JP4371123B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子メールサーバに接続して電子メールを送信可能なファクシミリ装置に関する。
この種のファクシミリ装置としては、例えば特許文献1に開示されるものがある。この特許文献1のファクシミリ装置は、LANに接続可能とされるとともに、LAN上の通常時に利用するメールサーバが利用不能なときに他のメールサーバに切り換えて読取画データを相手先にメール送信するように構成されている。
特許文献1は、この構成により送信データの遅延や消失およびメモリ部の占有をなくして、利用性が向上されるとする。また、特許文献1では、相手先の宛先アドレス(メールアドレス)は、操作部からマニュアル入力あるいはワンタッチ・短縮入力し得ることが開示されている。
特開平11−164121号公報(要約、0017等)
ファクシミリ装置は、文書や図画等の情報を迅速・確実に伝達できる利点から広く一般に利用されているが、送信先の指定を誤ることによって不適切な送信先へ情報を送信してしまうおそれがある。上記特許文献1のファクシミリ装置は読取画像を電子メールで送るタイプのものであるが、この場合でも、宛先の電子メールアドレスの指定を誤ると、意図しない相手に情報が送信されてしまうことになる。
近年では、企業からの顧客名簿等の大量流出が相次ぎ社会問題となったり、個人情報の保護に関する法律が制定されるなど、個人情報の適切な取扱いに対する社会認識が高まっている。このような事情から、公共機関や企業等では、ファクシミリ送信先の相手を正確に指定して、誤送信を防止する対策を採ることが急務となっている。
この点、特許文献1のファクシミリ装置を企業等のLANに接続して使用する場合、社外の誤ったメールアドレスを指定して送信すると、情報の社外流出に直接つながることになる。従って、上記のような個人情報保護等の情報セキュリティの観点からは、特に社外の宛先の指定時には誤操作することのないように、慎重な操作が要求される。
しかしながら特許文献1のファクシミリ装置では、宛先メールアドレスは単にマニュアル入力あるいはワンタッチ・短縮入力するとされており、そのような手作業での入力においてはミスの入り込む余地が多く、情報セキュリティの観点から改善の余地が残されていた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、電子メールを送信可能なファクシミリ装置において、特に外部への情報流出を有効に防止できる構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、電子メールサーバに接続して電子メールを送信可能なファクシミリ装置における、以下の構成が提供される。即ち、受信した電子メールの宛先が、当該ファクシミリ装置が接続されている閉域網の内部である場合にのみ、受信した当該電子メールを当該宛先に配送する第1サーバと、前記電子メールの宛先が前記閉域網の外部である場合にのみ、受信した当該電子メールを当該宛先に配送する第2サーバとを、当該装置に設定することが可能に構成されている。また、ファクシミリ装置は、送信する電子メールの宛先が前記閉域網の内部であるか外部であるかを送信前の操作によって指定可能な送信先内外指定手段を備える。そして、宛先が前記閉域網の内部である旨が前記送信先内外指定手段によって指定された場合は前記第1サーバに接続して電子メールを送信する。一方、宛先が前記閉域網の外部である旨が前記送信先内外指定手段によって指定された場合は前記第2サーバに接続して電子メールを送信する。
この構成により、ファクシミリ装置が接続する電子メールサーバが、宛先が閉域網の内部か外部かで異なることになるので、電子メールの配送処理をそれに応じて異ならせることが可能になる。従って、第1サーバ及び第2サーバを適切に設定することにより、ファクシミリの誤送信を少なくでき、或いはゼロとすることができる。また、電子メールを送信する毎に、その宛先が閉域網の内部か外部かをユーザ側で指定することが可能になる。従って、ユーザの慎重な操作を期待でき、結果として誤送信を防止することができる。
前記のファクシミリ装置においては、前記送信先内外指定手段による指定がされないときにはファクシミリ送信が阻止されるように構成されていることが好ましい。
この構成により、宛先が閉域網の内部であるか外部であるかをユーザが指定しないと送信できないことになるから、誤送信を一層確実に防止できる。
