JP4999835B2 - 採暖器具及び車両座席用採暖装置 - Google Patents

採暖器具及び車両座席用採暖装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4999835B2
JP4999835B2 JP2008503866A JP2008503866A JP4999835B2 JP 4999835 B2 JP4999835 B2 JP 4999835B2 JP 2008503866 A JP2008503866 A JP 2008503866A JP 2008503866 A JP2008503866 A JP 2008503866A JP 4999835 B2 JP4999835 B2 JP 4999835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
temperature control
control circuit
heater
warming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008503866A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007102500A1 (ja
Inventor
忠彦 大橋
泰浩 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurabe Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kurabe Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurabe Industrial Co Ltd filed Critical Kurabe Industrial Co Ltd
Priority to JP2008503866A priority Critical patent/JP4999835B2/ja
Publication of JPWO2007102500A1 publication Critical patent/JPWO2007102500A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4999835B2 publication Critical patent/JP4999835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/56Heating or ventilating devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60NSEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60N2/00Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
    • B60N2/56Heating or ventilating devices
    • B60N2/5678Heating or ventilating devices characterised by electrical systems
    • B60N2/5685Resistance
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47CCHAIRS; SOFAS; BEDS
    • A47C7/00Parts, details, or accessories of chairs or stools
    • A47C7/62Accessories for chairs
    • A47C7/72Adaptations for incorporating lamps, radio sets, bars, telephones, ventilation, heating or cooling arrangements or the like
    • A47C7/74Adaptations for incorporating lamps, radio sets, bars, telephones, ventilation, heating or cooling arrangements or the like for ventilation, heating or cooling
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/22Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices the heat being derived otherwise than from the propulsion plant
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2203/00Aspects relating to Ohmic resistive heating covered by group H05B3/00
