JP5009535B2 - 接着剤組成物 - Google Patents
接着剤組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5009535B2 JP5009535B2 JP2006013850A JP2006013850A JP5009535B2 JP 5009535 B2 JP5009535 B2 JP 5009535B2 JP 2006013850 A JP2006013850 A JP 2006013850A JP 2006013850 A JP2006013850 A JP 2006013850A JP 5009535 B2 JP5009535 B2 JP 5009535B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- epoxy
- compound
- adhesive composition
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
また、光ファイバーは屋外や屋根裏等に設置される場合もあるので、高温高湿等の過酷な環境下でも十分な接着力を維持できる特性が要求される。
また、エポキシ樹脂を含有する組成物としては、例えば、特許文献1に記載のものが挙げられる。特許文献1には、分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物に、分子中に1個以上のアルコキシシリル基および1個以上のエポキシ基と反応しうる基を有する化合物、および必要に応じてカルボン酸を付加して得られる変性エポキシ樹脂、および、特定の構造を有するアルコキシシラン化合物からなる樹脂組成物が記載されている。
また、特許文献2に記載の接着剤組成物は、ポリシロキサンを主成分とするため、高湿度の環境下に長時間置かれたとき、水分が浸透して接着力が低下するおそれがあることを見出した。
(1)エポキシ樹脂とイミノ基含有シランカップリング剤とを反応させてなるエポキシシランと、下記式(I)で表されるイミダゾール化合物とを含有する接着剤組成物(以下、「本発明の第1の態様の接着剤組成物」という。)。
(2)さらに、エポキシ化合物とイミノ基含有シランカップリング剤とを反応させてなる、前記エポキシ化合物のエポキシ基がすべて前記イミノ基含有シランカップリング剤と反応しているシラン化合物を含有する上記(1)に記載の接着剤組成物。
(3)さらに、エポキシ化合物を含有する上記(1)または(2)に記載の接着剤組成物。
(4)エポキシ化合物と、
エポキシ化合物とイミノ基含有シランカップリング剤とを反応させてなる、前記エポキシ化合物のエポキシ基がすべて前記イミノ基含有シランカップリング剤と反応しているシラン化合物と、
下記式(I)で表されるイミダゾール化合物とを含有する接着剤組成物(以下、「本発明の第2の態様の接着剤組成物」という。)。
(5)エポキシ樹脂と、イミノ基含有シランカップリング剤と、下記式(I)で表されるイミダゾール化合物とを含有する接着剤組成物(以下、「本発明の第3の態様の接着剤組成物」という。)。
本発明の第1の態様の接着剤組成物は、
エポキシ樹脂とイミノ基含有シランカップリング剤とを反応させてなるエポキシシランと、下記式(I)で表されるイミダゾール化合物とを含有するものである。
本発明の第1の態様の接着剤組成物に含有されるエポキシシランは、エポキシ樹脂とイミノ基含有シランカップリング剤とを反応させてなるものである。
エポキシ樹脂は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
エポキシシランの製造の際に使用されるイミノ基含有シランカップリング剤は、イミノ基と反応性ケイ素含有基とを有する化合物であれば特に限定されない。
反応性ケイ素含有基は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
なかでも、加水分解性ケイ素含有基が、貯蔵安定性に優れ、湿気硬化が可能な組成物を得ることができる点から好ましい。
アルコキシシリル基のケイ素原子に結合するアルコキシ基は、特に限定されない。原料の入手が容易なことからメトキシ基、エトキシ基またはプロポキシ基が好適に挙げられる。
アルコキシシリル基のケイ素原子に結合するアルコキシ基以外の基は、特に限定されない。例えば、水素原子;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等の炭素原子数が20以下である、アルキル基、アルケニル基またはアリールアルキル基が挙げられる。
アルコキシシリル基としては、例えば、トリメトキシシリル基、トリエトキシシリル基が挙げられる。
