JP5009344B2 - ゲーム媒体排出装置、並びに、これを備えた演出装置、ゲーム媒体払出装置及びゲーム装置 - Google Patents

ゲーム媒体排出装置、並びに、これを備えた演出装置、ゲーム媒体払出装置及びゲーム装置 Download PDF

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Description

本発明は、ゲーム媒体を回転体内で回転体周方向の異なる位置に保持し、該回転体の回転駆動により該回転体内に保持されたゲーム媒体が所定の回転位置へ到達するたびに当該ゲーム媒体を該回転体の回転力を利用して所定の排出方向へ排出するゲーム媒体排出装置、並びに、これを備えた演出装置、ゲーム媒体払出装置及びゲーム装置に関するものである。
従来、メダル、コイン、パチンコ玉、ボール等の有体物からなるゲーム媒体をプレイヤーに向けて直接排出したり、プッシャーゲーム機のプッシャー台上などのプレイフィールドへ排出したりする際に、演出効果を高めるために種々の工夫を凝らしたものが知られている。例えば、特許文献1には、プッシャーゲーム機の各ステーションでプレイするプレイヤーが所定の抽選開始条件を満たすと中央抽選装置でボールを用いた物理抽選が行われるゲームシステムが開示されている。このゲームシステムでは、その物理抽選で所定の賞に当選すると、大量のメダルが当該プレイヤーのステーションにおけるプレイフィールド内に払い出される。このときのメダル払い出しでは、高い演出効果を狙って、通常時にプレイフィールド内へメダルを排出する方法とは異なるメダル排出方法が採られる。具体的には、通常時は、各ステーションに設けられたメダル払出装置を用いて1枚ずつメダルをプレイフィールド内に排出する。これに対し、中央抽選装置での物理抽選で当選したときには、その中央抽選装置に設けられたメダル払出用ウィングが当選したプレイヤーのステーションに向くように中央抽選装置が回転駆動し、そのメダル払出用ウィングから当該ステーションのプレイフィールド内に大量のメダルを一度に排出する。このように中央抽選装置のメダル払出用ウィングを用いてメダルを排出することで、大量のメダルがプレイフィールド内になだれ込んでくるような演出ができ、大量のメダルを獲得した実感をプレイヤーに抱かせることが可能となる。
従来、メダルの排出を利用した演出の工夫は、ゲーム装置でメダルを払い出す際に大量のメダルを獲得した実感をプレイヤーに抱かせるという観点からなされることが多かった。そのため、このような同じ観点から新しい工夫が施されても、その工夫が施されたメダル排出演出には斬新さがなく、高い演出効果を得ることが難しい。このような現状において、本発明者らは、メダル等のゲーム媒体の排出を利用した新たな演出の可能性を鋭意研究している。例えば、複数のゲーム媒体排出装置からゲーム媒体を断続的に排出することによりそれらのゲーム媒体により一つの画像を表現する演出、音や光のリズムに合わせてゲーム媒体排出装置からゲーム媒体を排出する演出、ゲーム媒体排出装置から排出されるゲーム媒体を用いて音を発生させることで音楽を奏でる演出など、様々な演出を模索中である。
このような演出を行うには、ゲーム媒体排出装置からのゲーム媒体の排出タイミングを高い精度でコントロールすることが重要となる。例えば、複数のゲーム媒体排出装置から排出されるゲーム媒体により一つの画像を表現する演出では、排出タイミングのコントロール精度が悪いと、ゲーム媒体により表現される画像が歪んでしまい、演出効果が低下する。また、例えば、音や光のリズムに合わせてゲーム媒体排出装置からゲーム媒体を排出する演出では、音や光のリズムとゲーム媒体の排出リズムとがズレてしまい、演出効果が低下する。また、例えば、ゲーム媒体排出装置から排出されるゲーム媒体を用いて音を発生させることで音楽を奏でる演出では、音楽のテンポが不安定となり、演出効果が低下する。
ところが、従来のゲーム媒体排出装置は、ゲーム媒体を用いたメダルゲーム機等のゲーム装置におけるゲーム媒体の払い出しに利用されるものである。このような従来のゲーム媒体排出装置においては、規定量のゲーム媒体を安定確実に排出することができれば、その排出タイミングが不安定でも全く問題なかった。そのため、ゲーム媒体排出装置に対し、その排出タイミングを高い精度でコントロールすることが要求されておらず、実際のゲーム媒体排出装置も、その排出タイミングが不安定、より詳しくは、ゲーム媒体の排出命令を受けてから実際にゲーム媒体が排出されるまでの時間が不安定であるものが一般的である。そのため、このような従来の一般的なゲーム媒体排出装置では、ゲーム媒体の排出タイミングを高い精度でコントロールすることができないため、上述したようなメダル等のゲーム媒体の排出を利用した新たな演出を実現することができない。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、従来の一般的なゲーム媒体排出装置を利用してゲーム媒体の排出タイミングを高い精度でコントロールし、ゲーム媒体の排出を利用した新たな演出を高い演出効果で実現し得るゲーム媒体排出装置、並びに、これを備えた演出装置、ゲーム媒体払出装置及びゲーム装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、ゲーム装置で用いられる有体物からなるゲーム媒体を収容する収容部から受け取った1又は2以上のゲーム媒体を回転体内で回転体周方向の異なる位置に保持し、該回転体の回転駆動により該回転体内に保持されたゲーム媒体が所定の回転位置へ到達するたびに当該ゲーム媒体を該回転体の回転力を利用して所定の排出方向へ排出するゲーム媒体排出手段を備えたゲーム媒体排出装置において、上記ゲーム媒体排出手段の回転体の回転位置を検知する回転位置検知手段と、該ゲーム媒体排出手段によるゲーム媒体排出タイミングを決定する排出タイミングデータを記憶する排出タイミングデータ記憶手段と、該排出タイミングデータ記憶手段に記憶されている排出タイミングデータに従った排出タイミングでゲーム媒体を排出させる排出制御を行う排出制御手段とを有し、上記排出制御手段は、上記回転体の回転位置が所定の回転位置であるときに該回転体がゲーム媒体排出のための回転動作を開始するように、該回転位置検知手段の検知結果に基づいて該ゲーム媒体排出手段の回転体の回転駆動を制御することを特徴とするものである。
メダル等のゲーム媒体を排出する従来の一般的なゲーム媒体排出装置は、ゲーム媒体を収容する収容部から受け取った1又は2以上のゲーム媒体を回転体内で回転体周方向の異なる位置に保持し、その回転体の回転駆動によりこの回転体内に保持されたゲーム媒体が所定の回転位置へ到達するたびに当該ゲーム媒体を回転体の回転力を利用して所定の排出方向へ排出するという構成になっている。本発明者らは、このようなゲーム媒体排出装置において、ゲーム媒体の排出命令を受けてから実際にゲーム媒体が排出されるまでの時間が不安定になる原因について鋭意研究を重ねた結果、その原因を次のように特定した。すなわち、回転体が停止している状態でゲーム媒体の排出命令を受けた場合、その排出命令を受けた時点から最初にゲーム媒体が排出されるまでの時間が一定ではなく、バラツキが大きいことが見出された。このバラツキが大きい原因に関して考察したところ、排出命令を受けて回転体がゲーム媒体排出のための回転動作を開始する時点における、次に排出されるゲーム媒体の回転位置とそのゲーム媒体が排出される回転位置との相対位置関係が一定でないことが原因であることが判明した。
本発明に係るゲーム媒体排出装置では、回転体の回転位置が所定の回転位置であるときに回転体がゲーム媒体排出のための回転動作を開始するので、排出命令を受けて回転体がゲーム媒体排出のための回転動作を開始する時点における、次に排出されるゲーム媒体の回転位置とそのゲーム媒体が排出される回転位置との相対位置関係が一定となる。これにより、回転体が停止している状態で排出命令を受けた場合に、その時点から最初にゲーム媒体が排出されるまでの時間がほぼ一定となる。回転体が回転している間に連続して排出されるゲーム媒体の排出時間間隔はほぼ一定でバラツキが無いので、本ゲーム媒体排出装置によれば、ゲーム媒体の排出タイミングを高い精度でコントロールすることが可能となる。
そして、このようにゲーム媒体の排出タイミングを高い精度でコントロールするが可能となることで、排出タイミングデータを適宜設定することにより、ゲーム媒体排出装置からのゲーム媒体の排出タイミングを高い精度でコントロールすることが演出効果を高める上で重要となる様々な演出を高い演出効果で実現することが可能となる。
また、請求項2の発明は、請求項1のゲーム媒体排出装置において、上記排出制御手段は、上記回転体の回転を停止させる際には、上記回転位置検知手段の検知結果に基づいて該回転体の回転停止位置が上記所定の回転位置となるように該回転体の回転を停止させることにより、上記排出制御を行うことを特徴とするものである。
このゲーム媒体排出装置においては、回転体の回転位置が所定の回転位置であるときに該回転体がゲーム媒体排出のための回転動作を開始するように制御する方法としては、例えば、回転体の回転停止位置を回転位置検知手段の検知結果から把握し、排出命令を受けて回転体の回転を開始させる際に、ゲーム媒体排出のための回転動作に入る前の予備回転動作の時間を、把握した回転位置に応じて変更する方法が考えられる。この方法によれば、回転体の回転停止位置の違いによって予備回転動作の動作時間が調整される結果、回転体の回転位置が所定の回転位置であるときに常にゲーム媒体排出のための回転動作が開始されるようになる。しかしながら、この方法では、排出命令を受けてからゲーム媒体排出のための回転動作が開始されるまでの間に予備回転動作が存在するため、排出命令を受けてから実際にゲーム媒体が排出されるまでにタイムラグが生じるという不具合が生じる。
また、例えば、回転体の回転停止位置を回転位置検知手段の検知結果から把握し、排出命令を受けて回転体の回転を開始させる際に、その排出命令を受けるタイミングを、把握した回転位置に応じて変更する方法が考えられる。この方法でも、回転体の回転位置が所定の回転位置であるときに常にゲーム媒体排出のための回転動作が開始されるようにコントロールできるが、制御が複雑化するという不具合が生じる。
