JP5009776B2 - エンジンのシール構造、樹脂リング、およびエンジン - Google Patents
エンジンのシール構造、樹脂リング、およびエンジン Download PDFInfo
- Publication number
- JP5009776B2 JP5009776B2 JP2007336120A JP2007336120A JP5009776B2 JP 5009776 B2 JP5009776 B2 JP 5009776B2 JP 2007336120 A JP2007336120 A JP 2007336120A JP 2007336120 A JP2007336120 A JP 2007336120A JP 5009776 B2 JP5009776 B2 JP 5009776B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- ring
- seal structure
- cylinder liner
- resin ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
ここで、「エンジンスラスト方向」とは、クランクシャフトの軸線方向およびシリンダライナの軸線方向に対して直交する方向をいう。
ここで、「接している」とは、単に樹脂リングとシールリングとが接しているほかに、樹脂リングとシールリングとが接着剤等で接着されているか、または一体に成形されている場合も含む。
そして、シリンダライナの軸線方向および径方向の少なくともいずれか一方に対して切断面が交差していることで、切断面にてキャビテーションの進行を遮断でき、シールリングへのキャビテーションの影響を防止できる。
図1は、本実施形態でのシール構造が適用された水冷式エンジン10を示す断面図であり、図2は、シール構造の要部を示す断面図である。図3(A)は、シール構造を構成する樹脂リングとしてのバックアップリング4の斜視図であり、図3(B)は、バックアップリング4の正面図である。図4は、図1のIV−IV線でのシリンダブロック2の断面図である。
図3(A),(B)に示すように、バックアップリング4の周方向の途中には切断部41が設けられている。切断部41によりバックアップリング4は、正面視した場合にシリンダライナ1の軸線方向に対して適宜な角度で切断されている。すなわち、切断面44は、シリンダライナ1の軸線方向に対して交差するように切断されている。バックアップリング4の一箇所を切断することで、弾性の小さいバックアップリング4を広げながら凹部12に容易に装着できる。なお、図3(A)では、切断面44が見えるようにバックアップリング4を開きぎみにして、図示している。
例えば、前記実施形態では、バックアップリング4は、切断部41により正面視した状態で斜めに切断されていたが、シリンダライナ1の軸線方向に沿って図中鉛直に切断されてもよい。これによっても、シリンダライナ1へ装着が容易であり、エンジンスラスト方向を外して切断部41を位置させることで、角形シールリング5は切断部41を介してキャビテーションの影響を受けることがない。
Claims (6)
- 水冷式エンジンのシリンダライナに装着されるとともに、このシリンダライナとシリンダブロックとの間に形成されたウォータジャケットに臨む樹脂リングを有するシール構造であって、
前記樹脂リングは、熱可塑性樹脂製により形成され、かつ周方向の途中が切断部によって切断されており、
前記切断部は、エンジンスラスト方向から外れて位置し、
前記切断部によって切断されることで形成される切断面は、前記シリンダライナの軸線方向および径方向の少なくともいずれか一方に対して交差して形成されている
ことを特徴とするエンジンのシール構造。 - 請求項1に記載のエンジンのシール構造において、
前記ウォータジャケットに臨む側とは反対側では、前記樹脂リングにゴム製のシールリングが接している
ことを特徴とするエンジンのシール構造。 - 請求項1または請求項2に記載のエンジンのシール構造において、
前記シリンダライナは前記シリンダブロックに圧入されるとともに、前記樹脂リングが装着される凹部が周方向に沿って設けられ、
この凹部内にはラウンド状の角部が設けられ、
前記樹脂リングには、前記シリンダライナの圧入方向の前方側の外周部分に面取り部が、圧入方向の後方側の内周部分に曲面部がそれぞれ設けられ、
この樹脂リングの曲面部が前記凹部内の角部に密接する
ことを特徴とするエンジンのシール構造。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のエンジンのシール構造において、
前記エンジンスラスト方向に対して周方向の前後30°の範囲を外れて前記切断部が位置している
ことを特徴とするエンジンのシール構造。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のエンジンのシール構造に用いられる
ことを特徴とする樹脂リング。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のエンジンのシール構造が採用されている
ことを特徴とするエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007336120A JP5009776B2 (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | エンジンのシール構造、樹脂リング、およびエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007336120A JP5009776B2 (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | エンジンのシール構造、樹脂リング、およびエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009156183A JP2009156183A (ja) | 2009-07-16 |
JP5009776B2 true JP5009776B2 (ja) | 2012-08-22 |
Family
ID=40960455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007336120A Expired - Fee Related JP5009776B2 (ja) | 2007-12-27 | 2007-12-27 | エンジンのシール構造、樹脂リング、およびエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5009776B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014118269A1 (de) | 2014-12-10 | 2016-06-16 | Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH | Gehäuse mit hiergegen gedichtetem zylindrischem Einsatz |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5843640Y2 (ja) * | 1977-09-16 | 1983-10-03 | 日野自動車株式会社 | 内燃機関のシリンダライナ− |
JPS58132264U (ja) * | 1982-03-01 | 1983-09-06 | エヌオーケー株式会社 | バツクアツプリング |
JPH0796904B2 (ja) * | 1989-09-22 | 1995-10-18 | 宣行 杉村 | シール装置 |
JP4877474B2 (ja) * | 2005-11-14 | 2012-02-15 | Nok株式会社 | 炭酸ガスシール用密封装置 |
-
2007
- 2007-12-27 JP JP2007336120A patent/JP5009776B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009156183A (ja) | 2009-07-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5835836B2 (ja) | 密封構造 | |
JP7394521B2 (ja) | 通気ユニット | |
JPWO2020026893A1 (ja) | 密封装置及びガスケット | |
JP2010156457A (ja) | インサートを有するリングシール | |
JP5009776B2 (ja) | エンジンのシール構造、樹脂リング、およびエンジン | |
JP6780836B2 (ja) | スペーサ | |
JP5855112B2 (ja) | 燃料ポンプのシール構造 | |
JP6610673B2 (ja) | ダストシール | |
JP2007154812A (ja) | 合成樹脂製カバー類のフランジ構造 | |
JP2009293508A (ja) | オイルパン | |
JP2011012794A (ja) | ヘッドカバーガスケット | |
JP5988248B2 (ja) | 三面合せ部の密封構造 | |
JP6760010B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP6653566B2 (ja) | フランジの固定構造 | |
JP4433475B2 (ja) | ホースの締結構造 | |
JP2009121588A (ja) | 防振ゴム | |
JP6383580B2 (ja) | ウォータジャケットスペーサ | |
JP6168471B2 (ja) | 管継手の密封構造 | |
JP2009174609A (ja) | 筒型防振マウント | |
JP7338060B2 (ja) | 密封構造 | |
JP5437116B2 (ja) | 防振装置 | |
JP6796062B2 (ja) | フィルター付きガスケット | |
JP5617658B2 (ja) | 密封装置 | |
JP6573791B2 (ja) | 燃料タンク、エンジン及び刈払機 | |
JP4953207B2 (ja) | オイルストレーナ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110307 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120508 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120531 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |