JP4998428B2 - 予混合圧縮自着火機関における故障診断装置 - Google Patents

予混合圧縮自着火機関における故障診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4998428B2
JP4998428B2 JP2008261766A JP2008261766A JP4998428B2 JP 4998428 B2 JP4998428 B2 JP 4998428B2 JP 2008261766 A JP2008261766 A JP 2008261766A JP 2008261766 A JP2008261766 A JP 2008261766A JP 4998428 B2 JP4998428 B2 JP 4998428B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
exhaust
variable valve
timing
combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008261766A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009108854A (ja
Inventor
裕史 葛山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2008261766A priority Critical patent/JP4998428B2/ja
Priority to DE102008042717.9A priority patent/DE102008042717B4/de
Priority to US12/287,569 priority patent/US8036855B2/en
Priority to KR1020080099468A priority patent/KR100982687B1/ko
Priority to CN2008101674788A priority patent/CN101408119B/zh
Publication of JP2009108854A publication Critical patent/JP2009108854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4998428B2 publication Critical patent/JP4998428B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

本発明は、燃料と空気とを混合させた混合気を燃焼室で圧縮して自着火させる予混合圧縮自着火機関における故障診断装置に関する。
内燃機関の運転状態に応じて吸気弁あるいは排気弁のバルブタイミングを切り換える可変バルブタイミング機構は、従来より知られている(例えば、特許文献1,2参照)。可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関においては、可変バルブタイミング機構に不具合が生じた場合には、実際のバルブタイミングと所望のバルブタイミングとが一致せず、運転性能が低下するおそれがある。
特許文献1,2では、可変バルブタイミング機構の故障の有無を診断する手段が開示されている。特許文献1では、バルブタイミングの切り換え信号と、検出された吸入空気量信号との比較に基づいて、可変バルブタイミング機構の故障の有無の診断が行われる。
特許文献2では、吸気脈動検出手段によって検出された脈動レベルと、内燃機関の運転条件毎に設定される所定の脈動レベルとの比較に基づいて、可変バルブタイミング機構の故障の有無の診断が行われる。
予混合圧縮自着火機関(例えば特許文献3参照)は、NOxの発生が少なく、煤が殆ど発生しないという優れた内燃機関であるが、火花点火方式の内燃機関に比べて失火やノッキングが生じやすいという欠点がある。そのため、特許文献3に開示のように、予混合圧縮自着火機関では、必要に応じて火花点火を行なったり、燃焼室に排気ガスを残留あるいは燃焼室に排気ガスを再吸入させ、排気ガスの熱を利用して圧縮自着火燃焼を起こしやすくするといった対策が図られる。この場合、圧縮自着火時と火花点火時とでは適正なバルブタイミングが異なるため、可変バルブタイミング機構が必要となる。
特開平3−9010号公報 特開平6−317117号公報 特開2005−315126号公報
しかし、特許文献1,2では、圧縮自着火と火花点火とを併用する予混合圧縮自着火機関に適した故障有無の診断は開示されていない。
本発明は、吸気弁の開閉期間を変更可能な吸気側可変動弁機構と、排気弁の開閉期間を変更可能な排気側可変動弁機構とを用いて内部EGRを行なう予混合圧縮自着火機関における故障有無の診断に適した故障診断装置を提供することを目的とする。
本発明は、吸気弁の開閉期間を変更可能な吸気側可変動弁機構と、排気弁の開閉期間を変更可能な排気側可変動弁機構とを備え、内部EGRを伴う圧縮自着火燃焼と、火花点火燃焼とに切り換え可能な予混合圧縮自着火機関における故障診断装置を対象とし、請求項1の発明は、前記燃焼室内へ吸入される前記混合気の吸気流量を検出する吸気流量検出手段と、吸気流量検出手段によって検出された吸気流量の変動情報に基づいて前記吸気側可変動弁機構及び前記排気側可変動弁機構の故障の有無を判定する判定手段とを備え、前記判定手段は、前記火花点火燃焼から前記圧縮自着火燃焼への切り換え情報と、前記吸気流量の変動情報と、予め設定された第1基準変動情報とに基づいて、前記故障の有無を判定し、前記圧縮自着火燃焼から前記火花点火燃焼への切り換え情報と、前記吸気流量の変動情報と、予め設定された第2基準変動情報とに基づいて、前記故障の有無を判定することを特徴とする。
ここにおける「内部EGRを行なう」とは、排気行程途中で排気弁を閉じて既燃焼ガスの一部を燃焼室内に閉じ込め、閉じ込められた既燃焼ガスと、次の燃焼サイクルで新たに燃焼室に供給される新気とを混合することである。
吸気流量の変動情報は、例えば吸気流量の検出された最大値あるいは検出された吸気流量の立ち上がり開始時期である。火花点火燃焼から圧縮自着火燃焼への切り換えが行われるタイミング以後に検出された吸気流量の変動情報が第1基準変動情報に比べて不適切である場合、判定手段は、吸気側可変動弁機構又は排気側可変動弁機構の故障発生有りの判定を行なう。圧縮自着火燃焼から火花点火燃焼への切り換えが行われるタイミング以後に検出された吸気流量の変動情報が第2基準変動情報に比べて不適切である場合、判定手段は、吸気側可変動弁機構又は排気側可変動弁機構の故障発生有りの判定を行なう。このような判定が行われることにより、失火等の不具合を回避することができる。
好適な例では、前記判定手段は、前記火花点火燃焼から前記圧縮自着火燃焼への切り換え後に検出された前記吸気流量の最大値と、予め設定された第1基準最大値との比較に基づいて、前記排気側可変動弁機構の故障の有無を判定する。
火花点火燃焼から圧縮自着火燃焼への切り換えが行われるタイミング以後に検出された吸気流量の最大値が第1基準最大値に比べて大きい場合、判定手段は、排気側可変動弁機構の故障発生有りの判定を行なう。
好適な例では、前記判定手段は、前記火花点火燃焼から前記圧縮自着火燃焼への切り換え後に検出された前記吸気流量の立ち上がり開始時期と、予め設定された第1基準開始時期との比較に基づいて、前記吸気側可変動弁機構の故障の有無を判定する。
火花点火燃焼から圧縮自着火燃焼への切り換えが行われるタイミング以後に検出された吸気流量の立ち上がり開始時期が第1基準開始時期に比べて早い場合、判定手段は、吸気側可変動弁機構の故障発生有りの判定を行なう。
好適な例では、請求項3において、前記判定手段は、前記立ち上がり開始時期と前記第1基準開始時期との比較、及び前記立ち上がり開始の後に検出された前記吸気流量の最大値と予め設定された第1基準最大値との比較に基づいて、前記吸気側可変動弁機構の故障の有無を判定する。
このような判定は、吸気側可変動弁機構の故障の有無の誤判定を回避する上で有効である。
好適な例では、前記判定手段は、前記圧縮自着火燃焼から前記火花点火燃焼への切り換えが行われるタイミング以後に検出された前記吸気流量の立ち上がり開始時期と、予め設定された第2基準開始時期との比較に基づいて、前記排気側可変動弁機構の故障の有無を判定する。
圧縮自着火燃焼から火花点火燃焼への切り換えが行われるタイミング以後に検出された吸気流量の立ち上がり開始時期が第2基準開始時期に比べて早い場合、判定手段は、排気側可変動弁機構の故障発生有りの判定を行なう。
好適な例では、請求項5において、前記判定手段は、前記立ち上がり開始時期と前記第2基準開始時期との比較、及び前記立ち上がり開始の後に検出された前記吸気流量の最大値と予め設定された第2基準最大値との比較に基づいて、前記排気側可変動弁機構の故障の有無を判定する。
このような判定は、排気側可変動弁機構の故障の有無を判定誤判定を回避する上で有効である。
好適な例では、請求項6において、前記判定手段は、前記立ち上がり開始時期が前記第2基準開始時期よりも早い場合には、前記排気側可変動弁機構の故障発生有りの判定を行なう。
好適な例では、請求項6において、前記判定手段は、前記立ち上がり開始時期が前記第2基準開始時期よりも遅い場合には、前記吸気側可変動弁機構の故障発生有りの判定を行なう。
好適な例では、前記吸気側可変動弁機構は、吸気カム軸に止着された火花点火燃焼用の吸気カムと圧縮自着火燃焼用の吸気カムとを備えた吸気側可変動弁機構であり、前記吸気側可変動弁機構は、前記火花点火燃焼用の吸気カムの動きを前記吸気弁に伝える第1吸気タイミング状態と、前記圧縮自着火燃焼用の吸気カムの動きを前記吸気弁に伝える第2吸気タイミング状態とに切り換え可能であり、前記排気側可変動弁機構は、排気カム軸に止着された火花点火燃焼用の排気カムと圧縮自着火燃焼用の排気カムとを備えた排気側可変動弁機構であり、前記排気側可変動弁機構は、前記火花点火燃焼用の排気カムの動きを前記排気弁に伝える第1排気タイミング状態と、前記圧縮自着火燃焼用の排気カムの動きを前記排気弁に伝える第2排気タイミング状態とに切り換え可能であり、前記吸気カム軸を進角又は遅角させるための吸気側可変バルブタイミング機構及び前記排気カム軸を進角又は遅角させるための排気側可変バルブタイミング機構が備えられており、前記判定手段が故障有りの判定を行なった場合には故障対策用の燃焼制御を行なう制御手段が備えられている。
好適な例では、前記判定手段が請求項2における故障有りの判定を行なった場合、前記制御手段は、火花点火を継続すると共に、火花点火時期を遅らせ、圧縮自着火燃焼から火花点火燃焼へ戻す制御を行なう。
火花点火燃焼から圧縮自着火燃焼への切り換えの際に排気側可変動弁機構が故障をしていると、内部EGRが行われず、一方で、吸気バルブがピストン下降し、筒内が負圧になった状態で開くため、断熱圧縮により吸気が過熱され、着火が早過ぎるようになる。火花点火時期を遅らせる制御は、早過ぎる着火を防止する。
好適な例では、前記判定手段が請求項3及び請求項4のいずれか1項における故障有りの判定を行なった場合、前記制御手段は、火花点火を継続すると共に、圧縮自着火燃焼から火花点火燃焼へ戻す制御を行なう。
火花点火燃焼から圧縮自着火燃焼への切り換えの際に吸気側可変動弁機構が故障をしていると、内部EGRによる燃焼室内の排気ガスが吸気経路側に吹き返した後に再吸入される。そのため、圧縮自着火燃焼での排気の吹き返しにより、エアフロー値の立ち上がりが早くなる。且つ、燃焼室内の温度が低下して燃焼が不安定になる。火花点火を継続すると共に、圧縮自着火燃焼から火花点火燃焼へ戻す制御は、燃焼不安定を防止する。
好適な例では、前記判定手段が請求項7における故障有りの判定を行なった場合、前記制御手段は、前記排気弁の開閉タイミングを遅らせる制御と、前記吸気弁の開閉タイミングを早める制御と、火花点火時期を早める制御とを行なう。
圧縮自着火燃焼から火花点火燃焼への切り換えの際に排気側可変動弁機構が故障をしていると、内部EGRによる燃焼室内の排気ガスが吸気経路側に吹き返した後に再吸入される。そのため、火花点火燃焼での排気の吹き返しにより、エアフロー値の立ち上がりが早くなる。且つ、内部EGRによる吸気加熱により自着火やノッキングが発生する可能性がある。排気弁の開閉タイミングを遅らせる制御は、内部EGR量を減らし、吸気弁の開閉タイミングを早める制御は、他の燃焼室へも若干の内部EGR量を入れ、同じような筒内環境にする火花点火時期を早める制御は、EGR増加による火炎伝播燃焼の燃焼不安定を防止する。
好適な例では、前記判定手段が請求項8における故障有りの判定を行なった場合、前記制御手段は、火花点火時期を遅らせる制御と、前記吸気弁の開閉タイミングを早める制御と、火花点火時期を早める制御とを行なう。
圧縮自着火燃焼から火花点火燃焼への切り換えの際に吸気側可変動弁機構が故障をしていると、火花点火燃焼での吸気弁の開タイミングが遅れ、吸入空気量が減少する。火花点火時期を遅らせる制御は、一方で、吸気バルブがピストン下降し、筒内が負圧になった状態で開くため,断熱圧縮により吸気が過熱され、吸入空気量減による燃焼室内の加熱(吸気加熱)に起因する火花点火且つ自着火という点火アシスト自着火の発生を抑制し、吸気弁の開閉タイミングを早める制御、及び一時的に遅角していたものを戻す制御は、吸気加熱を低減する。
本発明は、吸気側可変動弁機構と排気側可変動弁機構とを用いて内部EGRを行なう予混合圧縮自着火機関における故障有無の診断に適した故障診断装置を提供できるという優れた効果を奏する。
以下、定置式の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置に本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、シリンダブロック11に形成された気筒111にはピストン12が往復動可能に収容されている。気筒111内に燃焼室112を区画するピストン12は、コネクティングロッド13を介してクランク軸14に連結されている。ピストン12の往復運動は、コネクティングロッド13を介してクランク軸14の回転運動に変換される。シリンダは、クランク軸14の軸方向に複数直列に配設されているが、以下においては気筒111に関してのみ説明する。
シリンダブロック11にはシリンダヘッド15が連結されている。シリンダヘッド15には一対の吸気ポート151A,151B及び一対の排気ポート152A,152Bが形成されている。吸気ポート151Aは、シリンダヘッド15に装着された吸気弁16Aによって開閉され、吸気ポート151Bは、シリンダヘッド15に装着された吸気弁16Bによって開閉される。排気ポート152Aは、シリンダヘッド15に装着された排気弁17Aによって開閉され、排気ポート152Bは、シリンダヘッド15に装着された排気弁17Bによって開閉される。排気ポート152A,152Bには排気通路43が接続されている。
燃焼室112に臨むシリンダヘッド15の内側にはスパークプラグ18が装着されている。スパークプラグ18は、燃焼室112内で火花を発生(点火)する。スパークプラグ18の点火は、制御コンピュータCによって制御される。
図2(a)に示すように、シリンダヘッド15の上方には吸気カム軸19及び排気カム軸20が配設されている。吸気カム軸19には一対の低リフト吸気カム21及び高リフト吸気カム22が設けられており、排気カム軸20には一対の低リフト排気カム23及び高リフト排気カム24が設けられている。低リフト吸気カム21は、低リフト吸気カムレバー25A〔図1(a)参照〕を駆動可能であり、高リフト吸気カム22は、高リフト吸気カムレバー25B〔図1(b)参照〕を駆動可能である。低リフト排気カム23は、低リフト排気カムレバー26A〔図1(a)参照〕を駆動可能であり、高リフト排気カム24は、高リフト排気カムレバー26B〔図1(b)参照〕を駆動可能である。