本ゲーム媒体排出装置によれば、回転体の回転停止位置が所定の回転位置となるように制御されるので、予備回転動作を行ったり、排出命令を受けるタイミングを変更したりすることなく、回転体の回転位置が所定の回転位置であるときにゲーム媒体排出のための回転動作が開始されるようなコントロールが実現できる。したがって、上述した不具合を生じさせることなく、ゲーム媒体の排出タイミングを高い精度でコントロールすることが可能となる。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2のゲーム媒体排出装置において、上記ゲーム媒体は、平板状又は球状の有体物であることを特徴とするものである。
平板状又は球状の有体物は、一般に搬送性に優れており、現存する多くのゲーム装置のゲーム媒体として利用されている。よって、本ゲーム媒体排出装置によれば、既存のゲーム媒体の排出タイミングを高い精度でコントロールすることが可能となる。
また、請求項4の発明は、ユーザーから視認可能なディスプレイ空間へゲーム装置で用いられる有体物からなるゲーム媒体を排出するゲーム媒体排出装置と、音を出力する音出力手段と、音データを記憶する音データ記憶手段と、該音データ記憶手段に記憶されている音データに従って該音出力手段から出力させる音を制御する音制御手段とを有する演出装置であって、上記ゲーム媒体排出装置として、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゲーム媒体排出装置を用い、該ゲーム媒体排出装置が有する上記排出タイミングデータ記憶手段に記憶されている排出タイミングデータと、上記音データ記憶手段に記憶されている音データとが、互いに関連づけられており、該ゲーム媒体排出装置が有する上記排出制御手段は、該排出タイミングデータに従って上記排出制御を行う際、該排出タイミングデータに関連づけられた音データに従って上記音制御手段が制御する音の出力タイミングと同期をとった状態で、該排出制御を行うことを特徴とするものである。
この演出装置においては、ゲーム媒体排出装置からのゲーム媒体の排出タイミングを高い精度でコントロールすることが可能なので、音出力手段から出力される音のリズムとゲーム媒体排出装置から排出されるゲーム媒体の排出リズムとを高い精度で同期させることができる。その結果、音出力手段から出力される音のリズムに合わせてゲーム媒体排出装置からゲーム媒体が排出されるというような演出を高い演出効果で実現することができる。
また、請求項5の発明は、ゲーム装置で用いられる有体物からなるゲーム媒体を排出するゲーム媒体排出装置と、該ゲーム媒体排出装置からゲーム媒体が排出されることにより互いに高さが異なる複数の音を発生させる音発生手段とを備えた演出装置であって、上記ゲーム媒体排出装置として、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゲーム媒体排出装置を用いることを特徴とするものである。
この演出装置においては、ゲーム媒体排出装置からのゲーム媒体の排出タイミングを高い精度でコントロールすることが可能なので、音発生手段が発生させる音により奏でられる音楽のテンポが安定させることができる。その結果、ゲーム媒体排出装置から排出されるゲーム媒体を用いて音を発生させて音楽を奏でるという演出を高い演出効果で実現することができる。
また、請求項6の発明は、請求項5の演出装置において、上記ゲーム媒体排出装置を複数備え、上記音発生手段は、各ゲーム媒体排出装置からのゲーム媒体の排出先に配置され、各ゲーム媒体排出装置から排出されるゲーム媒体が衝突することでゲーム媒体排出装置ごとに異なる高さの音を発生させるものであることを特徴とするものである。
この演出装置においては、各ゲーム媒体排出装置から排出されるゲーム媒体が衝突することで発生する音によって音楽を奏でるという斬新な演出を高い演出効果で実現することができる。
また、請求項7の発明は、請求項4乃至6のいずれか1項に記載の演出装置と、該演出装置が有するゲーム媒体排出装置から排出されたゲーム媒体の少なくとも一部をユーザーに払い出すゲーム媒体払出手段と、ユーザーへ払い出すべき規定払出量のゲーム媒体を該ゲーム媒体払出手段に払い出させる払出制御を行う払出制御手段とを有することを特徴とするものである。
このゲーム媒体払出装置においては、ユーザーへゲーム媒体を払い出す際に、排出されるゲーム媒体を利用して上述したような斬新な演出を実現することができ、演出効果の高いメダル払い出し演出が可能となる。
なお、ここでいう「ゲーム媒体払出手段」は、装置外部の払い出し口にゲーム媒体を払い出してユーザーへ直接的に払い出すもののほか、プレイフィールド内にゲーム媒体を払い出した後にプレイフィールドを経由して装置外部の払い出し口にゲーム媒体を払い出すような間接的なものも含まれる。
また、請求項8の発明は、請求項7のゲーム媒体払出装置において、上記ゲーム媒体排出装置から排出されたゲーム媒体の量をカウントするカウント手段を有し、上記ゲーム媒体払出手段は、該ゲーム媒体排出装置から排出されたゲーム媒体の全部をユーザーへ払い出すものであり、上記払出制御手段は、上記払出制御を行う際、ユーザーへ払い出すべき規定払出量の少なくとも一部に相当する量のゲーム媒体を上記排出タイミングデータに従った排出タイミングでゲーム媒体排出装置に排出させる排出制御を上記排出制御手段に行わせるとともに、該排出制御の後に、上記カウント手段がカウントした量が該少なくとも一部に相当する量に満たない場合には、満たない分に相当する量のゲーム媒体を上記ゲーム媒体払出手段に払い出させる補充払出制御を行うことを特徴とするものである。
ゲーム媒体払出装置は、一般に、制御部からのゲーム媒体払出命令により決められた量のゲーム媒体を過不足なく払い出すことが要求される。そのため、従来のゲーム媒体払出装置では、ゲーム媒体排出装置が排出動作を行ったにも拘わらず何らかの原因でゲーム媒体が排出されない排出エラーが生じた場合、ゲーム媒体が排出されるまで排出動作を所定回数リトライし、払い出されるゲーム媒体の量が不足する事態を防止する。ところが、上述したようなゲーム媒体を利用した演出中に排出エラーが生じた場合、ゲーム媒体排出装置でリトライが発生すると、そのリトライ以降の演出がすべて乱れてしまう。
そこで、本ゲーム媒体払出装置では、排出エラーにより払い出されるゲーム媒体の量が不足する事態が生じた場合、演出のための排出制御を行った後に、その不足分に相当する量のゲーム媒体を払い出すこととしている。これにより、排出エラーが生じた時点の演出は一時的に乱れるものの、それ以降の演出が乱れることはない。したがって、排出エラーによる演出の乱れは、全体的にはリトライを行う場合よりも軽減できる。
また、請求項9の発明は、ゲームの進行制御を行うゲーム進行制御手段と、ゲーム媒体を受け付けるゲーム媒体受付手段と、該ゲーム媒体受付手段がゲーム媒体を受け付けることを条件に該ゲーム進行制御手段が進行制御したゲームの結果に基づき、所定量のゲーム媒体を請求項7又は8のゲーム媒体払出装置を用いてプレイヤーへ払い出すための払出処理を行う払出処理手段とを有することを特徴とするものである。
このゲーム装置においては、ユーザーへゲーム媒体を払い出す際に、排出されるゲーム媒体を利用して上述したような斬新な演出を実現することができ、演出効果の高いメダル払い出し演出が可能となる。
以上、本発明によれば、従来の一般的なゲーム媒体排出装置を利用してゲーム媒体の排出タイミングを高い精度でコントロールすることが可能となる結果、ゲーム媒体の排出を利用した新たな演出を高い演出効果で実現することが可能となるという優れた効果が得られる。
図1は、実施形態1に係るプッシャーゲーム機の外観図である。 図2は、同プッシャーゲーム機のステーションの概略構成を示す斜視図である。 図3は、同ステーションに設けられるステーション制御部を示す制御ブロック図である。 図4は、ステーション抽選装置の外観を示す斜視図である。 図5は、同プッシャーゲーム機の中央抽選装置に設けられたメイン制御部のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。 図6は、同中央抽選装置のメダルホッパ装置の外観斜視図である。 図7は、同メダルホッパ装置に設けられたロータの外観を示す説明図である。 図8は、同ロータの構成を示す部分破断図である。 図9は、回転検知板の検知窓と同ロータの円形開口との位置関係を示す説明図である。 図10は、同中央抽選装置で行われる中央抽選の流れを示すフローチャートである。 図11は、同中央抽選装置に設けられたメダル払出演出装置の概略構成を示す説明図である。 図12(a)は、同メダル払出演出装置のディスプレイ空間内にメダルにより1文字ずつ表現される文字画像の概念図である。 図12(b)は、同文字画像を表現するために、各メダルホッパ装置からメダルを排出するタイミングを示す排出タイミングデータの概念図である。 図12(c)は、排出タイミングデータのデータ構造を示す説明図である。 図13は、特別払出処理の流れを示すフローチャートである。 図14は、排出タイミングの同期処理の一例についての流れを示すフローチャートである。 図15は、実施形態2におけるプッシャーゲーム機において通常収容空間にボールが収容されたときの払出演出処理の流れを示すフローチャートである。 図16は、実施形態3における中央抽選装置に設けられたメダル払出演出装置の概略構成を示す説明図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明を、ゲーム装置としてのメダルゲーム機であるプッシャーゲーム機に適用した一実施形態(以下、本実施形態を「実施形態1」という。)について説明する。
なお、本発明が適用可能なゲーム装置はプッシャーゲーム機に限られないことは言うまでもない。
図1は、本実施形態1に係るプッシャーゲーム機1の外観図である。
プッシャーゲーム機1は、10個の独立したプレイフィールド2を有し、各プレイフィールド2では、それぞれ2人のプレイヤー(ユーザー)がプッシャーゲームをプレイできるようになっている。よって、最大で20人のプレイヤーが同時にゲームを行うことが可能である。また、プレイヤーがプレイするスペースは、プレイフィールド2ごとに柱3で区切られており、柱3の間は、透明なカバーで覆われている。これにより、プレイヤーは、直接、プレイフィールド内部の機構に触ることができないようになっている。また、各プレイフィールド2では、それぞれ独立したプッシャーゲームを行うステーション10により、プッシャーゲームが実行される。また、各ステーション10には、音出力手段としてのスピーカー6が設けられており、各ステーション10でのプッシャーゲームにおける各種演出音がスピーカー6から出力される。また、柱3には、音出力手段としてのスピーカー7が設けられており、このスピーカー7からも演出音が出力される。
