JP5010399B2 - 直交多重信号のピーク抑圧方法、ピーク抑圧回路、及び送信装置 - Google Patents

直交多重信号のピーク抑圧方法、ピーク抑圧回路、及び送信装置 Download PDF

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Description

本発明は、直交多重信号を送信する送信装置に関し、特に、直交多重信号のピークを抑圧する処理方法に関する。
地上ディジタルテレビ放送、無線LAN、及びIEEE802.16等の無線方式では、OFDM(直交周波数分割多重)信号が用いられている。OFDM信号は、中心周波数が異なる複数の搬送波を用いてシンボルが並列に送信される信号である。また、隣り合う搬送波の帯域が干渉しないように互いに直交して送信される。一般的に、OFDM信号は、平均信号レベル、すなわち、信号のRMS値(信号振幅の二乗平均の平方根)と比較して、最大振幅が大きくなるという課題がある。RMS値に対する最大振幅の比をPAPR(Peak to Average Power Ratio)と呼ぶ。PAPRの大きい信号を扱う回路は、ダイナミックレンジを大きくとる必要があるため、特に、送信装置終段の無線増幅器の動作点を低く設定する必要があり、終段の無線増幅器の電力効率が悪くなる。同様の課題は、CDMA(符号分割多重)を用いる通信装置にも存在する。したがって、無線信号を増幅する前に、信号振幅の最大レベルを低減する技術が知られている。
特許文献1に記載された技術によると、送信信号のピーク(大きな振幅をもつ信号部分)を検出し、送信信号スペクトルと同じ帯域をもつ所定の信号波形を、送信信号のピークに合わせて減じることによって、送信信号のピークを抑圧する技術が記載されている。
また、特許文献2に記載された技術によると、送信信号のある閾値を超えたピークを検出し、検出されたピークに基づいて作られるパルス信号列p[m]をフィルタに通過させた信号c[m]を送信信号から減じることによって、送信信号のピークを抑圧する技術が記載されている。さらに、特許文献2には、パルス信号列p[m]を入力するフィルタを構成する場合、フィルタの周波数特性及びインパルス応答を、送信信号スペクトルの信号帯域の周波数成分及び信号(周波数)帯域外の周波数成分が、所定の比率で通過するように構成し、フィルタを通過した信号c[m]が信号周波数帯域内の周波数成分及び信号周波数帯域外の周波数成分を含むように構成する技術も記載されている。
特開2003−124824号公報 米国特許第2004/0218689号明細書
前述した従来の技術では、送信信号を本来送信すべき信号とは異なる信号に変換する処理を行なう。よって、受信装置で信号を受信する場合、送信信号のピークを抑圧する処理を行なわなかった場合と比較して、信号の品質を劣化させる課題があった。本発明では、受信信号を処理する結果に対して信号の品質の劣化が少ない直交多重信号(例えば、OFDM信号)のピークを抑圧することを目的とする。直交多重信号とは、シンボルの時間単位で直交性が保証される信号である。
また、送信信号のピークを抑圧する場合に、ピークを抑圧するために用いられる波形(キャンセル波形)を送信信号のシンボルのタイミングと同期させないで生成すると、送信信号のシンボルの区切れにまたがる波形が生成される。この場合、受信装置で受信信号のシンボルを切り出すと、キャンセル波形が分断され、受信信号の品質を劣化させてしまう。本発明では、キャンセル波形を送信信号のシンボルのタイミングと同期させて生成し、受信信号の品質の劣化が少ない、直交多重送信信号のピークを抑圧することを目的とする。
本発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、ある時間単位で直交性が保証される直交多重信号のピークを抑圧するピーク抑圧方法であって、前記直交多重信号は、OFDM信号であり、前記直交多重信号のピークを検出する第1のステップと、前記直交多重信号のシンボルタイミングを取得し、前記検出された直交多重信号のピークと前記取得されたシンボルタイミングとに基づいてピークキャンセル波形を生成する第2のステップと、前記生成されたピークキャンセル波形を用いて前記直交多重信号から前記直交多重信号のピークを取り除く第3のステップと、を含み、前記第2のステップでは、前記直交多重信号の時間単位毎にピークキャンセル波形を生成前記第2のステップでは、前記直交多重信号の時間単位毎にピークキャンセル波形を生成し、前記ピークキャンセル波形は、前記直交多重信号の信号周波数帯域の端に位置し、かつ、送信信号が配置されない周波数成分と、信号周波数帯域の中心に位置し、かつ、送信信号が配置されない周波数成分と、信号周波数帯域の送信信号が配置される周波数成分とを含む
本発明の一形態によると、送信信号のピークを抑圧した結果、受信装置で処理される受信信号の品質の劣化を少なくすることができる。
また、従来の技術と同程度の信号の品質の劣化を許容する場合、送信信号のピークの抑圧量をより大きくすることができる。したがって、無線増幅器の動作点をより高くすることができ、電力効率を改善することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<実施形態1>
まず、本発明の第1の実施の形態の送信装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の送信装置の構成図である。
送信装置は、ベースバンド変調器1(1A、1B、1C)及び無線送信部2を備える。
ベースバンド変調器1は、入力される送信データの信号を、OFDM方式を用いて変調し、OFDM変調信号として出力する。また、ベースバンド変調器1は、OFDM変調信号のシンボルのタイミングに同期した信号(シンボルタイミング)を出力する。出力されたOFDM変調信号及びシンボルタイミングは、無線送信部2のピーク抑圧処理部3に入力される。
無線送信部2は、ピーク抑圧処理部3、アップコンバータ4、増幅器5、及びアンテナ6を備える。
ピーク抑圧処理部3は、入力されたOFDM変調信号及びシンボルタイミングを合成し、合成された信号(OFDM信号)のピークを抑圧する。抑圧されたOFDM信号は、アップコンバータ4に入力される。
アップコンバータ4は、OFDM信号を無線送信周波数に変換(アップコンバート)し、増幅器5に入力する。
増幅器5は、OFDM信号の電力を、所望の送信電力まで増幅する。
増幅されたOFDM信号は、送信信号としてアンテナ6から送信される。
なお、図1の送信装置は、三つのベースバンド変調器によって構成されるが、一つのベースバンド変調器で構成されてもよい。また、送信装置は、3以外の複数のベースバンド変調器によって構成されてもよい。
図2は、本発明の第1の実施の形態のピーク抑圧処理部3の構成図である。
ピーク抑圧処理部3は、周波数変換部30(30A、30B、30C)、信号合成部31、キャンセル波形生成部32、周波数変換部33(33A、33B、33C)、ピーク抑圧部34(34A、34B、34C)、及びクリッピング処理部35を備える。
周波数変換部30は、入力された各OFDM変調信号を、送信周波数と対応する周波数(f1〜f3)に変換する。変換されたOFDM変調信号は、信号合成部31に入力される。
信号合成部31は、入力されたOFDM変調信号を合成し、合成された信号(OFDM信号)をピーク抑圧部34に入力する。
キャンセル波形生成部32は、OFDM信号のピークを抑圧する時間領域でのキャンセル波形の基本波形を生成する。生成された基本波形は、周波数変換部33に入力される。なお、キャンセル波形生成部32で生成される基本波形は、受信側で復調された後に、OFDM信号に影響を与えない、もしくは影響が軽微な波形である。
周波数変換部33は、基本波形を、送信するOFDM変調信号の周波数と対応する周波数(f1〜f3)に変換する。変換された基本波形は、ピーク抑圧部34に入力される。
ピーク抑圧部34は、ピーク検出部40、巡回シフト合成部41、合成部42、1シンボル遅延処理部43、及び加算器44を備える。
ピーク検出部40は、OFDM信号に含まれるピークを検出する。検出されたピークの位置、振幅、及び位相の情報を巡回シフト合成部41に入力する。
巡回シフト合成部41は、シンボルタイミング及びOFDM信号のピークの情報に基づいて、シンボル単位のキャンセル波形を生成し、合成部42に入力する。なお、巡回シフト合成部41の詳細は、後述する図5で説明する
合成部42は、シンボル単位のキャンセル波形を加算し、f1〜f3の全ての周波数成分を含むキャンセル波形を合成する。なお、f1〜f3の周波数成分のキャンセル波形を合成する場合、OFDM信号のピークの位置における各周波数成分のキャンセル波形は同位相であるため、キャンセル波形を単純にそれぞれ振幅レベルの1/3(n個の周波数成分の合成の場合は1/n)の利得で合成してもよい。また、各周波数成分を含むOFDM変調信号の送信電力が異なる場合は、キャンセル波形を送信電力の比率に応じた合成比率で、かつ、合成されるキャンセル波形の振幅レベルの利得が1になる比率で合成してもよい。
1シンボル遅延処理部43は、OFDM信号を1シンボル遅延させる。
加算器44は、1シンボル遅延させたOFDM信号から、合成部42によって合成されたキャンセル波形を減じる。キャンセル波形が減じられたOFDM信号は、ピーク抑圧部34から出力される。出力されたOFDM信号は、クリッピング処理部35に入力される。