図3は、排気カム軸20、低リフト排気カム23、高リフト排気カム24、高リフト排気カムレバー26B及び低リフト排気カムレバー26Aを備えた排気側可変動弁機構27を示す。高リフト排気カムレバー26Bは、低リフト排気カムレバー26Aから切り離し可能である。排気側可変動弁機構27には油圧供給調整機構28から油圧が供給可能である。油圧供給調整機構28から排気側可変動弁機構27へ油圧が供給されると、高リフト排気カムレバー26Bが低リフト排気カムレバー26Aに連結され、高リフト排気カムレバー26Bは、高リフト排気カム24によって駆動される。図2(b)における曲線D1は、高リフト排気カムレバー26Bが低リフト排気カムレバー26Aに連結された状態で高リフト排気カムレバー26Bが駆動されたときの、排気弁17A,17Bの開閉タイミングの一例を示す。油圧供給調整機構28から排気側可変動弁機構27への油圧供給状態は、火花点火燃焼用の高リフト排気カム24の動きを排気弁17A,17Bに伝える第1排気タイミング状態である。
油圧供給調整機構28から排気側可変動弁機構27へ油圧供給が停止されると、高リフト排気カムレバー26Bが低リフト排気カムレバー26Aから切り離される。これにより、高リフト排気カムレバー26Bが空揺動し、低リフト排気カムレバー26Aは、低リフト排気カム23によって駆動される。図2(c)における曲線D2は、高リフト排気カムレバー26Bが低リフト排気カムレバー26Aから切り離された状態で低リフト排気カムレバー26Aが駆動されたときの、排気弁17A,17Bの開閉タイミングの一例を示す。油圧供給調整機構28から排気側可変動弁機構27への油圧供給停止状態は、圧縮自着火燃焼用の低リフト排気カム23の動きを排気弁17A,17Bに伝える第2排気タイミング状態である。
図2(a)に示す吸気カム軸19、一対の低リフト吸気カム21、高リフト吸気カム22、低リフト吸気カムレバー25A及び高リフト吸気カムレバー25Bは、排気側可変動弁機構27と同様の吸気側可変動弁機構29を構成しており、高リフト吸気カムレバー25Bは、低リフト吸気カムレバー25Aから切り離し可能である。吸気側可変動弁機構29には油圧供給調整機構28から油圧が供給可能である。油圧供給調整機構28から吸気側可変動弁機構29へ油圧が供給されると、高リフト吸気カムレバー25Bが低リフト吸気カムレバー25Aに連結され、高リフト吸気カムレバー25Bは、高リフト吸気カム22によって駆動される。図2(b)における曲線E1は、高リフト吸気カムレバー25Bが低リフト吸気カムレバー25Aに連結された状態で高リフト吸気カムレバー25Bが駆動されたときの、吸気弁16A,16Bの開閉タイミングの一例を示す。油圧供給調整機構28から吸気側可変動弁機構29への油圧供給状態は、火花点火燃焼用の高リフト吸気カム22の動きを吸気弁16A,16Bに伝える第1吸気タイミング状態である。
油圧供給調整機構28から吸気側可変動弁機構29への油圧供給が停止されると、高リフト吸気カムレバー25Bが低リフト吸気カムレバー25Aから切り離される。これにより、高リフト吸気カムレバー25Bが空揺動し、低リフト吸気カムレバー25Aは、低リフト吸気カム21によって駆動される。図2(c)における曲線E2は、高リフト吸気カムレバー25Bが低リフト排気カムレバー26Aから切り離された状態で低リフト吸気カムレバー25Aが駆動されたときの、吸気弁16A,16Bの開閉タイミングの一例を示す。油圧供給調整機構28から吸気側可変動弁機構29への油圧供給停止状態は、圧縮自着火燃焼用の低リフト吸気カム21の動きを吸気弁16A,16Bに伝える第2吸気タイミング状態である。
油圧供給調整機構28は、制御コンピュータCの制御を受ける。
吸気カム軸19の端部側には公知の油圧式の吸気側可変バルブタイミング機構31(以下、吸気側VVT31と記す)が設けられており、排気カム軸20の端部側には公知の油圧式の排気側可変バルブタイミング機構32(排気側VVT32と記す)が設けられている。吸気側VVT31は、クランク軸14の回転駆動力を吸気カム軸19に伝達し、かつ油圧によって吸気カム軸19の回転位相を変更可能な構成となっている。排気側VVT32は、クランク軸14の回転駆動力を排気カム軸20に伝達し、かつ油圧によって排気カム軸20の回転位相を変更可能な構成となっている。
吸気側VVT31には油圧供給調整機構30Sが油圧通路を介して接続されており、排気側VVT32には油圧供給調整機構30Eが油圧通路を介して接続されている。油圧供給調整機構30Sは、吸気カム軸19の回転位相を調整している吸気側VVT31の調整状態を規定し、油圧供給調整機構30Eは、排気カム軸20の回転位相を調整している排気側VVT32の調整状態を規定する。油圧供給調整機構30S,30Eは、制御コンピュータCの制御を受ける。
図1(a)に示すように、吸気ポート151A,151Bに接続された吸気通路33には噴射ノズル34が接続されている。噴射ノズル34は、燃料供給通路35及び電磁式の流量制御弁36を介して図示しない燃料供給源に接続されている。燃料は、天然ガスである。噴射ノズル34は、吸気通路33内に燃料を噴射する。流量制御弁36は、制御コンピュータCの制御を受ける。
噴射ノズル34の設置位置よりも上流の吸気通路33にはスロットル弁37が設けられている。スロットル弁37は、電動モータ371によって開度変更される。電動モータ371は、制御コンピュータCの制御を受ける。スロットル弁37は、エアクリーナ39を介して吸気通路33に吸入される空気の吸気流量を規制する。噴射ノズル34から噴射された燃料は、吸気通路33に吸気された空気と混合される。空気と燃料との混合気は、ピストン12が上死点から下死点に向かう行程の時に吸気ポート151A,151Bが開いていると、燃焼室112へ吸入される。燃焼室112へ吸入された混合気は、ピストン12が下死点から上死点に向かう行程の時に、排気ポート152A,152Bが閉じていると、圧縮される。
スロットル弁37の開度は、スロットル開度検出器38によって検出される。スロットル開度検出器38によって検出されたスロットル開度の情報は、制御コンピュータCに送られる。
制御コンピュータCには運転状態検出手段40、クランク角度検出器41及びエアフローメータ42が信号接続されている。運転状態検出手段40は、所望のエンジン負荷(本実施形態ではスロットル開度)及びエンジン回転数を制御コンピュータCに入力するものである。制御コンピュータCは、入力設定されたエンジン負荷及びエンジン回転数となるように、電動モータ371、流量制御弁36、油圧供給調整機構28,30S,30E、スパークプラグ18を制御する。制御コンピュータCは、クランク角度検出器41によって検出されたクランク角度の情報に基づいてエンジン回転数を算出する。吸気流量検出手段であるエアフローメータ42は、検出した吸気流量情報を制御コンピュータCへ送る。
制御コンピュータCは、図4にグラフで示す(エンジン負荷−エンジン回転数)のマップMを記憶している。制御コンピュータCは、運転状態検出手段40によって入力設定されるエンジン負荷F及びエンジン回転数Nの組〔以下、設定組(F,N)という〕がマップMにおける領域S,Hのうちのどの領域にあるかを判定する。設定組(F,N)は、クランク角度360°毎に1回入力設定される。領域Sは、スパークプラグ18を点火させることによって、燃焼室112内の混合気を燃焼させる領域であり、領域Hは、圧縮自着火燃焼が可能な領域である。
排気側可変動弁機構27及び吸気側可変動弁機構29が正常に機能している場合、設定組(F,N)が領域Sに含まれる場合には、制御コンピュータCは、油圧供給調整機構28を油圧供給状態に制御すると共に、スパークプラグ18を所定タイミングで点火させる制御を行なう。つまり、領域Sでは火花点火燃焼(以下、SI燃焼という)が行われる。油圧供給調整機構28が油圧供給状態に制御されると、高リフト排気カム24のカムプロフィルに応じた高リフト排気カムレバー26Bの揺動が排気弁17A,17Bに伝えられ、排気弁17A,17Bが図2(b)に示す開閉タイミングD1で開閉する。高リフト排気カム24は、火花点火燃焼用の排気カムである。又、高リフト吸気カム22のカムプロフィルに応じた高リフト吸気カムレバー25Bの揺動が吸気弁16A,16Bに伝えられ、吸気弁16A,16Bが図2(b)に示す開閉タイミングE1で開閉する。高リフト吸気カム22は、火花点火燃焼用の吸気カムである。
