JP2013116195A - 液塗布具 - Google Patents
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Abstract
【課題】微細かつ微妙な塗布ができるようにする。
【解決手段】軸部11の先端に設けた先細りの針型形状の塗布部12によって、当該塗布部12の先端側半部に保持されている塗布液を、微細かつ微妙な塗布対象部位に対してユーザの好みに適合した量だけ、細く丁寧に塗布することができる。
【選択図】図1
【解決手段】軸部11の先端に設けた先細りの針型形状の塗布部12によって、当該塗布部12の先端側半部に保持されている塗布液を、微細かつ微妙な塗布対象部位に対してユーザの好みに適合した量だけ、細く丁寧に塗布することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は液塗布具に関し、特に人の目周辺の塗布対象部位に対する化粧用具に適用して好適なものである。
人の目の周辺を化粧する化粧用具として、アイライナー、アイブロウ、二重まぶた用接着剤、まつ毛美容液、まつ毛育毛剤、つけまつ毛接着剤、目頭、目尻又はまつ毛用マスカラ、まつ毛用マスカラなどの化粧液を塗布する液塗布具が用いられている。
これらの目周辺の化粧用具は、化粧溶液を塗布しようとする塗布対象部位が乱暴には取り扱えない微妙な部位であり、かつ繊細な構造をもっているので、化粧溶液を場所によって塗り分けるようなものが提案されている(特許文献1及び2参照)。
ところが、この種の目周辺の化粧用具は、一般の人が使用することが多いから、できるだけ取扱いが簡便で、かつ塗布対象部位が比較的大きい部分には比較的多量の塗布液を塗布できると共に、塗布対象部位が微細な部分には微量の塗布液を細く丁寧に塗布できるようにすることが望ましい。
かかる課題を解決するため本発明においては、軸部11の先端に、先細りの針型形状を有し、かつ表面に1又は複数の溝状液溜め部16、23を有する塗布部12を形成した液塗布具本体5を設けるようにする。
また本発明においては、軸部11の先端に、先細りの針型形状を有し、かつ表面に1又は複数の溝状液溜め部23を有する塗布部12を形成した液塗布具本体5を具備し、溝状液溜め部23は塗布部12の先端側半部25Bの表面に形成されていると共に、先端側半部25B内に、溝状液溜め部23と連通する割溝29、29Xが、先端側半部25Bの先端面21から穿設されているように構成する。
本発明によれば、軸部の先端に設けた先細りの針型形状の塗布部によって、当該塗布部の先端側半部に保持されている塗布液を、微細かつ微妙な塗布対象部位に対してユーザの好みに適合した量の塗布液を、細く丁寧に塗布することができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体として液塗布具を示し、透明な円筒状縦長な構成の塗布液容器2の手元側に設けられた取出口3に、手元側端(図において上方端)にキャップ4を固着してなる液塗布具本体5が、しごき部材6を通して取出口3から差入れ・引抜きできるように設けられている。
図1において、1は全体として液塗布具を示し、透明な円筒状縦長な構成の塗布液容器2の手元側に設けられた取出口3に、手元側端(図において上方端)にキャップ4を固着してなる液塗布具本体5が、しごき部材6を通して取出口3から差入れ・引抜きできるように設けられている。
液塗布具本体5は図2に示すように、合成樹脂材料でなり、かつ断面円形の細長い棒状の軸部11の先端に、一体に塗布部12が形成されている。
塗布部12は、図2(A)に示すように、先端に行くに従って直径が小さくなって行くような円錐形状(これを針型構造と呼ぶ)を有する。
塗布部12は、図2(B)に示すように、細長い棒状の軸部11の素材を先端方向に円錐形状に突出させてなる芯材12Aの周囲に毛剤12Bを付着させた構成を有する。
この実施の形態の場合毛材12Bは、図2(C)に示すように、直径0.02〜0.05〔mmφ〕で長さ0.1〜0.2〔mm〕のナイロン繊維を、周囲に接着剤12Cを塗布した芯材12Aを静電帯電させることにより、当該接着剤12Cに植立させた構成を有する。
かくして芯材12Aの外周面にナイロン繊維でなる毛材12Bを植毛してなる塗布部12は、当該毛材12B間に塗布対象部位に塗布するに適正な量の塗布液を保持できるようになされている。
しごき部材6には柔軟なゴム材料でなり、ユーザがキャップ4を指で持って液塗布容器2に差し込んだ液塗布具本体5をしごき部材6から引き出したとき、しごき部材6が軸部11及び塗布部12の周囲に付着している余分な塗布液をしごき落すことにより液塗布具本体5からぼた落ちさせないようになされている。
このように塗布液容器2から外部に引き出された液塗布具本体5の状態は、軸部11の周囲には塗布液はほとんどないのに対して、塗布部12の毛材12B間に毛細管現象によって、塗布液を保持した状態になっている。
以上の構成において、ユーザは、塗布液容器2から液塗布具本体5を引き出して、その塗布部12に保持されている塗布液を、塗布部12の先端部分が円錐形状に先が細くなっていることを利用して、塗布対象部位に細い線を描くように塗布できる。
図3は液塗布具本体5の実施例を示すもので、塗布部12の長さL1を15.0〔mm〕、根元部分の直径L2を1.0〜5.0〔mm〕、先端面の直径L3を0.1〜1.5〔mm〕としたとき、好適な液塗布具本体5を構成できた。
(2)第2の実施の形態
図4は第2の実施の形態を示すもので、図1及び図2との対応部分に同一符号を付して示すように、液塗布具本体5の塗布部12及び軸部11間の接合部分に引抜確認部材14が形成されている。
図4は第2の実施の形態を示すもので、図1及び図2との対応部分に同一符号を付して示すように、液塗布具本体5の塗布部12及び軸部11間の接合部分に引抜確認部材14が形成されている。
