表す加速時間tUA以上であるか否かを判定し、t<tUAであるときには加速領域にあるものと判断してステップS69に移行する。
このステップS69では、下記(4)式の演算を行って、加速速度指令値θVUA(t)を算出してからステップS70に移行する。
θVUA(t)=〔sin(3π/2+πt/tUA)+1〕VL/2 …………(4)
ここで、VLは比較的低速の一定速度である。
ステップS70では、上記ステップS69で算出した速度指令値θVUA(t)を目標速度θV *として設定し、この目標速度θV *をパルス幅変調信号PWMに変換してから前記モータ駆動回路90Aに出力してからステップS71に移行して、所定のサンプリング期間が経過したか否かを判定し、サンプリング期間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、サンプリング期間が経過したときには前記ステップS61に戻る。
また、前記ステップS68の判定結果が、t≧tUAであるときには加速領域が終了したものと判断してステップS72に移行して、速度指令値θVI(t)を比較的低速の一定速度VLに設定してからステップS73に移行して、設定した速度指令値θVI(t)を目標速度指令値θV *として設定し、この目標速度θV *をパルス幅変調信号PWMに変換して前記モータ駆動回路90Aに出力してから前記ステップS70に移行する。
一方、前記ステップS62の判定結果が、チルトアップスイッチ115uがオフ状態となったものであるとき及び前記ステップS63の判定結果が、通常調整領域の上限位置を越えたものであるときには、ステップS74に移行して、減速制御状態であるか否かを表す減速状態フラグFUDが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには直接ステップS78にジャンプし、減速状態フラグFUDが“0”にリセットされているときにはステップS75に移行して、加速状態フラグFUAを“0”にリセットすると共に、減速状態フラグFUDを減速状態を表す “1”にセットしてからステップS76に移行し、経過時間tを“0”にクリアしてからステップS77に移行する。
このステップS77では、経過時間tを“1”だけインクリメントしてからステップS78に移行して、経過時間tが予め設定した減速時間tUD以上であるか否かを判定し、t<tUDであるときには境界位置減速状態であるものと判断してステップS79に移行する。
このステップS79では、下記(5)式の演算を行って境界位置減速速度指令値θVUD(t)を算出してからステップS80に移行する。
θVUD(t)=〔sin(π/2+(πt/tUD)+1〕VL/2…………(5)
ステップS80では、上記ステップS79で算出した中間減速速度指令値θVMD(t)を目標速度指令値θV *として設定し、この目標速度θV *をパルス幅変調信号PWMに変換してから前記モータ駆動回路90Aに出力してから前記ステップS71に移行する。
また、前記ステップS78の判定結果が、t≧tUDであるときには減速制御が終了したものと判断してステップS81に移行して、減速状態フラグFUDを“0”にリセットすると共に、目標速度指令値θV *を“0”に設定し、これをデューティ比0%のパルス幅変調信号に変換してモータ駆動回路90Aに出力してからステップS82に移行する。
このステップS82では、チルトアップスイッチ115dがオン状態であるか否かを判定し、これがオフ状態であるときにはステップS83に移行して、目標速度指令値θV *を“0”に設定してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過していないときには前記ステップS82に戻り、所定時間が経過したときにはマニュアル上昇処理を終了するものと判断して処理を終了して図4のステップS15に移行する。
一方、前記ステップS82の判定結果が、チルトアップスイッチ115uがオン状態であるときには退避領域でのマニュアルチルト位置調整を行うものと判断してステップS84に移行し、通常調整領域から退避領域への移動開始条件となるパーキングレンジのセレクトスイッチ109がパーキングレンジを選択していることを表すオン状態であるか否かを判定し、これがオン状態であるときにはステップS85に移行して、退避領域位置制御状態フラグFSHを“1”にセットしてから前記ステップS71に移行し、パーキングレンジが選択されていないときにはステップS86に移行して、通常調整領域から退避領域への移動開始条件となるパーキングレンジを選択する操作を促すガイダンス情報を表示装置108に出力してから前記ステップS71に移行する。
さらに、前記ステップS61の判定結果が、退避領域位置制御状態フラグFSHが“1”にセットされているときにはステップS88に移行して、図7に示す退避領域移動処理を実行してから図4のステップS15に移行する。
図7の退避領域移動処理は、先ず、ステップS91で、チルトアップスイッチ115uがオン状態に操作されているか否かを判定し、これがオフ状態であるときには、後述するステップS103に移行し、オン状態であるときにはステップS92に移行する。
このステップS92では、現在のチルト機構7におけるステアリングシャフト3の位置が退避領域における上限の退避位置に到達したか否かを判定し、退避位置に到達したときには後述するステップS103に移行し、前記退避位置に到達していないときには、ステップS93に移行する。
このステップS93では、退避領域でのチルトアップ移動開始状態であることを表す加速状態フラグFSSが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“0”にリセットされているときにはステップS94に移行して、加速状態フラグFSSを“1”にセットしてからステップS95に移行し、経過時間tを“0”にクリアしてからステップS96に移行し、前記ステップS93の判定結果が、加速状態フラグFSSが“1”にセットされているときには直接ステップS96に移行する。
ステップS96では、経過時間tを“1”だけインクリメントしてからステップS97に移行し、経過時間が加速開始時から加速終了までの経過時間を表す加速時間tSA以上であるか否かを判定し、t<tSAであるときには加速領域にあるものと判断してステップS98に移行する。
このステップS98では、下記(6)式の演算を行って、退避領域での加速速度指令値θVSA(t)を算出してからステップS99に移行する。
θVSA(t)=〔sin(3π/2+πt/tSA)+1〕VH/2 …………(6)
ここで、VLは比較的低速の一定速度である。
ステップS99では、上記ステップS98で算出した速度指令値θVUA(t)を目標速度θV *として設定し、この目標速度θV *をパルス幅変調信号PWMに変換してから前記モータ駆動回路90Aに出力してからステップS100に移行して、所定のサンプリング期間が経過したか否かを判定し、サンプリング期間が経過していないときにはこれが経過するまで待機し、サンプリング期間が経過したときには前記ステップS91に戻る。
また、前記ステップS97の判定結果が、t≧tSAであるときには加速領域が終了したものと判断してステップS101に移行して、速度指令値θVI(t)を比較的高速の一定速度VHに設定してからステップS102に移行して、設定した速度指令値θVI(t)を目標速度指令値θV *として設定し、この目標速度θV *をパルス幅変調信号PWMに変換して前記モータ駆動回路90Aに出力してから前記ステップS100に移行する。
一方、前記ステップS91の判定結果が、チルトアップスイッチ115uがオフ状態となったものであるとき及び前記ステップS92の判定結果が、退避領域の退避位置に到達したものであるときには、ステップS103に移行して、減速制御状態であるか否かを表す減速状態フラグFSDが“1”にセットされているか否かを判定し、これが“1”にセットされているときには直接ステップS106にジャンプし、減速状態フラグFSDが“0”にリセットされているときにはステップS104に移行して、加速状態フラグFSAを“0”にリセットすると共に、減速状態フラグFSDを、減速状態を表す “1”にセットしてからステップS105に移行し、経過時間tを“0”にクリアしてからステップS106に移行する。
このステップS106では、経過時間tを“1”だけインクリメントしてからステップS107に移行して、経過時間tが予め設定した減速時間tSD以上であるか否かを判定し、t<tSDであるときには減速状態を継続しているものと判断してステップS108に移行する。
このステップS108では、下記(7)式の演算を行って減速速度指令値θVUD(t)を算出してからステップS109に移行する。
θVSD(t)=〔sin(π/2+πt/tSD)+1〕VH/2 …………(7)
ステップS109では、上記ステップS108で算出した減速速度指令値θVSD(t)を目標速度指令値θV *として設定し、この目標速度θV *をパルス幅変調信号PWMに変換して前記モータ駆動回路90Aに出力してから前記ステップS100に移行する。
また、前記ステップS107の判定結果が、t≧tUDであるときには減速制御が終了したものと判断してステップS110に移行して、減速状態フラグFSDを“0”にリセットすると共に、目標速度指令値θV *を“0”に設定し、これをデューティ比0%のパルス幅変調信号に変換してモータ駆動回路90Aに出力してから退避領域移動処理を終了して図4のステップS15に移行する。
なお、図4のステップS14のマニュアルチルト移動処理におけるチルトダウンスイッチ115dをオン状態としたときに実行されるマニュアルチルト下降処理は、図8に示すように、上述した図6のマニュアルチルト上昇処理において、ステップS61が退避領域に存在するか否かを判定するステップS111に変更され、ステップS62がチルトダウンスイッチ115dがオン状態であるか否かを判定するステップS112に変更され、ステップS63が現在のチルト位置が通常調整領域の下限位置の減速時間tDDだけ手前の減速開始位置を越えたか否かを判定するステップS113に変更され、ステップS87が図5のマニュアルチルト下降処理を行うステップS132に変更され、加速状態フラグがFDSに、加速時間がtDAに、加速速度指令値がθVDA(t)に、減速状態フラグがFDDに、減速時間がtDDに、減速速度指令値がθVDD(t)に変更され、さらにステップS82〜S86に対応するステップが削除されていることを除いては、図6と同様の処理を行うと共に、回転方向信号CW/CCWがマニュアルチルト上昇処理とは逆方向の回転方向信号CW/CCWが設定される。また、ステップS16のマニュアルテレスコ移動処理でも、マニュアルテレスコスイッチ部116のスイッチ信号ST2s又はST2eがオン状態となったときに、図6のマニュアルチルト上昇処理及び図8のマニュアルチルト下降処理と同様の処理を実行する。
さらに、図4のステップS29及びステップS30の自動退避処理では、図7のステップS92〜S110と同様の処理を行う。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
今、イグニッションスイッチ110及びキースイッチ113がオフ状態であって、車両が停車していて運転者が降車しているものとし、この状態では、降車時の自動チルト退避制御及び自動テレスコ退避制御によって、チルト機構7はステアリングシャフト3が上方に傾斜されてステアリングホイール2が運転者の膝から上方に大きく離間した退避位置となり、且つテレスコピック機構8が車両前方側に収縮して、ステアリングホイール2が運転者の膝より前方位置に離間した退避位置となっており、運転席シートの上前方に広い空間が形成されているものとする。