式(1)中、R9は炭素数1〜12の分岐していてもよいアルキレン基であり、R10およびR11はそれぞれ独立に炭素数1〜8の分岐していてもよいアルキル基であり、nは0〜2の整数である。
nは、0または1であるのが好ましい。
式(2)中、R10およびR11は、式(1)のR10およびR11と同義であり、R12は式(1)のR9と同義であり、R13は炭素数1〜8の分岐していてもよいアルキル基または芳香族炭化水素基であり、nは0〜2の整数である。
nは、0または1であるのが好ましい。
なかでも、湿気硬化、接着性、耐湿熱性により優れるという観点から、N−エチルアミノイソブチルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシランが好ましい。
972、XL−973が挙げられる。
イミノ基含有シランカップリング剤は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
また、架橋密度が高くなりすぎるのを防止できる点から、エポキシシランの反応性ケイ素含有基1個あたりの数平均分子量は、50以上であることが好ましく、70以上であることがより好ましい。
本発明の第1の態様の接着剤組成物に含有されるイミダゾール化合物は、式(I)で表される化合物である。
アルキル基は、特に制限されない。アルキル基は分岐していてもよい。例えば、炭素原子数1〜5のものが挙げられる。具体的には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基が挙げられる。
加水分解性ケイ素含有基は、上記と同様である。
アルキル基、アルケニル基およびアリールアルキル基は特に制限されない。アルキル基、アルケニル基およびアリールアルキル基は分岐することができる。炭素原子数1〜5のアルキル基であるのが好ましい態様の1つとして挙げられる。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。
また、イミダゾール化合物はエポキシ基の硬化反応を促進するような基(例えば、ヒドロキシ基)を有さないのが、組成物中のエポキシ基が活性水素と反応せず、貯蔵安定性に優れるという観点から好ましい。
また、イミダゾール化合物は、市販品を使用することができる。イミダゾール化合物の市販品としては、例えば、(株)日鉱マテリアルズ社製IM−1000が挙げられる。
シラン化合物の製造の際に使用されるエポキシ化合物は、エポキシ基を1個以上有するものであれば特に制限されない。エポキシ化合物としては、モノエポキシ化合物、エポキシ樹脂が挙げられる。
モノエポキシ化合物としては、例えば、ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、アルキルフェニルグリシジルエーテル、安息香酸グリシジルエステル、スチレンオキサイドが挙げられる。
エポキシ樹脂は上記と同様である。
イミノ基含有シランカップリング剤は、上記と同様である。
また、架橋密度が高くなりすぎるのを防止できる点から、シラン化合物の反応性ケイ素含有基1個あたりの数平均分子量は、50以上であることが好ましく、70以上であることがより好ましい。
エポキシ化合物の含有量は、湿気硬化、接着性、耐湿熱性により優れるという観点から、エポキシシラン100質量部に対して、1〜1000質量部であるのが好ましく、10〜800質量部であるのがより好ましい。
このような場合シラン化合物の含有量は、湿気硬化、接着性、耐湿熱性により優れるという観点から、エポキシシラン100質量部に対して、1〜1000質量部であるのが好ましく、10〜800質量部であるのがより好ましい。
このような場合エポキシ化合物の含有量は、湿気硬化、接着性、耐湿熱性により優れるという観点から、エポキシシラン100質量部に対して、1〜1000質量部であるのが好ましく、10〜800質量部であるのがより好ましい。
これに対して、本発明の第1の態様の接着剤組成物に含有されるエポキシシランは、エポキシ樹脂とイミノ基含有シランカップリング剤とを反応させてなるものであり、エポキシ基由来のヒドロキシ基とその近傍に第三級窒素原子とを有する。つまり、ヒドロキシ基近傍の立体障害が高く、ヒドロキシ基がエポキシ基と反応しにくい。
したがって、本発明の第1の態様の接着剤組成物は貯蔵安定性に優れる。
また、エポキシシランのヒドロキシ基と他のヒドロキシ基または/および架橋に関与しなかったシラノール基との間に水素結合が形成されるので、剪断強度等の機械的強度がより向上し、接着性および耐湿熱性に優れる。
これに対して、本発明の第1の態様の接着剤組成物に含有されるイミダゾール化合物は、イミダゾール環の第1位の窒素原子に水素原子を有さない。したがって、エポキシ基を有する化合物はこのようなイミダゾール化合物と室温では反応しにくく、組成物の貯蔵安定性に優れる。
また、本発明の第1の態様の接着剤組成物に含有されるイミダゾール化合物は、加熱によりエポキシ基のアニオン性重合触媒として十分に機能しうるものである。
本発明の第2の態様の接着剤組成物は、
エポキシ化合物と、
エポキシ化合物とイミノ基含有シランカップリング剤とを反応させてなる、前記エポキシ化合物のエポキシ基がすべて前記イミノ基含有シランカップリング剤と反応しているシラン化合物と、
下記式(I)で表されるイミダゾール化合物とを含有するものである。
シラン化合物の含有量は、湿気硬化、接着性、耐湿熱性により優れるという観点から、エポキシ化合物100質量部に対して、1〜1000質量部であるのが好ましく、10〜800質量部であるのがより好ましい。
イミダゾール化合物の含有量は、湿気硬化、接着性、耐湿熱性により優れるという観点から、エポキシ化合物100質量部に対して、0.01〜50質量部であるのが好ましく、0.1〜30質量部であるのがより好ましい。
本発明の第3の態様の接着剤組成物は、
エポキシ樹脂と、イミノ基含有シランカップリング剤と、下記式(I)で表されるイミダゾール化合物とを含有するものである。
イミノ基含有シランカップリング剤の含有量は、湿気硬化、接着性、耐湿熱性により優れるという観点から、エポキシ樹脂100質量部に対して、1〜1000質量部であるのが好ましく、10〜800質量部であるのがより好ましい。
イミダゾール化合物の含有量は、湿気硬化、接着性、耐湿熱性により優れるという観点から、エポキシ樹脂100質量部に対して、0.01〜50質量部であるのが好ましく、0.1〜30質量部であるのがより好ましい。
モノエポキシ化合物は、本発明の第1の態様の接着剤組成物と同義である。
モノエポキシ化合物の含有量は、湿気硬化、接着性、耐湿熱性により優れるという観点から、エポキシ樹脂100質量部に対して、0.01〜100質量部であるのが好ましく、0.1〜50質量部であるのがより好ましい。
エポキシシランおよびシラン化合物は本発明の第1の態様の接着剤組成物と同義である。
シランカップリング剤は特に限定されない。例えば、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、メタクリロキシメチルトリメトキシシラン、メタクリロキシメチルトリエトキシシラン、アクリロキシメチルトリメトキシシラン、アクリロキシメチルトリエトキシシランのようなメタクリル基またはアクリル基を有するアルコキシシラン;γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシランのようなエポキシシランが挙げられる。
硬化触媒としては、反応性ケイ素含有基含有化合物に一般的に用いられるものを使用できる。具体的には、例えば、オクタン酸亜鉛、オクタン酸鉄、オクタン酸マンガン、オクタン酸スズ、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸鉄、ブタン酸スズ、カプリル酸スズ、オレイン酸スズ等のカルボン酸金属塩;ジブチルスズジアセテート、ジブチルスズジオクトエート、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズジオレエート、ジオクチルスズジラウレート、ジフェニルスズジアセテート、酸化ジブチルスズ、酸化ジブチルスズとフタル酸エステルとの反応生成物、ジブチルスズジメトキシド、ジブチルスズ(トリエトキシシロキシ)、ジブチルスズシリケート等の有機スズ化合物;ジブチルスズジアセチルアセトナート等のスズキレート化合物;テトラエトキシチタン、テトラプロポキシチタン、テトラブトキシチタン、テトラ−2−エチルヘキシルオキシチタン、テトライソプロペニルオキシチタン等のチタン酸エステル;ジイソプロポキシチタンビス(アセチルアセトナート)、ジイソプロポキシチタンビス(エチルアセトアセテート)、1,3−プロパンジオキシチタンビス(アセチルアセトナート)、1,3−プロパンジオキシチタンビス(エチルアセトアセテート)、チタントリス(アセチルアセトナート)等のチタンキレート化合物;テトライソプロポキシジルコニウム、テトラブトキシジルコニウム、トリブトキシジルコニウムステアレート等のジルコニウムアルコキシド;ジルコニウムテトラ(アセチルアセトナート)等のジルコニウムキレート化合物;トリエトキシアルミニウム、トリプロポキシアルミニウム、トリブトキシアルミニウム等のアルミニウムアルコキシド;ジイソプロポキシアルミニウム(エチルアセトアセテート)、アルミニウムトリス(アセチルアセトナート)、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)等のアルミニウムキレート化合物;
硬化触媒は、それぞれ単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
充填剤の含有量は、硬化物の物性の点で、全組成物中の90質量%以下であるのが好ましい。
老化防止剤としては、例えば、ヒンダードフェノール系の化合物が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)が挙げられる。
接着付与剤としては、例えば、テルペン樹脂、フェノール樹脂、テルペン−フェノール樹脂、ロジン樹脂、キシレン樹脂が挙げられる。
帯電防止剤としては、例えば、第四級アンモニウム塩;ポリグリコール、エチレンオキサイド誘導体等の親水性化合物が挙げられる。
湿気硬化型として用いる場合は、加熱する必要がないため作業性に優れる。
一方、加熱硬化型として用いる場合は、硬化時間が短く、深部硬化性に優れる。
加熱硬化型として使用する場合、加熱温度は、60〜200℃であるのが好ましい。
したがって、用途や施工箇所に応じて、湿気硬化型または加熱硬化型を適宜選択し使用することができる。
1液型として用いる場合は、主剤と硬化剤を現場で混合する手間がないため作業性に優れる。
一方、2液型として用いる場合は、硬化時間が短く、深部硬化性に優れる。
したがって用途や施工箇所に応じて1液型または2液型を適宜選択することができる。
本発明の第2の態様の接着剤組成物を2液型として用いる場合、例えば、エポキシ化合物、シラン化合物およびイミダゾール化合物を含有する主剤と、硬化剤とからなる2液型接着剤組成物とすることができる。
本発明の第3の態様の接着剤組成物を2液型として用いる場合、例えば、エポキシ樹脂、イミノ基含有シランカップリング剤およびイミダゾール化合物を含有する主剤と、硬化剤とからなる2液型接着剤組成物とすることができる。
本発明の第1〜第3の態様の接着剤組成物において、所望により添加される硬化触媒および添加剤は、主剤側と硬化剤側の一方または両方に配合することができる。
硬化剤の使用量は、湿気硬化、接着性、耐湿熱性により優れるという観点から、各態様のシラン成分100質量部に対して、0.01〜20質量部であるのが好ましく、0.1〜10質量部であるのがより好ましい。
光ファイバーとしては、例えば、シングルモード光ファイバー、マルチモード光ファイバーが挙げられる。
レンズとしては、例えば、屈折率分布レンズ、球面レンズ、非球面レンズ、平凸レンズ等が挙げられる。
光フィルタとしては、例えば、誘電体多層膜からなる狭帯域フィルタ、バンドパスフィルタ、偏光フィルタ等が挙げられる。
光導波路としては、例えば、シングルモード光導波路、マルチモード光導波路およびこれらの光導波路に、周期的に屈折率を変調させたブラッグ回折格子を有するもの等が挙げられる。
フェルールとしては、酸化ジルコニウム製フェルール、結晶化ガラス製フェルール等が挙げられる。
すなわち、本発明の第1〜第3の態様の接着剤組成物は、例えば、ガラス製光ファイバー、プラスチック製光ファイバー、ジルコニア製フェルール、結晶化ガラス製フェルール等の接着に用いることができ、ガラス製またはプラスチック製の光ファイバー同士を接着させたり、ガラス製またはプラスチック製の光ファイバーとジルコニア製または結晶化ガラス製のフェルールとを接着させることができる。
また、本発明の第1〜第3の態様の接着剤組成物を用いて接合する接着体の面にプライマー層を形成してもよい。プライマーとしては、例えば、従来公知のものが挙げられる。
1.エポキシシラン、シラン化合物の調製
1−1.エポキシシランの調製(合成例1、3)
第1表に示す各成分を、第1表に示す組成(質量部)で混合し、不活性ガス雰囲気下、120℃で8時間かくはんを行ってエポキシシランを得た。得られた各エポキシシランをエポキシシラン1、エポキシシラン2とする。エポキシシラン1は下記式(3)で表される化合物であり、エポキシシラン2は下記式(4)で表される化合物である。
第1表に示す各成分を、第1表に示す組成(質量部)で混合し、不活性ガス雰囲気下、120℃で8時間かくはんを行ってシラン化合物を得た。得られたシラン化合物をシラン化合物1、シラン化合物2とする。シラン化合物1は下記式(5)で表される化合物であり、シラン化合物2は下記式(6)で表される化合物である。シラン化合物1およびシラン化合物2は、原料のエポキシ化合物のエポキシ基がすべてシリル化されており、シリル化率は100%である。
・エポキシ樹脂1(ビスフェノールAグリシジルエーテル):エポトートYD−128、東都化成(株)製、(以下同様。)
・エポキシ樹脂2(ビスフェノールFグリシジルエーテル):エポトートYDF−170、東都化成(株)製、(以下同様。)
・イミノ基含有シランカップリング剤:Alink−15、東レ・ダウコーニング社製、N−エチルアミノイソブチルトリメトキシシラン(以下同様。)