    • H05B2203/029Heaters specially adapted for seat warmers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、暖房を行うための採暖器具と、この採暖器具が適用された車両座席用採暖装置に係り、特に、立ち上がり時の即暖性に優れるとともに、その後には温度の安定性を満たし快適性を向上することが可能なものに関する。
従来から車両座席用採暖装置としては、コード状ヒータ等から構成された採暖物をサーモスタットによって一定の温度になるように温度制御する方式のものが一般的であった。しかし、このようなサーモスタットによる温度制御のものは、使用しているサーモスタットの動作温度により採暖物の温度が決定されることになる。従って、自由に車両座席用採暖装置の温度を設定して、快適性を向上させたいという要求に対しては、動作温度が異なる複数のサーモスタットを使用する方法や、サーモスタットを動作させる補助ヒータの発熱量を切り替えるといった方法を取るなど部品点数の増加や複雑な回路構成を強いられ、現実的には実現が困難であった。
このような要求に対応するものとして、例えば図7及び図8に示すような車両座席用採暖装置が知られている。図7及び図8において、コード状ヒータ103が基材102に蛇行配設されて成る採暖物104に、温度制御回路101が基材102の外部で直列に接続され、コード状ヒータ103の近傍にはサーミスタ等の温度検知素子105が配置されている。この温度検知素子105からの温度信号によって、温度制御回路101に内蔵されたパワーMOS FET等の電流制御素子を制御することで、採暖物104の温度が制御される。このような構成は、例えば、特許文献1の従来の技術に開示されている。
又、サーミスタ等による温度検知素子を用いて温度制御を行う技術を開示した文献として、前記特許文献1の他に多数の文献が知られている。例えば、特許文献2などがある。
特開2003−217796号公報 特表2004−504082号公報
しかしながら、従来から知られている、前記したようなサーミスタ等による温度検知素子105を用いて温度制御を行う温度制御回路101の場合、次のような欠点があった。温度検知素子105が設置された採暖物104が車両用座席の表皮の内側に組み付けられ、温度が低い状態から通電を開始すると、コード状ヒータ103の温度と温度検知素子105の温度信号は、ほぼ同じ速度で上昇し、その後、温度検知素子105の温度信号が設定温度に達するとコード状ヒータ103の通電が停止することになる。しかし、コード状ヒータ103の温度が表皮表面に熱伝導するにはかなり時間がかかるため、コード状ヒータ103の通電が停止した時点では、まだ表皮表面の温度は設定温度に達していない。この状態で、コード状ヒータ103の通電が停止しコード状ヒータ103の温度が低下するので、表皮表面の温度は、設定温度に達していないのにも関わらず、再びコード状ヒータ103に通電されるまで低下することになる。ここで、車両用座席自体の熱容量は大きいことから、コード状ヒータ103の温度の低下に比較して、表皮表面の温度の低下は遅い。そのため、コード状ヒータ103への通電と停止を繰り返すことによって、表皮表面の温度は徐々に上昇することになる。この動作により、結果的にはコード状ヒータ103の設定温度に近い温度に達して、安定することになるが、それまでには、コード状ヒータ103の通電と停止を繰り返していることから無用な時間を要してしまうことになる。特に、車両座席などの採暖の場合は、表皮表面の温度が短時間内に設定温度まで達しないと快適性を大きく損ねることになる。そのため、前記のような設定温度に達するまで無用な時間を要するという点は、サーミスタ等による温度検知素子105を用いて温度制御を行う温度制御回路101を使用する上で、大きな問題となっていた。
これを改善する方法として、温度制御回路101にタイマーを内蔵させ、電源を投入後一定時間強制的にコード状ヒータ103に通電するなどの方法が考えられる。しかし、このような方法では、タイマーのON−OFFを繰り返すと連続通電となることから異常温度となってしまい、またこの現象を押さえようとすると回路も複雑となってしまうため非常にコストがかかるようになるといった新たな問題が生じることになる。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、立ち上がり時の即暖性に優れるとともに、その後には温度の安定性を満たし快適性を容易に向上することが可能な車両座席用採暖装置を提供することにある。
前記の目的を達成するべく本発明の請求項1による採暖器具は、ヒータ素子を有する採暖物と、温度制御用サーモスタットと、前記採暖物の温度を検知する温度検知素子と、前記温度検知素子からの出力により前記採暖物の温度を制御する温度制御回路と、を具備し、前記温度制御用サーモスタットと前記温度制御回路とが並列接続されていることを特徴とするものである。
