JP5000180B2 - エポキシ樹脂組成物及びその硬化物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物及びその硬化物 Download PDF

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Description

本発明は、常温硬化性や得られる硬化物の耐候性に優れ、床材等に好適に用いることができるエポキシ樹脂組成物及びその硬化物に関する。
一般にエポキシ樹脂組成物は、得られる硬化物の機械的特性、電気的特性に優れ、接着性、耐溶剤性、耐水性、耐熱特性等が良好であることから、電気、電子部品の絶縁材料、接着剤、塗料、土木接着用に広く用いられている。特に、近年、塗料及び土木建築の分野では、強度に優れる床材や、タンクやパイプ類等の防食塗料として常温硬化型のエポキシ樹脂を用いた該組成物が使用されている。
常温硬化型のエポキシ樹脂組成物としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂が広く用いられている。該エポキシ樹脂を用いて得られる硬化物は、前述の優れた物性を具備しているものの、耐候性においては不十分であり、硬化物が野外に放置される場合や紫外線を発生する光源に曝される場合等には、経時的にチョーキングによる光沢の低下や黄変色を起こすという問題がある。
この様な問題を解決するために、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を全量、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂に置き換える方法がある。しかしながら、この水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂のみを用いた場合には、耐候性は改善されるものの常温から低温における硬化性がビスフェノールA型エポキシ樹脂と比べ、著しく劣り、特に冬場の施工では、硬化に長時間要するという新たな問題が発生した。
水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂と脂肪族ポリアミン系硬化剤との硬化性を上げる方法として、硬化促進剤を用いることが考えられるが、該硬化促進剤として、例えば、カルボン酸を添加した場合にあっては、逆に常温での硬化反応性の低下を起こす可能性があり好ましくない事が知られている。また、硬化促進剤として、アルコール類、トリフェニルホスフェート、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、フェノール、p−エチルフェノール、ノニルフェノール等のモノフェノール類を少量添加した場合にあっては、常温〜低温での硬化性を充分に改良する事が出来ず、配合量を増加させると、硬化物の着色や耐候性が低下するため、使用することができない。更に、サリチル酸やヒドロキノン、レゾルシン、カテコール、ターシャリブチルハイドロキノン等の多価フェノール類を添加した場合にあっては、硬化性は改良されるが、硬化物の著しい着色や耐候性の低下を起こし、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂を使用する効果を失うことになる。
上記問題点を解決する方法として、例えば、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂と脂肪族ポリアミン系硬化剤との組み合わせからなるエポキシ樹脂組成物の硬化促進剤として、ビスフェノール化合物を用いる方法が提示されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、実用化できるほどのレベルまで耐候性を向上させるものではなく、更なる改良が求められている。
特開平9−157357号公報(第2−4頁)
上記実状を鑑み、本発明は、常温硬化性が良好で、かつ耐候性に優れる硬化物が得られるエポキシ樹脂組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討の結果、エポキシ樹脂とアミン系硬化剤と硬化促進剤とからなるエポキシ樹脂組成物において、特定のエポキシ樹脂、アミン系硬化剤、硬化促進剤を用いることにより、常温硬化性が良好で、且つ耐候性に優れる硬化物が得られることを見いだし、本発明を完成した。
即ち、本発明は、エポキシ樹脂とアミン系硬化剤と硬化促進剤とを含有するエポキシ樹脂組成物であり、前記エポキシ樹脂中における水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂の配合割合が35重量%以上であり、前記アミン系硬化剤中におけるイソホロンジアミンの配合割合が35重量%以上であり、且つ、前記硬化促進剤中に炭素数4〜9のアルキル基を芳香環上の置換基として2個以上有するアルキルフェノール類を含有することを特徴とするエポキシ樹脂組成物及びその硬化物を提供するものである。
本発明のエポキシ樹脂組成物を用いることによって、常温硬化性が良好で、耐候性に優れた硬化物を得ることが出来る。従って、屋外での曝露や蛍光灯や紫外線を発生する光源の元でも、長期にわたり使用可能な皮膜を得ることが出来、特に床材用として有用である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いるエポキシ樹脂(A)は、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)をエポキシ樹脂中に35重量%以上含有することを特徴とする。この様なエポキシ樹脂(A)を、後述する特定の硬化剤(B)、硬化促進剤(C)と組み合わせて用いることによって、従来、エポキシ樹脂硬化物の欠点であった耐候性を飛躍的に優れたものとすることが可能となる。得られる硬化物の耐候性を重視する場合には、該水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)の含有率が50重量%以上であることがより好ましい。
前記水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)としては、特に限定されるものではないが、エポキシ当量として200〜300のものが好ましく、市販品としては、ジャパンエポキシレジン株式会社製エピコート(登録商標)YX8000(エポキシ当量205)、ジャパンエポキシレジン株式会社製エピコート(登録商標)YX8034(エポキシ当量290)、大日本インキ化学工業株式会社製EPICLON(登録商標)750(エポキシ当量215)等が挙げられる。
前記水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)は、単独で本発明のエポキシ樹脂組成物としても良いが、硬化性と得られる硬化物の機械的物性のバランスに優れる点からは、その他のエポキシ樹脂を併用することが好ましく、25℃で液状のエポキシ樹脂〔以下液状エポキシ樹脂(a2)と記載する。〕を併用することが特に好ましい。
前記液状エポキシ樹脂(a2)としては、その構造として特に限定されるものではなく、種々のものを使用することができ、例えば、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等の脂環式エポキシ樹脂;ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等のグリシジルエステル型エポキシ樹脂;ビスフェノールA、ピスフェノールF等の二価フェノールとエピクロロヒドリンより得られるビスフェノール型エポキシ樹脂;フェノールノボラック樹脂等の多価フェノールとエピクロロヒドリンより得られるノボラック型エポキシ樹脂;ポリブタジエンのエポキシ化物等のポリオレフィン型エポキシ樹脂;水素化ビスフェノールF、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加体等の二価アルコールとエピクロロヒドリンより得られるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;α−オレフィンのエポキシ化物、アルキルグリシジルエーテル、ネオデカン酸グリシジルエステル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンポリグリシジルエーテル等の反応性希釈剤と称されるものが挙げられ、単独でも、2種以上の混合物として使用しても良い。これらの中でも、得られる硬化物の機械的物性や耐熱性に優れ、工業的入手が容易である点から、ビスフェノール型液状エポキシ樹脂を用いることが好ましく、特にビスフェノールA型液状エポキシ樹脂を用いる事が好ましい。
また、その他のエポキシ樹脂としては、本発明の効果を損なわない範囲で、種々の固形エポキシ樹脂等を併用しても良く、このときは、前記水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)、液状エポキシ樹脂(a2)と予め加熱混合して液状化して用いる事が好ましい。
本発明で用いるアミン系硬化剤(B)は、得られる硬化物の耐候性と機械的強度を兼備するものとしてイソホロンジアミン(b1)を35重量%以上含有すること以外には何ら制限されるものではない。該含有率が35重量%未満では、得られる硬化物の耐候性が不十分となり好ましくない。耐候性が重要視される用途においては、イソホロンジアミン(b1)の該配合割合が60重量%以上であることがより好ましい。
本発明で用いるアミン系硬化剤(B)が2種以上の化合物の混合物である場合は、イソホロンジアミン(b1)と混合する1種以上のアミン系硬化剤は、目的とする用途や物性に応じて、その他の脂肪族アミン(b2)を適宜選択して配合することが好ましい。
前記その他の脂肪族アミン(b2)としては、例えば、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、2,5(2,6)−ビス(アミノメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、へキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、イミノビスプロピルアミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、1,3,6−トリスアミノメチルヘキサン、ベンジルアミン、ベンジルエチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミン、ジメチルアミノプロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、アミノエチルエタノールアミン、ジエチレングリコール・ビスプロピレンジアミン、メンセンジアミン、N−アミノエチルビペラジン、ジアミノジシクロヘキシルメタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、メトキシポリ(オキシエチレン/オキシプロピレン)−2−プロピルアミン(市販品ではジェファーミン(登録商標)M−1000として入手可能)、ポリオキシプロピレン−α、ω−ジアミン(市販品ではジェファーミン(登録商標)D−230として入手可能)、ポリオキシプロピレントリアミン(市販品ではジェファーミン(登録商標)T−403として入手可能)や、これらとエポキシ化合物やアクリロニトリル、アクリル酸エステル等の不飽和化合物等による付加変性物等が挙げられ、単独でも、2種以上の混合物としても使用できる。
これらの中でも、ベンジルアミン、ベンジルエチレンジアミン、ポリオキシプロピレン−α、ω−ジアミンが好ましく、特に硬化性と、得られる硬化物の表面の均一性にも優れる点からベンジルエチレンジアミンを用いることが最も好ましい。
前記アミン系硬化剤(B)の配合量としては、所定の効果が得られる限り特に限定されるものではないが、通常、エポキシ樹脂組成物中のエポキシ基に対するアミン系硬化剤(B)中の活性水素の当量比が0.5〜1.5の範囲であり、得られる硬化物の機械的強度に優れ、且つ硬化物の表面にアミンブラッシングが起こりにくい点から0.7〜1.2であることが好ましい。
本発明で用いる硬化促進剤(C)は、得られる硬化物の耐候性と常温硬化性を兼備するものとして、炭素数4〜9のアルキル基を芳香環上の置換基として2個以上有するアルキルフェノール類(c1)を含有することを必須とする。特に耐候性が良好となる点からは、該アルキルフェノール類(c1)が硬化促進剤(C)中、60重量%以上配合されていることが好ましく、80〜100重量%配合されていることが特に好ましい。
前記アルキルフェノール類(c1)としては、例えば、2,4−ジターシャリーブチルフェノール、2,6−ジターシャリーブチルフェノール、2,3−ジターシャリーブチルフェノール、2,5−ジターシャリーブチルフェノール、3,4−ジターシャリーブチルフェノール、3,5−ジターシャリーブチルフェノール、3,6−ジターシャリーブチルフェノール、2,4−ジアミルフェノール、2,4−ジノニルフェノール2,6−ジノニルフェノール、2,4−ジターシャリーアミルフェノール、2,4−ジターシャリーアミルフェノール、2−セカンダリー4−ターシャリーアミルフェノール、2,4−ジクミルフェノール、2,4−ジノニルフェノール、2,6−ジイソプロピルフェノールが挙げられ、より一層の耐候性と硬化性を発現でき、工業的入手が容易である点から、ジブチルフェノールを用いる事が好ましく、2,4−ジターシャリーブチルフェノールを用いることが最も好ましい。
本発明で用いる硬化促進剤(C)としては、本発明の効果を損なわない範囲において、その他の硬化促進剤を、目的とする用途や硬化物の物性等に応じて適宜併用することが出来る。
前記その他の硬化促進剤としては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノール、炭素数16以下のアルキル鎖を有するアルキルフェノール等のフェノール類や、トリフェニルホスファイト、ジフェニルハイドロゲンホスファイト、ジフェニルモノデシルホスファイト等の亜リン酸フェニルエステル類、トリメチロールプロパン、グリセリン等の多価アルコール類、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、酪酸、酢酸セルロース等が挙げられ、単独でも、2種以上を併用しても良い。
本発明のエポキシ樹脂組成物において、イソホロンジアミン(b1)、脂肪族アミン(b2)及び炭素数4〜9のアルキル基を芳香環上の置換基として2個以上有するアルキルフェノール類(c1)との配合比率としては特に限定されるものではないが、配合比率(b1)/(b2)/(c1)が20〜50/5〜30/10〜50(重量比)であり、且つ前記アミン系硬化剤(B)と硬化促進剤(C)との合計重量に対する前記イソホロンジアミン(b1)と前記脂肪族アミン(b2)と前記炭素数4〜9のアルキル基を芳香環上の置換基として2個以上有するアルキルフェノール類(c1)との合計重量が80重量%以上であることが、硬化性と耐候性を高水準で兼備できる点から好ましいものである。
