JP2010005882A - 画像記録方法および画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の搬送にずれが生じても、画像を劣化させずに記録する。
【解決手段】記録材を吐出する複数のノズルを画像記録に使用する範囲より多くライン状にノズル列として有する記録ヘッドと、記録媒体上の画像記録領域に対してノズル列に直交する方向(第一方向)に記録ヘッドを移動させる記録ヘッド移動部と、記録ヘッド移動部によって移動された記録ヘッドによって画像記録媒体上に画像記録を行なった後に、記録ヘッドのノズル列に平行な方向(第二方向)に記録媒体若しくは記録ヘッドを相対的に所定量移動させる搬送部と、記録ヘッド移動部によって移動された記録ヘッドによる画像記録媒体上に記録された画像の第二方向の終端の位置を検出する検出部と、検出部によって検出された画像の第二方向の終端の位置を参照して次の第二方向の記録開始位置を決定し、該記録開始位置から所定の記録領域に該当するノズルを使用して画像記録させる制御部を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像記録方法および画像記録装置に関する。
インクなどの記録材を吐出する複数の吐出部(ノズル)をライン状にノズル列として有する記録ヘッドを用い、記録媒体上の画像記録領域に対してノズル列に直交する方向(第一方向:主走査方向)に記録ヘッドを移動させ、第一方向に移動された記録ヘッドによって画像記録媒体上に画像記録を行なった後に、記録ヘッドのノズル列に平行な方向(第二方向:副走査方向)に記録媒体若しくは記録ヘッドを相対的に所定量移動させて、以上の動作を繰り返すことで記録媒体上に画像記録を行う画像記録装置が、インクジェットプリンタやファクシミリ装置などで存在している。
この出力の画像記録装置では、第二方向の搬送部として、記録媒体を搬送すべく、ローラにループ状のベルトを装着したベルト搬送機構や搬送ローラを記録媒体に押し付けることで搬送力を発生させるピンチローラなど様々な搬送機構が用いられているものが多い。
そして、これらの搬送機構を用いて記録媒体を副走査方向に所定量搬送することにより、記録ヘッドで画像を記録する位置へ搬送し、記録ヘッドの主走査方向移動と記録媒体の副走査方向移動とを繰り返しつつ画像を記録する。
このような画像記録装置において、モータからローラに力を伝えるために使用されているギアの遊びによるバックラッシュやローラの偏心により、記録媒体を所定量搬送することができない場合がある。この場合の搬送量の違いを、搬送誤差とする。これにより、本来画像を記録する位置よりも搬送方向に送り量が足りない場合には画像に重なりが生じ、一方、搬送方向に送りすぎた場合は画像にすきまが生じて白スジとなり、このような画像の劣化が問題となっている。
そして、このような搬送誤差による画像の劣化に対して、以下の特許文献1や特許文献2が提案されている。
特開平5−96796号公報 特開2004−175012号公報
この特許文献1の画像記録方法・装置では、記録用紙にテストパターンを印刷し、テストパターンを読み取った結果に基づいて搬送量の補正値を算出し、搬送量を補正して画像を記録するようにしている。
また、特許文献2のインクジェット記録装置、プログラムおよび記録媒体では、主走査単位ごとに印刷媒体の副走査方向目標移動量と実際の移動量との比較に基づいて記録ヘッドの有効ノズルと調節ノズルを決定して印字することにより、精度の低い構造であっても正確な位置に記録印字できるようにしている。
従来は、特許文献1のようにテストパターンを記録媒体に印字し、そのテストパターンからローラの偏心による搬送誤差を算出し、搬送量を補正することで搬送誤差をなくすようにしているため、搬送機構の誤差を少なくすることで画像の劣化を防ぐことは可能である。
しかしながら、記録媒体の大きさ・重さ・材質などの要因により搬送中に記録媒体がずれてしまうことがあり、この方法では記録媒体のずれによる画像の劣化を防ぐことは不可能であった。
また、特許文献2のように目標の搬送量と実際の搬送量とを比較し誤差を算出して、搬送量を調節するのではなく吐出するノズルを調節することで高速に画像記録するとともに、画像の劣化を防ぐことは可能である。
しかしながら、記録媒体の大きさ・重さ・材質などの要因により搬送中に記録媒体がずれてしまうことがあり、従来の方法では記録媒体のずれによる画像の劣化を防ぐことは不可能であった。
すなわち、各種の記録媒体(記録用紙)が使用される可能性があり、その記録媒体の大きさ・重さ・材質などの要因により搬送中に記録媒体がずれてしまうことについては、対処できていないのが現状であった。
本発明は以上の問題点を解決するものであり、記録媒体の搬送にずれが生じたとしても、このずれによって画像を劣化させることなく記録することが可能な画像記録方法および画像記録装置を実現することを目的とする。
上述した課題を解決する本願発明は、以下に述べる通りである。
(1)請求項1記載の発明は、記録材を吐出する複数のノズルを画像記録に使用する範囲より多くライン状にノズル列として有する記録ヘッドを用い、記録媒体上の画像記録領域に対して前記ノズル列に直交する方向(第一方向)に前記記録ヘッドを移動させ、前記第一方向に移動された前記記録ヘッドによって前記画像記録媒体上に画像記録を行なった後に、前記記録ヘッドのノズル列に平行な方向(第二方向)に前記記録媒体若しくは前記記録ヘッドを相対的に所定量移動させて画像記録を行う際に、前記第一方向に移動された前記記録ヘッドによって前記画像記録媒体上に記録された画像の第二方向の終端の位置を検出し、該第二方向の終端の位置を参照して次の第二方向の記録開始位置を決定し、該記録開始位置から所定の記録領域に該当する前記ノズルを使用して画像記録するように制御する、ことを特徴とする画像記録方法である。
(2)請求項2記載の発明は、記録材を吐出する複数のノズルを画像記録に使用する範囲より多くライン状にノズル列として有する記録ヘッドと、記録媒体上の画像記録領域に対して前記ノズル列に直交する方向(第一方向)に前記記録ヘッドを移動させる記録ヘッド移動部と、前記記録ヘッド移動部によって移動された前記記録ヘッドによって前記画像記録媒体上に画像記録を行なった後に、前記記録ヘッドのノズル列に平行な方向(第二方向)に前記記録媒体若しくは前記記録ヘッドを相対的に所定量移動させる搬送部と、前記記録ヘッド移動部によって移動された前記記録ヘッドによる前記画像記録媒体上に記録された画像の第二方向の終端の位置を検出する検出部と、前記検出部によって検出された画像の第二方向の終端の位置を参照して次の第二方向の記録開始位置を決定し、該記録開始位置から所定の記録領域に該当する前記ノズルを使用して画像記録するように制御する制御部と、を有することを特徴とする画像記録装置である。
(3)請求項3記載の発明は、前記制御部は、前記検出部によって検出された画像の第二方向の終端の位置から基準線を求め、該基準線を参照して次の第二方向の記録開始位置を決定する、ことを特徴とする請求項2記載の画像記録装置である。
(4)請求項4記載の発明は、記録される画像データを格納する記憶部を備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶された画像データと前記検出部の検出結果とを参照し、前記記録開始位置を決定する、ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像記録装置である。
本願発明によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)請求項1記載の画像記録方法の発明では、記録材を吐出する複数のノズルを画像記録に使用する範囲より多くライン状にノズル列として有する記録ヘッドを用い、記録ヘッドを第一方向に移動させて画像を記録し、この第一方向に移動された記録ヘッドによって画像記録媒体上に画像記録を行なった後に、第二方向に記録媒体若しくは記録ヘッドを相対的に所定量移動させ、この繰り返しにより記録媒体上に画像記録を行う際に、第二方向移動の後に第一方向に移動されつつ記録ヘッドによって画像記録媒体上に記録された画像の第二方向の終端の位置を検出し、この第二方向の終端の位置を参照して次の第二方向の記録開始位置を決定して画像記録するように制御している。
すなわち、モータやローラの回転(搬送機構の搬送量)を見るのではなく、記録媒体上に実際に記録された画像を見ることで、記録媒体と記録ヘッドの本来の位置と実際の位置とのずれを考慮して画像の記録をすることができるようになり、画像に劣化が発生しにくい。
また、搬送機構の搬送量を調整するのではなく、吐出ノズルの吐出位置を調節することで、吐出に使用するノズルの選択で調整することができ、モータ→ギア→ベルトなど機械的に調整する搬送機構よりも短時間かつ正確に調整が行える。この結果、記録媒体の搬送にずれが生じたとしても、このずれによって画像を劣化させることなく記録することが可能になる。
(2)請求項2記載の画像記録装置の発明では、記録材を吐出する複数のノズルを画像記録に使用する範囲より多くライン状にノズル列として有する記録ヘッドを用い、記録ヘッドを第一方向に移動させて画像を記録し、この第一方向に移動された記録ヘッドによって画像記録媒体上に画像記録を行なった後に、第二方向に記録媒体若しくは記録ヘッドを相対的に所定量移動させ、この繰り返しにより記録媒体上に画像記録を行う際に、第二方向移動の後に第一方向に移動されつつ記録ヘッドによって画像記録媒体上に記録された画像の第二方向の終端の位置を検出し、この第二方向の終端の位置を参照して次の第二方向の記録開始位置を決定して画像記録するように制御している。
すなわち、モータやローラの回転(搬送機構の搬送量)を見るのではなく、記録媒体上に実際に記録された画像を見ることで、記録媒体と記録ヘッドの本来の位置と実際の位置とのずれを考慮して画像の記録をすることができるようになり、画像に劣化が発生しにくい。
また、搬送機構の搬送量を調整するのではなく、吐出ノズルの吐出位置を調節することで、吐出に使用するノズルの選択で調整することができ、モータ→ギア→ベルトなど機械的に調整する搬送機構よりも短時間かつ正確に調整が行える。この結果、記録媒体の搬送にずれが生じたとしても、このずれによって画像を劣化させることなく記録することが可能になる。
(3)請求項3記載の画像記録装置の発明では、検出部によって検出された画像の第二方向の終端の位置から基準線を求め、該基準線を参照して次の第二方向の記録開始位置を決定するため、記録媒体と記録ヘッドの本来の位置と実際の位置とのずれを確実に参照して画像の記録ができるようになり、画像に劣化が発生しにくい。この結果、記録媒体の搬送にずれが生じたとしても、このずれによって画像を劣化させることなく記録することが可能になる。
(4)請求項4記載の画像記録装置の発明では、記録される画像データを記憶しておき、記憶された画像データと検出部の検出結果とを参照し、次の第二方向の記録開始位置を決定するため、未記録部分や薄色部分が存在する自然画像を記録するような場合であっても、記録媒体と記録ヘッドの本来の位置と実際の位置とのずれを確実に参照して画像の記録をすることができ、画像に劣化が発生しにくい。この結果、記録媒体の搬送にずれが生じたとしても、このずれによって画像を劣化させることなく記録することが可能になる。
以下、本発明の第一実施形態について、図を参照して説明する。まず、本発明の実施形態である画像記録方法および画像記録装置について説明する。
なお、以下の実施形態では、画像記録装置としてインクジェットプリンタを具体例に用いて説明を行う。従って、記録材としては各種のインク、記録素子としてはインクを各種方式で吐出するノズルが該当する。
なお、記録材としては、ノズル(吐出部)から記録媒体に向けて吐出する各種のインク、あるいは、インクと類似する物質を用いることが可能である。ここでは、液状の一般的なインクを記録材の具体例として用いるが、その材質,粘度,表面や内部状態(吐出の際に表面が別な物質で覆われたものなど)については各種の変形が可能である。
(1)第一実施形態:
なお、この実施形態では、画像記録装置の特徴に関する構成要件を中心に説明する。したがって、画像記録装置として一般的であり、周知となっている電源回路や電源スイッチなどといった基本的な構成要件については省略した状態で示している。
なお、本願明細書において、各用語は以下のような意味を有する。
主走査方向とは、記録材(インク)を吐出する複数のノズルをライン状にノズル列として有する記録ヘッドを用い、記録媒体上の画像記録領域に対して前記ノズル列に直交する方向(請求項における第一方向)であり、該記録ヘッドを移動させる方向である。
副走査方向とは、搬送部あるいは搬送機構によって記録媒体が搬送される方向(請求項における第二方向)であり、前記主走査方向と直交する方向である。
以下、図1のブロック図、図2の機構斜視図の両方を参照して、本実施形態について説明する。
図1および図2において、記録バッファ部1は記録すべき画像データの所定量を一時的に記憶する記憶部である。ヘッド駆動部2は後述する記録ヘッド3の各ノズルから記録材としてのインクを吐出させる際の駆動を行う駆動部である。
記録ヘッド3はインクジェットプリンタなどで用いられる記録材としてのインクを複数のノズルから吐出するヘッドであり、複数のノズルをライン状に複数列有し、吐出するノズルの可否を決定する機能を有する。なお、この実施形態では、複数のノズルを画像記録に使用する範囲より多くライン状にノズル列として有する記録ヘッドを用いる。なお、この記録ヘッド3は、副走査方向に複数並んだノズル列を有し、後述する搬送機構によって主走査方向に移動可能に構成されている。
制御部4は各部を制御するCPUなどの制御手段であり、画像記録装置の動作制御として、記録ヘッド3の主走査方向駆動制御や記録媒体の副走査方向搬送制御のほか、副走査方向記録開始位置制御と記録ヘッド3の使用ノズル選択制御を行う。なお、この制御部4は、単一のCPUとプログラムによる制御でもよいし、機械的制御と電気的制御とを別々に実行するCPUを備えていても良い。
なお、制御部4において記録ヘッド3の使用ノズル選択制御を、ヘッド駆動部2で行うようにしてもよい。
画像記録位置検出部5は、主走査方向に移動させられた記録ヘッド3による画像記録媒体上に記録された画像の副走査方向の終端の位置(画像記録終端位置、すなわち、次の画像記録開始位置)を検出するセンサであり、ラインセンサであっても良いし二次元センサであってもよい。なお、この画像記録位置検出部5は、記録ヘッド3と一体に形成されていることが望ましい。
主走査モータ6Mは、制御部4からの制御に従って記録ヘッド3をガイド6Gに沿って主走査方向に移動させるための駆動源であり、ガイド6Gと共に記録ヘッド移動部を構成している。なお、主走査モータ6Mの回転に伴って発生するエンコーダ信号は制御部4にフィードバックされる。
副走査モータ7Mは、制御部4からの制御に従って記録媒体9を副走査方向に移動させるための駆動源であり、搬送ベルト7Vと共に搬送部を構成している。なお、副主走査モータ7Mの回転に伴って発生するエンコーダ信号は制御部4にフィードバックされる。
なお、搬送部においては、モータ7Mの回転動作を搬送部に伝えるために使用される減速機において、ギアの微細な遊びによってバックラッシュと呼ばれるガタが発生することがあり、これによって記録媒体の搬送がずれる原因となることがある。
なお、主走査モータ6Mと副走査モータ7Mでは、回転量の検出センサとしてロータリエンコーダ等が設けられており、モータなどの回転量、速度、方向など情報を取得することができる。
以上の構成において、制御部4は、記録バッファ部1、ヘッド駆動部2、主走査モータ6M、副走査モータ7Mなど全体の制御する部分である。この制御部4に、図示されない他の機器など上流より画像記録の制御信号が送られると、副走査モータ7Mの動作を開始し搬送部7を搬送制御する。
副走査モータ7Mにはエンコーダが取り付けられており、副走査モータ7Mの動作に連動してエンコーダよりエンコーダ信号が出力される。制御部4は、このエンコーダ信号から副走査モータ7Mの回転速度や回転量の情報を取得し、搬送部7の搬送速度や記録媒体9の搬送位置を算出して制御する。これにより、記録媒体9を所定量搬送することが可能となる。なお、この記録媒体9を搬送する方向を副走査方向とする。
また、主走査モータ6Mについても副走査モータ7Mと同様にエンコーダが取り付けられており、これにより記録ヘッド3の移動速度や移動位置を制御することが可能となる。なお、記録ヘッド3の移動方向を主走査方向とする。
記録バッファ部1には、記録する画像データが図示されない上流の回路より送られてくる。この画像データは一時的に記録バッファ部1に格納され、制御部4からの制御信号により記録バッファ部1から制御信号と画像データがヘッド駆動部2へと送られる。
画像記録位置検出部5は、CCDカメラやラインセンサといった光学センサから構成され、図4(a)に示す記録媒体9における第1画像記録領域(既に画像記録済みの領域)と第2画像記録領域(次に画像記録を実行する領域(未記録の領域))との境目である画像記録終端位置または画像記録開始位置を検出するために用いる。この画像記録位置検出部5によって検出されたデータ信号は、制御部4あるいはヘッド駆動部2へと送られる。
ヘッド駆動部2は、記録バッファ部1より送られる制御信号により吐出タイミングを生成し、制御部4から送られてくる制御信号により記録ヘッド3に送る駆動信号の波形設定をする。
記録バッファ部1からヘッド駆動部2へ送られてくる画像データは、図3(b)に示すように調整ノズル用データを含んだ状態で送られ、ヘッド駆動部2または制御部4は画像記録位置検出部5より送られたデータ信号を基に、画像データをどれだけ左右どちらにシフトするか(または、どのノズルを選択するか)決定する。これにより、吐出するノズル位置をずらすことが可能となる。このようにして、使用ノズル選択制御を実行する。
この場合、画像記録位置検出部5からのデータ信号に応じて制御部4が使用ノズルあるいはシフトの決定を行い、ヘッド駆動部2が決定結果に応じた駆動信号を生成して記録ヘッド3に供給する。
記録ヘッド3は、一例として、図3(a)に示すように1〜Nノズルを有している。ここでは、Nノズルが2列千鳥配置の具体例を示している。そして、記録ヘッド3は、ヘッド駆動部2から送られてくる画像データと駆動信号に応じてインクの吐出することで記録媒体9に画像を記録することができる。
図3において、記録ヘッド3に基準ノズル位置を設定しているが、これは搬送誤差が無い場合において吐出を開始するノズルであり、副走査方向の一番初めのノズルとする。
図3では、例として5ノズル目と設定しているが、この設定を変更することで3ノズル目や7ノズル目でも可能である。ただし、基準ノズル位置を最初のほうのノズルに設定してしまうと、搬送誤差が無い場合は問題ないが、送りすぎた場合には調整ノズルが無いため対応することができない。
ここに示す具体例では、記録ヘッド3における両端の調整ノズルを合計8ノズル分、基準ノズル位置を5ノズル目と設定し、画像記録位置検出部5はラインセンサを使用し、記録ヘッド3の片側に配置する。この場合、主走査で記録ヘッド3が画像を記録する直前にラインセンサで検出する。なお、記録バッファ部1より送られてくる画像データは基準ノズル位置の5ノズル目から吐出するデータとする。
この際に、ヘッド駆動部2で扱う画像データは、吐出ノズルでは「1」、未吐出ノズルでは「0」と設定する。
ここに示す具体例では、ノズル位置との関係としては、ラインセンサの1画素に対して記録ヘッド3の1ノズル分とすることで、分かりやすくしている。なお、これ以外の関係としてもよい。たとえば、実際に使用する際には、ノズル数よりも画素が多く1画素が小さなラインセンサを使用することで、画像の検出精度を高めることができ、それによりノズルの位置合わせを精度良く設定することが可能である。
記録ヘッド3の動きとしては、主走査モータ6Mを動かし、図4(a)上の右側から左側へ記録ヘッド3を移動させ、画像記録位置検出部5により記録媒体9上の記録された画像情報を取得し、吐出ノズルを調整し画像を記録する。記録ヘッド3が左側へ達した後、副走査モータ7Mを動かすことで記録媒体9を所定量移動する。そして、主走査モータ6Mを動かし記録ヘッド3を左側から右側へ移動させる。このとき、画像記録位置検出部5は前記画像情報を取得しないで記録ヘッド3は吐出しないとする。
また、上記具体例において左側に移動する際に画像情報を取得しながら吐出ノズルを調整し画像を記録しているが、他の方法としては左側に移動の際に画像を記録し、右側へ移動する際に画像情報を取得し次の画像記録時に取得した画像情報を基に吐出ノズルを調整することも可能である。
ここで、図4は搬送誤差がなく設定した位置で吐出できる場合、図5は副走査方向に記録媒体を送りすぎた場合、図6は副走査方向に記録媒体の送り量が足りない場合を示す。
なお、これらの図において、説明を簡略化するため、記録ヘッド3が1主走査する分の第1画像記録領域のみを示しているが、記録ヘッド3の主走査と記録媒体の副走査搬送とを交互に繰り返して大面積の画像記録をすることが可能である。
図4(a)(b)では、ラインセンサが4画素まで直前に記録された画像があると検出したため、記録ヘッド3の4ノズル目まで画像が記録されている(画像記録終端位置)と算出できる。この結果より、記録ヘッド3の5ノズル目より吐出すれば重なりや白スジが発生しない。このことから、記録バッファ部1より送られてくる画像データを用いて、記録ヘッド3の5ノズル目より吐出を行うことで劣化の無い画像を記録することができる(図4(c))。
図5(a)(b)も同様に、ラインセンサが6画素まで画像があると検出したため、記録ヘッド3の7ノズル目から吐出を行なえばよい(図5(c))。
しかし、記録バッファ部1より送られてくる画像データは5ノズル目の基準位置に合わせた画像データが送られてくる。そのため、制御部4の指示によりヘッド駆動部2が画像データを右に2回シフトさせ、その分空白になった画像データには吐出をしない0のデータを入れる(図5(d))。これにより、記録ヘッド3の7ノズル目から吐出することができる。
図6(a)(b)も同様に、ラインセンサが2画素まで画像があると検出したため、記録ヘッド3の3ノズル目から吐出を行なえばよい(図6(c))。
そのため、制御部4の指示によりヘッド駆動部2が画像データを左に2回シフトさせ、その分右側で空白になった画像データには吐出をしない0のデータを入れる(図6(d))。これにより、記録ヘッド3の3ノズル目から吐出することができる。
すなわち、モータやローラの回転(搬送機構の搬送量)を見るのではなく、記録媒体上に実際に記録された画像を見ることで、記録媒体と記録ヘッド3の本来の位置と実際の位置とのずれを考慮して画像の記録をすることができるようになり、画像に劣化が発生しにくい。
また、搬送機構の搬送量を調整するのではなく、吐出ノズルの吐出位置を調節することで、吐出に使用するノズルの選択で調整することができ、モータ→ギア→ベルトなど機械的に調整する搬送機構よりも短時間かつ正確に調整が行える。この結果、記録媒体の搬送にずれが生じたとしても、このずれによって画像を劣化させることなく記録することが可能になる。
なお、画像記録位置検出部5が検出できない場合は、図4のように、基準位置で画像記録を行う。
(2)第二実施形態:
図7は、第一実施形態として説明した図1の画像記録装置に、画像メモリ部8を追加した、第二実施形態の概略構成図である。
この画像メモリ部8には、記録媒体9における第1画像記録領域(既に画像記録済みの領域)を記録するときに用いた画像データが格納されており、格納されている画像データと画像記録位置検出部5で検出したデータを、制御部4が比較する。
この比較により、画像記録位置検出部5が検出した画像データが第1画像記録領域のどの部分か判断することができ、検出した位置より画像記録終端位置または画像記録開始位置を算出することが可能となる。なお、この画像データとの比較を制御部4の代わりに、ヘッド駆動部2が実行するようにしてもよい。
これにより、図8のように白画像(インクを吐出しない領域、淡いインクを吐出した領域など)が第1画像記録領域内と第2画像記録領域との境界付近(第1画像記録領域の末端部付近)において存在する場合でも、正確に第2画像記録領域に画像を記録することが可能となる。
また、画像記録終端位置または画像記録開始位置を決定する他の方法としては、第1画像記録領域内の画像を基に画像記録終端位置または画像記録開始位置を算出するのではなく、記録媒体9の端などに記録ヘッド3を用いて基準となる画像(基準線など)を記録し、その画像を画像記録位置検出部5により検出することで、吐出ノズルを調整し画像を記録することも可能である。
このように、画像記録終端位置または画像記録開始位置を画像記録位置検出部5で検出し、ノズル位置を調整することにより、記録媒体が搬送中にずれた場合においても対処することが可能である。また、吐出ノズル位置を調節するため、副走査モータ7Mを動かして搬送機構を調節すよりも高速かつ正確に調節することが可能である。
図9は、画像記録位置検出部5の記録ヘッド3に対する配置例である。図9(a)は記録ヘッド3の左右に取り付けることで往復の画像記録にも対応することが可能となる。
図9(b)は画像記録位置検出部5として複数列のセンサを有することで記録ヘッド3の直前で画像を検出するのではなく、前もって複数回検出することで検出精度を向上することができる。また、この際に、複数n列のセンサを、1センサの1/nずつずらして配置することで、検出精度をn倍に向上させることが可能になる。
図9(c)は記録ヘッド3を複数使用する場合である。たとえば、RGBやYMCKなどの複数色の記録ヘッド3を用いてカラー画像記録をする場合の様子を示している。この場合にも、良好な結果を得ることができる。
図9(d)は画像記録位置検出部5のセンサを斜めに取り付けることで、センサの画素のピッチ間隔を狭くし、高精度に画像を取得することができる。このように、画像記録位置検出部5のセンサの取り付け方は種々考えられる。この場合、精度の向上と設置スペースとの関係を考慮して角度を定めればよい。
(3)その他の実施形態:
以上の実施形態では、記録媒体9を搬送部7が副走査方向に搬送するものを具体例として示したが、記録媒体9を固定しておいて、記録ヘッド3を副走査方向に搬送する形式の画像記録装置であってもよい。
また、本発明の画像記録装置における記録媒体とは、一般的に用いられる紙のみならず、布、プラスチック、金属、ガラス、セラミックス、木材、皮、ビニールなどインクを受容可能なものも表すことを特徴とする。
また、以上の画像記録装置はインクジェットプリンタに好適であるが、インクジェット以外の、記録材としてインク以外を用いる方式、例えば、感熱方式や、熱転写方式など他の記録方式の記録装置や印刷装置にも適用可能である。
本発明の実施形態の画像記録装置の概略構成を示す構成図である 本発明の実施形態の画像記録装置の制御部の概略図である 本発明の実施形態の複数ノズルを有した記録ヘッドと画像データとの関係を示す説明図である。 本発明の実施形態の画像記録位置検出部、記録ヘッド、画像データの関係を示す説明図である。 本発明の実施形態の画像記録位置検出部、記録ヘッド、画像データの関係を示す説明図である。 本発明の実施形態の画像記録位置検出部、記録ヘッド、画像データの関係を示す説明図である。 本発明の実施形態の画像記録装置の概略構成を示す構成図である 本発明の実施形態の画像記録位置検出部、記録ヘッド、画像データの関係を示す説明図である。 本発明の実施形態の複数ノズルを有した記録ヘッドと画像記録位置検出部の関係を示す説明図である。
符号の説明
1 記録バッファ部
2 ヘッド駆動部
3 記録ヘッド
4 制御部
5 画像記録位置検出部
6 記録ヘッド移動部
6M 主走査モータ
6G ガイド
7 搬送部
7M 副走査モータ
8 画像メモリ部
9 記録媒体

Claims (4)

  1. 記録材を吐出する複数のノズルを画像記録に使用する範囲より多くライン状にノズル列として有する記録ヘッドを用い、
    記録媒体上の画像記録領域に対して前記ノズル列に直交する方向(第一方向)に前記記録ヘッドを移動させ、
    前記第一方向に移動された前記記録ヘッドによって前記画像記録媒体上に画像記録を行なった後に、前記記録ヘッドのノズル列に平行な方向(第二方向)に前記記録媒体若しくは前記記録ヘッドを相対的に所定量移動させて画像記録を行う際に、
    前記第一方向に移動された前記記録ヘッドによって前記画像記録媒体上に記録された画像の第二方向の終端の位置を検出し、
    該第二方向の終端の位置を参照して次の第二方向の記録開始位置を決定し、
    該記録開始位置から所定の記録領域に該当する前記ノズルを使用して画像記録するように制御する、
    ことを特徴とする画像記録方法。
  2. 記録材を吐出する複数のノズルを画像記録に使用する範囲より多くライン状にノズル列として有する記録ヘッドと、
    記録媒体上の画像記録領域に対して前記ノズル列に直交する方向(第一方向)に前記記録ヘッドを移動させる記録ヘッド移動部と、
    前記記録ヘッド移動部によって移動された前記記録ヘッドによって前記画像記録媒体上に画像記録を行なった後に、前記記録ヘッドのノズル列に平行な方向(第二方向)に前記記録媒体若しくは前記記録ヘッドを相対的に所定量移動させる搬送部と、
    前記記録ヘッド移動部によって移動された前記記録ヘッドによる前記画像記録媒体上に記録された画像の第二方向の終端の位置を検出する検出部と、
    前記検出部によって検出された画像の第二方向の終端の位置を参照して次の第二方向の記録開始位置を決定し、該記録開始位置から所定の記録領域に該当する前記ノズルを使用して画像記録するように制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像記録装置。
  3. 前記制御部は、前記検出部によって検出された画像の第二方向の終端の位置から基準線を求め、該基準線を参照して次の第二方向の記録開始位置を決定する、
    ことを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
  4. 記録される画像データを格納する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された画像データと前記検出部の検出結果とを参照し、前記記録開始位置を決定する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012171766A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2015512809A (ja) * 2012-03-09 2015-04-30 オセ−テクノロジーズ ビーブイ フルブリード印刷のための方法

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