この引抜確認部材14は、軸部11の先端位置において、円環状に外方に突出する円環状突出部14Xを有し、これにより液塗布具本体5がしごき部材6(図1)を通って塗布液容器2内に押し込まれたとき、又は塗布液容器2から外方に引き抜かれたとき、引抜確認部材14がしごき部材6の位置を通過するとき、円環状突出部14Xがしごき部材6に当接することにより、液塗布具本体5を挿入又は引抜操作するユーザが、円環状突出部14Xがしごき部材6を押し広げながら通過する際に、ユーザの指に抵抗感を感じることにより挿入又は引抜動作を確認できるようになされている。
これによりユーザがキャップ4を持って液塗布具本体5を塗布液容器2から塗布液を取出す際に、塗布部12の毛材12Bに塗布液を保持している状態で液塗布具本体5が外部に引き出されたことをその都度ユーザが確認できる。
これにより、塗布部12の毛材12Bに保持されている塗布液を不用意に塗布液容器2の外部に落すことがないようにユーザが確認できる。
(3)第3の実施の形態
図5は第3の実施の形態を示すもので、図1及び図2との対応部分に同一符号を付して示すように、軸部11の先端部における塗布部12との境界位置に、円環状凹部を有する環状液溜め部15が形成されると共に、塗布部12の外表面において、環状液溜め部15から塗布部12の先端部までに亘って溝状液溜め部16が形成されている。
図5は第3の実施の形態を示すもので、図1及び図2との対応部分に同一符号を付して示すように、軸部11の先端部における塗布部12との境界位置に、円環状凹部を有する環状液溜め部15が形成されると共に、塗布部12の外表面において、環状液溜め部15から塗布部12の先端部までに亘って溝状液溜め部16が形成されている。
溝状液溜め部16は、手元側端部が環状液溜め部15と連通すると共に、先端方向に行くに従って幅が細くなって行くような溝が塗布部12の表面に1本又は複数本形成されている。
これにより液塗布具本体5が塗布液容器2から引き抜かれたとき、しごき部材6は、軸部11に付着している塗布液をしごき落とした後、環状液溜め部15をしごいたとき当該環状液溜め部15内の液をしごき残した状態で続いて塗布部12の外側の塗布液をしごいて行く。
かくして外部に取り出された液塗布具本体5には環状液溜め部15に多量の塗布液を溜めると共に、塗布部12の毛材12B(図2)に少量の塗布液を保持し、さらに溝状液溜め部16に多量の塗布液を保持する。
図5の構成において、塗布液容器2から引き抜かれた液塗布具本体5は、塗布部12の毛材12Bに保持されている少量の塗布液によって、塗布対象部位に実際に塗布液を塗布できることに加えて、溝状液溜め部16及び環状液溜め部15にしごき落されずに残った塗布液を塗布部12の先端に供給することにより、塗布対象部位に塗布液を繰返し塗布操作することができる。
かくしてユーザが、微細な塗布対象部位に対して、塗布液を細くかつ薄く塗布できると共に、必要に応じてさらに塗布液を重ねるように塗布することができることにより、微細な塗布対象部位に対してこれに適合した量の塗布液を塗布することができる。
図6は第3の実施の形態の変形例を示すもので、図5との対応部分に同一符号を付して示すように、塗布部12に形成された溝状液溜め部16の環状液溜め部15に近い根元部分に、横方向に幅広な凹部でなる拡大部16Xが設けられている。
図6の構成によれば、細い溝状液溜め部16の根元部分に環状液溜め部15と連通する拡大部16Xを設けたことにより、塗布部12に保持される塗布液をさらに増大させることができることにより、図5の場合と比較してさらに多量の塗布液を塗布対象部位に塗布できるような構成を得ることができる。
(4)第4の実施の形態
図7は第4の実施の形態を示すもので、図1及び図2との対応部分に同一符号を付して示すように、この場合の液塗布具本体5は軸部11及び塗布部12が、別体の軸部材11X(図7(D))及び塗布部材12X(図7(C))によって構成され、これにより塗布部12が軸部11から取り外されて交換又は使い捨てできるようになされている。
図7は第4の実施の形態を示すもので、図1及び図2との対応部分に同一符号を付して示すように、この場合の液塗布具本体5は軸部11及び塗布部12が、別体の軸部材11X(図7(D))及び塗布部材12X(図7(C))によって構成され、これにより塗布部12が軸部11から取り外されて交換又は使い捨てできるようになされている。
軸部材11Xは、棒状の軸部材本体11X1の先端面に、接続突起11X2を先端方向に突出させた構成を有する。
これに対して塗布部材12Xは、その根元側端面に、接続突起11X2と嵌め合う形状の接続孔12X1が穿設されている。
これによりユーザが液塗布具本体5を用いて化粧操作をする際には、軸部材11Xの接続突起11X2を塗布部材12Xの接続孔12X1に嵌め合せて一体に接続することにより、液塗布具本体5の軸部11の先端に塗布部12を形成した構成を得る。
これに対して、ユーザが一旦使用された塗布部12を新しいものに置き換えたい場合は、当該使用済みの塗布部12を構成する塗布部材12Xを軸部材11Xから取り外して新しい塗布部材12Xを軸部材11Xの接続突起11X2に嵌め込むことにより、使用済みの塗布部材12Xを交換又は使い捨てすることができる。
以上の構成によれば、ユーザは目の周りの微細な塗布対象部位に対して、常に新しい塗布部材12Xでなる塗布部12を有する液塗布具本体5を用いることができることにより、安心して化粧操作をすることができる。
図8は第4の実施の形態の変形例を示すもので、図7の対応部分に同一符号を付して示すように、接続突起12X2を塗布部材12X側に設けると共に、これと嵌め合う接続孔11X3を軸部材本体11X1側に設ける。
図8の構成によっても図7の場合と同様の作用効果を得ることができる。
(5)第5の実施の形態
図1〜図3について上述した液塗布具本体5の塗布部12は、基本構成として、図9に示すように、先端に行くに従って細くなる円錐形状(従って針型構造)を有し、その先端面21は狭くかつ滑らかな半球面形状を有することにより先端面21によって細い微細な塗布操作をすることができる基本構成をもっている。
図1〜図3について上述した液塗布具本体5の塗布部12は、基本構成として、図9に示すように、先端に行くに従って細くなる円錐形状(従って針型構造)を有し、その先端面21は狭くかつ滑らかな半球面形状を有することにより先端面21によって細い微細な塗布操作をすることができる基本構成をもっている。
この塗布部12の基本構成に対して、図10の第5の実施の形態の場合は、塗布部12の外周面上に、先端面21から軸部11との接続部22の位置までに亘って、1本位又は複数本(この実施の形態の場合4本)の液保持溝23が形成されている。
図10の実施の形態の場合液保持溝23は、塗布部12の外周面に90〔°〕の角等間隔を保って全体として同一幅で直線状に穿設されている。
図10の構成によれば、ユーザが先端面21によって塗布部12の外周部に形成されている毛材12Bの保持液を塗布対象部位に塗布したとき、液保持溝23に保持された塗布液を、当該塗布部12の外周面に設けられている毛材12Bに供給する。
これによりユーザは、塗布部12による塗布対象部位に対する塗布液の塗布を繰返し少量ずつ塗布することができる。
かくして図10の構成によれば、微細な塗布対象部位に対して少しずつ塗布液を塗布することができることにより、ユーザは繊細な塗布操作を行うことができる。
図11は図10の変形例を示すもので、対応部分に同一符号を付して示すように、塗布部12の外周面に設けられた液塗布溝23Xの横幅が、先端面21から軸部11への接続部22の方向に従って広くなるような構成を有する。
図11の構成によれば、液塗布溝23Xに保持できる塗布液の量が、根元側に行くに従って広くなることにより、さらに一段と多量の塗布液を塗布部12の先端部分に供給することができ、その結果、繰返し塗布操作の繰返し回数をさらに増やすことにより、塗布液容器2からの液塗布の取出回数を減らすことができ、この分塗布操作を簡易化できる。
(6)第6の実施の形態
図12は第6の実施の形態を示すもので、図9との対応部分に同一符号を付して示すように、接続部22側の根元側半部25Aを残す先端側半部25Bに、断面形状が十文字の十字状割溝27が塗布部12の内部に先端面21から中心軸に沿う方向に割り込むように形成されている。
図12は第6の実施の形態を示すもので、図9との対応部分に同一符号を付して示すように、接続部22側の根元側半部25Aを残す先端側半部25Bに、断面形状が十文字の十字状割溝27が塗布部12の内部に先端面21から中心軸に沿う方向に割り込むように形成されている。
かくして塗布部12の先端側半部25Bは十字状割溝27によって先端面21から根元側に向かって4分割されると共に、4分割された部分の相互間に塗布液を保持できる断面十字状空間が形成されている。
図12の構成において、ユーザが塗布部12を塗布液容器2から引き出したとき、先端側半部25Bの内部に形成された十字状割溝27に多量の塗布液を保持した状態になっており、当該多量の塗布液が塗布対象部位に塗布部12の先端面21から塗布されたとき、これを補充するように十字状割溝27の塗布液が供給される。
これに加えて図12の構成によれば、塗布部12の先端側半部25Bが4分割されていることにより、ユーザが塗布対象部位に対して塗布操作をするとき、先端側半部25Bの当該4つの分割部分が柔軟に撓みながら塗布対象部位に柔らかく接触することができる。
かくして図12の構成によれば、ユーザは先端側半部25Bに保持された多量の塗布液を使って塗布対象部位に柔らかく接触しながら繰返し塗布操作をすることができる。
図13は図12の変形例を示すもので、この場合塗布部12の先端側半部25Bには断面一文字形状の一字状割溝27Xが塗布部12の中心線に沿って先端面21側から穿設されている。
図13の構成によれば、図12について上述したと同様の作用効果を得ることができる。
(7)第7の実施の形態
図14は第7の実施の形態を示すもので、図12との対応部分に同一符号を付して示す。
図14は第7の実施の形態を示すもので、図12との対応部分に同一符号を付して示す。
この場合の塗布部12は、その先端側半部25Bに、塗布部12の中心線に沿うように、先端面21から中心穴28が穿設されている。
これに加えて先端側半部25Bには、塗布部12の中心線に沿うように先端面21側から中心穴28と連通するように、断面十文字形状の十字状割溝29が穿設されている。
図14の構成によれば、図12について上述したと同様に、十字状割溝29に保持された塗布液が、先端側半部25Bの表面に形成されている塗布層に供給されることにより、ユーザが繰返し塗布操作をすることができると共に、先端側半部25Bが4分割されていることにより、塗布対象部位に対して先端側半部25Bが柔らかく接触することができる。
かかる効果に加えて、図14の場合は、さらに、十字状割溝29に連通する中心穴28が設けられていることにより、先端側半部25Bの4分割された部分は、中心穴28が設けられている分薄くなることにより、塗布対象部位に対する接触の仕方がさらに柔らかくなると共に、中心穴28にはさらに多量の塗布液を保持することができることにより、ユーザは繰返しの塗布操作を容易に行うことができる。
図15は図14の変形例を示すもので、図14との対応部分に同一符号を付して示すように、先端側半部25Bの中心穴28に連通するように断面一文字形状を有する一字状割溝29Xが穿設されている。
図15の構成によっても図14に上述したと同様の作用効果を得ることができる。
(8)第8の実施の形態
図16は第8の実施の形態を示すもので、図9との対応部分に同一符号を付して示すように、塗布部12の軸部11との接続部22に隣接する根元側半部31Aを残して、先端面21側の先端側半部31Bに対して、先端面21から塗布部12の中心線に沿うように断面十文字形状の十字状スリット32が切り込まれている。
