JP5007482B2 - アルミニウムdi缶体の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金薄板から形成される有底筒状のアルミニウムDI缶体(絞りしごき缶体)の製造方法に関し、特に缶内外面の褐色変色(ブラウンスポット)を防止したアルミニウムDI缶体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビール、炭酸飲料等内圧のかかる飲料缶容器として一般にアルミニウムDI缶(アルミニウム絞りしごき缶)が広く用いられており、近年、果汁類、コーヒー、緑茶、ウーロン茶等の茶類の飲料容器などにも使用されるようになってきている。
【0003】
アルミニウムDI缶の製造方法は、概略次のような工程で製造されている。
まず、3004材、3104材等の周知のアルミニウム又はアルミニウム合金からなる缶用アルミニウム薄板を有底筒状のカップ形状に打ち抜き、絞りしごき加工を施して有底筒状アルミニウムDI缶体を形成する。缶用アルミニウム薄板をカップ形状に打ち抜き、絞りしごき加工を施す際には、通常、鉱油、合成油等からなる潤滑油を、カップルブリカント剤、DIアイアニングのクーラント剤として用いるので、加工後のアルミニウムDI缶体には潤滑油が付着している。また、アルミニウム薄板の表面には酸化アルミニウム等の被膜が形成されている。
【0004】
その後、有底筒状アルミニウムDI缶体に良好な化成処理被膜を形成するために、有底筒状アルミニウムDI缶体の内外表面をエッチング剤を含んだ脱脂剤を用いて油分除去の洗浄処理を行い、その後水洗処理を行う。このような脱脂剤としては、アルミニウム表面のエッチング剤と、油分を取り除く界面活性剤とを含有するものが用いられる。
【0005】
次に、表面洗浄処理水洗後の有底筒状アルミニウムDI缶体を化成処理して内外表面に化成処理被膜を形成する表面処理が行われる。このような化成処理剤としては、クロム系、ジルコニウム系、チタン系にフッ化物を含んだ化成処理剤が用いられている(例えば、特公昭57−39314号公報、特開平10−317162号公報など参照)。
【0006】
さらに、化成処理被膜を形成した有底筒状アルミニウムDI缶体の缶胴部外面には印刷を施し、内面には保護被覆塗装を施す。そして、印刷・塗装後、アルミニウムDI缶体の開口端部を縮径するネックイン加工、缶蓋を巻締めるためのフランジ部を形成するフランジ成形加工等を施すことにより有底筒状アルミニウムDI缶体が完成される。
この有底筒状アルミニウムDI缶体は、内容物を充填したのち、開口端部に別途製造された缶蓋を巻締めることによりアルミニウムDI缶となる。
【0007】
従来、脱脂洗浄後のアルミニウムDI缶体は、塗膜密着性、耐食性を向上させるために、化成処理として、リン酸クロメート処理、ジルコニウム系のノンクロメート処理が適用されてきた。
リン酸クロメート処理は、クロメート系被膜ではあるが、被膜中にCr6+を含まないことから、クロムの溶出がなく、塗膜密着性、耐食性が良好なため、当初からアルミニウムDI缶の表面処理として利用されてきたが、最近は環境汚染の問題からクロメート処理に代わりジルコニウム系処理が主流になってきた。
しかし、ジルコニウム系処理は環境汚染の点ではリン酸クロメート処理より優れているが、リン酸クロメート処理と同様に、フッ化物を含んでおり、表面処理工程での排水処理にコストがかかるといった問題が依然としてある。また、ジルコニウム系処理は被膜付着量が多くなると塗装・印刷後の成形工程(例えばネッキング、フランジングなど)で塗膜剥離を生じることが問題となっている。
一方、被膜付着量が少ないと裸耐食性が不十分となり、内溶液充填巻締後のパストライザなどで、缶底の外面部に黒変を生じ美観を著しく損なうという問題がある。
【0008】
さらに、缶体の表面に施される印刷や保護被覆塗装に用いられる水性インキや水性塗料は、従来の溶剤系樹脂に比べアルミニウム下地処理被膜に対する密着性が低いので、密着性を向上させるため、表面処理被膜を薄くする必要があり、乾燥オーブンでの乾燥工程において下地金属との酸化反応とみられる褐色変色が生ずるという問題がある。この褐色変色は、いわゆるブラウンスポットと呼ばれる外観上の欠陥である。
アルミニウムと水とは、高温下で反応して酸化被膜を形成するが、この時、水が純水である場合、ベーマイト被膜と呼ばれる酸化被膜が著しく成長し、褐色を呈するようになったものが、ブラウンスポットの発生原因である。
このようなブラウンスポットは、缶の内外面の水滴付着部に発生する。ブラウンスポットが一旦形成されると缶体表面の性質が不均一となるので、その後、印刷、塗装を施しても、缶体外面に関してはインキむらを生じ、缶体内面においては他の部位と色調が異なり、外観欠陥になるという問題もあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上記した従来の問題点を解決した改良されたアルミニウムDI缶体の製造方法及びアルミニウムDI缶体を提供することを課題とする。即ち、本発明の課題は、缶体製造時において、表面処理の浴液の排水処理が比較的容易であるとともに、缶体表面外観の欠陥発生を防止したアルミニウムDI缶体の製造方法及びアルミニウムDI缶体を提供することにある。
【0010】
本発明のアルミニウムDI缶体の製造方法は、
アルミニウム薄板又はアルミニウム合金薄板を有底筒状のカップ形状に打ち抜き、
DI加工法により有底筒状の缶体を形成し、
前記缶体の内外表面を脱脂水洗した後、
前記缶体の表面に、燐が付着されかつフッ素が含まれない、化学的に不活性の処理被膜を形成し、その後水洗しさらに純水で缶体を洗浄し高温乾燥するアルミニウムDI缶体の製造方法であって、
前記処理被膜を形成する手段が、燐酸換算で1〜1000ppmの、燐酸水溶液又は燐酸塩水溶液のみで、かつフッ素が含まれない水溶液を、缶体表面に接触させるものであることを特徴とする。
このような製造方法においては、前記燐酸水溶液又は燐酸塩水溶液が、さらに1〜1000ppm濃度の過酸化水素を添加した水溶液であることが好ましい。
また、前記処理被膜は、燐付着量が0.01〜1.0mg/m2 であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の、アルミニウムDI缶体の製造方法は、アルミニウム薄板又はアルミニウム合金薄板を有底筒状のカップ形状に打ち抜き、DI加工法により有底筒状の缶体を形成し、前記缶体の内外表面を脱脂水洗した後、前記缶体の表面にアルミニウム主体の酸化物あるいは水酸化物を主成分とする層を形成してアルミニウム表面を化学的に不活性にし、その後純水で缶体を洗浄し高温乾燥させる。
本発明で用いられる缶体素材としては、アルミニウム薄板又はアルミニウム合金薄板等が使用できる。
【0012】
アルミニウム合金薄板としては、耐食性と加工性との点で優れる、例えば、3004、3104材などのアルミニウム−マンガン系合金薄板等が挙げられる。
【0013】
アルミニウム薄板又はアルミニウム合金薄板の厚みは、一般に、0.10〜1.00mmの厚みを有するものが用いられる。好ましくは0.18〜0.50mmの厚みを有するものである。本発明のアルミニウム缶体は、上述したアルミニウム薄板又はアルミニウム合金薄板を、従来公知のDI加工法により製造される。
【0014】
まず、アルミニウム薄板又はアルミニウム合金薄板を円形に打ち抜き、絞り比1.1〜3.0の範囲の絞り加工によって、有底筒状の浅いカップ形状に成形する。このカップを、潤滑油を塗布しながらDI加工用ポンチとダイスで再絞り・しごき加工を行い、再絞り比1.1〜2.0、しごき10〜80%の範囲でアルミニウムDI缶体に成形する。
【0015】
(脱脂水洗)
DI加工後、潤滑油の付着したDI缶体は、缶底を上にして高速でウォッシャー工程の入り口に集められ、ウォッシャー装置の幅方向に広げられマットコンベアー上に送り込まれ脱脂洗浄される。潤滑油の付着したDI缶体は、軽く水による流しかけ洗浄を行った後、予備脱脂・脱脂・水洗工程を経て脱脂洗浄される。
【0016】
(処理被膜形成)
前記缶体のアルミニウム表面を化学的に不活性の処理被膜を形成する。例えば、缶体のアルミニウム表面に、燐付着量として0.01〜1.0mg/m2 の処理被膜を形成し、アルミニウム表面を化学的に不活性にする。処理被膜としては、例えば、H3PO4 、(NH4)H2PO4、NaH2PO4、Na2HPO4、KH2PO4、K2HPO4等の燐酸アルカリ金属塩、燐酸カルシウム、燐酸マグネシウム等の燐酸アルカリ土類金属塩等が挙げられる。
【0017】
処理浴中の燐酸水溶液又は燐酸塩水溶液の濃度は、燐酸換算で1〜1000ppmのものが用いられる。好ましい下限は燐酸換算で1ppmであり、さらに好ましい下限は1.5ppmである。燐酸換算で1ppm未満であると燐付着量として0.01mg/m2 以上の良好な被膜が形成されずブラウンスポット発生防止に効果がない。
また上限は1000ppmであるが、好ましくは500ppmである。上限を1000ppmとしたのは、これ以上の濃度の水溶液を適用しても、処理被膜は燐付着量として1.0mg/m2 以上の被膜は形成されず効果が収束する。したがって、最も好ましい範囲は1.5〜500ppmのものである。
前記処理浴は、燐酸水溶液又は燐酸塩水溶液に加えて、さらに1〜1000ppm濃度の過酸化水素を添加した処理浴であることが好ましい。
過酸化水素を添加した処理浴を用いると、前記化学的に不活性の処理被膜形成を促進し、処理被膜中の燐含有を効果的に高めることができると考えられる。特に前記燐酸水溶液又は燐酸塩水溶液に加えて過酸化水素を添加した処理浴を用いると、燐酸水溶液又は燐酸塩水溶液の濃度が薄くても効果的に燐付着量を増すことができる。過酸化水素が1ppm未満の濃度では効果的に燐付着量を増すことができず、1000ppmの濃度を超えても効果が収束する。
【0018】
前記、アルミニウム表面に処理被膜を形成する手段としては、燐酸水溶液又は燐酸塩水溶液を、缶体表面に接触させる。例えば、缶体の浸漬、缶体表面にスプレーする手段が挙げられる。浸漬、スプレー時間は、2〜60秒とすることが好ましく、好適には5〜30秒である。2秒未満では良好な被膜が形成されず、ブラウンスポット発生防止に効果がない。60秒を超えると処理被膜は変わらないが、生産性が落ちるからである。したがって、最も好ましい範囲は5〜30秒である。
【0019】
前記処理浴の温度は、5〜80℃とすることが好ましく、好適には10〜60℃である。5℃未満では良好な被膜が形成されず、ブラウンスポット発生防止に効果がない。80℃を超えると作業性や設備面、ライン生産性に問題を生ずる場合がある。したがって、最も好ましい範囲は10〜60℃である。
【0020】
(乾燥)
脱脂洗浄工程では、缶の上下からスプレー処理が行われ、缶外面では缶同士の接触部に乾燥工程でも最後まで水滴が残る。缶内面では、下向きになった缶底ドーム中心が最も低い位置にあるので、乾燥工程でも最後まで水滴が残留する。
従来、この缶同士の接触部及び缶底ドームに残留していた水滴が乾燥オーブン中で高温にさらされ、この部分のアルミニウム合金が褐色に変化してブラウンスポットの発生につながっていたと考えられる。本発明では、前記した処理被膜が形成されているので、水滴との反応で褐色に変化してブラウンスポットが発生することはない。
【0021】
なお、前記説明は、アルミニウムDI缶体の製造方法において、アルミニウム薄板又はアルミニウム合金薄板を有底筒状のカップ形状に打ち抜き、DI加工法により有底筒状の缶体を形成し、前記缶体の内外表面を脱脂水洗した後、前記缶体の表面にアルミニウム主体の酸化物あるいは水酸化物を主成分とする層を形成してアルミニウム表面を化学的に不活性にし、その後純水で缶体を洗浄し高温乾燥するという工程順(請求項1〜4記載の製造方法:A方法という)で説明してきたが、本発明では、前記純水で缶体を洗浄する工程を、アルミニウム表面を化学的に不活性にする前に設定することも可能である。
【0022】
すなわち、アルミニウム薄板又はアルミニウム合金薄板を有底筒状のカップ形状に打ち抜き、DI加工法により有底筒状の缶体を形成し、前記缶体の内外表面を脱脂水洗した後純水で洗浄し、前記缶体の表面にアルミニウム主体の酸化物あるいは水酸化物を主成分とする層を形成してアルミニウム表面を化学的に不活性にし、その後前記缶体を高温乾燥させるという工程順である(請求項5〜8記載の製造方法:B方法という)。
このような工程順にしても、本発明のアルミニウムDI缶体表面の外観不良防止という効果は同様に発揮される。
【0023】
【実施例】
次に、本発明のアルミニウムDI缶体及びその製造方法について、実施例でさらに詳しく説明する。本実施例では、次のようにしてアルミニウムDI缶体を製造した。まず、板厚0.30mmのアルミニウム合金薄板(3004材)を常法を用いて、有底のカップ形状に打ち抜き、絞りしごき加工(DI加工)を施して350ml用アルミニウムDI缶体を形成した。
次いで、スプレー方式にてDI缶体表面に以下の処理を行った。まず、日本ペイント(株)製脱脂剤サーフクリーナーNHC260を用いてアルミニウムDI缶体の下地表面を脱脂洗浄したのち、水洗した。
【0024】
次に、
<A方法:請求項1〜4の方法>
組成・濃度を変えた燐酸塩処理浴(表2)を用いて、燐量換算で燐付着量0.01〜1mg/m2の範囲の不活性被膜を形成した。そして水洗、さらに純水水洗した。各工程の処理条件を表1(a)に示す。
<B方法:請求項5〜8の方法>
前記の脱脂洗浄・水洗のあと、純水水洗し、次いで組成・濃度を変えた燐酸塩処理浴(表2)を用いて、燐量換算で燐付着量0.01〜1mg/m2の範囲の不活性被膜を形成した。各工程の処理条件を表1(b)に示す。
次いでA方法またはB方法の処理後の缶は、倒立状態(缶底を上にした状態)で、缶同士が接触するように密集させた状態で、雰囲気温度240℃のオーブンで加熱して乾燥した。
【0025】
【表1】
【0026】
実施例および比較例に示した測定、評価は次のように行った。
1)燐付着量
各処理液での缶体の燐付着量は、缶胴外面部を切り出し、(株)リガク製蛍光X線分光装置ZSX100eを用いて測定した。評価結果を表2に表す。
2)外観評価1(変色)
乾燥後の100缶をサンプリング、観察して50mm2以上の変色域の発生状態を評価した。変色の程度を日本電色工業(株)製分光色差計NF333でb*値を測定し、次に示す3段階の変色度合の発生缶数で評価した。評価結果を表2に示す。b*値が≧−4では褐色に変色し、ブラウンスポットが発生し外観に問題を生じていた。−4>b*値>−7では変色は僅かで、許容できる範囲であった。
缶全体が変色発生なく外観が良好なものは、いずれの部分でも−7≧b*値であった。なお、便宜上、表2においては、上記b*値をbとして表記している。
3)外観評価2(水染み)
乾燥後の100缶をサンプリング、観察して、目視確認可能な水染みの発生缶数で評価した。評価結果を表2に示す。水染み部は塗膜との密着性が劣り、巻締加工時に塗膜はく離の原因となる。
【0027】
【表2】
【0028】
表2の結果から、本発明による製造方法で作製した実施例1〜13のDI缶は、外観目視にてサンプル表面にブラウンスポットの発生が認められないか、または薄い変色でその発生率が小さく許容できる範囲であり、また、水染みの発生もなく外観が優れていた。
一方、比較例1は、水のみでの処理のため、缶外観及び缶底内面に裾色のブラウンスポットが認められ、この部分は日視によってもはっきりと認識可能であり、その後缶外面印刷を施しても印刷ムラとして残った。缶内面側についてもブラウンスポットが発生した部分は内面塗装後も、他の部位と色調が異なって見えた。
また、比較例2の従来の燐酸ジルコニウム系処理にて製造したDI缶では、外観は問題なかったものの、発生率は小さいが水染みが発生した。また、比較例3に示すようにB方法では水染みが確実に発生した。さらに、比較例2、3では、排水処理コストも高い。
【0029】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、本発明のアルミニウムDI缶体の製造方法は、アルミニウム薄板又はアルミニウム合金薄板を有底筒状のカップ形状に打ち抜き、DI加工法により有底筒状の缶体を形成し、前記缶体の内外表面を脱脂水洗した後、前記缶体の表面に化学的に不活性の処理被膜、例えばアルミニウム主体の酸化物あるいは水酸化物を主成分とする処理被膜を形成し、その後水洗しさらに純水で缶体を洗浄し高温乾燥してアルミニウムDI缶体を製造するので、外観不良を生じることのない優れたアルミニウムDI缶体を確実に得ることができる。
Claims (3)
- アルミニウム薄板又はアルミニウム合金薄板を有底筒状のカップ形状に打ち抜き、
DI加工法により有底筒状の缶体を形成し、
前記缶体の内外表面を脱脂水洗した後、
前記缶体の表面に、燐が付着されかつフッ素が含まれない、化学的に不活性の処理被膜を形成し、その後水洗しさらに純水で缶体を洗浄し高温乾燥するアルミニウムDI缶体の製造方法であって、
前記処理被膜を形成する手段が、燐酸換算で1〜1000ppmの、燐酸水溶液又は燐酸塩水溶液のみで、かつフッ素が含まれない水溶液を、缶体表面に接触させるものであることを特徴とするアルミニウムDI缶体の製造方法。 - 前記燐酸水溶液又は燐酸塩水溶液が、さらに1〜1000ppm濃度の過酸化水素を添加した水溶液である請求項1記載のアルミニウムDI缶体の製造方法。
- 前記処理被膜は、燐付着量が0.01〜1.0mg/m2 である請求項1又は2記載のアルミニウムDI缶体の製造方法。
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