なお、最初のピーク抑圧部34で抑圧し切れなかったピーク、及び、ピーク抑圧処理の副作用で新たに生じたピークは、ピークを抑圧する処理が繰り返し実行されることによって、段階的に抑圧される。例えば、ピーク抑圧部34Aでピークを抑圧する処理が実行された後、ピーク抑圧部34B及びピーク抑圧部34Cでさらにピークを抑圧する処理が繰り返される。
クリッピング処理部35は、OFDM信号の一定の振幅を超える部分に対して飽和演算処理(クリッピング処理)を実行する。具体的には、一定の振幅を超える信号の部分を除去する。クリッピング処理が実行されたOFDM信号は、ピーク抑圧処理部34から出力される。
なお、生成されたキャンセル波形は、送信信号に対する誤差成分としてアンテナ6から送信される。したがって、各OFDM変調信号の周波数帯域において許容される電力密度を考慮すると、キャンセル波形は、図3に示されるスペクトルによって構成される。
図3の破線は、送信信号のスペクトルを示している。また、斜線部は、送信信号が満たす必要があるスペクトルマスクを示している。ピーク抑圧信号(キャンセル波形)は、信号帯域内で所定のEVM(Error Vector Magnitude)を満たす電力密度とし、周波数帯域に存在する送信信号のスペクトルとスペクトルマスクとの間の隙間部分に高い電力密度をもち、さらに外側の帯域では、低い電力密度をもつように設定される。各信号の周波数の位相は、ピークを抑圧するタイミングで同位相になるように設定される。
すなわち、OFDM信号のシンボルの先頭(時刻0)にピークを持つ場合、全ての信号の周波数の位相を同じにすればよい。また、OFDM信号のシンボルの中心にピークをもつように設計する場合、隣接する信号の周波数の位相が互いに180度異なる関係にすればよい。このように設計されるキャンセル波形は、時間領域で図4に示されるような波形となる。すなわち、送信信号のスペクトルとスペクトルマスクとの間の隙間の成分(帯域外成分)によって生じる比較的長い時間にわたる減衰振動と、信号帯域内の周波数成分によって生じる中心のピーク波形とを合成した波形となる。
なお、各周波数帯域(f1〜f3)のOFDM変調信号のシンボルタイミングが同一である場合、図2の合成部42の処理を巡回シフト合成部41の前に実行することによって、ピーク抑圧処理部34の巡回シフト合成部を一つで構成することができる。さらに、合成部42の処理をそれぞれのピーク抑圧処理部34で実行するのではなく、共通化することが可能となる。この結果、キャンセル波形生成部32、周波数変換部33、及び合成部42の処理の結果をキャンセル波形として共通に保持するように構成することも可能である。
前述したように、キャンセル波形は、送信信号に対する誤差信号である。このため、信号帯域内に周波数成分を含むと信号の品質が劣化する。したがって、信号帯域外成分のみを含むと、本質的には信号の品質は劣化しない。しかし、信号帯域端の成分のみからキャンセル波形を構成すると、際立ったピークを含まず、比較的長い時間にわたる減衰振動となる。このような波形の場合、効果的にピークを抑圧することが困難である。
また、中心のピークをピークの抑圧に使用する場合、キャンセル波形に含まれる多くのほぼ同一レベルのピーク波形によって、ピークを抑圧する前にはピークが存在しなかった場所に、多数のピークを副次的に発生させてしまい、さらに多くのピーク抑圧処理を実行する必要がある。
一方、信号帯域内の全体から構成されるキャンセル波形は、鋭いピークを含み、ピーク抑圧処理に適している。しかし、信号帯域内の誤差成分は、直接信号の品質を劣化させることを意味し、大きなピーク抑圧レベルを確保する場合、信号の劣化が大きくなるため、大きな抑圧レベルを実現することが困難である。
図3及び図4に示されるキャンセル波形は、周波数帯域内及び周波数帯域外の双方の成分がバランスよく協調することによって高いキャンセル波形を構成するため、信号帯域内の誤差を低く抑えながら効果的にピークを抑圧することができる。
本発明に適用して効果的なピークキャンセル波形について、図12、図13、および、図14、図15を用いて、より具体的に説明する。例えば、図12(a)に示すようなスペクトル構造のOFDM送信信号、および、スペクトルマスクを持つシステムを仮定する。すなわち、32本のサブキャリアのうち、両端に位置する計11本のサブキャリアおよび、中心周波数に位置する1本のサブキャリアは使用せず、残り20本のサブキャリアが用いられている。20本のうち、4本は受信機における復調で基準信号として用いられるパイロットサブキャリアとしている。この場合のキャンセル波形は、例えば図12(b)のように構成すると良い。すなわち、送信信号が配置される20本のサブキャリアについては、キャンセル波形による信号誤差レベル(EVM)が許容値以下となるように設定する。また、送信信号が配置されないサブキャリアについては、キャンセル波形の各周波数成分がスペクトルマスクを満足するように設定する。このようなキャンセル波形の設計において、送信信号が配置されるサブキャリアのみによるキャンセル波形は図13(a)のようになる。中心に相対的には際立ったピークが得られるが、EVMを許容値以下とする制約からピークのレベルはあまり大きくない。一方、信号が配置されないサブキャリアのみによるキャンセル波形は、図13(b)に示すように複数の同程度のピークが存在し、ピーク電力が分散してしまう反面、信号に影響を与えない周波数成分であるため大きな電力に設定できるので、図13(a)よりも大きなピークが得られる。これらの両方の周波数成分からなる図12(b)のスペクトルを持つキャンセル波形は、図13(c)に示すように、中心に際立った大きなレベルのピークを持ち、効果的に送信信号のピークをキャンセルすることができる。なお、パイロット信号が配置されるサブキャリアは復調における基準信号であるため、他のサブキャリアよりも低い電力レベルとなるキャンセル波形とすることで受信特性に与える影響を低減することも望ましい。
また、他の例として図14(a)に示すようなスペクトル構造のOFDM送信信号、および、スペクトルマスクを持つシステムを仮定する。すなわち、32本のサブキャリアのうち、両端に位置する計11本のサブキャリアおよび、中心周波数に位置する1本のサブキャリアは使用していない。また、残り20本のサブキャリアのうち、4本のサブキャリアは、PAPRを抑圧するための信号を配置するように決められているものとする。この場合、PAPR低減用のサブキャリアをベースバンド変調器1で生成せずにピーク抑圧処理部3にて一括してピークキャンセル波形の生成を図14(b)に示すように行うと良い。このようにすることによって図1に示すように複数の周波数帯域のOFDM信号を一括して送信する無線送信部においても、複数の周波数帯域のOFDM信号を合成することによって発生するピークを、ピークのキャンセルに用いることのできる全ての周波数成分を同時に調整することができ、一層効果的にピーク抑圧が可能となる。送信信号が配置されるサブキャリアのみによるキャンセル波形、送信信号が配置されないサブキャリアのみによるキャンセル波形、両方の周波数成分によって構成されるキャンセル波形は、それぞれ、図15(a)、図15(b)、図15(c)のようになり、図13(a)、(b)、(c)と同様の傾向が見られる。
以上のように、キャンセル波形は一般に、送信信号の直交時間単位内に一つの際立ったピークを持つ波形であること、および、直交送信信号に対する影響が軽微な波形であることが求められる。従って、送信信号が配置される直交成分には小さな電力を割り当てることで信号への影響を軽微とし、送信信号が配置されない直交成分には許容される最大レベルの電力を割り当てることで高いピークを形成すると効果的である。一方で、送信信号が配置されない直交成分に割り当てた大きな電力が、受信信号処理の過程で直交性が崩れ信号に影響を与えてしまわないように、キャンセル波形の生成は受信信号の処理単位である直交時間単位で行うようにする。
図5は、本発明の第1の実施の形態の巡回シフト合成部41の構成図である。
巡回シフト合成部41は、シフト量算出部50、複素乗算器51、巡回シフト部52、加算器53、メモリ54、CP付加部55、及びシンボル窓処理部56を備える。
シフト量算出部50は、ピーク検出部40によって検出されたピークの情報及びシンボルタイミングに基づいてキャンセル波形を見積もり、時間シフト量を算出する。時間シフト量とは、検出されたピークにキャンセル波形のタイミングを一致させるために必要な時間である。
複素乗算器51は、キャンセル波形の振幅及び位相を、検出されたピークの振幅及び位相と一致するように調整する。
巡回シフト部52は、算出された時間シフト量に基づいて、キャンセル波形に対して巡回シフト処理を実行する。巡回シフト処理とは、OFDM信号のシンボルの前後を、連続する繰り返し信号とみなして時間をシフトすることである。具体的には、図6に示されるように、キャンセル波形をシフトした結果、OFDM信号のシンボル時間からはみ出る部分を反対側に繋ぐ処理である。
加算器53は、巡回シフト処理を実行したキャンセル波形とメモリに格納されるキャンセル波形とを加算する。メモリ54は、加算器53によって加算されたキャンセル波形の結果を格納する。格納されたキャンセル波形は、加算器53及びCP付加部55に入力される。
図7は、本発明の第1の実施の形態の巡回シフト処理の動作例である。
図7の一番上の波形は、OFDM変調信号の合成信号(OFDM信号)である。点線は、信号の抑圧が必要なレベルである。また、真ん中の波形は、OFDM信号の最初のシンボルにおいて目標の抑圧レベルを超えたピーク(ピーク検出出力)である。また、一番下の波形は、最初のシンボルで検出されたピークに対して生成されるキャンセル波形を巡回シフト処理をした波形である。例えば、ピーク検出出力の(1)のピークに対応して振幅及び位相が調整され、タイミングに合わせて巡回シフト処理がされた信号が、一番下の波形の(1)である。ピーク検出出力の(1)〜(4)に対応して巡回シフト処理がされた四つの信号は、加算器53及びメモリ54で加算されることによって、OFDM信号のシンボル長のキャンセル波形となる。
CP付加部55は、サイクリックプレフィクス(CP:Cyclic Prefix)をメモリに格納されたキャンセル波形に付加する。具体的に、CP付加部55は、図8に示されるように、OFDM信号のシンボル時間において、キャンセル波形の最後の所定の長さ部分(CP)を複製して、キャンセル波形の先頭に付加する。
シンボル窓処理部56は、シンボルの両端のレベルを調整する(シンボル窓処理)。具体的に、シンボル窓処理部56は、図8に示されるように、OFDM信号のシンボル時間において、CPを含むキャンセル波形の最初及び最後の部分の振幅の利得が徐々に減衰する形の利得(シンボル窓)を乗じ、隣接するシンボルと滑らかに繋ぐ。
なお、CPの付加及びシンボル窓処理は、一般的なOFDMの送信信号の生成処理と同じである。
本発明の第1の実施の形態では、OFDM信号のピークを抑圧するために用いるキャンセル波形を、OFDM変調信号のシンボルタイミングに同期して、シンボル単位で生成する。したがって、受信装置においてOFDM信号を復調するときフーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を実行する場合、OFDM信号のシンボルを切り出す処理を実行すると、キャンセル波形は分断されない。
一方、OFDM変調信号のシンボルタイミングと同期させないでキャンセル波形を生成する場合、キャンセル波形は、OFDM信号のシンボルの区切れにまたがる可能性がある。特に、図4に示されるように比較的長い時間周期にわたる減衰振動を含むキャンセル波形を用いる場合、複数のOFDM信号のシンボルにまたがる波形となる。
このような信号に対して、受信装置がOFDM信号のシンボルを切り出す処理を実行すると、キャンセル波形が分断され、本来キャンセル波形がもつスペクトルと異なるスペクトルとなる。この結果、図3に示されるスペクトルをもつキャンセル波形は、本来信号帯域に悪影響を与えない信号帯域とスペクトルマスクとの間の隙間に存在する電力密度の高い周波数成分が、信号帯域内の周波数成分を含むように変化するため、受信信号の品質を劣化させてしまう。
また、受信側でOFDM信号のシンボルを切り出す処理を実行するタイミングに一致したキャンセル波形を用いるため、キャンセル波形に含まれる周波数成分のうち、信号周波数帯域外の周波数成分は、信号周波数帯域内の信号と直行性を保つことができる。また、受信特性を悪化させずに、信号の品質の劣化が少ないピーク抑圧処理が可能となる。
<実施形態2>
前述した第1の実施の形態では、OFDM変調信号のシンボルタイミングは、ベースバンド変調器1から無線送信部2に入力されていた。一方、第2の実施の形態では、無線送信部2に備わるシンボルタイミング検出部7が、シンボルタイミングをピーク抑圧処理部3に入力する。
図9は、本発明の第2の実施の形態の送信装置の構成図である。
無線送信部2が、本発明の第1の実施の形態と、シンボルタイミング検出部7(7A、7B、7C)を備える点で異なる。
シンボルタイミング検出部7は、ベースバンド変調器1から入力されたOFDM変調信号からシンボルタイミングを検出し、検出されたシンボルタイミングをピーク抑圧処理部3に入力する。なお、シンボルタイミングを検出する方法は、受信装置がOFDM信号のシンボルタイミングを検出する方法と同様でもよい。具体的に、シンボルタイミング検出部7は、所定の箇所に配置される既知信号(例えば、パイロット信号)を目印に、信号のタイミングを検出する。
送信装置のその他の構成は、本発明の第1の実施の形態と同じであるため省略する。
<実施形態3>
前述した第1の実施の形態では、キャンセル波形を時間領域の波形で処理していた。一方、本発明の第3の実施の形態では、キャンセル波形を周波数領域の波形で処理する。
図10は、本発明の第3の実施の形態のピーク抑圧処理部3の構成図である。
ピーク抑圧処理部3が、本発明の第1の実施の形態と、図2の巡回シフト合成部41の代わりに、回転合成IFFT処理部45を備える点である。
本発明の第3の実施の形態で生成されるキャンセル波形は、本発明の第1の実施の形態の図3及と同じスペクトル及び波形をもつ周波数領域の信号である。つまり、本発明の第1の実施の形態で生成されるキャンセル波形とは、互いにフーリエ変換及び逆フーリエ変換(IFFT:Inversion Fast Fourier Transform)の関係である。
また、周波数変換部33は、生成されるキャンセル波形に対して周波数領域で処理する。
回転合成IFFT処理部45は、キャンセル波形をOFDM変調信号のシンボル内に含まれる全てのピークに対応するキャンセル波形を周波数領域で合成し、逆フーリエ変換(IFFT)によって時間領域のキャンセル波形を出力する。
ピーク抑圧処理部のその他の構成については、本発明の第1の実施の形態の図2と同じであるため省略する。
なお、各周波数帯域(f1〜f3)のOFDM変調信号のシンボルタイミングが同一である場合、図10の合成部42の処理を回転合成IFFT処理部45の前に実行することによって、ピーク抑圧処理部34の回転合成IFFT処理部45を一つで構成することができる。さらに、合成部42の処理をそれぞれのピーク抑圧処理部34で実行するのではなく、共通化することが可能となる。この結果、キャンセル波形生成部32、周波数変換部33、及び合成部42の処理の結果をキャンセル波形として共通に保持する構成も可能である。
図11は、本発明の第3の実施の形態の回転合成IFFT処理部45の構成図である。
回転合成IFFT処理部45は、本発明の第1の実施の形態の図5に示される巡回シフト合成部41の処理を周波数領域の処理に置き換えたものである。すなわち、時間をシフトする処理は、周波数領域では位相を回転させる演算に相当する。
回転合成IFFT処理部45は、シフト量算出部50、複素乗算器51、位相回転部57、加算器53、メモリ54、IFFT処理部58、CP付加部55、及びシンボル窓処理部56を備える。
シフト量算出部50、複素乗算器51、加算器53、メモリ54、CP付加部55、及びシンボル窓処理部56は、本発明の第1の実施の形態の図5と同じ構成であるため省略する。
位相回転部57は、時間シフト量をt0、位相を回転する周波数成分の周波数をfとして、exp(−j2π・f・t0)をキャンセル波形に複素乗算する。
IFFT処理部58は、メモリに格納されたキャンセル波形を逆フーリエ変換し、キャンセル波形を時間領域の波形に変換する。
本発明の第3の実施の形態のよると、信号周波数帯域内及び信号周波数帯域外の両方の周波数成分を含むキャンセル波形を用いることによって、信号周波数帯域内の誤差電力が小さい場合でも、効果的にOFDM変調信号のピークを抑圧することが可能である。また、キャンセル波形を生成する処理を、送信するOFDM信号のタイミングに同期して、シンボル単位で実行することによって、信号周波数帯域外に加えた誤差周波数成分が受信信号を処理するときに信号周波数帯域内の信号に影響を与えないようにすることができる。この結果、高いピーク抑圧能力及び高い信号品質を両立させたピーク抑圧処理を実現できる。
また、位相を回転させる処理は、キャンセル波形がもつスペクトルの周波数成分のうち、位相がゼロの部分について複素乗算する必要がない。すなわち、複素乗算は、キャンセル波形のスペクトルの部分にのみ実行されればよいので、シンボル内のスペクトル以外の複素乗算を省略できる。したがって、検出されるピークが多数存在する場合、計算を省略できる部分が多くなるため、計算量を少なくすることができる。
本発明の第1の実施の形態の送信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態のピーク抑圧処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態のピーク抑圧処理に用いられるキャンセル波形のスペクトルを示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態のピーク抑圧処理に用いられるキャンセル波形の時間領域での波形を示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態の巡回シフト合成部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態のキャンセル波形を巡回シフトする動作例である。 本発明の第1の実施の形態の巡回シフト処理の処理を示す動作図である。 本発明の第1の実施の形態のCP付加部及びシンボル窓処理部の処理を示す動作図である。 本発明の第2の実施の形態の送信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態のピーク抑圧処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態の回転合成IFFT処理部の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態のOFDM信号及びキャンセル波形のスペクトルを示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態のキャンセル波形の時間領域での波形を示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態の別のOFDM信号及びキャンセル波形のスペクトルを示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態の別のキャンセル波形の時間領域での波形を示す波形図である。
符号の説明
1 ベースバンド変調器
2 無線送信部
3 ピーク抑圧処理部
4 アップコンバータ
5 増幅器
6 アンテナ
30 周波数変換部
31 信号合成部
32 キャンセル波形生成部
33 周波数変換部
34 ピーク抑圧処理部
35 クリッピング処理部
40 ピーク検出部
41 巡回シフト合成部
42 合成部
43 1シンボル遅延処理部
44 加算器
45 回転合成IFFT処理部
50 シフト量算出部
51 複素乗算器
52 巡回シフト部
53 加算器
54 メモリ
55 CP付加部
56 シンボル窓処理部
57 位相回転部
58 IFFT処理部

Claims (15)

  1. 所定の時間単位で直交性が保証される直交多重信号のピークを抑圧するピーク抑圧方法であって、
    前記直交多重信号は、OFDM信号であり、
    前記直交多重信号のピークを検出する第1のステップと、
    前記直交多重信号のシンボルタイミングを取得し、前記検出された直交多重信号のピークと前記取得されたシンボルタイミングとに基づいてピークキャンセル波形を生成する第2のステップと、
    前記生成されたピークキャンセル波形を用いて前記直交多重信号から前記直交多重信号のピークを取り除く第3のステップと、を含み、
    前記第2のステップでは、前記直交多重信号の時間単位毎にピークキャンセル波形を生成し、
    前記ピークキャンセル波形は、前記直交多重信号の信号周波数帯域の端に位置し、かつ、送信信号が配置されない周波数成分と、信号周波数帯域の中心に位置し、かつ、送信信号が配置されない周波数成分と、信号周波数帯域の送信信号が配置される周波数成分とを含むことを特徴とするピーク抑圧方法。
  2. 前記第2のステップでは、
    前記直交時間単位内に一つのピークを持つピークキャンセル波形の基本波形のピークと前記検出された直交多重信号のピークとが一致するシフト量を算出し、
    前記算出されたシフト量に基づいて前記ピークキャンセル波形を前記時間単位内で巡回シフトすることによって前記ピークキャンセル波形を生成することを特徴とする請求項1に記載のピーク抑圧方法。
  3. 前記第2のステップでは、
    ピークキャンセル波形のピークと前記検出された直交多重信号のピークとが一致するシフト量を算出し、
    前記算出されたシフト量に基づいて前記ピークキャンセル波形の各周波数成分の位相を変化させ、
    前記位相が変化されたピークキャンセル波形の各周波数成分を逆フーリエ変換することによって前記ピークキャンセル波形を生成することを特徴とする請求項1に記載のピーク抑圧方法。
  4. 前記2のステップでは、
    前記生成されたピークキャンセル波形にサイクリックプレフィクスを付加し、
    前記サイクリックプレフィクスが付加されたピークキャンセル波形の両端の振幅を減衰することによって前記ピークキャンセル波形を生成することを特徴とする請求項2又は3に記載のピーク抑圧方法。
  5. 前記直交多重信号は、複数の周波数帯域の直交多重変調信号を合成することによって得られることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のピーク抑圧方法。
  6. 所定の時間単位で直交性が保証される直交多重信号のピークを抑圧するピーク抑圧回路であって、
    前記直交多重信号は、OFDM信号であり、
    前記直交多重信号のピークを検出する検出部と、
    前記直交多重信号のシンボルタイミングを取得し、前記検出された直交多重信号のピークと前記取得されたシンボルタイミングとに基づいてピークキャンセル波形を生成する合成部と、
    前記生成されたピークキャンセル波形を用いて前記直交多重信号から前記直交多重信号のピークを取り除く除却部と、を備え、
    前記合成部は、前記直交多重信号の時間単位毎にピークキャンセル波形を生成し、
    前記ピークキャンセル波形は、前記直交多重信号の信号周波数帯域の端に位置し、かつ、送信信号が配置されない周波数成分と、信号周波数帯域の中心に位置し、かつ、送信信号が配置されない周波数成分と、信号周波数帯域の送信信号が配置される周波数成分とを含むことを特徴とするピーク抑圧回路。
  7. 前記合成部は、
    前記直交時間単位内に一つのピークを持つピークキャンセル波形の基本波形のピークと前記検出された直交多重信号のピークとが一致するシフト量を算出するシフト量算出部と、
    前記算出されたシフト量に基づいて前記ピークキャンセル波形を前記時間単位内で巡回シフトする巡回シフト部と、を備えることを特徴とする請求項6に記載のピーク抑圧回路。
  8. 前記合成部は、
    ピークキャンセル波形のピークと前記検出された直交多重信号のピークとが一致するシフト量を算出するシフト量算出部と、
    前記算出されたシフト量に基づいて前記ピークキャンセル波形の各周波数成分の位相を変化させる位相回転部と、
    前記位相が変化されたピークキャンセル波形の各周波数成分を逆フーリエ変換するIFFT処理部と、を備えることを特徴とする請求項6に記載のピーク抑圧回路。
  9. 前記合成部は、
    前記生成されたピークキャンセル波形にサイクリックプレフィクスを付加するCP付加部と、
    前記サイクリックプレフィクスが付加されたピークキャンセル波形の両端の振幅を減衰するシンボル窓処理部と、を備えることを特徴とする請求項7又は8に記載のピーク抑圧回路。
  10. 前記直交多重信号は、複数の周波数帯域の直交多重変調信号を合成することによって得られることを特徴とする請求項6から9のいずれか一つに記載のピーク抑圧回路。
  11. 送信するデータを所定の時間単位で直交性が保証される直交多重変調信号に変調するベースバンド変調器と、
    前記直交多重変調信号を直交多重信号に合成し、前記直交多重信号のピークを抑圧するピーク抑圧処理部と、
    前記抑圧された直交多重信号を無線送信周波数に変換する周波数変換器と、
    前記無線送信周波数に変換された直交多重信号の電力を増幅する増幅器と、を備える無線送信機であって、
    前記直交多重信号は、OFDM信号であり、
    前記ピーク抑圧処理部は、
    前記直交多重信号のピークを検出する検出部と、
    前記直交多重信号のシンボルタイミングを取得し、前記検出された直交多重信号のピークと前記取得されたシンボルタイミングとに基づいてピークキャンセル波形を生成する合成部と、
    前記生成されたピークキャンセル波形を用いて前記直交多重信号から前記直交多重信号のピークを取り除く除却部と、を備え、
    前記合成部は、前記直交多重信号の時間単位毎に前記ピークキャンセル波形を生成し、
    前記ピークキャンセル波形は、前記直交多重信号の信号周波数帯域の端に位置し、かつ、送信信号が配置されない周波数成分と、信号周波数帯域の中心に位置し、かつ、送信信号が配置されない周波数成分と、信号周波数帯域の送信信号が配置される周波数成分とを含むことを特徴とする無線送信機。
  12. 前記合成部は、
    前記直交時間単位内に一つのピークを持つピークキャンセル波形の基本波形のピークと前記検出された直交多重信号のピークとが一致するシフト量を算出するシフト量算出部と、
    前記算出されたシフト量に基づいて前記ピークキャンセル波形を前記時間単位内で巡回シフトする巡回シフト部と、を備えることを特徴とする請求項11に記載する無線送信機。
  13. 前記合成部は、
    ピークキャンセル波形のピークと前記検出された直交多重信号のピークとが一致するシフト量を算出するシフト量算出部と、
    前記算出されたシフト量に基づいて前記ピークキャンセル波形の各周波数成分の位相を変化させる位相回転部と、
    前記位相が変化されたピークキャンセル波形の各周波数成分を逆フーリエ変換するIFFT処理部と、を備えることを特徴とする請求項11に記載の無線送信機。
  14. 前記合成部は、
    前記生成されたピークキャンセル波形にサイクリックプレフィクスを付加するCP付加部と、
    前記サイクリックプレフィクスが付加されたピークキャンセル波形の両端の振幅を調整するシンボル窓処理部と、を備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の無線送信機。
  15. 前記直交多重信号は、複数の周波数帯域の直交多重変調信号を合成することによって得られることを特徴とする請求項11から14のいずれか一つに記載の無線送信機。
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