又、請求項2による採暖器具は、請求項1記載の採暖器具において、上記温度検知素子のオン・オフ動作領域は上記温度制御用サーモスタットのオン・オフ動作領域の間に設定されていることを特徴とするものである。
又、請求項3による採暖器具は、請求項1記載の採暖器具において、前記採暖物は、基材と、該基材に配置されたコード状ヒータからなるヒータ素子とからなり、前記温度制御用サーモスタットと前記温度検知素子と前記温度制御回路はともに前記基材の所定の位置に配置されていることを特徴とするものである。
又、請求項4による採暖器具は、請求項3記載の採暖器具において、前記温度制御回路は前記温度制御回路に接続されたリード線の一部とともに絶縁被覆されていることを特徴とするものである。
又、請求項5による採暖器具は、請求項3記載の採暖器具において、前記温度検知素子のリード線は前記基材上にて前記温度制御回路に接続されていることを特徴とするものである。
又、請求項6による採暖器具は、請求項4又は請求項5記載の採暖器具において、前記温度制御回路は厚みが9mm以下となるように成形されていることを特徴とするものである。
又、請求項7による車両座席用採暖装置、請求項1〜請求項6の何れかに記載された採暖器具を使用したことを特徴とするものである。
本発明によれば、立ち上がり時の即暖性に優れるとともに、その後には温度の安定性を満たし快適性を容易に向上することが可能な車両座席用採暖装置を得ることができる。
本発明による車両座席用採暖装置の一実施の形態を示す平面図である。 本発明による車両座席用採暖装置の一実施の形態を示す配線図である。 車両座席用採暖装置の組付けにおける一実施の形態を示す斜視図である。 本発明による車両座席用採暖装置の一部である熱収縮チューブ等で絶縁被覆された温度制御回路の一実施の形態を示す一部切欠平面図である。 本発明による車両座席用採暖装置の他の実施の形態を示す断面図である。 実施の形態による車両座席用採暖装置の動作、及び、比較の形態による車両座席用採暖装置の動作を説明する図である。 従来の技術による車両座席用採暖装置を示す平面図である。 従来の技術による車両座席用採暖装置を示す配線図である。
符号の説明
1 温度制御回路
2 基材
3 コード状ヒータ
4 採暖物
5 温度検知素子
7 絶縁被覆
8 リード線
9 回路基板
10 補強板
11 サーモスタット
12 パワーMOS FET
20 採暖器具
E 電源
SW スイッチ
VR 温度設定ボリューム
本発明の実施の形態による採暖器具を、図面を参照しながら説明する。本実施の形態は、本発明による採暖器具を車両座席用採暖装置に適用した例である。
図1〜図4に示すように、採暖物4として、基材2上にヒータ素子としてのコード状ヒータ3が固定されたものを使用する。この採暖物4の各構成については、例えば、特許文献3などを参照することができる。
特開2003−174952号公報基材2上には、温度制御回路1が所定の位置に配置されている。温度制御回路1には、リード線8が接続されており、このリード線8の他方は、電源E、温度設定ボリュームVR、スイッチSW、温度検知素子5、及び、コード状ヒータ3に接続されている。又、温度検知素子5は、採暖物4の温度がなるべく正確に検知できる基材2上の所定の位置に設置されており、温度検知素子5のリード線8は基材2上で温度制御回路1に接続されている。そして、基材2の所定の位置に配置したサーモスタット11は、温度制御回路1とコード状ヒータ3の接続する配線と電源のマイナス線の配線間に接続することで、温度制御回路1と並列接続される。このように構成することにより、基材2外に出るリード線8の本数を増やすことなく、サーモスタット11と温度制御回路1に内蔵されたパワーMOS FET12とを並列接続することができる。
このような構成の採暖器具20を図3に示すように車両座席用採暖装置として座席30に組み込む。車両座席用採暖装置として実使用した際の動作機構について以下に示す。座席30の温度が低い状態で電源が入ると、サーモスタット11の接点は閉じていて、且つ、温度制御回路1はON状態であるため、コード状ヒータ3に通電されコード状ヒータ3の温度が上昇する。時間とともにコード状ヒータ3の近傍に配置した温度検知素子5の温度信号の電圧が上昇し、基準電圧を越すと温度制御回路1はOFFする。しかしながら、サーモスタット11は熱容量が大きく温度検知素子5より温度の上昇が遅いため、サーモスタット11の接点は閉じている。このとき、サーモスタット11と温度制御回路1は並列接続されているため、コード状ヒータ3は継続して通電され、更にコード状ヒータ3の温度が上昇する。サーモスタット11の温度がOFF温度まで上昇すると、サーモスタット11の接点は開き、すでに温度制御回路1はOFFであるため、コード状ヒータ3の通電が停止する。
温度制御回路1のON温度とOFF温度の差は、サーモスタット11に比較して狭く設定できるため、コード状ヒータ3の温度がサーモスタット11のON温度まで低下する前に、温度制御回路1がONするように温度制御回路1を設定しておくと、サーモスタット11の接点がOFFでもコード状ヒータ3は通電される。更に、温度制御回路1のOFF温度をサーモスタット11のOFF温度以下に設定することで、図6に示すように、立ち上がり以後の平衡時におけるコード状ヒータ3の温度は、温度制御回路1が支配的に制御することになる。
従って、電源を投入してからサーモスタット11がOFFするまでの期間は、温度制御回路1によってコード状ヒータ3の通電が停止されることがないため、採暖物4の温度の立ち上がりを速くすることができ、即暖性を向上させることができる。それと併せて、サーモスタット11が一旦OFFになった後の平衡時は、ON温度とOFF温度の差が小さい温度制御回路1によって、温度のリップルが少なく安定した快適な温度制御が可能となる。
図6には、本実施の形態による採暖器具における温度の経時変化のグラフを示した。これに併せて、比較の形態1として温度検知素子のみによる温度制御の例、及び、比較の形態2としてサーモスタットのみによる温度制御の例による温度の経時変化のグラフを示す。本実施の形態は、比較の形態1と比べて立ち上がり時の即暖性に優れており、更に、比較の形態2と比べて平衡時には温度のリップルが少なく、安定した温度が得られていることがうかがえる。
尚、前記実施の形態に示した構成のように、温度検知素子5及び温度制御回路1がともに、基材の所定の位置に予め配置されていれば、一括して座席へ取り付けることができ、座席への取付け作業性を向上させることができる。又、コード状ヒータ3と温度制御回路1の間を電気的に接続するリード線8の本数が少なくて済むため、コスト低減とともに軽量化を図ることができる。更に、温度検知素子5と温度制御回路1の接続距離が短くなるため、温度制御の信頼性に優れたものとなる。
本実施の形態による温度制御回路1においては、温度制御回路1に接続されたリード線8の一部とともに絶縁被覆されている。図中絶縁被覆部を符号7で示す。絶縁被覆の方法としては、絶縁被覆部7として有機材料から構成されたチューブを使用し、このチューブの内部に回路基板9を配置した後、チューブの片端から熱可塑性あるいは熱硬化性有機材料を充填することによって行われる。又、絶縁被覆部7として内層に熱可塑性接着剤が具備された熱収縮チューブを使用し、この熱収縮チューブの内部に回路基板9を配置した後、加熱により熱収縮チューブを収縮することで、回路基板9の周囲を熱可塑性接着剤で充填するなどの方法を用いても良い。リード線8が絶縁被覆される長さは、耐湿が保たれ、尚且つリード線8の屈曲に対して耐久性が向上する所定の長さが設定されている。
このように、温度制御回路1がリード線8の一部とともに絶縁被覆されていれば、回路基板9の結露による発火等の危険を防止することができるとともに、絶縁被覆部7によってリード線8に加わる屈曲する荷重を和らげることができるためリード線8の断線を防止することができる。又、大型のケース体等を使用する必要がなく、温度制御回路1のサイズや厚みを大幅に小さくすることができるため、着座時の違和感を生じず快適な着座感を得ることができる。
前記温度制御回路1における絶縁被覆部7の被覆後の厚みは、違和感を生じない厚みである9mm以下となっており、更に着座した時に違和感を生じないように基材2の所定の位置に配置されていることから、非常に快適な着座感を得ることができる。
尚、前記温度制御回路1を厚み9mm以下に絶縁被覆する方法は、前記のようなチューブや熱収縮チューブを使用した方法に限定されることはない。例えば、樹脂モールド工法、樹脂ポッティング工法等が考えられる。
以下に図1〜図5を参照しながら、本発明の実施の形態を更に説明する。
本実施の形態においては、以下のようにして各構成部品がリード線8によって接続される。電源Eの+側と回路基板9がスイッチSWを介して接続され、回路基板9とコード状ヒータ3の一端が接続され、電源Eの+側とコード状ヒータ3のもう一端が接続され、温度検知素子5のリード線は、+側、−側ともに回路基板9に直接接続され、回路基板9と温度設定ボリュームVRが接続され、又、回路基板9がグランドに接続される。又、回路基板9とコード状ヒータ3の一端が接続されるリード線と、回路基板9とグランドを接続するリード線との間にサーモスタット11が接続される。
この回路基板9は、内層に熱溶融性接着剤が具備され、外層が電子線架橋のオレフィン樹脂製熱収縮チューブの内部に配置された後、加熱することで被覆される。このとき、温度制御回路1の厚みが9mm以下になるよう設定される。リード線8の一部は回路基板9とともに絶縁被覆されることになるが、リード線8が被覆される長さは、絶縁が保たれ、尚且つ屈曲に対しての耐久性も有するために、約10mmが適している。
温度検知素子5は、コード状ヒータ3の配線間の隙間のうち、シートヒータの温度を精度良く検知できる所定の位置に固定される。
絶縁被覆された回路基板9は、サイズが小型(約25mm×40mm)で、厚みも薄く(9mm以下)に仕上がっており、更に着座した時に違和感を生じないように、採暖物4の周辺位置に配置されている。
尚、本実施の形態においては、サーモスタット11の例としてOFF温度が40℃、ON温度が30℃の仕様のものを用いたが、これに限定されることはなく、所要とする温度や使用雰囲気温度等により適宜に設定すれば良い。
尚、図5に示すように、樹脂等からなる補強板10を回路基板9に重ねた状態で、絶縁被覆を施すことにより、着座時の衝撃及び荷重による温度制御回路1の破損を防止することができる。このような補強板10を使用した場合、補強板10の位置する面が座面側となるように回路基板9を配置した方が、より効果的に回路基板9の破損を防止することができる。
更に、温度制御回路1を基材2へ取付ける際の作業性を向上させるため、温度検知素子5も回路基板9と一括して絶縁被覆部7の内部に内蔵することも考えられる。
前記の温度制御回路1はコード状ヒータ3が配置された基材2に両面テープ等にて配置されるが、更に信頼性を向上させるため適当なサイズの基材4と同じ材質のシートに両面テープを張り付けたもので、温度制御回路1を固定する方法も考えられる。
又、温度検知素子5としては、例えば、サーミスタ、白金抵抗素子、熱電対などが挙げられるが、これらは温度検知精度やコスト等を考慮して適宜に選択すれば良い。
又、前記実施の形態で絶縁被覆部7として使用した熱収縮チューブについて、導電性付与材が添加されたものを使用すれば、車両内に発生するノイズから回路基板9を遮蔽することができ、ノイズによる影響を防ぐことができるため好ましい。導電性付与剤としては従来公知のもの、例えば、カーボンブラック粒子、グラファイト粒子、炭素繊維粉砕物、金属粉末、金属酸化物粉末、導電性ポリマー粉末などが挙げられる。
前記実施の形態においては絶縁被覆部7として熱収縮チューブを使用したが、他の態様や方法により絶縁被覆部7を形成しても良い。例えば、所定のケース内に回路基板9を配置した後、このケースにポッティング材を注入する方法、ホットメルト材で回路基板9をモールドする方法、射出成型等により回路基板9の周囲に樹脂成型をする方法、所定のケースの中に防湿処理をした回路基板9を配置する方法、溶融樹脂中に回路基板9をディップして回路基板9に樹脂をコーティングする方法、噛み合わせ等を有する一対のケース内に回路基板9を配置し、ケース内を接着充填材により充填する方法、などが考えられる。
尚、本発明は前記の実施の形態に限定されるものではない。前記実施の形態では、採暖物としてコード状ヒータからなるヒータ素子を基材上に配置した構成としたが、例えば、基材を用いない採暖器具としても構わない。又、ヒータ素子をコード状ヒータとしたが、例えば、フィルムヒータ、ガラス管ヒータ、セラミックヒータなど、通電により加熱するような他の構成のヒータとしても構わない。
又、本発明の要旨を逸しない範囲であれば、ヒータ素子を複数個配置しても構わないし、サーモスタットを2個以上配置しても構わない。又、温度過昇防止を目的として、別途サーモスタットやPTC(正温度特性)サーミスタ素子を配置しても構わない。
以上説明したように本発明によれば、立ち上がり時の即暖性に優れるとともに、その後には温度の安定性を満たし快適性を容易に向上することが可能な採暖器具を得ることができる。本発明による採暖器具は、前記実施の形態に例示した車両座席用採暖装置の他にも、例えば、自動二輪車や鉄道車両等の車両座席、チャイルドシート、船舶や航空機などの座席、遊園地の観覧車の座席、各種競技場の観覧席、劇場や映画館等の鑑賞用座席、駅やテーマパーク、屋外公園等に設置されたベンチ、家庭内やオフィスで使用されるソファーや座椅子、理髪店の椅子、各種医療機関で使用されている医療用の椅子などへの適用も考えられる。又、座席のみならず、例えば、ベッド、布団、枕、ベビーカー、便座カバー、便座内部、被服類、加熱調理器具など、種々の分野において幅広く応用が可能である。
又、本発明によるヒータユニットを車両用シートヒータに適用する場合には、空調装置が組込まれた座席に適応しても良い。空調装置が組込まれた座席に関しては、例えば、特許文献4を参照することができる。
国際公開WO2005/084493号公報更に、座席の内部に組込んだ形態で使用するだけでなく、座席の表面に後付けで配置する形態で使用しても構わない。

Claims (7)

  1. ヒータ素子を有する採暖物と、温度制御用サーモスタットと、前記採暖物の温度を検知する温度検知素子と、前記温度検知素子からの出力により前記採暖物の温度を制御する温度制御回路と、を具備し、
    前記温度制御用サーモスタットと前記温度制御回路とが並列接続されていることを特徴とする採暖器具。
  2. 請求項1記載の採暖器具において、
    上記温度検知素子のオン・オフ動作領域は上記温度制御用サーモスタットのオン・オフ動作領域の間に設定されていることを特徴とする採暖器具。
  3. 請求項1記載の採暖器具において、
    前記採暖物は、基材と、該基材に配置されたコード状ヒータからなるヒータ素子とからなり、
    前記温度制御用サーモスタットと前記温度検知素子と前記温度制御回路はともに前記基材の所定の位置に配置されていることを特徴とする採暖器具。
  4. 請求項3記載の採暖器具において、
    前記温度制御回路は前記温度制御回路に接続されたリード線の一部とともに絶縁被覆されていることを特徴とする採暖器具。
  5. 請求項3記載の採暖器具において、
    前記温度検知素子のリード線は前記基材上にて前記温度制御回路に接続されていることを特徴とする採暖器具。
  6. 請求項4又は請求項5記載の採暖器具において、
    前記温度制御回路は厚みが9mm以下となるように成形されていることを特徴とする採暖器具。
  7. 請求項1〜請求項6の何れかに記載された採暖器具を使用したことを特徴とする車両座席用採暖装置。
JP2008503866A 2006-03-07 2007-03-06 採暖器具及び車両座席用採暖装置 Active JP4999835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008503866A JP4999835B2 (ja) 2006-03-07 2007-03-06 採暖器具及び車両座席用採暖装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006061616 2006-03-07
JP2006061616 2006-03-07
PCT/JP2007/054312 WO2007102500A1 (ja) 2006-03-07 2007-03-06 採暖器具及び車両座席用採暖装置
JP2008503866A JP4999835B2 (ja) 2006-03-07 2007-03-06 採暖器具及び車両座席用採暖装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007102500A1 JPWO2007102500A1 (ja) 2009-07-23
JP4999835B2 true JP4999835B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=38474928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008503866A Active JP4999835B2 (ja) 2006-03-07 2007-03-06 採暖器具及び車両座席用採暖装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9139119B2 (ja)
JP (1) JP4999835B2 (ja)
KR (1) KR101347020B1 (ja)
WO (1) WO2007102500A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5407167B2 (ja) * 2008-04-10 2014-02-05 パナソニック株式会社 自動車用暖房装置付き座席
US20090289045A1 (en) * 2008-05-22 2009-11-26 James Hotary Footwell heating equipment
JP5181830B2 (ja) * 2008-05-23 2013-04-10 パナソニック株式会社 ヒータ制御装置
US8752891B2 (en) 2009-05-26 2014-06-17 Panasonic Corporation Planar heating device and seat with same
KR101245533B1 (ko) * 2010-08-11 2013-03-21 한국전기연구원 디지털 얀을 이용하여 직조된 무선 발열 섬유
DE202011110107U1 (de) * 2011-11-17 2013-02-19 W.E.T. Automotive Systems Ag Temperier-Einrichtung
US10314111B2 (en) 2013-05-02 2019-06-04 Gentherm Gmbh Liquid resistant heating element
KR101381073B1 (ko) * 2013-11-19 2014-04-04 송성진 신체교정과 온열치료를 겸한 기능성 의자
US10279650B2 (en) * 2015-01-27 2019-05-07 Ford Global Technologies, Llc Adaptive vehicle climate control system and method
JP7117581B2 (ja) * 2018-03-30 2022-08-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 車両用シートヒータ及び車両用シート
JP7035947B2 (ja) * 2018-10-09 2022-03-15 株式会社デンソー シートヒータ装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61206408A (ja) * 1985-03-12 1986-09-12 松下電器産業株式会社 車輛用シ−トヒ−タ
JPS63203114A (ja) * 1987-02-19 1988-08-23 松下電器産業株式会社 車両用シ−トヒ−タ装置
JP2003109721A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd シートヒータ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE450072B (sv) * 1985-10-07 1987-06-01 Mekania Verken Ab Anordning for frankoppling av en termostatstyrd vermeavgivande enhet efter ett forutbestemt antal temperaturpendlingar
DE4116618A1 (de) * 1991-05-22 1992-11-26 Braun Ag Durchlauferhitzer fuer eine maschine zur herstellung von bruehgetraenken
DE19752135A1 (de) * 1997-11-25 1999-06-17 Bosch Gmbh Robert Verfahren zur Heizstromregelung und Sitzheizungsregelschaltung
EP1311407B1 (en) 2000-07-17 2006-06-28 Kongsberg Automotive AB Vehicle Seat Heating Arrangement and Method for Manufacturing Such an Arrangement
JP4202071B2 (ja) 2001-09-20 2008-12-24 株式会社クラベ シートヒータとシートヒータの製造方法
JP2003217796A (ja) 2002-01-24 2003-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 車輌用シートヒータ
WO2005084493A1 (ja) 2004-03-05 2005-09-15 Kurabe Industrial Co., Ltd. 通風装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61206408A (ja) * 1985-03-12 1986-09-12 松下電器産業株式会社 車輛用シ−トヒ−タ
JPS63203114A (ja) * 1987-02-19 1988-08-23 松下電器産業株式会社 車両用シ−トヒ−タ装置
JP2003109721A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd シートヒータ

Also Published As

Publication number Publication date
US20090032518A1 (en) 2009-02-05
JPWO2007102500A1 (ja) 2009-07-23
KR20080100450A (ko) 2008-11-18
KR101347020B1 (ko) 2014-01-03
WO2007102500A1 (ja) 2007-09-13
US9139119B2 (en) 2015-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4999835B2 (ja) 採暖器具及び車両座席用採暖装置
JP5116470B2 (ja) 座席用採暖装置
JP5072826B2 (ja) 採暖器具及び車両座席用採暖装置
KR101768961B1 (ko) 온도 조절 제어 장치
JP6376286B2 (ja) ヒータ装置
JP5954235B2 (ja) ヒータ装置
JP2010111251A (ja) 車両用暖房装置
JPH0471182A (ja) 車両用暖房装置
JPH0473883A (ja) 車両用暖房装置
CN109479342A (zh) 用于机动车的具有辐射加热装置的加热系统和用于运行辐射加热装置的方法
JP2012147970A (ja) 座席ヒータ
JP2020038809A (ja) ヒータ装置
JPH10339078A (ja) 扉による暖房方法及び暖房用ヒータ付扉
JPH08145809A (ja) 複合温度検知器
JPS6146476A (ja) アクチユエ−タ素子
WO2018061702A1 (ja) 輻射ヒータ装置
CN103228835A (zh) 用于家用器具的门锁定装置
JP2004214000A (ja) 車載用温度調節装置
JPH08128659A (ja) 床暖房パネル
JPS6146478A (ja) アクチユエ−タ
JPH11131549A (ja) 床暖房付浴室洗い場
JPH0349182A (ja) 採暖器具
JPH02165590A (ja) コード状発熱体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120501

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4999835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350