JP4997379B2 - 液塗布具 - Google Patents

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Description

本発明は、液塗布具に関し、特にマスカラブラシや毛染めブラシ、アイライナーなどのような化粧用塗布液を塗布する場合に適用して好適なものである。
従来、例えば図34に示すように、マスカラブラシとしての液塗布具R1は、塗布液容器R2の取出口R3から、キャップR6に固着されたシャフトR4の先端に設けられたブラシ本体R5を出し入れすることにより、ブラシ本体R5を塗布液としてのマスカラに浸して外部に取り出すようになされている。
取出口R3の内側には、円筒状のしごき部材R8が設けられ、ブラシ本体R5を取出口R3から引き抜くときに、ブラシ本体R5の外径より小さいしごき孔を有するしごき部材R8によってしごくことにより、ブラシ毛材R5Aの周囲に付着している余分な塗布液を、落とすようになされている。
このブラシ本体R5として、根元側の多量塗布ブラシ部と先細でなる先端側の少量塗布ブラシ部からなる、いわゆる先細ブラシを使用するようになされたものがある(例えば、特許文献1及び2参照)。この多量塗布ブラシ部がまつ毛の主だった部分に塗布液を濃く塗布するために使用されると共に、この少量塗布ブラシ部が目元や目尻のまつ毛、及び下まつ毛など、まつ毛のうち細く短い微細部に対して少量の塗布液を塗布したり、過剰に塗布した塗布液を取り除くために使用される。
特開2002-172019公報 特開2005-87635公報
ところで、近年、液塗布具としてのマスカラブラシにおいては、まつ毛にボリューム感を出すことが要求されている。このため、液塗布具は、ブラシ本体に多量の塗布液を保持させ、まつ毛にマスカラを濃く塗布するようになされている。
上述した液塗布具R1では、ブラシ本体R5を塗布液容器R2から引き抜いたとき、芯材に植毛されたブラシ毛材R5Aがしごき部材R8によって引抜方向とは反対方向に押し付けられることにより、その方向に一斉に倒れるように動作し、これによりブラシ毛材R5Aの周囲の塗布液が押し出され、ブラシ本体R5から塗布液がしごき落とされる。このときのしごき強さは、しごき孔の直径によって決定される。
先細ブラシを使用する液塗布具R1では、相対的に直径の小さい少量塗布ブラシ部に合わせてしごき部材R8の内径が小さく形成された場合、少量塗布ブラシ部を適度にしごいて程よい量の塗布液を残すことができるが、少量塗布ブラシ部より太く形成された多量塗布ブラシ部を強くしごいてしまい、この多量塗布ブラシ部に塗布液が少量しか残らないため、まつ毛にマスカラを濃く塗布することが困難である。
従って、この多量塗布ブラシ部に対して多量の塗布液を保持させるには、しごき部材R8の内径を大きくしてしごきを弱くすることが考えられる。
しかしながら、この多量塗布ブラシ部に対するしごきを弱くすると、多量塗布ブラシ部に多量の塗布液を残すことができるが、この多量塗布ブラシ部より細く形成された少量塗布ブラシ部に付着した余分な塗布液をしごき落とすことができなくなるため、この塗布液が少量塗布ブラシ部の先端に団子状になって溜ってしまう。このためこの液塗布具R1の使用者は、団子状になった塗布液である団子状液溜りをティッシュなどによって拭き取らねばならないという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ブラシ本体先端に団子状液溜りを形成させない液塗布具を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、塗布液容器3の取出口3Aに設けられた可撓性を有するしごき部材8のしごき孔8Aを、シャフト4の先端に設けられた芯材5Bに当該芯材5Bを中心として外方に突出するようにブラシ毛材15を植毛してなる液塗布具本体2を挿入・引抜きさせることにより、液塗布具本体2のブラシ毛材15に塗布液を付着塗布液として付着させて外部に取り出す液塗布具1であって、ブラシ毛材15は、芯材5Bの引抜き方向側部分に形成された多量塗布ブラシ部5Cと、芯材5Bの先端側部分に形成された少量塗布ブラシ部5Dとを有し、しごき部材8のしごき孔8Aはシャフト4が通過するとき当該シャフト4をしごく内径を有し、多量塗布ブラシ部5Cは、しごき孔8Aを通過するとき、当該しごき孔8Aを押し広げるように、しごき部材8の硬度より強い硬度をもつ第1のブラシ毛材で構成され、少量塗布ブラシ部5Dは、しごき孔8Aを通過するとき、しごき孔8Aによって押し倒されるように、しごき部材8の硬度より弱い硬度をもつ第2のブラシ毛材で構成され、液塗布具本体2を塗布液容器3からしごき部材8のしごき孔8Aを通って引き抜いたとき、多量塗布ブラシ部5Cは、当該しごき部材8を押し広げながらしごき孔8Aを通過することにより当該多量塗布ブラシ部5Cを構成する第1のブラシ毛材相互間に多量の付着塗布液をしごき残した状態でしごかれると共に、少量塗布ブラシ部5Dは、しごき部材8によって押し倒されながらしごき孔8Aを通過することにより当該少量塗布ブラシ部5Dを構成する第2のブラシ毛材相互間に少量の付着塗布液しか残らない状態に当該付着塗布液がしごき落され、これにより液塗布具本体2の先頂部に団子状液溜りを形成させない状態に付着塗布液がしごき落されるようにする。
また本発明では、塗布液容器3の取出口3Aに設けられた可撓性を有するしごき部材8のしごき孔8Aを、シャフト4の先端に設けられた芯材5Bに当該芯材5Bを中心として外方に突出するようにブラシ毛材15を植毛してなる液塗布具本体2を挿入・引抜きさせることにより、液塗布具本体2のブラシ毛材15に塗布液を付着塗布液として付着させて外部に取り出す液塗布具1であって、ブラシ毛材15は、芯材5Bの引抜き方向側部分に形成された多量塗布ブラシ部5Cと、芯材5Bの先端側部分に形成された少量塗布ブラシ部5Dとを有すると共に、シャフト4の多量塗布ブラシ部5Cと少量塗布ブラシ部5Dとの間に押曲部22が設けられ、しごき部材8のしごき孔8Aはシャフト4が通過するとき当該シャフト4をしごく内径を有し、多量塗布ブラシ部5C及び少量塗布ブラシ部5Dのブラシ毛材15は、しごき孔8Aを通過するとき当該しごき孔8Aを押し広げるように、しごき部材8の硬度より強い硬度をもち、押曲部22は、しごき孔8Aを通過するとき、しごき部材8の当該しごき孔8A部分に当接して引抜き方向に押し曲げた後、通り越して当接状態から解放されたとき当該しごき孔8A部分を元の状態に復元させるように、しごき部材8の硬度より強い硬度をもち、液塗布具本体2を塗布液容器3からしごき部材8のしごき孔8Aを通って引き抜いたとき、多量塗布ブラシ部5Cは、当該しごき部材8を押し広げながらしごき孔8Aを通過することにより当該多量塗布ブラシ部5Cを構成するブラシ毛材15相互間に多量の付着塗布液をしごき残した状態でしごかれると共に、しごき部材8のしごき孔8A部分が元の状態に復元するとき、当該弾性力によって当該しごき孔8A部分が少量塗布ブラシ部5Dを構成するブラシ毛材15を押し倒すことにより、液塗布具本体2の先頂部に団子状液溜りを形成させない状態に付着塗布液がしごき落されるようにする。
さらに本発明では、塗布液容器3の取出口3Aに設けられた可撓性を有するしごき部材8のしごき孔8Aを、シャフト4の先端に設けられた芯材5Bに当該芯材5Bを中心として外方に突出するようにブラシ毛材15を植毛してなる液塗布具本体2を挿入・引抜きさせることにより、液塗布具本体2のブラシ毛材15に塗布液を付着塗布液として付着させて外部に取り出す液塗布具1であって、ブラシ毛材15は、芯材5Bの引抜き方向側部分に形成された多量塗布ブラシ部5Cと、芯材5Bの先端側部分に形成された少量塗布ブラシ部5Dとを有すると共に、少量塗布ブラシ部5Dの位置に芯材5Bを挟むように当該少量塗布ブラシ部5Dの外径より大きい外接距離を維持する一対の突出部材34A、34Bが設けられ、しごき部材8のしごき孔8Aはシャフト4が通過するとき当該シャフト4をしごく内径を有し、多量塗布ブラシ部5Cは、しごき孔8Aを通過するとき、当該しごき孔8Aを押し広げるように、しごき部材8の硬度より強い硬度をもつブラシ毛材15で構成され、一対の突出部材34A、34Bは、しごき孔8Bを通過するとき、各外接面がしごき部材34A、34Bのしごき孔8Aの内面に当接して当該しごき孔8Aを楕円状に変形させるようにしごき部材8Aの硬度より強い硬度をもち、液塗布具本体2を塗布液容器3からしごき部材8のしごき孔8Aを通って引き抜いたとき、多量塗布ブラシ部5Cは、当該しごき部材8を押し広げながらしごき孔8Aを通過することにより当該多量塗布ブラシ部5Cを構成するブラシ毛材15相互間に多量の付着塗布液をしごき残した状態でしごかれると共に、一対の突出部材34A、34Bがしごき部材8のしごき孔8Aの内面を楕円状に変形させることによって、当該内面の短径部が少量塗布ブラシ部5Dに圧接し、これにより当該少量塗布ブラシ部5Dを構成するブラシ毛材15部分にある付着塗布液を絞り出すことにより、液塗布具本体2の先頂部に団子状液溜りを形成させないような状態に付着塗布液がしごき落されるようにする。
さらに本発明では、塗布液容器3の取出口3Aに設けられた可撓性を有するしごき部材8のしごき孔8Aを、シャフト4の先端に設けられた芯材5Bに当該芯材5Bを中心として外方に突出するようにブラシ毛材15を植毛してなる液塗布具本体2を挿入・引抜きさせることにより、液塗布具本体2のブラシ毛材15に塗布液を付着塗布液として付着させて外部に取り出す液塗布具1であって、ブラシ毛材15は、芯材5Bの引抜き方向側部分に形成された多量塗布ブラシ部5Cと、芯材5Bの先端側部分に形成された少量塗布ブラシ部5Dとを有し、しごき部材8のしごき孔8Aはシャフト4が通過するとき当該シャフト4をしごく内径を有し、多量塗布ブラシ部5C及び少量塗布ブラシ部5Dのブラシ毛材15は、しごき孔8Aを通過するとき当該しごき孔8Aを押し広げるように、しごき部材8の硬度より強い硬度をもち、芯材5Bのうち、多量塗布ブラシ部5Cを形成している第1の芯材5B部分は液塗布具本体2が塗布液容器3から引き抜かれる方向に液塗布具本体2の中心線に沿って直線形状を有するのに対して、少量塗布ブラシ部を形成している第2の芯材5B部分は第1の芯材5B部分から横方向に偏心した位置を通る形状を有し、液塗布具本体2を塗布液容器3からしごき部材8のしごき孔8Aを通って引き抜いたとき、多量塗布ブラシ部5Cは、当該しごき部材8を押し広げながらしごき孔8Aを通過することにより当該多量塗布ブラシ部5Cを形成する第1のブラシ毛材15相互間に多量の付着塗布液をしごき残した状態でしごかれると共に、少量塗布ブラシ部5Dは、しごき部材8のしごき孔8Aの内面と芯材5Bとの間に挟まれた第2のブラシ毛材15部分の付着塗布液が絞り出されることにより、液塗布具本体2の先頂部に団子状液溜りを形成させないような状態に付着塗布液がしごき落されるようにする。
本発明によれば、多量の塗布液を保持させたままにすることが好ましい多量塗布ブラシ部に対してはしごき孔を広げることにより大きいしごき孔で弱くしごくと共に、少量の塗布液のみを残すことが好ましい少量塗布ブラシ部に対してはしごき孔が殆ど変形しないため、より小さいしごき孔で強くしごくことができ、多量塗布ブラシ部より少量塗布ブラシ部のブラシ毛材の硬度が弱い少量塗布ブラシ部を強くしごいて液保持部の先端に団子状液溜りを形成させない。
本発明によれば、多量の塗布液を保持させたままにすることが好ましい多量塗布ブラシ部に対してはしごき孔を広げることにより大きいしごき孔で弱くしごくと共に、少量の塗布液のみを残すことが好ましい少量塗布ブラシ部に対しては、押曲部によって押し曲げられたしごき部の弾性力によって強くしごくことができることにより、液保持部の先端に団子状液溜りを形成させない。
さらに本発明では、多量の塗布液を保持させたままにすることが好ましい多量塗布ブラシ部に対してはしごき孔を変化させずに弱くしごくと共に、少量の塗布液のみを残すことが好ましい少量塗布ブラシ部に対しては、大きい外接距離を維持する一対の突出部によってしごき孔を楕円状に押し広げることにより、小さくなったしごき孔の内面の径部によって少量塗布ブラシ部を部分的に強くしごいて液保持部の先端に団子状液溜りを形成させない。
さらに本発明では、多量の塗布液を保持させたままにすることが好ましい多量塗布ブラシ部に対してはしごき孔を変化させずに弱くしごくと共に、少量の塗布液のみを残すことが好ましい少量塗布ブラシ部の芯材をしごき孔の中心から偏心させることにより、少量塗布ブラシ部のしごき孔の内面と芯材との間に挟まれたブラシ毛材を部分的に強くしごいて液保持部の先端に団子状液溜りを形成させない。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1は、第1の実施の形態を示すもので、1は、全体として液塗布具を示し、液塗布具本体2と、塗布液容器3とから構成されている。
液塗布具本体2は、シャフト4がキャップ6に固着されると共に、図2に示すように、シャフト4の先端に設けられた挿入穴4Aに対し、液保持部5の芯材5Bが挿入されることにより取り付けられている。この液塗布具本体2は塗布液容器3内に液保持部5を出し入れさせることにより、液保持部5を塗布液容器3内に溜められたマスカラである塗布液7に浸して外部に取り出させる。
液保持部5は、シャフト側の寸胴部分と先端側に向かって細くなる円錐台部分から構成されたブラシ部材15でなり、寸胴部分の多量塗布ブラシ部5Cと、円錐台部分の少量塗布ブラシ部5Dとを有する。この少量塗布ブラシ部5Dの平均直径は多量塗布ブラシ部5Cの平均直径よりも小さく、少量塗布ブラシ部5Dが多量塗布ブラシ部5Cよりも相対的に小さい径を有している。
ブラシ部材15は、0.1〜2.0〔mmφ〕の太さのステンレスでなる線材上に多数のブラシ繊維材料を配列し、この線材を折り曲げて当該ブラシ繊維材料を挟み込んだ状態において当該線材にねじり加工を施すことにより、ねじり加工された当該線材でなる芯材5Bを中心として、直線的に外方にブラシ毛材を突出するように植毛した構成を有する。
一方、塗布液容器3(図1)は、その上部に図3に示すしごき部材8が嵌めこまれている。このしごき部材8は、その直径が基準孔径Dpでなる真円状のしごき孔8Aが設けられた円錐台状のしごき環部8Bを有している。このしごき環部8Bは、しごき孔8Aに挿入されたブラシ部材15を取出口Aから引き抜くときに、シャフト4に付着する塗布液7をしごき落とすと共に、ブラシ部材15の周囲に付着している塗布液7(以下、これを付着塗布液7Aと呼ぶ)をしごき落とすことにより、当該付着塗布液7Aが適度な量になるように調整する。
液塗布具1においては、図2に示したように、少量塗布ブラシ部5Dに適量の付着塗布液7Aを残すことができるよう、しごき孔8Aの基準孔径Dpが、少量塗布ブラシ部5Dの最小径Ddとほぼ同じになるように形成されていると共に、シャフト4に付着した塗布液をしごき落とすことができるように、シャフト4の直径であるシャフト径Dsより0.1〜0.3mm程度小さくなるように形成されている。
図4に示すように、液塗布具1では、液保持部5であるブラシ部材15が塗布液容器3から引き抜かれるとき、この引抜方向に対してほぼ直角に植毛されたブラシ毛材がしごき環部8Bに当接する。
このとき、ブラシ部材15がしごき環部8Bより強ければ、しごき孔8Aが押し広げられてしごき孔8Aの孔径が基準孔径Dpより大きくなる一方、ブラシ部材15がしごき環部8Bより弱ければ、しごき孔8Aが押し広げられることがなく、しごき孔8Aの径が変化しないで基準孔径Dpのままとなる。
本実施の形態においては、多量塗布ブラシ部5Cによってしごき孔8Aが押し広げられるのに対し、少量塗布ブラシ部5Dによってしごき孔8Aが押し広げられることがないように、しごき環部8Bが多量塗布ブラシ部5Cより弱く、少量塗布ブラシ部5Dより強く形成されている。
具体的に、ブラシ部材15では、多量塗布ブラシ部5Cのブラシ毛材(以下、これを多量塗布用毛材5Caと呼ぶ)を少量塗布ブラシ部5Dのブラシ毛材(以下、これを少量塗布用毛材5Daと呼ぶ)より太くすることにより、多量塗布ブラシ部5Cが少量塗布ブラシ部5Dより強く形成される。
一方、しごき環部8Bは、可撓性を有すると共に、多量塗布ブラシ部5Cより弱く、少量塗布ブラシ部5Dより強くなるような硬さを有する材料が選択される。このしごき環部8Bの材料としては、NBR(acryloNitrile Butadiene Rubber)、シリコンゴム、フッ素ゴムなどの耐薬品性を有する樹脂材料から選択されると共に、これらの樹脂材料に対して軟質ポリエチレン、軟質ポリプロピレン、各種エラストマー及び各種可塑剤などが適宜混合されることにより、しごき環部8Bの硬さが調整される。
以上の構成において、液塗布具本体2が塗布液容器3から引き抜かれる際、図5に示すように、しごき環部8Bはシャフト4に付着する塗布液7をしごき落とし、引き続き多量塗布ブラシ部5C及び少量塗布ブラシ部5Dをしごく。図6(A)に示すように、多量塗布ブラシ部5Cがしごき孔8Aから引き抜かれる際、多量塗布ブラシ部5Cがしごき環部8Bより強いため、多量塗布ブラシ部5Cがしごき孔8Aを拡大孔径Dwまで押し広げることにより、多量塗布用毛材5Caの芯材5Bに対する最大倒れ角度AFcを緩やかにすることができる。この結果、多量塗布用毛材5Caに多く残された間隙に付着塗布液7Aが保持されるため、多量塗布用ブラシ部5Cに多量の付着塗布液7Aを残した状態にすることができる。
これに対して、図6(B)に示すように、少量塗布ブラシ部5Dがしごき孔8Aから引き抜かれる際、少量塗布ブラシ部5がしごき環部8Bより弱いため、少量塗布用毛材5Daはしごき孔8Aを殆ど変形させず、基準孔径Dpのままとなるため、しごき環部8Bによって押し倒されるときの少量塗布用毛材5Daの芯材5Bに対する最大倒れ角度AFdを急峻なままにでき、この急角度で倒れた少量塗布用毛材5Daによって先端の少量塗布用毛材5Daまで倒すことができる。この結果、液塗布具1は、少量塗布ブラシ部5Dの先端までしごくことができ、少量塗布ブラシ部5Dに少量の付着塗布液7Aしか残さない。
すなわち、しごき環部8Bは、押し広げられた拡大孔径Dwで多量塗布ブラシ部5Cをしごくと共に基準孔径Dpで少量塗布ブラシ部5Dをしごくため、図7に示すように、少量塗布用毛材5Daの倒れ角度AFdを多量塗布用毛材5Caの最大倒れ角度AFcより大きくし、多量塗布ブラシ部5Cより相対的に直径の小さい少量塗布ブラシ部5Dを多量塗布ブラシ部5Cよりも強くしごくことができるため、ブラシ先頂部5Aに団子状になった塗布液7(以下、これを団子状液溜りと呼ぶ)を形成させない。
このとき、芯材5Bに対するブラシ毛材の最大倒れ角度AFを30[°]以上にすることにより、押し倒されたブラシ毛材が折れ曲がってしまうことなく、当該ブラシ毛材を確実に元の位置へ戻させることができる。
以上の構成によれば、使用者は、多量塗布ブラシ部5Cを使用して一度の塗布操作によってまつ毛に塗布液7であるマスカラを濃く塗布させることができる。さらに使用者は、多量塗布ブラシ部5Cによる塗布動作後に少量塗布ブラシ部5Dを使用して、濃すぎるマスカラを落としたり、マスカラに含まれる繊維の方向をまつ毛に沿わせたり、まつ毛をカールさせるなどの修正動作をすることができると共に、マスカラを皮膚に付着させることなく目元、目尻、下まつ毛などの微細部にマスカラを容易に塗布することができる。
なお、上述した第1の実施の形態においては、多量塗布用毛材5Caとして、ブラシ毛材の太さによって多量塗布ブラシ部5C及び少量塗布ブラシ部5Dの強さを調整するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、以下に述べるるようにブラシ毛材の材料、形状、量など様々な因子によって多量塗布ブラシ部5C及び少量塗布ブラシ部5Dの強さを変化させることができる。
例えば、多量塗布用毛材5Caと少量塗布用毛材5Daとにおいて太さや形状などが同一の場合には、以下に示すように、多量塗布用毛材5Caが少量塗布用毛材5Daより硬く(弾性が大きく)なるように、それぞれの材料が組み合わされることにより、多量塗布ブラシ部5Cが少量塗布ブラシ部5Dより強くなるように形成される。
多量塗布用毛材5Ca 少量塗布用毛材5Da
ポリエステル ナイロン
ナイロン ポリプロピレン
ポリプロピレン 軟質ナイロン
硬質ポリエチレン 軟質ポリエチレン
硬質樹脂 半硬質及び軟質樹脂
さらに、多量塗布用毛材5Caの毛材量(本数や重量、密度など)や、ブラシ毛材の長さによって多量塗布ブラシ部5C及び少量塗布ブラシ部5Dの強さを変化させることができる。
他にも、ブラシ毛材の形状を波線状にしたり、例えば図8に示すように、様々な断面形状でなるブラシ毛材を適宜組み合わせることにより、多量塗布ブラシ部5C及び少量塗布ブラシ部5Dの強さを調整することができる。また、図8以外にも、楕円、三角、四角、平板状、異形など様々な断面形状でなるブラシ毛材を適宜組み合わせることが可能である。
さらに、上述したブラシ毛材の材料、太さ、量、形状を適宜組み合わせることにより、多量塗布ブラシ部5Cを少量塗布ブラシ部5Dより強くするようにしても良い。
例えば、少量塗布用毛材5Daの量を多量塗布用毛材5Caより多くし、上述した目元などの繊細部分を塗布するときの少量塗布ブラシ部5Dの使い易さを一段と向上させた場合であっても、ブラシ毛材の材料や断面形状、太さなどを組み合わせることによって多量塗布ブラシ部5Cを少量塗布ブラシ部5Dより強くすることができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、材料の選定による硬さの調整によってしごき環部8Bの強さを調整するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図示しないが、しごき環部8Bの厚さや芯材5Bに対する角度、しごき孔8Aの基準孔径Dpなど、しごき環部8Bの形状を変化させることによってもしごき環部8Bの強さを変化させることができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、基準孔径Dpを少量塗布ブラシ最小径Ddとほぼ同一にするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、塗布液7の粘度、しごき環部8B及び少量塗布ブラシ部5Dの強さの関係に応じて少量塗布ブラシ部5Dに適量の付着塗布液7Aが残るように、基準孔径Dpを適宜変更しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、液保持部5が図2に示す寸胴部分と円錐台部分とから構成されるブラシ部材15でなるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図9(A)に示す先細の円錐台状でなるブラシ部材15bや、図9(B)に示すいわゆるひょうたん型でなるブラシ部材15cでなるようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ブラシ毛材の先端部分の形状について特に限定していないが、例えば少量塗布用毛材5Daとして、先端が針状に先加工された先加工糸を用いることにより、少量塗布用毛材5Da全体としてのコシを大きく変化させることなく、実際に使用される先端部分を毛が細く短いまつ毛の微細部分に合わせて細くすることができ、少量塗布ブラシ部5Dを一段と使い易くすることができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、ステンレス線材によってブラシ繊維材料をはさみ、ねじり処理を施す、いわゆるねじりブラシとしてブラシ部材15を形成したようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば水平な円盤型になるように放射状にブラシ繊維材料を配列した状態で、このブラシ繊維材料の中心を熱固着して一組にし、これを芯材に通して積層する、いわゆる熱密着ブラシ(円形放射ブラシ)としてブラシ部材15を形成するようにしても良い。
この熱密着ブラシでは、芯材5Bに対して水平方向にブラシ毛材が植毛されているため、ブラシ部材15を回転させることにより、塗布対象に塗布液を塗布する場合であっても、ねじりブラシのようにねじり段差により少しずつブラシ毛材の位置が変わって塗布ムラを生じさせることがなく、まつ毛に対して1回の塗布で均一に塗布液7を塗布することができる。
(2)第2の実施の形態
図10〜14は、第2の実施の形態を示すもので、図1〜9に示す第1の実施の形態に対応する部分を同一符号で示すように、液保持部5が先細の円錐台形状でなるブラシ部材21及び押曲部22から構成されている。図10に示すように、このブラシ部材21は、図2のブラシ部材15における多量塗布用毛材5Caを用いることにより、全域に渡ってしごき環部8Bより強く形成されている。さらにこのブラシ部材21は、シャフト側の太い多量塗布ブラシ部5Cと、先端部分となる細い少量塗布ブラシ部5Dとを有しており、これらの間に押曲部22を有している。
この押曲部22は、中心孔22Aを有する円盤形状でなり、その外周に複数の凸部22Bを有しており、その凸部22Bの外周が少量塗布ブラシ部5Dの直下部分の外径より僅かに小さくなるように形成されている。押曲部22は、ブラシ部材21の中心線CL上にある芯材21Bに対し、例えば熱溶着などによって固着されることにより取り付けられる。
この押曲部22は、硬質又は半硬質の樹脂材料、鋼材などによって形成されることにより、しごき環部8Bの強さに負けて大きく変形することが無い。
以上の構成において、液塗布具本体2が塗布液容器3から引き抜かれる際、液塗布具1は、しごき環部8Bによってシャフト4に付着する塗布液7をしごき、引き続き多量塗布ブラシ部5C及び少量塗布ブラシ部5Dをしごく。図11に示すように、ブラシ部材21の強さがしごき環部8Bより大きくなるように形成されているため、多量塗布ブラシ部5Cは、しごき孔8Aの孔径が拡大孔径Dwまで押し広げられた状態のしごき環部8Bによってしごかれる。
図12(A)に示すように、押曲部22は、しごき環部8Bに当接して引っ掛かると、しごき孔8Aを押し広げ、これによりしごき環部8Bを引抜方向に大きく折り曲げる。そして押曲部22は、しごき孔8Aを押曲部22とほぼ同じ大きさである押曲孔径Edまで押し広げた瞬間に、しごき環部8Bを解放するため、折り曲げられていたことによって蓄えられていたしごき環部8Bの弾性力PEによってしごき孔8Aの孔径を一気に元の基準孔径Dpの状態に戻す。
このとき、図12(B)に示すように、しごき環部8Bは、その弾性力PEによって少量塗布ブラシ部5Dを押し倒し、しごき孔8Aの孔径が基準孔径Dpの状態で少量塗布ブラシ部5Dの過剰な付着塗布液7Aをしごき落とすことができ、ブラシ先頂部22Aに団子状液溜りを形成させない。
以上の構成によれば、押曲部22によってしごき環部8Bを変形させてしごき孔8Aを大きくした状態から一気に復元させるときの弾性力PEを利用することにより、しごき孔8Aが基準孔径Dpまで小さく戻されたしごき環部8Bによって少量塗布ブラシ部5Dの過剰な付着塗布液7Aをしごき落として、少量塗布ブラシ部5Dを多量塗布ブラシ部5Cより強くしごくことができる。
なお、上述した第2の実施の形態においては、円盤部分と放射状に突出する複数の凸部分とから構成される押曲部22が、熱溶着などによって芯材21Bに対して直接固着されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図13(A)に示すように、押曲部22aが、当該押曲部22aから延設された梁22X及び固定部22Yを介してシャフト4に固着されるようにしても良い。この場合であっても同様に、しごき環部8Bを押し曲げて少量塗布ブラシ部5Cを強くしごくことができる。なお、この梁22Xは、多量塗布ブラシ部5Dのブラシ毛材を掻き分けて溝を形成するようになされており、多量塗布ブラシ部5Dがしごかれる際、この溝に多量の塗布液7を保持することができるようになされている。また、使用者はこの梁22Xを使用してまつ毛をカールさせると共に、梁22X上に形成された直角方向の溝22EVに保持される塗布液7をまつ毛に塗布させることができる。
また、図13(B)に示すように、押曲部22bが、芯材21Bから放射状に広がる線材でなり、例えばブラシ本体20の製造時にブラシ繊維材料と共に配列されることにより、ブラシ本体20と一体に形成されるようにしても良い。この場合であっても、同様にしごき環部8Bを押し曲げて少量塗布ブラシ部5Cを強くしごくことができる。
さらに、上述した第2の実施の形態においては、押曲部22の多量塗布ブラシ部22側の面が平滑であるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図14(A)に示す押曲部22cのように、溝22Wを形成して押曲部22に塗布液7を保持させたり、図14(B)に示す押曲部22eのように、孔22Uを形成して押曲部22上に塗布液7を保持させないようにしても良い。また、図示しないが、押曲部22は必ずしも円形でなくても良く、四角形や五角形などの形状を有していても良い。
(3)第3の実施の形態
図15〜20は、第3の実施の形態を示すもので、図1〜9に示す第1の実施の形態に対応する部分を同一符号で示すように、液保持部5がブラシ部材21と、枠本体31とによって構成される。図15(C)に示すように、このブラシ部材21は全体として円錐台形状を有し、芯材5Bに対して1種類のブラシ毛材が植毛されたねじりブラシでなり、径の大きい多量塗布ブラシ部5C及び先細の少量塗布ブラシ部5Dを有している。
枠本体31は、図15(B)に示すように、シャフト4に固定される固定部36から所定間隔で平行に延設され、断面がほぼ三角形状でなる一対の梁33A及び33Bと、この梁33A及び33Bより大きい間隔を有する断面がほぼ三角形状の一対の突出部34A及び34Bと、この梁33A、33B及び突出部34A、34Bの間に設けられた中心孔35Aを有する間隔維持部35とが一体成型されている。この枠本体31は、図3に示したほぼ真円でなるしごき孔8Aから引き抜かれるときであっても、その形状を大きく変化させない硬度を持った、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどの硬質又は半硬質の樹脂材料や鋼材など、硬い材料によって形成されている。
液保持部5は、図15(A)に示すように、固定部36がシャフト4に対して固着された後、間隔維持部35の中心孔35A及び固定部36の中心孔36Aにブラシ部材21を貫通させると共に、芯材5Bの根元側をシャフト4の図示しない挿入穴に挿入させることによって組み立てられる。
この結果、液保持部5は、一対の梁33A及び33Bを多量塗布ブラシ部5Cの側部に、中心となる芯材5Bに対して相対向するように配置させ、図16(A)に示すように、梁33A及び33Bの側面に多量塗布用毛材5Caを当接させて押し分けることにより、塗布液7を溜める空間である液溜空間LSを形成する。
また、梁33A及び33Bは、その外端間距離Loがしごき孔8A(図3)の基準孔径Dpより小さくなるように形成されている。
これにより、多量塗布ブラシ部5Cがしごき孔8Aから引き抜かれる際、図17(A)に示すように、点線で示す径を有していた多量塗布ブラシ部5Cを基準孔径Dpでなるしごき環部8Bでしごくことができ、ブラシ外周部分OBの過剰な付着塗布液7をしごき落とす。このとき多量塗布ブラシ部5Cは、中心に近い内周部分に塗布液7を残すと共に、しごき孔8Aと梁33A及び33Bとの間に残された液溜空間内周部分LSaに多量の塗布液7を残すことができる。
一方、液保持部5は、一対の突出部34A及び34Bを少量塗布ブラシ部5Dの側部に芯材5Bに対して相対向させて配置させる。
突出部34A及び34Bは、図16(B)に示すように、その外端間距離Lpがしごき孔8A(図3)の基準孔径Dpより大きくなるように形成されると共に、図15(B)に示したように間隔維持部35によってこの突出部34A及び34Bの間隔が強固に維持されている。
これにより、図17(B)に示すように、少量塗布ブラシ部5Cがしごき孔8Aから引き抜かれる際、突出部34A及び34Bは、しごき孔8Aの並列方向を基準孔径Dpより大きい孔長軸長Dlまで引き伸ばすため、しごき孔8Aを元の大きさに戻そうとする弾性力によりしごき孔8Aの直角方向が基準孔径Dpより小さい孔短軸長Dnに縮められる。このため少量塗布ブラシ部5Dは、しごき環部8Bによって直角方向を圧縮されて根元まで強くしごかれる。
以上の構成において、液塗布具2が塗布液容器3から引き抜かれる際、しごき環部8Bによってシャフト4及び固定部36に続きしごかれる多量塗布用ブラシ部5Cは、外周部分の過剰な付着塗布液7Aをしごき落とすと共に液溜空間内周部分LSaに必要な量の付着塗布液7Aを残すことができる。一方少量塗布ブラシ部5Dは、図18に示すように、突出部34A及び34Bによってしごき孔8Aが並列方向に押し広げられてほぼ楕円状に変形されることにより、直角方向に圧縮されて付着塗布液7Aを激しく絞り出すことができ、過剰な付着塗布液7Aを確実にしごき落として団子液溜りを形成させない。
以上の構成によれば、使用者は多量塗布ブラシ部5Cを用いてまつ毛に対して回転させながら塗布操作をすれば、濃い塗布液がまつ毛に塗布されると共に梁33A及び33Bによってまつ毛に対するカール動作をすることができる。
このとき梁33A及び33Bの外側に塗布液7を保持する横方向の溝33Caが設けられているため、使用者が梁33A及び33Bを用いてカール動作をする際、まつ毛を溝33Caに沿わせて簡単にまつ毛をカールさせることができると共に、使用者がカール動作する際、溝33Caに保持された塗布液7をまつ毛に塗布させることができる。
さらに使用者は、過剰な付着塗布液7Aを有さない少量塗布ブラシ部5Dを用いてまつ毛に塗布された塗布液7の修正動作をしたり、まつ毛の微細部分に対する塗布操作をすることができる。
なお、上述した第3の実施の形態においては、突出部34の剛性、外端間距離Lpについて特に限定していないが、これらの因子によって孔短軸長Dnを適宜変化させることにより、孔短軸長Dnを変化させて少量塗布ブラシ部5Cに対するしごきの程度を適宜調整することが可能である。例えば突出部34の外端間距離Lpを大きくすることにより、少量塗布ブラシ部5Dを一段と小さい孔短軸長Dnで強くしごくことができる。
さらに上述した第3の実施の形態においては、枠本体31の梁33の外端間距離Loが多量塗布ブラシ部5Cの外径より小さく形成されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図19(A)に示す枠本体31のように、梁33A、33Bの外端間距離Loを突出部34A、34Bの外端間距離Lpと同一にし、梁33A、33Bが突出部34A、34Bと連接されるように設けると共に、梁33A、33Bの内側に溝33Cbを形成するようにしても良い。この場合、図19(B)に示すように、梁33A、33Bは、溝33Cbに塗布液7を多量に残すことができる。
また上述した第3の実施の形態においては、枠本体31が2本の梁33と2つの突出部34と間隔維持部35とを有するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、少量塗布ブラシ部5Dに沿って2つの突出部34及び間隔維持部35が設けられれば良く、例えば図20に示すように、1本の梁33Aに2つの突出部34A及び34Bを設けたり、図21に示すように、2つの突出部34A、34Bが取り付けられた間隔維持部35をブラシ部材21の芯材5Bに直接固着するようにしても良い。
さらに上述した第3の実施の形態においては、梁33A及び33Bの外側に溝33Caが形成されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必ずしも溝33Caを設けなくても良い。
さらに上述した第3の実施の形態においては、突出部34A及び34Bの断面形状がほぼ三角形状でなるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、丸や楕円など、少量塗布ブラシ部5Dのしごきの程度に応じて適宜その断面形状を選択することができる。
さらに上述した第3の実施の形態においては、ブラシ部材21の強さについては限定していないが、ブラシ部材21としごき環部8との強さの関係に制限はなく、どちらが大きくても良い。
さらに上述した第3の実施の形態においては、液保持部5は、シャフト4に枠本体31が固着された後にブラシ部材21が挿入されて組み立てられるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、シャフト4にブラシ部材21が取り付けられた後、枠本体31が取り付けられるようにしても良い。
(4)第4の実施の形態
図22〜27は第4の実施の形態を示すもので、図15〜21に示す第3の実施の形態に対応する部分を同一符号で示している。
この枠本体31は、図22(B)に示すように、図15の枠本体31における一対の梁33A及び33B、並びに一対の突出部34A及び34Bのうち、片側の梁33A及び突出部34Aのみを有している。
梁33Aは、図23(A)に示すように、その外端から液保持部5の中心までの距離である中心外端間距離Lqがしごき孔8Aの半径(基準孔径Dpの1/2)より小さく形成さる。
これにより、多量塗布ブラシ部5Cは、図24(A)に示すように、基準孔径Dpより大きいブラシ外周部OBに付着した過剰な付着塗布液7Aがしごき環部8Bによってしごき落とされると共に、基準孔径Dpより小さいブラシ内周部IBに加え、しごき孔8Aと梁33Aとの間に残された液溜空間内周部分LSaに多量の塗布液7を保持させて残すことができる。
突出部34Aは、図22(A)に示すように、少量塗布ブラシ部5Dの側部に芯材5Bに沿うように配置されると共に、図23(B)に示すように、その外端からブラシ本体30の中心までの距離である中心外端間距離Lrがしごき孔8Aの半径(基準孔径Dpの1/2)より大きく形成されており、間隔維持部35によって芯材5Bとの間隔が強固に維持される。
これにより、図24(B)に示すように、突出部34Aは、しごき環部8Bに当接して、ブラシ部材21の中心線CL上にある芯材5Bをしごき孔8Aの中心8Aaから偏心させることにより対向する芯材5Bをしごき環部8Bに向けて押し付けるため、芯材5B及びしごき環部8B間に挟まれたブラシ狭間部RBを圧搾して少量塗布ブラシ部5Dを強くしごくことができる。
以上の構成において、液塗布具2が塗布液容器3から引き抜かれる際、しごき環部8Bによってシャフト4及び固定部36に続きしごかれる多量塗布用ブラシ部5Cは、ブラシ外周部OBの過剰な付着塗布液7Aをしごき落とすと共に液溜空間内周部分LSaに必要な量の付着塗布液7Aを残すことができる。一方少量塗布ブラシ5Dは、図25(B)に示すように、突出部34Aの配置されない直角方向においては、芯材5Bをしごき孔中心線RC上に保持したまましごくのに対し、図25(A)に示すように、並列方向においては、突出部34Aがしごき環部8Bに当接するため、その中心となる芯材5Bがしごき環部8Bに向けて押し付けられるようにしごき孔中心線RCから偏心し、ブラシ狭間部RBから付着塗布液7Aを強く絞り出すことができ、過剰な付着塗布液7Aを確実にしごき落として団子状液溜りを形成させない。
以上の構成の液保持部5によれば、カール動作用の梁33Aが一本だけ設けられているため、使用者はこの梁33Aを用いてカール動作できると共に、多量塗布ブラシ部5Cが図15の多量塗布ブラシ部5Cと比較して連続した大きい面積を有するため、多量塗布ブラシ部5Cを用いてまつ毛に対して回転させながら塗布操作をすれば、1回の塗布動作によってまつ毛に濃い塗布液が簡単に塗布される。
このとき梁33Aの外側に塗布液7を保持する横方向の溝33Caが設けられているため、まつ毛を溝33Caに沿わせて簡単にまつ毛をカールさせることができると共に、使用者がカール動作する際、溝33Caに保持された塗布液7をまつ毛に塗布させることができる。
なお、上述した第4の実施の形態においては、枠本体31が1本の梁33Aと1つの突出部34Aとを有するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、少量塗布ブラシ部5Dの側部に1つの突出部34A及び間隔維持部35が設置されればよく、例えば図26に示す液保持部5のように、2本の梁33A及び33Bに1つの突出部34Aと間隔維持部35とを設けたり、図27に示す液保持部5のように、突出部34Aが取り付けられた間隔維持部35を芯材5Bに対して直接固着するようにしても良い。このようにしても、同様に芯材5Bを偏心させることができ、過剰な付着塗布液7Aを確実にしごき落として団子状液溜りを形成させない。
また、上述した第4の実施の形態においては、しごき環部8Bが可撓性を有する柔軟な樹脂材料によって形成されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、可撓性を殆ど有さない硬質又は半硬質の樹脂材料によって形成されても良い。
(5)第5の実施の形態
図28〜31は第5の実施の形態を示すもので、図1〜9に示す第1の実施の形態に対応する部分を同一符号で示すように、液保持部5が曲がりブラシ50でなる。図28(B)に示すように、この曲がりブラシ50は、中心となる芯材5Bに1種類のブラシ毛材が植毛され、全体的に先細りの円錐台形状を有するブラシ部材21の芯材5Bを折り曲げることによって形成され、少量塗布ブラシ部5Dの少量塗布用芯材5Dbが液塗布具本体2の中心線CLに対して折曲方向に平行にずれるように折れ曲げられている。
この少量塗布用芯材5Dbは、その中心から液塗布具本体2の中心線CLまでの距離である芯材距離Lxがしごき孔8Aの基準孔径Dpの1/2より大きくなるように形成されている。
以上の構成において、液塗布具本体2が塗布液容器3から引き抜かれ、シャフト4に引き続きしごかれる多量塗布ブラシ部5Cは、芯材5Bがしごき孔中心線RCを通るため、多量の付着塗布液7Aを残したままにすることができる。これに対して少量塗布ブラシ部5Dは、図29に示すように、折り曲げられた少量塗布用芯材5Dbをしごき環部8Bに当接させると共に、芯材5Bをしごき孔中心線RCから偏心させることにより、しごき孔8Aと芯材5Bに挟まれた折曲方向側にある少量塗布用毛材5Daの付着塗布液7Aを激しく絞り出すことができ、過剰な付着塗布液7Aを確実にしごき落として団子状液溜りを形成させない。
以上の構成の液保持部5によれば、使用者は、多量塗布ブラシ部5C及び少量塗布ブラシ部5Dが互いに延長線上にないため、操作に応じて使用したい多量塗布ブラシ部5C及び少量塗布ブラシ部5Dをそれぞれ手前にすることができ、多量塗布ブラシ部5C及び少量塗布ブラシ部5Dを簡便に使い分けさせることができる。
なお、上述した第5の実施の形態においては、図26に示す形状になるように液保持部5を形成した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、芯材5Bはどのような形状に折り曲げられても良く、また、折り曲げられる前のブラシ部材21の形状も限られない。
例えば、図30(A)に示すように、液保持部5は、先端の少量塗布ブラシ部5Dが多量塗布ブラシ部5Cと比較して大幅に細くなっているブラシ部材52の先端を弓状に折り曲げ(図30(B))、多量塗布ブラシ部5Cに対して少量塗布ブラシ部5Dの少量塗布用毛材5Dの先端が折曲方向へ突出しないように形成されても良い。この場合であっても、図31に示すように、折り曲げられた芯材5Bをしごき環部8Bに沿わせて少量塗布ブラシ部5Dの折曲方向側を根元まで強くしごかせることができる。
(6)第6の実施の形態
図32〜33は第6の実施の形態を示すもので、図28〜31に示す第5の実施の形態に対応する部分を同一符号で示すように、液保持部5がブラシ部材52を折り曲げることにより形成されたU字ブラシ60でなる。このU字ブラシ60は少量塗布ブラシ部5Dの少量塗布用芯材5Dbが折曲方向へU字状に折れ曲がっている。
この少量塗布用芯材5Dbは、液塗布具本体2の中心線CL上にある下向芯材60Bと、その先端がシャフト側へ向いている上向芯材60Cとを有している。
以上の構成において、液塗布具本体2が塗布液容器3から引き抜かれ、シャフト4に引き続きしごかれる多量塗布ブラシ部5Cは、芯材5Bがしごき孔中心線RCを通るため、多量の付着塗布液7Aを残したままにすることができる。これに対して少量塗布ブラシ部5Dは、図33に示すように、上向き芯材60をしごき環部8Bに当接させて液塗布具本体2の中心をしごき孔8Aから偏心させることにより、折曲方向側を強くしごくだけでなく、当該折曲方向と反対側に存在する下向芯材60Bをしごき環部8Bに向けて押し付けて少量塗布用毛材5Daから付着塗布液7Aを絞り出すことができ、過剰な付着塗布液7Aを確実にしごき落として団子状液溜りを形成させない。
以上の構成の液保持部5によれば、2重に折り曲げられた少量塗布用芯材5Db(下向芯材60B及び上向芯材60C)としごき環部8Bとの間隔が狭くなるため、折曲方向だけでなく当該折曲方向の反対側をも強くしごくことができるため、図26の液保持部より少量塗布ブラシ部5Dを強くしごくことができ、使用者は少量塗布ブラシ部5Dを用いて簡便に微細な修正動作を行うことができる。
また、このU字ブラシ60は、先頂部5Aにも少量塗布用毛材5Caが植毛されているため、使用者は、この先頂部5Aを用いて微細な修正動作をすることが可能となる。
本発明は、塗布対象に塗布液を塗布する場合に利用できるものである。
液塗布具の構成を示す斜視図である。 基準孔径とブラシ本体の直径との関係の説明に供する略線図である。 しごき部材を示す(A)は側面図、(B)は断面図、(C)は下面図である。 しごき時のブラシ毛材の説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、シャフトのしごきの説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、ブラシ部材のしごきの説明に供する略線図である。 しごき時のブラシ毛材の角度の説明に供する略線図である。 (A)ないし(I)は、ブラシ毛材の断面形状の説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、第1の実施の形態によるブラシ本体の形状の変形例を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、第2の実施の形態の構成を示す略線図である。 (A)及び(B)は、多量塗布ブラシ部のしごきの説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、少量塗布ブラシ部のしごきの説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、第2の実施の形態による液保持部の構成の変形例を示す略線図である。 (A)及び(B)は、第2の実施の形態による押曲部の変形例を示す斜視図である。 (A)、(B)及び(C)は、第3の実施の形態による液保持部の構成を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、多量塗布ブラシ部及び少量塗布ブラシ部の形状の説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、第3の実施の形態によるしごき時の液保持部としごき孔の状態の説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、第3の実施の形態による少量塗布ブラシ部のしごきの説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、第3の実施の形態による液保持部の構成の変形例(1)を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、第3の実施の形態による液保持部の構成の変形例(2)を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、第3の実施の形態による液保持部の構成の変形例(3)を示す斜視図である。 (A)、(B)及び(C)は、第4の実施の形態による液保持部の構成を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、多量塗布ブラシ部及び少量塗布ブラシ部の形状の説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、第4の実施の形態によるしごき時の多量塗布ブラシ部及び少量塗布ブラシ部の状態の説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、第4の実施の形態による少量塗布ブラシ部のしごきの説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、第4の実施の形態による液保持部の構成の変形例(1)を示す略線図である。 (A)及び(B)は、第4の実施の形態による液保持部の構成の変形例(2)を示す略線図である。 (A)及び(B)は、第5の実施の形態による液保持部の構成を示す略線図である。 第5の実施の形態による少量塗布ブラシ部のしごきの説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、第5の実施の形態による液保持部の構成の変形例を示す略線図である。 (A)及び(B)は、第5の実施の形態による少量塗布ブラシ部のしごき(2)の説明に供する略線図である。 (A)及び(B)は、第6の実施の形態による液保持部の構成を示す略線図である。 (A)及び(B)は、第6の実施の形態による少量塗布ブラシ部のしごきの説明に供する略線図である。 従来の構成の説明に供する略線図である。
符号の説明
1、21、R1……液塗布具、2……液塗布具本体、3……塗布液容器、3A……取出口、4……シャフト、5……液保持部、5A……ブラシ先頂部、5B……芯材、5C……多量塗布ブラシ部、5Ca……多量塗布用毛材、5D……少量塗布ブラシ部、5Da……少量塗布用毛材、6……キャップ、7……塗布液、8……しごき部材、8A……しごき孔、8B……しごき環部、15、21、52……ブラシ部材、22……押曲部、31……枠本体、33A、33B……梁、34A、34B……突出部、35……間隔維持部、36……固定部、50……曲がりブラシ、60……U字ブラシ。

Claims (4)

  1. 塗布液容器の取出口に設けられた可撓性を有するしごき部材のしごき孔を、シャフトの先端に設けられた芯材に当該芯材を中心として外方に突出するようにブラシ毛材を植毛してなる液塗布具本体を挿入・引抜きさせることにより、上記液塗布具本体の上記ブラシ毛材に塗布液を付着塗布液として付着させて外部に取り出す液塗布具であって、
    上記ブラシ毛材は、上記芯材の引抜き方向側部分に形成された多量塗布ブラシ部と、上記芯材の先端側部分に形成された少量塗布ブラシ部とを有し、
    上記しごき部材の上記しごき孔は上記シャフトが通過するとき当該シャフトをしごく内径を有し、
    上記多量塗布ブラシ部は、上記しごき孔を通過するとき、当該しごき孔を押し広げるように、上記しごき部材の硬度より強い硬度をもつ第1のブラシ毛材で構成され、
    上記少量塗布ブラシ部は、上記しごき孔を通過するとき、上記しごき孔によって押し倒されるように、上記しごき部材の硬度より弱い硬度をもつ第2のブラシ毛材で構成され、
    上記液塗布具本体を上記塗布液容器から上記しごき部材のしごき孔を通って引き抜いたとき、
    上記多量塗布ブラシ部は、当該しごき部材を押し広げながら上記しごき孔を通過することにより当該多量塗布ブラシ部を構成する上記第1のブラシ毛材相互間に多量の付着塗布液をしごき残した状態でしごかれると共に、
    上記少量塗布ブラシ部は、上記しごき部材によって押し倒されながら上記しごき孔を通過することにより当該少量塗布ブラシ部を構成する上記第2のブラシ毛材相互間に少量の付着塗布液しか残らない状態に当該付着塗布液がしごき落され、これにより上記液塗布具本体の先頂部に団子状液溜りを形成させない状態に上記付着塗布液がしごき落される
    ことを特徴とする液塗布具。
  2. 塗布液容器の取出口に設けられた可撓性を有するしごき部材のしごき孔を、シャフトの先端に設けられた芯材に当該芯材を中心として外方に突出するようにブラシ毛材を植毛してなる液塗布具本体を挿入・引抜きさせることにより、上記液塗布具本体の上記ブラシ毛材に塗布液を付着塗布液として付着させて外部に取り出す液塗布具であって、
    上記ブラシ毛材は、上記芯材の引抜き方向側部分に形成された多量塗布ブラシ部と、上記芯材の先端側部分に形成された少量塗布ブラシ部とを有すると共に、
    上記シャフトの上記多量塗布ブラシ部と上記少量塗布ブラシ部との間に押曲部が設けられ、
    上記しごき部材の上記しごき孔は上記シャフトが通過するとき当該シャフトをしごく内径を有し、
    上記多量塗布ブラシ部及び少量塗布ブラシ部の上記ブラシ毛材は、上記しごき孔を通過するとき当該しごき孔を押し広げるように、上記しごき部材の硬度より強い硬度をもち、
    上記押曲部は、上記しごき孔を通過するとき、上記しごき部材の当該しごき孔部分に当接して引抜き方向に押し曲げた後、通り越して当接状態から解放されたとき当該しごき孔部分を元の状態に復元させるように、上記しごき部材の硬度より強い硬度をもち、
    上記液塗布具本体を上記塗布液容器から上記しごき部材のしごき孔を通って引き抜いたとき、
    上記多量塗布ブラシ部は、当該しごき部材を押し広げながら上記しごき孔を通過することにより当該多量塗布ブラシ部を構成する上記ブラシ毛材相互間に多量の付着塗布液をしごき残した状態でしごかれると共に、
    上記しごき部材の上記しごき孔部分が元の状態に復元するとき、当該弾性力によって当該しごき孔部分が上記少量塗布ブラシ部を構成する上記ブラシ毛材を押し倒すことにより、上記液塗布具本体の先頂部に団子状液溜りを形成させない状態に上記付着塗布液がしごき落される
    ことを特徴とする液塗布具。
  3. 塗布液容器の取出口に設けられた可撓性を有するしごき部材のしごき孔を、シャフトの先端に設けられた芯材に当該芯材を中心として外方に突出するようにブラシ毛材を植毛してなる液塗布具本体を挿入・引抜きさせることにより、上記液塗布具本体の上記ブラシ毛材に塗布液を付着塗布液として付着させて外部に取り出す液塗布具であって、
    上記ブラシ毛材は、上記芯材の引抜き方向側部分に形成された多量塗布ブラシ部と、上記芯材の先端側部分に形成された少量塗布ブラシ部とを有すると共に、上記少量塗布ブラシ部の位置に上記芯材を挟むように当該少量塗布ブラシ部の外径より大きい外接距離を維持する一対の突出部材が設けられ、
    上記しごき部材の上記しごき孔は上記シャフトが通過するとき当該シャフトをしごく内径を有し、
    上記多量塗布ブラシ部は、上記しごき孔を通過するとき、当該しごき孔を押し広げるように、上記しごき部材の硬度より強い硬度をもつブラシ毛材で構成され、
    上記一対の突出部材は、上記しごき孔を通過するとき、各外接面が上記しごき部材のしごき孔の内面に当接して当該しごき孔を楕円状に変形させるように上記しごき部材の硬度より強い硬度をもち、
    上記液塗布具本体を上記塗布液容器から上記しごき部材のしごき孔を通って引き抜いたとき、
    上記多量塗布ブラシ部は、当該しごき部材を押し広げながら上記しごき孔を通過することにより当該多量塗布ブラシ部を構成する上記ブラシ毛材相互間に多量の付着塗布液をしごき残した状態でしごかれると共に、
    上記一対の突出部材が上記しごき部材のしごき孔の内面を楕円状に変形させることによって、当該内面の短径部が上記少量塗布ブラシ部に圧接し、これにより当該少量塗布ブラシ部を構成する上記ブラシ毛材部分にある付着塗布液を絞り出すことにより、上記液塗布具本体の先頂部に団子状液溜りを形成させないような状態に付着塗布液がしごき落される
    ことを特徴とする液塗布具。
  4. 塗布液容器の取出口に設けられた可撓性を有するしごき部材のしごき孔を、シャフトの先端に設けられた芯材に当該芯材を中心として外方に突出するようにブラシ毛材を植毛してなる液塗布具本体を挿入・引抜きさせることにより、上記液塗布具本体の上記ブラシ毛材に塗布液を付着塗布液として付着させて外部に取り出す液塗布具であって、
    上記ブラシ毛材は、上記芯材の引抜き方向側部分に形成された多量塗布ブラシ部と、上記芯材の先端側部分に形成された少量塗布ブラシ部とを有し、
    上記しごき部材の上記しごき孔は上記シャフトが通過するとき当該シャフトをしごく内径を有し、
    上記多量塗布ブラシ部及び上記少量塗布ブラシ部の上記ブラシ毛材は、上記しごき孔を通過するとき当該しごき孔を押し広げるように、上記しごき部材の硬度より強い硬度をもち、
    上記芯材のうち、上記多量塗布ブラシ部を形成している第1の芯材部分は上記液塗布具本体が上記塗布液容器から引き抜かれる方向に上記液塗布具本体の中心線に沿って直線形状を有するのに対して、上記少量塗布ブラシ部を形成している第2の芯材部分は上記第1の芯材部分から横方向に偏心した位置を通る形状を有し、
    上記液塗布具本体を上記塗布液容器から上記しごき部材のしごき孔を通って引き抜いたとき、
    上記多量塗布ブラシ部は、当該しごき部材を押し広げながら上記しごき孔を通過することにより当該多量塗布ブラシ部を形成する第1のブラシ毛材相互間に多量の付着塗布液をしごき残した状態でしごかれると共に、
    上記少量塗布ブラシ部は、上記しごき部材のしごき孔の内面と上記芯材との間に挟まれた第2のブラシ毛材部分の付着塗布液が絞り出されることにより、上記液塗布具本体の先頂部に団子状液溜りを形成させないような状態に付着塗布液がしごき落される
    ことを特徴とする液塗布具。
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