前記のファクシミリ装置においては、以下のように構成することが好ましい。即ち、送信先のメールアドレスを複数記憶可能な記憶手段と、送信する電子メールの宛先を、前記記憶手段に記憶された複数のメールアドレスの中から指定するために操作される指定手段と、を備える。前記記憶手段は、前記送信先内外指定手段によって指定された内容をメールアドレスに対応付けて記憶可能に構成されている。前記指定手段によってメールアドレスが指定されたときは、当該メールアドレスに対応付けられた記憶内容に従って前記第1サーバ又は第2サーバの何れかに接続して電子メールを送信するように構成されている。
この構成により、メールアドレスを指定手段によって簡単に指定できるとともに、その宛先が前記閉域網の内部であるか外部であるかも同時に指定できるので、操作性を向上させることができる。
前記のファクシミリ装置においては、前記第1サーバ及び第2サーバは、当該装置にドメイン名又はIPアドレスの形で設定可能に構成されていることが好ましい。
この構成により、設定内容の記憶のための構成を簡素にできるとともに、設定のための操作も簡単に行うことができる。
次に、発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る複合機をLANに接続した状態を示す模式図及びブロック図、図2は複合機の操作部を示す要部説明図、図3は複合機の設定情報記憶部の記憶内容の例を示す説明図、図4はインターネットファクシミリ送信時の複合機の動作を示すフローチャート図である。
最初に図1の模式図及びブロック図を参照して、複合機(ファクシミリ装置)1aの全体構成を説明する。この複合機1aは電話回線網を通じたファクシミリ送受信を行うことができるほか、電子メール型のインターネットファクシミリを行うことも可能に構成されている。更に、この複合機1aは、上記のファクシミリ機能のほか、ネットワークプリンタ機能やネットワークスキャナ機能等を兼ね備えて構成されており、原稿を読み取って画像データを得る読取部(スキャナ部)11と、画像データを紙等の記録媒体に記録する記録部(プリンタ部)12と、を備えている。
また、複合機1aは操作部13を備えており、この操作部13は例えば図2に示すような操作パネルとして構成される。この操作パネルは、各種情報を表示するとともに画面に触れることで各種操作が可能なタッチパネル式ディスプレイ26や、送信先のファクシミリ回線番号やメールアドレスを指定するためのテンキー27や、原稿の読取り及び送信を指示する送信スタートボタン28や、前記テンキー27と組み合わせて送信先を簡単に指定するための短縮ボタン29や、1回の操作で送信先を簡単に指定するためのワンタッチボタン30等を含んで構成されている。本実施形態では、前記短縮ボタン29とテンキー27の組合せ、及びワンタッチボタン30が指定手段に相当する。
なお、上記の短縮ダイヤル機能やワンタッチダイヤル機能は、複合機1aに設定情報記憶部(記憶手段)14を備えることで実現されている。この設定情報記憶部14の設定内容の一例が図3に示され、短縮ダイヤル1番はfax1@xxx.co.jp、短縮ダイヤル2番はfax2@xxx.co.jp、ワンタッチダイヤル1番はpc@xxx.co.jp、等というように設定されている。このように、設定情報記憶部14には、ファクシミリ送信先のメールアドレスを、短縮番号あるいはワンタッチボタン番号に関連づけて、予め複数記憶させておくことが可能になっている。
更に複合機1aは図1に示すように、読取部11で取得した画像データを保存したり一時記憶したりするための画像記憶部16と、当該画像データを管理する画像管理部17と、を備えている。
また、この複合機1aは、公衆交換電話網(PSTN)51へ接続するためのネットワークコントロールユニット(NCU)21と、音声信号とデータ列とを相互変換する変復調装置としてのFAXモデム22と、前記NCU21やFAXモデム22を制御するファクシミリ制御部23と、画像データを圧縮/展開するためのコーデック部24と、を備える。これらにより、電話回線を通じたファクシミリ機能が実現されている。なお、上記コーデック部24においては、MH、MR、MMR等の公知の圧縮形式で画像データを圧縮し、あるいは展開するように構成されている。
一方、上記複合機1aは、閉域網としての構内回線網(LAN)52に接続するためのネットワークアダプタ(NIC)31を備える。更に、複合機1aは演算手段としてのCPUや、記憶手段としてのROM、RAM、HDD、不揮発性メモリ等の記憶手段を備える。そして、これらの記憶手段にはプログラムが記憶されており、上記ハードウェアとソフトウェアによってTCP−IP部32が構成され、TCP/IPプロトコルに従って他の機器との通信を行うことができるようになっている。
更に、複合機1aにおいては、電子メール送信のための簡易電子メール転送プロトコル(SMTP)を実現するSMTP部33、電子メール受信のためのPOP3プロトコルを実現するPOP部34、ファイル共有のためのSMBプロトコルを実現するSMB部35、及び、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)を実現するHTTP部36等が構成されている。
また前記複合機1aにおいては、上記ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによってインターネットファクシミリ制御部40が構成されている。このインターネットファクシミリ制御部40は、読取部11で読み取られてMH、MR、MMR等の圧縮形式で圧縮された画像データを適宜の画像フォーマット(例えば、公知のTIFF形式)で添付した電子メールを作成するとともに、後述のSMTPサーバ61,62の何れかにSMTPクライアントとして接続し、当該電子メールを送信することができる。なお、電子メールの作成は、例えば、公知のMIME規格及びBASE64規格に従って行えば良い。
また、上記インターネットファクシミリ制御部40はPOP3クライアントとして動作し、一定時間毎にPOP部34経由で後述のPOPサーバ60に接続するように構成されている。そして、当該複合機1a宛ての電子メールを受信したときは、当該電子メールから画像データを取り出して展開し、記録部12で印刷できるようになっている。
更に、前記複合機1aにおいては、上記ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによってHTTPサーバ41が構成されており、Webベースのインターフェースによって、例えば後述のパーソナルコンピュータ53から複合機1aの各種設定の変更を行うことができるように構成されている。
なお、LAN52にはもう1台の複合機1bが接続されており、この複合機1bは上述の複合機1aと全く同様に構成されている。更に、前記LAN52には、パーソナルコンピュータ53と、ファイル共有サーバ54と、図示しないDNSサーバと、がそれぞれ接続されている。前記LAN52は、データ中継のためのルータ56を介して、インターネット70と相互に接続されている。更に前記LAN52にはPOPサーバ60が接続されるとともに、2つのSMTPサーバ、即ち第1SMTPサーバ61及び第2SMTPサーバ62が接続されている。
前記パーソナルコンピュータ53は、LAN52に接続するためのネットワークアダプタ(NIC)31を備えるとともに、TCP/IPプロトコルを実現するためのTCP−IP部32が実現されている。更にパーソナルコンピュータ53には、HTTPクライアントとしてのブラウザアプリケーション45や、ワードプロセッサ、表計算ソフト等の各種アプリケーション46がインストールされるとともに、前記複合機1aをネットワークを介して制御するためのプリンタドライバ、FAXドライバ、及びスキャナドライバ等のドライバプログラム群47がインストールされている。
パーソナルコンピュータ53のユーザは、各種アプリケーション46で作成した文書データやブラウザアプリケーション45で閲覧したホームページのデータ等を複合機1a,1bへ送り、適宜の命令を前記プリンタドライバを介して送信することで記録部12からプリントアウトさせることができる(ネットワークプリンタ機能)。あるいは、FAXドライバを介して適宜の命令を送信することで、指定した宛先へ文書データ等を複合機1a,1bからファクシミリ送信させることができる(ネットワークファクシミリ機能)。更には、読取部11で読み取られて画像記憶部16に記憶された画像データを、パーソナルコンピュータ53にダウンロードしたり、後述のファイル共有サーバ54に保存させて共有したりすることもできる(ネットワークスキャナ機能)。
また、パーソナルコンピュータ53のユーザは、ブラウザアプリケーション45で複合機1a,1bのHTTPサーバ41に接続して各種操作を行うことで、当該複合機1a,1bに種々の動作を行わせたり、前記設定情報記憶部14の内容を編集したりすることができる。
ファイル共有サーバ54は、SMBプロトコルによってクライアントと通信し、ファイル共有を実現するものである。POPサーバ60は、送信されてきた電子メールをユーザ毎に蓄積し、LAN52に接続された各機器が電子メールを読み出すことを可能とするものである。
2つのSMTPサーバ61,62は、SMTPプロトコルによって電子メールの送信や配送を行うものである。そして、第1SMTPサーバ61では、LAN52の内部を宛先とする電子メールのみを配送し、外部を宛先とする電子メールは配送を拒否するように設定されている。一方、第2SMTPサーバ62では、LAN52の外部を宛先とする電子メールのみを配送し、内部を宛先とする電子メールは配送を拒否するように設定されている。
具体的に説明する。例えば、前記複合機1aにfax1@xxx.co.jpというメールアドレスが、複合機1bにfax2@xxx.co.jpというメールアドレスが、パーソナルコンピュータ53にpc@xxx.co.jpというメールアドレスがそれぞれ割り当てられているとする。また、LAN52に接続されていない外部のファクシミリ装置1cには、ex@zzz.netというメールアドレスが割り当てられているとする。複合機1aからみて、複合機1bやパーソナルコンピュータ53は同一のLAN52に属しており、「内線」の接続先に相当する。一方、ファクシミリ装置1cはLAN52に接続されていないので、「外線」の接続先に相当する。
この場合、第1SMTPサーバ61では、例えばfax2@xxx.co.jpやpc@xxx.co.jpというアドレスを宛先とするメールは配送するが、ex@zzz.netを宛先とするメールは配送しないように設定される。逆に、第2SMTPサーバ62では、例えばpc@xxx.co.jpを宛先とするメールは配送するが、ex@zzz.netを宛先とするメールは配送しないように設定されるのである。
更に、複合機1a,1bの前記操作部13には内線/外線指定ボタン(送信先内外指定手段)18が備えられており、複合機1a,1bでインターネットファックス送信する場合に、当該宛先のメールアドレスがLAN54の内部か外部を指定できるようになっている。本実施形態において内線/外線指定ボタン18は、図2に示すように、内線ボタンと外線ボタンの組み合わせからなる。
更には、複合機1a,1bが備える前記設定情報記憶部14には、インターネットファクシミリ送信時の宛先メールアドレスがLAN54の内部であるときに接続するSMTPサーバを特定する情報(ドメイン名)と、宛先がLAN54の外部であるときに接続するSMTPサーバを特定する情報(ドメイン名)と、を設定できるようになっている。
本実施形態で例示したLAN54においては、図示しないDNSサーバによって、前記第1SMTPサーバ61にはmail1.xxx.co.jpというドメイン名が割り当てられ、第2SMTPサーバ62にはmail2.xxx.co.jpというドメイン名が割り当てられている。この場合、ユーザは操作部13のテンキー27等を操作して、宛先がLAN内のときの接続先サーバ(内線用SMTPサーバ)のドメイン名にmail1.xxx.co.jp(第1SMTPサーバ61のドメイン名)を、宛先がLAN外のときの接続先サーバ(外線用SMTPサーバ)のドメイン名にmail2.xxx.co.jp(第2SMTPサーバ62のドメイン名)を、それぞれ設定情報記憶部14に予め記憶させておく。
以上のように設定した複合機1aでのファクシミリ送信時の操作及び動作を、図4を参照して説明する。最初に、ユーザは、読取部11に原稿をセットした上で、送信先のメールアドレスをテンキー27等で直接入力する(S101)。次にユーザは、当該宛先がLAN52の内部か外部かを、内線/外線指定ボタン18で入力する(S102)。その後、送信スタートボタン28を操作する(S103)。
なお、仮に内線/外線指定ボタン18の入力をせずに送信スタートボタン28を押した場合、送信は開始されず、内線か外線かを指定しなければならない旨をタッチパネル式ディスプレイ26に表示するようになっている。即ち、内線/外線指定ボタン18での指定がない限り、送信スタートボタン28を押しても送信ができないようになっている。
内線/外線指定ボタン18での指定後に送信スタートボタン28が押されると、複合機1aは読取部11によって原稿の画像データを読み取り、電子メールを作成する(S104)。次に、上記S102の処理で内線/外線指定ボタン18で指定された内容が、内線、外線のいずれであるかを調べる(S105)。内線である場合は、S106の処理で、内線用SMTPサーバ名を設定情報記憶部14から読み出して取得する。外線である場合は、S107の処理で、外線用SMTPサーバ名を設定情報記憶部14から読み出して取得する。最後にS108の処理に進み、取得されたSMTPサーバに接続して、電子メールを送信し、処理を終了する。
以上の構成において、ユーザが複合機1aを使用して社内文書の原稿を他の複合機1bへ送信する場合を考える。ユーザは、送信先の複合機1bの電子メールアドレス(fax2@xxx.co.jp)を、テンキー27等で設定する(S101)。ただし今回は、ユーザは上記アドレスを入力すべきところを、誤ってLAN外のファクシミリ装置1cのアドレス(ex@zzz.net)を指定してしまい、それに気付かなかったとする。
次に内線/外線指定ボタン18を操作することになるが、ユーザは複合機1b(即ち、LAN52内の装置)を送信先としているつもりであるので、「内線」が指定されることになる(S102)。その後、ユーザは送信スタートボタン28を押し(S103)、複合機1aは原稿を読み取って電子メールを作成する(S104)。
複合機1aは、S105の処理に進み、内線/外線指定ボタン18で指定された内容を調べる。この例ではS102での操作において「内線」が指定されているので、S106の処理で、設定情報記憶部14(図3)から内線用SMTPサーバのドメイン名、即ちmail1.xxx.co.jpを取得する。その後、当該ドメイン名に基づいてSMTPサーバ(第1SMTPサーバ61)に接続し、前記のメールアドレス宛てに電子メールを送信する(S107)。
ここで上述したように、第1SMTPサーバ61においては、LAN52の内部を宛先とする電子メールのみを配送し、外部を宛先とする電子メールは配送を拒否するように設定されている。従って、今回のex@zzz.netという宛先の電子メールは、第1SMTPサーバ61によって配送を拒否され、複合機1cへ送られることはない。こうして、ファクシミリの誤送信による社内文書の外部流出を結果的に防止することができる。
なお、上記電子メールの配送を拒否した第1SMTPサーバ61は、その旨のエラーメールを生成し、送信元の複合機1aのメールアドレスへ送信する。複合機1aは当該エラーメールを受信すると、前記タッチパネル式ディスプレイ26にエラーメール受信の旨を表示し、原稿を送信できなかったことをユーザに知らせるように構成されている。これにより、ユーザは、原稿を送信できなかったことを早期に知ることができ、送信先の入力事項のチェックや再送信等、適切な対応を素早く行うことができる。
以上に示すように、本実施形態の複合機1aはSMTPサーバ61,62を経由して電子メールを送信可能に構成される。そして、送信する電子メールの宛先が、当該複合機1aが接続されているLAN52の内部である場合に接続するSMTPサーバ(第1SMTPサーバ61)と、前記宛先が前記LAN52の外部である場合に接続するSMTPサーバ(第2SMTPサーバ62)とを、当該複合機1aの設定情報記憶部14に設定して図3のように記憶させることが可能に構成されている。
これにより、内線か外線かで接続するSMTPサーバが異なることになるので、電子メールの配送処理をそれに応じて異ならせることが可能になる。従って、SMTPサーバ61,62を適切に設定することにより、ファクシミリの誤送信を少なくし、或いはゼロとすることができる。
また、この複合機1aは内線/外線指定ボタン18を備え、この内線/外線指定ボタン18の操作によって、送信する電子メールの宛先が前記LAN52の内部であるか外部であるかを送信前に指定できるように構成されている。そして、宛先がLAN52の内部である旨が内線/外線指定ボタン18によって指定された場合は内線用SMTPサーバ61に接続して電子メールを送信し、宛先がLAN52の外部である旨が内線/外線指定ボタン18によって指定された場合は外線用SMTPサーバ62に接続して電子メールを送信するように構成されている。
これにより、電子メール送信時に接続するSMTPサーバをユーザ側で指定することが可能になる。従って、ユーザの慎重な操作による誤送信の減少を期待することができる。また上記のように、それぞれのSMTPサーバ61,62をLAN52の内部向けの送信専用、外部向けの送信専用とすることによって、宛先の電子メールアドレスと前記内線/外線指定ボタン18の指定とが一致したときにのみ相手先に原稿が送信されることになり、ファクシミリの誤送信を確実に防止することができる。
更に、本実施形態の複合機1aにおいては、内線/外線指定ボタン18による指定がされないで送信スタートボタン28が押された場合は、ファクシミリ送信が阻止されるように構成されている。
この構成により、宛先がLAN52の内部であるか外部であるかを指定しないとファクシミリ送信ができないことになるから、誤送信を一層確実に防止できる。
また、前記の複合機1aにおいては、前記第1SMTPサーバ61及び第2SMTPサーバ62は、前記設定情報記憶部14にドメイン名の形で設定可能に構成されている。
これにより、設定情報記憶部14の構成を簡素にできるとともに、設定のための操作も簡単に行うことができる。
また、前記の複合機1aはタッチパネル式ディスプレイ26を備えており、前記第1SMTPサーバ61又は前記第2SMTPサーバ62が配送を拒否したときに生成されるエラーメールを当該複合機1aが受信したときに、その旨を当該ディスプレイ26に表示してユーザに知らせるように構成されている。
これにより、ユーザは送信先の誤りを早期に知ることができ、再送信等の適切な対応を素早く行うことが可能になる。
なお上述したように、本実施形態の複合機1aは、頻繁に使用する宛先メールアドレスを短縮ダイヤル及びワンタッチダイヤルとして事前に複数登録し、設定情報記憶部14に記憶させておくことができる(図3を参照)。そしてこの登録の際に内線/外線指定ボタン18を操作することにより、fax1@xxx.co.jpやfax2@xxx.co.jpは内線であり、ex@zzz.netは外線である、というように、それぞれのメールアドレスと内線/外線の指定を対応付けて設定情報記憶部14に記憶させておくことも可能になっている。
そして、図4で示す処理S101において短縮ボタン29又はワンタッチボタン30を用いてメールアドレスを入力した場合は、上記設定情報記憶部14の設定内容から当該メールアドレスに対応する内線/外線の指定を読み込み、その内容に従って何れかのSMTPサーバ61,62に接続するように構成されている。従って、短縮ボタン29又はワンタッチボタン30の使用時はS102における内線/外線指定ボタン18の操作が不要になるので、ファクシミリ送信時の簡便な操作性を提供できる。
上記に示すように、本実施形態の複合機1aは、送信先のメールアドレスを図3のように複数記憶可能な設定情報記憶部14を備える。更に複合機1aは、送信する電子メールの宛先を、前記設定情報記憶部14に記憶された複数のメールアドレスの中から指定するために操作される、短縮ボタン29やワンタッチボタン30等を備えている。そして、設定情報記憶部14は図3に示すように、前記内線/外線指定ボタン18によって指定された内容をメールアドレスに対応付けて記憶可能に構成されている。そして、短縮ボタン29やワンタッチボタン30によって送信先のメールアドレスが指定されたときは、当該メールアドレスに対応付けられた記憶内容に従って、2つのSMTPサーバ61,62の何れかに接続して電子メールを送信するように構成されている。
これにより、短縮ボタン29やワンタッチボタン30の操作によって、宛先メールアドレス及び内線/外線の別の指定を簡単に行うことができ、操作性を向上させることができる。しかも、最初の設定情報記憶部14への登録さえ間違いなく行っておけば、以後の操作では内線/外線の指定をミスなく行うことができる。
以上に本発明の好適な実施形態と変形例を説明したが、上記の構成は一例であって、例えば以下のように変更することができる。
内線用SMTPサーバ61や外線用SMTPサーバ62は、ドメイン名に代えて例えばIPアドレスの形で設定情報記憶部14に記憶させることができる。
前記の複合機1a、1bは、LANに代えて、例えばVPNのような仮想閉域網に接続して用いることもできる。この場合、前記内線/外線指定ボタン18は、電子メールの宛先がVPNの内部であるか外部であるかを指定することになる。
複合機1aにおいては、短縮ボタン29、ワンタッチボタン30の何れか、又は両方を省略することができる。また、例えば十字キーを備え、ディスプレイ26に複数表示されたメールアドレスの中から十字キーの操作により宛先メールアドレスを指定する構成に変更することができる。
前記の複合機1a〜1cにおいて、スキャナ機能やプリンタ機能は省略することができる。また、ファクシミリ機能(電子メール型のインターネットファクシミリ機能)のみを有する構成に変更することができる。
送信先内外指定手段としては、前記内線/外線指定ボタン18とすることに代えて、例えばタッチパネル式ディスプレイ26に「内線」「外線」を並べて表示し、何れかをユーザに触れさせることで選択させることが考えられる。あるいは、パーソナルコンピュータ53からブラウザアプリケーション45を介して複合機1aにアクセスする場合は、HTTPサーバ41においてWebベースのインターフェースに「内線」「外線」ボタンを配置し、いずれかをパーソナルコンピュータ53のマウスを用いてクリックさせることで指定させる構成が考えられる。
また、内線/外線指定ボタンを「外線」ボタンのみで構成し、この「外線」ボタンが押されたときは外線用SMTPサーバ62に接続し、押されないときは内線用SMTPサーバ61に接続する構成に変更することができる。
また、LAN外(外線)が指定されて送信スタートボタン28が押されたときは、「本当に送信しますか?」のような確認メッセージを表示し、「はい」ボタン(確認手段)を押したときだけ送信するように変更することができる。この場合、LANの外部に文書を送信する際にユーザが慎重になることが期待でき、外部への情報流出を特に効果的に防止できる。
複合機1aがエラーメールを受信したときにユーザに知らせる方法としては、上記タッチパネル式ディスプレイ26に表示するほか、例えばランプを点灯させたり、アラームを鳴らしたり、当該エラーメールを記録部12から自動的に印刷したりすることが考えられる。この場合は、前記ランプやアラームや記録部12が報知手段に該当することになる。
本発明の一実施形態に係る複合機をLANに接続した状態を示す模式図及びブロック図。 複合機の操作部を示す要部説明図。 複合機の設定情報記憶部の記憶内容の例を示す説明図。 インターネットファクシミリ送信時の複合機の動作を示すフローチャート図。
符号の説明
1a,1b 複合機(ファクシミリ装置)
1c ファクシミリ装置
11 読取部(スキャナ部)
12 記録部(プリンタ部)
13 操作部
14 設定情報記憶部(記憶手段)
16 画像記憶部
17 画像管理部
18 外線指定ボタン(送信先内外指定手段)
21 ネットワークコントロールユニット(NCU)
22 FAXモデム
23 ファクシミリ制御部
24 コーデック部
26 タッチパネル式ディスプレイ
27 テンキー(指定手段)
28 送信スタートボタン
29 短縮ボタン(指定手段)
30 ワンタッチボタン(指定手段)
31 ネットワークアダプタ(NIC)
32 TCP−IP部
33 SMTP部
34 POP部
35 SMB部
36 HTTP部
40 インターネットファクシミリ制御部
40 インターネットFAX制御部
41 HTTPサーバ
45 ブラウザアプリケーション
46 アプリケーション
47 ドライバプログラム群
51 公衆交換電話網(PSTN)
52 構内回線網(LAN、閉域網)
53 パーソナルコンピュータ
54 ファイル共有サーバ
56 ルータ
60 POPサーバ
61 第1SMTPサーバ(内線向けメール配送用電子メールサーバ、第1サーバ)
62 第2SMTPサーバ(外線向けメール配送用電子メールサーバ、第2サーバ)
70 インターネット

Claims (4)

  1. 電子メールサーバに接続して電子メールを送信可能なファクシミリ装置において、
    受信した電子メールの宛先が、当該ファクシミリ装置が接続されている閉域網の内部である場合にのみ、受信した当該電子メールを当該宛先に配送する第1サーバと、前記電子メールの宛先が前記閉域網の外部である場合にのみ、受信した当該電子メールを当該宛先に配送する第2サーバとを、当該装置に設定することが可能に構成されており、
    送信する電子メールの宛先が前記閉域網の内部であるか外部であるかを送信前の操作によって指定可能な送信先内外指定手段を備え、
    宛先が前記閉域網の内部である旨が前記送信先内外指定手段によって指定された場合は前記第1サーバに接続して電子メールを送信し、
    宛先が前記閉域網の外部である旨が前記送信先内外指定手段によって指定された場合は前記第2サーバに接続して電子メールを送信するように構成されていることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 請求項に記載のファクシミリ装置であって、
    前記送信先内外指定手段による指定がされないときにはファクシミリ送信が阻止されるように構成されていることを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 請求項に記載のファクシミリ装置であって、
    送信先のメールアドレスを複数記憶可能な記憶手段と、
    送信する電子メールの宛先を、前記記憶手段に記憶された複数のメールアドレスの中から指定するために操作される指定手段と、を備え、
    前記記憶手段は、前記送信先内外指定手段によって指定された内容をメールアドレスに対応付けて記憶可能に構成されており、
    前記指定手段によってメールアドレスが指定されたときは、当該メールアドレスに対応付けられた記憶内容に従って前記第1サーバ又は第2サーバの何れかに接続して電子メールを送信するように構成されていることを特徴とするファクシミリ装置。
  4. 請求項からまでの何れか一項に記載のファクシミリ装置であって、
    前記第1サーバ及び第2サーバは、当該装置にドメイン名又はIPアドレスの形で設定可能に構成されていることを特徴とするファクシミリ装置。
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