JP4433475B2 - ホースの締結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ホースをニップルに挿入し、そのホースの外周をホースクランプで締結する場合におけるホースの締結構造に関するものである。
合成ゴムや熱可塑性エラストマーで形成されたホースを、硬質合成樹脂で形成されたニップルに挿入し、そのホースの外周を帯状のホースクランプで、締め付けて、締結することが通常行なわれている。このニップルは、そのニップルが取付けられるタンク等が形成される材料により、その材料は選択されてきた。
例えば、従来、自動車用燃料タンクの構造としては、金属製のものが用いられていたが、近年車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって熱可塑性合成樹脂製のものが用いられるようになってきた。そのため合成樹脂製の燃料タンクにニップルを取り付ける場合は、溶着や接着が容易であり、ホースクランプで締め付けることができる強度を有しているため、硬質合成樹脂製のニップルが使用されている。
即ち、図5に示すように、燃料タンク1内へフィラーホース120を使用して燃料を注入する場合は、まず、ニップル110のフランジ113を燃料タンク1の外壁に溶着または接着し、そのニップル110の筒状部111にこのフィラーホース120を挿入する。そして、フィラーホース120の外周を帯状のホースクランプ30で締め付けて固定する(例えば、特許文献1参照。)。
このとき、ニップル110の筒状部111の先端部112には、外周面に凸条が設けてホースの抜け止めを図ってもよい。
このホースを通して合成樹脂に対して透過性のある液体や気体を通過させる場合は、このニップル110の筒状部111から、その液体や気体が透過する場合がある。
上記のように、燃料タンク1にガソリン等の燃料を注入する場合は、ガソリンの蒸気がニップル110の筒状部111を透過する。フィラーホース120は、ガソリン等の燃料を透過しない材料で形成されているため、透過したガソリンの蒸気の蒸気はフィラーホース120とニップル110の筒状部111の間に溜まることとなる。
フィラーホース120は、ホースクランプ30で締め付けられているため、ホースクランプ30よりも上部(ホースの中央方向)では、透過したガソリンの蒸気はフィラーホース120の先端方向には流出せず、フィラーホース120とニップル110の筒状部111の隙間を通り、フィラーホース120中央部に還流することができる。
ホースクランプ30よりも先端方向では、フィラーホース120の先端はニップル110のフランジ113に密着しているため、透過したガソリンの蒸気は、フィラーホース120とニップル110の筒状部111の隙間に溜まり、フィラーホース120中に含まれる可塑剤や他の配合剤を抽出する。その後、抽出物がフランジ113の表面に流出することとなる。特に、ガソリン等が高温になるとニップル110の筒状部111が膨潤し、ガソリンが透過しやすくなる。
特開平8−233179号公報
この流出したフィラーホース120中の可塑剤や他の配合剤は、多くは着色されており、流出するとフランジ113や燃料タンク1の表面を汚染し、外観を損ねることとなる。
このため、フランジ113や燃料タンク1の表面の汚染を防止し、ホース120を確実にニップルに締結することができるホースの締結構造が必要とされていた。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、ホースをニップルに挿入し、ホースの外周をホースクランプで緊締し締結するホースの締結構造において、
ホースは、ゴム、熱可塑性エラストマーまたは軟質合成樹脂で形成され、ニップルは、ホースを挿入する筒状部と、ニップルを取付部材に固定するフランジから構成されるとともに、ニップルは、硬質合成樹脂で形成され、ホースクランプの締結部分より先端側のホース内面とニップルの筒状部の外面との間に空間を設け、空間と連通する隙間をニップルのフランジとホース先端面の間に設けることを特徴とするホースの締結構造である。
請求項1の本発明では、ホースは、ゴム、熱可塑性エラストマーまたは軟質合成樹脂で形成されるため、柔軟性を有し、自動車の振動等を吸収することができるとともに、ホースの取付け位置に応じて自由に形状を設定し、製造することができる。
ニップルは、ホースを挿入する筒状部と、ニップルを取付部材に固定するフランジから構成されるとともに、ニップルは、硬質合成樹脂で形成されるため、フランジと取付部材を確実に固着して、フランジの固着部分から燃料等の液体や気体の漏洩を防止することができる。筒状部が硬質合成樹脂で形成されるため、ホースの挿入後にホースクランプで締め付けることができる。
ホースクランプの締結部分より先端側のホース内面とニップルの筒状部の外面との間に空間を設けることにより、ホース内面と筒状部の外面との間の空間に空気を流通させることができ、ニップルの筒状部を透過したガソリンの蒸気等がその空間に溜まることがなく、外部に放出されるため、ホースから可塑剤や配合剤を抽出することがない。
ホース内面と筒状部の外面との間の空間と連通する隙間をニップルのフランジとホース先端面の間に設けることにより、ニップルの筒状部を透過したガソリンの蒸気を、その空間を経由して、フランジとホース先端面の間の隙間から外部へ放出することができるため、ホース内面と筒状部の外面との間の空間にニップルの筒状部を透過したガソリンの蒸気等が溜まることがない。
そのため、ニップルの筒状部を透過したガソリンの蒸気等による抽出物がフランジの表面に流出することがなく、フランジの表面を汚染することがない。
請求項2の本発明は、上記ホースクランプの締結部分より先端側のホース内面とニップルの筒状部の外面との間の空間は、ホースクランプの締結部分より先端側のホース内面の全周または一部が凹部となり形成されたホースの締結構造である。
請求項2の本発明では、ホースクランプの締結部分より先端側のホース内面とニップルの筒状部の外面との間の空間は、ホースクランプの締結部分より先端側のホース内面の全周または一部が凹部となり形成されている。この空間は、ホースの先端の内面を切り取るのみで形成することができ、形成が容易である。また、この空間はホースの先端の端面とフランジの間の隙間と直接連通させることができ、ニップルの筒状部を透過したガソリンの蒸気等をすばやく外部に放出させることができる。
請求項3の本発明は、上記ホースクランプの締結部分より先端側のホース内面とニップルの筒状部の外面との間の空間は、ニップルの筒状部の外面に設けられ、フランジとの連続部分付近からホースクランプの締結部分まで長手方向に伸びる複数の凹溝により形成されたホースの締結構造である。
請求項3の本発明では、上記空間は、ニップルの筒状部の外面に設けられ、フランジとの連続部分付近からホースクランプの締結部分まで長手方向に伸びる複数の凹溝により形成さている。このため、ホースを筒状部に挿入するのみで筒状部とホース内面の間に空間を形成できるとともに、ニップルを射出成形等で形成するときに同時に複数の凹溝を形成することができ、製造が容易である。
請求項4の本発明は、上記ホースクランプの締結部分より先端側のホース内面とニップルの筒状部の外面との間の空間は、ホース先端の内面が外周先端から内周面方向に斜面状に切り欠かれて形成されたホースの締結構造である。
請求項4の本発明では、上記空間は、ホース先端の内面が外周先端から内周面方向に斜面状に切り欠かれて形成されたため、ホースの先端をテーパー状に切り取るのみで空間を形成することができ、加工が容易である。
請求項5の本発明は、上記ホースクランプの締結部分より先端側のホース内面とニップルの筒状部の外面との間の空間は、ホース先端のホースクランプの緊締位置付近まで、全周が切り欠いて、または一部が複数の長手方向に短冊状に切り欠いて形成されたホースの締結構造である。
請求項5の本発明では、空間は、ホース先端のホースクランプの緊締位置付近まで、全周が切り欠いて、または一部が複数の長手方向に短冊状に切り欠いて形成されているため、ホースクランプが締め付けられる部分より先端側のホースの全部または一部を無くすことができ、筒状部を透過したガソリンの蒸気等を直ちに外部へ放出することができる。
請求項6の本発明は、ニップルのフランジとホース先端面の間に設けられ、上記空間と連通する隙間は、ニップルの上記筒状部との連続部分付近のフランジの上面に複数の凸部を形成し、凸部にホースの先端が当接することによりホースの先端とフランジの間に形成されるホースの締結構造である。
請求項6の本発明では、ニップルのフランジとホース先端面の間に設けられ、上記空間と連通する隙間は、ニップルの筒状部との連続部分付近のフランジの上面に複数の凸部を形成し、凸部にホースの先端が当接することにより形成される。このため、ホースをニップルに挿入するのみで、ホースの先端とフランジの間に形成することができるとともに、この凸部はニップルを射出成形等で形成するときに同時に形成することができ、製造が容易である。
請求項7の本発明は、ニップルのフランジとホース間に設けられ、上記空間と連通する隙間は、ホースの先端に複数の凸状部を形成し、ホースの先端の凸状部がニップルのフランジの上面に当接して、凸状部以外のホースの先端部分とフランジとの間で形成されるホースの締結構造である。
請求項7の本発明では、上記空間と連通する隙間は、ホースの先端に複数の凸状部を形成し、ホースの先端の凸状部がニップルのフランジの上面に当接して、凸状部以外のホースの先端部分とフランジとの間で形成されるものである。このため、ホース先端に凸状部を形成するのみで上記空間と連通する隙間を形成することができる。また、ホースを凸条部がフランジに当接するまで挿入すれば、隙間を形成することができ、ホースの装着が容易である。
請求項8の本発明は、ニップルのフランジとホース間に設けられ、上記空間と連通する隙間は、ホースの先端に複数の凹部を形成し、ホースの先端をニップルのフランジの上面に当接して、凹部の部分とフランジとの間で形成されるホースの締結構造である。
請求項8の本発明では、空間と連通する隙間は、ホースの先端に複数の凹部を形成し、ホースの先端をニップルのフランジの上面に当接して、凹部の部分とフランジとの間で形成される。このため、ホース先端に凹部を形成するのみで上記空間と連通する隙間を形成することができる。また、ホースの凹部以外の先端がフランジに当接するまで挿入すれば、隙間を形成することができ、ホースの装着が容易である。
請求項9の本発明は、ホースは、ホースクランプの締め付け部分においてホースの外周に、ホースクランプを挟むように先端側と中心側にリブを形成したホースの締結構造である。
請求項9の本発明では、ホースクランプの締め付け部分においてホースの外周に、ホースクランプを挟むように先端側と中心側にリブを形成した。このため、ホースクランプを装着し、締め付ける部分が明確となり、ホースクランプの位置がずれなくて、確実にホースを締め付けることができるとともに、ニップルの筒状部とホース内面の間に設ける空間をホースクランプが潰すことがなく、その空間のすぐ上部を締め付けて、ガソリン等がニップルの筒状部とホース内面に溜まることを防止することができる。
請求項10の本発明は、ホースは、自動車用燃料タンクに燃料を供給するフィラーホースであり、ニップルは、自動車用燃料タンクにフィラーホースを取付けるニップルであるホースの締結構造である。
請求項10の本発明では、ホースは、自動車用燃料タンクに燃料を供給するフィラーホースであり、ニップルは、自動車用燃料タンクにフィラーホースを取付けるニップルである。このため、ガソリンの蒸気がニップルの筒状部を通過して透過する場合でも、その蒸気がニップルとフィラーホースの間に溜まることがなく、フィラーホースの可塑剤等を抽出することがない。
ホースクランプの締結部分より先端側のホース内面とニップルの筒状部の外面との間に空間を設け、その空間と連通する隙間をニップルのフランジとホース先端面の間に設けることにより、その空間を経由して、フランジとホース先端面の間の隙間から、ニップルの筒状部を透過したガソリンの蒸気等を外部へ逃がすことができるため、ホース内面と筒状部の外面との間の空間にニップルの筒状部を透過したガソリンの蒸気等が溜まることがない。
そのため、ニップルの筒状部を透過したガソリンの蒸気等がホース内の可塑剤等を抽出することがなく、フランジの表面に流出することがなく、フランジや燃料タンク等の表面を汚染することがない。
本発明は、ゴム、熱可塑性エラストマーまたは軟質合成樹脂で形成されたホースを、ホースを挿入する筒状部と、取付部材に固定するフランジから構成される硬質合成樹脂で形成されたニップルに締結するホースの締結構造に関するものである。
以下、本発明の実施の形態を、自動車用燃料タンクに固着されたニップルに、燃料タンクに燃料を注入するフィラーホースを例にとり、図1〜図4に基づき説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す断面図である。
燃料タンク1の上面にニップル10が固着されている。ニップル10は、円盤状のフランジ13と円筒状の筒状部11から一体に形成されている。フランジ13は、下面が燃料タンク1の上面と熱溶着または接着により強固に固着されている。フランジ13の中央部は、筒状部11の内径と同じ大きさで、燃料タンク1に設けられた燃料注入用の孔と同じ大きさの孔が設けられている。
筒状部11はフランジ13の上面側にフランジ13と一体に円筒状に形成される。筒状部11の先端部12には、外周の全周に亘り断面が半円形の突起が形成されている。この突起は、後述するフィラーホース20が挿入されたときに、フィラーホース20の内面に食い込んで、フィラーホース20が筒状部11から抜けることを防止するとともに、フィラーホース20と筒状部11の間のシール性を向上させている。
フィラーホース20は、燃料タンク1に燃料を注入するホースで、車体の外面に設けられた燃料注入口から燃料タンク1までを連結し、燃料タンク1に燃料を注入する。フィラーホース20は、中央部分は車体の振動を吸収するために蛇腹状に形成されることもあるが、両端の部分は円筒状に形成されている。
図1は、フィラーホース20の先端をニップル10に取付けた部分の断面形状を示すものである。
フィラーホース20は、上記の通りニップル10の筒状部11に挿入され、その外周をホースクランプ30で締め付けて、締結される。ホースクランプ30で締め付けられるため、フィラーホース20が筒状部11から抜けることを防止することができるとともに、フィラーホース20と筒状部11の間のシール性を向上させている。
フィラーホース20の先端付近の外周には、ホースクランプ30の締め付け部分において、ホースクランプ30を挟むように先端側と中心側に、2本のクランプ用リブ22、23が形成されている。クランプ用リブ22とクランプ用リブ23の間隔は、ホースクランプ30の幅よりも若干大きく設けられており、その間には、ホースクランプ30が装着される。
クランプ用リブ22、23を形成したため、ホースクランプ30を装着する部分が明確となり、確実にフィラーホース20を締め付けることができるとともに、ホースクランプ30がずれることがなく、後述するニップルの筒状部11とホース内面の間に設ける空間をホースクランプ30が潰すことがなく、その空間のすぐ上部を締め付けて、フィラーホース20が抜けることを防止するとともに、ガソリン等がニップル10の筒状部11とフィラーホース20の間から漏洩することを防止することができる。
フィラーホース20の先端において、ホースクランプ30の締結部分より先端側のフィラーホース20の内面は、切り欠かれて、肉厚が薄く、先端凹部24を形成している。この先端凹部24は、フィラーホース20の内面の全周に亘り設けられてもよく、あるいは、内面の複数の部分が部分的に切り欠かれて形成してもよい。先端凹部24の形成は、フィラーホース20が型成形で形成されるときは、金型に先端凹部24を形成する凸部を設けて、フィラーホース20全体を成形するときに同時に形成することができる。フィラーホース20を押出成形で形成するときは、押出成形後にフィラーホース20の先端部の内面を切除して形成してもよい。
フィラーホース20の先端面と、ニップル10のフランジ13の上面との間には隙間40が設けられている。本実施の形態では、フィラーホース20の先端に先端凸状部27が形成されている。このため、フィラーホース20を筒状部11に挿入すると、先端凸状部27がフランジ13の上面に当接して、挿入が止まり、フィラーホース20の先端面と、ニップル10のフランジ13の上面との間に隙間40を形成することができる。
これによって、フィラーホース20の先端凹部24により形成された空間と、フィラーホース20の先端の端面とフランジ13の間の隙間40と直接連通させることができる。
このようにして、ホースクランプ30の締結部分より先端側のフィラーホース20の内面とニップル10の筒状部11の外面との間に空間を設けることにより、フィラーホース20内面と筒状部の外面との間の空間に空気を流通させることができる。このため、燃料タンク1から発生したガソリン等の蒸気が、ニップル10の筒状部11を透過した場合でも、その空間から隙間40を経由して外部に放出される。したがって、透過したガソリンの蒸気等が筒状部11とフィラーホース20の間で溜まることがなく、フィラーホース20から可塑剤や配合剤を抽出することがない。
そのため、筒状部11を透過したガソリンの蒸気等による抽出物がフランジ13の表面に流出することがなく、フランジ13や燃料タンク1の表面を汚染することがない。
次に、図2に基づき、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、ニップル10の筒状部11の外面形状と、フィラーホース20の先端部の内面形状が異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分を説明し、他の部分は説明を省略する。
フィラーホース20の内面は、第1の実施の形態と比べて、凹部が設けられていなく、他の部分と同じ肉厚であり、筒状部11に密着している。フィラーホース20の先端に先端凸状部が形成されていなく、先端面はフラットな同一平面状をなしている。
ニップル10は、筒状部11の外面において、フランジ13との接続部分付近からホースクランプ30の締結部分付近まで長手方向に伸びる複数の凹溝14が並んで形成されている。
このため、フィラーホース20を筒状部11に挿入した場合は、この凹溝14においてフィラーホース20と筒状部11の間に空間が形成される。この凹溝14はフランジ13との接続部分付近まで形成されているので、この空間はフィラーホース20の先端とフランジ13の間の隙間40を経由して外部と連通している。
さらに、フランジ13において、筒状部11と連続するコーナー部分の上面に部分的に複数の凸部15を円周状に形成する。このため、フィラーホース20を筒状部11に挿入したときに、フィラーホース20の先端面は、この凸部15に当接して、フランジ13との間に隙間40を形成する。この隙間40が、上記のとおり、凹溝14により形成される空間と連通する。
このため、第1の実施の形態と同様に、燃料タンク1から発生したガソリン等の蒸気が、ニップル10の筒状部11を透過した場合でも、その凹溝14により形成された空間からフィラーホース20の先端の隙間40を経由して外部に放出される。したがって、透過したガソリンの蒸気等が筒状部11とフィラーホース20の間で溜まることがなく、フィラーホース20から可塑剤や配合剤を抽出することがない。したがって、フランジ13や燃料タンク1の表面を汚染することがない。
なお、ニップル10の凹溝14と凸部15は、いずれもニップル10を射出成形等で成形するときに同時に形成することができ、成形が容易であり、手間がかからない。
次に、図3に基づき、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、フィラーホース20の先端部の形状が異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分を説明し、他の部分は説明を省略する。
フィラーホース20の先端において、フィラーホース20の内面が外周先端から内周面方向に斜面状に切り欠かれて形成されている。この斜面により、フィラーホース20の内面と筒状部11の外面の間に空間が形成される。この斜面は、ホースの先端からクランプ用リブが形成されている部分の内面付近まで形成されることが好ましい。
フィラーホース20の先端は複数の凹部24が形成されている。この凹部24がフィラーホース20の先端とフランジ13との間の隙間40を形成することができる。
この凹部24を経由して上記空間が外部と連通することができる。
このため、第1の実施の形態と同様に、燃料タンク1から発生したガソリン等の蒸気が、ニップル10の筒状部11を透過した場合でも、斜面により形成された空間から凹部24により形成された隙間40を経由して外部に放出される。したがって、透過したガソリンの蒸気等が筒状部11とフィラーホース20の間で溜まることがなく、フィラーホース20から可塑剤や配合剤を抽出することがない。したがって、フランジ13や燃料タンク1の表面を汚染することがない。
なお、フィラーホース20の先端の内面に形成された斜面状に切り欠きと、先端に形成された凹部24は、フィラーホース20を型成形する場合は、成形時に同時に形成することができ、成形が容易であり、手間がかからない
フィラーホース20を押出成形する場合は、ホースの先端内面をテーパー状に切り取り、先端の一部を半円状に切り取るのみで形成することができ、加工が容易である。
次に、図4に基づき、第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、フィラーホース20の先端部の形状が異なり、他の部分は同様であるため、異なる部分を説明し、他の部分は説明を省略する。
フィラーホース20の先端において、フィラーホース20の先端が全周に亘り切り欠かれているか、あるいは長手方向に部分的に複数の短冊状に外周先端から切り欠かれて形成されている。
フィラーホース20の先端が全周に亘り切り欠かれている場合は、その切り欠かれた全周が、長手方向に短冊状に外周先端から切り欠かれている場合は、その短冊状の切欠部54b部分が、フィラーホース20と筒状部11の間の空間と、フィラーホース20の先端とフランジ13との間の隙間40の両方を形成することができる。
このため、第1の実施の形態と同様に、燃料タンク1から発生したガソリン等の蒸気が、ニップル10の筒状部11を透過した場合でも、この切りかかれた部分からガソリン等の蒸気が、外部に放出される。したがって、透過したガソリンの蒸気等が筒状部11とフィラーホース20の間で溜まることがなく、フィラーホース20から可塑剤や配合剤を抽出することがない。したがって、フランジ13や燃料タンク1の表面を汚染することがない。
次に、ニップル10とフィラーホース20を形成する材料について説明する。
ニップル10を形成する材料は、合成樹脂製の燃料タンク1との溶着または接着性と耐燃料油性、強度等を考慮して選択される。さらに、ニップル10は、ホースクランプ30で締め付けられるときに、変形しないように強度の大きい硬質合成樹脂が使用される。たとえば、燃料タンク1が高密度ポリエチレンで形成されている場合は、ニップル10は、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンビニルアルコール、ポリアセタール、ポリアミド等の熱可塑性合成樹脂を使用することができる。
フィラーホース20を形成する材料は、耐燃料油性、柔軟性等を考慮して合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂から選択される。例えば、合成ゴムではNBR等を使用することができ、熱可塑性エラストマーと軟質合成樹脂の場合には表面にフッ素ゴムの薄膜を設けてもよい。
本発明の第1の実施の形態を示す、フィラーホースとニップルの締結部の断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す、フィラーホースとニップルの締結部の断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す、フィラーホースとニップルの締結部の断面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す、フィラーホースとニップルの締結部の断面図である。 従来のフィラーホースとニップルの締結部の断面図である。
符号の説明
1 燃料タンク
10 ニップル
11 筒状部
13 フランジ
14 凹溝部
15 凸部
20 フィラーホース(ホース)
22、23 クランプ用リブ
24 先端凹部
30 ホースクランプ

Claims (10)

  1. ホースをニップルに挿入し、該ホースの外周をホースクランプで緊締し締結するホースの締結構造において、
    上記ホースは、ゴム、熱可塑性エラストマーまたは軟質合成樹脂で形成され、上記ニップルは、上記ホースを挿入する筒状部と、上記ニップルを取付部材に固定するフランジから構成されるとともに、上記ニップルは、硬質合成樹脂で形成され、
    上記ホースクランプの締結部分より先端側のホース内面と上記ニップルの筒状部の外面との間に空間を設け、該空間と連通する隙間を上記ニップルのフランジとホース先端面の間に設けることを特徴とするホースの締結構造。
  2. 上記空間は、上記ホースクランプの締結部分より先端側のホース内面の全周または一部が凹部となり形成された請求項1に記載のホースの締結構造。
  3. 上記空間は、上記ニップルの筒状部の外面に設けられ、上記フランジとの連続部分付近から上記ホースクランプの締結部分まで長手方向に伸びる複数の凹溝により形成された請求項1に記載のホースの締結構造。
  4. 上記空間は、上記ホース先端の内面が外周先端から内周面方向に斜面状に切り欠かれて形成された請求項1に記載のホースの締結構造。
  5. 上記空間は、上記ホース先端の上記ホースクランプの緊締位置付近まで、全周が切り欠いて、または一部が複数の長手方向に短冊状に切り欠いて形成された請求項1に記載のホースの締結構造。
  6. 上記ニップルのフランジとホースの間に設けられ、上記空間と連通する隙間は、上記ニップルの上記筒状部との連続部分付近のフランジの上面に複数の凸部を形成し、該凸部に上記ホースの先端が当接することによりホースの先端とフランジの間に形成される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のホースの締結構造。
  7. 上記ニップルのフランジとホースの間に設けられ、上記空間と連通する隙間は、上記ホースの先端に複数の凸状部を形成し、上記ホースの先端の凸状部が上記ニップルのフランジの上面に当接して、上記凸状部以外のホースの先端部分とフランジとの間で形成される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のホースの締結構造。
  8. 上記ニップルのフランジとホースの間に設けられ、上記空間と連通する隙間は、上記ホースの先端に複数の凹部を形成し、上記ホースの先端を上記ニップルのフランジの上面に当接して、上記凹部の部分とフランジとの間で形成される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のホースの締結構造。
  9. 上記ホースは、上記ホースクランプの締め付け部分においてホースの外周に、上記ホースクランプを挟むように先端側と中心側にリブを形成した請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のホースの締結構造。
  10. 上記ホースは、自動車用燃料タンクに燃料を供給するフィラーホースであり、上記ニップルは、自動車用燃料タンクにフィラーホースを取付けるニップルである請求項1乃至請求項9のいずれかに記載のホースの締結構造。
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