図2は、上記ステーション10の概略構成を示す斜視図である。
ステーション10には、プレイフィールド2内にゲーム媒体としての平板状の有体物であるメダルを送出するための2つのメダル投入器11が設けられている。尚、図中右側のメダル投入器は、説明のため図示を省略している。メダル投入器11は、プッシャーゲーム機1の前面外側に露出したメダル投入口11aを有する。このメダル投入口11aからプレイヤーによりメダルMが投入されると、そのメダルMは、メダル通路部11bを通って、その先端から排出される。このメダル通路部11bには、メダルの通過を検出する投入枚数検知センサ11dが設けられており、プレイヤーが投入したメダルを検出し、その検出信号を、後述のステーション制御部に出力する。メダル通路部11bの先端は、プレイフィールド2内に突出するように配置されており、その先端から排出されたメダルMは、プレイフィールド2内に投入される。また、メダル投入器11は、メダルMの投出方向をプレイヤーが適宜に選択できるように、プッシャーゲーム機1の本体部分に固定された軸部11cにより回動自在に取り付けられている。これにより、プレイヤーは、メダル投入器11のメダル通路部11bの先端を、所定の範囲内で左右に向けることができる。
メダル投入器11によりメダルMが投入されるプレイフィールド2内には、上段メダル載置台12、中段メダル載置台13及び下段メダル載置台14が設けられている。
下段メダル載置台14は、その上面に多数のメダルMを載置する。メダルMが下段メダル載置台14の図中手前側に形成されたメダル落下溝15に落下すると、その分だけメダルMがプッシャーゲーム機1の本体前面に設けられたメダル投入用載置面5上へ排出される。これにより、プレイヤーはメダルMを獲得することができる。また、下段メダル載置台14の図中手前側端部は、その下段メダル載置台14上に堆積したメダルMが簡単にメダル落下溝15に落ちないよう、ストッパ部14aが形成されている。このストッパ部14aは、下段メダル載置台14上のメダル載置面が上方に屈曲して形成されている。
中段メダル載置台13は、下段メダル載置台14の上面に沿って、図示しない載置台駆動手段により、図中矢印Aに示す方向に所定のストロークで往復移動する。このように往復移動する中段メダル載置台13は、中段メダル載置台13が往復移動する下段メダル載置台14部分上に存在するメダルMを、図中手前側に押し出す。尚、図2は、中段メダル載置台13が図中最前位置に移動した状態を示している。また、この中段メダル載置台13は、その上面にメダルMを載置する。中段メダル載置台13上のメダルMが図中手前側に落下すると、下段メダル載置台14上に載置されることになる。中段メダル載置台13が最前位置にないときに、中段メダル載置台13上からメダルMが落下した場合、そのメダルMは、中段メダル載置台13により押されて、多数のメダルMが堆積した下段メダル載置面部分に押し込まれる。このようにしてメダルMが押し込まれると、下段メダル載置台14上に堆積していたメダルMが図中手前側に押され、その押圧力がストッパ部14aで止められていたメダルMに加わり、メダルMがメダル落下溝15に落下する。
上段メダル載置台12の図中手前側部分は、中段メダル載置台13の上面に沿って配置されている。中段メダル載置台13が載置台駆動手段により図中矢印Aに示す方向に往復移動すると、上段メダル載置台12は、中段メダル載置台13上の図中奥側に位置する部分のメダルを、図中手前側に押し出す。
また、プレイフィールド2内には、メダルジャンプ台16及びメダルチャッカー17が設けられている。メダルジャンプ台16は、図2中奥側が高い位置になるように傾斜して設けられた透明アクリル板からなるメダル移動面16aを有し、このメダル移動面16aは、側板16bにより中段メダル載置台13に固定されている。これにより、中段メダル載置台13を図中矢印Aの方向に往復移動させる載置台移動手段は、メダルジャンプ台16をメダルチャッカー17に対して相対的に移動させる。よって、メダル移動面16aは、中段メダル載置台13とともに往復移動することにより、メダルチャッカー17に対して水平方向に相対的に往復移動する。
上記メダルチャッカー17は、ステーション10に設けられた2つのメダル投入器11に対応するように、水平方向中央を境にして、それぞれ7個のメダル通過口17aが形成されている。図2中左側に位置するメダル投入器11には、メダルチャッカー17の図中左側に位置する7個のメダル通過口17aが対応している。上記メダルチャッカー17は、図示しないチャッカー駆動手段により、メダルジャンプ台16の移動方向に直交する方向であって水平方向に往復移動するように構成されている。また、メダルチャッカー17の背面には、メダル通過口17aを通過したメダルMを検出する図示しないメダル検出センサが設けられている。このメダル検出センサは、メダルチャッカー17の水平方向両端部にそれぞれ対向するように配置されたフォトインタラプタであり、これらの間の光路がメダル通過口17aを通過したメダルMにより遮られると、検出信号を出力する。メダル検出センサの検出信号は、ステーション内部のステーション制御部に送られる。
また、プレイフィールド2内には、スロット装置20が設けられている。このスロット装置20は、液晶ディスプレイ装置であり、その液晶画面には、3つのリール画像が表示される。スロット装置20は、ステーション内部のステーション制御部により表示制御がなされる。
図3は、各ステーション10に設けられるステーション制御部30を示す制御ブロック図である。
各ステーション制御部30は、ゲーム進行制御手段としてのステーション制御装置31と、ステーション制御装置31の制御の下でスロット装置20の表示制御を行う表示制御装置32と、ステーション制御装置31が実行する各種プログラムや各種データベースを格納するROM33と、ステーション制御装置31が実行するプログラムで用いる各種データを一時的に記録するRAM34とを備える。また、ステーション制御装置31は、メダルチャッカー17のメダル通過口17aを通過したメダルMを検出するメダル検出センサ19b、メダル投入器11に投入されたメダルMの通過を検知する投入枚数検知センサ11dにも接続されている。
プレイヤーによりメダル投入器11にメダルMが投入されると、投入枚数検知センサ11dから検出信号がステーション制御装置31に出力される。この検出信号を受け取ったステーション制御装置31は、後述するメイン制御部にメダル投入信号を出力する。また、メダルMがメダル通過口17aを通過すると、メダル検出センサ19bから検出信号がステーション制御装置31に出力される。この検出信号を受け取ったステーション制御装置31は、ROM33に格納されている抽選プログラムを実行する。抽選プログラムを実行するステーション制御装置31は、抽選用の乱数を生成し、生成される抽選用乱数とそれぞれの賞との対応関係が記述された当選確率テーブルに照らして、生成した抽選用乱数に基づき当選賞を決定する。この抽選においては、当選賞が決定せず、ハズレが決定することもある。そして、ステーション制御装置31は、その決定情報に基づいて、表示制御装置32に画像表示命令を出力する。
上記画像表示命令を受け取った表示制御装置32は、3つのリールが回転する画像をスロット装置20の画面に表示させ、最終的に3つのリールの停止画像を表示させる。このとき、ステーション制御装置31により当選賞が決定している場合には、その画像表示命令に基づき、最終的にその当選賞に係る図柄の組み合わせを停止表示させる。また、ステーション制御装置31によりハズレが決定している場合には、その画像表示命令に基づき、最終的に当選賞に対応しない適当な図柄の組み合わせを停止表示させる。これにより、プレイヤーは、スロット装置20の画面を見て、メダルMがメダル通過口17aを通過したことによる抽選結果を知ることができる。
ステーション制御装置31は、抽選プログラムの実行により当選賞が決定したら、プレイヤーに対して、その当選賞に応じた特典を付与する。
例えば、所定のメダル枚数を払い出すメダル払出賞が当選した場合、ステーション制御装置31は、メダル払出命令(駆動命令)をメダル払出装置21へ出力する。このメダル払出装置21は、図2に示すように、本プッシャーゲーム機1の内部に設置された多数のメダルを貯留するメダル貯留部と、そのメダル貯留部に貯留されたメダルを払い出すメダルホッパ部と、メダルホッパ部から払い出されたメダルをプレイフィールド2内に案内するメダル通路部22とを備えている。メダル払出命令を受けたメダル払出装置21は、メダルホッパ部を制御して、そのメダル払出命令に応じた枚数のメダル排出動作を実行する。メダルホッパ部により払い出されたメダルMは、メダル通路部22を通ってメダル払出口22aから排出される。メダル払出口22aから排出されたメダルMは、中段メダル載置台13の上面板13a上に落下し、これにより所定枚数のメダルがプレイフィールド2内に払い出される。本実施形態1では、メダル払出賞に当選しても、プレイヤーに直接メダルが払い出されるのではなく、その賞に応じた枚数のメダルMがプレイフィールド2内に払い出される。よって、そのメダルMをプレイヤーが獲得するためには、下段メダル載置台14の図中手前側にあるメダル落下溝15に落とさなければならない。尚、メダル払出装置21で払い出された多数のメダルMは、中段メダル載置台13、下段メダル載置台14になだれ込むので、中段メダル載置台13上及び下段メダル載置台14上に堆積していたメダルMが押し出され、最終的には、プレイヤーに多数枚のメダルが払い出されることになる。
また、例えば、ステーション制御装置31が抽選プログラムの実行によりボールボーナス賞の当選が決定されると、プレイフィールド2内の下段メダル載置台14上に球状の抽選用移動物体としてのボールBが供給される。具体的には、ボールボーナス賞の当選が決定されると、ステーション制御装置31は、ボール供給命令をボール供給装置23に出力する。ボール供給装置23は、図2に示すように、本プッシャーゲーム機1の内部に配置された図示しないボール貯留部と、図示しないボール供給制御部と、そのボール貯留部から第1搬送レール23aを通って供給されるボールBを一時的に保持するボール保持部23bと、そのボール保持部23bに保持されたボールBを下段メダル載置台14上に搬送するための第2搬送レール23cと、そのボール保持部23bに保持されたボールBをメダル落下溝15に搬送するための第3搬送レール23dとを備えている。ステーション制御装置31からのボール供給命令がボール供給装置23のボール供給制御部に受け取られると、そのボール供給制御部は、そのボール供給命令に応じて各部を制御する。
