JP5004313B2 - 難分解性物質含有排水の処理方法及びその装置 - Google Patents

難分解性物質含有排水の処理方法及びその装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物焼却灰埋立処分場浸出水や廃棄物焼却炉洗煙排水等に含まれるダイオキシン類、ビスフェノールA、co−PCBに代表される環境ホルモン等の難分解性物質を酸化分解して無害化する処理において、特に、紫外線の照射、及びオゾンや過酸化水素等の酸化剤を用いて該難分解性物質を酸化分解する排水処理方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、廃棄物焼却灰埋立処分場浸出水や廃棄物焼却炉洗煙排水等に含まれるダイオキシン類、ビスフェノールA、co−PCBに代表される環境ホルモン等の難分解性物質の処理には、酸化分解法が多く用いられている。かかる処理法は、前記難分解性物質含有排水にオゾン若しくは過酸化水素等の酸化剤を添加して該排水を酸化条件下にて二酸化炭素と塩化物イオンに分解するもので、さらに同様の効果を得られる方法として、オゾン若しくは過酸化水素を添加して紫外線を照射する方法も採られている。
これは、前記酸化剤存在下で紫外線を照射したときに発生する非常に酸化力の強いヒドロキシラジカルの作用により酸化分解するもので、オゾン若しくは過酸化水素等の酸化剤単独の酸化力に比べて分解力は非常に高い。
【0003】
しかし、ダイオキシン類、ビスフェノールA、co−PCBに代表される環境ホルモン等の難分解性物質は水に対する溶解度が非常に低く、排水中では該難分解性物質の大部分はSS(浮遊物質)に付着若しくは含有される形態で存在する。従って、溶解している難分解性物質よりも前記ヒドロキシラジカルとの接触率が低く酸化分解が困難であるため、SSに付着、含有されている難分解性物質の処理を効率良く行なう方法が求められている。
【0004】
このように、排水中のSS濃度の高い排水に有効な処理方法として、特開平9−225482号では、オゾンと過酸化水素、オゾンと過酸化水素と紫外線照射、過酸化水素と紫外線照射等により活性種(ヒドロキシラジカル)の発生を促し、難分解性物質を酸化分解する方法を提案している。図3に示すようにかかる発明は、前記活性種により分解処理する改質工程04と、改質工程の後段に設けた凝集沈澱工程03とからなり、これにより高額な処理コスト、大量のスラッジを伴わずに高度な処理が可能となった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来技術では、凝集剤を利用しているため確実な固液分離がなされず、液体側に粒子状の固体分が残留する可能性があり、排水に難分解性物質が含まれたまま排出されてしまう惧れがある。また、排水に応じて凝集剤を使い分けなければならず、1つの凝集剤だけでは分離仕切れない場合も出てくる上に、夫々の凝集剤に適した後処理を施さなければならない。さらに、凝集沈澱に時間を要するため処理効率が悪く、また排水の量が多い場合には装置自体を大型化しなければならない。
また、固液分離槽010で分離されたスラッジ011には多くの難分解性物質が含まれ、該スラッジ011の処理装置をあらたに併設しなければならない。
【0006】
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、高濃度のSS含有排水においてもダイオキシン類、ビスフェノールA、co−PCBの何れか1つ又は複数の物質からなる難分解性物質を分解可能で、汚泥中にも処理水中にも前記難分解性物質を残留せず、かつ設置面積が小さく抑えることのできる難分解性物質含有排水の処理方法とその装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、請求項1記載の発明は、排水中に含まれるダイオキシン類、ビスフェノールA、co−PCBの何れか1つ又は複数の物質からなる難分解性物質を、オゾン若しくはオゾンと過酸化水素よりなる酸化剤と、紫外線照射よりなる分解処理手段にて酸化分解する排水処理方法において、
前記酸化分解処理した排水を分離手段により固液分離し、返送ラインを介して分離された固体分の少なくとも一部をオゾン供給と紫外線照射とがされている前記分解処理手段に返送して再び酸化分解処理を施すとともに、
前記返送ライン上に設けた前記固体分の返送量調節手段により当該排水処理の系外へ排出される汚泥に残留する難分解性物質濃度が排出規制値以下になるように前記固体分の返送量を調節するとともに、前記固液分離後の固体分の返送による処理槽内のSS分の増加による前記紫外線の透過率の減少に対応して、前記オゾン供給量の増量と過酸化水素の供給を行なうことを特徴とする。
かかる発明は、前記オゾン若しくはオゾンと過酸化水素よりなる酸化剤及び紫外線照射を用いてヒドロキシラジカルを発生させて前記難分解性物質の酸化分解を促進させる方法を用いたもので、該酸化分解後の排水を微細な孔を有する膜に通して固液分離させる。これにより、排水中のSS分が容易に分離でき、かつ前記酸化分解により除去できなかった排水中の難分解性物質の殆どがSS分に付着、含有されて分離可能となる。
【0008】
そして、分離された固体分の少なくとも一部を抜出して返送し、再び前記酸化分解処理を施すことで、排出する固体分を有害物質の排出規制値以下に抑えることが可能であるとともに、返送された固体分により酸化分解処理槽内の難分解性物質濃度が高くなり、該難分解性物質の分解速度が向上する。
これは、ダイオキシン類の初期濃度と分解速度定数とを示した図2からも明らかなように、ダイオキシン類初期濃度にほぼ比例してダイオキシン類分解速度定数Kは増加する。従って、排水中の被処理物質濃度が大であるほど分解速度は大きくなるといえる。尚、排水A、排水Bはオゾン供給速度0.4g/m/minで、排水C、排水Dはオゾン供給速度1.2g/m・minのときを表す。
【0009】
また、上記発明を好適に実現する装置として請求項2記載の発明は、排水中に含まれるダイオキシン類、ビスフェノールA、co−PCBの何れか1つ又は複数の物質からなる難分解性物質を、オゾン若しくはオゾンと過酸化水素よりなる酸化剤と、紫外線照射よりなる分解処理手段にて酸化分解する分解処理手段を具えた排水処理装置において、
前記分解処理手段の後段に、酸化分解された排水を、膜分離手段で固液分離する固液分離手段を設けるとともに、前記固液分離手段から排出する固体分をオゾン供給と紫外線照射とがされている前記分解処理手段に返送する返送ラインと、該返送ライン上に前記固体分の返送量を調節する返送量調節手段とを設け、当該排水処理装置の系外へ排出される汚泥に残留する難分解性物質濃度が排出規制値以下になるように前記分解処理手段内の固体分の返送量を調節するとともに、前記固体分の返送による処理槽内のSS分の増加による紫外線の透過率の減少に対応して、前記オゾン供給量の増量と過酸化水素の供給を行なうことを特徴とする。
【0010】
このように、流量調節バルブ及びポンプを具えることで、前記分解処理手段に返送する固体量を調節可能にし、該分解処理手段内の固体分濃度及び難分解性物質濃度に応じた難分解性物質の分解処理を最も効率良い状態で行なうことができる。また、上記したように前記膜分離手段で分離される固体分を循環処理することにより、分解処理手段内の固体分濃度が徐々に増加するため、紫外線透過率が低下し、酸化分解率の低下を引き起こすため酸化剤を増量するか若しくは別の種類の酸化剤を供給する等してヒドロキシイオンの発生を促すとよい。
【0012】
かかる発明によれば、前記固液分離手段から排出する固体分すべてをダイオキシン分解するのではなく、返送ラインの固体分はそのままとし、返送されずに排出される残余の排出固体分をダイオキシン分解装置を経て脱水させるために、ダイオキシン分解装置に余分な負荷がかかることなく、効率化される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の実施形態にかかる排水処理装置の概略構成図で、10は難分解性物質の分解処理を行う処理槽、11は固液分離を行う固液分離装置、12は脱水装置、16及び18はポンプ、17a、17bは排水の循環量を調節する循環量制御バルブを示す。
【0014】
本実施形態で処理を施される排水1は、廃棄物焼却施設から排出される排水中に含まれるダイオキシン類、ビスフェノールA、co−PCBの何れか1つ又は複数の物質からなる難分解性物質を含有する排水で、該排水1はSS濃度の高いものである。
処理槽10には、紫外線ランプ19が配設されており該紫外線ランプ19は好ましくは185nm若しくは254nmの低波長の紫外線を発生する低圧水銀ランプ若しくはエキシマレーザー等を用いると良い。また、オゾン発生器13で生成されるオゾンを処理槽10内に供給するオゾン散気管14を具えており、該オゾン散気管14からはオゾンを含有した気泡14aが処理槽内に供給されるとともに、該気泡により処理槽10内が混合攪拌されるように構成される。
また、かかる処理槽10には過酸化水素導入口が具えられており、必要に応じて過酸化水素15を供給可能に構成される。
【0015】
本実施形態において、該処理槽10内でヒドロキシラジカルを発生させる手段は、オゾンと紫外線照射、過酸化水素と紫外線照射、オゾンと過酸化水素、オゾンと過酸化水素と紫外線照射とが挙げられるが、これらの方法のうちオゾンと紫外線照射の場合は、例えば、出力10〜200Wの低圧水銀ランプで波長185nm、254nmの紫外線をオゾン濃度10g/mの排水に照射する。また、過酸化水素と紫外線照射では、該過酸化水素の注入量を10〜5000mg/リットルとして前記低圧水銀ランプにより低波長の紫外線を照射し、オゾンと過酸化水素とを併用する方法は、オゾンの注入量を50〜5000mg/リットルとし、過酸化水素の注入量を10〜5000mg/リットルとし、さらに、オゾンと過酸化水素とを併用して紫外線を照射する方法は、上記した方法を組合わせてヒドロキシラジカルを発生させるものである。
【0016】
また、前記処理槽10の後流側には固液分離装置11が設けられており、該固液分離装置11には、排水を透水させることによりSS成分等の懸濁固形物と透過水とに分離可能な微細な孔を有する膜が具えられている。かかる膜には、孔径が0.5μm〜1.0μm程度で排水中の固体分を確実に分離できるものを使用する。尚、SS濃度の高い排水の場合は特に閉塞しやすいため、閉塞に強いチューブラー形や平膜形にする。さらに、所定の処理水量が得られなくなったら洗浄によりろ過速度の回復をはかる。
尚、本固液分離装置11には固液分離装置のみならず、凝集沈殿、濾過処理の内、選択された一又は複数の装置を組み合わせて構成しても良い。
【0017】
前記固液分離装置11にて分離された固体分を脱水する脱水装置12は、遠心分離機、ろ過装置等の機械的脱水や沈降濃縮による脱水、若しくは蒸発器や乾燥機等の熱による脱水等何れを用いてもよい。
【0018】
次に、本実施形態に係る排水処理装置の作用を説明する。
廃棄物焼却施設等から排出されたSS濃度の高い排水は、処理槽10に導入され、オゾン発生器13にて生成されオゾン散気管14から供給されるオゾンを含有した気泡により混合攪拌されながら、オゾン存在下の紫外線照射により排水中に発生したヒドロキシラジカルにより酸化分解される。
そして、前記酸化分解された処理水2は固液分離装置11に送給され、該固液分離装置11にてSS成分を含む固体分3と処理水4とに分離される。排水中において、難分解性物質の殆どはSS成分に付着若しくは含有され、前記処理水4には未分解の難分解性物質は殆ど含まないため、該処理水4は系外へ排出されたり、再び廃棄物焼却施設へ返送されて循環利用することが可能となる。
【0019】
一方、前記酸化分解処理で残留した難分解性物質を含有する固体分3はポンプ16及び18にて固液分離装置11より送出され、前記処理槽10内のSS濃度や難分解性物質濃度に応じた返送量、又は系外へ排出される汚泥6に残留する難分解性物質濃度が排出規制値以下になるような返送量を適宜決定し、循環量制御バルブ17a、17bを調節して返送固体分3aを処理槽10へ、排出固体分3bを脱水装置12へ夫々送給する。
【0020】
前記返送固体分3aは前記処理槽10に導入され、前記排水1とともに再度酸化分解処理を施される。このように、固体分3aを処理槽10に返送することで該処理槽10内の難分解性物質濃度は増加し、一層分解速度が向上する。また、固体分3aを循環させることにより前記処理槽10内のSS濃度が徐々に増加し、それに伴い紫外線透過率が減少するため、過酸化水素15を供給してヒドロキシラジカルを生成させる。これにより、前記ヒドロキシラジカルの酸化力及び過酸化水素、オゾン夫々の酸化力によって酸化分解が促進される。
【0021】
尚、固体分中の難分解性物質の含有率が排出規制値以下に低減されたら、排出固体分を増加させ返送固体分3aを減少して処理槽10内の固体分濃度を低減させるとよい。
そして、前記固体分は脱水装置12にて遠心分離、ろ過の脱水処理を経て含水率の低い汚泥として系外へ排出されるとともに、処理水5は前記処理水4とともに循環利用若しくは系外へ排出される。
【0022】
このように、前記処理槽10内の難分解性物質濃度を一定以上に保つことにより、高効率で以って処理できる分解処理速度を保持できるとともに、系外へ排出される汚泥に含まれる難分解性物質濃度を排出規制値以下に抑えられるため、あらたに処理施設を併設する必要がない。
【0023】
図4は図1の実施形態にかかる排水処理装置の変形例で、前記固液分離装置11から排出する固体分の一部を前記分解処理手段に返送する返送ラインの分岐点より下流側の、排出固体分3bを脱水装置12へ送給するライン上に、該排出固体分をダイオキシン分解装置20を介装し、該ダイオキシン分解装置20を経て脱水装置12で脱水させる。
そして、前記ダイオキシンが分解された固体分は脱水装置12にて遠心分離、ろ過の脱水処理を経て含水率の低い汚泥として系外へ排出されるとともに、処理水5は前記処理水4とともに循環利用若しくは系外へ排出される。(尚、ポンプ16は省略させている。)
【0024】
【発明の効果】
以上記載のごとく、本発明によれば、酸化分解処理の後に膜分離手段により固液分離処理を施すことで、排水中のSS分が容易に分離できる。そして、該SS分には前記酸化分解により除去できなかった排水中の難分解性物質の殆どが付着、含有されるため、系外へ排出される処理水中には殆ど難分解性物質は残留しない。
また、かかる処理を膜分離により行なっているため、処理速度を保つことが出来るとともに、装置の設置面積を最小に抑えることが出来る。
特に本発明によれば、前記固液分離装置11から排出する固体分すべてをダイオキシン分解するのではなく、返送ラインの固体分はそのままとし、返送されずに排出される残余の排出固体分をダイオキシン分解装置を経て脱水させるために、ダイオキシン分解装置に余分な負荷がかかることなく、効率化される。
【0025】
さらに、前記膜分離により分離された固体分の少なくとも一部を抜出して返送し、再び前記酸化分解処理を施すことで、系外へ排出する固体分を有害物質の排出規制値以下に抑えることが可能であるとともに、返送された固体分により酸化分解処理槽内の難分解性物質濃度が高くなり、該難分解性物質の分解速度が向上し、高効率で以って分解処理を行うことが出来る。
また、膜分離処理後の固体分の返送による処理槽内のSS分の増加による紫外線の透過率の減少には、過酸化水素の供給若しくはオゾン供給量の増量を行なうことにより、ヒドロキシイオンの生成を促されるとともに、夫々の単体による酸化力も増加するために、分解処理速度を保持することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる排水処理装置の概略構成図である。
【図2】 ダイオキシン類の初期濃度と分解速度定数の関係を示す図である。
【図3】 従来技術における難分解性有機物含有排水の排水処理方法を示すフロー図である。
【図4】 図1の排水処理装置の変形例で、本発明の他の実施形態に係る排水処理装置の概略構成図を示す。
【符号の説明】
1 排水
4、5 排出処理水
6 排出汚泥
10 処理槽
11 固液分離装置
12 脱水装置
13 オゾン発生器
14 オゾン散気管
16、18 ポンプ
17a、17b 循環量制御バルブ
19 紫外線ランプ
20 ダイオキシン分解装置

Claims (2)

  1. 排水中に含まれるダイオキシン類、ビスフェノールA、co−PCBの何れか1つ又は複数の物質からなる難分解性物質を、オゾン若しくはオゾンと過酸化水素よりなる酸化剤と、紫外線照射よりなる分解処理手段にて酸化分解する排水処理方法において、
    前記酸化分解処理した排水を分離手段により固液分離し、返送ラインを介して分離された固体分の少なくとも一部をオゾン供給と紫外線照射とがされている前記分解処理手段に返送して再び酸化分解処理を施すとともに、
    前記返送ライン上に設けた前記固体分の返送量調節手段により当該排水処理の系外へ排出される汚泥に残留する難分解性物質濃度が排出規制値以下になるように前記固体分の返送量を調節するとともに、前記固液分離後の固体分の返送による処理槽内のSS分の増加による前記紫外線の透過率の減少に対応して、前記オゾン供給量の増量と過酸化水素の供給を行なうことを特徴とする難分解性物質含有排水の処理方法。
  2. 排水中に含まれるダイオキシン類、ビスフェノールA、co−PCBの何れか1つ又は複数の物質からなる難分解性物質を、オゾン若しくはオゾンと過酸化水素よりなる酸化剤と、紫外線照射よりなる分解処理手段にて酸化分解する分解処理手段を具えた排水処理装置において、
    前記分解処理手段の後段に、酸化分解された排水を、膜分離手段で固液分離する固液分離手段を設けるとともに、前記固液分離手段から排出する固体分をオゾン供給と紫外線照射とがされている前記分解処理手段に返送する返送ラインと、該返送ライン上に前記固体分の返送量を調節する返送量調節手段とを設け、当該排水処理装置の系外へ排出される汚泥に残留する難分解性物質濃度が排出規制値以下になるように前記分解処理手段内の固体分の返送量を調節するとともに、前記固体分の返送による処理槽内のSS分の増加による紫外線の透過率の減少に対応して、前記オゾン供給量の増量と過酸化水素の供給を行なうことを特徴とする難分解性物質含有排水の処理装置。
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