図16は第8の実施の形態を示すもので、図9との対応部分に同一符号を付して示すように、塗布部12の軸部11との接続部22に隣接する根元側半部31Aを残して、先端面21側の先端側半部31Bに対して、先端面21から塗布部12の中心線に沿うように断面十文字形状の十字状スリット32が切り込まれている。
この十字スリット32は、塗布部12の先端側半部31Bの内部に中心線に沿って縦方向に4分割する切れ目が形成されており、かくしてユーザが塗布部12を使って塗布対象部位に対して塗布操作をしたとき、先端側半部31Bが4分割された分、柔軟性を呈しながら塗布対象部位に接触する。
図16の構成によれば、先端側半部31Bを構成する塗布部12の表面部分に保持されている少量の塗布液を用いて、ユーザが先端面21を使って塗布対象部位に微細な塗布操作をすることができるが、かかる塗布操作時に塗布対象部位に対して4分割された先端側半部31Bが柔らかく接触しながら塗布操作をすることができる。
図17は図16の変形例を示すもので、図16との対応部分に同一符号を付して示すように、先端側半部31Bには、先端面21側から塗布部12に中心線に沿って断面一文字形状を有する一字状スリット32Xが切り込まれている。
図17の構成によれば、図16について上述したと同様の作用効果を得ることができる。
(9)塗布部の構造例
(9−1)図1〜図17の実施の形態の場合の基本構成は、図18に示すように、断面円形の軸部11の先端に円錐形状に先細り(従って針型構造)の塗布部12を設け、全体として単一針の構成を有する。
(9−1)図1〜図17の実施の形態の場合の基本構成は、図18に示すように、断面円形の軸部11の先端に円錐形状に先細り(従って針型構造)の塗布部12を設け、全体として単一針の構成を有する。
かかる単一針型の塗布部12を用いた液塗布具本体5については、図18との対応部分に同一符号を付して図19〜図32に以下に示すような他の実施の形態を適用することができる。
(9−2)2連円錐針型
図19は断面長方形状の軸部11の先端に円錐形針型の2本の塗布部材35A及び35Bを連設した構成を有する。
図19は断面長方形状の軸部11の先端に円錐形針型の2本の塗布部材35A及び35Bを連設した構成を有する。
この2連円錐針型の構成によれば、図18の単一針型の塗布部12によって得ることができる効果を得ることができると共に、これに加えて2連の塗布部材35A及び35Bを用いて目の周りの微細な塗布対象部位について、一段と丁寧な塗布操作をすることができる。
例えば、塗布部材35A及び35Bの先端をまぶたに並べて押し付けることにより、一重まぶたを二重まぶたの状態に変形させた後、塗布部材35A及び35Bの先端の塗布液を当該二重まぶたに塗布するような操作をなし得る。
(9−3)2連円形針型
図20は図19の変形例を示すもので、塗布部12は、楕円錐台形状の、軸部11との接続台部35Zから前方に、図19の場合と比較して長さが短い2本の塗布部材35AX及び35BXを並設するように突出させる。
図20は図19の変形例を示すもので、塗布部12は、楕円錐台形状の、軸部11との接続台部35Zから前方に、図19の場合と比較して長さが短い2本の塗布部材35AX及び35BXを並設するように突出させる。
図20の塗布部12によれば、2連針の突出長さが短い方が使い易いと感じるユーザが使用して好適である。
(9−4)2連傾斜円錐針型
図21は図20のさらに他の変形例を示すもので、この場合の塗布部12は、軸部11との接続台部35Zから前方に長さが異なる2本の塗布部材35AY及び35BYが並設するように前方に突出している。
図21は図20のさらに他の変形例を示すもので、この場合の塗布部12は、軸部11との接続台部35Zから前方に長さが異なる2本の塗布部材35AY及び35BYが並設するように前方に突出している。
これにより塗布部材35AY及び35BYの先端は、軸部11の先端からの突出位置が傾斜する。
図21の構成の液塗布具本体5によって二重まぶたを塗布する場合、ユーザは軸部11を塗布対象部位であるまぶたに対して斜めに接触させながら、塗布部材35AY及び35BYが保持している塗布液を塗布できる。
かくして塗布液を斜め方向から塗布する好みを有するユーザが使用して好適な液塗布具本体5を得ることができる。
(9−5)偏平針
図22は図18の他の実施の形態を示すもので、この場合軸部11は断面方形状の構成を有し、その先端部に縦断面が三角形状の偏平な塗布部材36でなる塗布部12が形成されている。
図22は図18の他の実施の形態を示すもので、この場合軸部11は断面方形状の構成を有し、その先端部に縦断面が三角形状の偏平な塗布部材36でなる塗布部12が形成されている。
この場合塗布部材36は、軸部11との接続端部は軸部11の先端部と同様な方形を有するのに対して、軸部11から先端側に行くに従って厚さが薄くなるような偏平針を形成している。
図22の構成によれば、塗布部12の先端面34が薄くかつ一直線状になっていることにより、ユーザは微妙な塗布対象部位に対して、横方向に容易に細い線状に塗布液を塗布することができる。
これに加えて塗布部材36の先端面34の角部のみを塗布対象部位に接触されるような塗布操作をすれば、塗布対象部位に一直線状に塗布した塗布液を必要に応じて部分に修正するような塗布操作をすることができる。
(9−6)斜め偏平針型
図23は図22の変形例を示すもので、図22の場合は先端面34が軸部11の先端と並行な直線形状を有するのに対して、図23の場合は斜めに傾斜した構成の塗布部材36Xを有する。
図23は図22の変形例を示すもので、図22の場合は先端面34が軸部11の先端と並行な直線形状を有するのに対して、図23の場合は斜めに傾斜した構成の塗布部材36Xを有する。
図23の構成によれば、ユーザは塗布対象部位に対して軸部11を斜めに構えて塗布部材36Xの先端面34を一直線状に滑らせるように塗布することにより塗布対象部位に対して細くかつ直線状に塗布液を塗布することができる。
これに加えてユーザは軸部11を塗布対象部位に対して直角方向から接触させるようにすれば、塗布部材36Xの斜めに突出した部分を用いて直線的又は曲線的に細い塗布液を塗布したり、既に塗布した塗布液を部分的に修正するような処理を行うことができる。
かくして図23の構成によれば、さらに丁寧かつ微妙な塗布操作をしたいユーザが使用して好適な液塗布具本体5を得ることができる。
(9−7)鋸歯状平針型
図24は図18のさらに他の実施の形態を示すもので、この場合の軸部11は断面が方形状の構成を有し、その先端に接続される塗布部12は、断面が偏平にしてかつ先端に行くに従って厚さが薄くなって行く塗布部材37によって構成されている。
図24は図18のさらに他の実施の形態を示すもので、この場合の軸部11は断面が方形状の構成を有し、その先端に接続される塗布部12は、断面が偏平にしてかつ先端に行くに従って厚さが薄くなって行く塗布部材37によって構成されている。
塗布部材37の先端面には、軸部11の先端面と並行な方向に鋸歯状部38が形成されている。
図24の構成において、塗布部材37は先端方向に行くに従って厚さが薄くなる偏平形状を有すると共に、その先端に鋸歯状部38を有することにより、ユーザは、軸部11を塗布対象部位に垂直方向から接触させて、鋸歯状歯38が並ぶ縦方向に移動させれば細い線を描くように、塗布液を塗布できると共に、横方向に移動するような塗布操作をすることにより、鋸歯状部38に保持された塗布液を横方向に梳くように塗布対象部位に塗布することができる。
従ってまつ毛のような塗布対象部位に対して塗布液を塗布する場合に鋸歯状部38の歯の間に保持されている塗布液をまつ毛1本1本に梳くように塗布することもできる。
(9−8)斜め鋸歯状平針型
図25は図24の変形例を示すもので、この場合の塗布部12は先端面が軸部11に対して斜めに傾斜するように鋸歯状部38Xを形成した塗布部材37Xを有する。
図25は図24の変形例を示すもので、この場合の塗布部12は先端面が軸部11に対して斜めに傾斜するように鋸歯状部38Xを形成した塗布部材37Xを有する。
図25の構成によれば、塗布部12として先端面に鋸歯状部38Xを有することにより図24の場合と同様の作用効果が得られると共に、図25の場合はユーザが軸部11を塗布対象部位でなるまつ毛に対して斜めに構えてまつ毛を梳くような操作をすることができることにより、斜めに構えて塗布操作をしたいユーザが使用して好適な液塗布具本体5を実現できる。
(9−9)溝付鋸歯状平針型
図26は図24のさらに他の変形例を示すもので、塗布部12を構成する鋸歯状部38を有する平針状の塗布部材37の表面に塗布液を保持するための直線状保持溝39が、塗布部12の中心線に沿う方向に、設けられている。
図26は図24のさらに他の変形例を示すもので、塗布部12を構成する鋸歯状部38を有する平針状の塗布部材37の表面に塗布液を保持するための直線状保持溝39が、塗布部12の中心線に沿う方向に、設けられている。
図26の構成によれば、図24について上述したと同様の作用効果を得ることができることに加えて、保持溝39を有することにより、鋸歯状部38に多量の塗布液を供給することができることにより、塗布対象部位としてのまつ毛に対して濃い塗布液を塗布することができる。
(9−10)溝付斜め鋸歯状平針型
図27は図26の変形例を示すもので、塗布部12を構成する平針型の塗布部材37Xの表面に鋸歯状部38Xと連通する直線状の複数の保持溝40が穿設されている。
図27は図26の変形例を示すもので、塗布部12を構成する平針型の塗布部材37Xの表面に鋸歯状部38Xと連通する直線状の複数の保持溝40が穿設されている。
図27の構成によれば、図25について上述した作用効果を得ることができることに加えて、保持溝40から先端の鋸歯状部38Xに保持溝40に保持された塗布液を供給できることにより、塗布対象部位であるまつ毛に対して濃い塗布液を塗布することができるといった効果を得ることができる。
(9−11)先端折曲り針型
図28は図18のさらに他の実施の形態を示すもので、この場合軸部11の先端に形成されている塗布部12は、円錐形状の先端部41Aが斜め下方に折れ曲がった構成の塗布部材41を有する。
図28は図18のさらに他の実施の形態を示すもので、この場合軸部11の先端に形成されている塗布部12は、円錐形状の先端部41Aが斜め下方に折れ曲がった構成の塗布部材41を有する。
図28の構成によれば、塗布対象部位に接触する先端部41Aが塗布部材41、従って軸部11の中心線から外れた方向に折れ曲がっていることにより、ユーザが液塗布具本体5を操作するとき、先端部41Aの接触箇所が見易くなるといった作用効果が得られる。
(9−12)へ字状折曲り針型
図29は図28の変形例を示すもので、この場合塗布部12を構成する塗布部材41Xの先端部41AXは、軸部11に近い位置から折れ曲がっており、これにより塗布部12の先端部41AXの折れ曲がり長さがへ字状に十分長くなっている。
図29は図28の変形例を示すもので、この場合塗布部12を構成する塗布部材41Xの先端部41AXは、軸部11に近い位置から折れ曲がっており、これにより塗布部12の先端部41AXの折れ曲がり長さがへ字状に十分長くなっている。
図29の構成によれば、塗布部12の先端部41AXが十分な長さに折れ曲がることにより全体としてへ字状の構成を有することにより、ユーザが塗布操作をするとき、先端部41AXの被塗布対象部位に対する接触位置が見易くなるといった作用効果を得ることができる。
(9−13)湾曲針型
図30は図18のさらに他の実施の形態を示すもので、この場合軸部11の先端に設けられた塗布部12は、断面円形の単一針が軸部11の中心線上から横方向に大きく湾曲する形状を有する塗布部材42によって構成されている。
図30は図18のさらに他の実施の形態を示すもので、この場合軸部11の先端に設けられた塗布部12は、断面円形の単一針が軸部11の中心線上から横方向に大きく湾曲する形状を有する塗布部材42によって構成されている。
図30の構成によれば、塗布部12が軸部11の中心線より横方向に大きく滑らかに湾曲していることにより、ユーザは塗布対象部位に対する塗布部材42の接触状態を確認し易くなると共に、湾曲部12の外側表面を使って塗布した塗布液の修正をすることができるといった効果を得ることができる。
(9−14)へら状針型
図31は図18のさらに他の実施の形態を示すもので、この場合軸部11の先端に設けられた塗布部12は、全体として上下方向の厚みが薄く、かつ中心線に対応する中央部分が横方向の両縁部分より下方に折れ曲がることにより、全体としてへら形状を有する塗布部材43によって構成されている。
図31は図18のさらに他の実施の形態を示すもので、この場合軸部11の先端に設けられた塗布部12は、全体として上下方向の厚みが薄く、かつ中心線に対応する中央部分が横方向の両縁部分より下方に折れ曲がることにより、全体としてへら形状を有する塗布部材43によって構成されている。
図31の構成によれば、ユーザが塗布液容器2から塗布部12を外部に引き出したとき、へら形状を有する塗布部材43の下方に窪んだ中央部分に塗布液が多量に保持されており、これが塗布部材43の先端の細い部分が塗布対象部位に接触したとき当該先端部から塗布対象部位に塗布される。
これにより一段と濃い塗布液を塗布対象部位に塗布することができる。
(9−15)斜め針型
図32は図18のさらに他の実施の形態を示すもので、この場合軸部11の先端に設けられている塗布部12は断面円形で先端が先細りの針状形状の塗布部材44によって構成されている点は図18の場合と同様であるが、図32の場合は当該塗布部材44が軸部11の先端位置から軸部11の中心線とは所定の角度で斜め方向に直線状に突出するように構成されている。
図32は図18のさらに他の実施の形態を示すもので、この場合軸部11の先端に設けられている塗布部12は断面円形で先端が先細りの針状形状の塗布部材44によって構成されている点は図18の場合と同様であるが、図32の場合は当該塗布部材44が軸部11の先端位置から軸部11の中心線とは所定の角度で斜め方向に直線状に突出するように構成されている。
図32の構成によれば、ユーザは塗布対象部位に塗布操作をするとき、塗布部材44の先端部が軸部11の中心線から外方に斜めに突出していることにより、当該塗布部材44の先端の塗布対象部位への接触状態が見易いとユーザに感じさせるような作用効果が得られる。
(10)他の実施の形態
(10−1)図33は上述の実施の形態に対する他の実施の形態を示すもので、例えば図1〜図3の実施の形態に適用した場合の例を示す。
(10−1)図33は上述の実施の形態に対する他の実施の形態を示すもので、例えば図1〜図3の実施の形態に適用した場合の例を示す。
この場合軸部11の先端に設けられている塗布部12は、図33(D)に示すように、両端を軸部11及び塗布部12にそれぞれ接続された接続部材51によって一体に接続されている。
接続部材51は、変形記憶型の可撓性材料、例えばアルミニウム材料を断面円形の棒状に成形されており、これにより軸部11に対して塗布部12を横方向に折り曲げたとき(手で、又は治具を使って)、図32について上述したように、塗布部12が軸部11の中心線の方向から斜め外方に突出するように変形されると共に、当該変形状態を維持するようになされている。
この実施の形態の場合、接続部材51の先端部は、軟質合成樹脂材料で成形された塗布部12に一体に固着されているのに対して、接続部材51の根元側端部は、硬質合成樹脂材料で構成された軸部11においてその先端面側から中心線に沿うように穿設された接続孔52に着脱自在に挿入することにより一体に接続されている。
かくしてユーザは液塗布具本体5の使用に先立って、軸部11の接続孔52に現在使用しようとする塗布部12をその根元側端部から外方に突出する接続部材51の根元側端部を接続孔52に挿入することにより、塗布部12を軸部11に一体に接続した後、図34に示すように、塗布部12の中心線W1を軸部11の中心線W2に対して必要な量だけ折り曲げることにより、軸部11に対する塗布部12の折り曲げ角度を調整する。
かくしてユーザは自分が使用し易い角度に塗布部12を折り曲げた状態で液塗布具本体5を使用することができる。
図33の構成によれば、軸部11に対する塗布部12の傾き角度を調整できることにより、微細かつ微妙な塗布対象部位に対して適合した状態で液塗布具本体5を使用でき、これにより、微妙な塗布操作を確実に行うことができる。
(10−2)図33について上述した実施の形態においては、接続部材51を図1〜図3の構成の液塗布具本体5に適用した場合について述べたが、図33の構成はこれに限らず、図4〜図32の実施の形態についても同じように適用できる。
(10−3)図33の実施の形態においては、塗布部12を軟質な合成樹脂材料によって構成した場合について述べたが、これに限らず硬質な材料を用いるようにしても同様の効果を得ることができる。
(10−4)上述の実施の形態においては、図1について上述したように軸部11に塗布液容器2のキャップ4を装着した場合について述べたが、図35に示すように、キャップ4を装着せずに軸部の一端に設けた液塗布具を、ユーザが軸部を手に持って塗布液容器に出し入れすることにより塗布液を保持した塗布部を取り出すようにしても良い。
図35(A)はかかる構成の液塗布具55を示すもので、棒状の軸部56の先端に図2について上述した毛材12Bを静電付着させてなる塗布部57を設ける。
塗布部57は直線状の軸部56の先端に外側に湾曲するような形状を有し、ユーザは、軸部56を手で持って塗布部57を塗布液容器に差し込んで塗布部57に塗布液を保持させて外部に取り出し、塗布対象部位に当該塗布部57に保持されている塗布液を塗布する。
この塗布した状態において、ユーザは、軸部56を持ち換えて、軸部56の反対側端に設けられている調整部58を使って、塗布液を塗布した塗布対象部位の塗布状態を調整する。
この実施の形態の場合、調整部58は軸部56から横方向に湾曲するように膨出した膨出部58Aと、膨出部58Aの反対側の側縁において内側になだらかに湾曲する凹部58Bとを有し、ユーザは当該調整部58の膨出部58A及び凹部58Bを使って塗布液を塗布した塗布対象部位(例えばまぶたの膨らみ部分)に対する塗布状態を整える。
図35(A)の構成によれば、軸部56を使って塗布部57による塗布液の塗布と調整部58による塗布状態の調整を簡便に行うことができる。
図35(B)は他の実施の形態の塗布部60を示す。
この場合液塗布部60は平板材料の幅を先端方向に行くに従って狭めた構成の軸部61を有し、当該軸部61の狭くなった先端部に塗布部62を設ける。
軸部61の塗布部62の反対側端は、U字状に二股の調整部63を形成し、二股を構成する一対の調整部材63A及び63Bによって塗布対象部位に対する塗布状態の調整を行う。
この実施の形態の場合、一対の調整部材63A及び63Bは、平坦に延長する軸部61から垂直方向(図において紙面から離れる方向)に湾曲するような形状が付けられており、これにより二股に開いた一対の調整部材63A及び63Bの先端を例えば二重まぶたの筋目に差し込むことにより、二重まぶたに対して塗布された塗布液の調整を行うことができるようになされている。
図35(B)の液塗布具60によっても、塗布部62による塗布液の取出し及び塗布対象部位に対する塗布と、調整部63による塗布状態の調整とを、ユーザが軸部61を持ち換えながら簡便に行うことができる。
図35(C)はさらに他の液塗布具65を示し、平板状の軸部66の先端側に塗布部67が設けられている。
軸部66の他端側には境界突起68を介してバターナイフ状の調整部69が設けられており、当該調整部69の外周面を使って塗布された塗布対象部位の塗布状態の調整を行うことができる。
図35(C)の構成によっても、ユーザは軸部66ないし調整部69を手に持って塗布部67の液の取出し及び塗布対象部位への塗布を行うと共に、調整部69によって当該塗布状態の調整を簡便に行うことができる。
(10−5)変形例
図7及び図8においては、軸部11と塗布部12とを着脱自在に構成することにより、塗布部12を交換できるようにする構成を、図1〜図3の実施の形態に適用した場合について述べたが、この図7及び図8の構成はこれに限らず、図4〜図6、図10〜図32の構成にも適用し得、このようにしても図7及び図8について上述した作用効果を得ることかできる。
図7及び図8においては、軸部11と塗布部12とを着脱自在に構成することにより、塗布部12を交換できるようにする構成を、図1〜図3の実施の形態に適用した場合について述べたが、この図7及び図8の構成はこれに限らず、図4〜図6、図10〜図32の構成にも適用し得、このようにしても図7及び図8について上述した作用効果を得ることかできる。
(10−6)図33及び図34の実施の形態においては、接続部材51を用いて軸部11に対する塗布部12の変形を図1〜図3の実施の形態に適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図4〜図6及び図10〜図32の実施の形態に適用しても良く、このようにしても図33及び図34について上述したと同様の作用効果を得ることができる。
(10−7)上述の実施の形態においては、図33の実施の形態において塗布部12の軟質のプラスチックで構成すると共に軸部11を硬質のプラスチックで構成し、その他の実施の形態においては、塗布部12及び軸部11を共に硬質のプラスチックで構成するようにしたが、塗布部12及び軸部11の材料としてはこれに限らずゴム材を用いても良い。
また塗布部12及び軸部11として、硬質材料及び軟質材料、又は軟質材料及び硬質材料を用いるようにしても良い。
このように材質を選定しても上述の場合と同様の効果を得ることができる。
(10−8)上述の実施の形態においては、図2について上述したように、塗布部12に少量の塗布液を保持させる目的で芯材12Aの周囲に静電植毛により毛材12Bを形成するようにしたが、塗布液を少量保持する構成としては、これに限らず、塗布加工、エンボス加工、絞打加工(表面をざらざらに加工する)ような加工手法を用いて少量の塗布液保持構成を形成するようしても良い。
(10−9)図5、図6、図10及び図12〜図15においては、塗布部12の外周面に縦方向に溝を形成することにより塗布液を保持させるように構成したが、これに代え横方向の溝を用いるようにしても良い。
(10−10)図4の実施の形態においては、塗布液容器2のしごき部材6を通して塗布部12を挿入又は引出操作をする際に、引抜確認部材14を塗布部12と軸部11との間に設けることにより確認できるようにしたが、かかる構成は図1〜図3の構成に限らず、図5〜図6及び図10〜図32の実施の形態にも適用し得る。
(10−11)図36はさらに他の実施の形態を示すもので、この場合液塗布具本体5の軸部11及び塗布部12は中空のスポイド構成を有する。
図36(A)の場合は、可撓性を有する円筒状軸部11の先端に、中空の円錐針状の塗布部12が形成され、塗布部12の先端に液導出口70が設けられている。
図36(A)の構成において、ユーザは軸部11を手に持って押込み変形した後当該押込みを解除することによって軸部11が原形に戻る際に、液導出口70から塗布液を吸い込ませ、これにより軸部11及び塗布部12の内空部分に塗布液を保持する。
この状態において塗布部12の先端部を塗布対象部位に当てた状態で軸部11を押すことにより、内部に保持している塗布液を液導出口70から必要に応じた量だけ導出させる。
かくしてユーザは軸部11を操作することにより塗布部12の先端を塗布対象部位に対して横方向にずらす操作をすることにより、当該塗布対象部位に対して細く線状の塗布液を塗布することができる。
また図36(B)の場合は、軸部11は段部71を介して塗布部12に連接されており、これにより軸部11の直径を少し太くすることにより内部に保持する塗布液の量を増やす。
これに加えて軸部11の外周縁に円環状のつば72が突接され、これによりユーザは当該円環状つば72を手掛かりをとして軸部11を移動操作することができるようになされている。
図36(B)の構成によれば、一段と多量の塗布液を軸部11に保持した状態で、円環状つば72を手掛かりとして軸部11を変形することにより塗布部12の先端に設けた液導出口70から導出した塗布液を細い線状に塗布することができる。
図36(C)の液塗布具本体5は円筒状軸部11の先端に塗布部12を着脱自在に嵌め込む構成を有する。
この実施の形態の場合塗布部12の根元側の外周縁には円環状の係合突起73が突接され、これによりユーザは当該係合突起73が軸部11の先端面に当接するまで塗布部12を押し込むことにより、塗布部12をしっかりと軸部11の先端に嵌め込むことができる。
図36(C)の構成によれば、図36(B)について上述した作用効果を得ることができると共に、塗布部12を軸部11から取り外して新しい塗布部を交換できる簡便性がある。
図37は図36の塗布部12の構造例を示すもので、図37(A)の場合は塗布部12の液導出口70が設けられている先端から塗布部12の中心線に沿って比較的短いスリット57が切れ目として設けられている。
図37(A)の構成によれば、ユーザは塗布部12の先端を塗布対象部位に当てたとき、当該先端部はスリット75によって切り分けられていることにより、ユーザが塗布部12によって横方向に移動させたとき、スリット75から先端に向かって多めの塗布液を塗布部12の内部空間から供給できる。
これにより塗布部12及びこれと連接する軸部11の内部空間に保持されている塗布液を滑らかに液導出口70の方向に導出することができる。
図37(B)の場合は図37(A)の場合より長いスリット76が設けられており、これによりさらに多量の塗布液を液導出口70に滑らかに供給することができる。
図37(C)の場合は、円錐針型の塗布部12の先端部外周に、横溝77が短い範囲に設けられている。
かくして当該短い横溝77に保持されている塗布液を使って、塗布液を塗布対象部位に少しずつ塗布することにより、ユーザは丁寧な塗布操作をすることができる。
図37(D)の場合は、塗布部12の外周面の先端から長い範囲に亘って横溝78が設けられている。
かくして図37(D)の構成によれば、長い横溝78に保持されている比較的多量の塗布液を使って多数回に亘って繰返し塗布液を塗ることができる。
図37(E)の場合は、図37(A)について上述した短いスリット75と図37(C)について上述した短い横溝77とが組み合わされて構成されて構成されている。
かくして図37(E)の構成によれば、図37(A)及び(C)において得ることができる作用効果を組み合わせたような一段と簡便な塗布操作をすることができる。
図37(F)の場合は図37(B)について上述した長いスリット76と、図37(D)について上述した長い横溝78とを組み合わせた構成を有し、これによりさらに多量の塗布液を塗布対象部位に塗布できる簡便な塗布部12を得ることができる。
本発明は微細かつ微妙な塗布対象部位に塗布液を塗布するような液塗布具に利用できる。
1……液塗布具、2……塗布液容器、3……取出口、4……キャップ、5……液塗布具本体、6……しごき部材、11……軸部、12……塗布部、12A……芯材、12B……毛材、12C……接着剤、14……引抜確認部材、14X……円環状突出部、15……環状液溜め部、16……溝状液溜め部、16X……拡大部、11X……軸部材、11X1……軸部材本体、11X2……接続突起、11X11……接続孔、12X……塗布部材、12X1……接続孔、12X11……接続突起、21……先端面、22……接続部、23……液保持溝、23X……液保持溝、25A……根元側半部、25B……先端側半部、27……十字状割溝、27X……一字状割溝、28……中心孔、29……十字状割溝、29X……一字状割溝、31A……根元側半部、31B……先端側半部、32……十字スリット、32X……一字スリット、35A、35B……塗布部材、35AX、35BX……塗布部材、35Z……接続部材、36、36X……塗布部材、37、37X……塗布部材、38、38X……鋸歯状部、39、40……保持溝、41……塗布部材、41A、41AX……先端部、42、43、44……塗布部材、51……接続部材、52……接続孔、70……液導出口、71……段部、72……円環状つば、73……係合突起、75、76……スリット、77、78……横溝。
Claims (5)
- 軸部の先端に、先細りの針型形状を有し、かつ表面に1本又は複数本の溝状液溜め部を有する塗布部を形成した液塗布具本体を具備した
ことを特徴とする液塗布具。 - 軸部の先端に、先細りの針型形状を有し、かつ表面に1本又は複数本の溝状液溜め部を有する塗布部を形成した液塗布具本体を具備し、
上記溝状液溜め部は上記塗布部の先端側半部の表面に形成されていると共に、上記先端側半部内に、上記溝状液溜め部と連通する割溝が、上記先端側半部の先端面から穿設されている
ことを特徴とする液塗布具。 - 上記先端側半部内に、上記割溝と連通する穴状液溜め部が、上記先端側半数部の先端面から穿設されている
ことを特徴とする請求項2に記載の液塗布具。 - 上記塗布部は、上記軸部に着脱することにより交換できる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液塗布具。 - 上記塗布部は、変形記憶材料で構成された接続部材を介して、上記軸部に接続される
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の液塗布具。
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