JP3867167B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、燃料タンク内の燃料を、燃料ポンプによって吸入し、燃料ポンプによって昇圧された燃料を、燃料噴射弁を介して機関へ供給する燃料噴射装置に関するもので、そのうち特に、二輪車及びこれに準ずる三輪車又は四輪車、汎用機関等に用いられる燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料噴射装置は特開2001−140733号公報に示される。
これによると、機関の上方に燃料タンクが配置されるとともに燃料タンクの下方にプランジャーポンプが配置され、プランジャーポンプの流入路と燃料タンクとが燃料流入路を介して接続される。又、機関へ燃料を噴射供給する燃料噴射弁は、機関に連なる吸気管に装着され、この燃料噴射弁は、プランジャーポンプの吐出路に燃料供給路を介して接続される。
一方、燃料噴射弁に向かう燃料供給路内の燃料圧力を所定の圧力に調圧するプレッシャーレギュレターは、燃料噴射弁の燃料流入側の端部に装着されるものでプレッシャーレギュレターのリターン燃料通路は燃料タンクへと接続される。
而して、燃料タンク内に貯溜される燃料は、燃料流入路を介してプランジャーポンプに流入し、プランジャーポンプによって昇圧された燃料は、吐出路、燃料供給路を介して燃料噴射弁に向けて供給され、このとき燃料供給路内を流れる燃料圧力はプレッシャーレギュレターによって所定の燃料圧力に調圧されるもので、これによって燃料噴射弁には所定の燃料圧力を有する燃料が供給される。
一方、プレッシャーレギュレターにおける余剰燃料はリターン燃料通路を介して燃料タンク内へと還流される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の燃料噴射装置によると、プランジャーポンプと燃料噴射弁とを連絡する燃料供給路内に発生するベーパーは、燃料噴射弁の燃料流入側の端部に達するもので、このベーパーの一部は、燃料噴射弁に向かう燃料流れに巻き込まれて燃料噴射弁内へ進入する恐れがある。
そして、このベーパーが燃料噴射弁から機関に向けて吐出されることによると、燃料の正確な計量が阻害される。及び燃料の供給が断続的に行なわれる。等の不具合を生ずるもので、機関の良好な運転を得られない。
このことは、特に機関の排気量の小なるもの(例えば50ccから250cc)において顕著に表われる。
【0004】
本発明は、前記不具合に鑑み成されたもので、燃料ポンプと燃料噴射弁とを連絡する燃料供給路内において発生するベーパーが、燃料噴射弁より吐出されることを抑止し、もって燃料噴射弁から機関に向けて正確な燃料を連続的に供給することのできる、特に小排気量の機関に用いるのに好適な燃料噴射装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を達成する為の手段】
本発明になる燃料噴射装置は前記目的を達成する為に、機関の上方に燃料タンクが配置され、燃料タンク内の燃料が燃料ポンプによって昇圧されるとともにプレッシャーレギュレターによって所定の燃料圧力に調圧された燃料が燃料噴射弁を介して機関へ供給される燃料噴射装置において、
ポンプボデーは、上方へのびる挿入筒部と挿入筒部の側方に形成される取付け鍔部と、を備え、
前記取付け鍔部には、有底カップ状のハウジング、ハウジングに固定配置される固定鉄心、固定鉄心に対向し、可動鉄心ガイド孔内を往復移動する可動鉄心、固定鉄心、可動鉄心を囲繞する電磁コイル、よりなるソレノイド部が取着され、
又ポンプボデーには、ポンプボデー内に形成されるプランジャー孔内を可動鉄心と同期して往復移動するプランジャー、プランジャー孔、プランジャーとにより形成されるポンプ室に連なる吸入側逆止弁、吐出側逆止弁、よりなるプランジャー型のポンプ部を備え、
更に挿入筒部には、その上端面に向けて第1燃料通路、第2燃料通路とが開口して形成され、
前記ポンプ室と前記第1燃料通路とを吸入側逆止弁を備える流入路にて連結し、固定鉄心に取着されるプレッシャーレギュレターの燃料室と、
固定鉄心に穿設され、ポンプ室に連なる吐出路と、を流入路にて連絡するとともにプレッシャーレギュレターの流出路と第2燃料通路と、をリターン燃料通路にて連絡し、
前記ポンプボデーの挿入筒部を燃料タンクの穿設せる挿入孔を介して液密的に燃料タンクに固定配置するとともに前記吐出路より分岐する燃料供給路を燃料タンクより下方位置にある燃料噴射弁に接続したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
本発明になる燃料噴射装置によると、燃料タンク内に貯溜された燃料は、燃料タンクの底部に配置されたポンプボデー内のプランジャー型ポンプによって昇圧され、この燃料は、吐出路、燃料供給路を介して燃料タンクより下方位置に配置される燃料噴射弁に向けて供給される。
一方、固定鉄心に取着されたプレッシャーレギュレターは燃料噴射弁より上方であってプランジャー型ポンプに近接配置されるもので、吐出路を流れる燃料の一部が流入路を介してプレッシャーレギュレター内へ流入し、プレッシャーレギュレター内の余剰燃料は流出路、リターン燃料通路、第2燃料通路を介して燃料タンク内へ還流される。
ここで、プランジャー型ポンプと燃料噴射弁とを連絡する燃料供給路内に生起するベーパーは、ベーパー自身が有する浮力によって燃料供給路内を上方へ向かって移動するもので、このベーパーは、吐出路からプレッシャーレギュレター内へ進入し、更にリターン燃料通路、第2燃料通路から燃料タンク内へと排出される。
上記の如く、燃料供給路内に生起するベーパーが燃料タンク内へ排出されることは、燃料ポンプとしてプランジャー型ポンプを用い、ポンプの吐出圧を例えば150kpa前後の低圧力であって且つプランジャー型ポンプのプランジャーの1パルス当たりの吐出量を例えば3mm3程度の少量とすることができたこと。
及びプランジャー型のポンプを燃料タンクの底部にポンプボデーを介して近接配置し、燃料噴射弁燃料タンクより下方位置に配置され、更にプレッシャーレギュレター燃料噴射弁より上方のソレノイド部の固定鉄心に配置されたこと。による。
而して、燃料噴射弁より機関に向けて噴射供給される燃料中にベーパーが含まれることがなく、正確で安定した燃料を機関に向けて供給できる。
【0007】
、ポンプボデーは挿入筒部取付け鍔部とを備え、ハウジング、固定鉄心、電磁コイル、可動鉄心、よりなるソレノイド部が取付け鍔部に取着され、プランジャー、吸入側逆止弁、吐出側逆止弁、よりなるプランジャー型のポンプ部がポンプボデー内に配置されるとともにプレッシャーレギュレターが固定鉄心に装着される。
ソレノイド部の固定鉄心にはポンプ部に連なる吐出路が設けられ、プレッシャーレギュレターの流入路及び燃料供給路が前記吐出路に接続される。
而してプレッシャーレギュレターを極めて容易にプランジャー型ポンプに近接配置できるとともに燃料供給路と吐出路及びプレッシャーレギュレターの流入路と吐出路との接続を容易にできる。
【0008】
更に、ポンプボデーの挿入筒部の上端面に、第1燃料通路と第2燃料通路とが穿設されて開口し、第1燃料通路がポンプ部の流入路に接続され、第2燃料通路がプレッシャーレギュレターのリターン燃料通路に接続される。
挿入筒部を燃料タンクの挿入孔内に挿入配置することによってポンプボデーを燃料タンクに接続配置することができ、これによってプランジャー型ポンプの流入路と燃料タンクとの接続配管及びリターン燃料通路と燃料タンクとの接続配管を容易に行なうことができる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明になる燃料噴射装置の一実施例について図1、図2により説明する。
ポンプボデー40は上方に向かってのびる筒状をなす挿入筒部40Aと、挿入筒部40Aの側方に形成される取付け鍔部40Bを備える。
取付け鍔部40Bがポンプボデー40内に向けて可動鉄心ガイド孔2Cとプランジャー孔2Dとが連設され、プランジャー孔2Dの底部から方に向けて吸入弁座2Eを介して流入路2Fが穿設される。
Sは、ポンプボデー40に配置されるソレノイド部であって以下よりなる。
3は導電性材料によって形成された有底カップ状をなすハウジングであり、左方が開口する。
4は、ハウジング3の方の開口端から底部に向けて挿入配置される筒状をなすコイルボビンでありその外周には電磁コイル5が積層して巻回される。
6は、ハウジング3の底部の中心に固着配置され、その方がコイルボビン4内に挿入配置される導電性材料よりなる固定鉄心であり、固定鉄心6の中心には、右端から左端に向けて吐出路7が貫通して穿設される。
8は固定鉄心6の端に対向して配置されるとともにコイルボビン4内に摺動自在に配置される中空円筒状をなす可動鉄心であり、この可動鉄心8は第1スプリング9によって固定鉄心6の端より離れる方向に付勢される。この可動鉄心8は磁性材料によって形成される。
取付け鍔部40Bには、ハウジング3、電磁コイル5、固定鉄心6、可動鉄心8よりなるソレノイド部Sがビスによって螺着配置される。
このとき、ハウジング3の開口端の内周と取付け鍔部40Bの外周との間にはOリング等のシール部材が配置され、又、ポンプボデー40取付け鍔部40Bと、コイルボビン4の方の鍔部との間には磁性材料よりなる磁極円板10が配置され、更に可動鉄心8の端はポンプボデー40の可動鉄心ガイド孔2C内に移動自在に挿入配置される。
一方、ポンプボデー40のプランジャー孔2D内に臨んでプランジャー11が進退自在に配置されるもので、このプランジャー11はプランジャーホルダー12によって移動自在にセンタリング支持され、その端がプランジャー孔2D内に臨み、端が可動鉄心8の係止段部8Aに当接される。尚、13はプランジャー11の端を可動鉄心8の係止段部8Aに当接させる為の第2スプリングである。
従って、可動鉄心8とプランジャー11とは、第1スプリング9と第2スプリング13とのバネ力によって係止段部8Aにおいて互いに当接して係止状態に支持される。
図1に示された可動鉄心8、プランジャー11の状態は、電磁コイル5への非通電状態を示す。
一方、プランジャー孔2Dはプランジャー11が配置されることによりポンプ室14を形成するもので、前記ポンプ室14には流入路2Fに連なる吸入弁座2Eが開口し、この吸入弁座2Eに対向して吸入側逆止弁15が配置される。
又、ポンプ室14と可動鉄心ガイド孔2Cとは流出路16をもって連絡されるもので、流出路16には可動鉄心ガイド孔2Cに臨む吐出弁座2Gが設けられ、更にこの吐出弁座2Gに対向して吐出側逆止弁17が配置される。
すなわち、プランジャー11、吸入側逆止弁15、吐出側逆止弁17によってプランジャー型のポンプ部Pが構成される。
【0010】
更に、にはプレッシャーレギュレターRが示される。
20は、筐体を燃料室21とスプリング室22とに区分するダイヤフラムであり、燃料室21には流入路23と流出路24とが開口するもので、流出路24は弁座25をもって燃料室21内に開口する。
一方、ダイヤフラム20には弁座25の開口を制御する弁体26が一体的に取着されるもので、弁体26はスプリング室22内に縮設されるダイヤフラムスプリング27によって弁座25を閉塞する側に付勢される。
そして、固定鉄心6の右端に開口する吐出路7にプレッシャーレギュレターRが螺着されて固定されるもので、これは燃料室21に連なる流入路23の外周に形成したオネジを介して吐出路7に螺着固定された。
尚、43は、は流入路23の外周のオネジに螺着されるロックナットである。、吐出路7の中間より下方に向かって第1燃料ジョイント18Aが分岐する。
前記、挿入筒部40Aには、上端面40Bに向かって開口する第1燃料通路41と第2燃料通路42とが穿設され、第1燃料通路41はポンプ室14と前記流入路25を介して連絡される。
又、44は、挿入筒部40Aの上端面40Bに開口する第1燃料通路41に挿入配置されたフィルターであり、フィルター44は上端面40Bより上方に突出して配置される。
以上によると、挿入筒部40Aと取付け鍔部40Bとよりなるポンプボデー40はソレノイド部Sとプランジャー型のポンプ部Pとを備えるとともに前記ソレノイド部の固定鉄心6にプレッシャーレギュレターRが固着配置されるもので、かかるポンプボデー40の挿入筒部40Aが燃料タンクTの底部Taに形成された挿入孔Tb内にシールリング44を介して挿入され、かかる状態においてポンプボデー40が燃料タンクTに固着される。
本例ではハウジング3の外周に配置した締付けバンド45によって燃料タンクTに固着された。
【0011】
以上によると、ポンプ室14は、流入路2F、第1燃料通路41、フィルター44を介して燃料タンクT内に連絡され、一方燃料タンクT内に開口する第2燃料通路42はリターン燃料通路33を介してプレッシャーレギュレターRの流出路24に連絡される。
そして固定鉄心6の吐出路7に開口する第1燃料ジョイント18Aは、燃料タンクTの下方位置であって機関Eの近傍に配置される燃料噴射弁Jに燃料供給路31によって連絡される。
【0012】
以上よりなる燃料噴射装置の作用について説明する。
機関の運転動作と同期して電磁コイル5に駆動パルス信号が入力されるもので、電磁コイル5への通電時において、可動鉄心8は第1スプリング9のバネ力に抗して原位置より固定鉄心6側へ吸引移動され、このときプランジャー11は第2スプリング13のバネ力によって可動鉄心8に追従するよう図1において方へ移動する。
以上によると、ポンプ室14の室容積が増加するとともにポンプ室14内の圧力が低下し、これによると吐出側逆止弁17が吐出弁座2Gを閉塞するとともに吸入側逆止弁15が吸入弁座2Eを開放し、燃料タンクT内の燃料が第1燃料通路41、流入路2Fを介してポンプ室14内に吸入される。
次いで電磁コイル5への通電が断たれると、可動鉄心8は第1スプリング9のバネ力によって方の原位置に戻されるもので、このときプランジャー11は可動鉄心8の係止段部8Aにて方へ機械的に押圧され、可動鉄心8と同期して方の原位置に戻される。
以上によると、ポンプ室14の室容積が減少するとともにポンプ室14内の圧力が上昇し、これによると吸入側逆止弁15が吸入弁座2Eを閉塞するとともに吐出側逆止弁17が吐出弁座2Gを開放するもので、ポンプ室14内に前工程において吸入された燃料は流出路16を介して可動鉄心ガイド孔2C内へ吐出される。
そして、前記電磁コイルへの通電、遮電の駆動パルス信号が連続的に入力されることによって、プランジャー11はポンプ室14内を往復動するもので、ポンプ室14から昇圧された燃料が流出路16、可動鉄心ガイド孔2C、可動鉄心8の内方、を介して固定鉄心6に穿設された吐出路7に連続的に吐出される。
尚、11Aは、プランジャー11の左端の鍔部に設けた切欠き溝であり、この切欠き溝11Aは、可動鉄心ガイド孔2Cから吐出路7へ向けての燃料流れを許容する。
【0013】
そして、吐出路7内の燃料の一部は第1燃料ジョイント18A、燃料供給路31を介して燃料噴射弁Jへ供給され、吐出路7内の燃料の他部は、流入路23、を介してプレッシャーレギュレターRに供給される。
プレッシャーレギュレターRにあっては、プランジャー型のポンプ部Pにて昇圧された燃料は、吐出路7、流入路23を介してプレッシャーレギュレターRの燃料室21内に導入され、燃料室21に燃料が充満してダイヤフラム20を介して弁体26を押し上げて弁座25を開放し、設定圧力でスプリング室22内のダイヤフラムスプリング27のバネ力と釣りあい、これによって吐出路7から吐出される燃料圧力を所定の設定圧力に保持することができる。一方、弁体26が弁座25を開放することによって燃料室21から流出路24内に流入する燃料は、リターン燃料通路33、第2燃料通路42を介して燃料タンクT内へと還流される。
従って、吐出路7、第1燃料ジョイント18A、燃料供給路31を介して所定の燃料圧力を有する燃料を燃料噴射弁Jに向けて供給することができ、燃料噴射弁Jは図示せぬECUからの噴射信号に基き機関Eに向けて燃料の噴射を行なう。
【0014】
ここで二輪車において、機関の雰囲気温度が高温状態となる、例えば夏場のアイドリング運転時、あるいは低速走行運転時等において、熱の影響を受け易い機関Eの近傍であって、且つ比較的に長い流路を有する燃料供給路31内にベーパーが生起するものであるが、本発明になる燃料噴射装置を用いることによって、特別なベーパー分離手段、ベーパー排出手段を用意することなく、ベーパーが燃料噴射弁Jから排出されることを効果的に抑止できる。
これは以下によって達成される。
第1には、燃料ポンプとして電磁駆動式のプランジャー型のポンプ部Pを用いたこと。第2には、燃料噴射弁Jが機関Eの近傍の低位置に配置され、プランジャー型のポンプ部Pが機関Eより上方の燃料タンクTに近接配置されること。
第3には、プレッシャーレギュレターRが燃料噴射弁Jより上方であってプランジャー型のポンプ部Pに近接配置されたこと。が有機的に結合したことによる。
すなわち、燃料ポンプとしてプランジャー型のポンプ部Pを用いたことにより、ポンプの吐出圧を従来、四輪車で用いられるウエスコ式ポンプ、ローラ式ポンプの吐出圧250kpaから300kpaに比較して容易に低圧化でき、この低圧化された燃料を更にプレッシャーレギュレターRによって所定の低圧に容易に調圧できる。このプレッシャーレギュレターRによって低圧化された燃料圧力は例えば150kpa前後である。
尚、従来の燃料ポンプによる燃圧250kpaから300kpaをプレッシャーレギュレターRを用い150kpa迄低圧化することはできるがプレッシャーレギュレターRの調圧精度を高める必要があり好ましいものでない。
又、プランジャー型のポンプ部Pを用いたことによるとプランジャー11の1パルス当たりの吐出量を例えば3mm3程度の少量とすることができる。
以上によると、プランジャー型のポンプ部Pから燃料噴射弁Jに向かう燃料供給路31内を流れる燃料の圧力及び燃料の流速を従来に比較して大きく低下させることができたものである。
一方、燃料供給路31に着目すると、燃料供給路31の下端は、下方位置にある燃料噴射弁Jに接続され、燃料供給路31の上端は上方位置にあるプランジャー型のポンプ部Pに接続され、更にプレッシャーレギュレターRはプランジャー型のポンプ部Pに近接配置される。
従って、燃料供給路31内に生起したベーパーは自身が有する浮力によって燃料供給路31内を上方位置にあるプランジャー型のポンプ部Pに向かって上昇移動し易いものである。
【0015】
以上の如く、本発明になる燃料噴射装置によると、機関の近傍に配置されるとともに比較的に長い通路長さを有する燃料供給路31内にベーパーが生起した際、このベーパーは、ベーパー自身が有する浮力によって燃料供給路31内を上方向へ上昇移動するものであり、このとき燃料供給路31内を流れる燃料の圧力及び燃料の流速が大きく低下されたことにより、前記ベーパーは燃料供給路31内を確実に上方向へ移動できてプランジャー型のポンプ部Pの第1燃料ジョイント18Aからプランジャーポンプ1の吐出路7へ集約できる。
一方、プレッシャーレギュレターRはプランジャー型のポンプ部Pに近接配置されてプレッシャーレギュレターRの流入路23、吐出路7へ接続されるので、前記によって吐出路7に集約されるベーパーは、流入路23からプレッシャーレギュレターRの燃料室21に向かう燃料とともに燃料室21内へ導入される。
そして燃料室21内へ進入したベーパーは、調圧の為に弁体26が弁座25を開放した際、余剰燃料とともに流出路24、リターン燃料通路33、第2燃料通路42を介して燃料タンクT内へと排出される。
このようにプレッシャーレギュレターRからベーパーを効果的に排出できることはプレッシャーレギュレターRが燃料噴射弁Jより上方位置であって且つプランジャー型のポンプ部Pに近接配置したことによるものである。
又、機関のアイドリング運転時及び低速運転時にあっては、特にプレッシャーレギュレターRのリターン燃料通路33から燃料タンクTへのリターン燃料量が多いもので、これはベーパーが発生し易い上記運転時におけるベーパーの排出性を大きく向上できる。
又、本発明によれば、プランジャー型のポンプ部P及びプレッシャーレギュレターRは燃料タンクTの近傍に配置されることになり、これによると、燃料タンクTとプランジャー型のポンプ部Pの流入路2Fを連絡する第1燃料通路41、プレッシャーレギュレターRと燃料タンクTとを接続するリターン燃料通路33、第2燃料通路42の通路長さを短くすることができ、これによると、外部へ露出する配管を短少化でき、特に配管の外部に向かって露出する二輪車に取って好ましい。
【0016】
ソレノイド部Sを構成する固定鉄心6に吐出路7が穿設され、この固定鉄心6にプレッシャーレギュレターRが固定的に装着されたので、プレッシャーレギュレターRを特別な締結部材を用いることなくプランジャー型のポンプに極めて確実に近接配置できる。
又、プレッシャーレギュレターRが直接的に固定鉄心6に装着されたことにより、プレッシャーレギュレターRの流入路23と吐出路7とを連絡する燃料導入路が不要となったもので、燃料配管を簡素化できて、特に二輪車の配管レイアウト上好ましい。
又、前記によれば予め、プランジャー型のポンプとプレッシャーレギュレターRとを一体的に組付けることができるとともにリターン燃料通路23を予め配管接続でき、二輪車への搭載はポンプボデーを燃料タンクTへ取着すればよいので組付け性を大きく向上できた。
【0017】
又、ポンプボデー40の挿入筒部40Aに、挿入筒部40Aの上端面40Bに開口する第1燃料通路41と第2燃料通路42とを設け、第1燃料通路41を流入路2Fを介してポンプ室14に連絡し、第2燃料通路42をリターン燃料通路33を介してプレッシャーレギュレターRの流出路24に連絡したので、ポンプボデー40の挿入筒部40Aを燃料タンクTの挿入孔Tb内に挿入することによって、ポンプ室14と燃料タンクTとの接続及びプレッシャーレギュレターRの流出路24と燃料タンクTとの接続が完了する。
特に燃料タンクTに単一の挿入孔Tbのみを設けることは従来用いられる燃料タンクTの改造が容易である。
【0018】
【発明の効果】
以上の如く、本発明になる燃料噴射装置によると、燃料供給路31内に発生するベーパーを確実に燃料供給路31内から燃料タンクTへ排出することができ、これによって燃料噴射弁Jより正確で安定した燃料の供給を行なうことができて特に小排気量の二輪車におけるアイドリング運転性、低速運転性の向上を達成できる。
又燃料流入路30、燃料導入路32、リターン燃料通路33の通路長さを極めて短くすることができ、特に二輪車における配管性を向上できる。
、プレッシャーレギュレターRを極めて容易にプランジャー型のポンプ部Pに近接配置することができるとともにプランジャー型のポンプ部PとプレッシャーレギュレターRとのサブアッセンブリーが可能となり燃料タンクTへの装着性を向上できる。
、挿入筒部40Aを燃料タンクTの挿入孔Tb内に挿入配置することによって燃料タンクTとプランジャー型のポンプ部P及びプレッシャーレギュレターRとの接続を完了できるもので、燃料タンクTとの接続作業性を大きく向上できる。
又燃料タンクTには単一の挿入孔Tbを設ければよいことから燃料タンクTの製造が簡易化される。
【図面の簡単な説明】
【図】 本発明の燃料噴射装置の一実施例を示す縦断面図。
【図】 図における燃料噴射装置の上部平面図。
【符号の説明】
2F 流入路
3 ハウジング
5 電磁コイル
6 固定鉄心
7 吐出路
8 可動鉄心
11 プランジャー
15 吸入側逆止弁
17 吐出側逆止弁
23 流入路
24 流出路
31 燃料供給路
33 リターン燃料通路
40A 挿入筒部
40B 上端面
41 第1燃料通路
42 第2燃料通路
E 機関
J 燃料噴射弁
プランジャー型のポンプ部
R プレッシャーレギュレター
S ソレノイド部
T 燃料タンク

Claims (1)

  1. 機関の上方に燃料タンクが配置され、燃料タンク内の燃料が燃料ポンプによって昇圧されるとともにプレッシャーレギュレターによって所定の燃料圧力に調圧された燃料が燃料噴射弁を介して機関へ供給される燃料噴射装置において、
    ポンプボデー40は、上方へのびる挿入筒部40Aと挿入筒部40Aの側方に形成される取付け鍔部40Bと、を備え、
    前記取付け鍔部には、有底カップ状のハウジング3、ハウジング3に固定配置される固定鉄心6、固定鉄心6に対向し、可動鉄心ガイド孔2C内を往復移動する可動鉄心8、固定鉄心6、可動鉄心8を囲繞する電磁コイル5、よりなるソレノイド部Sが取着され、
    又ポンプボデー40には、ポンプボデー40内に形成されるプランジャー孔2D内を可動鉄心8と同期して往復移動するプランジャー11、プランジャー孔2D、プランジャー11とにより形成されるポンプ室14に連なる吸入側逆止弁15、吐出側逆止弁17、よりなるプランジャー型のポンプ部Pを備え、
    更に挿入筒部40Aには、その上端面40Bに向けて第1燃料通路41、第2燃料通路42とが開口して形成され、
    前記ポンプ室と前記第1燃料通路41とを吸入側逆止弁15を備える流入路にて連絡し、固定鉄心6に取着されるプレッシャーレギュレターRの燃料室21と、
    固定鉄心6に穿設され、ポンプ室14に連なる吐出路7と、を流入路23にて連絡するとともにプレッシャーレギュレターRの流出路24と第2燃料通路42と、をリターン燃料通路33にて連絡し、
    前記ポンプボデーの挿入筒部40Aを燃料タンクTの穿設せる挿入孔Tbを介して液密的に燃料タンクTに固定配置するとともに前記吐出路より分岐する燃料供給路31を燃料タンクTより下方位置にある燃料噴射弁Jに接続したことを特徴とする燃料噴射装置。
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