JPH0660879U

JPH0660879U - イメージ板

Info

Publication number: JPH0660879U
Application number: JP833393U
Authority: JP
Inventors: 和雄高橋
Original assignee: 株式会社ジェフア
Priority date: 1993-02-05
Filing date: 1993-02-05
Publication date: 1994-08-23

Abstract

(57)【要約】【目的】文字や図形等のパターンが良く光って重厚感が
あり、低コストのイメージ板を提供することを目的とす
る。【構成】透光板（２）と、透光性の材料で前記透光板に
形成されたパターン（５），（６）と、透光板（２）に
光を放射する光源（４）とを備えたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、発光してイメージを浮き上がらせるイメージ板に関し、詳しくは文字等のパターンが形成された透光板に、光源からの光を当ててパターンを浮き上がらせるイメージ板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図５に示すように文字や図形等のパターンを光によって浮かび上がらせるインテリア用置物６３は、透明アクリル板６４に蛍光カラーのインクで種々の色彩の文字や図形等のパターン６５をスクリーン印刷し、この透明アクリル板６４を台３に立設し、台３の内部に設けられた蛍光灯４によって透明アクリル板６４を照らしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来の技術では文字や図形等のパターン６５は良く光らず、蛍光カラーのスクリーン印刷のため、パターン６５に重厚感がなく、色数によりコストが高くなっていた。

【０００４】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもので、文字や図形等のパターンが良く光って重厚感があり、低コストのイメージ板を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するために、透光板（２），（１１），（１２），（１３），（３８），（３９），（４０），（４１），（５１），（５２），（５３）と、透光性の材料で前記透光板に形成されたパターン（５），（６），（１５），（１８），（１９），（２０），（２４），（３１），（３２），（３３），（３４），（３５），（３６），（５４），（５５），（５６）と、透光板（２），（１１），（１２），（１３），（３８），（３９），（４０），（４１），（５１），（５２），（５３）に光を放射する光源（４）とを備えたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

透光板（２）等に文字等の透光性のパターン（５）等を形成し、光源（４）の光をその辺等から当てると、透光板（２）等の中を進む光が前記パターンの形状の境で反射、屈折し、前記パターン（５）等に入射し中を通過する光によって前記パターンが発光して見える。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。（第１実施例）図１（イ）において、１はインテリア用の置物である。置物１は透明アクリル板２を台３に差し込み、台３の内部に蛍光灯４を設け、蛍光灯４で透明アクリル板２をその底辺から照らすようにしたものである。

【０００８】透明アクリル板２にはレーザー加工によってハートの図形５やアルファベット文字６が彫られている。図１（ロ）に示すようにこれらの図形５や文字６の部分は透明アクリル板２上に凹部７として形成され、蛍光灯４によって透明アクリル板２の底辺から入射した光のうち、透明アクリル板２の中を進む光がこの凹部７を形成する面に当たると乱反射したり屈折し、図形５や文字６が光って見える。

【０００９】これらの図形５や文字６を着色したい時には、図１（ロ）に示すように蛍光灯４の光が入射する透明アクリル板２の底辺に透光性カラーフィルム８を貼っておけば、フィルム８と同色の光が透明アクリル板２に入射するので、図形５や文字６が着色された光で光って見える。

【００１０】また、図１（ハ）に示すように、アルファベット文字６のＡを形成する凹部７にＶ字形の切り込み１０を頂部付近には間隔を狭く、下方には間隔を広くとって施すことにより、光の弱まる頂部付近の乱反射や屈折を下方より多くして全体として同じ強さの光でアルファベット文字６のＡを周囲よりも発光させる。また、切り込み１０の形状はＵ字形でも良く、切り込み１０の形状は種々の形状に形成することが可能である。

【００１１】（第２実施例）図２において台３の構成は、第１実施例の場合と同じである。１１，１２，１３は透明アクリル板であり、透明アクリル板１１にはハート形状のくり抜き部分１４が形成され、このくり抜き部分１４には同形状の透明アクリル板１５が嵌め込まれる。透明アクリル板１５の表面には図１（ハ）に示した如きＶ字形の切り込み１０が施され、透明アクリル板１５の乱反射を強めている。

【００１２】透明アクリル板１２にも同様に、アルファベット文字Ａと同形状のくり抜き部分１７が形成され、このくり抜き部分１７にＡ字形の透明アクリル板１８が嵌め込まれる。透明アクリル板１２に嵌め込まれた他のＢ，Ｃ，Ｄ，Ｅ字形の透明アクリル板１９，２０，２１，２２についても同様である。そして、これらの透明アクリル板１８，１９，２０，２１，２２についても、その表面にＶ字形の切り込み１０が施され、透明アクリル板１８，１９，２０，２１，２２の乱反射を強めている。

【００１３】透明アクリル板１３は雲形のくり抜き部分２３が形成され、同形の透明アクリル板２４が嵌め込まれている。そして、透明アクリル板２４の表面にもＶ字形の切り込み１０が施され、透明アクリル板２４の乱反射を強めている。

【００１４】そして、透明アクリル板１５の形状を透明アクリル板１８，１９，２０，２１，２２の形状と異なる色で光らせ、各透明アクリル板２４の形状をそれぞれ他の透明アクリル板の形状と異なる色で光らせるために、各透明アクリル板１５，１８，１９，２０，２１，２２，２４，２４を照らすのに必要な大きさの透光性のカラーフィルム２５，２６，２７，２８が蛍光灯４の光が照射される透明アクリル板１１，１２，１３の底辺に貼られている。

【００１５】これらの透明アクリル板１１，１２，１３は重ねられ、透明なカバー２９，３０で前後を挟まれて台３に差し込まれる。透明アクリル板１１，１２，１３に蛍光灯４の光が照射されると、透明アクリル板１５がハート形に透明アクリル板１１との境界が反射や屈折によって光り、透明アクリル板１５も透明アクリル板１１から入射する光によって光る。同様に、透明アクリル板１８，１９，２０，２１，２２がそれぞれ同色でＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ字形に、各透明アクリル板２４がそれぞれ異なる色で光って浮き上がって見え、綺麗である。

【００１６】図３はハート形とＥ字形の透明アクリル板３１，３６を同色で光らせ、Ａ字形の透明アクリル板３２を他の色で、Ｂ字形とＤ字形の透明アクリル板３３，３５は同色で他のパターンの透明アクリル板と異なる色で、Ｃ字形の透明アクリル板３４を他のパターンの透明アクリル板と異なる色で光らせる場合であり、ハート形とＥ字形の透明アクリル板３１，３６を前述した方法で透明アクリル板３８に嵌め込み、Ａ字形の透明アクリル板３２を同様に透明アクリル板３９に嵌め込み、Ｂ字形とＤ字形の透明アクリル板３３，３５を同様に透明アクリル板４０に嵌め込み、Ｃ字形の透明アクリル板３４を同様に透明アクリル板４１に嵌め込み、透明アクリル板３８の底辺のＡ字形の透明アクリル板３２の下方に同色の透光性のカラーフィルム４３，４４が貼られ、同様にして透明アクリル板３９の底辺に透光性のカラーフィルム４５が貼られ、透明アクリル板４０の底辺に同色の透光性のカラーフィルム４６，４７が貼られ、透明アクリル板４１の底辺に透光性のカラーフィルム４８が貼られている。これらの透明アクリル板３８，３９，４０，４１は重ねられて前後を透明なカバー３７，４２で挟まれ、枠４９に嵌め込まれて台３に差し込まれている。蛍光灯４の光を照射すると、パターン３１，３２，３３，３４，３５，３６が光って浮き上がって見え、綺麗である。

