JP5004132B2 - インターネットファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、公衆回線や社内通信回線等の通信回線を介したファクシミリ受信機能とネットワークを介した電子メール送信機能とを含む専用の又は複合機に組み込まれたインターネットファクシミリ装置に関する。
下記特許文献1には、送信者側でインターネットファクシミリ装置のワンタッチダイヤルに送信元の番号又は複数のメールアドレスと送信元名とを登録しておき、その1つを選択しさらに送信先メールアドレスを指定して原稿画像を相手のインターネットファクシミリ装置に送信する構成が開示されている。
この構成によれば、送信元が電子メールの場合、複数人で共用される同一インターネットファクシミリ装置からの送信者を、受信側のインターネットファクシミリ装置の受信一覧表を見ただけで識別可能となり、送信元が通信回線を介したファクシミリの場合、受信一覧表を見ただけで送信元を識別可能となる。
特開平11−306120号公報
しかしながら、送信者側でこのような登録が行われていない場合、受信者側でその恩恵に浴することができない。
特に、通信回線を介した複数箇所からのファクシミリ受信を電子メールで1箇所へ転送する場合、受信者のメーラの一覧表は例えば図8(B)に示すようになり、発信元を識別することができない。通信回線を介した1箇所からのファクシミリ受信についても同様である。
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、通信回線を介したファクシミリ受信を電子メールで転送した場合に、その受信者のメーラの一覧表示でファクシミリ発信元を識別可能にするインターネットファクシミリ装置を提供することにある。
本発明によるインターネットファクシミリ装置の一態様では、例えば図3に示す如く、
通信回線を介してファクシミリデータを受信する受信部1と、
発信元番号と発信元名とを対応付けた発信元情報テーブル2が格納される記憶手段3と、
該受信部1が受信したデータ4から発信元番号を抽出し、該発信元情報テーブル2を参照して、該発信元番号に対応した発信元名を取得し、該発信元名をヘッダ領域のサブジェクトフィールドに含むとともに該受信したデータの内容を本文領域に含む電子メールメッセージ5を作成する電子メールメッセージ作成手段6と、
電子メール送信部7と、
該電子メール送信部7に対し該電子メールメッセージ5を、設定された宛先メールアドレスへ送信させる送信制御手段8とを有する。
上記態様の構成によれば、発信元が発信元名を送信しなくてもサブジェクトにファクシミリ発信元名が含まれるので、該電子メールメッセージの受信者がそのメーラを起動させて受信一覧表を表示させるだけで、ファクシミリ発信元を容易に識別することができるという効果を奏する。
本発明の他の目的、構成及び効果は以下の説明から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明のインターネットファクシミリ装置10が適用されたシステムを示す概略ブロック図である。
インターネットファクシミリ装置10は、通信回線網11、例えば公衆回線網又はローカルな通信回線網を介して任意のファクシミリ装置12に結合されるとともに、イントラネット13に結合されている。このイントラネット13には、インターネットファクシミリ装置10と通信を行うパーソナルコンピュータ14及びメールサーバ15が結合されるとともに、不図示のルータを介してインターネット16に結合されている。インターネット16に結合された任意のパーソナルコンピュータ17から、電子メールをメールサーバ15へ送信することができる。
インターネットファクシミリ装置10では、FAX制御部20に、操作パネル21、スキャナ22、プリンタ23、符号化部24、復号部25、設定メモリ26、FAXデータメモリ27、FAXモデム28及びネットワークインターフェイス29が結合されている。
FAX制御部20は、プログラムが格納された不揮発性メモリと、ワークエリア用RAMと、このプログラムを実行して、FAX制御部20に結合された各要素を制御するCPUと、該CPUとこれらの要素との間に結合されるインタフェースとを備えている。
操作パネル21は、表示部とキー入力部とを備えており、設定情報又は指示を入力し、設定画面やエラーなどを表示させるためのものである。
符号化部24は、指定されたデータを、設定に応じて符号化するものであり、この符号化にはHM符号化及びMR符号化が含まれる。復号部25は、符号化部24と逆の処理を行うものである。符号化部24及び復号部25は、1つのコーデックICであっても、プログラムに従ってこれらの処理を上記CPUで実行する構成であってもよい。
