JP5009266B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像記録装置、特に両面記録が可能な画像記録装置に関する。
インクジェット記録装置において、記録媒体である用紙の両面に印字を行う場合、印字面に付着したインクが用紙内部に染み込んで、非印字面からインクが透けて見える裏抜け(又は裏写り)という現象が生じることがある。特許文献1には、裏抜けが生じないように、予め印字プロファイルを片面に印字してその裏写り濃度を測定し、両面印字時にインク吐出濃度を調整する技術が開示されている。この技術によると、実際にインクを吐出して裏抜けがしにくいようにインク吐出濃度を調整するので、ユーザに許容されやすいインク吐出濃度での印字が可能となる。
特開2007−130924号公報
印字に使用される用紙は、その表面と裏面とでインクの内部への染み込みやすさなどの特性が異なることが多い。したがって、両面に同じ濃度で画像が記録されている場合に、一方の面に印字された画像が他方の面に裏抜けしないとしても、他方の面に印字された画像が一方の面に裏抜けすることがある。特許文献1に記載の技術は、用紙の一方の面についてしか裏抜けを防止することができるインク吐出濃度を決定しないため、両面印字を行った際に、どちらの面についても裏抜けが生じないことを担保することができない。
本発明の目的は、両面記録の際にいずれの面についても裏抜けを抑制することができる画像記録装置を提供することである。
本発明の画像記録装置は、シート状の記録媒体の両面に画像を記録可能な画像記録装置であって、記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、記録媒体がその第1面を前記記録ヘッドに向けて前記記録ヘッドと対向する位置を通過した後に、前記第1面の反対にある第2面を前記記録ヘッドに向けて前記記録ヘッドと対向する位置を通過するように、記録媒体を搬送する搬送機構と、記録媒体に記録された画像を読み取る読み取り装置と、前記記録媒体の第1面にある第1領域に、互いに異なる複数の色のそれぞれについて、最高濃度から最低濃度までの互いに濃度が異なる複数の第1テスト記録領域を含む第1テストパターンが記録されると共に、記録媒体の前記第2面にあって前記第1面にある第1領域とは裏表に重なり合っていない第2領域に、互いに異なる複数の色のそれぞれについて、最高濃度から最低濃度までの互いに濃度が異なる複数の第2テスト記録領域を含む第2テストパターンが記録され、前記複数の色に係る複数の第1及び複数の第2テストパターンが前記記録ヘッドと対向する場所での記録媒体の搬送方向に配列され、前記複数の第1及び複数の第2テストパターンのそれぞれにおいて前記複数の第1及び前記複数の第2テスト記録領域が前記搬送方向と直交する直交方向に沿って配列され、かつ、前記複数の色に係る互いに同じ濃度を有する複数の前記第1及び第2テスト記録領域が前記搬送方向に沿った一直線上に並べられるように、前記記録ヘッドを制御するテスト記録制御手段と、前記第1面にある前記第1領域に記録された前記複数の第1テストパターンが前記第2面から読み取られ、前記第2面にある前記第2領域に記録された前記複数の第2テストパターンが前記第1面から読み取られるように、前記読み取り装置を制御する読み取り制御手段と、記録媒体に記録された画像の裏抜けに関する濃度の許容値を記憶する許容値記憶手段と、前記許容値記憶手段に記憶された前記許容値と、前記読み取り制御手段により制御された前記読み取り装置によって読み取られた前記複数の第1テストパターンそれぞれに含まれる前記複数の第1テスト記録領域のうちの一又は複数の第1テスト記録領域に係る濃度の測定値及び前記複数の第2テストパターンそれぞれに含まれる前記複数の第2テスト記録領域のうちの一又は複数の第2テスト記録領域に係る濃度の測定値とを比較することに基づいて、前記第1面に記録された画像を前記第2面から読み取ったときに得られる濃度の測定値を前記許容値以下とする前記複数の色のそれぞれについての前記第1面への許容記録濃度と、前記第2面に記録された画像を前記第1面から読み取ったときに得られる濃度の測定値を前記許容値以下とする前記複数の色のそれぞれについての前記第2面への許容記録濃度とを別々に決定すると共に、前記複数の色に係る複数の前記許容記録濃度のうち最も低い濃度を前記複数の色に共通の許容記録濃度として前記第1面及び第2面について別々に決定する決定手段と、記録媒体の両面に画像を記録する場合に、前記複数の色について、前記第1面への共通の許容記録濃度以下の濃度で前記第1面に画像が記録され且つ前記第2面への共通の許容記録濃度以下の濃度で前記第2面に画像が記録されるように、前記記録ヘッドによる画像の記録を制御する画像記録制御手段と、を備えている。
本発明によると、裏表面(第1面、第2面)それぞれについて裏抜けしにくい濃度を迅速に決定でき、両面記録の際にいずれの面についても裏抜け(裏写り)を抑制することができる。
さらに、本発明は、以下の効果をも有する。
・短時間でのテストパターンの読み取りが可能となる。
読み取り装置が色フィルタ又は光源の切り替え方式を採用している場合においても、高速での読み取りが可能となる。
・複数の色について許容記録濃度を共通にすることによって、画質(色合い)の変化を抑制することができる。
・どの色も裏抜けしにくくなる。
前記許容値記憶手段に記憶された前記許容値が書き換え可能であることが好ましい。これによって、ユーザの希望に応じた許容記録濃度の調整が可能となる。
前記第1領域に記録された前記複数の第1テストパターンと前記第2領域に記録された前記複数の第2テストパターンとが、前記記録ヘッドと対向する場所での前記搬送機構による記録媒体の搬送方向と直交する方向に延びた記録媒体の中心軸に対して線対称に配置されることが好ましい。これによって、読み取り装置の制御が簡易となる。
前記決定手段が決定する前記複数の色のそれぞれについての許容記録濃度は、前記複数の第1及び前記複数の第2テストパターンに含まれる前記複数の第1及び前記複数の第2テスト記録領域のうち前記許容値以下で最大の測定値に係る前記複数の第1及び前記複数の第2テスト記録領域の濃度と同じであることが好ましい。これによって、許容記録濃度をできるだけ大きくすることができる。
本発明の画像記録装置は、前記第1面への共通の許容記録濃度及び前記第2面への共通の許容記録濃度を、記録媒体の識別番号に関連付けて記憶する濃度記憶手段をさらに備えていることが好ましい。これによって、同じ種類の記録媒体を再び使用して画像の記録を行う際に、許容記録濃度を再度決定する必要がなく、記録媒体への画像の記録を効率的に行うことができる。
前記濃度記憶手段に記憶された前記共通の許容記録濃度が書き換え可能であることが好ましい。これによって、ユーザの希望に応じた記録濃度の調整が可能となる。
前記記録ヘッドはインクジェットヘッドであってよい。これによって、インクの裏抜けを効果的に防止することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像記録装置であるインクジェットプリンタ内部の側面図である。図2は、図1に示すインクジェットプリンタのブロック図である。図1に示すように、印字装置であるインクジェットプリンタ1は、直方体形状の筐体1aを有している。筐体1aの上面には排紙凹部6が設けられている。筐体1a内には、プリンタ1の動作を制御する制御部101と、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド2とが配置されている。図2に示すように、制御部101は、パーソナルコンピュータ(PC)100と接続されている。各ヘッド2は、ヘッド駆動回路121によって駆動される。各ヘッド2の下面は、インクを吐出する吐出口が複数形成された吐出面2aとなっている。4つのヘッド2の下方には、印字媒体である用紙Pを、図1において左から右へと向かう搬送方向に搬送する搬送ユニット40が配置されている。さらに、搬送ユニット40の下方には、積層された複数の用紙Pを収容可能な給紙カセット24が配置されている。
筐体1a内には、ピックアップローラ25、押さえローラ4、搬送ユニット40、搬送ガイド26〜28、31、32、71〜74及び搬送ローラ対21、22、34、35、75〜79などの部材が配置されることによって、搬送経路20と再送経路70とが形成されている。用紙Pは、給紙カセット24から搬送経路20を経て排紙凹部6に到る。再送経路70は、搬送ユニット40によって搬送された用紙Pを、4つのヘッド2の吐出面2aに面する面が前回に搬送ユニット40で搬送されたときとは逆となるように、搬送ユニット40に再度送ることが可能である。再送経路70は、4つのヘッド2よりも下流(詳細には搬送ガイド31)において搬送経路20から分岐し、給紙カセット24の下方を通過して、給紙カセット24の出口と4つのヘッド2との間(詳細には搬送ガイド26)において搬送経路20に合流している。
給紙カセット24に収容された複数の用紙Pのうち、最も上にある用紙Pは、ピックアップローラ25によって送り出される。ピックアップローラ25は、ピックアップモータ132によって回転させられる。ピックアップモータ132は、モータドライバ122によって駆動される。ピックアップローラ25が回転することで給紙カセット24から送り出された用紙Pは、3つの搬送ガイド26、27、28に案内されつつ2つの搬送ローラ対21、22によって搬送ユニット40へと搬送される。2つの搬送ローラ対21、22のそれぞれにおける一方のローラは、制御部101によって制御される移送モータ133の駆動によって回転する駆動ローラであり、他方のローラは一方のローラの回転に伴って回転する従動ローラである。移送モータ133は、モータドライバ123によって駆動される。
搬送ユニット40は、互いに平行な2つのベルトローラ41、42と、両ローラ41、42に架け渡された支持部材であるエンドレスの搬送ベルト43とを含んでいる。ベルトローラ42は、ベルト駆動モータ134によって回転させられる。ベルト駆動モータ134は、モータドライバ124によって駆動される。
用紙Pの支持部材である搬送ベルト43上には、搬送ガイド28から供給された用紙Pが載置される。搬送ベルト43の外側面には、弱粘着性のシリコーン層が形成されている。搬送ユニット40に送られた用紙Pは、ベルトローラ41上に配置された押さえローラ4によって搬送ベルト43の外側面に押え付けられる。そして、用紙Pは、シリコーン層のもつ粘着力によって搬送ベルト43に保持される。搬送ユニット40は、ベルト駆動モータ134の駆動に伴って、搬送ベルト43に載置された用紙Pの一方の面が4つのヘッド2に順次面するように用紙Pを搬送方向に搬送する。用紙Pが各ヘッド2の下方を通過する際に、各ヘッド2から用紙Pに向けて各色のインクを吐出することによって、用紙Pに所望のカラー画像が形成される。
搬送ベルト43に囲まれ且つ4つのヘッド2と対向する領域には、絶縁性の樹脂からなる平プラテン44が配置されている。平プラテン44は、印字時における用紙Pの平坦性を担保するものである。
搬送ローラ対22と最上流にあるインクジェットヘッド2との間には、用紙先端センサ51が配置されている。用紙先端センサ51は、例えば光学式の反射型もしくは透過型センサである。用紙先端センサ51は、搬送ベルト43上に載置された用紙Pの先端が当該用紙先端センサ51の下方に到達したことを示す用紙先端検知信号を出力する。用紙先端検知信号は、制御部101に供給される。
最下流にあるヘッド2よりもやや下流位置には、用紙Pの幅よりもやや長いライン型のイメージセンサ52が配置されている。イメージセンサ52は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサである。イメージセンサ52は、用紙Pに印字された画像を読み取ってつまり撮像を行って、画像に係る光学信号を電気信号に変換して出力する。
搬送ユニット40の搬送方向に関するすぐ下流には、剥離プレート5が設けられている。剥離プレート5は、その先端が用紙Pと搬送ベルト43との間に入り込むことによって、用紙Pを搬送ベルト43から剥離させる。
剥離プレート5によって搬送ベルト43から剥離された用紙Pは、搬送ガイド31、32によりガイドされつつ搬送ローラ対34、35によって上方へ送られ、排紙凹部6に排紙される。搬送ローラ対34、35のそれぞれにおける一方のローラは、移送モータ133の駆動によって回転する駆動ローラであり、他方のローラは一方のローラの回転に伴って回転する従動ローラである。
搬送ローラ対34、35のそれぞれにおける一方の駆動ローラは、正逆両方向に回転可能である。したがって、搬送ユニット40から送られてきた用紙Pの後端が再送経路70との分岐個所を通過してから搬送ローラ対34、35の回転方向を逆にすることによって、用紙Pをスイッチバックさせることができる。スイッチバックした用紙Pは、再送経路70へ送られる。
再送経路70は、4つの搬送ガイド71、72、73、74と、5つの搬送ローラ対75、76、77、78、79とから構成されている。再送経路70において、用紙Pは、搬送ガイド71、72、73、74によりガイドされつつ搬送ローラ対75、76、77、78、79によって搬送される。搬送ローラ対75、76、77、78、79のそれぞれにおける一方のローラは、再送モータ135の駆動によって回転する駆動ローラであり、他方のローラは一方のローラの回転に伴って回転する従動ローラである。再送モータ135は、モータドライバ125によって駆動される。
再送経路70を通過して搬送ガイド26において搬送経路20に合流した用紙Pは、4つのヘッド2の吐出面2aに面する面が前回に搬送ユニット40で搬送されたときとは逆となって搬送ユニット40に搬送されて、4つのヘッド2の下方を通過する。
本実施の形態において、ピックアップローラ25、押さえローラ4、搬送ガイド26、27、28、31、32、71〜74、搬送ローラ対21、22、34、35、75〜79、搬送ユニット40、ピックアップモータ132、移送モータ133、ベルト駆動モータ134、再送モータ135、及び、モータドライバ122〜125が、搬送機構を構成している。搬送機構としては、上述した構造を持つものに限らず、用紙Pがその一方の面をヘッド2に向けてヘッド2と対向する位置を通過した後に、他方の面をヘッド2に向けてヘッド2と対向する位置を通過するように、用紙を搬送することが可能なものであればどのようなものであってもよい。
制御部101の詳細について説明する。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き換え可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。制御部101は、これらのハードウェアとEEPROM内のソフトウェアとが協働することによって、ヘッド制御部102、搬送制御部103、テスト印字制御部104、読み取り制御部105、許容印字濃度決定部106、画像印字制御部107、印字データ記憶部111、許容値記憶部112、用紙情報記憶部113、及び、許容印字濃度記憶部114などとして機能する。
また、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ1は、ユーザのプリンタ1又はPC100への操作に応じて、後で詳述する通常印字モード(両面印字と片面印字とがある)及び許容印字濃度決定モードのいずれかで動作する。また通常印字モード時における両面印字には、濃度調整モードと濃度非調整モードの2つの動作モードがある。現在のプリンタ動作モードが濃度調整モード及び濃度非調整モードのいずれであるかは、プリンタ1又はPC100への操作に応じて、PC100又はプリンタ1内に記憶される。
印字データ記憶部111は、PC100から送信された、用紙Pに形成すべき画像に関する印字データを格納する。許容値記憶部112は、用紙Pに記録された画像の裏抜けに関する濃度の許容値Dsを記憶する。許容値Dsは、許容印字濃度決定部106における許容印字濃度決定に関する演算のパラメータとして用いられる。許容値Dsは、ユーザによって指定された任意の濃度値であって、本実施の形態では、10よりも大きい階調数(例えば256階調)から選択されたいずれか1つの数値であるとする。許容値記憶部112が記憶する許容値Dsは、ユーザのプリンタ1又はPC100への操作によって書き換え可能となっている(図6参照)。
ヘッド制御部102は、印字データ記憶部111に格納された印字データに基づいて各インクジェットヘッド2から所望のタイミングでインクが吐出されるように、ヘッド駆動回路121を制御する。
搬送制御部103は、通常印字モードにおいて、片面印字の場合、モータドライバ122〜124を制御することによって、用紙Pが、所望のタイミングで、搬送経路20を搬送されて排紙凹部6に排出されるようにする。また、搬送制御部103は、通常印字モードにおいて、両面印字の場合、モータドライバ122〜125を制御することによって、用紙Pが、所望のタイミングで、搬送経路20から再送経路70を経て再び搬送経路20を搬送されて(つまり4つのヘッド2の下方を二度通過してから)排紙凹部6に排出されるようにする。さらに、搬送制御部103は、許容印字濃度決定モードにおいて、モータドライバ122〜125を制御することによって、用紙Pが、所望のタイミングで、搬送経路20、再送経路70、搬送経路20、再送経路70、搬送経路20の順に搬送されて(つまり4つのヘッド2の下方を三度通過してから)排紙凹部6に排出されるようにする。
テスト印字制御部104は、許容印字濃度決定モードにおいて、用紙Pのおよそ半分の領域にそれぞれ色が異なる4つのテストパターン(プロファイル)が印字されるようにヘッド駆動回路121を介して4つのヘッド2を制御する。本実施の形態において、テストパターンは、濃度が次第に大きくなるように搬送方向と直交する方向に一列に配列された10個の矩形のテスト印字領域の組からなる。4つのテストパターンは、それぞれがシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのいずれかの色を有している。これら4つのテストパターンは、搬送方向に配列される(図3参照)。つまり、4つのテストパターン内には、40個のテスト印字領域が形成されている。4つのテストパターンの搬送方向への長さは、用紙Pのおよそ半分である。4つのテストパターンは、用紙Pの前端から搬送方向に用紙半分までの領域に収まるように印字される。より詳細には、テスト印字制御部104は、用紙Pが1回目に搬送ベルト43によって搬送される際に、図3に示すように、用紙Pの第1面(用紙Pが最初に搬送ベルト43によって搬送される際にヘッド2に面する面:以下同様)S1の前端から搬送方向に用紙半分までの領域(第1領域)R1に、4色(C、M、Y、K)の頭文字をラベルとして用いて、4つのテストパターンTP1C、TP1M、TP1Y、TP1Kが印字されるように、ヘッド駆動回路121を介して4つのヘッド2を制御する。さらに、テスト印字制御部104は、用紙Pが2回目に搬送ベルト43によって搬送される際に、図4に示すように、用紙Pの第2面(用紙Pが2回目に搬送ベルト43によって搬送される際にヘッド2に面する面:以下同様)S2の前端から搬送方向に用紙半分までの領域(第2領域)R2に、4つのテストパターンTP2C、TP2M、TP2Y、TP2Kが印字されるように、ヘッド駆動回路121を介して4つのヘッド2を制御する。第2面S2にある第2領域R2は、第1面S1にある第1領域R1とは裏表に重なり合っていない。4つのテストパターンTP1C、TP1M、TP1Y、TP1Kと4つのテストパターンTP2C、TP2M、TP2Y、TP2Kとは、搬送方向と直交する方向に延びた用紙Pの中心軸Cに対して線対称に配置される。また、異なる領域に形成された同色の2つのテストパターン同士も、中心軸Cに対して線対称に配置される。
図3〜図5において、用紙Pに形成される80個のテスト印字領域を、色(C、M、Y、K)の頭文字と、裏表(F、S)の区別と、濃度番号(1〜10:大きくなるほど薄い)とをラベルとして用いて、区別して表記することとする。例えば、MF4は、第1面に形成された色がマゼンタで濃度番号が4のテスト印字領域であることを表しており、KS9は、第2面に形成された色がブラックで濃度番号が9のテスト印字領域であることを表しているとする。なお、濃度番号1〜10のそれぞれは、隙間無くインクで埋め尽くされた(べた塗り)ときのテスト印字領域の濃度(最高濃度)からインクが全く付着していないときのテスト印字領域の濃度(最低濃度)までを均等に又は個別に定められた任意の間隔で10段階に分けて得られた濃度に対応して付けられたものであってもよいし、最高濃度と最低濃度との間の任意の濃度区間を均等に又は個別に定められた任意の間隔で10段階に分けて得られた濃度に対応して付けられたものであってもよい。
読み取り制御部105は、許容印字濃度決定モードにおいて、用紙Pが2回目に搬送ベルト43によって搬送される際(図4参照)に、第1面S1にある第1領域R1に印字された4つのテストパターンTP1C、TP1M、TP1Y、TP1Kが第2面S2から読み取られように、イメージセンサ52を制御する。さらに、読み取り制御部105は、許容印字濃度決定モードにおいて、用紙Pが3回目に搬送ベルト43によって搬送される際(図5参照)に、第2面S2にある第2領域R2に印字された4つのテストパターンTP2C、TP2M、TP2Y、TP2Kが第1面S1から読み取られるように、イメージセンサ52を制御する。
イメージセンサ52による2回の読み取りの結果、用紙Pに形成された2つの40個のテスト印字領域の組に対応して、40個の濃度の測定値(本実施の形態では、許容値Dsと同じ階調数(例えば256階調)のうちのいずれか1つの数値であるとする)が2組得られる。
許容印字濃度決定部106は、許容値記憶部112に記憶された許容値Dsと、イメージセンサ52による読み取りの結果得られた40個の濃度の測定値の組のうちの少なくとも1つの濃度の測定値(各面に含まれる40個のテスト印字領域に係る一又は複数の濃度の測定値)とを比較することに基づいて、各色について、第1面S1に印字された画像を第2面S2から読み取ったときに得られる濃度の測定値を許容値Ds以下とする第1面S1への許容印字濃度Da1と、第2面S2に記録された画像を第1面S1から読み取ったときに得られる濃度の測定値を許容値Ds以下とする第2面S2への許容印字濃度Da2とを別々に決定する。各色についての許容印字濃度Da1、Da2は、当該色についてのインクの裏抜けを防止することができる印字濃度である。
本実施の形態において、許容印字濃度決定部106は、許容印字濃度Da1及び許容印字濃度Da2を、各色について、濃度番号1〜10のいずれかに対応した濃度に決定する。詳細には、許容印字濃度Da1及び許容印字濃度Da2は、各色について各テストパターンに含まれる10個のテスト記録領域のうち許容値Ds以下で最大の測定値に係るテスト記録領域の濃度と同じである。
以下の説明において、許容印字濃度決定部106によって決定される8個の許容印字濃度を、4色(C、M、Y、K)の頭文字をラベルとして用いて、Da1C、Da2C、Da1M、Da2M、Da1Y、Da2Y、Da1K、Da2Kと表すことにする。しかる後、許容印字濃度決定部106は、第1面S1及び第2面S2への4色に共通の許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2を決定する。第1面S1への共通の許容印字濃度Dx1は、4色に係る許容印字濃度Da1C、Da1M、Da1Y、Da1Kのうちで最低の濃度である。第2面S2への共通の許容印字濃度Dx2は、4色に係る許容印字濃度Da2C、Da2M、Da2Y、Da2Kのうちで最低の濃度である。
画像印字制御部107は、通常印字モードでの両面印字時における動作モードが濃度調整モードであるときに、用紙P上における画像の印字濃度が第1面S1及び第2面S2についてそれぞれ決定された共通の許容印字濃度Dx1、Dx2以下となるように、ヘッド2による画像の印字を制御する。詳細には、画像印字制御部107に格納された用紙P上における画像の印字濃度と単位面積あたりのインク吐出量との対応テーブルを用いて、印字データ記憶部111に格納された印字データを、用紙P上における単位面積あたりのインク吐出量がより少なくなるように変換する。
用紙情報記憶部113は、一又は複数種類の用紙Pのサイズを、登録番号(識別番号)にそれぞれ関連付けて記憶する。
許容印字濃度記憶部114は、共通の許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2を、一又は複数種類の用紙Pの識別番号にそれぞれ関連付けて記憶する。つまり、許容印字濃度記憶部114は、用紙Pの種類に、共通の許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2がそれぞれ関連付けられた許容印字濃度テーブルを記憶している。許容印字濃度記憶部114が記憶する共通の許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2は、ユーザのプリンタ1又はPC100への操作によって書き換え可能となっている(図11参照)。
次に、インクジェットプリンタ1による印字に関する一連の動作について、図6〜図12に示すフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、図6を参照して、許容値Dsの入力・変更処理について説明する。ステップS11では、PC100のディスプレイ(図示せず)に許容値入力画面を表示させる。この処理は、PC100にインストールされたプリンタ1のドライバソフトウェアに基づいて、PC100の制御装置(CPU、RAMなどを含む)による制御によって実行される。ステップS12では、PC100の入力装置(キーボード、マウスなど)を用いて許容値入力画面の入力欄に許容値が入力されるまで処理を待機する。そして、許容値が入力されると(S12:YES)、ステップS13において、入力された許容値Dsが許容値記憶部112に上書きで格納される。なお、許容値入力画面がプリンタ1のディスプレイ(図示せず)に表示され、ユーザがプリンタ1の操作ボタン又はタッチパネルなどを操作して許容値を入力してもよい。
次に、用紙情報登録処理について、図7を参照して説明する。まず、ステップS21において、PC100又はプリンタ1のディスプレイに、用紙Pのサイズ(縦×横)の入力画面を表示させる。ステップS22では、PC100又はプリンタの入力装置(キーボード、マウス、ボタン、タッチパネルなど)を用いて用紙サイズ入力画面の入力欄に用紙サイズが入力されるまで処理を待機する。そして、用紙サイズが入力されると(S22:YES)、ステップS23において、PC100又はプリンタ1のディスプレイに、用紙Pの登録番号の入力画面を表示させる。ステップS24では、PC100又はプリンタの入力装置を用いて登録番号入力画面の入力欄に登録番号が入力されるまで処理を待機する。そして、登録番号が入力されると(S24:YES)、ステップS25において、ステップS22で入力された用紙サイズをステップS24で入力された登録番号に関連付けて、用紙情報記憶部113に上書きで格納する。上述の処理を繰り返して行うことによって、複数種類の用紙のサイズを登録番号に関連付けて用紙情報記憶部113に格納することができる。なお、用紙情報として、用紙のサイズに加えて、用紙の単位面積あたりの重量(密度)を登録番号に関連付けて用紙情報記憶部113に格納してもよい。また、単位面積あたりの重量に代えて又は加えて、用紙Pのインク透過度を登録番号に関連付けて用紙情報記憶部113に格納してもよい。
続いて、図8を参照して、許容印字濃度決定モードにおいて実行される、共通の許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2の決定処理について説明する。この処理は、所定時間ごとに行ってもよいし、所定枚数印字完了ごとにおこなってもよい。両面印字を行うまず、ステップS31において、ユーザがPC100又はプリンタ1の入力装置を操作して用紙の登録番号を入力することに基づいて、給紙カセット24に収容された、プリンタ1によって印字が施される予定の用紙Pのサイズ情報を、用紙情報記憶部113から取得する。取得されるサイズ情報を、用紙情報記憶部113において入力された登録番号に関連付けて記憶されているものである。その後、ステップS32において、4つのテストパターンを生成する。
ここで、図9を参照して、テストパターンの生成処理について説明する。まず、ステップS101において、4つのテストパターンの生成範囲を決定する。4つのテストパターンの生成範囲は、ステップS31で取得された用紙Pのサイズから決定される。具体的には、4つのテストパターンの生成範囲は、その搬送方向に沿った長さが用紙の縦サイズの半分よりもやや小さく、搬送方向と直交する方向に沿った長さが用紙の横サイズよりもやや小さくなるように決定される。そして、決定された生成範囲を搬送方向及びその直交方向にそれぞれ4個、10個に分割して40個のテスト印字領域の範囲をそれぞれ決定する。
しかる後、ステップS102において、各色について、最高濃度から最低濃度までを均等に(又は個別に定められた任意の間隔で)10段階に分けた濃度を、ステップS102で決定された40個のテスト印字領域に割り当てる。このとき、同じ色を有する10個のテスト印字領域が、搬送方向と直交する方向に、次第に濃度が大きくなるように配列されるようにする。さらに、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色がこの順番で搬送方向に隣接するようにする。このようにして、4つのテストパターンが生成される。
なお、用紙情報記憶部113において単位面積あたりの重量又はインク透過度が登録番号に関連付けられている場合、濃度番号1〜10のそれぞれを、最高濃度以下の第1濃度から最低濃度以上の第2濃度までを均等に(又は個別に定められた任意の間隔で)10段階に分けた濃度に対応して付けられたものとしてもよい。このとき、第1濃度及び第2濃度は、単位面積あたりの重量が大きいほど又はインク透過度が小さいほど高い濃度にし、単位面積あたりの重量が小さいほど又はインク透過度が大きいほど低い濃度にする。また、プリンタ1内に温度及び/又は湿度センサを設け、これらによって検知された温度・湿度を考慮して第1濃度及び第2濃度を決定してもよい。すなわち、第1濃度及び第2濃度は、温度が高い又は湿度が低いほどインクが乾燥しやすいので、低い濃度にし、温度が低い又は湿度が高いほどインクが乾燥しにくいので、高い濃度にする。
図8に戻って、ステップS33では、搬送制御部103がモータドライバ122、123を制御することによって、ピックアップモータ132及び移送モータ133の駆動を開始させる。これによって、ピックアップローラ25及び搬送ローラ対21、22が回転し始め、用紙Pが給紙カセット24から搬送ユニット40へと搬送される。これは、用紙Pの搬送ベルト43による1回目の搬送である。
続いて、ステップS34では、用紙先端センサ51が用紙先端検知信号を出力するまで処理を待機する。用紙先端検知信号が出力されると、その後、所定時間(用紙先端センサ51から最上流のヘッド2までの距離を搬送ベルト43での用紙搬送速度で除算した商)が経過してから、ヘッド制御部102がヘッド駆動回路121を制御することによって、ヘッド2による用紙Pへの4つのテストパターンTP1C、TP1M、TP1Y、TP1Kの印字が行われる。図3で説明したように、テストパターンTP1C、TP1M、TP1Y、TP1Kは、用紙Pの第1面S1の第1領域R1に印字される。
4つのテストパターンTP1C、TP1M、TP1Y、TP1Kの印字終了後、ステップS35において、用紙Pをスイッチバックさせる。つまり、搬送ユニット40から送られてきた用紙Pの後端が再送経路70との分岐個所を通過してから搬送ローラ対34、35の回転方向を逆にすることによって、用紙Pを再送経路70へと送る。再送経路70を搬送された用紙Pは、搬送ガイド26において搬送経路20に合流する。これは、用紙Pの搬送ベルト43による2回目の搬送である。
搬送経路20に合流した用紙Pは、第2面S2を上面として4つのヘッド2の下方を通過していく。そして、用紙先端センサ51が用紙先端検知信号を出力するまで処理を待機する。用紙先端検知信号が出力されると、その後、所定時間(用紙先端センサ51から最上流のヘッド2までの距離を搬送ベルト43での用紙搬送速度で除算した商)が経過してから、ステップS36において、ヘッド制御部102がヘッド駆動回路121を制御することによって、ヘッド2による用紙Pへの4つのテストパターンTP2C、TP2M、TP2Y、TP2Kの印字が行われる。図4で説明したように、4つのテストパターンTP2C、TP2M、TP2Y、TP2Kは、用紙Pの第2面S2の第2領域R2(第1領域R1と表裏に重なり合っていない)に印字される。
ステップS37では、読み取り制御部105がイメージセンサ52を制御して、第1面S1にある第1領域R1に印字された4つのテストパターンTP1C、TP1M、TP1Y、TP1Kを第2面S2から読み取る。そして、許容印字濃度決定部106が各色について第1面S1への許容印字濃度を決定する。
ここで、図10を参照してステップS37の処理の詳細について説明する。まず、ステップS111において、許容値記憶部112に格納された許容値Dsを取得する。続いて、ステップS112において、4つのテストパターンTP1C、TP1M、TP1Y、TP1Kにおいて先頭にあるカラー(すなわちブラック)に係るテストパターンTP1Kの設定モードに設定する。具体的には、イメージセンサ52において、色フィルタ又は光源を使用しないように(使用する色フィルタ又は光源を無しに)切り替える。
そして、ステップS113では、用紙Pの搬送を継続しつつ、テストパターンTP1K内のブラックつまり最初の色(2回目以降のループにおいては、順次、次の色(イエロー、マゼンタ、シアンの順番))に係る10個のテスト印字領域の先端がイメージセンサ52の下方に到達するまで処理を待機する。テスト印字領域の先端がイメージセンサ52の下方に到達したか否かは、用紙先端検知信号が出力されてから所定時間(用紙先端センサ51からイメージセンサ52までの距離に用紙Pの半分の長さを足した距離を、搬送ベルト43での用紙搬送速度で除算した商)が経過したか否かに基づいて判断される。そして、用紙先端検知信号が出力されてから所定時間が経過すると(S113:YES)、ステップS114に進む。
ステップS114では、読み取り制御部105がイメージセンサ52を制御して、第1面S1にある第1領域R1に印字されたの最初の色(2回目以降のループにおいては、順次、次の色)のテストパターンTP1Kに係る10個のテスト印字領域を、第2面S2から読み取る。この読み取りによって、1つの色について、10個のテスト印字領域に関する10個の濃度の測定値が得られる。
ステップS115では、ステップS114で得られた10個の濃度の測定値のうち、最も濃度の大きい濃度番号1のテスト印字領域に係る測定値を取得する。そして、ステップS116において、許容印字濃度決定部106は、ステップS111で取得した許容値DsがステップS115で取得した測定値以上であるか否かの比較を行う。その結果、測定値が許容値Dsよりも大きければ(S116:NO)、ステップS117に進む。ステップS117では、ステップS114で得られた10個の濃度の測定値のうち、ステップS116で用いた測定値よりも1つだけ濃度番号の大きいテスト印字領域に係る測定値を取得する。そして、再びステップS116において、許容印字濃度決定部106は、許容値Dsと測定値との比較を行う。
許容値Dsが測定値以上であれば(S116:YES)、ステップS118に進む。ステップS118では、許容印字濃度決定部106は、直前のステップS116において比較対象とされた測定値に係る濃度番号をメモリに一時保存する。このようにして一時保存された濃度番号に係る第1面S1への印字濃度が、各色についての第1面S1への許容印字濃度Da1C、Da1M、Da1Y、Da1Kである。図4に示された第1領域R1に表示された4つのテストパターンTP1C、TP1M、TP1Y、TP1Kにおいては、第2面S2から読み取られたときの濃度の測定値が許容値Dsを超えたテスト印字領域だけが示されている。つまり、図4の例では、シアンについてCF1からCF4までが裏抜けしていると判断されるので、許容印字濃度Da1Cは濃度番号5に係る濃度である。また、マゼンタについてMF1からMF5までが裏抜けしていると判断されるので、許容印字濃度Da1Mは濃度番号6に係る濃度である。イエローについてYF1からYF4までが裏抜けしていると判断されるので、許容印字濃度Da1Yは濃度番号5に係る濃度である。そして、ブラックについてKF1からKF6までが裏抜けしていると判断されるので、許容印字濃度Da1Kは濃度番号7に係る濃度である。
ステップS119では、4色すべてについて濃度番号が一時保存されたか、つまり許容印字濃度を未決定の色がないかが許容印字濃度決定部106によって判断される。そして、4色すべてについて濃度番号が一時保存された場合には(S119:YES)、ステップS37を終了する。4色のいずれかについて濃度番号が一時保存されていない場合には(S119:NO)、ステップS120において、イメージセンサ52において使用する色フィルタ又は光源を次の色に係るものに切り替えてから、ステップS113に戻る。
図8に戻って、ステップS38では、許容印字濃度決定部106が、第1面S1について、4色に共通の許容印字濃度Dx1を決定する。許容印字濃度決定部106は、ステップS37で決定された4色に係る許容印字濃度Da1C、Da1M、Da1Y、Da1Kを互いに比較して、最低の濃度を第1面S1について共通の許容印字濃度Dx1に決定する。このようにして決定された第1面S1についての共通の許容印字濃度Dx1は、用紙の登録番号と関連付けられて許容印字濃度記憶部114に格納される。
ステップS39では、用紙Pをスイッチバックさせる。つまり、搬送ユニット40から送られてきた用紙Pの後端が再送経路70との分岐個所を通過してから搬送ローラ対34、35の回転方向を逆にすることによって、用紙Pを再送経路70へと送る。再送経路70を搬送された用紙Pは、搬送ガイド26において搬送経路20に合流する。これは、用紙Pの搬送ベルト43による3回目の搬送である。
ステップS40では、読み取り制御部105がイメージセンサ52を制御して、第2面S2にある第2領域R2に印字された4つのテストパターンTP2C、TP2M、TP2Y、TP2Kを第1面S1から読み取る。そして、許容印字濃度決定部106が各色について第2面S1への許容印字濃度を決定する。ステップS40の詳細は、図10で説明したのと同様であるので、ここでは、その説明を省略する。
ステップS40によると、各色についての第2面S2への許容印字濃度Da2C、Da2M、Da2Y、Da2Kが得られる。図5に示された第2領域R2に表示された4つのテストパターンTP2C、TP2M、TP2Y、TP2Kにおいては、第1面S1から読み取られたときの濃度の測定値が許容値Dsを超えたテスト印字領域だけが示されている。つまり、図5の例では、シアンについてCS1からCS4までが裏抜けしていると判断されるので、許容印字濃度Da2Cは濃度番号5に係る濃度である。また、マゼンタについてMS1からMS5までが裏抜けしていると判断されるので、許容印字濃度Da2Mは濃度番号6に係る濃度である。イエローについてYS1からYS4までが裏抜けしていると判断されるので、許容印字濃度Da2Yは濃度番号5に係る濃度である。そして、ブラックについてKS1からKS6までが裏抜けしていると判断されるので、許容印字濃度Da2Kは濃度番号7に係る濃度である。
ステップS41では、許容印字濃度決定部106が、第2面S2について、4色に共通の許容印字濃度Dx2を決定する。許容印字濃度決定部106は、ステップS40で決定された4色に係る許容印字濃度Da2C、Da2M、Da2Y、Da2Kを互いに比較して、最低の濃度を第2面S2についての共通の許容印字濃度Dx2に決定する。このようにして決定された第2面S2についての共通の許容印字濃度Dx2は、用紙の登録番号と関連付けられて許容印字濃度記憶部114に格納される。そして、ステップS42において、用紙Pが排紙凹部6に排出される。
次に、ステップS38及びステップS41で許容印字濃度記憶部114に格納された許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2の変更処理について、図11を参照して説明する。当該変更処理は、許容印字濃度記憶部114に格納された許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2に基づいて後述する両面印字を行った場合に、ユーザが所望するような結果が得られなかった場合に、ユーザが任意に行い得るものである。
まず、ステップS51において、変更を希望する用紙の登録番号をユーザが入力すると、当該登録番号に係る許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2が、許容印字濃度記憶部114から読み出される。
そして、ステップS52では、PC100又はプリンタ1のディスプレイに、許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2の入力欄をそれぞれ有する入力画面を表示させる。このとき、入力欄には、ステップS51で読み出された値をデフォルト値として表示させる。ステップS53では、PC100又はプリンタの入力装置(キーボード、マウス、ボタン、タッチパネルなど)を用いて許容印字濃度Dx1の入力欄に許容印字濃度Dx1が入力されるまで処理を待機する。そして、許容印字濃度Dx1が入力されると(S53:YES)、ステップS54において、ステップS53で入力された許容印字濃度Dx1をステップS51で読み出された許容印字濃度Dx1に係る登録番号に関連付けて、許容印字濃度記憶部114に上書きで格納する。
ステップS55では、PC100又はプリンタの入力装置を用いて許容印字濃度Dx2の入力欄に許容印字濃度Dx2が入力されるまで処理を待機する。そして、許容印字濃度Dx2が入力されると(S55:YES)、ステップS56において、ステップS55で入力された許容印字濃度Dx2をステップS51で読み出された許容印字濃度Dx2に係る登録番号に関連付けて、許容印字濃度記憶部114に上書きで格納する。
次に、本実施の形態に係るプリンタ1における通常印字モードでの印字処理について、図12を参照して説明する。
まず、ステップS61では、現在のプリンタ動作モードが通常印字モードにおいて濃度調整モード及び濃度非調整モードのいずれとなっているかを確認する。その結果、濃度調整モードであれば(S61:YES)、ステップS62に進む。ステップS62では、用紙Pの登録番号の選択画面を、PC100のディスプレイに表示させる。この処理は、用紙情報記憶部113に記憶された情報及びPC100にインストールされたプリンタ1のドライバソフトウェアに基づいて、PC100の制御装置(CPU、RAMなどを含む)による制御によって実行される。ステップS63では、PC100の入力装置を用いて登録番号の選択画面においていずれか1つの登録番号がユーザによって選択されるまで処理を待機する。
そして、登録番号が選択されると(S63:YES)、ステップS64において、今回の印字が両面印字及び片面印字のいずれに係るものであるかが、PC100から送信された印刷命令に基づいて判断される。そして、両面印字の場合(S64:YES)、ステップS65に進む。ステップS65では、今回の印字が第1面S1への印字及び第2面S2への印字のいずれであるかが判断される。そして、第1面S1への印字であれば(S65:YES)、ステップS66において、許容印字濃度記憶部114に格納された第1面S1への共通の許容印字濃度Dx1を読み込む。第2面S2への印字であれば(S65:NO)、ステップS67において、許容印字濃度記憶部114に格納された第2面S2への共通の許容印字濃度Dx2を読み込む。
ステップS68では、第1面S1及び第2面S2への印字濃度がそれぞれステップS66、67で読み込まれた共通の許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2以下となるように、画像印字制御部107が印字データ記憶部111に記憶された印字データを変換する。そして、ステップS69に進む。ステップS61において濃度非調整モードであると判断された場合(S61:NO)及びステップS64において片面印字であると判断された場合(S64:NO)、ステップS68のような変換処理を経ることなく、ステップS69に進む。
ステップS69においては、搬送制御部103によるモータドライバ124の制御に基づいて用紙Pが給紙カセット24を出て搬送ユニット40を搬送されるようにする。さらに、ヘッド制御部102が印字データ記憶部111に記憶された変換済み又は変換されていない印字データを用いて、所望のタイミングでインクが吐出されるようにヘッド駆動回路121を介して4つのヘッド2を制御する。これによって、用紙Pの一方の面に所望画像の印字が施される。
ステップS70では、ステップS69で印字が施された面とは反対側の面に印字を行うか否かを判断する。反対側の面に印字を行わない場合(S70:YES)、図12における通常印字モードでの印字処理を終了する。反対側の面に印字を行う場合(S70:NO)、ステップS71に進む。
ステップS71では、現在のプリンタ動作モードが通常印字モードにおいて濃度調整モード及び濃度非調整モードのいずれとなっているかを確認する。その結果、濃度調整モードであれば(S71:YES)、ステップS64に戻る。濃度非調整モードであれば(S71:NO)、ステップS69に戻る。
上述したように、本実施の形態によると、用紙Pの第1面S1及び第2面S2それぞれについて裏抜けしにくい濃度を迅速に決定できる。したがって、用紙Pの第1面S1及び第2面S2とでインクの内部への染み込みやすさなどの特性が異なる場合においても、両面印字の際にいずれの面についても裏抜けを抑制することができる。特に、記録ヘッドとしてインク滴を吐出するインクジェットヘッド4を有する本実施の形態に係るインクジェットプリンタ1について、裏抜けを効果的に抑制することができる。
また、図3及び図4に示すように、各テストパターンの濃度が搬送方向と直交する方向に沿って変化するので、テストパターンの濃度が搬送方向に変化している場合と比較して、短時間でのテストパターンの読み取りが可能となる。
さらに、各面において互いに異なる色を有する4つのテストパターンが搬送方向に配列されるので、イメージセンサ52が色フィルタ又は光源の切り替え方式を採用している場合においても、高速での読み取りが可能となる。
しかも、本実施の形態では、4つのテストパターンに関する読み取り結果を利用して、4色に共通の許容印字濃度Dx1、Dx2を第1面S1及び第2面S2について別々に決定している。このように、4色について許容印字濃度を共通にすることによって、画質(色合い)の変化を抑制することができる。特に、本実施の形態では、4色のそれぞれについて許容印字濃度を決定し、さらにこれら4つの許容印字濃度のうち最も低い濃度を共通の許容印字濃度に決定しているので、カラー印字を行う場合にどの色も裏抜けしにくくなる。
また、許容値記憶部112に記憶された画像の裏抜けに関する濃度の許容値Dsが書き換え可能であるので、ユーザの希望に応じた許容印字濃度の調整が可能となる。
加えて、本実施の形態では、4つのテストパターンTP1C、TP1M、TP1Y、TP1Kと4つのテストパターンTP2C、TP2M、TP2Y、TP2Kとが各色について搬送方向と直交する方向に延びた用紙Pの中心軸Cに対して線対称に配置されるので、同じ色に係る2つのテストパターンの読み取りを各面について同じタイミングで行うことができ、イメージセンサ52の制御が簡易となる。
また、許容印字濃度決定部106が、許容印字濃度Da1C、Da1M、Da1Y、Da1K、Da2C、Da2M、Da2Y、Da2Kを、各色について、濃度番号1〜10のいずれかに対応した濃度に決定するので、許容印字濃度決定部106の行う演算が簡略化されて、許容印字濃度の決定を簡易に行うことができる。このとき、許容印字濃度Da1C、Da1M、Da1Y、Da1K、Da2C、Da2M、Da2Y、Da2Kを、各色について各テストパターンに含まれる10個のテスト印字領域のうち許容値Ds以下で最大の測定値に係るテスト印字領域の濃度と同じとしているので、許容印字濃度をできるだけ大きくすることができる。
さらに、本実施の形態のプリンタ1は、共通の許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2を、一又は複数種類の用紙Pの識別番号にそれぞれ関連付けて記憶する許容印字濃度記憶部114を有している。そのため、同じ種類の用紙Pを再び使用して画像の印字を行う際に、許容印字濃度を再度決定する必要がなく、用紙Pへの画像の印字を効率的に行うことができる。また、許容印字濃度記憶部114に記憶された共通の許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2が書き換え可能であるので、ユーザの希望に応じた記録濃度の調整が可能であるという利点がある。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更を上述の実施の形態に施すことが可能である。例えば、上述した実施の形態では搬送機構がベルト搬送を行うものであるが、搬送機構がドラム搬送又はガイド搬送を行うものであってもよい。
許容印字濃度記憶部114が共通の許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2を決定及び記憶するのではなく、色ごとの許容印字濃度Da1C、Da1M、Da1Y、Da1K、Da2C、Da2M、Da2Y、Da2Kを記憶してもよい。その場合、画像印字制御部107は、通常印字モードの両面印字時(濃度調整モード)において、用紙P上における画像の印字濃度が各色についてそれぞれ決定された許容印字濃度以下となるように、ヘッド2による画像の印字を制御する。また、用紙Pの各面についてテストパターンをいずれ1つの色だけ形成するようにし、当該テストパターンについて決定された許容印字濃度を4色に共通の許容印字濃度としてもよい。
イメージセンサ52の位置は、図1に示された位置に限定されない。例えば、イメージセンサ52が搬送ベルト43に囲まれた領域内にあると共に搬送ベルト43に貫通孔が設けられており、イメージセンサ52が用紙Pの内側面を読み取るものであってもよい。このようにすれば、許容印字濃度決定モードにおいて用紙Pの搬送ユニット40への搬送回数を2回にすることができる。
上述した実施の形態において、許容印字濃度決定部106は、許容印字濃度Da1及び許容印字濃度Da2を、各色について、濃度番号1〜10のいずれかに対応した濃度に決定している。しかしながら、許容印字濃度決定部106は、許容印字濃度Da1及び許容印字濃度Da2を、各色について、濃度番号1〜10のいずれかに対応した濃度以外の濃度に決定してもよい。例えば図10で説明したステップS116において単に許容値Dsが測定値以上であるか否かの比較を行うだけではなく、許容値Dsと測定値との差分を求め、その差分を利用して許容印字濃度Da1及び許容印字濃度Da2を複数の測定値からの外挿又は内挿によって求めてもよい。このようにすれば、裏抜けしにくい印字濃度をより正確に決定することができる。その結果、画質を向上させることができる。
また、上述した実施の形態では、許容印字濃度Da1及び許容印字濃度Da2は、各色について各テストパターンに含まれる10個のテスト印字領域のうち許容値Ds以下で最大の測定値に係るテスト印字領域の濃度と同じである。しかしながら、許容印字濃度Da1及び許容印字濃度Da2を、最大の測定値に係るテスト印字領域の濃度よりも低い濃度としてもよい。
上述した4つのテストパターンを用紙のほぼ半分の面積に印字したが、テストパターンは第1面S1に形成されるものと第2面S2とが表裏に重なり合わないように形成されれば、どのような形状であってもよい。また、10個のテスト印字領域は濃度が次第に大きくなるように配列されていなくてもよい。
さらに、インクジェットヘッド2を有するインクジェットプリンタ1に限らず、用紙Pにインクを熱転写するサーマルヘッドを有するプリンタなどの他の種類の画像記録装置に対しても本発明は適用可能である。
本発明の一実施の形態に係る画像記録装置であるインクジェットプリンタ内部の側面図である。 図1に示すインクジェットプリンタのブロック図である。 1回目の搬送において、用紙の第1面の前端から搬送方向に用紙半分までの領域に、4色それぞれのテストパターンが形成された様子を描いた図である。 2回目の搬送において、用紙の第2面の前端から搬送方向に用紙半分までの領域に、4色それぞれのテストパターンが形成された様子を描いた図である。 3回目に搬送される用紙の様子を描いた図である。 図1に示すインクジェットプリンタにおける、許容値Dsの入力・変更処理を示すフローチャートである。 用紙情報登録処理を示すフローチャートである。 許容印字濃度決定モードにおいて実行される、共通の許容印字濃度Dx1及び許容印字濃度Dx2の決定処理を示すフローチャートである。 テストパターンの生成処理を示すフローチャートである。 図8に示されたステップS37の処理の詳細を示すフローチャートである。 許容印字濃度の変更処理を示すフローチャートである。 プリンタにおける通常印字モードでの印字処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
1a 筐体
2 インクジェットヘッド(記録ヘッド)
2a 吐出面
20 搬送経路
43 搬送ベルト
51 用紙先端センサ
52 イメージセンサ(読み取り装置)
70 再送経路
101 制御部
102 ヘッド制御部
103 搬送制御部
104 テスト印字制御部(テスト記録制御手段)
105 読み取り制御部(読み取り制御手段)
106 許容印字濃度決定部(決定手段)
107 画像印字制御部(画像記録制御手段)
111 印字データ記憶部
112 許容値記憶部(許容値記憶手段)
113 用紙情報記憶部
114 許容印字濃度記憶部(濃度記憶手段)
121 ヘッド駆動回路
132 ピックアップモータ
133 移送モータ
134 ベルト駆動モータ
135 再送モータ

Claims (7)

  1. シート状の記録媒体の両面に画像を記録可能な画像記録装置であって、
    記録媒体に画像を記録する記録ヘッドと、
    記録媒体がその第1面を前記記録ヘッドに向けて前記記録ヘッドと対向する位置を通過した後に、前記第1面の反対にある第2面を前記記録ヘッドに向けて前記記録ヘッドと対向する位置を通過するように、記録媒体を搬送する搬送機構と、
    記録媒体に記録された画像を読み取る読み取り装置と、
    前記記録媒体の第1面にある第1領域に、互いに異なる複数の色のそれぞれについて、最高濃度から最低濃度までの互いに濃度が異なる複数の第1テスト記録領域を含む第1テストパターンが記録されると共に、記録媒体の前記第2面にあって前記第1面にある第1領域とは裏表に重なり合っていない第2領域に、互いに異なる複数の色のそれぞれについて、最高濃度から最低濃度までの互いに濃度が異なる複数の第2テスト記録領域を含む第2テストパターンが記録され、前記複数の色に係る複数の第1及び複数の第2テストパターンが前記記録ヘッドと対向する場所での記録媒体の搬送方向に配列され、前記複数の第1及び複数の第2テストパターンのそれぞれにおいて前記複数の第1及び前記複数の第2テスト記録領域が前記搬送方向と直交する直交方向に沿って配列され、かつ、前記複数の色に係る互いに同じ濃度を有する複数の前記第1及び第2テスト記録領域が前記搬送方向に沿った一直線上に並べられるように、前記記録ヘッドを制御するテスト記録制御手段と、
    前記第1面にある前記第1領域に記録された前記複数の第1テストパターンが前記第2面から読み取られ、前記第2面にある前記第2領域に記録された前記複数の第2テストパターンが前記第1面から読み取られるように、前記読み取り装置を制御する読み取り制御手段と、
    記録媒体に記録された画像の裏抜けに関する濃度の許容値を記憶する許容値記憶手段と、
    前記許容値記憶手段に記憶された前記許容値と、前記読み取り制御手段により制御された前記読み取り装置によって読み取られた前記複数の第1テストパターンそれぞれに含まれる前記複数の第1テスト記録領域のうちの一又は複数の第1テスト記録領域に係る濃度の測定値及び前記複数の第2テストパターンそれぞれに含まれる前記複数の第2テスト記録領域のうちの一又は複数の第2テスト記録領域に係る濃度の測定値とを比較することに基づいて、前記第1面に記録された画像を前記第2面から読み取ったときに得られる濃度の測定値を前記許容値以下とする前記複数の色のそれぞれについての前記第1面への許容記録濃度と、前記第2面に記録された画像を前記第1面から読み取ったときに得られる濃度の測定値を前記許容値以下とする前記複数の色のそれぞれについての前記第2面への許容記録濃度とを別々に決定すると共に、前記複数の色に係る複数の前記許容記録濃度のうち最も低い濃度を前記複数の色に共通の許容記録濃度として前記第1面及び第2面について別々に決定する決定手段と、
    記録媒体の両面に画像を記録する場合に、前記複数の色について、前記第1面への共通の許容記録濃度以下の濃度で前記第1面に画像が記録され且つ前記第2面への共通の許容記録濃度以下の濃度で前記第2面に画像が記録されるように、前記記録ヘッドによる画像の記録を制御する画像記録制御手段と、を備えていることを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記決定手段が決定する前記複数の色のそれぞれについての許容記録濃度は、前記複数の第1及び前記複数の第2テストパターンに含まれる前記複数の第1及び前記複数の第2テスト記録領域のうち前記許容値以下で最大の測定値に係る前記複数の第1及び前記複数の第2テスト記録領域の濃度と同じであることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記許容値記憶手段に記憶された前記許容値が書き換え可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 前記第1領域に記録された前記複数の第1テストパターンと前記第2領域に記録された前記複数の第2テストパターンとが、前記記録ヘッドと対向する場所での前記搬送機構による記録媒体の搬送方向と直交する方向に延びた記録媒体の中心軸に対して線対称に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 前記第1面への共通の許容記録濃度及び前記第2面への共通の許容記録濃度を、記録媒体の識別番号に関連付けて記憶する濃度記憶手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  6. 前記濃度記憶手段に記憶された前記共通の許容記録濃度が書き換え可能であることを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 前記記録ヘッドがインクジェットヘッドであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像記録装置。
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