【００１７】図４は記念のスライド５０を表示する場合で、前述した方法で透明アクリル板５１に名前のパターンの透明アクリル板５４を、透明アクリル板５２に紋のパターンの透明アクリル板５５を、透明アクリル板５３に生年月日のパターンの透明アクリル板５６を嵌め込み、透明アクリル板５４，５５，５６を異なる色で照らす透光性のカラーフィルム５７，５８，５９がそれぞれ透明アクリル板５１，５２，５３の光が入射する辺の透明アクリル板５４，５５，５６の下方にあたる位置に貼られている。透明アクリル板５１，５２，５３は重ねられ、前後を透明なカバー６０，６１で挟まれる。スライド５０は前記カバー６０，６１間に挟まれた透明アクリル板５１，５２，５３の脇に、透明アクリル板６２を前側の前記カバー６０との間に隙間６３が開くように配置してこの隙間６３に差し込む。透明アクリル板６２の表面には入射した光によって強く発光するように前述した切り込み１０が形成されており、前記切り込み１０は底辺の方では間隔が広く、上方へ行くに従って間隔は狭くなり、全体として同じ強さで発光する。透明アクリル板５１，５２，５３，６２、スライド５０、および前記カバー６０，６１は枠６４に嵌め込まれて台３に差し込まれている。蛍光灯４の光を照射すると、パターン５４，５５，５６が光って浮き上がって見え、スライド５０が光に照らされて綺麗である。

【００１８】また、１枚の透明アクリル板に複数のパターンが透光性材料で形成された部材で形成されており、それぞれのパターンを異なる色で光らせる場合は、パターンを形成する部材の光の入射側の辺に透光性カラーフィルムを貼り、パターン毎に異なる色で光らせるようにしてもよい。例えば、図４の名前の透明アクリル板５４と生年月日の透明アクリル板５６が１枚の透明アクリル板に上下の位置に有り、異なる色で光らせる場合、透明アクリル板５４、５６の光が入射する下方の辺に透光性カラーフィルム５７，５９を貼る。

【００１９】透明アクリル板等の透光性の板にパターンを形成する方法は、上記２つの実施例の方法によるばかりではなく、例えば板に切り込みでパターンの形状を形成し、切り込みの深さを板を貫通しない程度の深さにすると、板とパターンは切り離されず、板をくり抜いて再び同形状の板を嵌め込んで接着等により固定してパターンを形成する場合より作業は簡単になる。別の方法としては、レーザーを用いて板に小さい孔を間隔を空けて連続してパターンの形状に穿孔しても良い。

【００２０】本考案は上記インテリア用としてばかりではなく、蛍光灯（光源）の長さにより、種々の大きさのディスプレイ、案内板、パーティションの模様、贈答品例えばネーム入りスタンド、商品案内、宣伝広告品、ショウウィンドウの看板灯に用いることができる。

【００２１】

【考案の効果】

以上、説明したように、本考案を用いることにより図形、文字等のパターンが光によって鮮やかに見え、立体感が出、重厚感がある。透光板を利用しているので、低コストである。

【図面の簡単な説明】

【図１】（イ）は置物の斜視図、（ロ）は透明アクリル
板のパターン部分の構成および透光性カラーフィルムの
位置の説明図、（ハ）はパターン表面の構成の説明図で
ある。

【図２】置物の構成を示す斜視図である。

【図３】置物の構成を示す一部を切り欠いた斜視図であ
る。

【図４】置物の構成を示す一部を切り欠いた斜視図であ
る。

【図５】従来の置物の斜視図である。

【符号の説明】

１置物２，１１，１２，１３，１５，１８，１９，２０，２
１，２４，３１，３２，３３，３４，３５，３６，３
８，３９，４０，４１，５１，５２，５３，５４，５
５，５６，６２透明アクリル板４蛍光灯

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】透光板（２），（１１），（１２），
（１３），（３８），（３９），（４０），（４１），
（５１），（５２），（５３）と、透光性の材料で前記
透光板に形成されたパターン（５），（６），（１
５），（１８），（１９），（２０），（２４），（３
１），（３２），（３３），（３４），（３５），（３
６），（５４），（５５），（５６）と、透光板
（２），（１１），（１２），（１３），（３８），
（３９），（４０），（４１），（５１），（５２），
（５３）に光を放射する光源４とを備えたことを特徴と
するイメージ板。