本発明のエポキシ樹脂組成物において、上記配合比率(b1)/(b2)/(c1)が20〜50/10〜30/30〜50(重量比)であり、且つ前記アミン系硬化剤(B)と硬化促進剤(C)との合計重量に対する前記イソホロンジアミン(b1)と前記脂肪族アミン(b2)と前記炭素数4〜9のアルキル基を芳香環上の置換基として2個以上有するアルキルフェノール類(c1)との合計重量が80重量%以上であることが、硬化性と耐候性を高水準で兼備できる点からより好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物には、粘度等を調節し、作業性を向上させるために、非反応性の希釈剤を適宜配合して用いることが好ましい。用いることが出来る非反応性希釈剤としては、常温における蒸気圧が低いものが好ましく、例えば、ベンジルアルコールやニカノール(登録商標)(三菱ガス化学株式会社製)等が挙げられる。これらの非反応性希釈剤を用いる場合の使用量としては特に限定されるものではないが、得られる硬化物の耐候性に優れる点から、通常エポキシ樹脂組成物中30重量%以下であり、20重量%以下であることが好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物は、前記エポキシ樹脂(A)、前記アミン系硬化剤(B)、前記硬化促進剤(C)を用いること以外に何ら制限はなく、用途や目的とする硬化物の物性に応じて、添加剤等を配合することができる。前記添加剤としては、可塑剤、染料、顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、難燃剤、充填剤、レベリング剤、消泡剤、たれ止剤、溶剤等が挙げられる。その適用量は、本発明の所定の効果に悪影響を及ぼさない限り特に限定されるものではなく、所望の範囲で適用される。
可塑剤としては、例えば、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル等の多塩基酸エステル類、ジエチレングリコールジペンゾエート、ジエチレングリコールジオクトエート、グリセロールトリブチレート等の多価アルコールエステル類、9,10−エポキシステアリン酸オクチル、エポキシ化植物油、4,5−エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル等のエポキシ化エステル類、トリフェニルホスフェート、トリオクチルホスフェート、ジフェニルモノイソプロピルホスフェート等のリン酸エステル類が挙げられる。
染料及び顔料としては、例えば、酸化チタン、水酸化アルミ、カーボンブラック、酸化鉄、黄鉛、ジスアゾ系イエロー、キノフタロン系イエロー、モノアゾ系レッド、フタロシアニンブルー等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン等のヒンダードフェノール系酸化防止剤、ジラウリルチオジプロビオネート、2−メルカプトベンゾイミダゾール等の硫黄系酸化防止剤、トリデシルホスファイト、トリウリルトリチオホスファイト等の亜リン酸エステル類が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール系化合物、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物、サリチル酸フェニル等のサリチル酸エステル系化合物等が挙げられる。
光安定剤としては、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セパケート等のヒンダードアミン系化合物等が挙げられる。
難燃剤としては、例えば、臭素化エポキシ樹脂、三酸化アンチモン、塩素化パラフィン、塩素化ジフェニル、リン酸エステル類等が挙げられる。
充填剤としては、例えば、亜鉛末、アルミニウムブレーク等の金属粉、亜酸化鉛、炭酸カルシウム、水和アルミナ、炭酸バリウム、カオリン、シリカ粉、タルク、硫酸バリウム、珪藻土、ウォラストナイト、ガラスビーズ、ガラスマイクロバルーン、ガラス繊維、有機繊維、重合体粒子、含水ケイ験アルミニウムカリウム、金属酸化物被覆雲母等が挙げられる。
レベリング剤及び消泡剤としては、例えば、イソパラフィン、流動パラフィン、シリコンオイル、ポリシロキサン系オリゴマー、フッ素系化合物、アクリル酸エステルやビニル系化合物の共重合体等が挙げられる。
たれ止剤としては、例えば、コロイダルシリ力、水添ヒマシ油系ワックス、ポリエチレンワックス、アマイドワックス、有機ペントナイト、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛等が挙げられる。
溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、ブタノール、2−エチルヘキサノール等のアルコール類、ブチルセロソルブ、ヘキシルセロソルブ、ブチルカルビトール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジオキサン等のエーテルアルコール類及びエーテル類、酢酸ブチル、酢酸セロソルブ、酢酸メトキシブチル等のエステル類及びエーテルエステル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ヘキサン、ミネラルスピリット、エチルシクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。
本発明のエポキシ樹脂組成物の調製方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、エポキシ樹脂(A)とアミン系硬化剤(B)を混合する際に、予め、その一方又は両方に硬化促進剤(C)を溶解させた後、混合する方法や、硬化促進剤(C)を他の添加剤に溶解させてエポキシ樹脂(A)とアミン系硬化剤(B)とともに混合する方法が挙げられ、粘度に応じた混合方法で均一化することが好ましい。
本発明で得られるエポキシ樹脂組成物は、ガソリンスタンドや工場等の樹脂モルタル床材、車両関連部品や装身具等の注型材料、貯蔵タンク、パイプライン等の防食塗料等として用いることが出来、上記で得られたエポキシ樹脂組成物を種々の塗布方法、注型方法、含浸方法等を適用し、室温(10〜25℃)で一定時間放置することによって硬化物を得ることが出来る。また、用いる用途等に応じて、加温することによって、硬化反応をより一層早めることも可能であり。目的とする物性、所望の硬化時間等によって、適宜選択することが好ましい。
以下に実施例及び比較例を掲げ、本発明を詳説するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。また、実施例中、特に断りのない限り、「部」「%」は重量基準である。
実施例1
EPICLON(登録商標)750(大日本インキ化学工業株式会社製、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂 エポキシ当量215、25℃での粘度2,150mPa・s)100部に酸化チタン5部を配合した。次に、イソホロンジアミン40部、N−ベンジルエチレンジアミン(ピイ・ティ・アイ・ジャパン株式会社製)10部、2,4−ジターシャリーブチルフェノール(大日本インキ化学工業株式会社製、24DTBP)35部、ベンジルアルコール(東ソー株式会社製)15部を配合した。これらを主剤/硬化剤=1/1(当量比)で配合して均一になるまで攪拌し、エポキシ樹脂組成物を調製した(詳細な配合比は表1〜2参照)。
実施例2
EPICLON(登録商標)750 50部、EPICLON(登録商標)HP−820(大日本インキ化学工業株式会社製、アルキルジフェノール型エポキシ樹脂 エポキシ当量207、25℃での粘度1,650mPa・s)50部を添加し80℃にて1時間混合撹拌した。このものに更に酸化チタン5部を配合し、均一になるまで攪拌した。これを用いて、実施例1と同様にして、主剤/硬化剤=1/1(当量比)で配合し、均一になるまで攪拌し、エポキシ樹脂組成物を得た。
実施例3〜5、及び比較例1〜8
実施例1、2と同様にして、表1、2の配合比にて配合したエポキシ樹脂組成物を得た。
Figure 0005000180
Figure 0005000180
評価方法
指触乾燥性
25℃×40%RH条件下、実施例1〜5及び比較例1〜8のエポキシ樹脂組成物を用いて、スレート板に0.8kg/mになるように塗布し8時間後塗膜外観を目視で評価した。
○:指で強く押しても跡が残らない、△:指で強く押すと跡が残る、×:指で軽く押しても跡が残る。
促進耐候性
25℃×40%RH条件下、実施例1〜5及び比較例1〜8のエポキシ樹脂組成物を用いて、3mm厚に注型し、25℃、7日間養生後、サンシャインカーボンウエザオメーター(スガ試験機株式会社製)を使用しブラックパネル温度63℃、18分散水/120分の条件下に100〜200時間曝露した時の塗膜の黄変色等の外観変化を観察する。
○:黄変小、△:黄変中、×:黄変大
Figure 0005000180
Figure 0005000180

Claims (7)

  1. エポキシ樹脂(A)とアミン系硬化剤(B)と硬化促進剤(C)とを含有するエポキシ樹脂組成物であり、前記エポキシ樹脂(A)中における水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)の配合割合が35重量%以上であり、前記アミン系硬化剤(B)中におけるイソホロンジアミン(b1)の配合割合が35重量%以上であり、且つ、前記硬化促進剤(C)中に炭素数4〜9のアルキル基を芳香環上の置換基として2個以上有するアルキルフェノール類(c1)を含有することを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
  2. 前記エポキシ樹脂(A)が、更に水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂(a1)以外の液状エポキシ樹脂(a2)を含有する請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  3. 前記アミン系硬化剤(B)が、更に脂肪族アミン(b2)を含有する請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  4. 前記脂肪族アミン(b2)がベンジルエチレンジアミンである請求項3記載のエポキシ樹脂組成物。
  5. 前記イソホロンジアミン(b1)、前記脂肪族アミン(b2)、前記アルキルフェノール類(c1)の配合比率(b1)/(b2)/(c1)が20〜50/5〜30/10〜50(重量比)であり、且つ前記アミン系硬化剤(B)と硬化促進剤(C)との合計重量に対する前記イソホロンジアミン(b1)と前記脂肪族アミン(b2)と前記アルキルフェノール類(c1)との合計重量が80重量%以上である請求項3記載のエポキシ樹脂組成物。
  6. 前記アルキルフェノール類(c1)がジブチルフェノールである請求項1〜5の何れか1項記載のエポキシ樹脂組成物。
  7. 請求項1〜6の何れか1項記載のエポキシ樹脂組成物を硬化させて得られることを特徴とする硬化物。

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