下記第2表に示すA液の各成分を、第2表に示す組成(質量部)で混合し、かくはん機を用いて十分に分散させ、次いでB液の成分を全量加えて十分に分散させて各組成物を得た。
得られた各組成物を用いて、下記のようにして、接着性および耐湿熱性を評価した。結果を第2表に示す。
また、上記と同様に作製した試験体を、80℃、95%RH環境下で10日間放置して劣化させた。この試験体を用いて上記と同様に剪断強度(湿熱劣化試験後)を測定した。
なお、実施例8において、A液はA液の調製から1時間後にB液と混合して接着剤組成物とした。
・イミダゾール化合物1;イミダゾールシラン、(株)日鉱マテリアルズ社製
・シランカップリング剤:A−187、東レ・ダウコーニング社製、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
・触媒:TPT−100、日本曹達(株)製、テトラプロポキシチタン
・イミダゾール化合物2:2E4MZ、四国化成(株)製、2−エチル−4−メチルイミダゾール
図1は、本発明の接着剤組成物を用いて光ファイバーとフェルールとを接着させた接続部分の一例を示す模式的な縦断面図である。
図1において、1は光ファイバーを、7はフェルールを、8はプラグを示す。
フェルール7はジルコニア製である。フェルール7とプラグ8とはあらかじめ図1に示すように接続されて固定されている。
光ファイバー1は、ガラス製で長さが約1mのものである。光ファイバー1は、ポリマー被覆層4、コア部2およびクラッド部3を有する。ポリマー被覆層4は、光ファイバー1の端部から長手方向に2cmまでの間の部分(図示せず)が光ファイバー1から除去されており、この部分に実施例または比較例の接着剤組成物を塗布して接着層6が配設されている。次いで、接着層6を有する光ファイバー1をプラグ8の端部(図示せず)からフェルール7の空洞部(図示せず)に挿入した後、130℃に加熱して3時間静置し、接着層6を介して光ファイバー1とフェルール7を接着させ、サンプルを作製した。得られたサンプルを加熱硬化後のサンプルとする。その後、加熱硬化後のサンプルのフェルールの端面を精密に研磨する。
また、加熱硬化後のサンプルをさらに80℃、95%RHの環境下に10日間放置した。これを湿熱劣化試験後のサンプルとする。
次に、加熱硬化後のサンプルおよび湿熱劣化試験後のサンプルについて、それぞれのフェルール7と光ファイバー1とを掴んで軽く引っ張った。
その結果、比較例の組成物を用いて接着したうち、加熱硬化後のサンプルは、接着部分が破壊されることはなかったが、湿熱劣化試験後のサンプルでは、接着部6と光ファイバー1との界面で剥離を生じた。
一方、実施例の接着剤組成物を用いて接着したものは、いずれのサンプルも接着部分が破壊されることはなかった。これは、実施例の接着剤組成物が接着性および耐湿熱性に優れるためと考えられる。
2 コア部
3 クラッド部
4 ポリマー被覆層
6 接着層
7 フェルール
8 プラグ
Claims (7)
- エポキシ樹脂とイミノ基含有シランカップリング剤とを反応させてなるエポキシシランと、下記式(I)で表されるイミダゾール化合物とを含有し、
前記エポキシ樹脂中の全エポキシ基に対する前記イミノ基含有シランカップリング剤の付加率が100モル%未満である、接着剤組成物。
(式中、R1は鎖状炭化水素基または脂環式炭化水素基を表し、前記鎖状炭化水素基および脂環式炭化水素基は、酸素原子、窒素原子および加水分解性ケイ素含有基からなる群から選ばれる少なくとも1種を有してもよく、R2、R3は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基およびビニル基からなる群から選ばれる少なくとも1種を表す。) - 前記イミダゾール化合物の含有量は、前記エポキシシラン100質量部に対して0.01〜50質量部である請求項1に記載の接着剤組成物。
- さらに、エポキシ化合物とイミノ基含有シランカップリング剤とを反応させてなる、前記エポキシ化合物のエポキシ基がすべて前記イミノ基含有シランカップリング剤と反応しているシラン化合物を含有する請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
- 前記シラン化合物の含有量は、前記エポキシシラン100質量部に対して1〜1000質量部である請求項3に記載の接着剤組成物。
- さらに、エポキシ化合物を含有する請求項1〜4のいずれかに記載の接着剤組成物。
- 前記エポキシ化合物の含有量は、前記エポキシシラン100質量部に対して1〜1000質量部である請求項5に記載の接着剤組成物。
- 前記イミダゾール化合物の含有量は、前記エポキシシランおよび前記エポキシ化合物の合計量100質量部に対して0.01〜50質量部である請求項5又は6に記載の接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006013850A JP5009535B2 (ja) | 2006-01-23 | 2006-01-23 | 接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006013850A JP5009535B2 (ja) | 2006-01-23 | 2006-01-23 | 接着剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007191667A JP2007191667A (ja) | 2007-08-02 |
JP5009535B2 true JP5009535B2 (ja) | 2012-08-22 |
Family
ID=38447619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006013850A Expired - Fee Related JP5009535B2 (ja) | 2006-01-23 | 2006-01-23 | 接着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5009535B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2960245A4 (en) * | 2013-02-25 | 2016-10-05 | Korea Ind Tech Inst | EPOXY COMPOUND INCLUDING ALCOXYSILYL GROUP, PROCESS FOR PRODUCING THE SAME, COMPOSITION AND CURED PRODUCT CONTAINING THE SAME, AND USE THEREOF |
US11840601B2 (en) | 2019-11-15 | 2023-12-12 | Korea Institute Of Industrial Technology | Composition of alkoxysilyl-functionalized epoxy resin and composite thereof |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5895958B2 (ja) | 2014-02-20 | 2016-03-30 | 横浜ゴム株式会社 | 偏波保持光ファイバー用接着剤組成物 |
JP5895957B2 (ja) * | 2014-02-20 | 2016-03-30 | 横浜ゴム株式会社 | ハイパワー光ファイバー用接着剤組成物 |
CN109021900A (zh) * | 2018-07-02 | 2018-12-18 | 江西农业大学 | 一种太阳能电池封装用单组份环氧胶黏剂的制备方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5245634A (en) * | 1975-10-08 | 1977-04-11 | Showa Neopuren Kk | Adhesive composition |
JPH0768256B2 (ja) * | 1991-08-01 | 1995-07-26 | 株式会社ジャパンエナジー | 新規イミダゾールシラン化合物及びその製造方法並びにそれを用いる金属表面処理剤 |
JP2567789B2 (ja) * | 1992-09-01 | 1996-12-25 | アイカ工業株式会社 | ゴム系接着剤 |
JPH09241352A (ja) * | 1996-03-12 | 1997-09-16 | Toray Ind Inc | 湿気硬化性組成物 |
JP4372461B2 (ja) * | 2003-06-09 | 2009-11-25 | 日鉱金属株式会社 | 新規イミダゾールシラン化合物、その製造方法およびその利用 |
JP2005281494A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 光学材料用接着剤組成物 |
JP2005281528A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 光学材料用接着剤組成物 |
JP4076574B2 (ja) * | 2004-09-02 | 2008-04-16 | 横浜ゴム株式会社 | 光ファイバー用接着剤組成物 |
JP3990693B2 (ja) * | 2004-09-02 | 2007-10-17 | 横浜ゴム株式会社 | 接着剤組成物および光ファイバーとフェルールとの接着方法 |
-
2006
- 2006-01-23 JP JP2006013850A patent/JP5009535B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2960245A4 (en) * | 2013-02-25 | 2016-10-05 | Korea Ind Tech Inst | EPOXY COMPOUND INCLUDING ALCOXYSILYL GROUP, PROCESS FOR PRODUCING THE SAME, COMPOSITION AND CURED PRODUCT CONTAINING THE SAME, AND USE THEREOF |
US9732182B2 (en) | 2013-02-25 | 2017-08-15 | Korea Institute Of Industrial Technology | Epoxy compound having alkoxysilyl group, method of preparing the same, composition and cured product comprising the same, and use thereof |
US11840601B2 (en) | 2019-11-15 | 2023-12-12 | Korea Institute Of Industrial Technology | Composition of alkoxysilyl-functionalized epoxy resin and composite thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007191667A (ja) | 2007-08-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4044123B2 (ja) | 光ファイバー用接着剤組成物 | |
KR101165479B1 (ko) | 접착제 조성물 | |
US20070184290A1 (en) | Method of bonding adherend | |
CN1910250A (zh) | 粘合剂组合物 | |
JP5009535B2 (ja) | 接着剤組成物 | |
JP4450107B1 (ja) | 接着剤組成物 | |
JP2005281528A (ja) | 光学材料用接着剤組成物 | |
US9765246B2 (en) | Adhesive composition for high-power optical fiber | |
JP4076574B2 (ja) | 光ファイバー用接着剤組成物 | |
CN1914291B (zh) | 光纤用粘结剂组合物 | |
JP2009149783A (ja) | 接着剤組成物 | |
JP4055552B2 (ja) | プライマー組成物、及び熱硬化型エラストマーの接着方法 | |
JP5109326B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
JP2010261010A (ja) | 接着剤組成物 | |
JP5375290B2 (ja) | 接着剤組成物 | |
US9725629B2 (en) | Adhesive composition for polarization-maintaining optical fiber | |
JP2005281494A (ja) | 光学材料用接着剤組成物 | |
JP2011006600A (ja) | 無機フィラー系難燃剤およびこれを用いる湿気硬化型樹脂組成物 | |
JPH05271527A (ja) | 室温硬化性組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111213 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20120210 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20120215 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120312 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120508 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120531 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5009535 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |