JP2006143172A - 燃料タンクにおける溶着ジョイント - Google Patents

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Abstract

【課題】溶着部からの燃料透過の問題を良好に解決することのできる樹脂製の燃料タンクにおける樹脂製の溶着ジョイントを提供することを目的とする。
【解決手段】配管用のチューブ14の接続部としての筒状部16とその基端部の溶着部18とを有し、溶着部18において樹脂製の燃料タンク10の開口部34の周縁部に溶着により一体化されてチューブ14を燃料タンク10に連結せしめる溶着ジョイント12において、EVOHの水酸基に対して親和性の高い官能基を導入して成る変性HDPEとEVOHとをアロイ化して成る樹脂アロイ材を用いて溶着部18と筒状部16の全体を一体に成形する。
【選択図】 図1

Description

この発明は樹脂製の燃料タンクにおける配管用のチューブ又はコネクタ接続のための樹脂製のジョイント、詳しくは燃料タンクに溶着されて接続部を構成する樹脂製の溶着ジョイントに関する。
自動車に搭載される燃料タンクには、給油口から注入された燃料を燃料タンクに導くためのチューブ或いはコネクタ等を接続するためのジョイントが一体に設けられている。
ここで例えば給油口からの燃料を燃料タンクに導くチューブの場合、従来にあってはゴム製のチューブ(ゴムホース)が用いられて来たが、近年、環境保全の観点から燃料がホースを通じて外部に透過することに対する規制が厳しくなって来ており、そこで配管用のチューブとして、ゴムホースに樹脂のバリア層を有するゴム樹脂複合チューブ,耐燃料透過性を有するフッ素ゴムから成るゴムチューブ,或いは樹脂のみの樹脂チューブが採用されるに到っている。
従来、これらチューブの燃料タンクに対する接続構造として、例えば図12に示すような接続構造が採用されている。
図12において200は樹脂製の燃料タンクで、202は同じく樹脂製の溶着ジョイントである。溶着ジョイント202は溶着により燃料タンク200に一体化されている。
溶着ジョイント202は、チューブ差込部としての筒状部204を有しており、その筒状部204の外周面上に突出する状態で環状の鍔状部206が設けられている。
208は給油口から注入された燃料を燃料タンク200に導くための樹脂チューブで、図12(B)に示しているように可撓性を付与するために蛇腹部210が設けられている。
図12(B)及び図13において、212はクイックコネクタで、樹脂チューブ208はこのクイックコネクタ212を介して溶着ジョイント202に接続される。
クイックコネクタ212は樹脂製のコネクタ本体214と、同じく樹脂製のリテーナ216とで構成されている。
コネクタ本体214は軸方向の一方の側にニップル部218を備えており、また他方の側にリテーナ216を弾性的に挿入させて保持するソケット状のリテーナ保持部230を備えている。
ニップル部218は、樹脂チューブ208を外嵌状態に圧入されてこれを固定する部分であって、外周面に環状突起232を軸方向に隔てて複数有する、断面形状が鋸歯状をなす抜止部が形成されている。また内周側には複数のOリング(シールリング)234が保持されている。
一方ソケット状のリテーナ保持部230には円弧状の凹部236が設けられており、また対応した円弧形状をなす部分リング状部238が設けられている。
リテーナ216は全体的に径方向に弾性変形可能とされており、リテーナ保持部230における部分リング状部238に弾性的に嵌り合う円弧状の溝240と、溶着ジョイント202側の鍔状部206を軸方向に挿入ガイドするとともにリテーナ216全体を弾性的に拡径させるためのテーパ状のガイド面242と、鍔状部206を係入させる円弧形状の係入凹部244とを備えている。
この接続構造では、コネクタ本体214のニップル部218に樹脂チューブ208の端部を強制的に圧入して固定しておく。
その際、樹脂チューブ208の端部はニップル部218への圧入によって図12(B)に示しているように拡径変形し、強い緊締力でニップル部218を径方向に締め付ける。
そしてその締付力と、ニップル部218に設けた環状突起232の食込み作用とで、樹脂チューブ208の端部がコネクタ本体214に固定状態となる。
これと併せてリテーナ216をコネクタ本体214に装着保持させておき、その状態でクイックコネクタ212を溶着ジョイント202の筒状部204に外挿する。