このようにして供給されるボールBは、下段メダル載置台14上に堆積したメダルMの上に乗った状態でプレイフィールド内に存在することになる。そして、そのメダルMの移動とともにメダル落下溝15に向けて移動する。ここで、下段メダル載置台14に設けられたストッパ部14aの中央部分には、メダルMが落下しやすいように切欠部14bが形成されている。また、下段メダル載置台14の上方には、2つのボールガイド24が設けられており、下段メダル載置台14上のボールBのみを中央側に寄せるような構成となっている。よって、下段メダル載置台14上のボールBは、メダル落下溝15に向かうにつれて、ボールガイド24により中央側に寄せられ、落下しやすくなっているストッパ部14aの切欠部14bを介してメダル落下溝15に落下する。
このようにしてボールBがメダル落下溝15に落下すると、そのメダル落下溝15内に設けられたメダルMとボールBとを仕分けしてボールBのみを回収するボール回収レール25により受け取られ、後述するボール搬送機構を通じて、後述するステーション抽選装置70に送られる。このステーション抽選装置70の抽選で当選すると、図1に示した中央抽選装置40を用いた抽選が行われる。
図4は、上記ステーション抽選装置70の外観を示す斜視図である。
ボールBがメダル落下溝15内のボール回収レール25により受け取られると、ボール上昇搬送機構69を通じて、ステーション抽選装置70に送られる。ステーション抽選装置70は、各ステーション10に設けられたスロット装置20の中央抽選装置40側、すなわち、プレイヤーから見てスロット装置20の奥側に配置されている。
ステーション抽選装置70は、導入レール71と、ボール受台72と、抽選チャッカー73とを備えている。メダル落下溝15からボール上昇搬送機構69の上部まで搬送されてきたボールBは、導入レール71に導かれ、この導入レール71を通って、ボール受台72内に供給される。ボール受台72は、すり鉢状に形成されており、導入レール71から導入されたボールBは、ボール受台72の中心軸Oの周りを、その内周面72aに沿って回りながら転がる。そして、ボール受台72の内周面72a上における中心軸O部分に設けられた抽選チャッカー73に到達する。この抽選チャッカー73には、6つの抽選用ポケットが形成されており、そのうちの1つが特別ポケットとしての1つの特別収容空間Kであり、残りの5つが他の抽選用ポケットである通常収容空間Jである。
ステーション抽選装置70では、導入レール71から導入されたボールBが、6つの収容空間J,Kのいずれに入り込むかという物理抽選を行う。そして、ボールBが特別収容空間Kに入り込んだ場合、そのボールBは、保持レール上に乗った状態で、中心軸O上まで案内され、図示しないボール検出装置により検出される。これにより、図3に示すように、ボール検出装置79からボール検出信号がステーション制御装置31に出力される。ステーション制御装置31は、ボール検出装置79からのボール検出信号を受け取ると、本プッシャーゲーム機1全体を統括するメイン制御部に抽選開始要求を出力する。この抽選開始要求を受けたメイン制御部は、中央抽選装置40の正面が当該ステーション10を向くように、中央抽選装置40を回転駆動させる。その後、中央抽選装置40において中央抽選が行われる。
一方、導入レール71から導入されたボールBが、6つの収容空間のうちの通常収容空間Jに入り込んだ場合、そのボールBは、通常収容空間Jに保持された状態で、抽選チャッカー73の回転により回転搬送される。ボール受台72の内周面72a上には、通常収容空間Jに保持されたボールBの移動経路上に、ボール回収口72bが開口している。よって、通常収容空間Jに保持されたボールBは、抽選チャッカー73によりボール回収口72bの位置まで回転搬送されると、そのボール回収口72bに入り込み、ケーシング78の上面に設けられたボール回収通路78a内に落下する。このボール回収通路78aは、図示しないボール貯留部まで延びており、ボールBをそのボール貯留部まで案内する。
通常収容空間Jに収容されたボールBがボール回収口72bを通過するとき、図示しないフォトインタラプタ等のボール検出手段により、ボールBが検出され、検出信号がステーション制御装置31に送られる。この検出信号を受け取ったステーション制御装置31は、メダル払出装置21を用いて、ボールBが収容された通常収容空間Jの種類に応じた枚数のメダル払い出しを行う。このとき、ステーション制御装置31は、抽選チャッカー73を回転させるステッピングモータ76の回転角を認識しているので、ボールBがボール回収口72bを通過したときのステッピングモータ76の回転角から、ボールBが収容された通常収容空間Jを特定することができる。このようにボールBが収容された通常収容空間Jを特定したステーション制御装置31は、通常収容空間ごとに予め設定された枚数のメダルを払い出すためのメダル払出命令をメダル払出装置21に出力し、プレイヤーのプレイフィールド2内にメダルMを払い出す。
図5は、中央抽選装置40に設けられたメイン制御部のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
メイン制御部は、メイン制御装置41と、メイン制御装置41が実行する各種プログラムや各種データベースを格納する記憶装置42と、メイン制御装置41の制御の下でメインディスプレイ47A,47Bの表示制御を行う表示制御装置43とを備えている。また、メイン制御部は、6つのメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fのロータ駆動装置52に対して回転開始命令及び回転停止命令を出力する命令出力装置44と、各メダルホッパ装置のロータ回転位置センサ53から出力される検知信号を受信して各メダルホッパ装置のロータ回転位置を検知する回転位置検知装置45と、各メダルホッパ装置のカウントセンサ55から出力される検知信号を受信して各メダルホッパ装置から排出されたメダル枚数をカウントする払出枚数カウント装置46とを備えている。
ここで、メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fの構成について説明しておく。なお、6つのメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fはいずれも同じ構成である。
図6は、メダルホッパ装置の外観斜視図である。
図7は、メダルホッパ装置に設けられたロータ51の外観を示す説明図である。
メダルホッパ装置50は、回転体であるロータ51を備えた本体部50aと、本体部50aの上部に取り付けられ、多量のメダルを収容するメダル貯留部50bとから構成されている。本体部50aの下部には、ロータ51を回転駆動させるためのロータ駆動装置52が取り付けられている。このロータ駆動装置52のモータ軸には図示しないモータギヤが固定されており、このモータギヤはロータ51の回転軸52aに固定されたロータギヤに噛み合っている。これにより、ロータ駆動装置52のモータ軸が回転することにより、ロータ51が回転するようになっている。ロータ51は、メダル貯留部50bの底面を構成しており、メダル貯留部50b内のメダルは自重によりロータ51の円形開口51aに順次入り込む。
図8は、メダルホッパ装置のロータ51の構成を示す部分破断図である。
ロータ51には、メダルMよりも少し大きい径からなる円形開口51aが形成された回転板が設けられている。この円形開口51aは、ロータ51の円周方向に同一ピッチで5個設けられているが、この個数はロータ51の大きさに応じて適宜増減してもよい。回転板と固定配置されたロータ底板51bとの間には、メダル送出ガイド板51cが設けられている。このメダル送出ガイド板51cは、金属製で爪車状に形成されており、ロータ51の円形開口51aに対応した数の5個のガイド爪を備えている。メダル送出ガイド板51cは、回転板に固定されていて、回転板とともに回転する。メダル送出ガイド板51cのガイド爪は、その内側面がメダル保持ガイド面となり、その外側面がメダル送出ガイド面となる。メダル保持ガイド面は、ロータ51の円形開口51aに沿う円弧状に形成されている。メダル送出ガイド面は、メダル保持ガイド面の内側端部に連続し、隣接するガイド爪のメダル保持ガイド面の外側端部に鋭角に接するように、外側に膨らんだ円弧状に形成されている。この構成により、円形開口51aを通ってロータ底板51bに支持されたメダルMは、メダル送出ガイド板51cのメダル保持ガイド面で保持され、メダル送出ガイド板51cの回転により、メダル送出ガイド面により、ロータ51の中心軸から離れる方向(以下「径方向」という。)に送り出される。
ロータ底板51b上には、メダル送出ガイド板51cの周囲を取り囲むように、メダルMよりも僅かに厚い外側ガイド板51dが設けられている。外側ガイド板51dの内周面は、メダル送出ガイド板51cを取り囲んでおり、メダル送出ガイド板51cのメダル送出ガイド面により径方向外側に押されるメダルMを抑える。これにより、ロータ51の回転中でも、メダル送出ガイド板51cのガイド爪の内部にメダルが保持される。また、外側ガイド板51dにおけるメダル排出位置の部分にメダル排出開口51eが形成されている。このメダル排出開口51eの付近には、固定ローラ51f及び可動ローラ51gが設けられている。固定ローラ51fは、ロータ底板51b上に回動自在に取り付けられている。可動ローラ51gは、周面にゴム等の弾性体が取り付けられており、図8に示すようにメダル排出開口51eからメダルMが排出されるのを阻止する閉口位置に位置する方向へ付勢されている。
メダル送出ガイド板51cの回転によりメダル排出位置まで搬送されてきたメダルMは、外側ガイド板51dの内周面による抑えが無くなって、メダル送出ガイド板51cのメダル送出ガイド面によりメダル排出開口51e側へ押し出される。これにより、閉口位置にある可動ローラ51gにメダルMが当接して、可動ローラ51gが開口位置に向けて変位する。そして、そのメダルMが可動ローラ51gを乗り越えると、可動ローラ51gの付勢力により可動ローラ51gが閉口位置へ復元する力がメダルMを排出方向へ押し出し、メダルMは勢いよく排出口側へ飛ばされる。これにより、メダルMは、メダルホッパ装置50の外部へ排出される。
