JP5001710B2 - 機種名表示器 - Google Patents
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Description
この発明は、このような背景のもとになされたもので、遊技機の機種名を視認効果および装飾効果豊かに表示することができ、かつ、安価に構成することのできる機種名表示器を提供することを主たる目的とする。
さらにこの発明は、導光板を利用した従来の表示装置では行えなかった新規な表示態様を実現できる機種名表示器を提供することを他の目的とする。
請求項3記載の発明は、前記複数個のLEDは、前記第2導光板に含まれる複数枚の羽根板の長さ方向に沿って等間隔に配置され、羽根板の長さ方向に対して直交方向から光を照射することを特徴とする、請求項1または2記載の機種名表示器である。
第1導光板は、透明な平板、たとえば透明なアクリル板を用いることができる。このアクリル板には、機種名を表わす任意の表記手段が施されている。表記手段は、数字や文字のカッティングテープであって、導光板面に貼られたものを例示できる。また、導光板面に凹溝(たとえば断面三角形状の溝)によって数字や文字を刻印したものを例示できる。アクリル板が、その端面から光照射を受けると、第1導光板内を光が導かれ、導かれた光はカッティングテープを照らして数字や文字を浮き上がらせる。また、凹溝で反射され、光によって数字や文字が形成される。よって、導光板を正面から見ると、カッティングテープや光る凹溝によって機種名が表示される。
請求項3記載の発明によれば、羽根板に直交方向からLEDの光が照射されるので、前述した光の帯(光の玉の連なった光の筋)がより明確にかつグラデーション表示による立体感をもって表示される。
図1は、遊技島の一端部の斜視図であり、この発明の一実施形態に係る機種名表示器10が備えられた状態が示されている。
図1を参照して、遊技場においては、通常、複数台の遊技機(パチンコ機やパチスロ機等)1が隣接して配列され、かつ、複数台の遊技機1は背中合わせに配列されて、遊技島2が構成されている。遊技島2の一端には、島飾り3が備えられている。島飾り3は、全体形状が、たとえば略直方体の箱形をしており、必要に応じて扉4が備えられ、扉4を開閉することにより、その内部の空間に物を収容できる。また、島飾り3には、たとえば直線状のLED表示器5や導光板を用いた面状の表示器6が備えられていることもある。
なお、図1において7は遊技機1の上方に取り付けられた幕板である。
図2は、遊技島2の他端の構成例を表わす斜視図である。図2においても、1は遊技機、2は遊技島、7は幕板を表わしている。遊技島2の一端には、前述したように島飾り3が配置され、他端には図2に示すように、板状の妻板8が取り付けられることが多い。図2では、妻板8に、この発明の他の実施形態に係る機種名表示器20が取り付けられた例が示されている。
図3は、この発明の一実施形態に係る機種名表示器10の正面図である。機種名表示器10は、正面視が横長長方形状をしており、上枠11、下枠12、左枠13および右枠14ならびに左右方向に長手の区切り枠15が、たとえば樹脂で一体成形された枠組を有している。そしてこの枠組によって台番号表示窓16および機種名表示窓17が形成されている。この実施形態では、右枠14に、開閉可能な挿入用スリット18が設けられており、挿入用スリット18を介して台番号表示窓16および機種名表示窓17内に嵌まり込むように、第1導光板31および第2導光板32を抜き差し可能になっている。
図4は、図3のA−Aに沿う縦断面図である。図3および図4を参照して、機種名表示器10には、台番号表示窓16および機種名表示窓17に嵌められた第1導光板31および第1導光板31の背面側に積層された第2導光板32が備えられている。
第2導光板32は、第1導光板31のように1枚の均質なアクリル板ではなく、図4の拡大図Bに示すように、中空構造を有している。第2導光板32は、たとえば透明なポリカーボネートで形成されている。より具体的には、第2導光板32は、正面側(第1導光板31の背面31bに対向する側)の透明な薄い表面板21と、表面板21と一定間隔T3を隔てて表面板21に平行に設けられた透明な薄い裏面板22と、表面板21および裏面板22間に設けられ、表面板21および裏面板22間を接続している水平に横方向に延びる桟状をした多数枚の薄い透明な羽根板23とを有している。表面板21、裏面板22および羽根板23で囲まれた領域は、いずれも空間である。
図3および図4を参照して、上枠11および下枠12には、それぞれ、ガイド部35、36が設けられており、第1導光板31および第2導光板32は、挿入用スリット18から差し込まれ、上辺および下辺がガイド部35、36に案内され、図3において左方向へスライドし、挿入される。上枠11および下枠12内には、また、上枠11および下枠12の長さ方向に延びるLED基板37が内蔵されている。各LED基板37には、それぞれ、多数のLED39がLED基板37の長さ方向に等間隔で配設されている。これらLED39は、点灯/点滅表示可能なように、図示しない制御回路に接続されている。
すなわち、各LED39から照射される光は、最も近い羽根板23を照らし、その羽根板23を透過した光はその奥に隣接する羽根板23を照らす。さらに、その羽根板23を透過した光は次に隣接している羽根板23を照らす。このようにして、上下に配列された羽根板は、上側からは、上方の各LED39により順次上から下に向かって照らされ、下側からは、下方の各LED39によって下から上に向かって順次照らされる。このため、LED39に近い羽根板23は明るく照らされ、LED39から離れるに従って徐々にその照らされる明るさが減少する。また、各羽根板23は、LED39から照射される光を屈折させる。
図7は、第2導光板32の他の構成例を表わす部分断面図である。第2導光板32は、図7に示すように、表面板21および裏面板22間に設けられる羽根板230が、図4や図6で示したように、水平な桟状の板ではなく、断面形状がジグザグ、すなわち三角形が連続した鋸歯状をしていてもよい。このように、羽根板230は、第1導光板31の背面31bから後方へ水平に張り出した板ではなく、背面31bに対して交差方向に後方へ張り出した構成であってもよい。その余の構成は、図6と同様であり、同一部分には同一番号を付して、説明は省略する。
図8および図9に示す機種名表示器20の特徴は、正面視が縦長矩形をしており、上下方向に長手の左枠13および右枠14内に、その長さ方向に沿ってLED基板37が収容されていることである。また、この実施形態では、LED基板37には、チップ状LED42が設けられている。チップ状LED42は、複数の発光色を照射できるので、表示において、色を変化させることが可能である。
2 遊技島
3 島飾り
8 妻板
10,20 機種名表示器
16 台番号表示窓(台番号表示エリア)
17 機種名表示窓(機種名表示エリア)
23 羽根板
26 凹溝
31 第1導光板
32 第2導光板
33 カッティングシール
39,42 LED
Claims (3)
- 遊技島の端に設けられ、遊技島に含まれる複数台の遊技機の少なくとも機種名を表示するための機種名表示器であって、
正面が機種名表示エリアを構成する透明な平板で形成された第1導光板と、
前記第1導光板に施された機種名を表わす任意の数字、文字または記号を含む表記手段と、
前記第1導光板の背面に沿って設けられた第2導光板であって、
前記第1導光板の背面に対向する透明な表面板と、
前記表面板と一定間隔を隔てて表面板に平行に設けられた透明な裏面板と、
前記表面板および裏面板間に設けられ、表面板および裏面板間を接続している複数枚の羽根板とを含み、
前記表面板、裏面板および羽根板で囲まれた領域が空間である中空構造をした第2導光板と、
前記第1導光板および第2導光板に対して、その端面側から光を照射するための複数個のLEDと、
を含むことを特徴とする機種名表示器。 - 前記機種名表示器は、遊技機の台番号を表示するための台番号表示エリアを有し、
前記台番号表示エリアは、前記機種名表示エリアに隣接して設けられ、前記第1導光板の正面の一部で形成されていることを特徴とする、請求項1記載の機種名表示器。 - 前記複数個のLEDは、前記第2導光板に含まれる複数枚の羽根板の長さ方向に沿って等間隔に配置され、羽根板の長さ方向に対して直交方向から光を照射することを特徴とする、請求項1または2記載の機種名表示器。
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