排気側可変動弁機構27及び吸気側可変動弁機構29が正常に機能している場合、設定組(F,N)が領域Hに含まれる場合には、制御コンピュータCは、油圧供給調整機構28を油圧供給停止状態に制御すると共に、スパークプラグ18を点火させない制御を行なう。つまり、領域Hでは圧縮自着火燃焼(以下、HCCI燃焼という)が行われる。油圧供給調整機構28が油圧供給停止状態に制御されると、低リフト排気カム23のカムプロフィルに応じた低リフト排気カムレバー26Aの揺動が排気弁17A,17Bに伝えられ、排気弁17A,17Bが図2(c)に示す開閉タイミングD2で開閉する。低リフト排気カム23は、圧縮自着火燃焼用の排気カムである。又、低リフト吸気カム21のカムプロフィルに応じた低リフト吸気カムレバー25Aの揺動が吸気弁16A,16Bに伝えられ、吸気弁16A,16Bが図2(c)に示す開閉タイミングE2で開閉する。低リフト吸気カム21は、圧縮自着火燃焼用の吸気カムである。
図6は、SI燃焼とHCCI燃焼との切り換えを制御する切り換え制御プログラムを示すフローチャートであり、図7及び図8は、排気側可変動弁機構27あるいは吸気側可変動弁機構29が故障したか否かを診断するための故障診断プログラムを示すフローチャートである。制御コンピュータCは、図6のフローチャートで示す切り換え制御プログラムに基づいて切り換え制御を行ない、又、図7,8のフローチャートで示す故障診断プログラムに基づいて故障診断制御を行なう。以下、図6に示すフローチャートに基づいて切り換え制御を説明する。
制御コンピュータCは、設定組(F,N)が領域Sにあるか否かを判断している(ステップS1)。設定組(F,N)が領域Sにない場合(ステップS1においてNO)、制御コンピュータCは、前回の設定組(F,N)が領域Sにあったか否かを判断する(ステップS2)。前回の設定組(F,N)が領域Sになかった場合(ステップS2においてNO)、制御コンピュータCは、ステップS6へ移行する。
前回の設定組(F,N)が領域Sにあった場合(ステップS2においてYES)、制御コンピュータCは、油圧供給調整機構28を油圧供給状態から油圧供給停止状態への切り換えを指令する(ステップS3)。この切り換え指令により油圧供給調整機構28が油圧供給状態から油圧供給停止状態へ切り換えられる。
ステップS1においてYESの場合〔設定組(F,N)が領域Sにある場合〕、制御コンピュータCは、前回の設定組(F,N)が領域Hにあったか否かを判断する(ステップS4)。前回の設定組(F,N)が領域Hになかった場合(ステップS4においてNO)、制御コンピュータCは、ステップS6へ移行する。
前回の設定組(F,N)が領域Hにあった場合(ステップS4においてYES)、制御コンピュータCは、油圧供給調整機構28を油圧供給停止状態から油圧供給状態への切り換えを指令する(ステップS5)。この切り換え指令により油圧供給調整機構28が油圧供給停止状態から油圧供給状態へ切り換えられる。
ステップS2においてNOの場合(前回の設定組(F,N)が領域Sになかった場合)、又は、ステップS4においてNOの場合(前回の設定組(F,N)が領域Hになかった場合)、制御コンピュータCは、ステップS1の開始から所定時間(例えば数10μ秒)が経過したか否かを判断する(ステップS6)。所定時間が経過していない場合(ステップS6においてNO)、制御コンピュータCは、ステップS1へ移行する。所定時間が経過した場合(ステップS6においてYES)、制御コンピュータCは、新たな制御サイクルの開始としてのステップS1へ移行する。
次に、図7,8に示すフローチャートに基づいて故障診断制御を説明する。
制御コンピュータCは、前記した切り換え指令の有無を判断する(ステップS11)。切り換え指令がない場合(ステップS11においてNO)、制御コンピュータCは、ステップS11の開始からエンジン回転が基準サイクル数(エンジン1回転を1サイクルとする)だけ経過したか否かを判断する(ステップS26)。基準サイクル数は、エンジン回転数に応じて設定されている。基準サイクル数だけ経過していない場合、制御コンピュータCは、ステップS11へ移行する。
ステップS11においてYESの場合(切り換え指令がある場合)、制御コンピュータCは、エアフローメータ42によって検出された吸気流量の変動情報に基づいて、吸気側可変動弁機構29及び排気側可変動弁機構27の異常有無の判断を行なう。
図5(a),(b)のグラフに実線で示す波形Go及び図5(c),(d)のグラフに鎖線で示す波形Goは、吸気側可変動弁機構29及び排気側可変動弁機構27に異常がなく、且つSI燃焼が行われる場合に、エアフローメータ42によって検出される吸気流量の変動を表す。図5(a),(b),(c),(d)のグラフにおける横軸は、時間を表し、縦軸は、検出吸気流量を表す。時刻Toは、油圧供給調整機構28が油圧供給状態から油圧供給停止状態へ、又は油圧供給停止状態から油圧供給状態へ切り換えられる時刻を表す。
図5(a),(b)のグラフに鎖線で示す波形Ho及び図5(c),(d)のグラフに実線で示す波形Hoは、吸気側可変動弁機構29及び排気側可変動弁機構27に異常がなく、且つHCCI燃焼が行われる場合に、エアフローメータ42によって検出される吸気流量の変動を表す。
図5(a)のグラフにおける波形H1は、油圧供給調整機構28が油圧供給状態から油圧供給停止状態へ切り換えられた際に、つまりSI燃焼(火花点火燃焼)からHCCI燃焼(圧縮自着火燃焼)へ切り換えられた際に、排気側可変動弁機構27に異常があった場合に、エアフローメータ42によって検出された吸気流量の変動の一例を表す。ここにおける排気側可変動弁機構27の異常とは、油圧供給調整機構28が油圧供給状態から油圧供給停止状態へ切り換えられたにも関わらず、排気弁17A,17Bが低リフト排気カム23のカムプロフィルに応じた開閉タイミングD2で駆動されないで高リフト排気カム24のカムプロフィルに応じた開閉タイミングD1で駆動されてしまうという異常である。
図5(e)のタイミングチャートに実線で示す曲線D1,E2は、図5(a)に示す異常状況における排気弁17A,17Bの開閉タイミング及び吸気弁16A,16Bの開閉タイミングを表す。このような異常の発生が生じた場合には、内部EGRが行われず、一方で、吸気バルブがピストン下降し、筒内が負圧になった状態で開くため、断熱圧縮により吸気が加熱され、圧縮自着火燃焼での吸気流量が過大になり、着火が早過ぎるようになる。
図5(b)のグラフにおける波形H2は、油圧供給調整機構28が油圧供給状態から油圧供給停止状態へ切り換えられた際に、つまりSI燃焼(火花点火燃焼)からHCCI燃焼(圧縮自着火燃焼)へ切り換えられた際に、吸気側可変動弁機構29に異常があった場合に、エアフローメータ42によって検出された吸気流量の変動の一例を表す。ここにおける吸気側可変動弁機構29の異常とは、油圧供給調整機構28が油圧供給状態から油圧供給停止状態へ切り換えられたにも関わらず、吸気弁16A,16Bが低リフト吸気カム21のカムプロフィルに応じた開閉タイミングE2で駆動されないで高リフト吸気カム22のカムプロフィルに応じた開閉タイミングE1で駆動されてしまうという異常である。
図5(f)のタイミングチャートに実線で示す曲線D2,E1は、図5(b)に示す異常状況における排気弁17A,17Bの開閉タイミング及び吸気弁16A,16Bの開閉タイミングを表す。このような異常の発生が生じた場合には、内部EGRによる燃焼室内の排気ガスが吸気経路側に吹き返した後に再吸入される。そのため、圧縮自着火燃焼での吸入空気の立ち上がり開始時期が早まり、且つ燃焼室112内の温度が低下して燃焼が不安定になる。
ステップS11においてYESの場合(切り換え指令がある場合)、制御コンピュータCは、切り換え指令が油圧供給状態から油圧供給停止状態への切り換えか否かを判断する(ステップ12)。切り換え指令が油圧供給状態から油圧供給停止状態への切り換えである場合(ステップS12においてYES)、制御コンピュータCは、図5(a),(b)において油圧供給調整機構28が油圧供給状態から油圧供給停止状態へ切り換えられた時期To以後に検出された吸気流量の最大値Mxと、予め設定された基準最大値M2との大小比較、及び時期To以後に検出された吸気流量の立ち上がり開始時期Txと予め設定された基準開始時期T1との早さ比較を行なう(ステップS13)。ステップS13は、SI燃焼からHCCI燃焼への切り換えの際に吸気側可変動弁機構29が故障しているか否かを判定するステップである。M2≧Mx又はT1≦Txという判定は、吸気側可変動弁機構29が故障していないという判定であり、M2<Mx且つT1>Txという判定は、吸気側可変動弁機構29が故障しているという判定である。基準最大値M2は、第1基準変動情報としての第1基準最大値であり、基準開始時期T1は、第1基準変動情報としての第1基準開始時期である。