また、メダルホッパ装置50には、図8に示すように、メダル排出開口51eを通過するメダルMを検出する排出検知手段としてのカウントセンサ55が設けられている。このカウントセンサ55は、可動ローラ51gが開口位置に変位したことを検知するメカニカルスイッチで構成されている。可動ローラ51gが開口位置に変位する度に検出信号であるパルス信号を発生して、このパルス信号をメイン制御部の払出枚数カウント装置46へ出力する。
また、メダルホッパ装置50には、ロータ51の回転位置、すなわち、メダル送出ガイド板51cの回転位置を検知するための回転位置検知手段が設けられている。本実施形態1における回転位置検知手段は、ロータ51の回転軸52aに固定された回転検知板54と、その回転検知板54に形成された検知窓54aの通過を検知するロータ回転位置センサ53とから構成されている。本実施形態1において、回転検知板54の検知窓54aは、図9に示すように、円形開口51aに対向する箇所にそれぞれ1つずつ設けられている。回転検知板54の検知窓54aがロータ回転位置センサ53の検知領域を通過する度に、検出信号であるパルス信号を発生して、このパルス信号をメイン制御部のロータ回転位置検知装置45へ出力する。
次に、中央抽選装置40で行われる中央抽選について説明する。
図10は、中央抽選装置40で行われる中央抽選の流れを示すフローチャートである。
各ステーション10のステーション抽選装置70での物理抽選によりボールBが特別収容空間Kに入り込むと(S1)、ステーション制御装置31から抽選開始要求がメイン制御部に送られ、中央抽選装置40において中央抽選が開始される。この中央抽選では、まず、メイン制御装置41は、筐体回転駆動装置48を制御して、抽選開始要求の送信元のステーション10に対して中央抽選装置40の正面が向くように、中央抽選装置40の全体を回転させる(S2)。
また、抽選開始要求を受け取ったメイン制御装置41は、中央抽選プログラムを実行し、抽選用の乱数を生成して、生成される抽選用乱数とそれぞれの賞との対応関係が記述された当選確率テーブルに照らして、生成した抽選用乱数に基づき当選賞を決定する中央抽選を行う(S3)。この中央抽選においては、いずれの当選賞も決定されないハズレが決定されることはないが、ハズレが決定されるようにしてもよい。そして、メイン制御装置41は、その決定情報に基づいて、表示制御装置43に画像表示命令を出力する。このとき、中央抽選装置40の2つのメインディスプレイ47A,47Bは、左右に隣り合って1つの表示手段として機能している。よって、上記画像表示命令を受け取った表示制御装置43は、この2つのメインディスプレイ47A,47Bからなる1つの表示手段に1つのリールが回転する画像を表示させ、最終的にリールの停止画像を表示させるという抽選演出処理を行う(S4)。この停止画像は、画像表示命令に基づき、最終的にその当選賞に係る図柄を停止表示させたものである。これにより、プレイヤーは、2つのメインディスプレイ47A,47Bの画面を見て、中央抽選の結果を知ることができる。
本実施形態1の中央抽選では、メダルの払い出し枚数が互いに異なる複数の賞が用意されている。そして、最も払い出し枚数が多い大当たり賞を除く賞に当選したときは(S5のNo)、各ステーション10のメダル払出装置21を用いてメダルの払い出しを行う通常払出処理を行う(S6)。詳しくは、メイン制御装置41から当選に係るステーションのステーション制御装置31へメダル払出命令を出力する。この命令を受けたステーション制御装置31は、メダル払出装置21へメダル払出命令を出力する。これにより、そのメダル払出命令に係る枚数のメダルMが、そのステーション10のプレイフィールド2内に払い出される。
一方、最も払い出し枚数が多い大当たり賞に当選したときは(S5のYes)、中央抽選装置40に設けられた演出装置としてのメダル払出演出装置を用いてメダルの払い出しを行う特別払出処理を行う(S7)。
以下、本発明の特徴部分である特別払出処理について説明する。
図11は、中央抽選装置40に設けられたメダル払出演出装置60の概略構成を示す説明図である。
中央抽選において大当たりが発生すると、図11に示すように、所定の当選演出の後に中央抽選装置40の2つのメインディスプレイ47A,47Bが左右に離れて、その裏側に配置されていたメダル払出演出装置60が外部に露出する。このメダル払出演出装置60の上部には、ゲーム媒体排出手段としての6個のメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fが互いに隣り合うように横方向(図中左右方向)に並んで配置されている。各メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fは、いずれもそのメダル排出口が前面側(図中手前側)へ向くように設置されている。
各メダルホッパ装置の上方にはメダル補給機構61が設けられている。このメダル補給機構61は、メダル受入口から供給されるメダルを横方向へ搬送する搬送ベルト61aと、搬送ベルト61a上のメダルを前面側へ押し出す2つのフラッパー61b,61cと、フラッパー61b,61cにより押し出されたメダルを各メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fのメダル貯留部50bへ案内する案内傾斜面61dとから構成されている。図中右側に位置する第1フラッパー61bは、図中右側に位置する3つのメダルホッパ装置50D,50E,50Fへメダルを補給するときに駆動し、図中左側に位置する第2フラッパー61cは、図中左側に位置する3つのメダルホッパ装置50A,50B,50Cへメダルを補給するときに駆動する。
また、各メダルホッパ装置の下方には、メダルMにより画像を表現するためのディスプレイ空間が配置されている。このディスプレイ空間は、ユーザーから視認可能な状態になっている。各メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fのメダル排出口から排出されるメダルMは略水平方向へ進行するが、そのメダル排出口の出口側に設けられたガイド板57の下面によってその進行方向が略鉛直方向下側へ向くように案内される。そして、ガイド板57によって案内されたメダルMは、ディスプレイ空間内に設けられた傾斜面(摺動面)62に沿ってその傾斜面上を滑り落ちていく。各メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fから排出されたメダルMは、それぞれ、図11に示すように、ディスプレイ空間内を自重により移動する方向に沿って真っ直ぐ移動する。傾斜面62上を滑り落ちたメダルMは、ディスプレイ空間の下方に配置されたメダル回収箱63内に回収される。このメダル回収箱63は、中央抽選装置40が正面を向いているステーション10のメダル払出装置21のメダル通路部22に連通している。よって、メダル回収箱63内に回収されたメダルMは、メダル通路部22を通ってメダル払出口22aから排出される。メダル払出口22aから排出されたメダルMは、中段メダル載置台13の上面板13a上に落下し、これにより所定枚数のメダルがプレイフィールド2内に払い出される。
本実施形態1では、このようなメダル払出演出装置60を用いてディスプレイ空間内にメダルMにより画像を表現する演出を行いつつ、プレイヤーに対してメダルを払い出す特別払出処理を行う。
以下の説明では、「WIN」という文字画像を、1文字ずつ順次ディスプレイ空間内でメダルMにより表現する演出を行う場合を例に挙げて説明する。
図12(a)は、ディスプレイ空間内にメダルMにより1文字ずつ表現される文字画像「WIN」の概念図である。
図12(b)は、この文字画像を表現するために、各メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fからメダルを排出するタイミングを示す排出タイミングデータの概念図である。
図12(c)は、排出タイミングデータのデータ構造を示す説明図である。
図12(a)〜(c)において、符号A〜Fで示す列はそれぞれメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fに対応しており、ラインL1〜L21は各メダルホッパ装置からのメダル排出順序を示している。図中黒丸は、図12(a)においては排出されたメダルを示し、図12(b)においてはメダルを排出することを示している。本実施形態1では、ラインL1〜L6で「W」という文字画像を表現し、ラインL8〜L14で「I」という文字画像を表現し、ラインL16〜L21で「N」という文字画像を表現する。なお、ラインL7及びL15は各文字画像を区切るスペースを確保するためのものである。また、1文字に要するライン数は本実施形態1では6ラインとしているが、適宜変更可能である。
メイン制御部の記憶装置42には、6個のメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fにより排出される複数のメダルMによってディスプレイ空間に「WIN」という画像を表現するための各メダルホッパ装置によるメダル排出タイミングを決定する排出タイミングデータが記憶されている。この排出タイミングデータは、21個のラインデータL1〜L21で構成され、一ラインデータは1ビットが各メダルホッパ装置にそれぞれ対応した6ビットのデータを含む1バイトのデータである。本実施形態1において、1桁目〜6桁目の各ビットは、それぞれメダルホッパ装置50Fからメダルホッパ装置50Aに対応しており、メダルを排出させる場合には「1」をとり、メダルを排出させない場合には「0」をとる。
図13は、特別払出処理の流れを示すフローチャートである。
特別払出処理を行う場合、まず、メイン制御部のメイン制御装置41は、後述する排出タイミングの同期処理を行った後(S20)、記憶装置42から最初のラインデータL1を読み出す(S11)。そして、最初に読み出したラインデータL1の各ビットデータに応じて、各メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fにそれぞれ対応する各ロータ回転フラグをセットする(S12)。ロータ回転フラグは、ロータ51を回転駆動させる場合には「1」をとり、ロータ51を停止させる場合には「0」をとる。その後、メイン制御部の命令出力装置44では、各ロータ回転フラグに応じて、各メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fに対応する駆動命令をそれぞれ生成する(S13)。そして、図示しないクロック信号に同期して、各駆動命令をそれぞれのメダルホッパ装置へ同時に出力する(S14)。具体的には、ロータ回転フラグが「1」の場合にはロータ51を回転させる駆動開始命令を生成して出力し、ロータ回転フラグが「0」の場合にはロータ51を停止させる駆動停止命令を生成して出力する。
なお、クロック信号の周期は各ラインの時間間隔すなわち連続してメダルを排出するときのメダルの最小排出時間間隔に相当する。本実施形態1では、クロック信号の周期を、メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fがロータ51を回転駆動させたまま連続してメダルMを排出するときのメダルの最小排出時間間隔と一致するように設定している。具体的には、75msecである。
駆動開始命令又は駆動停止命令を受けるメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fの動作は次のとおりである。
メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fのロータ駆動装置52は、ロータ51の回転が停止している状態で駆動開始命令を受信すると、直ちにロータ51の回転駆動を開始する。また、ロータ51が回転している状態では、駆動開始命令を受信してもこれを無視してロータ51の回転を継続し、駆動停止命令を受信すると、直ちにロータ51の回転駆動を停止する。
本実施形態1では、メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fのロータ駆動装置52が駆動開始命令を受けてから実際にメダルMが排出されるまでの時間は、ロータ51が停止状態である場合と回転状態である場合とでは多少の差がある。しかし、本実施形態1において、その差はごく僅かであり、ロータ51が停止状態であったメダルホッパ装置から排出されるメダルと、ロータ51が駆動状態であったメダルホッパ装置から排出されるメダルとのズレ(ディスプレイ空間内における鉛直方向のズレ)は、プレイヤーが認識できるほどのものではない。もし、このズレが無視できない場合には、例えば、1枚のメダルを排出するたびに必ずロータ51を停止させるようにするなどの対策を施すのが好ましい。
ここで、ディスプレイ空間に表現されるメダルMによる文字画像のプレイヤーによる認知性を確保するためには、各ラインL1〜L21におけるそれぞれのメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fからのメダル排出タイミングが一致するように同期をとることが重要である。この同期が不十分であると、同じラインであってもディスプレイ空間内におけるメダルの鉛直方向位置がズレてしまい、メダルMによる文字画像が歪んでしまうからである。
ここで、一般的なメダルホッパ装置にはカウントセンサ55が標準装備されているので、このカウントセンサ55の検知タイミングに基づいて同期をとることができれば、非常に安価な構成となる。しかしながら、カウントセンサ55は、もともと、メダルの排出タイミングを制御するために設けられているわけではないので、駆動開始命令を受けてからカウントセンサ55により検知されるまでの時間が、駆動開始命令を受けるたびに異なることが多い。これは、駆動開始命令を受けてロータ51が始動する時点において、次に排出されるメダルMの回転位置とメダル排出口との相対位置関係が一定しないことに起因している。そのため、カウントセンサ55からの検知信号では、排出タイミングの同期を高い精度でとることができない場合がある。特に、本実施形態1では、カウントセンサ55がメカニカルスイッチで構成されているので、駆動開始命令を受けてからカウントセンサ55により検知されるまでの時間のブレは大きい。
そこで、本実施形態1では、次のようにして各メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50F間におけるメダル排出タイミングの同期をとっている。
図14は、排出タイミングの同期処理の一例についての流れを示すフローチャートである。
排出タイミングの同期処理を行う場合、まず、メイン制御部のメイン制御装置41は、6個のメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fのうちの1つを指定する(S21)。本実施形態1では、メダルホッパ装置50Aから順にメダルホッパ装置50Fまで順次指定していくが、指定の順序はどのような順序でもよい。次に、指定したメダルホッパ装置50Aに対して命令出力装置44から駆動開始命令を出力させる(S22)。これにより、メダルホッパ装置50Aのロータ駆動装置52がロータ51を回転させ、ロータ回転位置センサ53からの検知信号を受信すると(S23)、直ちに指定したメダルホッパ装置に対して命令出力装置44から駆動停止命令を出力させる(S24)。これにより、すべてのメダルホッパ装置に対して処理することで(S25)、全メダルホッパ装置50B,50C,50D,50E,50Fにおけるロータ51の回転停止位置を一致させることができる。その結果、次に排出されるロータ51に保持されたメダルMとメダル排出口との相対位置関係が、すべてのメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fで等しくなり、次に駆動開始命令を受けた場合、その駆動開始命令を受けた時からメダルMが排出されるまでの時間が、すべてのメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fで同じとなる。その結果、各メダルホッパ装置間におけるメダル排出タイミングを高い精度で一致させることができる。
また、本実施形態1で画像を表現するために用いるゲーム媒体としてのメダルMは、銀色であり、傾斜面62の色とのコントラストによってはプレイヤーに視認されにくく、その結果、画像の認知性が十分に得られないおそれがある。そこで、本実施形態1では、各文字画像をディスプレイ空間に表現させる前に、その画像と同じ内容の画像を、そのディスプレイ空間に近接配置された画像表示手段としてのメインディスプレイ47A,47Bに表示させるようにしている。具体的には、メイン制御装置41は、記憶装置42から第1ラインデータL1を読み出す前に、表示制御装置43に「W」の文字画像を表示させるための画像表示命令を出力する。この画像表示命令を受け取った表示制御装置43は、2つのメインディスプレイ47A,47Bに「W」の文字画像を一定時間表示させた後にその表示を消す表示制御を行う。一方、メイン制御装置41は、2つのメインディスプレイ47A,47Bから「W」の文字画像が消えた直後のタイミングで、第1ラインデータL1に対応するメダルの排出が行われるようにコントロールする。同様に、メイン制御装置41は、記憶装置42から第8ラインデータL8を読み出す前に、表示制御装置43に「I」の文字画像を表示させるための画像表示命令を出力する。この画像表示命令を受け取った表示制御装置43は、2つのメインディスプレイ47A,47Bに「I」の文字画像を一定時間表示させた後にその表示を消す表示制御を行う。そして、メイン制御装置41は、2つのメインディスプレイ47A,47Bから「I」の文字画像が消えた直後のタイミングで、第8ラインデータL8に対応するメダルの排出が行われるようにコントロールする。また、同様に、メイン制御装置41は、記憶装置42から第16ラインデータL16を読み出す前に、表示制御装置43に「N」の文字画像を表示させるための画像表示命令を出力する。この画像表示命令を受け取った表示制御装置43は、2つのメインディスプレイ47A,47Bに「N」の文字画像を一定時間表示させた後にその表示を消す表示制御を行う。そして、メイン制御装置41は、2つのメインディスプレイ47A,47Bから「N」の文字画像が消えた直後のタイミングで、第16ラインデータL16に対応するメダルの排出が行われるようにコントロールする。
このように、ディスプレイ空間にメダルMによる文字画像が出現する直前に、2つのメインディスプレイ47A,47Bにその文字画像と同じ文字の画像を表示して、これからディスプレイ空間に出現するメダルMによる文字画像を予告することで、メダルMによる文字画像のプレイヤーによる認知性が大きく向上する。
また、本実施形態1においては、メダルホッパ装置のロータ51における円形開口51aにメダルがうまく入り込まない事態が生じる等により排出エラーが発生すると、メダルMにより画像を表現する演出によって排出されるメダルMが当初の予定よりも少なくなる。このような場合、本実施形態1では、メダルMにより画像を表現する演出が終了した後に、具体的には、「WIN」という文字画像を表示した後に、その不足分のメダルを、メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fの少なくとも1つを用いて払い出す補充払出制御を行う。
具体的には、メイン制御装置41は、特別払出処理を開始する際に、特別払出処理により払い出すべき予定払出枚数(当選賞に応じたメダル払出枚数)を払出枚数カウント装置46にセットした後、払出枚数カウント装置46は、各メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fのカウントセンサ55からの検知信号に基づいて全メダルホッパ装置から払い出されたメダルの総数をカウントする。そして、メイン制御装置41は、セットした予定払出枚数分の動作を終えた後に、払出枚数カウント装置46のカウント値が予定払出枚数に到達しているかどうかによりメダル払出不足分があるかどうかを判断する(S16)。この判断でメダル払出不足分があると判断したら、メイン制御装置41は、例えばメダルホッパ装置50Aに対して不足分に相当する枚数のメダルを排出させる駆動命令を出力する処理を行う(S17)。その後、再びメダル払出不足分があるかどうかを判断し(S16)、不足分がなくなったら特別払出処理を終了する。
以上、本実施形態1によれば、各メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fから排出されるメダルの排出タイミングを高い精度でコントロールすることができるので、それらのメダルMによってディスプレイ空間に「WIN」という文字画像を歪み無く表現することができ、メダルMによってディスプレイ空間に画像を表現するという斬新な演出を高い演出効果で実現することができる。なお、ディスプレイ空間に表現する画像は、表現可能なものであればどのような画像でもよく、文字画像以外にも、例えば、本プッシャーゲーム機1の製造業者やこれが設置されるゲーム施設のロゴマークや、本プッシャーゲーム機1で用いられるキャラクタの絵柄などの画像であってもよい。また、本実施形態1では、ディスプレイ空間内に1文字ずつ文字画像を表現する場合について説明したが、例えば横並びの複数文字の画像をディスプレイ空間内に表現するようにしてもよい。
なお、本実施形態1では、「WIN」という文字画像に対応した排出タイミングデータが記憶装置42に記憶してある場合について説明したが、1文字ごとの排出タイミングデータを記憶装置42に記憶しておき、表現する文字画像に必要な文字に対応する排出タイミングデータを記憶装置42から順次読み出し、これらを組み合わせて利用するようにしてもよい。この場合、ディスプレイ空間に出現させる文字画像を容易に変更することができるという利点がある。
〔実施形態2〕
次に、本発明を、上記実施形態1と同様に、プッシャーゲーム機に適用した他の実施形態(以下、本実施形態を「実施形態2」という。)について説明する。
上記実施形態1では、6個のメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fから排出されるメダルMにより一つの文字画像「WIN」を表現する演出を実現する一例について説明したが、本実施形態2においては、演出音のリズムに合わせてメダル払出装置21からメダルを排出する演出を行う。本実施形態2におけるメダル払出装置21のメダルホッパ部は、上記実施形態1におけるメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fと同じ構成である。
本実施形態2に係るプッシャーゲーム機の基本構成は上記実施形態1と同じであるので、以下の説明では、本実施形態2における特徴的な構成及び動作についてのみ説明する。
図15は、通常収容空間JにボールBが収容されたときの払出演出処理の流れを示すフローチャートである。
通常収容空間JにボールBが収容されてボール検出手段によりボールBが検出されると、その検出信号がステーション制御装置31に送られ、ステーション制御装置31は、払出演出実行プログラムをROM33から読み出して実行する。これにより、ステーション制御装置31は、メダル払出装置21を用いて、ボールBが収容された通常収容空間Jの種類に応じた枚数のメダルを払い出す際の払出演出処理を行う。具体的には、まず、ステーション制御装置31は、メダル払出装置21から排出されるメダルの排出タイミングを、当該払出演出処理の演出タイミングと同期させるための同期処理を行う(S31〜S33)。この同期処理は、上記実施形態1で説明した同期処理と同様である。すなわち、まず、メダル払出装置21に対して駆動開始命令を出力し(S31)、メダル払出装置21のメダルホッパ部に設けられたロータ駆動装置にロータ51を回転させる。その後、ロータ51の回転位置を検知するためのロータ回転位置センサ53からの検知信号を受信すると(S32)、直ちにメダル払出装置に対して駆動停止命令を出力する(S33)。これにより、ロータ51を所定の回転位置で停止させることができる。その結果、駆動開始命令を出力してからメダル払出装置21によるメダルの排出が行われるまでの時間が、毎回の払出演出処理で一定となる。
このようにして排出タイミングの同期処理が終わったら、次に、ステーション制御装置31は、排出タイミングデータ記憶手段及び音データ記憶手段としてのROM33に記憶されている当該払出演出処理用の演出音データとこれに関連づけられた排出タイミングデータとを読み出す(S34)。その後、ステーション制御装置31は、音制御手段として機能し、当該払出演出処理の演出タイミングの基準となるクロック信号に同期して、読み出した演出音データを再生し、演出音データに従った演出音をスピーカー6から流す処理を開始する(S35)。これにより、演出音の序奏(メダル排出がなされる前の演出音部分)が出力され、ステーション制御装置31は、クロック信号に基づいて所定の排出開始タイミングが到来したと判断したら(S36)、読み出した排出タイミングデータに従ったタイミングで駆動命令を順次メダル払出装置21へ出力する(S37)。排出タイミングデータはメダル出力のON/OFFの時系列順序を示すもので、ステーション制御装置31は、その排出タイミングデータからその時系列順にロータ回転フラグを生成し、生成したロータ回転フラグに基づき駆動命令を生成した後、その駆動命令をクロック信号に同期してメダル払出装置21へ出力する。このような駆動命令を順次出力することで、メダル払出装置21からは、排出タイミングデータに従ったタイミングでメダルMが排出される。
クロック信号の周期は、上記実施形態1の場合と同様、メダル払出装置21がロータ51を回転駆動させたまま連続してメダルMを排出するときのメダルの最小排出時間間隔と一致するように設定している。具体的には、75msecである。
また、駆動開始命令又は駆動停止命令という駆動命令を受けるメダル払出装置21の動作も、上記実施形態1のメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fと同様である。すなわち、ロータ51の回転が停止している状態で駆動開始命令を受信すると、ロータ駆動装置52は直ちにロータ51の回転駆動を開始する。また、ロータ51が回転している状態では、駆動開始命令を受信してもこれを無視してロータ51の回転を継続し、駆動停止命令を受信すると直ちにロータ51の回転駆動を停止する。
以上の構成により、本実施形態2によれば、払出演出処理の実行前に行う排出タイミングの同期処理(S31〜S33)を行うことで、毎回の払出演出処理において最初に排出されるメダルMの排出タイミングが排出タイミングデータに従ったタイミングからズレることなく一致する。その結果、当該払出演出処理の演出タイミングの基準となるクロック信号に対し、スピーカー6から出力される演出音のリズムとメダルMの排出リズムとを高い精度で同期させることができ、これにより演出音のリズムに高精度に合致したタイミングでメダルMを排出するという演出が可能となる。
また、本実施形態2においては、演出音のリズムに合致したタイミングでメダルMを排出するという演出が終了したら(S38)、上記実施形態1の場合と同様に、排出エラーによるメダルMの払出不足分を補充するための補充払出制御を行う(S39,S40)。なお、本実施形態2における補充払出制御は、メダル払出装置21を用いて行う。
本実施形態2においては、演出音のリズムに合わせてメダルを排出するという演出を単一のメダル払出装置21を用いて行う例について説明したが、中央抽選装置40に設けられた6個のメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fを用いて行うことも可能である。この場合、例えば、6個のメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fから排出されるメダルMにより一つの画像を表現する演出を演出音のリズムに合わせて行うということも可能である。
〔実施形態3〕
次に、本発明を、上記実施形態1及び2と同様に、プッシャーゲーム機に適用した更に他の実施形態(以下、本実施形態を「実施形態3」という。)について説明する。
本実施形態3においては、6個のメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fから排出されるメダルMを用いて音を発生させることで音楽を奏でるという、上記実施形態1及び2とは異なる演出を実現するものである。本実施形態3では、この演出を、中央抽選において最も払い出し枚数が多い大当たり賞に当選したときに行われる特別払出処理において、上記実施形態1におけるメダルMで画像を表現する演出に代えて行う例について説明する。
本実施形態3に係るプッシャーゲーム機の基本構成は上記実施形態1と同じであるので、以下の説明では、本実施形態3における特徴的な構成及び動作についてのみ説明する。
図16は、本実施形態3における中央抽選装置40に設けられたメダル払出演出装置60の概略構成を示す説明図である。
本実施形態3においては、ディスプレイ空間の下方に配置されるメダル回収箱63内に、音発生手段としての鉄琴64が設けられている。この鉄琴64は、メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fの個数に応じた数(6個)の音板64A,64B,64C,64D,64E,64Fを有し、各音板は、それぞれ対応するメダルホッパ装置から排出されるメダルの移動経路上に配置されている。各メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fから排出され、ディスプレイ空間中を落下してきたメダルMが、対応する音板64A,64B,64C,64D,64E,64Fに衝突すると、その音板に応じた高さの音が発生する。音板64A,64B,64C,64D,64E,64Fに衝突した後のメダルMは、メダル回収箱63内に回収され、中央抽選装置40が正面を向いているステーション10のメダル払出装置21のメダル通路部22からプレイフィールド2内に払い出される。
本実施形態3では、鉄琴64の各音板64A,64B,64C,64D,64E,64FにメダルMを衝突させて音を発生させ、これにより音楽を奏でるという演出を伴った特別払出処理を行う。この特別払出処理の流れは、図13に示した上記実施形態1の場合と同様である。また、排出タイミングデータも、上記実施形態1の場合と同様に複数のラインデータにより構成され、一ラインデータは上記実施形態1の場合と同じく1ビットが各メダルホッパ装置にそれぞれ対応した6ビットのデータを含む1バイトのデータである。ただし、本実施形態3で用いる排出タイミングデータは、そのデータ内容が異なっている。すなわち、本実施形態3で用いる排出タイミングデータは、鉄琴64が発生可能な6つの音階で構成される音楽を奏でるために、それぞれの高さの音を出力すべきタイミングにその高さの音を発生させる排出タイミングで各メダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50FからメダルMを排出させる内容となっている。