このとき、コネクタ本体214に保持されたリテーナ216が鍔状部206によって弾性的に拡径変形させられ、そして鍔状部206が係入凹部244に到ったところで再び弾性的に縮径変形して、鍔状部206と係入凹部244とが係合状態となる。
これと同時に、筒状部204の鍔状部206より先端側の部分が、コネクタ本体214の内周側のOリング234に嵌り合った状態となって、筒状部204とコネクタ本体214との間が気密にシールされる。
一方これとは別に、上記クイックコネクタを介することなく樹脂チューブを溶着ジョイントの筒状部に直接に(ダイレクトに)差込み、接続を行うことが構想されている。
何れにしろ樹脂製の溶着ジョイントを樹脂製の燃料タンクに溶着一体化してチューブの接続部を構成する場合には次のような問題が内在している。
従来、燃料タンクの外層材としてはHDPE(高密度ポリエチレン)樹脂が用いられており、従ってこれに一体化される溶着ジョイントはこの燃料タンクに溶着可能であることが求められる。
その溶着のため、筒状部を含む溶着ジョイント全体を同材質のHDPE樹脂で構成することが考えられるが、HDPE樹脂の場合燃料タンクに対する溶着性は優れているものの、耐燃料透過性は不十分で、そこから燃料が外部に透過してしまう問題を生ずる。
またこのHDPEは耐へたり強度の点でも十分ではなく、樹脂チューブ等配管用のチューブからの強い締付力がかかると塑性変形してへたりを生じ易く、経時的にチューブの抜き力或いはシール性が低下する問題も生ずる。
また、鍔状部が形成されたHDPE製の溶着ジョイントにクイックコネクタを接続して、鍔状部をクイックコネクタのリテーナ(係止部)に係止して、接続する場合においても、引抜力が不足するといった問題が生じる。
この耐燃料透過性の問題の解決を目的としたものとして、下記特許文献1には、燃料タンクとの溶着性を有する材料で構成した第1部分と、耐燃料透過性(バリア性)を有する樹脂材で構成した第2部分とを径方向に積層して溶着ジョイントを構成する点が開示されている。
図14はその具体例を示している。
図14において、246は樹脂製の燃料タンクでHDPE樹脂から成る外層246aと内層246b及び耐燃料透過性に優れたEVOH樹脂のバリア層246cを積層して構成してある。
248はこの燃料タンク246に溶着一体化された樹脂製の溶着ジョイントで、この溶着ジョイント248はチューブ258の接続部(差込部)となる筒状部252と、その基端部の溶着部250とを有しており、その溶着部250において燃料タンク246に溶着されている。
筒状部252は外層254と内層256とが別の樹脂材で構成されている。詳しくは外層254が溶着部250と同じ樹脂材で、また内層256がこれよりも耐燃料透過性に優れたPA(ポリアミド)樹脂等のバリア材で構成されている。
尚260はチューブ258を嵌込状態にクランプするホースバンドである。
この構造の溶着ジョイント248において、筒状部252における外層254と溶着部250とを燃料タンク246に対して溶着性の高い、同材質のHDPE樹脂で構成すると、このHDPE樹脂は耐燃料透過性が十分でなく(そのために図14に示す溶着ジョイント248では筒状部252の内層256がバリア材で構成されている)、従って筒状部252については耐燃料透過性は確保できたとしても、HDPE樹脂から成る溶着部250については言わば剥き出しの状態となっており、燃料タンク246内の燃料がこの溶着部250を通じて外部に透過してしまうといった問題が内在している。
また図14に示す構造の溶着ジョイント248は、内層256と外層254及び溶着部250とを通常2色成形で一体に成形するが、このように溶着ジョイント248が複数種類の材料で構成されていると成形のための工程も多くなり、その分必然的にコストが高くなってしまう問題も内在する。
本発明はこのような問題点を解決するために案出されたものである。
尚本発明に対する先行技術として下記特許文献2に開示されたものがある。
この特許文献2にはEVOHをポリオレフィンとアロイ化する技術が開示されている。
特開2002−254938号公報 特開2002−241546号公報
本発明は以上のような事情を背景としてなされたもので、溶着部からの燃料透過の問題を良好に解決することのできる溶着ジョイントを提供することを目的とする。