このため、運転者が運転席に着座する場合に、その前上方に広い空間があるので、容易に着座することができる。
このとき、図4の姿勢制御処理では、イグニッション信号IGを読込んだときに、これがオフ状態であることから、イグニッションスイッチ111をオン操作してイグニッション信号IGがオン状態となるまで待機する。
この状態で、運転者が運転席に着座してからイグニッションスイッチ111をオン操作してイグニッション信号IGがオン状態となると、先ず、チルトダウンスイッチ115dがオン状態であるか否かを判定する。この判定は、運転者が退避位置にあるステアリングホイール2を所望のチルト位置に移動させる操作を行ったか否かを判定し、所定時間以内にチルトダウンスイッチ115dをオン状態とすると、このチルトダウンスイッチ115dがオン状態を継続する間チルト機構7のブラシレスモータ71を回転駆動してステアリングシャフト3を下降する初期マニュアルチルト下降処理が実行される(ステップS4)。
この初期マニュアルチルト下降処理では、初期状態では、ステアリングシャフト3が退避位置にあるので、チルトダウンスイッチ115dのオン状態を維持すると、図5の処理においてステップS31及びS32を経てステップS33に移行する。このとき、移動開始状態フラグFMSが前回の処理時に“0”にリセットされているので、先ず移動開始状態フラグFMSを“1”にセットし(ステップS34)、次いで経過時間tを“0”にクリアしてから経過時間tを“1”だけインクリメントする(ステップS35,S36)。
この状態では経過時間tの計時を開始したばかりであり加速時間tA未満であるので、ステップS37からステップS38に移行して、前記(1)式の演算を行って加速速度指令値θVA(t)を算出し、算出した加速速度指令値θVA(t)をパルス幅変調信号PWMに変換して回転方向信号CW/CCWと共にモータ駆動回路90Aに出力する。
このため、モータ駆動回路90Aで回転方向信号CW/CCW及びパルス幅変調信号PWMに基づいて三相分配回路93で三相駆動信号を形成し、この三相駆動信号をFETゲート駆動回路95に供給することにより、このFETゲート駆動回路95でインバータ回路96を駆動制御することにより、ブラシレスモータ71に三相駆動電流が供給されて、このブラシレスモータ71がステアリングシャフト3を下降させるように回転駆動される。
このときのブラシレスモータ71の回転速度は、前述した(1)式によって加速速度指令値θVA(t)が算出され、この加速速度指令値θVA(t)が正弦波関数によって算出されるので、図9に示すように、正弦波に応じた加速制御が行われ、ブラシレスモータ71を円滑に加速駆動することができる。
その後、経過時間tが増加して、図9の時点t1で、加速時間tAに達すると、前記(1)式のsin(3π/2+πt/tA)が“1”となることにより、θVA(t)=VHとなるため、ステップS37からステップS41に移行して、比較的高速の一定速度VHが定速速度指令値θVI(t)として設定され、この定速速度指令値θVI(t)がパルス幅変調信号PWMに変換されてモータ駆動回路90Aに出力される。このため、ブラシレスモータ71が比較的高速で定速回転駆動されてステアリングシャフト3が退避領域内を高速で下降する。
その後、モータ駆動回路90Aから入力される120度の位相差を有する位置検出信号FG1及びFG2によって回転方向と回転位置を検出することにより、ステアリングシャフト3の移動位置を検出し、この移動位置が時点t2で退避領域の通常調整領域との境界近傍の減速開始位置を越えると、図5の処理において、ステップS32からステップS43に移行し、まだ退避領域内にあるので、ステップS44に移行し、前回の処理時に中間減速状態フラグFMMが“0”にリセットされているので、ステップS45に移行して、移動開始状態フラグFMSを“0”にリセットすると共に、中間減速状態フラグFMMを“1”にセット、次いでステップS46に移行して、経過時間tを“0”にクリアしてからステップS47で経過時間tをインクリメントする。
この時点t2では、経過時間tをクリアしたばかりであるので、経過時間tが中間減速時間tMD以上となることはなく、ステップS48からステップS49に移行して、前述した(2)式に従って中間減速速度指令値θVMD(t)を算出し、算出した中間減速速度指令値θVMD(t)を目標速度θV *として設定し、これをパルス幅変調信号PWMに変換してモータ駆動回路90Aに出力する。
このため、ブラシレスモータ71の回転速度が図9に示すように、時点t2から正弦波状に減少し、時点t3で経過時間tが中間減速時間tMDに達したときに、中間減速速度指令値θVMD(t)が比較的低速の一定速度VLとなり、この時点t3でステアリングシャフト3が退避領域と通常調整領域の境界位置となる。
その後、チルトダウンスイッチ115dのオン状態を継続すると、ブラシレスモータ71が低速の一定速度VLで回転駆動されて、ステアリングホイール2が運転者の所望位置となると、運転者が時点t4でチルトダウンスイッチ115dをオフ状態とすることにより、図5の処理において、ステップS31からステップS53に移行し、移動終了状態フラグFMEが前回の処理時に“0”にリセットされているので、ステップS54に移行して、移動開始状態フラグFMS、中間減速状態フラグFMMを共に“0”にリセットすると共に、移動終了状態フラグFMEを“1”にセットし、次いでステップS55に移行して経過時間tを“0”にクリアしてからステップS56に移行して、経過時間tをインクリメントする。
この時点t4では、経過時間tがクリアされたばかりであるので、経過時間tが減速時間tDに達することはなく、ステップS57からステップS58に移行して、前述した(3)式に従って減速速度指令値θVD(t)が算出され、この減速速度指令値θVD(t)がパルス幅変調信号PWMに変換されてモータ駆動回路90Aに出力される。
このため、ブラシレスモータ71の回転速度は図9に示すように、時点t4から正弦波状に減速を開始し、経過時間tが減速時間tDに達する時点t5で減速速度指令値θVD(t)が“0”となり、ブラシレスモータ71の駆動が停止され、このときステップS57からステップS60に移行して、移動終了状態フラグFMEを“0”にリセットすると共に、目標速度θV *を“0”に設定し、これに応じてデューティ比0%のパルス幅変調信号PWMがモータ駆動回路90Aに出力されて、このモータ駆動回路90Aからモータ駆動電流の出力が停止されて、ブラシレスモータ71が停止状態となる。
このように、初期マニュアルチルト下降処理では、ステアリングシャフト3が退避領域を通過している状態ではブラシレスモータ71が高速駆動され、その後、通常調整領域に入るとブラシレスモータ71が低速駆動されるので、短時間でステアリングシャフト3を通常調整領域に移動させることができると共に、通常調整領域での所望のチルト位置への停止を正確に行うことができる。
一方、運転者が運転席に着座してイグニッションスイッチ111をオン状態としてから所定時間以内にチルトダウンスイッチ115dをオン状態としないときには、図4の処理において、運転者によるマニュアルチルト下降処理か行われないものと判断して、ステップS5からステップS6に移行し、チルト位置が記憶装置107に記憶されているか否かを判定し、チルト位置が記憶装置107に記憶されているときには設定されたチルト位置まで、チルト機構7でステアリングシャフト3を下降させて、ステアリングホイール2を運転者の操作位置となるように自動チルト下降処理を行う(ステップS8)。
この自動チルト下降処理では、図10に示すように、上述したマニュアルチルト下降処理間と同様に、先ず、ブラシレスモータ71を時点t10で正弦波状に加速制御して比較的高速の一定速度VHまで加速してステアリングシャフト3を高速で下降開始させ、その後経過時間tが加速時間tAに達した時点t11で一定速度VHとし、この一定速度VHを維持した状態で、記憶されたチルト位置に達する減速時間tDだけ前の時点t12で前記(7)式に従った減速処理を開始することにより、時点t13で記憶されたチルト位置にステアリングシャフト3を停止させる。
また、記憶装置107にチルト位置が記憶されていない場合には、図4の姿勢制御処理において、ステップS6からステップS7に移行して、図10で破線で示すように、チルト機構7でステアリングシャフト3が退避領域と通常調整領域との境界位置となる通常調整領域のデフォルト位置までブラシレスモータ71を高速回転駆動してステアリングシャフト3を下降させてから停止させる。
このようにして、チルト機構7のチルト位置初期制御が終了すると、次に、テレスコピック機構8についてテレスコ位置制御が行われる。このテレスコ位置制御では、記憶装置107にテレスコ位置が記憶されていない場合には、前述したチルト機構7のデフォルト位置制御と同様にブラシレスモータ81を高速回転駆動してミドルコラム5を通常調整領域の開始位置となるデフォルト位置まで伸長させてブラシレスモータ81を停止させるデフォルト位置制御を行う。
一方、記憶装置107にテレスコ位置が記憶されている場合には、図4の姿勢制御処理で、ステップS9からステップS11に移行して、収縮位置からテレスコ位置までミドルコラム5が伸長するようにブラシレスモータ81が駆動制御される。この場合も、ブラシレスモータ81の駆動制御は、前述したチルト機構7のブラシレスモータ71の自動チルト下降処理と全く同じに行われ、目標速度指令値が加減速状態で正弦波関数に従って制御され、ブラシレスモータ81を円滑に制御することができる。
このようにして、チルト機構7の自動チルト制御及びテレスコピック機構8の自動テレスコ制御を終了すると、図4の姿勢制御処理で、ステップS10又はステップ11からステップS12に移行して、車速センサ104で検出した車速検出値Vsを読込み、これが走行状態であると判断できる閾値Vst以上であるか否かを判定し、車両が停車状態を維持しているときにはVs<Vstとなるので、ステップS13からステップS14〜S18のマニュアル位置制御処理を行う。
このマニュアル位置制御処理では、運転者がマニュアルチルトスイッチ部115を操作して、チルト機構7を所望位置に上下させるスイッチ信号ST1が入力されたときには、例えばチルト機構7を下降させるスイッチ信号ST1dであったときには、このスイッチ信号ST1dがオン状態となった時点で、モータ駆動回路90Aに対してチルト機構7でステアリングシャフト3を下降させる回転方向信号CW/CCWが出力される一方、図6の処理で、前述した(4)式で目標速度指令値θVUA(t)を算出し、その後、経過時間tが加速時間tUAに達すると、比較的低速の一定速度VLの目標速度指令値θVI(t)を算出し、次いでスイッチ信号ST1dがオフ状態となった時点で、前述した(5)式で目標速度指令値θVUD(t)を算出し、これらに基づいてブラシレスモータ71のモータ駆動回路90Aに対する制御が行われる。
このため、スイッチ信号ST1d(又はST1u)がオン状態を継続している間に、ブラシレスモータ71をマニュアルチルト制御してステアリングシャフト3を通常調整領域内で下降(又は上昇)させることができる。但し、チルトダウンスイッチ115dをチルト機構7でステアリングシャフト3を通常調整領域の下限位置を逸脱するまで押し続けた場合には、通常調整領域の下限位置の減速時間tUDだけ手前の位置でステップS78からステップS79に移行して減速処理が開始されて、ステアリングシャフト3が通常調整領域の下限位置で停止される。
また、同様にマニュアルテレスコスイッチ部116が操作されて、テレスコピック機構8におけるミドルコラム5を収縮(又は伸長)させるスイッチ信号ST2s(又はST2e)が演算処理装置106に入力されると、これに応じて上述したチルト機構7と同様に、スイッチ信号ST2s(又はST2e)がオン状態となった時点で(4)式に従った加速制御を行い、その後低速の一定速度VLでの定速制御に移行してからスイッチ信号ST2s(又はST2e)がオフ状態となった時点で(5)式に従った減速制御を行って、ブラシレスモータ81を滑らかに速度制御して、ステアリングホイール2を所望位置に進退させることができる。
一方、運転者が運転席に着座して、例えばチルト位置及びテレスコ位置が記憶されていて、チルト機構7及びテレスコピック機構8のブラシレスモータ71及び81が自動チルト下降処理及び自動テレスコ伸長処理が行われることにより、運転者の所望の位置にステアリングホイール2が自動的に位置調整された状態で、遠くの機器を操作したいときや、助手席の荷物をとりたいときや、駐車場、高速道路の料金所等の出入口で車両を停止させた状態で、自動発券機で発券された切符を受けとるときや精算を行う場合に窓から身を乗り出したいときには、正規の位置にあるステアリングホイール2が邪魔となる場合があり、この場合には、ステアリングホイール2を退避位置ほどではないが、通常調整領域を越えて移動させたい場合が生じる。
この場合には、チルトアップスイッチ115uをオン操作して、スイッチ信号ST1uをオン状態に維持すると、前述したように、図6の処理が実行されて、先ず、図11に示すように、時点t20で、図6のステップS69に移行して、前述した(4)式に従って加速速度指令値θVUA(t)が算出され、これが目標速度指令値θV *として設定されると共に、パスル幅変調信号PWMに変換されてモータ駆動回路90Aに供給されることにより、ブラシレスモータ71が加速制御され、次いで時点t21で経過時間tが加速時間tUA以上となると、ステップS68からステップS69に移行して、比較的低速の一定速度VLが目標速度指令値θV *として設定され、これがパルス幅変調信号PWMに変換されてモータ駆動回路90Aに供給されることにより、ブラシレスモータ71が定速駆動される。
その後、時点t22でステアリングシャフト3が通常調整領域と退避領域の境界位置に対して減速時間tUDだけ手前の上限位置に到達すると、ステップS74〜S78を経てステップS79に移行し、前記(5)式に従って減速速度指令値θVUD(t)を算出し、これを目標速度指令値θV *として設定し、これをパルス幅変調信号PWMに変換してモータ駆動回路90Aに供給することにより、ブラシレスモータ71が減速制御されて、時点t23経過時間tが減速時間tUDに達するとステップS78からステップS81に移行して、減速状態フラグFUDが“0”にリセットされると共に、目標速度指令値θV *が“0”に設定され、これがデューティ比0%のパルス幅変調信号に変換されてモータ駆動回路90Aに出力されることにより、ブラシレスモータ71へのモータ駆動電流の供給が停止されて、ブラシレスモータ71が一旦停止し、ステアリングシャフト3が通常調整領域及び退避領域の境界位置即ちデフォルト位置で停止する。
この状態で、チルトアップスイッチ115uのオン状態を継続するか又は所定時間以内に再度チルトアップスイッチ115uをオン状態とすると、ステップS82からステップS84に移行し、セレクトレバーでパーキングレンジを選択しているものとすると、ステップS85に移行して退避領域位置制御状態フラグFSHを“1”にセットする。
このため、ステップS71を経てステップS61に戻ったときにステップS87に移行して、図7の退避領域移動処理が実行される。
この退避領域移動処理では、チルトアップスイッチ115uがオン状態を継続しているものとすると、図7のステップS91〜S97を経てステップS98に移行して、前記(6)式に従って加速速度指令値θVSA(t)を算出し、これが目標速度指令値θV *として設定され、これがパルス幅変調信号PWMに変換されてモータ駆動回路90Aに出力されることにより、ブラシレスモータ71が比較的高速の一定速度VHまで加速制御され、時点t24で経過時間tが加速時間tSA以上となると、ステップS101に移行して、比較的高速の一定速度VHに維持される。
このため、ステアリングシャフト3が比較的高速で上方に移動され、運転者の所望位置に達したときに、時点t25で、チルトアップスイッチ115uをオフ状態とすることにより、ステップS103〜S107を経てステップS108に移行して、前記(6)式に従って減速速度指令値θVSDが算出され、これが目標速度指令値θV *として設定され、これがパルス幅変調信号に変換されてモータ駆動回路90Aに供給されることにより、ブラシレスモータ71が減速制御され、時点t26で、経過時間tが減速時間tSD以上となるとステップS110に移行して、減速状態フラグFSDが“0”にリセットされると共に、目標速度指令値θV *が“0”に設定され、これに応じてデューティ比0%のパルス幅変調信号PWMがモータ駆動回路90Aに供給されることにより、ブラシレスモータ71へのモータ駆動電流の供給が停止されて、ブラシレスモータ71が停止し、ステアリングシャフト3が退避領域内に停止して、ステアリングホイール2が所望位置に停止されて、運転者の上前方に所望の空間を確保することができ、助手席から荷物の取り寄せや、窓から身を乗り出して自動発券機からの切符の取り出しや料金精算を容易に行うことができる。
その後、ステアリングホイール2を通常調整範囲の所望位置に戻すには、チルトダウンスイッチ115dをオン状態とすることにより、回転方向信号CW/CCWが反転されると共に図8のマニュアルチルト下降処理が実行され、現在位置が退避領域内に存在するので、ステップS111からステップS132に移行して、図5のマニュアルチルト下降処理が実行され、図9と同様に、退避領域内では比較的高速の一定速度VHでブラシレスモータ71が回転駆動され、次いで退避領域における通常調整領域との境界位置の手前で減速処理されて通常領域に入ると比較的低速の一定速度VLに変更されて、所望位置でチルトダウンスイッチ115dをオフ状態とすることにより、減速制御が行われて、ブラシレスモータ71が停止され、ステアリングホイール2が所望チルト位置に復帰する。
なお、通常調整領域から退避領域へステアリングシャフト3を移動させる際に、セレクトレバーでパーキングレンジが選択されていない場合には、図8のステップS84からステップS86に移行して、表示装置108に通常調整領域から退避領域への移動開始条件となるセレクトレバーでパーキングレンジを選択する操作を促すガイダンス情報を表示するので、運転者に移動開始条件を満たしていないことを認識させることができる。
このように、上記実施形態によると、従来例のようにキースイッチ113をオフ状態としてからステアリングホイール2を退避領域の上端の退避位置まで退避させることなく、キースイッチ113のオン状態を継続したままチルトアップスイッチ115uをオン操作するだけの操作で、ステアリングホイール2を退避領域内の所望位置に移動させることができ、運転者の前上方に必要な空間を容易に確保することができる。しかも、退避領域内の所望位置への移動及びこれより通常調整領域への戻りで、退避領域内では比較的高速の一定速度VHで移動されるので、移動時間を短縮して迅速な移動を行うことができる。
なお、チルト機構7を退避領域内に移動させた状態で、さらに車両前方側に空間を取りたい場合には、マニュアルテレスコスイッチ部116のテレスコ収縮スイッチ116sをオン状態として通常調整領域のデフォルト位置までミドルコラム5を収縮させた後に、オン状態を継続するか一旦オフ状態として所定時間以内に再度テレスコ収縮スイッチ116sをオン状態とすることにより、退避位置内の所望テレスコ位置にミドルコラム5を収縮させることができる。
その後、キースイッチ113がオフ状態となると、図4の処理においてステップS20からステップS21に移行し、現在のチルト位置が記憶装置107のチルト位置記憶領域に記憶されているチルト位置と一致するか否かを判定し、チルト位置が記憶されていないときには、現在のチルト位置がチルト位置記憶領域に記憶される(ステップS22)。
同様に、現在のテレスコ位置が記憶装置107のテレスコ位置記憶領域に記憶されているテレスコ位置と一致するか否かを判定し、テレスコ位置が記憶されていないときには、現在のテレスコ位置がテレスコ位置記憶領域に記憶される(ステップS24)。
次いで、チルト機構7を上方の退避位置に移動させる目標速度指令値が出力されて、これに基づいてブラシレスモータ71が上記とは逆方向に自動チルト上昇制御されて、ステアリングホイール2が上方の退避位置に退避され(ステップS25)、次いでテレスコピック機構8を収縮させる目標速度指令値が出力されてブラシレスモータ81が上記とは逆方向に自動テレスコ制御されて、ミドルコラム5が収縮されてステアリングホイール2が車両前方側に退避され(ステップS26)、運転者の前部に移動空間が形成されて、運転者が乗降を容易に行うことができる。
このように、記憶装置107のチルト位置記憶領域及びテレスコ位置記憶領域にチルト位置及びテレスコ位置が記憶されると、その後は、運手者が乗車してイグニッションスイッチ111をオン状態とする毎に、記憶装置107のチルト位置記憶領域及びテレスコ位置記憶領域に記憶されているチルト位置及びテレスコ位置となるにチルト機構7のブラシレスモータ71及びテレスコピック機構8のブラシレスモータ81が自動的に制御される。
なお、上記実施形態においては、退避領域内のチルト位置に移動させる場合に、チルトアップスイッチ115uをオン状態としてステアリングシャフト3を通常調整領域及び退避領域の境界位置に一旦停止させた後に、チルトアップスイッチ115uのオン状態を継続するか又は再度チルトアップスイッチ115uをオン状態として退避領域内の所望チルト位置までオン状態を継続する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ステアリングシャフト3を通常調整領域及び退避領域の境界位置で一旦停止させた後に、所定時間チルトアップスイッチ115uをオン状態を継続した場合に、退避領域内のチルト位置への移動条件とするようにしてもよく、この場合には、ステアリングシャフト3が退避領域内の所望位置に達して、再度チルトアップスイッチ115uをオン状態としたときに、減速制御の開始条件とすることができる。この他、退避領域内の所望チルト位置を設定するために、専用のスイッチを設けるようにしてもよい。この点については、テレスコピック機構8を退避領域内の所望テレスコ位置に移動させる場合にも適用することができる。なお、チルト機構7(又はテレスコピック機構8)の退避領域内の所望位置への移動で運転者の前方に十分な空間を確保できる場合には、チルト機構7(又はテレスコピック機構8)の退避領域移動処理を省略するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、図4の姿勢調整処理で、ステップS3及びS4で初期マニュアルチルトダウン処理を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ステップS3及びS4の処理を省略して、図8のマニュアルチルト下降処理でのみ図6の処理を実行するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、ブラシレスモータ71及び81にモータ駆動回路90A及び90Bが内蔵されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、モータ駆動回路90A及び90Bが制御装置100内に設けられている場合でも本発明を適用することができる。
さらにまた、上記実施形態においては、図4のモータ制御処理で、車両が停車状態であるときにのみチルト機構7及びテレスコピック機構8の位置制御を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、任意の時点でチルト機構7及びテレスコピック機構8の位置制御を行うようにしてもよく、さらには運転席に乗員が着座しているか否かを検出する着座センサを設け、この着座センサで運転者の着座を検出したときに、チルト機構7及びテレスコピック機構8を退避位置からチルト位置及びテレスコ位置に自動チルト制御及び自動テレスコ制御するようにしてもよく、着座センサで着座を検出している状態でドアスイッチ114からドア開状態を表すスイッチ信号DSが入力されたときに、運転者が降車するものと判断してチルト機構7及びテレスコピック機構8を夫々退避位置に自動チルト制御及び自動テレスコ制御するようにしてもよい。
なおさらに、上記実施形態においては、通常調整領域から退避領域への移動条件としてセレクトレバーでパーキングレンジが選択されていること設定した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、通常調整領域から退避領域の移動を指示する専用スイッチを設け、この専用スイッチが操作されたときを通常調整領域から退避領域への移動開始条件とすることもでき、さらには、通常調整領域から退避領域への移動開始条件を車両が停車中であるときのみとしたり、運転者の所望時に任意に行うようにしたりしても良い。なお、マニュアル車では、車両が停止している状態で、パーキングレバーが作動している状態やシフトレバーがニュートラル位置にある状態等を通常調整領域から退避領域への移動開始条件とすることもできる。
また、上記実施形態では、通常調整領域から退避領域への移動開始条件が満たされていないときに表示装置108に移動開始条件を満たす操作を促すガイダンス情報を表示するようにした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、表示装置108に代えて、音声ガイド情報を出力する音声出力装置や警報音を出力する警報ブザー等の任意の警報手段を適用することができる。
さらに、上記実施形態においては、イグニッションスイッチ111がオン状態となったときに、初期マニュアルチルト下降処理又は自動チルト下降処理を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、キースイッチ113のキー挿入口にキーの挿入を検知するキー挿入検知センサを設け、このキー挿入検知センサでキーの挿入を検知したときに、初期マニュアルチルト下降処理又は自動チルト下降処理を行うようにしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においては、制御装置100のレギュレータ103がバッテリ101にヒューズ102を介して直結されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、レギュレータ103にキースイッチ113を介してバッテリ電圧VBを供給するようにしてもよく、この場合には、記憶装置107として不揮発性メモリを適用して、チルト位置、テレスコ位置等を記憶するようにすればよい。
なおさらに、上記実施形態においては3相ブラシレスモータ71及び81を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、4相以上のブラシレスモータを適用することができる外、直流ブラシレスモータ、ブラシモータ等の他の任意の電動モータを適用することができる。ブラシレスモータ以外のモータを適用する場合には、モータの回転角を検出するレゾルバ、エンコーダ等の回転角検出手段を設けるか又はアクチュエータロッド72a,82aの移動量を検出する移動量検出手段を設けて、退避領域及び通常調整領域での位置検出を行うようにすればよい。
また、上記実施形態においては、姿勢調整機構としてチルト機構7及びテレスコピック機構8の双方を設けた場合について説明したが、何れか一方を省略してもよい。
なおさらに、上記実施形態においては、位置検出素子91u〜91wで検出した位置検出信号を2値信号に変換するシュミットトリガ回路92u〜92wをモータ駆動回路90A及び90B内に設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、制御装置100側にシュミットトリガ回路を設けるようにしてもよく、さらには、2値信号への変換回路としはてシュミットトリガ回路に限定されるものではなく、位置検出素子91u〜91wから出力される正弦波の正負を判定して2値化するコンパレータを適用するようにしてもよく、要は正弦波を2値化できればよいものである。
さらに、上記実施形態においては、加減速時の目標速度指令値θVA(t)及びθVD(t)等を正弦波関数で算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、余弦波関数で算出するようにしてもよく、さらには他の関数を使用したり、リニアに加減速するようにしたりしてもよい。
さらにまた、上記実施形態においてはモータ回転方向をソフトウェアで検出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、微分回路、比較回路等を組み合わせたハードウェア回路構成で回転方向を検出するようにしてもよく、同様にチルト機構7及びテレスコピック機構8の移動位置はモータ駆動回路90A及び90Bから入力される位置検出信号FG1及びFG2に基づいて算出する場合に限らず、別途チルト位置及びテレスコ位置を検出する位置検出センサ等の位置検出手段を設けるようにしてもよい。
本発明の一実施形態を示す概略構成図である。 本発明に適用し得る制御回路を示すブロック図である。 図2のモータ駆動回路の具体的構成を示すブロック図である。 図2の演算処理装置で実行する姿勢制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図2の演算処理装置で実行する初期マニュアル下降処理手順の一例を示すフローチャートである。 図2の演算処理装置で実行するマニュアルチルト上昇処理手順の一例を示すフローチャートである。 図6の退避領域移動処理手順の一例を示すフローチャートである。 図2の演算処理装置で実行するマニュアルチルト下降処理手順の一例を示すフローチャートである。 初期マニュアルチルト下降処理の説明に供するブラシレスモータ71の速度制御状態を示すタイムチャートである。 自動チルト下降処理の説明に供するブラシレスモータの速度制御状態を示すタイムチャートである。 マニュアルチルト上昇処理の説明に供するブラシレスモータの速度制御状態を示すタイムチャートである。
符号の説明
1…電動式ステアリング装置、2…ステアリングホイール、3…ステアリングシャフト、4…アッパコラム、5…ミドルコラム、6…ロアコラム、7…電動チルト機構、8…電動テレスコピック機構、71…ブラシレスモータ、81…ブラシレスモータ、90A,90B…モータ駆動回路、91u〜91w…位置検出素子、92u〜92w…シュミットトリガ回路、93…三相分配回路、94…過電流検出回路、95…FETゲート駆動回路、96…インバータ回路、100…制御装置、101…バッテリ、102…ヒューズ、103…レギュレータ、104…車速センサ、105…通信インタフェース、106…演算処理装置、107…記憶装置、108…表示装置、109…セレクトスイッチ、111…イグニッションスイッチ、112…ヒューズ、113…キースイッチ、114…ドアスイッチ、115…マニュアルチルトスイッチ部、116…マニュアルテレスコスイッチ部

Claims (4)

  1. 運転席側にステアリングホイールが装着されるステアリング機構と、該ステアリング機構の傾動位置及び伸縮位置の少なくとも一方を位置調整する電動モータを有する姿勢調整機構と、前記姿勢調整機構の調整位置を指示する調整位置指示部と、該調整位置指示部から出力される位置調整指令に基づいて前記電動モータを駆動するモータ制御部とを備えた電動式ステアリング装置であって、
    前記ステアリング機構の傾動位置及び伸縮位置のうち前記電動モータで位置調整される少なくとも一方の位置を検出する位置検出部を備え、
    前記姿勢調整機構は、前記ステアリングホイールが運転者に対向する運転者が位置調整可能な通常調整領域と、該通常調整領域に連接して前記ステアリングホイールが退避して運転席での空間を確保する退避領域との双方で前記ステアリング機構の位置調整可能に構成され、
    前記調整位置指示部は、前記電動モータで位置調整される少なくとも一方の位置に対応する前記ステアリング機構の変位方向を指示する変位方向指示器を備え、該変位方向指示器で指示された変位方向の情報を含む前記位置調整指令を生成し、
    記モータ制御部は、前記調整位置指示部から前記ステアリング機構の通常調整領域から前記退避領域への位置調整指令が継続して入力されたときに、前記位置検出部で検出した前記ステアリング機構の位置の情報と、予め設定された前記通常調整領域及び前記退避領域の位置の情報とに基づき、前記通常調整領域内では前記電動モータを低速調整速度で駆動し、当該通常調整領域及び前記退避領域の境界位置で前記電動モータを一旦停止し、その後退避領域内では低速の調整速度より速い高速調整速度で駆動して位置調整するように構成されていることを特徴とする電動式ステアリング装置。
  2. 前記モータ制御部は、前記調整位置指示部から前記退避領域から前記通常調整領域への位置調整指令が継続して入力されたときに、前記位置検出部で検出した前記ステアリング機構の位置の情報と、前記通常調整領域及び退避領域の位置の情報とに基づき、前記電動モータを前記退避領域内では前記通常調整領域の手前まで高速駆動してから低速駆動に切換え、前記通常調整領域内では低速駆動を継続して位置調整するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動式ステアリング装置。
  3. 前記変位方向指示器は、所定の指示スイッチを備え、
    前記調整位置指示部は、前記所定の指示スイッチを所定時間以上継続し押圧しているときに、前記退避領域内での前記ステアリング機構の位置調整指令を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動式ステアリング装置。
  4. 前記変位方向指示器は、所定の指示スイッチを備え、
    前記調整位置指示部は、前記所定の指示スイッチによって前記電動モータが前記通常調整領域及び前記退避領域の境界位置で停止している状態で、再度退避領域側への移動を指示したときに当該退避領域内での前記ステアリング機構の位置調整指令を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動式ステアリング装置。
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