JP5002492B2 - 車両の燃料フィルタの取付構造 - Google Patents
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Description
燃料供給装置において、燃料タンクの外方に燃料フィルタと、3本のホースが接続される燃料調圧器とが付設される場合において、組立に係る生産性を高めることができる技術があれば好適である。
ホルダ部材に燃料調圧器をセットする場合に、ホルダ部材は、フィルタカバー側が開放され、長手軸線方向に接続されるつなぎ配管とリターンホースが通る第1および第2の軸開放部が設けられ、長手軸の側面に接続される燃料ホースが通る切欠部が設けられている。
燃料調圧器をフィルタカバーに取り付けるときには、燃料調圧器を取り付けたホルダ部材とフィルタカバーに立設されているリブとで、燃料調圧器を押さえるようにした。フィルタカバーにリブを設けたので、燃料調圧器が所定の収納位置からずれて配置され難くできる。したがって、部品点数の増加を伴うことなく、燃料調圧器をフィルタカバーとホルダ部材の間にしっかりと保持することができる。
図1は本発明に係る多種燃料内燃機関が備えられている車両の左側面図であり、車両10は、車体フレーム11の中央部に内燃機関15としてのエンジン12が配置され、車体フレーム11の前端にフロントフォーク13が操舵可能に支持され、車体フレーム11の後部下部に上下スイング可能にリヤフォーク14が支持された自動二輪車10Aであり、主燃料としてエタノール、ガソリン、又はガソリンとエタノールとの混合油を用い、エンジン始動時、例えば、気温が低くエンジン始動性が良くないときにのみ副燃料としてガソリン、又はガソリンとエタノールとの混合油(但し、主燃料よりもガソリンの混合比が高い)を用いる。
ダウンフレーム26は、ブラケット39を介してエンジン12を支持する部分である。
自動二輪車10Aには、多種類の燃料を用いる内燃機関15としてのエンジン12に燃料を供給する燃料供給装置80と、この燃料供給装置80に接続され燃料を貯える燃料タンク33とが設けられている。
図中、119、119はねじ部材96、96によってフィルタカバー95をバッテリボックス94に締め付ける締付穴である。
フィルタカバー95には、爪部116・・・と係合する保持孔118・・・が開けられ、この保持孔118・・・に爪部116・・・を止めるようにした。
ホルダ部材98は、フィルタカバー95への取付部としてのフィルタカバー側側面121と、燃料調圧器(図5の符号85)に設けた長手軸85aの方向に沿うように設けられ燃料調圧器85の外径Dnよりも広い幅Wnをもつホルダ側方開放部122と、下面視で、フィルタカバー側側面121から略U字状に延設され燃料調圧器85の側面を保持するU字保持部123と、フィルタカバー側側面121の上部に設けホルダ部材98をフィルタカバー95側に止める爪124と、を備えている。
第1ホルダ部141および第2ホルダ部156の上下端部には、各々、配管が接続される接続部を覆い接続部に異物が付着し難くするスカート部161・・・が設けられている。
締結部材が不要になるので、部品点数を減らすことができる。加えて、取り付け作業が容易になる。
フィルタカバー95の上部にヒンジアーム143を設けたので、別途、ホースバンドなどの部材は不要になる。また、燃料ホースを挟持する作業も容易である。
図15は本発明に係る作用説明図(ホルダ部材に燃料調圧器を取り付ける。)であり、ホルダ部材98には、切欠部126が設けられ、燃料調圧器85に設けた長手軸85aの軸上には、第1の軸開放部128と、第2の軸開放部129とが設けられている。
(a)において、燃料調圧器85を構成する長手軸85aの上下に、リターンホース87とつなぎ配管86をつなぎ、長手軸85aの側面に燃料ホース84をつなぎ、ホルダ部材98に組み込む。
(a)において、フィルタカバー95に設けた爪条部131、131に、ホルダ部材98に設けたスライド部132、132を図矢印a方向にホルダ部材の爪(図9の符号124)とフィルタカバーの爪孔(図12の符号153)とが係合するとともに、ホルダ受部152とホルダ部材98とが当接するところまでスライドすることで、フィルタカバー95にホルダ部材98を取り付ける。
フィルタカバー95には、第1および第2の軸開放部128、129に臨むように燃料調圧器85の側面に沿って燃料調圧器85を押圧するリブ151が立設されている。
フィルタカバー95にリブ151を設けたので、燃料調圧器85が所定の収納位置からずれて配置され難くできる。したがって、部品点数の増加を伴うことなく、燃料調圧器をフィルタカバー95とホルダ部材98の間にしっかりと保持することができる。
(a)において、フィルタカバー95を構成する第1半体136の外側面136sに設けた第1ホルダ部141を燃料フィルタ83の外側面に合わせ、つなぎ配管86をガイド爪124に沿って配置した状態で、第2半体138を折り返し、突部158、158を穴部145、145に係合させる。
フィルタカバー95には、燃料ホース84を挟持するヒンジ部139を含むヒンジアーム143が設けられているので、別途、燃料配管のガイドを設ける必要がない。別途、燃料ホース84のガイドは不要になるので、部品点数を減らしつつ燃料配管をしっかりと止めることができる。
(a)において、フィルタカバー95に設けた差込片142を、図矢印a2方向に向け移動させ、バッテリボックス94に設けた矩形孔(図5の符号115)に差し込み、バッテリボックス94に設けた爪部116・・・に、フィルタカバー95に設けた保持孔118・・・を係合させる。
図20は本発明の燃料供給装置の取付順序を説明するフロー図であり、燃料供給装置80の組立方法を説明する。
ステップ番号(以下、STと記す。)01で燃料調圧器85に、燃料ホース84、つなぎ配管86およびリターンホース87をつなぎ、ST02で、リターンホース87をつないだ燃料調圧器85をホルダ部材98に取り付け、ST03で、燃料調圧器を取り付けたホルダ部材98をフィルタカバー95に取り付ける。
このとき、覆い部137の一部に形成したガイド部155にてつなぎ配管86を保持するようにした。
図3および図4を参照して、燃料フィルタ83の周囲には、燃料フィルタ83を覆うフィルタカバー95が設けられ、燃料調圧器85は、側面視で、フィルタカバー95よりも内方で且つフィルタカバー95に重なるように配置されている。
請求項2では、フィルタカバーに設けられ燃料調圧器を押圧するリブを省略することは差し支えない。
請求項4では、フィルタカバーに設けられているヒンジアームを省略することは差し支えない。
Claims (6)
- 車体フレームと、この車体フレームに設けられ内燃機関の燃料を貯える燃料タンクと、この燃料タンクの燃料を前記内燃機関に設けた燃料噴射装置に送り出す燃料ポンプと、この燃料ポンプの流出側に接続されるとともに前記燃料タンク外に設けられ燃料をろ過する燃料フィルタと、この燃料フィルタの流出側に接続される燃料ホースと、この燃料ホースに接続され前記燃料噴射装置に供給される燃料が所定の圧力に保たれるようにする燃料調圧器と、この燃料調圧器と前記燃料噴射装置の間に接続されるつなぎ配管と、前記燃料調圧器と前記燃料タンクの間に接続され余剰となった燃料を前記燃料タンクに戻すリターンホースと、を備える車両の燃料フィルタの取付構造において、
この燃料フィルタの取付構造は、前記燃料フィルタを囲うフィルタカバーと、このフィルタカバーに取り付けられ前記燃料調圧器を支えるホルダ部材と、を備えていることを特徴とする車両の燃料フィルタの取付構造。 - 前記燃料調圧器は、長手軸の方向が車両の鉛直方向に配置されており、
前記燃料ホースは、前記長手軸の側面に接続され、
前記つなぎ配管と前記リターンホースとは、前記長手軸の軸線方向に接続され、
前記ホルダ部材に形成した前記フィルタカバー側側面には、前記燃料調圧器に設けた長手軸の方向に沿うとともに前記燃料調圧器の外径よりも幅の広いホルダ側方開放部が設けられ、
前記ホルダ部材には、前記ホルダ側方開放部でつながるとともに、前記燃料ホースの外径よりも幅の広い切欠部が設けられ、前記燃料調圧器を前記ホルダ部材に保持した状態で、前記長手軸の軸上には、前記リターンホースの外径よりも幅の広い第1の軸開放部と、前記つなぎ配管の外径よりも幅の広い第2の軸開放部と、が設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両の燃料フィルタの取付構造。 - 前記フィルタカバーには、前記第1および第2の軸開放部に臨むように前記燃料調圧器の側面に沿って前記燃料調圧器を押圧するリブが立設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の燃料フィルタの取付構造。
- 前記フィルタカバーには、一対の対向する爪条部が設けられ、この爪条部の下端部には、前記ホルダ部材を受けるホルダ受け部が設けられ、
前記ホルダ部材には、スライド部が設けられ、
前記爪条部に前記スライド部をスライドすることで、前記フィルタカバーに前記ホルダ部材を取り付けることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両の燃料フィルタの取付構造。 - 前記フィルタカバーには、前記燃料ホースを挟持するヒンジ部を含むヒンジアームが設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車両の燃料フィルタの取付構造。
- 前記フィルタカバーには、前記燃料フィルタの外周部に沿って凸部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車両の燃料フィルタの取付構造。
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