また別の目的は、溶着ジョイントにおける溶着部及び筒状部の成形性を高めてコストを低減することにある。
また別の目的は、チューブに対する抜止部の耐へたり強度を高めて経時的な抜き力の低下を防止することにある。
更にまた別の目的は、燃料タンク内の燃料がその開口部,外層を通じて外部に透過するのを防止することにある。
而して請求項1のものは、配管用のチューブ又はコネクタの接続部としての筒状部と、その基端部の溶着部とを有し、該溶着部において樹脂製の燃料タンクの開口部の周縁部に溶着一体化された溶着ジョイントであって、EVOHの水酸基に対して親和性の高い官能基を導入して成る変性HDPEを単独で若しくはHDPEとともに該EVOHとアロイ化して成る樹脂アロイ材を用いて、前記溶着部と前記筒状部の少なくとも一部を一体に成形してあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記溶着部及び筒状部の全体を単一の上記樹脂アロイ材を用いて構成してあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1において、前記溶着部が前記樹脂アロイ材を用いた第1部分と、該第1部分に一体に成形され、前記燃料タンクに対して溶着性を有する、該第1部分とは異なった樹脂を用いた第2部分とで構成してあり、それら第1部分と第2部分とがともに該燃料タンクに溶着してあることを特徴とする。
請求項4のものは、請求項3において、前記第2部分が前記樹脂アロイ材を用いて構成してあり且つ該第2部分のHDPE/EVOHの比率が第1部分のそれに比べて高くしてあることを特徴とする。
請求項5のものは、請求項1,3〜4の何れかにおいて、前記筒状部の外周面には前記チューブ又はコネクタとの抜止めをなす抜止部が設けてあり、該抜止部を含む外層がPA樹脂等耐へたり強度に優れた高強度樹脂にて構成してあることを特徴とする。
請求項6のものは、請求項1,3〜5の何れかにおいて、前記筒状部の内層として前記樹脂アロイ材よりも耐燃料透過性に優れた樹脂を用いた高バリア層が設けてあることを特徴とする。
請求項7のものは、請求項1〜6の何れかにおいて、前記燃料タンクが中間層としてEVOH樹脂のバリア層を有する積層体であり、前記開口部の周縁部において該バリア層の端面が該積層体の外層を含む他の層の端面とともに露出せしめられていて、それら端面に対して前記溶着部が溶着されていることを特徴とする。
請求項8のものは、請求項1〜7の何れかにおいて、前記燃料タンクの開口部において該燃料タンク内に向かって前記筒状部とは反対向きに突出し、該燃料タンク内に配置されるバルブ等の樹脂製のケーシングに対して溶着により連結される、前記樹脂アロイ材よりも該ケーシングに対して溶着性に優れた樹脂を用いた連結部が一体に成形してあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明はEVOH(エチレンビニルアルコール)の水酸基に対して親和性の高い官能基を導入した変性HDPE(高密度ポリエチレン)を単独で若しくはそのような官能基を導入していないHDPEとともにEVOHとアロイ化して成る樹脂アロイ材を用いて溶着部と筒状部の少なくとも一部を一体に成形したものである。
EVOHは従来からガスバリア性に優れた材料として知られており、かかるEVOHに対して上記の変性HDPEをアロイ化して成る上記の樹脂アロイ材は、そこに含有されるHDPEによって燃料タンクに対して優れた溶着性を有しているとともに、EVOHによる高い耐燃料透過性(バリア性)も併せて有しており、従って本発明によれば、溶着部における良好な溶着強度を保持しつつ、溶着部から燃料が外部に透過してしまう問題を良好に解決することができる。
またこの発明ではチューブ差込部としての筒状部の少なくとも一部がその樹脂アロイ材を用いて構成してあるため、少なくとも同部分においては燃料が筒状部を外部に透過してしまう問題も解決することができる。
本発明においては、上記溶着部及び筒状部の全体を上記の樹脂アロイ材を用いて構成しておくことができる(請求項2)。
このようにしておけば、実質的に単一の樹脂アロイ材で溶着部及び筒状部を構成できるので、それらを成形する際の成形工程が少なくて済み、成形性が良好で所要コストも安価となすことができる。
次に請求項3は、溶着部を上記の樹脂アロイ材を用いた第1部分と、これとは別の燃料タンクに対して溶着性を有する樹脂を用いた第2部分とで構成し、それら第1部分と第2部分とをともに燃料タンクに対して溶着するようになしたものである。