設定メモリ26及びFAXデータメモリ27はいずれも、書き換え可能な不揮発性メモリ、例えばフラッシュメモリである。設定メモリ26は、物理的にはFAXデータメモリ27内の一部領域であってもよい。
設定メモリ26には、インターネットファクシミリ装置10内の構成要素に関する各種設定が格納され、その一部として、図2(A)に示すような、電子メールによる受信内容の転送設定値261が格納されている。この設定値には、電子メールによる転送有無を示すフラグと、転送先電子メールアドレスと、受信内容を添付ファイルにするときのファイル形式とがある。これらの設定値は、操作パネル21又はパーソナルコンピュータ14を操作して設定される。
設定メモリ26にはまた、図2(B)に示すような発信元情報テーブル262が格納されている。このテーブル262には、発信元番号と発信元名とが対応付けられて登録されている。この登録は、操作パネル21又はパーソナルコンピュータ14を操作して行われる。
FAXモデム28は、モデム及びNCU(Network Control Unit)を備えている。
FAX制御部20は、ファクシミリ装置12から通信回線網11及びFAXモデム28を介してファクシミリデータを受信すると、これをFAXデータメモリ27のバッファ領域に格納させながら、そのデータの符号化方式に応じて、復号部25に対しこのデータを復号させ、その結果をFAXデータメモリ27に格納させる。
FAX制御部20は、転送設定値261の転送有フラグが‘0’であれば、この復号したデータをプリンタ23に供給して、その内容を用紙に印刷させ、‘1’であれば、図4に示す処理を行う。以下、括弧内は図中のステップ識別符号である。
(S0)上記バッファ領域に格納された受信データに含まれる発信元番号を抽出する。この発信元番号は、NCUによる着呼制御において受信したものである。
(S1)この発信元番号をキーとして発信元情報テーブル262を検索する。
(S2)この検索がヒットすればステップS3へ進み、そうでなければステップS4へ進む。
(S3)転送すべき電子メールのSubjectフィールドに、ヒットした番号に対応した発信元名を記入する。このSubjectフィールドにさらに、この電子メールがファクシミリ受信通知であることを示す情報、例えば「FAX受信通知」と、受信内容の添付ファイル名とを、付加情報として追加する。次にステップS5へ進む。
(S4)Subjectフィールドに、発信元番号と、上記付加情報とを記入する。
(S5)Fromフィールド、Toフィールドその他のヘッダフィールドを付加する。
(S6)FAX制御部20は、符号化部24に対し、上記復号されたファクシミリ受信データを、転送設定値261に設定されたファイル形式に変換させ、それを、設定メモリ26に予め登録された本文に添付して、電子メールメッセージを完成させる。
(S7)このメッセージを、転送設定値261に登録された転送先へ、ネットワークインターフェイス29を介し送信する。この電子メールは、例えばSMTPプロトコルにより、メールサーバ15で受信される。パーソナルコンピュータ14又は17は、例えばPOP3プロトコルにより、メールサーバ15をアクセスし、自己宛の電子メールを受信する。
このような処理により、受信者のメーラの受信メール一覧表には、例えば図8(A)に示すような表が表示される。
本実施例1によれば、発信元が発信元名を送信しなくても電子メールメッセージのヘッダのサブジェクトにファクシミリ発信元名が含まれるので、電子メールメッセージ受信者がそのメーラを起動させて受信一覧表を表示させるだけで、ファクシミリ発信元を容易に識別することができるという効果を奏する。
図5は、図4に対応した、本発明の実施例2に係るファクシミリ受信データ転送処理を示す概略フローチャートである。このフローチャートでは、図4のそれに、ステップS10とステップS11とが付加され、ステップS2で否定判定された場合にステップS10へ進む。
(S10)上記着呼制御の段階で発信元名を受信していればステップS11へ進み、そうでなければステップS4へ進む。
なお、この発信元名は、ファクシミリ通信プロトコル情報内の発信元名フィールドに含まれ、発信元名を用いるには、送信側と受信側のファクシミリ装置がこのフィールドの送受を行うように構成されている必要があり、この構成はメーカに依存する。
(S11)Subjectフィールドに、発信元名と上記付加情報とを記入し、ステップS5へ進む。
本実施例2によれば、発信元情報テーブル262に登録されていない発信元からファクシミリを受信してもそのデータに発信元名が含まれていればこれが転送電子メールのSubjectフィールドに付加されるので、実施例1で述べた効果がさらに高められる。
図6は、図4に対応した、本発明の実施例3に係るファクシミリ受信データ転送処理を示す概略フローチャートである。このフローチャートでは、図4のそれに、ステップS0の前に実行されるステップS10と、ステップS11とが付加されている。
(S10)上記着呼制御の段階で発信元名を受信していればステップS11へ進み、そうでなければステップS0へ進む。
(S11)Subjectフィールドに、発信元名と上記付加情報とを記入し、ステップS5へ進む。
本実施例3によれば、発信元から受信したファクシミリに発信元名が含まれていればこれが優先して、転送電子メールのSubjectフィールドに付加されるので、発信元側の名称変更に自動対応できる。
(S10)上記着呼制御の段階で宛先名を受信していればステップS11へ進み、そうでなければステップS0へ進む。
(S11)Subjectフィールドに、宛先名と上記付加情報とを記入し、ステップS0へ進む。
ステップS2で否定判定された場合、ステップS12へ進む。
(S12)上記着呼制御の段階で宛先名を受信していればステップS5へ進み、そうでなければステップS4へ進む。
本実施例4によれば、発信元から受信したファクシミリ含まれる宛先名と、発信元情報テーブル262の検索でヒットした発信元名とが共に、転送電子メールのSubjectフィールドに付加されるので、実施例1で述べた効果が高められる。
本発明の好適な実施例を説明したが、本発明には他にも種々の変形例が含まれ、上記複数の実施例で述べた構成要素の他の組み合わせ、各構成要素の機能を実現する他の構成を用いたもの、当業者であればこれらの構成又は機能から想到するであろう他の構成も、本発明に含まれる。
例えば、上記実施例1〜を転送モードとして備え、その1つをユーザが選択する構成であってもよい。
また、本発明は少なくとも、通信回線を介したファクシミリ受信機能とネットワークを介した電子メール送信機能を備えていればよく、スキャナ22やプリンタ23を備えないインターネットファクシミリ装置であってもよい。
本発明のインターネットファクシミリ装置10が適用されたシステムを示す概略ブロック図である。 (A)は、電子メールによる受信内容転送の設定値説明図であり、(B)は発信元番号と発信元名とのフィールドを含む転送設定値261説明図である。 本発明の原理を説明する概略ブロック図である。 本発明の実施例1に係るファクシミリ受信データ転送処理を示す概略フローチャートである。 本発明の実施例2に係るファクシミリ受信データ転送処理を示す概略フローチャートである。 本発明の実施例3に係るファクシミリ受信データ転送処理を示す概略フローチャートである。 (A)は本発明の実施例1を実施した場合に、受信者のメーラに表示される受信メール一覧表の説明図であり、(B)はこれに対応した従来の受信メール一覧表の説明図である。
符号の説明
10 インターネットファクシミリ装置
12 ファクシミリ装置
11 通信回線網
13 イントラネット
14、17 パーソナルコンピュータ
15 メールサーバ
16 インターネット
20 FAX制御部
21 操作パネル
22 スキャナ
23 プリンタ
24 符号化部
25 復号部
26 設定メモリ
261 転送設定値
202 発信元情報テーブル
27 FAXデータメモリ
28 FAXモデム
29 ネットワークインターフェイス

Claims (2)

  1. 公衆回線を介してファクシミリデータを受信する受信部と、
    発信元番号と発信元名とを対応付けた発信元情報テーブルが格納される記憶手段と、
    該受信部が受信したデータに発信元名が含まれているか否かを判定する判定手段と、
    該判定部が肯定判定した場合には、該発信元名をヘッダ領域のサブジェクトフィールドに含み、該判定部が否定判定した場合には、該受信部が受信したデータに含まれる発信元番号が該発信元情報テーブル上に存在すれば、該発信元番号に対応した発信元名を該サブジェクトフィールドに含み、存在しなければ該発信元番号を該サブジェクトフィールドに含み、これらのいずれの場合も、該受信したデータの内容を本文領域に含む電子メールメッセージを作成する電子メールメッセージ作成手段と、
    電子メール送信部と、
    該電子メール送信部に対し該電子メールメッセージを、設定された宛先メールアドレスへ送信させる送信制御手段と、
    を有することを特徴とするインターネットファクシミリ装置。
  2. 該電子メールメッセージ作成手段はさらに、ファクシミリ受信であることを示す情報を該サブジェクトフィールドに含ませることを特徴とする請求項に記載のインターネットファクシミリ装置。
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