M2≧Mx又はT1≦Txの場合(ステップS13においてNO)、制御コンピュータCは、時期To以後に検出された吸気流量の最大値Mxと、予め設定された基準最大値M1(>M2)との大小比較を行なう(ステップS17)。ステップS17は、SI燃焼からHCCI燃焼への切り換えの際に排気側可変動弁機構27が故障しているか否かを判定するステップである。M1≧Mxの判定は、排気側可変動弁機構27が故障していないという判定であり、M1<Mxの判定は、排気側可変動弁機構27が故障しているという判定である。基準最大値M1は、第1基準変動情報としての第1基準最大値である。
M1≧Mxの場合(ステップS17においてNO)、制御コンピュータCは、新たな制御サイクルの開始としてのステップS11へ移行する。
M1<Mxの場合(ステップS17においてYES)、制御コンピュータCは、スパークプラグ18の点火を継続させる(ステップS18)。スパークプラグ18の点火の継続は、火花点火でHCCI燃焼をアシストして異常燃焼及び失火を防止する。そして、制御コンピュータCは、スパークプラグ18の点火時期を遅角させる(ステップS19)。スパークプラグ18の点火時期の遅角は、早すぎる着火を抑制する。その後、制御コンピュータCは、油圧供給調整機構28を油圧供給停止状態から油圧供給状態へ切り換える(ステップS15)。
ステップS15の処理後、制御コンピュータCは、SI燃焼を行なわせる(ステップS16)。
ステップS13においてYESの場合(M2<Mx且つT1>Txの場合)、制御コンピュータCは、スパークプラグ18の点火を継続させる(ステップS14)。スパークプラグ18の点火の継続は、火花点火でHCCI燃焼をアシストして異常燃焼及び失火を防止する。その後、制御コンピュータCは、油圧供給調整機構28を油圧供給停止状態から油圧供給状態へ切り換える(ステップS15)。
ステップS15の処理後、制御コンピュータCは、SI燃焼を行なわせる(ステップS16)。
ステップS16の処理後、制御コンピュータCは、新たな制御サイクルの開始としてのステップS11へ移行する。
ステップS12においてNOの場合(切り換え指令が油圧供給停止状態から油圧供給状態への切り換えの場合)、制御コンピュータCは、吸気側可変動弁機構29及び排気側可変動弁機構27の異常有無の判断を行なう。制御コンピュータCは、エアフローメータ42によって検出された吸気流量の変動情報に基づいて、吸気側可変動弁機構29又は排気側可変動弁機構27の異常有無の判断を行なう。
図5(c)のグラフにおける波形G1は、油圧供給調整機構28が油圧供給停止状態から油圧供給状態へ切り換えられた際に、つまりHCCI燃焼(圧縮自着火燃焼)からSI燃焼(火花点火燃焼)へ切り換えられた際に、排気側可変動弁機構27に異常があった場合に、エアフローメータ42によって検出された吸気流量の変動の一例を表す。ここにおける排気側可変動弁機構27の異常とは、油圧供給調整機構28が油圧供給停止状態から油圧供給状態へ切り換えられたにも関わらず、排気弁17A,17Bが高リフト排気カム24のカムプロフィルに応じた開閉タイミングD1で駆動されないで低リフト排気カム23のカムプロフィルに応じた開閉タイミングD2で駆動されてしまうという異常である。
図5(g)のタイミングチャートに実線で示す曲線D2,E1は、図5(c)に示す異常状況における排気弁17A,17Bの開閉タイミング及び吸気弁16A,16Bの開閉タイミングを表す。このような異常の発生が生じた場合には、内部EGRによる燃焼室112内の排気ガスが吸気通路33側に吹き返した後に再吸入される。そのため、火花点火燃焼での排気の吹き返しにより、エアフロー値の立ち上がりが早くなる。且つ、内部EGRによる吸気加熱により着火が早過ぎるようになる。
図5(d)のグラフにおける波形G2は、油圧供給調整機構28が油圧供給停止状態から油圧供給状態へ切り換えられた際に、つまりHCCI燃焼(圧縮自着火燃焼)からSI燃焼(火花点火燃焼)へ切り換えられた際に、吸気側可変動弁機構29に異常があった場合に、エアフローメータ42によって検出された吸気流量の変動の一例を表す。
図5(h)のタイミングチャートに実線で示す曲線D1,E2は、図5(d)に示す異常状況における排気弁17A,17Bの開閉タイミング及び吸気弁16A,16Bの開閉タイミングを表す。このような異常の発生が生じた場合には、火花点火燃焼での吸気弁の開タイミングが遅れ、吸入空気量が減少する。
ステップ12においてNOの場合(切り換え指令が油圧供給停止状態から油圧供給状態への切り換えの場合)、制御コンピュータCは、図5(c),(d)において油圧供給調整機構28が油圧供給停止状態から油圧供給状態へ切り換えられた時期To以後に検出された吸気流量の最大値Mxと、予め設定された基準最大値M3との大小比較、及び時期To以後に検出された吸気流量の立ち上がり開始時期Txと予め設定された基準開始時期T2との早さ比較を行なう(ステップS20)。ステップS20は、HCCI燃焼からSI燃焼への切り換えの際に排気側可変動弁機構27が故障しているか否かかを判定するステップである。M3≦Mx又はT2≦Txという判定は、排気側可変動弁機構27が故障していないという判定であり、M3>MxかつT2>Txという判定は、排気側可変動弁機構27が故障しているという判定である。基準最大値M3は、第2基準変動情報としての第2基準最大値であり、基準開始時期T2は、第2基準変動情報としての第2基準開始時期である。
M3≦Mx又はT2≦Txの場合(ステップS20においてNO)、制御コンピュータCは、時期To以後に検出された吸気流量の最大値Mxと、予め設定された基準最大値M4との大小比較、及び時期To以後に検出された吸気流量の立ち上がり開始時期Txと予め設定された基準開始時期T3との早さ比較を行なう(ステップS23)。ステップS23は、HCCI燃焼からSI燃焼への切り換えの際に吸気側可変動弁機構29が故障しているか否かを判定するステップである。M4≦Mx又はT3≧Txという判定は、吸気側可変動弁機構29が故障していないという判定であり、M4>Mx且つT3<Txという判定は、吸気側可変動弁機構29が故障しているという判定である。基準最大値M4は、第2基準変動情報としての第2基準最大値である。基準開始時期T3は、第2基準変動情報としての第2基準開始時期である。
M4≦Mx又はT3≧Txの場合(ステップS23においてNO)、制御コンピュータCは、新たな制御サイクルの開始としてのステップS11へ移行する。
M4>Mx且つT3<Txの場合(ステップS26においてYES)、制御コンピュータCは、スパークプラグ18の点火時期を遅角させる(ステップS21)。スパークプラグ18の点火は、火花点火でHCCI燃焼をアシストして異常燃焼及び失火を防止し、スパークプラグ18の点火時期の遅角は、早すぎる着火を抑制する。その後、制御コンピュータCは、吸気側VVT31及びスパークプラグ18の点火時期を進角させてゆく(ステップS22)。吸気側VVT31及びスパークプラグ18の点火時期の進角は、吸気加熱を低減する。ステップS22は、気筒間のトルクのバラツキによるエンジン回転数の変動が許容範囲に収まるまで遂行される。
その後、制御コンピュータCは、SI燃焼を行なう(ステップS16)。
ステップS20においてYESの場合(M3>Mx且つT2>Txの場合)、制御コンピュータCは、排気側VVT32を遅角させる(ステップS24)。排気側VVT32の遅角は、燃焼室112内への排気ガスの閉じ込め量を減らして燃焼室112内の排気ガスが吸気通路33側に吹き返すのを減らすために行われる。吸気通路33側への排気ガスの吹き返しの低減は、吸気流量の減少を防止する。又、制御コンピュータCは、吸気側VVT31及びスパークプラグ18の点火時期を進角させる(ステップS25)。この場合の吸気側VVT31の進角は、排気側可変動弁機構27が正常である他の気筒に内部EGRを行なうためであり、スパークプラグ18の点火時期の進角は、燃焼安定化のために行われる。
その後、制御コンピュータCは、SI燃焼を行なわせる(ステップS16)。
ステップS16の処理後、制御コンピュータCは、新たな制御サイクルの開始としてのステップS11へ移行する。
制御コンピュータCは、エアフローメータ42(吸気流量検出手段)によって検出された吸気流量の変動情報に基づいて吸気側可変動弁機構29及び排気側可変動弁機構27の故障の有無を判定する判定手段である。又、制御コンピュータCは、判定手段が故障有りの判定を行なった場合には故障対策用の燃焼制御を行なう制御手段である。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)排気側可変動弁機構27が故障している場合、油圧供給調整機構28が油圧供給状態から油圧供給停止状態へ切り換えられた時期To以後に検出された吸気流量の最大値Mxは、基準最大値M1より大きい。制御コンピュータCは、油圧供給調整機構28が油圧供給状態から油圧供給停止状態へ切り換えられた時期To以後に検出された吸気流量の最大値Mxが基準最大値M1より大きいことを把握した場合には、排気側可変動弁機構27の故障有りの判定を行なう。
このような判定に基づいて、制御コンピュータCは、スパークプラグ18の点火を継続すると共に、スパークプラグ18の点火時期を遅らせ、さらに油圧供給調整機構28を油圧供給停止状態から油圧供給状態へ戻す制御を行なう。そのため、SI燃焼からHCCI燃焼への切り換えの際に排気側可変動弁機構27が故障していても、火花点火でHCCI燃焼がアシストされて早すぎる着火が抑制され、異常燃焼及び失火が防止される。
(2)吸気側可変動弁機構29が故障している場合、油圧供給調整機構28が油圧供給状態から油圧供給停止状態へ切り換えられた時期To以後に検出された吸気流量の最大値Mxは、基準最大値M2より大きく、且つ時期To以後に検出された吸気流量の立ち上がり開始時期Txが基準開始時期T1よりも早い。制御コンピュータCは、油圧供給調整機構28が油圧供給状態から油圧供給停止状態へ切り換えられた時期To以後に検出された吸気流量の最大値Mxが基準最大値M2より大きく、且つ時期To以後に検出された吸気流量の立ち上がり開始時期Txが基準開始時期T1よりも早いことを把握した場合には、吸気側可変動弁機構29の故障有りの判定を行なう。
このような判定に基づいて、制御コンピュータCは、スパークプラグ18の点火を継続させ、さらに油圧供給調整機構28を油圧供給停止状態から油圧供給状態へ戻す制御を行なう。そのため、SI燃焼からHCCI燃焼への切り換えの際に吸気側可変動弁機構29が故障していても、火花点火でHCCI燃焼がアシストされて異常燃焼及び失火が防止される。
予め設定された基準最大値M2と基準開始時期T1とを用いた判定は、吸気側可変動弁機構29の故障有無の誤判定を回避する上で有効である。
(3)排気側可変動弁機構27が故障している場合、油圧供給調整機構28が油圧供給停止状態から油圧供給状態へ切り換えられた時期To以後に検出された吸気流量の最大値Mxは、基準最大値M3に満たず、且つ時期To以後に検出された吸気流量の立ち上がり開始時期Txが基準開始時期T2よりも早い。制御コンピュータCは、油圧供給調整機構28が油圧供給停止状態から油圧供給状態へ切り換えられた時期To以後に検出された吸気流量の最大値Mxが基準最大値M3に満たず、且つ時期To以後に検出された吸気流量の立ち上がり開始時期Txが基準開始時期T2よりも早いことを把握した場合には、排気側可変動弁機構27の故障有りの判定を行なう。
このような判定に基づいて、制御コンピュータCは、排気側VVT32を遅角させ、吸気側VVT31及びスパークプラグ18の点火時期を進角させる制御を行なう。そのため、HCCI燃焼からSI燃焼への切り換えの際に排気側可変動弁機構27が故障していても、吸気流量減の防止、排気側VVT32が正常である他の気筒における内部EGRの遂行、燃焼安定化が図られ、異常燃焼及び失火が防止される。
予め設定された基準最大値M3と基準開始時期T2とを用いた判定は、排気側可変動弁機構27の故障有無の誤判定を回避する上で有効である。
(4)吸気側可変動弁機構29が故障している場合、油圧供給調整機構28が油圧供給停止状態から油圧供給状態へ切り換えられた時期To以後に検出された吸気流量の最大値Mxは、基準最大値M4に満たず、且つ時期To以後に検出された吸気流量の立ち上がり開始時期Txが基準開始時期T3よりも遅い。制御コンピュータCは、油圧供給調整機構28が油圧供給停止状態から油圧供給状態へ切り換えられた時期To以後に検出された吸気流量の最大値Mxが基準最大値M4に満たず、且つ時期To以後に検出された吸気流量の立ち上がり開始時期Txが基準開始時期T3よりも遅いことを把握した場合には、吸気側可変動弁機構29の故障有りの判定を行なう。
このような判定に基づいて、制御コンピュータCは、スパークプラグ18の点火時期を遅角させた後、吸気側VVT31及びスパークプラグ18の点火時期を進角させてゆく制御を行なう。そのため、HCCI燃焼からSI燃焼への切り換えの際に吸気側可変動弁機構29が故障していても、異常燃焼及び失火が防止される。
予め設定された基準最大値M4と基準開始時期T3とを用いた判定は、吸気側可変動弁機構29の故障有無の誤判定を回避する上で有効である。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
(1)第1の実施形態において、吸気流量の最大値と基準最大値との比較にのみ基づいて故障有無の判定を行なってもよい。
(2)第1の実施形態において、立ち上がり開始時期と基準時間との比較にのみ基づいて故障有無の判定を行なってもよい。
(3)故障有りの判定を行なった後には、故障有りの警報を行なうようにしてもよい。
一実施形態を示し、(a),(b)は予混合圧縮自着火機関における故障診断装置の概略構成図。 (a)は部分平面図。(b)は、SI燃焼時における排気弁及び吸気弁の開閉タイミングを示すタイミングチャート。(c)は、HCCI燃焼時における排気弁及び吸入弁の開閉タイミングを示すタイミングチャート。 排気側可変動弁機構を示す斜視図。 圧縮自着火燃焼が可能な範囲を示すグラフ。 (a)は、SI燃焼からHCCI燃焼へ切り換えられたときに排気側可変動弁機構が故障している場合の吸気流量の変動の例を示すグラフ。(b)は、SI燃焼からHCCI燃焼へ切り換えられたときに吸気側可変動弁機構が故障している場合の吸気流量の変動の例を示すグラフ。(c)は、HCCI燃焼からSI燃焼へ切り換えられたときに排気側可変動弁機構が故障している場合の吸気流量の変動の例を示すグラフ。(d)は、HCCI燃焼からSI燃焼へ切り換えられたときに吸気側可変動弁機構が故障している場合の吸気流量の変動の例を示すグラフ。(e)は、SI燃焼からHCCI燃焼へ切り換えられたときに排気側可変動弁機構が故障している場合の排気弁及び吸気弁の開閉タイミングを示すタイミングチャート。(f)は、SI燃焼からHCCI燃焼へ切り換えられたときに吸気側可変動弁機構が故障している場合の排気弁及び吸気弁の開閉タイミングを示すタイミングチャート。(g)は、HCCI燃焼からSI燃焼へ切り換えられたときに排気側可変動弁機構が故障している場合の排気弁及び吸気弁の開閉タイミングを示すタイミングチャート。(h)は、HCCI燃焼からSI燃焼へ切り換えられたときに吸気側可変動弁機構が故障している場合の排気弁及び吸気弁の開閉タイミングを示すタイミングチャート。 切り換え制御プログラムを示すフローチャート。 故障診断プログラムを示すフローチャート。 故障診断プログラムを示すフローチャート。
符号の説明
112…燃焼室。16A,16B…吸気弁。17A,17B…排気弁。19…吸気カム軸。20…排気カム軸。21…圧縮自着火燃焼用の吸気カムである低リフト吸気カム。22…火花点火燃焼用の吸気カムである高リフト吸気カム。23…圧縮自着火燃焼用の排気カムである低リフト排気カム。24…火花点火燃焼用の排気カムである高リフト排気カム。27…排気側可変動弁機構。29…吸気側可変動弁機構。31…吸気側可変バルブタイミング機構。32…排気側可変バルブタイミング機構。42…吸気流量検出手段としてのエアフローメータ。C…判定手段及び制御手段としての制御コンピュータ。M1,M2…第1基準変動情報である第1基準最大値としての最大値。M3,M4…第2基準変動情報である第2基準最大値としての最大値。T1…第1基準変動情報である第1基準開始時期としての開始時期。T2,T3…第2基準変動情報である第2基準開始時期としての開始時期。Tx…立ち上がり開始時期。

Claims (13)

  1. 吸気弁の開閉期間を変更可能な吸気側可変動弁機構と、排気弁の開閉期間を変更可能な排気側可変動弁機構とを備え、内部EGRを伴う圧縮自着火燃焼と、火花点火燃焼とに切り換え可能な予混合圧縮自着火機関における故障診断装置において、
    燃焼室内へ吸入される混合気の吸気流量を検出する吸気流量検出手段と、
    前記吸気流量検出手段によって検出された吸気流量の変動情報に基づいて前記吸気側可変動弁機構及び前記排気側可変動弁機構の故障の有無を判定する判定手段とを備え、
    前記判定手段は、前記火花点火燃焼から前記圧縮自着火燃焼への切り換え情報と、前記吸気流量の変動情報と、予め設定された第1基準変動情報とに基づいて、前記故障の有無を判定し、前記圧縮自着火燃焼から前記火花点火燃焼への切り換え情報と、前記吸気流量の変動情報と、予め設定された第2基準変動情報とに基づいて、前記故障の有無を判定する予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
  2. 前記判定手段は、前記火花点火燃焼から前記圧縮自着火燃焼への切り換え後に検出された前記吸気流量の最大値と、予め設定された第1基準最大値との比較に基づいて、前記排気側可変動弁機構の故障の有無を判定する請求項1に記載の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
  3. 前記判定手段は、前記火花点火燃焼から前記圧縮自着火燃焼への切り換え後に検出された前記吸気流量の立ち上がり開始時期と、予め設定された第1基準開始時期との比較に基づいて、前記吸気側可変動弁機構の故障の有無を判定する請求項1に記載の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
  4. 前記判定手段は、前記立ち上がり開始時期と前記第1基準開始時期との比較、及び前記立ち上がり開始の後に検出された前記吸気流量の最大値と予め設定された第1基準最大値との比較に基づいて、前記吸気側可変動弁機構の故障の有無を判定する請求項3に記載の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
  5. 前記判定手段は、前記圧縮自着火燃焼から前記火花点火燃焼への切り換え後に検出された前記吸気流量の立ち上がり開始時期と、予め設定された第2基準開始時期との比較に基づいて、前記排気側可変動弁機構又は前記吸気側可変動弁機構の故障の有無を判定する請求項1に記載の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
  6. 前記判定手段は、前記立ち上がり開始時期と前記第2基準開始時期との比較、及び前記立ち上がり開始の後に検出された前記吸気流量の最大値と予め設定された第2基準最大値との比較に基づいて、前記排気側可変動弁機構又は前記吸気側可変動弁機構の故障の有無を判定する請求項5に記載の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
  7. 前記判定手段は、前記立ち上がり開始時期が前記第2基準開始時期よりも早い場合には、前記排気側可変動弁機構の故障発生有りの判定を行なう請求項6に記載の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
  8. 前記判定手段は、前記立ち上がり開始時期が前記第2基準開始時期よりも遅い場合には、前記吸気側可変動弁機構の故障発生有りの判定を行なう請求項6に記載の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
  9. 前記吸気側可変動弁機構は、吸気カム軸に止着された火花点火燃焼用の吸気カムと圧縮自着火燃焼用の吸気カムとを備えた吸気側可変動弁機構であり、前記吸気側可変動弁機構は、前記火花点火燃焼用の吸気カムの動きを前記吸気弁に伝える第1吸気タイミング状態と、前記圧縮自着火燃焼用の吸気カムの動きを前記吸気弁に伝える第2吸気タイミング状態とに切り換え可能であり、前記排気側可変動弁機構は、排気カム軸に止着された火花点火燃焼用の排気カムと圧縮自着火燃焼用の排気カムとを備えた排気側可変動弁機構であり、前記排気側可変動弁機構は、前記火花点火燃焼用の排気カムの動きを前記排気弁に伝える第1排気タイミング状態と、前記圧縮自着火燃焼用の排気カムの動きを前記排気弁に伝える第2排気タイミング状態とに切り換え可能であり、前記吸気カム軸を進角又は遅角させるための吸気側可変バルブタイミング機構及び前記排気カム軸を進角又は遅角させるための排気側可変バルブタイミング機構が備えられており、前記判定手段が故障有りの判定を行なった場合には故障対策用の燃焼制御を行なう制御手段が備えられている請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
  10. 前記判定手段が請求項2における故障有りの判定を行なった場合、前記制御手段は、火花点火を継続すると共に、火花点火時期を遅らせ、圧縮自着火燃焼から火花点火燃焼へ戻す制御を行なう請求項9に記載の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
  11. 前記判定手段が請求項3及び請求項4のいずれか1項における故障有りの判定を行なった場合、前記制御手段は、火花点火を継続すると共に、圧縮自着火燃焼から火花点火燃焼へ戻す制御を行なう請求項9に記載の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
  12. 前記判定手段が請求項7における故障有りの判定を行なった場合、前記制御手段は、前記排気カム軸を遅角させて前記排気弁の開閉タイミングを遅らせる制御と、前記吸気カム軸を進角させて前記吸気弁の開閉タイミングを早める制御と、火花点火時期を早める制御とを行なう請求項9に記載の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
  13. 前記判定手段が請求項8における故障有りの判定を行なった場合、前記制御手段は、火花点火時期を遅らせる制御と、前記吸気カム軸を進角させて前記吸気弁の開閉タイミングを早める制御と、火花点火時期を早める制御とを行なう請求項9に記載の予混合圧縮自着火機関における故障診断装置。
JP2008261766A 2007-10-10 2008-10-08 予混合圧縮自着火機関における故障診断装置 Expired - Fee Related JP4998428B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008261766A JP4998428B2 (ja) 2007-10-10 2008-10-08 予混合圧縮自着火機関における故障診断装置
DE102008042717.9A DE102008042717B4 (de) 2007-10-10 2008-10-09 Fehlerdiagnosevorrichtung für eine Verdichtungszündmaschine mit homogener Ladung
US12/287,569 US8036855B2 (en) 2007-10-10 2008-10-10 Failure diagnosis apparatus for homogeneous charge compression ignition engine
KR1020080099468A KR100982687B1 (ko) 2007-10-10 2008-10-10 예혼합 압축 착화 기관에 있어서의 고장 진단 장치
CN2008101674788A CN101408119B (zh) 2007-10-10 2008-10-10 预混合压燃内燃机的故障诊断装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007264542 2007-10-10
JP2007264542 2007-10-10
JP2008261766A JP4998428B2 (ja) 2007-10-10 2008-10-08 予混合圧縮自着火機関における故障診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009108854A JP2009108854A (ja) 2009-05-21
JP4998428B2 true JP4998428B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=40571299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008261766A Expired - Fee Related JP4998428B2 (ja) 2007-10-10 2008-10-08 予混合圧縮自着火機関における故障診断装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4998428B2 (ja)
CN (1) CN101408119B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009021130A1 (de) * 2009-05-14 2010-11-18 Wincor Nixdorf International Gmbh Einrichtung zum zentralen Überwachen des Betriebes von Bankautomaten
US9010113B2 (en) * 2009-09-24 2015-04-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Control apparatus of an internal combustion engine
JP5293890B2 (ja) * 2010-06-11 2013-09-18 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
JP5858971B2 (ja) * 2013-11-18 2016-02-10 三菱電機株式会社 内燃機関の制御装置およびその方法
JP6414143B2 (ja) * 2016-06-16 2018-10-31 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置
WO2018119201A1 (en) * 2016-12-23 2018-06-28 Cummins Inc. Engine health diagnosis and fault isolation with cranking test
JP7035557B2 (ja) * 2018-01-23 2022-03-15 マツダ株式会社 エンジンの制御方法及びエンジンシステム
CN114320705B (zh) * 2021-12-27 2023-11-28 联合汽车电子有限公司 被动式预燃室双点火汽油机点火系统故障响应方法及系统

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6739295B1 (en) * 2000-08-17 2004-05-25 Hitachi, Ltd. Compression ignition internal combustion engine
JP4256602B2 (ja) * 2001-06-29 2009-04-22 三菱重工業株式会社 水素エンジン
JP3849703B2 (ja) * 2004-10-06 2006-11-22 いすゞ自動車株式会社 ディーゼルエンジンの制御装置
CN101218423B (zh) * 2005-03-03 2011-12-21 通用汽车环球科技运作公司 在燃料直喷发动机受控自动点火与火花点火模式之间转换的方法
US7275514B2 (en) * 2005-04-28 2007-10-02 Gm Global Technology Operations, Inc. Method of HCCI and SI combustion control for a direct injection internal combustion engine
JP2007016685A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の制御装置
JP4505398B2 (ja) * 2005-09-30 2010-07-21 本田技研工業株式会社 内燃機関の制御装置
CN100363597C (zh) * 2006-01-19 2008-01-23 清华大学 一种实现汽油机配气相位快速切换的装置及其方法
CN100363606C (zh) * 2006-01-19 2008-01-23 清华大学 一种在直喷汽油机上实现燃烧模式切换的燃烧控制方法
CN101016868B (zh) * 2006-04-03 2013-05-15 天津大学 基于全可变气门机构节能超低排放双模式均质压燃发动机

Also Published As

Publication number Publication date
CN101408119A (zh) 2009-04-15
CN101408119B (zh) 2012-06-27
JP2009108854A (ja) 2009-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4998428B2 (ja) 予混合圧縮自着火機関における故障診断装置
JP4924353B2 (ja) 予混合圧縮自着火機関
US8165779B2 (en) Cascade control of HCCI phasing
JP5870951B2 (ja) 火花点火式エンジンの制御装置
JP4326044B2 (ja) 4サイクル内燃機関
JP4858397B2 (ja) 予混合圧縮着火機関
JP4618236B2 (ja) 予混合圧縮着火機関及びその制御方法
KR20060127812A (ko) 예혼합 압축자기착화식 내연기관
JPWO2014038108A1 (ja) 火花点火式エンジン
JP4952732B2 (ja) 内燃機関の制御方法および内燃機関の制御システム
JP4206882B2 (ja) 予混合圧縮自己着火式内燃機関
JP5428473B2 (ja) 内燃機関を制御する方法及び装置
JP2020051374A (ja) 気筒休止切換装置
KR100982687B1 (ko) 예혼합 압축 착화 기관에 있어서의 고장 진단 장치
JP4561694B2 (ja) 予混合圧縮自着火式内燃機関
JP2007056798A (ja) 内燃機関の制御装置
CN114483353B (zh) 发动机系统
JP2003193872A (ja) 自己着火エンジンの制御装置
JP6249668B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2007056839A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP7294099B2 (ja) 圧縮自着火エンジンの制御装置
WO2017009962A1 (ja) 内燃機関の制御装置
CN114483352B (zh) 发动机系统
JP2005113772A (ja) ノック回避装置
JP6738716B2 (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120229

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120430

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4998428

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees