JP4998407B2 - Iii−v族窒化物系半導体基板の製造方法 - Google Patents

Iii−v族窒化物系半導体基板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4998407B2
JP4998407B2 JP2008208022A JP2008208022A JP4998407B2 JP 4998407 B2 JP4998407 B2 JP 4998407B2 JP 2008208022 A JP2008208022 A JP 2008208022A JP 2008208022 A JP2008208022 A JP 2008208022A JP 4998407 B2 JP4998407 B2 JP 4998407B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
nitride semiconductor
plane
crystal
iii
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008208022A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010042958A (ja
Inventor
健 池田
健 目黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2008208022A priority Critical patent/JP4998407B2/ja
Publication of JP2010042958A publication Critical patent/JP2010042958A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4998407B2 publication Critical patent/JP4998407B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、異種基板上にIII−V族窒化物系半導体結晶をヘテロエピタキシャル成長さ
せてIII−V族窒化物系半導体基板を得るIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法に関する。
窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウムガリウム(InGaN)、窒化ガリウムアルミニウム(GaAlN)等の窒化物系半導体材料は、禁制帯幅が充分大きく、バンド間遷移も直接遷移型であるため、短波長発光素子への適用が盛んに検討されている。また、電子の飽和ドリフト速度が大きいこと、ヘテロ接合による2次元キャリアガスの利用が可能なこと等から、電子素子への応用も期待されている。
既に世の中に広く普及しているシリコン(Si)や砒化ガリウム(GaAs)等は、それぞれSi基板、GaAs基板といった同種の材料からなる基板の上に、デバイスを作るためのエピタキシャル成長層を、ホモエピタキシャル成長させて使用されている。同種基板上のホモエピタキシャル成長では、成長の初期からステップフローモードで結晶成長が進行するため、結晶欠陥の発生が少なく、平坦なエピタキシャル成長表面が得られやすい。
一方、窒化物系半導体は、バルク結晶成長が難しく、最近ようやく実用に耐えるレベルのGaN自立基板が開発され使われ始めた段階にあるが、現在、広く実用化されているGaN成長用の基板はサファイア基板である。このサファイア基板の上に、有機金属気相成長法(MOVPE法)や分子線気相成長法(MBE法)、ハイドライド気相成長法(HVPE法)等の気相成長法で、いったんGaNをヘテロエピタキシャル成長させ、その上に連続で、あるいは別の成長炉でデバイスを作るための窒化物系半導体のエピタキシャル層を成長させる方法が一般に用いられている。
サファイア基板は、GaNと格子定数が大きく異なるため、サファイア基板上に直接GaNを成長させたのでは単結晶膜を成長させることができない。このため、サファイア基板上に一旦500℃程度の低温でAlNやGaNのバッファ層を成長させ、この低温成長バッファ層で格子の歪みを緩和させてから、その上にGaNを成長させる方法が考案された。この低温成長窒化物層をバッファ層として用いることで、GaNの単結晶エピタキシャル成長は可能になった。
しかし、この方法でも、やはりサファイア基板と低温成長バッファ層との結晶格子のずれは如何ともし難く、成長の開始当初は前述のステップフローモードではなく、3次元島状成長モードで結晶成長が進行する。このため、こうして得られたGaNは、10〜1010cm−2もの転位密度を有している。この欠陥は、GaN系デバイス、特にLD(レーザダイオード)や紫外発光のLED(発光ダイオード)を製作する上で障害となる。
近年、サファイアとGaNの格子定数差に起因して発生する欠陥の密度を低減する方法として、ELO(Epitaxially Lateral Overgrowth)や、FIELO、ペンデオエピタキシーといった成長技術が報告された。これらの成長技術は、サファイア等の基板上に成長させたGaN上に、SiO等でパターニングされたマスクを形成し、マスクの窓部からさらにGaN結晶を選択的に成長させて、マスク上をGaNがラテラル成長で覆うようにすることで、下地結晶からの転位の伝播を防ぐものである。これらの成長技術の開発により、GaN中の転位密度は10cm−2台程度にまで、飛躍的に低減させることができるようになった。
更に、サファイア基板等の異種基板上に、転位密度を低減したGaN層を厚くエピタキシャル成長させ、成長後に下地基板から剥離して、GaN層を自立したGaN基板として用いる方法が、特許文献1、その他に種々提案されている。
特開2000−22212号公報
しかしながら、上述した従来方法で作製したGaN基板には、次のような解決すべき課題が残されていた。
既に述べたように、GaNの自立基板を作製するためのGaN結晶は、一度は格子定数の大きく異なるサファイア基板やGaAs基板といった異種基板上にヘテロエピタキシャル成長させられる。異種基板上に成長したGaN結晶は、下地基板となる前記異種基板との格子定数差や線膨張係数差に起因する反りが生じる。この反りは、下地基板を除去したGaN自立基板においても、顕著に観察されることが知られている。結晶成長中に既に反りが生じ始め、反った形のまま成長する場合もあるし、歪を内在したまま成長し、下地基板を除去することによって反りを生じることもある。
例えば、特許文献1では、下地基板にGaAs基板を用いて作製したGaN自立基板において、上方に凸の反りが生じる例が図示されている(特許文献1の図11、図15)。GaN基板が反っている場合、その反りに対応するように、GaN基板の結晶軸も面内で分布を持つ。このことは、特許文献1の図15を用いた説明でも指摘されている。
GaNの自立基板は、他の半導体材料基板と同様に、表面に鏡面研磨が施された形で市販されていることが多く、見た目には平坦なGaN基板である。平坦なGaN基板であっても、研磨前の元のGaN基板が反っていると、GaN基板の結晶軸の傾きに分布が生じる原因となる。
次に、基板Wの反りによる結晶軸の傾き分布について説明する。
図8は、基板Wの結晶軸の傾きの方向をあらわすパラメータを定義するための説明図である。基板Wの表面(おもて面)S上のある任意の点Aにおいて、表面Sに対し、表面Sに最も近い低指数面(基準となる結晶面)fがある傾きを持っていたとする。このとき、低指数面fの結晶軸(結晶軸の方向)aの傾きは、表面Sの法線nに対して、表面Sに最も近い低指数面fの法線ベクトルVがどちらにどれだけ傾いているかを調べればよい。これは、X線回折測定によって、容易に知ることができる。研磨前の元の基板がどちらに反っていたかを知るには、この基板の表面Sに最も近い低指数面fの法線ベクトルVを表面Sに投影したときにできるベクトルVが、基板の面内でどちらを向いているかを見れば分かる。
図9に、表面Sが凹の反りを持っていたGaN自立基板W(図中、鎖線で示す)の表裏面を平坦に研磨加工した後のGaN自立基板Wを示す。図9(1)は断面図であり、図9(2)は基板表面側から見た平面図である。
表面Sが凹の反りを持った研磨前の元のGaN自立基板Wでは、表面Sの各位置の法線は互いに平行ではなく、表面S上方の一点(ないし所定領域)に収束するような分布を持ち、結晶軸aも同様な分布を持つ。従って、研磨加工後のGaN自立基板Wの結晶軸aは、図9(1)に示すように、GaN自立基板W上方の一点(ないし所定領域)に収束するような分布を持つ。これを、上記ベクトルVを用いて表示したのが図9(2)であり、基板W面内のベクトルVは、いずれも基板Wの中心付近の特定部位へと向かって収束するような分布となり、且つベクトルVの大きさは、基板Wの中心側では小さく、基板Wの外周側になるほど大きくなる。
図9に示すような結晶軸の傾きの分布を持ったGaN基板上に、AlGaN混晶系のエピタキシャル層を成長すると、結晶軸の傾き分布に起因する面内の発光波長バラツキが生じ、歩留り低下の原因となっていた。これは、従来のSiやGaAsといった半導体材料では見られなかった問題であり、異種基板上にヘテロエピタキシャル成長させた厚膜層を基板として用いている、III−V族窒化物系半導体材料に特有の問題であると言える。
本発明の目的は、上記課題を解決し、異種基板上に成長させて得られたIII−V族窒化
物系半導体基板が反っても、III−V族窒化物系半導体基板の面内の結晶軸の傾きの分布
を低減することができるIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法を提供することにある
本発明の第1の態様は、異種基板上にIII−V族窒化物系半導体結晶をヘテロエピタキシャル成長させるIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法であって、前記異種基板は、その中心における前記異種基板表面の法線に対して前記異種基板の基準となる結晶面の結晶軸が傾斜している角度αと、その傾斜方向に前記異種基板の中心から半径方向に20mmの位置における、前記異種基板表面の法線に対して前記結晶軸が傾斜している角度ηとの関係が、0.02°<|η−α|であり、且つ、前記異種基板面内の各点において前記異種基板表面の法線に対し前記結晶軸が前記異種基板の半径方向の外側に傾斜しているサファイア基板であることを特徴とするIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法である。
前記III−V族窒化物系半導体基板は、六方晶系が好ましく、また、六方晶系で且つ基
板表面に最も近い低指数面をC面とするのがより好ましい。さらに、そのC面は、III族
面とするのが好ましい。或いは、前記III−V族窒化物系半導体基板は、六方晶系であり
、且つ基板表面に最も近い低指数面がA面、M面又はR面のいずれかとしてもよい。
前記III−V族窒化物系半導体基板の表面は、鏡面研磨加工が施されていることが好ま
しい。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載のIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法
を用いて、前記異種基板上に前記III−V族窒化物系半導体結晶をヘテロエピタキシャル
成長させた後、前記異種基板を除去することにより前記III−V族窒化物系半導体基板を
得ることを特徴とするIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法である。
本発明によれば、異種基板に所定の結晶軸の分布を与えることにより、異種基板上に成長させて得られるIII−V族窒化物系半導体基板が反っても、この反りよるIII−V族窒化物系半導体基板の面内の結晶軸の傾きの分布を低減することができる。従って、得られたIII−V族窒化物系半導体基板を用いて作製されるデバイスの面内特性のバラツキを低減
でき、大幅に歩留まりを向上できる。
以下に、本発明に係るIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法の実施形態を図面を用
いて説明する。
図1は、本実施形態で用いる異種基板を示す図である。図1(1)は異種基板の結晶軸分布を説明するための説明図、図1(2)は異種基板の結晶軸分布を示す断面図、図1(3)は図1(2)の異種基板を表面側から見た結晶軸分布を示す平面図である。
この異種基板1は、図1に示すように、表面(おもて面)1a及び裏面1bが平坦で且
つ互いに平行な、平板状の円形の基板(ウェハ)である。
異種基板1の基準となる結晶面の結晶軸aは、異種基板1の中心Oにおいて、表面1aの法線nに対して異種基板1の基準となる結晶面の結晶軸aが角度αだけ傾斜している。また、基板中心Oで結晶軸aが角度αだけ傾斜して傾斜方向に、異種基板1の中心Oから半径方向に20mmの位置において、表面1aの法線nに対して結晶軸aが角度ηだけ傾斜している。角度αと角度ηとの関係は、η−αの絶対値である|η−α|が0.02°
よりも大きく、|η−α|>0.02°となっている。
異種基板1の基準となる結晶面は、例えば、サファイア基板のような六方晶系の場合には、C面((0001)面)、A面((11−20)面)、M面((10−10)面)、R面((−1012)面)などである。
更に、異種基板1面内の各点において、表面1aの法線nに対し結晶軸aが異種基板1の半径方向の外側に傾斜している。即ち、図1(2)に示すように、異種基板1の面内の各点における結晶軸aが、異種基板1の下方の一点(ないし所定領域)に収束するような分布を持つ。また、図1(3)は異種基板1の結晶軸aの傾きの面内分布を示したもので、図8で定義した、基準となる結晶面の法線ベクトルVを表面1a上に投影したベクトルVを用いて表示している。図1(3)に示すように、異種基板1面内のベクトルVは、いずれも基板1の中心付近の特定部位から基板1外周側へと発散するような分布であり、且つベクトルVの大きさは、基板1の中心部では小さく、基板1の外周側になるほど大きい。
異種基板1面内の結晶軸aの傾きの方向は、X線回折測定により求めることができる。具体的には、結晶を回折面に対して垂直な軸の周りに回転させながら、X線の回折ピークを測定する。すると、結晶軸aが傾いている場合、ピーク位置がシフトして観測される。この回折ピークが、結晶のどの方向に対して最も大きくシフトするかを見れば、結晶軸aの傾き方向が判別できる。異種基板1の面内の複数の点で、結晶軸aの傾きを測定すれば、傾きの分布も容易に判別が可能である。
一般に、サファイア基板等の異種基板上にGaN等のIII−V族窒化物系半導体層を成
長させた場合に、III−V族窒化物系半導体層の表裏面の欠陥密度差に起因した内部応力
により、分離されたIII−V族窒化物系半導体層の表面は凹状に反ってしまう。このため
、III−V族窒化物系半導体層の表裏面を研磨して平坦なIII−V族窒化物系半導体基板を作製すると、研磨加工後の基板の結晶軸は、図9(1)に示すような基板の中心付近の特定部位へと傾いた分布、或いは図9(2)に示すような基板面上のベクトルVを用いて表現すると、いずれも基板の中心付近の特定部位へと向かって収束するような分布となる。
異種基板上にエピタキシャル成長される窒化物半導体層は異種基板の結晶軸の分布を引き継ぐので、本実施形態の異種基板1では、上記0.02°<|η−α|の関係を満たし
、且つ異種基板1の面内の各点において異種基板1の表面1aの法線nに対し結晶軸aが異種基板1の半径方向の外側に傾斜している異種基板1を用い、即ち、上記反りによるIII−V族窒化物系半導体基板の結晶軸の半径方向の内側への傾斜角分布とは逆方向の傾斜
角分布を持つ異種基板1を用いて、反りによって生じるIII−V族窒化物系半導体基板の
結晶軸の傾きの分布を相殺して低減している。
このため、本実施形態の製造方法で得られるIII−V族窒化物系半導体基板の面内の結
晶軸の傾きの分布・バラツキは小さく、このIII−V族窒化物系半導体基板を用いて作製
されるデバイス、例えば発光素子にあっては、エピタキシャル層の結晶軸の傾き分布に起因する面内の発光波長のバラツキを低減でき、発光素子の歩留まりを大幅に向上できる。
異種基板1の中心Oにおける結晶軸aの傾斜角度αと、中心Oから半径方向に20mm
の位置における結晶軸aの傾斜角度ηとの関係を、|η−α|>0.02°としたのは、
|η−α|が0.02°以下では、上記傾斜角分布による相殺効果が十分に得られないか
らである。
図2に、本発明に用いられる異種基板の他の実施形態を示す。
この実施形態の異種基板1は、図2に示すように、裏面1bは平坦で、平坦な裏面1bに対して表面1aが凹面上に形成されており、異種基板1の中心部が薄く、異種基板1の外周側になるほど厚くなっている。異種基板1内の基準となる結晶面の結晶軸aは、平坦な裏面1bに垂直な方向にほぼ一様に揃っている。このため、異種基板1の中心部では表面1aの法線nと結晶軸aとはほぼ一致し、基板中心部から離れるほど表面1aの法線nに対する結晶軸aの半径方向の外側への傾斜角が大きくなっている。図2の凹面状の表面1aの異種基板1を撓めて表面1aを平坦にしたときの、表面1aの結晶軸aの傾き分布は、図1(2)の異種基板1と同様になり、図1の異種基板1と同等の相殺効果が得られる。なお、異種基板1の裏面1bは必ずしも平坦でなくともよい。
図2の異種基板1の作製は、例えば、平坦な表面を有する異種基板に外力を加え、異種基板を湾曲させて表面を所定曲率の凸面状にした状態で、表面を平面状に研磨などした後、外力を開放することにより得られる。
なお、異種基板は、サファイア基板に限らず、GaAs、SiC、ZnC、AlN、GaN等を用いることができる。また、III−V族窒化物系半導体基板には、GaN基板、
AlN基板等が挙げられる。
また、上記実施形態では、異種基板上にIII−V族窒化物系半導体層を成長させた場合
に、分離したIII−V族窒化物系半導体層の表面が凹面状に反ってしまう場合について説
明したが、本発明は、分離したIII−V族窒化物系半導体層の表面が凸面状に反ってしま
うが場合にも応用できる。具体的には、0.02°<|η−α|の関係を満たし、且つ異
種基板1の面内の各点において異種基板1の表面1aの法線nに対し結晶軸aが異種基板1の半径方向の内側に傾斜している異種基板1を用いることにより、反りによって発生するIII−V族窒化物系半導体基板の結晶軸の傾きの分布を相殺して低減することが可能で
ある。
次に、本発明の実施例を説明する。
ボイド形成剥離法(Void-assisted Separation Method:VAS法)を用いて、自立し
たGaN基板を作製した。基板の作製手順および条件は、以下の通りである。
まず、GaN成長用の下地基板である異種基板として、市販の直径2インチの単結晶サファイアC面基板を10枚準備した。これらサファイアC面基板の結晶軸(C軸)の傾き分布は、図3(a)に示すように、面内でほぼ均一であった。これら10枚の単結晶サファイアC面基板に対し、図1に示したように、基板の中心及び中心から20mm離れたオフ方向の位置にて、基板表面の法線に対する結晶軸(C軸)の傾斜角を測定した。測定結果を表1に示す。|η−α|は0.02°以下であり、基板表面の面内の結晶軸の傾き分
布には、特定傾きの分布は見られなかった。また、サファイア基板表面の中心位置と中心から半径r=20mmの位置との表面の高さの差を反り量(μm)として表1に示す。なお、表1において(表2、表3でも同じ)、基板表面を上にしたときに上方に凸の反りが生じている場合には凸、凹の反りが生じている場合には凹とし、凸、凹の次の数値は反り量の大きさを表している。例えば、試料番号No.1で「凸4」は、基板表面を上にしたと
きに上方に凸の反りを有し、基板中心から20mm離れたオフ方向の位置にて反り量が4μmであることを表している。
Figure 0004998407

試料番号No.1〜No.5の5枚のサファイア基板を比較例(従来例)のサファイア基板(異種基板)とした。また、試料番号No.6〜No.10の5枚のサファイア基板に対して次に述べる加工を施して、実施例のサファイア基板(異種基板)とした。試料番号No.6〜No.10のサファイア基板に加工した後の、実施例のサファイア基板の試料番号をそれぞれNo.11〜No.15とする。
試料番号No.6〜No.10の5枚のサファイア基板10に施した加工を、図3を用いて説明する。
加工には、図3(a)に示すような球面状の凸面部3を有するセラミックプレート2を用いた。セラミックプレート2の凸面部3が、その中心Oから半径r=20mmの距離Pにおいて、d=10、20、30、40、50μmだけ曲がった一定曲率を持った5種類のセラミックプレート2を準備した。
これら5種類のセラミックプレート2の凸面部3に、ワックスを用いて、試料番号No.
6〜No.10のサファイア基板10の裏面10bをそれぞれ貼り付けた(図3(b))。
次に、セラミックプレート2の凸面部3に対応して、反りが生じたサファイア基板10の表面10aを平坦化した。まず、ダイヤモンド砥粒径が約15μmの砥石を用いて研削した。次に、定盤表面が螺旋溝に加工された錫定盤に、砥粒径3μmのダイヤモンド砥粒スラリを供給しながら定盤を回転させて研磨した。最後に、研磨布を貼り付けた定盤に、コロイダルシリカスラリを供給しながら定盤を回転させてポリッシュを行い、加工歪のない平坦な表面10aに加工した(図3(c))。
次にワックスを温め、セラミックプレー卜2からサファイア基板10を取り外した後、洗浄した(図3(d))。サファイア基板10をセラミックプレー卜2から取り外すと、セラミックプレー卜2の凸面部3に貼り付けられ、弾性変形されていたサファイア基板10が元の状態に戻り、裏面10bは平坦になり、研削加工等された表面10aは凹面状となった。これらサファイア基板10の結晶軸aの傾き分布は、加工前の同様に、裏面10bに垂直で面内でほぼ均一であった。こうして、試料番号No.11〜No.15の実施例のサファイア基板10を作製した。これら実施例のサファイア基板10は、図2に示す上記実施形態の基板1と同様な結晶軸分布を持つことになる。
上記加工を施した実施例のサファイア基板10に対して、上述した試料番号No.1〜No.10のサファイア基板10と同様に、基板の中心及び中心から20mm離れたオフ方向の位置にて、基板表面10aの法線に対する結晶軸の傾斜角を測定した。測定結果を表2に示す。表面10aの法線に対するC面結晶軸の傾き分布は、図1(3)に示すように、基
板中心からの距離rが大きくなるほど、基板外周向きに大きくなる分布を持っていた。また、サファイア基板10のr=20mmの位置の反り量も表2に示す。
Figure 0004998407

次に、試料番号No.1〜No.5の比較例の単結晶サファイア基板、および試料番号No.1
1〜No.15の実施例の単結晶サファイア基板の計10枚について、VAS法により、図
4に示すように、GaNの自立基板を製造した。
上記のようにして、サファイア基板10を用意し(工程(a))、用意したサファイア基板10上に、MOVPE法で、TMG(トリメチルガリウム)とNH(アンモニア)を原料として、アンドープGaN層11を300nm成長した(工程(b))。このGaNエピタキシャル基板上に、Ti薄膜12を20nm蒸着し(工程(c))、これを電気炉に入れて、NHを20%混合したH(水素)の気流中で、1050℃で20分間の熱処理を施し、Ti薄膜12を網目状のTiN膜14に変化させると同時に、GaN層11にボイド(空隙)を形成してボイド形成GaN層13とした(工程(d))。
これをHVPE炉に入れ、その上にGaN層15を850μm堆積した(工程(e))。HVPE成長に用いた原料は、NHとGaCl(塩化ガリウム)で、キャリアガスとしてNとHの混合ガスを用いた。成長条件は、常圧、基板温度1040℃である。GaN層15は成長終了後の降温過程においてボイド形成GaN層13を境にサファイア基板10から剥離した(工程(f))。剥離したGaN層15は、表面(おもて面)が(0001)Ga面である。
剥離したGaN層15をGaN自立基板16とした(工程(g))。得られたGaN自立基板16の表面(おもて面)であるGa面は、すべて凹面の形状であった(裏面は全て凸面)。また、半径r=20mm位置の反り量を測定した所、表3の結果が得られた。
Figure 0004998407

得られたGaN自立基板16を、その表面と裏面を鏡面研磨し、厚さ400μmのGaN基板17に仕上げた。10枚のGaN基板17は、いずれも透明で、平坦な鏡面を持っており、その表面粗さは表面段差計を用いて500μm範囲をスキヤンした時のRa(算術平均粗さ)の値がすべて10nm以下となっていた。
こうして作製したGaN自立基板17の、表面に対するC軸の傾き方向を調べるため、すべてのGaN基板にX線回折測定を行った。測定は、図5に黒丸で示す5点である。測定点は、基板の中央位置(1点)と、基板の中央位置を基点に基板の<1−100>方向に平行な方向に20mm離れた位置(2点)と、基板の中央位置を基点に基板の<1−100>方向に垂直な方向に20mm離れた位置(2点)との、合計5点を測定した。各点で測定されたC軸の傾きのベクトルを、基板表面に投影したときのベクトル(V)の向き、即ちC軸の傾きの方向が、基板面内でどのように分布しているかを調べた。その結果、すべてのGaN基板で、図9(2)に示すような、C軸の傾きの方向がGaN基板の内側の特定の領域に向かって収束するような分布が見られたが、面内のC軸の傾きのバラツキ(5点の測定結果において、C軸の最大傾き値と最小傾き値との差で示す)に相違が見られた。その結果を上記表3に示す。
以上の結果から、実施例のサファイア基板を用いて作製したGaN基板では、GaN基板の成長で生じる反りに起因する結晶軸の傾きを、下地基板となるサファイア基板に逆方向の結晶軸の傾き分布を持たせることにより相殺でき、平坦加工した後のGaN基板面内の結晶軸の傾きのバラツキが、低減することを確認できた。
因みに、上記条件で作製した実施例の自立したGaN基板17の転位密度を測定したところ、基板中心及び中心からr=20mmの上下左右方向の面内5点(図5と同一)の分布が(3±0.9)×10cm−2と、基板面内全域にわたって均一に低転位化できて
いることが確認できた。即ち、本発明にかかる結晶軸の傾きの分布規定が、GaN基板の欠陥密度を悪くする要因にはなっていないことを確認した。
このGaN基板17上に、減圧MOVPE法を用いて、図6に示す構造のLED用エピタキシャル層を成長した。成長した層は、GaN基板12側から順に、Siドープn型GaNバッファ層18、Siドープn型Al0.15GaNクラッド層19、3周期のIn
GaN−MQW(多重量子井戸)層20、Mgドープp型Al0.15GaNクラッド層
21である。エピタキシャル層18〜21の合計の厚さは、100μm以下である。
10枚のGaN基板17のすべてに同一のLED構造のエピタキシャル層を成長し、LED用エピタキシャルウェハを作製し、ホトルミネッセンス測定で、面内の発光波長バラツキを調べた。その結果を図7に示す。
実施例のサファイア基板(試料番号No.11〜No.15)を用いて作製したGaN基板17上に形成したLEDエピタキシャル層では、比較例の市販品のサファイア基板(試料番号No.1〜No.5)を用いて作製したGaN基板17上に形成したLEDエピタキシャル層に比べ、面内の発光波長バラツキを大幅に低減することができた。
図1は、本発明の一実施形態で用いた異種基板を示すもので、図1(1)は異種基板の結晶軸分布を説明するための説明図、図1(2)は異種基板の結晶軸分布を示す断面図、図1(3)は図1(2)の異種基板を表面側から見た結晶軸分布を示す平面図である。 本発明の他の実施形態で用いた異種基板を示す断面図である。 本発明の実施例のサファイア基板(異種基板)の作製方法を示す工程図である。 実施例および比較例のサファイア基板上に、VAS法によりGaN自立基板を製造する工程を示す工程図である。 GaN自立基板の表面に対するC軸の傾き方向を調べるために、X線回折測定により測定した測定点を示すGaN自立基板の平面図である。 GaN基板上に、LED構造のエピタキシャル成長層を積層したLED用エピタキシャルウェハの構造を示す断面図である。 図6のLED用エピタキシャルウェハに対して、ホトルミネッセンス測定で基板面内の発光波長のバラツキを測定した結果を示すグラフである。 基板Wの反りによる結晶軸の傾き分布を表すパラメータを定義するための説明図である。 表面が凹の反りを持っていたGaN自立基板の表裏面を平坦に研磨加工した後のGaN自立基板を示すもので、図9(1)はGaN自立基板の結晶軸分布を示す断面図であり、図9(2)はGaN自立基板の表面側から見たの結晶軸分布を示す平面図である。
符号の説明
1 異種基板
1a 表面
1b 裏面
2 セラミックプレート
3 凸面部
10 サファイアC面基板(サファイア基板)
10a 表面
10b 裏面
16 GaN自立基板(GaN基板)
17 GaN自立基板(GaN基板)
a 結晶軸
n 表面の法線
O 基板表面の中心
α 傾斜した角度
η 傾斜した角度
V 法線ベクトル
法線ベクトルを表面上に投影したベクトル
W 基板
表面が凹の反りを持ったGaN自立基板
の表裏面を平坦に研磨加工した後のGaN自立基板

Claims (6)

  1. 異種基板上に六方晶系のIII−V族窒化物系半導体結晶をヘテロエピタキシャル成長させるIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法であって、
    前記異種基板は、その中心における前記異種基板表面の法線に対して前記異種基板の基準となる結晶面の結晶軸が傾斜している角度αと、その傾斜方向に前記異種基板の中心から半径方向に20mmの位置における、前記異種基板表面の法線に対して前記結晶軸が傾斜している角度ηとの関係が、0.02°<|η−α|であり、且つ、前記異種基板面内の各点において前記異種基板表面の法線に対し前記結晶軸が前記異種基板の半径方向の外側に傾斜しているサファイア基板であることを特徴とするIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法。
  2. 前記III−V族窒化物系半導体結晶は、前記III−V族窒化物系半導体基板の表面に最も近い低指数面がC面であることを特徴とする請求項1に記載のIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法。
  3. 前記III−V族窒化物系半導体結晶は、前記III−V族窒化物系半導体基板の表面に最も近い低指数面がC面のIII族面であることを特徴とする請求項1に記載のIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法。
  4. 前記III−V族窒化物系半導体結晶は、III−V族窒化物系半導体基板の表面に最も近い低指数面がA面、M面又はR面のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法。
  5. 前記III−V族窒化物系半導体基板の表面は、鏡面研磨加工が施されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載のIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法を用いて、前記異種基板上に前記III−V族窒化物系半導体結晶をヘテロエピタキシャル成長させた後、前記異種基板を除去することにより前記III−V族窒化物系半導体基板を得ることを特徴とするIII−V族窒化物系半導体基板の製造方法。
JP2008208022A 2008-08-12 2008-08-12 Iii−v族窒化物系半導体基板の製造方法 Expired - Fee Related JP4998407B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008208022A JP4998407B2 (ja) 2008-08-12 2008-08-12 Iii−v族窒化物系半導体基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008208022A JP4998407B2 (ja) 2008-08-12 2008-08-12 Iii−v族窒化物系半導体基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010042958A JP2010042958A (ja) 2010-02-25
JP4998407B2 true JP4998407B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=42014672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008208022A Expired - Fee Related JP4998407B2 (ja) 2008-08-12 2008-08-12 Iii−v族窒化物系半導体基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4998407B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6023722B2 (ja) * 2011-12-22 2016-11-09 キヤノンアネルバ株式会社 SrRuO3膜の成膜方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3788041B2 (ja) * 1998-06-30 2006-06-21 住友電気工業株式会社 GaN単結晶基板の製造方法
JP2005340747A (ja) * 2003-11-04 2005-12-08 Hitachi Cable Ltd Iii−v族窒化物系半導体基板及びその製造方法、iii−v族窒化物系半導体デバイス、iii−v族窒化物系半導体基板のロット
JP2005161535A (ja) * 2003-11-28 2005-06-23 Kyocera Mita Corp 多機能プリンタ装置、印刷方法及び印刷プログラム
JP2007161534A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 窒化物半導体結晶基板の製造方法
JP2007161535A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体結晶基板の製造方法
JP4288515B2 (ja) * 2006-02-07 2009-07-01 住友電気工業株式会社 GaN単結晶基板、GaN単結晶基板の製造方法、GaN単結晶基板の上に作製した発光素子及びその製造方法
JP5307975B2 (ja) * 2006-04-21 2013-10-02 日立電線株式会社 窒化物系半導体自立基板及び窒化物系半導体発光デバイス用エピタキシャル基板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010042958A (ja) 2010-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4696935B2 (ja) Iii−v族窒化物系半導体基板及びiii−v族窒化物系発光素子
JP4691911B2 (ja) Iii−v族窒化物系半導体自立基板の製造方法
JP4581490B2 (ja) Iii−v族窒化物系半導体自立基板の製造方法、及びiii−v族窒化物系半導体の製造方法
JP6067801B2 (ja) 高品質ホモエピタキシ用微傾斜窒化ガリウム基板
US7622791B2 (en) III-V group nitride system semiconductor substrate
JP4462251B2 (ja) Iii−v族窒化物系半導体基板及びiii−v族窒化物系発光素子
JP4380294B2 (ja) Iii−v族窒化物系半導体基板
KR20060043770A (ko) GaN 단결정 기판의 제조 방법 및 GaN 단결정 기판
JP5051455B2 (ja) エピタキシャル成長用窒化物半導体基板の製造方法
JP4333466B2 (ja) 半導体基板の製造方法及び自立基板の製造方法
JP6704387B2 (ja) 窒化物半導体成長用基板及びその製造方法、並びに半導体デバイス及びその製造方法
WO2020158571A1 (ja) 窒化物半導体基板、積層構造体、および窒化物半導体基板の製造方法
JP4952616B2 (ja) 窒化物半導体基板の製造方法
JP2005340747A (ja) Iii−v族窒化物系半導体基板及びその製造方法、iii−v族窒化物系半導体デバイス、iii−v族窒化物系半導体基板のロット
JP5120285B2 (ja) Iii−v族窒化物系半導体自立基板の製造方法
JP4165030B2 (ja) 窒化物半導体から成る単体基板の製造方法
TWI753134B (zh) Iii族氮化物半導體基板
JP4998407B2 (ja) Iii−v族窒化物系半導体基板の製造方法
JP2006306722A (ja) GaN単結晶基板の製造方法及びGaN単結晶基板
JP4479706B2 (ja) GaN自立基板の製造方法
JP5488562B2 (ja) 窒化物半導体基板の製造方法
JP2011140428A (ja) 窒化物系化合物半導体基板の製造方法及び窒化物系化合物半導体自立基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4998407

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees