JP4973159B2 - 電動式ステアリング装置 - Google Patents
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Description
前記フィードフォワード制御部は、前記電動モータの伝達関数の逆数に一次遅れのローパスフィルタ成分を乗算した伝達関数に設定されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る電動ステアリング装置は、請求項1乃至3の何れか1項に係る発明において、前記外乱負荷推定手段は、モータ目標指令値にトルク定数を乗算して指令トルク値を算出する指令トルク値算出部と、前記電動モータの速度にモータ逆伝達関数を乗算してモータ負荷を算出するモータ負荷算出部と、前記指令トルク値算出部から出力された指令トルク値とモータ負荷算出部で算出したモータ負荷との偏差を算出して外乱負荷を推定する外乱負荷推定部とを有する外乱オブザーバで構成されていることを特徴としている。
図1は、本発明の一実施形態を示す電動式ステアリング装置の概略構成図である。この電動式ステアリング装置1は、いわゆる首振りチルト方式を採用しており、ステアリングホイール2から延びてステアリングギア(図示せず)に連結されたステアリングシャフト3をその軸の周りに回転可能に保持する三つのステアリングコラム、すなわち、アッパコラム4,ミドルコラム5,ロアコラム6を備えている。そして、各コラム4,5,6の相対位置を適宜調節することによって、ステアリングシャフト3、ひいてはステアリングホイール2が所望の位置に保持される。
伸縮ロッド装置72から延びるアクチュエータロッド72aは、ブラシレスモータ71の回転に応じて伸縮される。
したがって、伸縮ロッド装置72からアクチュエータロッド72aを徐々に繰り出せば、アッパコラム4がミドルコラム5に対して反時計方向に滑らかに回転することになり、ステアリングホイール2を上向きに徐々に傾けることができる。
アッパコラム4のテレスコピック位置は、電動チルトアクチュエータ7と略同一構造の電動テレスコピック機構8によって調節される。すなわち、この電動テレスコピック機構8は、ギアボックス80が付設された例えば3相のブラシレスモータ81と、このブラシレスモータ81に駆動される伸縮ロッド装置82とを備えている。
ここで、ブラシレスモータ71及び81は、モータ駆動回路90A及び90Bを内蔵している。これらモータ駆動回路90A及び90Bは、図3に示すように、後述する制御装置100から入力されるスタート及びストップを表す信号ST/SPと、回転方向を指示する回転方向信号CW/CCWと、速度指令を表すパルス幅変調信号PWMと、ブラシレスモータ71及び81の例えばホール素子で構成される位置検出素子91u〜91wの出力を2値信号に変換するシュミットトリガ回路92u〜92wから入力される回転位置検出信号とが入力され、これらに基づいてブラシレスモータ71及び81を駆動する三相駆動信号を形成する三相分配回路93と、この三相分配回路93から出力される三相駆動信号が入力されてインバータ回路96を構成する電界効果トランジスタQua〜Qwbのゲートを駆動するFETゲート駆動回路95と、一対の電界効果トランジスタ(FET)Qua,Qub、Qva,Qvb及びQwa,Qwbを直列に接続してブラシレスモータ71及び81の各相コイルLu、Lv及びLwに対応する3組のFET回路を並列に接続したインバータ回路96とを備えている。
そして、モータ駆動回路90A及び90Bが制御装置100によって駆動制御される。この制御装置100は、図2に示すように、車両に搭載されたバッテリ101からのバッテリ電圧VBがヒューズ102を介して入力されるレギュレータ103と、車両に搭載した走行状態検出手段としての車速センサ104の車速検出値を通信回線を介して他の制御系から取得する通信インタフェース105と、レギュレータ103から出力される制御電圧Vcによって作動される演算処理装置(CPU)106と、この演算処理装置106に接続された不揮発性メモリなどで構成される記憶装置107と、前記ヒューズ102とモータ駆動回路90A及び90Bのバッテリ電圧入力端との間に制御装置100内で介挿されたスイッチング部としてのリレー回路108とを備えている。
また、電動テレスコピック機構8による電動テレスコ制御範囲は、図5に示すように、退避側となる縮み側のメカニカルストッパ位置PMSと伸び側のメカニカルストッパ位置PMLとで決定されるテレスコ機構の最大移動範囲RMAXに対してメカニカルストッパ位置PMSから内側に所定距離LSとった位置を電動テレスコ制御範囲RTEの伸び側制御開始位置PTES1として設定し、この位置を記憶装置107の電動テレスコ制御範囲記憶領域に記憶すると共に、この縮み側制御開始位置PTES1から電動テレスコ制御範囲RTEを採った位置を電動テレスコ制御範囲RTEの伸び側制御開始位置PTES2として設定し、これを同様に記憶装置107の電動テレスコ制御範囲記憶領域に記憶する。