このようにすれば、上記樹脂アロイ材を用いた第1部分の溶着を第2部分の溶着によって溶着補強することができ、溶着強度を効果的に高めることが可能となる。
この場合においてその第2部分をも樹脂アロイ材にて構成し、且つその第2部分を、上記第1部分を構成する樹脂アロイ材に対してHDPE/EVOHの比率を高めた別の樹脂アロイ材を用いて構成することもでき(請求項4)、この場合第2部分の溶着強度が第1部分の溶着強度よりも強いものとなって、溶着強度を効果的に高めることが可能となる。
またこの場合には第2部分にも優れた耐燃料透過性を持たせることができる。
上記請求項3において、第2部分を構成する樹脂を用いて筒状部の一部を第1部分と一体に成形しておくこともできる。
このようにしておけば、第1部分を構成するアロイ材と第2部分を構成する樹脂材料との接触面積が大となって両者の界面の接着強度を高めることができる。
本発明においては、筒状部の外周面に、チューブの内周面に食い込んで抜止めをなす抜止部を設け、その抜止部を含む外層をPA(ポリアミド)樹脂等の耐へたり強度に優れた高強度樹脂にて構成しておくことができる(請求項5)。
このようにしておけば、硬質の樹脂から成る樹脂チューブを筒状部に外嵌状態に圧入し接続した場合においても、抜止部がへたりを生じて抜き力が経時的に低下する問題を解決し、長期に亘って高い抜き力を維持することが可能となる。
一方請求項6に従い、筒状部の内層として上記の樹脂アロイ材よりも耐燃料透過性の高い樹脂を用いた高バリア層を設けておくことができる。
このようにしておけば、溶着ジョイント全体における耐燃料透過性を更に高めることができる。
次に請求項7は、燃料タンクを中間層としてEVOH樹脂のバリア層を有する積層体となし、そして開口部の周縁部においてそのバリア層の端面を積層体の外層を含む他の層の端面とともに露出せしめて、それらの端面に対し上記の溶着部を溶着するようになしたもので、このようにしておけば、燃料タンク内部の燃料ガスが開口部及び外層を通じて外部に透過する問題も併せて解決することができる。
次に請求項8は、燃料タンクの開口部において、その燃料タンク内に向かって上記の筒状部とは反対向きに突出し、燃料タンク内に配置されるバルブ等の樹脂製のケーシングに対して溶着により連結される、上記の樹脂アロイ材よりもケーシングに対して溶着性に優れた樹脂を用いた連結部を一体に成形したもので、このようにしておけば、溶着ジョイントに対してケーシングを容易に溶着一体化することができる利点が得られる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図3において、10は樹脂製の燃料タンクで、ここではHDPE樹脂から成る外層10a及び内層10bと、薄肉のバリア層(中間層)10cとの積層構造を成している。
ここでバリア層10cは耐燃料透過性に優れたEVOH樹脂から成っている。
12は樹脂製の溶着ジョイントで配管用のチューブ(以下単にチューブ)14の接続部となる筒状部16と、その基端部の溶着部18とを有している。
チューブ14はこの筒状部16に対して外嵌状態に圧入され、かかる溶着ジョイント12を介して燃料タンク10に接続せしめられる。
筒状部16の外周面には、環状突起20を軸方向に間隔を隔てて複数有する断面形状が鋸歯形状の抜止部22が設けられており、またその先端側には環状溝24が形成されていて、そこにシール用の弾性を有するOリング26が装着されている。
このOリング26は、筒状部16の外周面とチューブ14の内周面との間をシールする作用をなす。
また抜止部22は、先端が鋭角をなす各環状突起20をチューブ14の内面に食い込ませてチューブ14の抜止作用をなす。
筒状部16の外周面にはまた、この抜止部22に隣接した位置(基端側の隣接位置)に、環状突起28が形成されている。
この環状突起28は、チューブ14の先端に当接してその差込量を規定する働きをなす。
上記溶着部18は、図2にも示しているように筒状部16から径方向外方に延出する円盤状のフランジ部30と、その外周側の端部から燃料タンク10に向かって立ち下がる環状の立下り部32とを有しており、その立下り部32の端面において燃料タンク10における開口部34の周縁部に対して、具体的には外層10aに対して熱溶着により燃料タンク10に一体化されている。
溶着ジョイント12にはまた、筒状部16とは反対向きに、即ち開口部34において燃料タンク10内に向かって延びる環状の延出部36が設けられている。ここで延出部36は燃料タンク10内に突出しても良い。
この延出部36は、燃料タンク10内に配置されるバルブ等の樹脂製のケーシングの筒部50(図11参照)に溶着される。延出部36にはケーシングに溶着性を高めるために凹凸状の係合部を設けておいても良い。
本実施形態では、溶着ジョイント12における筒状部16,溶着部18,延出部36の全体が単一の樹脂アロイ材で、具体的にはここではEVOH(エチレンビニルアルコール)の水酸基に対して親和性の高い官能基を導入した変性HDPE(高密度ポリエチレン)を単独で若しくは通常のHDPEとともにEVOHとアロイ化して成る樹脂アロイ材を用いて構成してある。
EVOHは、従来からガスバリア性に優れた材料として知られており、かかるEVOHに対して上記の変性HDPEをアロイ化して成る上記の樹脂アロイ材は、そこに含有されるHDPEによって燃料タンク10に対して優れた溶着性を有しているとともに、EVOHによる高い耐燃料透過性(バリア性)も併せて有しており、従ってこの実施形態によれば、溶着部18と燃料タンク10との良好な溶着強度を保持しつつ、溶着部18から燃料が外部に透過してしまう問題を良好に解決することができる。
また本実施形態では溶着部18,筒状部16,延出部36全体を単一の樹脂アロイ材を用いて構成していることから、それらを成形する際の成形工程が少なくて済み、成形性が良好で所要コストも安価となすことができる。
しかもこの実施形態では、筒状部16自体が耐燃料透過性に優れた樹脂アロイ材で構成されているため、筒状部16からの燃料の透過も良好に防止することができる。
ここでEVOHとアロイ化するための材料として通常のHDPEではなく変性HDPEを用いているのは次の理由による。
通常のHDPEはEVOHに対して親和性に乏しく、従って単にこれをEVOHとアロイ化しようとしてもそれらの非親和性によって、EVOHが大きな塊となってHDPE中に部分的に局在した状態となってしまう。
図4(ハ)はこれを模式的に表している。
同図中AはEVOHの大きな塊を表しており、図中BはHDPEのマトリックスを表している(但し図4の(イ),(ロ)はEVOHに対してHDPEが過剰である場合の模式図)。
この場合、EVOH自体は耐燃料透過性に優れてはいるものの、それが大きな塊Aとなって互いに離れてHDPEのマトリックスB中に局在しているため、燃料ガスは容易にそれらEVOHの塊Aの間を通って外部へと抜けてしまう。
これはEVOHとHDPEとが非相溶材の組合せであることから、これを物理的に混合してみても両者が相分離してしまって親和性の乏しい界面を形成することによる。
この結果、この混合材(ブレンド材)は大きなEVOHの塊をあたかも異物として含んだような状態となって強度的にも弱くなり、また両者の界面で剥離を生じ易くなったりする。
これに対して本実施形態では、EVOHとのアロイ化材として、EVOHの水酸基に対して化学反応性(主として水素結合、共有結合)を有する官能基を導入して成る変性HDPE樹脂を用いているため、図4(イ)の模式図で示しているように、EVOHが小さな塊aとなってHDPEのマトリックスB中に均一に分散し(但しHDPEを海,EVOHを島とする海島構造となした場合)、HDPEに融合した状態となるため、燃料ガスが透過しようとしても樹脂内部でEVOHの塊aに当って容易には樹脂材を透過できず、その結果として本実施形態の樹脂アロイ材は高い耐燃料透過性(バリア性)を有する。
このようにEVOHが微小な塊aとなってHDPE中に万遍無く均一に分散するのは、HDPEが官能基の導入による変性によってEVOHに対し高い親和性を有するに到ったことによる。
またEVOHと変性HDPEとをアロイ化して成る図4(イ)に示す樹脂アロイ材は、EVOHが小さな塊aとなって分散していることにより材料の強度と併せて耐衝撃性も高くなる。
ここで上記の変成基即ちHDPEに導入する官能基としてはカルボン酸基,カルボン酸無水物残基,エポキシ基,アクリレート基,メタクリレート基,酢酸ビニル基,アミノ基等を例示することができる。
またHDPEの比率を上げることにより溶着強度を強くし、EVOHの比率を上げることにより耐燃料透過性を向上させることができる。このように比率を調整して、溶着強度と耐燃料透過性の何れにでも対応することができる。比率としてはEVOH/変性HDPEの比率は、重量比率で80/20〜15/75、好ましくは60/40〜20/80とする。
また、以上ではHDPEを海,EVOHを島として説明しているが、これとは逆にEVOHを海,HDPEを島とする海島構造に樹脂アロイ材を構成することも可能である。
更に、上記配合に相溶化材を含まないので、耐燃料透過性に優れる。但し必要に応じて樹脂アロイ材中に相溶化材,無機系充填材等を配合しても良い。但し、相溶化材は入れ過ぎると基材の結晶性を低下させ、透過性が増加する(バリア性が落ちる)ため、要求されるバリア性能が確保できる範囲内で添加する。
また変性HDPEを単独でEVOHとアロイ化する外、通常のHDPEと変性HDPEとの両者を用いてEVOHとアロイ化しても良い。
尚、HDPEのマトリックスB中のEVOHの存在形態を図4(ロ)に示すように形状が扁平で且つ同方向に配向した塊a-1としても良く、この場合には耐燃料透過性が更に向上する。
図5(A)は本発明の他の実施形態を示している。
この例は、溶着部18を筒状部16と同じ上記の樹脂アロイ材から成る第1部分18-1に加えて、その外層側に第2部分18-2を加え、そしてそれら第1部分18-1,第2部分18-2をともに樹脂製の燃料タンク10に対して溶着するようになした例である。
ここで第2部分18-2は2色成形にて他と一体に成形してある。
ここで第2部分18-2は、第1部分18-1よりも溶着強度の強い材料を用いることができる。
この場合において第2部分18-2は、第1部分18-1と同じように変性HDPEとEVOHとの樹脂アロイ材を用いることができる。
但しこの場合には、第2部分18-2における樹脂アロイ材のHDPE/EVOHの比率を第1部分18-1におけるそれよりも高くしておく。
この実施形態では、溶着部18における第2部分18-2を第1部分18-1よりも溶着強度の強い樹脂材を用いていることから、第1部分18-1の溶着を、第2部分18-2の溶着によって溶着補強することができ、溶着強度をより効果的に高めることができる。
また第2部分18-2として変性HDPEとEVOHの樹脂アロイ材を用い、且つ第1部分18-1よりもHDPE/EVOHの比率の高いものを用いた場合には、溶着強度を高めるのに加えて溶着部18における耐燃料透過性も高くすることができる。
図5(B)は更に他の実施形態を示している。
この実施形態は、溶着部18における第2部分18-2をそのまま筒状部16の側まで延長して、筒状部16の外層をなす第2部分16-2を、溶着部18における第1部分18-2と同じ材料で2色成形により一体に構成した例である。
尚第2部分16-2は筒状部16の先端までは到達しておらず、その第2部分16-2と第1部分16-1とで上記の環状溝24が形成されていて、そこにOリング26が装着されている。
但しこの第2部分16-2は、筒状部16の先端まで達する長さで構成しておいても良い。
この実施形態では、第1部分18-1,16-1全体と第2部分18-2,16-2全体との、即ち異なった材料同士の接触面積が大となって両者の界面の接着強度が高まる利点が得られる。
図6(A)は更に他の実施形態を示したもので、この例は筒状部16における外層の一部を、耐へたり強度に優れたPA樹脂にて構成し、これを筒状部16における第2部分16-3となして、そこに上記の抜止部22を形成した例である。
ここで第2部分16-3は円環状をなしており、第1部分16-1に形成された対応する円環状の凹部38に一部埋まり込んだ状態に成形されている。
尚この第2部分16-3は、図6(B)に示しているように筒状部16の先端に到るまでの長さで構成しておいても良い。
これら実施形態においては、上記チューブ14として硬質の樹脂から成る樹脂チューブを筒状部16に外嵌状態に圧入し接続した場合においても、抜止部22がへたりを生じて抜き力が経時的に低下する問題を特に生じず、長期に亘って高い抜き力を維持することができる利点が得られる。
図7は本発明の更に他の実施形態を示している。
この実施形態は、耐へたり強度のほかに耐燃料透過性においても優れているPA樹脂にて筒状部16における内層を第2部分16-2として構成した例である。
即ちこの実施形態においても、筒状部16が外層をなす第1部分16-1と内層をなす第2部分16-2との積層構造とされている。
尚第2部分16-2は第1部分16-1と2色成形にて一体に成形されている点で上記の実施形態と同様である。
この実施形態ではまた、第2部分16-2且つその基端側に円盤状のフランジ部40と、その外周部から下向きに立ち下がる立下り部42とが同一のPA樹脂で一体に成形されており、それらが樹脂アロイ材からなる溶着部18の内面に一体に接合されている。
但しこれらフランジ部40,立下り部42は燃料タンク10に対して溶着はされず、従って溶着部18を構成するものではない。
この立下り部42は、その先端が溶着部18における立下り部32の先端よりも図中上側に引き込んでおり、立下り部42の先端と燃料タンク10との間には所定の隙間が形成されている。
この実施形態において、燃料タンク10内の燃料ガスが溶着ジョイント12を通過して外部に透過できるのは、第2部分16-2に形成されたフランジ部40の外周部の立下り部42の先端と、燃料タンク10との間の僅かな隙間に限られており、しかもこの実施形態では溶着部18自体も耐燃料透過性を有しているため、溶着部18を通じての燃料の透過を更に効果的に抑制することができる。
加えてこの実施形態では、筒状部16においてもその内層が耐燃料透過性に優れた高バリア材であるPA樹脂にて構成されているため、筒状部16からの燃料の透過も更に効果的に抑制することができる。
尚この図7の実施形態において、第2部分16-2はPA樹脂以外の他の高バリア材を用いることも可能である。
図8は本発明の更に他の実施形態を示している。
この実施形態は、耐へたり強度及び耐燃料透過性の優れたPA樹脂にて第2部分16-2を構成し、その第2部分16-2にて筒状部16の図中略下半部の内層を構成するとともに、筒状部16の先端側の略上半部の全体を構成し、その第2部分16-2に上記の抜止部22を設けた例である。
この実施形態では、第2部分16-2にて筒状部16における耐燃料透過性をより高めることができるのと併せて、抜止部22の耐へたり強度を高強度となし得て、チューブ14の経時的な抜き力の低下を更に良好に防止することができる。
図9は本発明の更に他の実施形態を示している。
図9中(A)に示す例は、図1の実施形態において燃料タンク10におけるHDPE樹脂の外層10aと内層10bおよびEVOH樹脂のバリア層10cを、それぞれ開口部34の周縁部において図中上向きに曲げ起こして、それら各層10a,10b,10cの端面を上向きに露出せしめ、そしてそれらの端面に対して溶着部18を熱溶着したものである。
また(B)の実施形態は、図5(B)の実施形態において同様に燃料タンク10における外層10a,内層10b,バリア層10cの開口部34周縁部を上向きに曲げ起こして、それらの各端面を上向きに露出せしめた上、溶着部18を熱溶着した例である。
このようにしておけば、燃料タンク10内部の燃料ガスが開口部34及び外層10aを通じて外部に透過する問題も併せて解決することができる。
即ち上記の実施形態では、溶着部18自体からの燃料の透過は防止できるものの、燃料タンク10自体における外層10aを通じて開口部34から燃料タンク10内部の燃料ガスが透過する恐れが残っているが、この図9に示す実施形態によればこうした問題も解決することができる。
図10は本発明の更に他の実施形態を示している。
この実施形態は、図1に示す実施形態において燃料タンク10における外層10a,内層10b,バリア層10cのそれぞれの端面を開口部34の周面で露出せしめる一方、延出部36を第2の溶着部46となして、この溶着部46の外周面を燃料タンク10の開口部34の周面、即ち外層10a,内層10b,バリア層10cの各端面に溶着するようになした例である。
この実施形態においても、燃料タンク10内の燃料ガスが開口部34及び燃料タンク10の外層10aを通じて外部に透過する問題を解決することができる。
図11は本発明の更に他の実施形態を示している。
この実施形態は、燃料タンク10の開口部34において、燃料タンク10内に向かって筒状部16とは反対向きに突出し、燃料タンク10内に配置されるバルブ等の樹脂製のケーシングの筒部50に対して溶着により連結される筒状の連結部48を2色成形により溶着部18,筒状部16と一体に予め成形しておいて、そこにケーシングの筒部50を溶着にて連結するようになしたものである。
一般にケーシングはPA樹脂にて構成してされており、従って連結部48の材料としてはPA樹脂を好適に用いることができる。但し上記の変性HDPE樹脂を用いることもできる。
このようにしておけば、上記樹脂アロイ材から成る筒状の延出部36を下向きに設けておいて、そこにケーシングの筒部50を直接溶着するのに比べ溶着強度を高めることができる。
尚連結部48を構成する樹脂材としてはケーシングの筒部50を構成する樹脂の材質等に応じて適宜選択することが可能である。
何れにしても溶着部18,筒状部16を構成する上記樹脂アロイ材よりもケーシングの筒部50に対してより溶着性の優れた樹脂材を用いることとなる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態の溶着ジョイントを示す図である。 図1の要部を示す斜視図である。 図1の溶着ジョイントを溶着前の状態で示す図である。 同実施形態で用いた樹脂アロイ材の特徴を比較例との比較において示した模式図である。 本発明の他の実施形態を示す図である。 本発明の更に他の実施形態を示す図である。 本発明の更に他の実施形態を示す図である。 本発明の更に他の実施形態を示す図である。 本発明の更に他の実施形態を示す図である。 本発明の更に他の実施形態を示す図である。 本発明の更に他の実施形態を示す図である。 樹脂チューブの燃料タンクに対する従来の接続方式を示す説明図である。 図12の接続構造を各部材に分解して示す図である。 従来公知の溶着ジョイントの構成例を示す図である。
符号の説明
10 燃料タンク
10a 外層
10b 内層
10c バリア層
12 溶着ジョイント
14 チューブ
16 筒状部
18 溶着部
18-1 第1部分
18-2 第2部分
22 抜止部
34 開口部
46 第2の溶着部
48 連結部
50 ケーシングの筒部

Claims (8)

  1. 配管用のチューブ又はコネクタの接続部としての筒状部と、その基端部の溶着部とを有し、該溶着部において樹脂製の燃料タンクの開口部の周縁部に溶着一体化された溶着ジョイントであって
    EVOHの水酸基に対して親和性の高い官能基を導入して成る変性HDPEを単独で若しくはHDPEとともに該EVOHとアロイ化して成る樹脂アロイ材を用いて、前記溶着部と前記筒状部の少なくとも一部を一体に成形してあることを特徴とする燃料タンクにおける溶着ジョイント。
  2. 請求項1において、前記溶着部及び筒状部の全体を単一の上記樹脂アロイ材を用いて構成してあることを特徴とする燃料タンクにおける溶着ジョイント。
  3. 請求項1において、前記溶着部が前記樹脂アロイ材を用いた第1部分と、該第1部分に一体に成形され、前記燃料タンクに対して溶着性を有する、該第1部分とは異なった樹脂を用いた第2部分とで構成してあり、それら第1部分と第2部分とがともに該燃料タンクに溶着してあることを特徴とする燃料タンクにおける溶着ジョイント。
  4. 請求項3において、前記第2部分が前記樹脂アロイ材を用いて構成してあり且つ該第2部分のHDPE/EVOHの比率が第1部分のそれに比べて高くしてあることを特徴とする燃料タンクにおける溶着ジョイント。
  5. 請求項1,3〜4の何れかにおいて、前記筒状部の外周面には前記チューブ又はコネクタとの抜止めをなす抜止部が設けてあり、該抜止部を含む外層がPA樹脂等耐へたり強度に優れた高強度樹脂にて構成してあることを特徴とする燃料タンクにおける溶着ジョイント。
  6. 請求項1,3〜5の何れかにおいて、前記筒状部の内層として前記樹脂アロイ材よりも耐燃料透過性に優れた樹脂を用いた高バリア層が設けてあることを特徴とする燃料タンクにおける溶着ジョイント。
  7. 請求項1〜6の何れかにおいて、前記燃料タンクが中間層としてEVOH樹脂のバリア層を有する積層体であり、前記開口部の周縁部において該バリア層の端面が該積層体の外層を含む他の層の端面とともに露出せしめられていて、それら端面に対して前記溶着部が溶着されていることを特徴とする燃料タンクにおける溶着ジョイント。
  8. 請求項1〜7の何れかにおいて、前記燃料タンクの開口部において該燃料タンク内に向かって前記筒状部とは反対向きに突出し、該燃料タンク内に配置されるバルブ等の樹脂製のケーシングに対して溶着により連結される、前記樹脂アロイ材よりも該ケーシングに対して溶着性に優れた樹脂を用いた連結部が一体に成形してあることを特徴とする燃料タンクにおける溶着ジョイント。
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