本実施形態3においても、音楽を奏でる演出を実行する前に排出タイミングの同期処理(S20)を行うので、それぞれの高さの音を出力すべきタイミングと、その高さの音板64A,64B,64C,64D,64E,64FにメダルMが衝突して音が発生するタイミングとを高い精度で一致させることができる。その結果、奏でる音楽のテンポが不安定になること無く、メダルMを用いて音を発生させることで音楽を奏でるという演出を高い演出効果で実現できる。
本実施形態3においては、1つのメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fにつき1つの高さの音を割り当てて、6個の音階で構成される音楽を奏でるという演出を行う例について説明したが、1つのメダルホッパ装置について2以上の高さの音を割り当てるようにして、メダルホッパ装置の個数を超える音階で構成される音楽を奏でるという演出を行うことも可能である。
例えば、各メダルホッパ装置から排出されるメダルの移動経路を切り換えることができる構成とし、各移動経路の先に互いに異なる高さの音を発生させる音板を配置しておけば、メダルの移動経路を切り換えることで、1つのメダルホッパ装置について2以上の高さの音を割り当てることができる。ただし、この場合には、排出制御に同期させて、各メダルホッパ装置についてのメダル移動経路を切り換える制御も必要となる。
また、例えば、各メダルホッパ装置から排出されるメダルの移動経路内に、互いに異なる高さの音を発生させる複数の音板を入れ替えて配置できる構成とすれば、各メダルホッパ装置についてのメダル移動経路内に配置する音板を入れ替えることで、1つのメダルホッパ装置について2以上の高さの音を割り当てることができる。ただし、この場合には、排出制御に同期させて、各メダルホッパ装置についてのメダル移動経路内に配置する音板を入れ替える制御も必要となる。
このように、1つのメダルホッパ装置について2以上の高さの音を割り当てる構成とすれば、各ステーション10のメダル払出装置21を用いて複数の音階で構成される音楽を奏でる演出を行うことも可能である。
また、本実施形態3では、音発生手段として鉄琴を用いる場合について説明したが、これに限らず、メダルの衝突により異なる高さの音を発生させる他の鍵盤打楽器を用いてもよい。また、音発生手段としては、メダルの衝突により異なる高さの音を発生させる鍵盤打楽器に限られるものでもない。よって、例えば、各メダルホッパ装置から排出されるメダルの移動経路内にメダルの通過を検知するセンサを設け、そのセンサの検知タイミングに応じて音を発生させるような構成を採用することもできる。
また、本実施形態3におけるメダルMにより音を発生させて音楽を奏でるという演出は、1つの特別払出処理の中で、上記実施形態1で説明したような、6個のメダルホッパ装置50A,50B,50C,50D,50E,50Fから排出されるメダルMにより一つの画像を表現する演出と併用することも可能である。具体的には、1つの特別払出処理において、本実施形態3における音楽の演出を行った後に、上記実施形態における画像の演出を行ったり、逆に上記実施形態における画像の演出を行った後に、実施形態3における音楽の演出を行ったりすることも可能である。
上述した実施形態1〜3では、メダルMを利用した各種演出をメダル払い出し時の演出として利用する場合について説明したが、メダル払い出しとは無関係な演出装置としても利用可能である。例えば、上記実施形態1を例に挙げると、上述したメダル払出演出装置60は、ゲーム装置とは別体の状態でゲーム施設のフロアに設置して、来客者(ユーザー)に対して何らかの文字や絵柄を見せるディスプレイ装置としても利用できる。この場合、例えば、メダルMにより「WELCOME」という文字画像を表現したり、そのゲーム施設のロゴマークの画像を表現したりする利用方法が考えられる。また、上記実施形態3のメダル払出演出装置60についても、同様に、ゲーム装置とは別体の状態でゲーム施設のフロアに設置して、来客者(ユーザー)に対して何らかの音楽を聴かせるような演出装置として利用できる。
また、上述した実施形態1〜3では、平板状の有体物であるメダルを用いた演出について例示したが、ゲーム媒体として用いられる有体物であれば、メダルに限らず、球体状物体であるパチンコ玉や上述した抽選用移動物体としてのボールBなどを用いて演出を行うことも可能である。
1 プッシャーゲーム機
2 プレイフィールド
10 ステーション
20 スロット装置
21 メダル払出装置
22 メダル通路部
40 中央抽選装置
41 メイン制御装置
42 記憶装置
43 表示制御装置
44 命令出力装置
45 ロータ回転位置検知装置
45 回転位置検知装置
46 払出枚数カウント装置
47A,47B メインディスプレイ
50A,50B,50C,50D,50E,50F メダルホッパ装置
51 ロータ
52 ロータ駆動装置
53 ロータ回転位置センサ
54 回転検知板
55 カウントセンサ
57 ガイド板
60 メダル払出演出装置
61 メダル補給機構
62 傾斜面
63 メダル回収箱
64 鉄琴
64A,64B,64C,64D,64E,64F 音板
特開2007−125128号公報

Claims (9)

  1. ゲーム装置で用いられる有体物からなるゲーム媒体を収容する収容部から受け取った1又は2以上のゲーム媒体を回転体内で回転体周方向の異なる位置に保持し、該回転体の回転駆動により該回転体内に保持されたゲーム媒体が所定の回転位置へ到達するたびに当該ゲーム媒体を該回転体の回転力を利用して所定の排出方向へ排出するゲーム媒体排出手段を備えたゲーム媒体排出装置において、
    上記ゲーム媒体排出手段の回転体の回転位置を検知する回転位置検知手段と、
    該ゲーム媒体排出手段によるゲーム媒体排出タイミングを決定する排出タイミングデータを記憶する排出タイミングデータ記憶手段と、
    該排出タイミングデータ記憶手段に記憶されている排出タイミングデータに従った排出タイミングでゲーム媒体を排出させる排出制御を行う排出制御手段とを有し、
    上記排出制御手段は、上記回転体の回転位置が所定の回転位置であるときに該回転体がゲーム媒体排出のための回転動作を開始するように、該回転位置検知手段の検知結果に基づいて該ゲーム媒体排出手段の回転体の回転駆動を制御することにより、上記排出制御を行うことを特徴とするゲーム媒体排出装置。
  2. 請求項1のゲーム媒体排出装置において、
    上記排出制御手段は、上記回転体の回転を停止させる際には、上記回転位置検知手段の検知結果に基づいて該回転体の回転停止位置が上記所定の回転位置となるように該回転体の回転を停止させることにより、上記排出制御を行うことを特徴とするゲーム媒体排出装置。
  3. 請求項1又は2のゲーム媒体排出装置において、
    上記ゲーム媒体は、平板状又は球状の有体物であることを特徴とするゲーム媒体排出装置。
  4. ユーザーから視認可能なディスプレイ空間へゲーム装置で用いられる有体物からなるゲーム媒体を排出するゲーム媒体排出装置と、音を出力する音出力手段と、音データを記憶する音データ記憶手段と、該音データ記憶手段に記憶されている音データに従って該音出力手段から出力させる音を制御する音制御手段とを有する演出装置であって、
    上記ゲーム媒体排出装置として、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゲーム媒体排出装置を用い、
    該ゲーム媒体排出装置が有する上記排出タイミングデータ記憶手段に記憶されている排出タイミングデータと、上記音データ記憶手段に記憶されている音データとが、互いに関連づけられており、
    該ゲーム媒体排出装置が有する上記排出制御手段は、該排出タイミングデータに従って上記排出制御を行う際、該排出タイミングデータに関連づけられた音データに従って上記音制御手段が制御する音の出力タイミングと同期をとった状態で、該排出制御を行うことを特徴とする演出装置。
  5. ゲーム装置で用いられる有体物からなるゲーム媒体を排出するゲーム媒体排出装置と、該ゲーム媒体排出装置からゲーム媒体が排出されることにより互いに高さが異なる複数の音を発生させる音発生手段とを備えた演出装置であって、
    上記ゲーム媒体排出装置として、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゲーム媒体排出装置を用いることを特徴とする演出装置。
  6. 請求項5の演出装置において、
    上記ゲーム媒体排出装置を複数備え、
    上記音発生手段は、各ゲーム媒体排出装置からのゲーム媒体の排出先に配置され、各ゲーム媒体排出装置から排出されるゲーム媒体が衝突することでゲーム媒体排出装置ごとに異なる高さの音を発生させるものであることを特徴とする演出装置。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の演出装置と、
    該演出装置が有するゲーム媒体排出装置から排出されたゲーム媒体の少なくとも一部をユーザーに払い出すゲーム媒体払出手段と、
    ユーザーへ払い出すべき規定払出量のゲーム媒体を該ゲーム媒体払出手段に払い出させる払出制御を行う払出制御手段とを有することを特徴とするゲーム媒体払出装置。
  8. 請求項7のゲーム媒体払出装置において、
    上記ゲーム媒体排出装置から排出されたゲーム媒体の量をカウントするカウント手段を有し、
    上記ゲーム媒体払出手段は、該ゲーム媒体排出装置から排出されたゲーム媒体の全部をユーザーへ払い出すものであり、
    上記払出制御手段は、上記払出制御を行う際、ユーザーへ払い出すべき規定払出量の少なくとも一部に相当する量のゲーム媒体を上記排出タイミングデータに従った排出タイミングでゲーム媒体排出装置に排出させる排出制御を上記排出制御手段に行わせるとともに、該排出制御の後に、上記カウント手段がカウントした量が該少なくとも一部に相当する量に満たない場合には、満たない分に相当する量のゲーム媒体を上記ゲーム媒体払出手段に払い出させる補充払出制御を行うことを特徴とするゲーム媒体払出装置。
  9. ゲームの進行制御を行うゲーム進行制御手段と、
    ゲーム媒体を受け付けるゲーム媒体受付手段と、
    該ゲーム媒体受付手段がゲーム媒体を受け付けることを条件に該ゲーム進行制御手段が進行制御したゲームの結果に基づき、所定量のゲーム媒体を請求項7又は8のゲーム媒体払出装置を用いてプレイヤーへ払い出すための払出処理を行う払出処理手段とを有することを特徴とするゲーム装置。
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