そして、演算処理装置106は、例えばレギュレータ103から制御電源Vcが入力されたときやスリープ状態で停止中に通信インタフェース105への入力があったときなどに、図6に示す姿勢制御処理を実行する。
このステップS4では、記憶装置107のチルト位置記憶領域にチルト位置が記憶されているか否かを判定し、チルト位置が記憶されていないときにはステップS5に移行して、電動チルト機構7を制御原点となる上側制御開始位置PTIS1からマニュアル動作範囲の上側動作開始位置PTIM1まで下降させる速度指令値を形成し、これを図11に示すモータ制御部120に出力してからステップS7に移行する。
このステップS7では、後述する図9に示す電動テレスコピック機構8の制御原点移動処理を実行して、電動テレスコピック機構8を制御原点となる縮み側制御開始位置PTES1に移動させてからステップS8に移行する。
ステップS17では、キースイッチ113から出力されるキースイッチ信号KSを読込み、次いでステップS18に移行して、キースイッチ信号KSがオフ状態即ち運転者が降車する可能性がある状態であるか否かを判定し、キースイッチ信号KSがオン状態を継続しているときには運転者が降車の可能性が略ないものと判断して前記ステップS10に戻り、キースイッチ信号KSがオフ状態となるとステップS19に移行する。
このステップS21では、現在のテレスコ位置は記憶装置107のテレスコ位置記憶領域に記憶されているテレスコ位置と一致するか否かを判定し、両者が一致しない場合には、ステップS22に移行して、現在のテレスコ位置を記憶装置107のテレスコ位置記憶領域に更新記憶してからステップS23に移行し、両者が一致する場合には、そのままステップS23に移行する。
このチルト及びテレスコ速度指令処理は、所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS31で、図6のステップS5、S6、S13及びS23並びに後述する図8の制御原点移動処理におけるステップS51及びS60からブラシレスモータ71を駆動開始する移動開始指令が入力されたか否かを判定し、移動開始指令が入力されていないときには後述するステップS42に移行し、移動開始指令が入力されたときにはステップS32に移行して、移動状態であることを表す移動状態フラグFMSを“1”にセットしてからステップS33に移行する。
θVA(t)=[sin(3π/2+πt/tA)+1]V0/2 …………(1)
ステップS37では、後述するモータ制御処理でモータ停止フラグFAが異常状態を表す“1”にセットされているか否かを判定し、FA=“0”であるときには正常であるものと判断してステップS38に移行して、ステップS36で算出した速度指令値θVA(t)、後述するステップS39で算出する速度指令値θVI(t)、後述するステップS48で算出した速度指令値θVD(t)の何れかを速度指令値θV *として記憶装置107に記憶してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
一方、ステップS37の判定結果が、FA=“1”であるときには、異常状態であるものと判断してステップS40に移行し、速度指令値θV *を“0”に設定してから、ステップS41に移行し、移動状態フラグFMS及び移動終了フラグFMEを夫々“0”にリセットしてからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
このステップS47では、経過時間tが減速の開始時点から終了時点までの時間を表す減速時間tDに達したか否かを判定し、t<tDであるときには減速領域であるものと判断して、ステップS48に移行して、下記(2)式の演算を行って速度指令値θVD(t)を算出してから前記ステップS37に移行する。
一方、ステップS47の判定結果が、経過時間tが減速時間tDに達したものであるときには、ステップS49に移行して、移動終了フラグFMEを“0”にリセットすると共に、速度指令値θV *を“0”に設定してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
また、図6の姿勢制御処理におけるステップS3のチルト制御原点位置移動処理は、図8に示すように、先ず、ステップS51で、電動チルト機構7の前回の姿勢制御処理におけるステップS23で設定された上側退避位置となる上側制御開始位置PTIS1からステアリングホイール2を上昇させる上昇移動開始指令を出力し、次いでステップS52に移行して、速度指令値θV *に対して下記(3)式で表される伝達関数GF(s)が設定されたフィードフォワード制御処理を行って電圧指令値Vmtを算出する。
次いで、ステップS53に移行して、ステップS52で算出した電圧指令値Vmtから前回の処理時に算出した外乱電圧指令値VL(n-1)を減算して外乱の影響を除去した目標電圧指令値Vmt*を算出してからステップS54に移行する。
このステップS54では、目標電圧指令値Vmt*とモータ駆動回路90A又は90Bから入力される回転位置検出信号FG1及びFG2とに基づいて後述する外乱オブザーバ処理を行って外乱推定値T^Lを算出する。
さらに、図6の姿勢制御処理におけるステップS7のテレスコ制御原点位置移動処理は、図9に示すように、図8のチルト制御原点位置移動処理において、ステップS51の処理が、縮み移動開始指令を出力するステップS51aに変更され、ステップS60の処理が伸び側移動開始指令を出力するステップS60に変更され、ステップS62の処理が計数値Nが電動テレスコピック機構8の電動テレスコ制御範囲RTEの制御原点位置となる縮み側制御開始位置PTES1に移動させる減速制御での計数値を考慮した所定値NTIに達したか否かを判定するステップS62aに変更され、ステップS62aの判定結果がN<NTEであるときにはステップS61に戻り、N=NTEであるときにはステップS63に移行することを除いては図8と同様の処理を実行する。
このモータ制御処理は、所定時間(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行され、先ず、ステップS71で、図7のチルト及びテレスコ速度指令処理で速度指令値θV *が“0”であるか否かを判定し、θV *=0であるときには、移動指令が設定されていないものと判断してステップS72に移行し、モータ停止状態を表すモータ停止フラグFAを、正常駆動状態を表す“0”にリセットしてからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰し、θV *≠0であるときには移動指令が設定されているものと判断して、ステップS73に移行する。
GF(s)=(Jms+Dm)/K^T×(T2s+1) …………(3)
次いでステップS74に移行して、ステップS73で算出した電圧指令値Vmtから前回の処理時に算出した外乱電圧指令値VL(n-1)を減算して外乱の影響を除去した目標電圧指令値Vmt*を算出してからステップS75に移行する。
次いで、ステップS76に移行して、算出した外乱推定値T^Lが予め設定した閾値Tths以上であるか否かを判定し、T^L<Tthであるときには過負荷状態ではない正常状態であるものと判断してステップS77に移行し、外乱推定値T^Lに対して1次遅れのローパスフィルタ処理を行ってからステップS78に移行して、ローパスフィルタ処理結果にトルク定数K^Tの逆数を乗算して外乱電圧指令値VL(n)を算出し、これを記憶装置107の所定記憶領域に記憶してからタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
この図10のモータ制御処理を機能ブロック部で表すと、図11に示すようになる。
また、理想的なモータコイル要素128の伝達関数GVT(s)は、電動モータ71の理想インダクタンスをLmとし、理想抵抗をRmとしたときに、前述したモータコイル要素131と同様にGVT(s)=1/(Lms+Rm)に設定されている。
ところで、図11において、ブラシレスモータ71の入力側の目標電圧指令値及び出力側の回転速度間の伝達関数を求めると、
GM(s)=K^T/Rm(Jms+Dm) …………(4)
で表される。
GV(s)=1/(T3s+1) …………(5)
とする必要がある。
このため、フィードフォワード制御部121で、前述した(4)式で表されるモータの伝達関数GM(s)の逆数にローパスフィルタをかける伝達関数GF(s)とすることにより、上記(5)式の目標速度の伝達関数を得ることができる。
今、イグニッションスイッチ111及びキースイッチ113がオフ状態であって、車両が停車していて運転者が降車しているものとし、この状態では、降車時の自動チルト制御及び自動テレスコ制御によって、電動チルト機構7はステアリングシャフト3が上方に傾斜されてステアリングホイール2が運転者の膝から上方に離間した退避位置となる上側制御開始位置PTIS1となり、且つ電動テレスコピック機構8が車両前方側に収縮して、ステアリングホイール2が運転者より前方位置に離間した退避位置となる縮み側制御開始位置PTES1となっており、運転席シートの上前方に広い空間が形成されているものとする。
この状態で、運転者が運転席に着座してからイグニッションスイッチ111をオン操作することにより、イグニッション信号IGがオン状態となると、先ず、図8のチルト制御原点位置移動処理が実行される。
このとき、経過時間tのインクリメントを開始したばかりであるので、ステップS35からステップS36に移行して、前述した(1)式の目標速度指令値θVA(t)が図12に示すように正弦波に従って“0”より僅かに増加して加速状態となる。
このため、図8の制御原点移動処理で、ステップS52に移行して、前記(3)式の伝達関数で表されるフィードフォワード制御処理が行われて電圧指令値Vmtが算出され、この電圧指令Vmtから前回の外乱電圧指令値VL(n-1)を減算して目標電圧指令値Vmt*が算出され、これがパルス幅変調されてモータ駆動回路90Aに出力され、ブラシレスモータ71が、ステアリングホイール2を上昇させる方向に回転駆動開始される。
このため、外乱推定部における速度変換部126で変換されるモータ回転速度が小さい値となることにより、負荷トルク算出部127で算出される負荷トルクTOが指令トルク算出部129から出力される指令トルクT^Mに対して小さい値となることから、減算器130から出力される指令トルクと負荷トルクその偏差でなる推定負荷T^Lが急激に大きな値となって、閾値Tthを超える状態となる。
このとき、経過時間tのインクリメントを開始したばかりであるので、ステップS35からステップS36に移行して、前述した(1)式の目標速度指令値θVA(t)が図12に示すように正弦波に従って“0”より僅かに増加して加速状態となる。
このため、図10のモータ制御処理で、ステップS71からステップS73に移行して、前記(3)式の伝達関数で表されるフィードフォワード制御処理が行われて電圧指令値Vmtが算出され、この電圧指令値Vmtから前回の外乱電圧指令値VL(n-1)を減算して目標電圧令値Vmt*が算出され、これがパルス幅変調されてモータ駆動回路90Aに出力され、ブラシレスモータ71が、ステアリングホイール2を下降する方向に回転駆動開始される。
次いで、経過時間tが“0”にクリアされ(ステップS45)、次いで経過時間tがインクリメントされ、経過時間が減速時間tD未満であるので、ステップS47からステップS48に移行して、前記(2)式に従って速度指令値θVD(t)が算出され、これによって、速度指令値θV *が一定速度V0から減少する減速制御が開始される。
このように加速時及び減速時は、目標速度θV *が正弦波状となってブラシレスモータ71を円滑に加速及び減速制御することができる。
このテレスコ位置制御でも、先ず、ステップS7で、図9に示すテレスコ制御原点位置移動処理が実行されて、電動テレスコ機構8が前回の姿勢制御処理の終了時に設定された縮み側退避位置となる電動テレスコ制御範囲RTEの縮み側制御開始位置PTES1から縮み側のメカニカルロック位置まで移動され、メカニカルロック位置に達したときに、前述したチルト制御原点位置移動処理と同様に推定負荷T^Lの増加を検出して直に電動モータ81を停止させ、この状態で、電動モータ81を逆転駆動して、回転位置検出信号FG1及びFG2に基づく計数値Nが所定値NTEに達した時点で移動終了指令を出力して減速制御処理を行うことにより、電動テレスコピック機構8を制御原点としての縮み側制御開始位置PTES1に停止させる。
しかしながら、キースイッチ113がオフ状態となると、図6の処理においてステップS18からステップS19に移行し、現在のチルト位置が記憶装置107のチルト位置記憶領域に記憶されているチルト位置と一致するか否かを判定し、チルト位置が記憶されていないので、現在のチルト位置がチルト位置記憶領域に記憶される(ステップS20)。
次いで、電動チルト機構7を上方の退避位置に移動させる目標速度指令値が出力されて、これに基づいてブラシレスモータ71が上記とは逆方向に自動チルト制御されて、ステアリングホイール2が上方の退避位置となる上側制御開始位置PTIS1に退避され、次いで電動テレスコピック機構8を収縮させる目標速度指令値が出力されてブラシレスモータ81が上記とは逆方向に自動テレスコ制御されて、ミドルコラム5が収縮されてステアリングホイール2が車両前方側の縮み側制御開始位置PTES1に退避され、運転者の前部に移動空間が形成されて、運転者が乗降を容易に行うことができる。
このとき、電動チルト機構7及び電動テレスコピック機構8の過負荷状態を外乱推定値T^Lから検出することができ、別途モータの過電流状態を検出する過電流検出手段等のセンサを設ける必要がないので、全体の構成を小型化することができると共に、低コスト化を図ることができる。
さらにまた、上記実施形態においては、図6の姿勢制御処理で、車両が停車状態であるときにのみ電動チルト機構7及び電動テレスコピック機構8の位置制御を行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、任意の時点で電動チルト機構7及び電動テレスコピック機構8の位置制御を行うようにしてもよく、さらには運転席に乗員が着座しているか否かを検出する着座センサを設け、この着座センサで運転者の着座を検出したときに、電動チルト機構7及び電動テレスコピック機構8を退避位置からチルト位置及びテレスコ位置に自動チルト制御及び自動テレスコ制御するようにしてもよく、着座センサで着座を検出している状態でドアスイッチ114からドア開状態を表すスイッチ信号DSが入力されたときに、運転者が降車するものと判断して電動チルト機構7及び電動テレスコピック機構8を夫々退避位置に自動チルト制御及び自動テレスコ制御するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態においては、姿勢調整機構として電動チルト機構7及び電動テレスコピック機構8の双方を設けた場合について説明したが、何れか一方を省略してもよい。
また、上記実施形態においては、加減速時の目標速度指令値θVA(t)及びθVD(t)を正弦波関数で算出する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、加減速時の目標速度指令値θVA(t)及びθVD(t)を正弦波関数で算出することを省略し、加減速時に目標速度指令値θVA(t)及びθVD(t)をステップ状に変化させるようにしても、フィードフォワード制御部121に1/(T3s+1)のローパスフィルタを備えているので、このローパスフィルタで目標速度指令値θVA(t)及びθVD(t)が積分されることにより、滑らかに加減速制御を行うことができる。
Claims (5)
- 運転席側にステアリングホイールが装着されるステアリング機構と、該ステアリング機構の傾動位置及び伸縮位置の少なくとも一方を位置調整する電動モータを有する姿勢調整機構と、前記姿勢調整機構の位置調整のための速度指令を出力する速度指令部と、該速度指令部から出力される速度指令に基づいて目標速度を得る伝達関数が設定されたフィードフォワード制御部を有して前記電動モータを駆動するモータ制御部と、該モータ制御部で前記電動モータを制御したときに、当該電動モータの速度情報に基づく負荷トルクと前記電動モータの入力値に基づく指令トルクとの偏差から外乱負荷を推定する外乱負荷推定手段と、該外乱負荷推定手段で推定した外乱負荷推定値が所定値以上であるときに、前記モータ制御部による前記電動モータの制御を停止するモータ停止手段とを備え、
前記フィードフォワード制御部は、前記電動モータの伝達関数の逆数に一次遅れのローパスフィルタ成分を乗算した伝達関数に設定されていることを特徴とする電動式ステアリング装置。 - 運転席側にステアリングホイールが装着されるステアリング機構と、該ステアリング機構の傾動位置及び伸縮位置の少なくとも一方を位置調整する電動モータを有する姿勢調整機構と、前記姿勢調整機構の位置調整のための速度指令を出力する速度指令部と、該速度指令部から出力される速度指令に基づいて目標速度を得る伝達関数が設定されたフィードフォワード制御部を有して前記電動モータを駆動するモータ制御部と、該モータ制御部で前記電動モータを制御したときに、当該電動モータの速度情報に基づく負荷トルクと前記電動モータの入力値に基づく指令トルクとの偏差から外乱負荷を推定する外乱負荷推定手段と、該外乱負荷推定手段で推定した外乱負荷推定値が所定値以上であるときに、前記モータ制御部による前記電動モータの制御を停止するモータ停止手段と、該モータ停止手段で前記電動モータを停止させたときに、前記電動モータを停止直前の回転方向と逆方向に所定量回転駆動するモータ逆転制御部とを備え、
前記フィードフォワード制御部は、前記電動モータの伝達関数の逆数に一次送れのローパスフィルタ成分を乗算した伝達関数に設定されていることを特徴とする電動式ステアリング装置。 - 前記モータ逆転制御部は、前記モータ停止手段で前記電動モータを停止させたときに、前記電動モータを停止直前の回転方向と逆方向に前記外乱負荷推定手段で推定した外乱負荷が増加し始めた位置まで回転駆動するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動式ステアリング装置。
- 前記外乱負荷推定手段は、モータ目標指令値にトルク定数を乗算して指令トルク値を算出する指令トルク値算出部と、前記電動モータの速度にモータ逆伝達関数を乗算してモータ負荷を算出するモータ負荷算出部と、前記指令トルク値算出部から出力された指令トルク値とモータ負荷算出部で算出したモータ負荷との偏差を算出して外乱負荷を推定する外乱負荷推定部とを有する外乱オブザーバで構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電動式ステアリング装置。
- 前記速度指令部は、加減速度指令出力時に速度指令を、所定の定速度指令値に加減速時間を加味した三角関数を乗算して算出するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電動式ステアリング装置。
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