JP4996970B2 - 液体漂白性洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
本発明の組成物は、漂白基剤として過酸化水素(以下、(a)成分とする)を含有する。過酸化水素の形状は、溶液安定性の観点から過炭酸ナトリウムなどの粉末タイプよりも液状である過酸化水素が好適である。
本発明の組成物は、界面活性剤によるW/O型の構造体形成を利用し、過酸化水素の分解によるガス発生を効果的に抑制するために、界面活性剤(以下、(b)成分とする)を含有する。用いることができる界面活性剤としては非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤を挙げることができる。
R2a-O−[(EO)a/(PO)b]-OH (2)
〔式中、R2aは炭素数10〜18、好ましくは12〜14のアルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基を示す。aは平均付加モル数0〜20の数、bは平均付加モル数0〜20の数を示し、a及びbの両者が共に0の場合を除く。好ましくはaの平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12が良好であり、bの平均付加モル数は0〜10、より好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数である。〕
本発明の水性キレート剤〔以下(c1)成分という〕としては、ホスホン酸基又はホスホン酸塩基を有する化合物がより好ましい。具体的なホスホン酸基又はホスホン酸塩基を有する水性キレート剤としては、エタン-1,1-ジホスホン酸、エタン-1,1,2-トリホスホン酸、エタン-1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸、エタンヒドロキシ-1,1,2-トリホスホン酸、エタン-1,2-ジカルボキシ-1,2-ジホスホン酸、及びメタンヒドロキシホスホン酸から選ばれるホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩、2-ホスホノブタン-1,2-ジカルボン酸、1-ホスホノブタン-2,3,4-トリカルボン酸及びα-メチルホスホノコハク酸から選ばれるホスホノカルボン酸又はこれらのアルカリ金属塩もしくはアルカノールアミン塩などを挙げることができ、好ましくはホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩が好適であり、特にエタン-1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホン酸又はこれらのアルカリ金属塩が最も好ましい。
本発明で用いることのできる酸化防止剤〔以下(c2)成分という〕としては、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、トコフェロール(ビタミンE)、L−アスコルビン酸、エリソルビン酸、カテキン、フェノールカルボン酸(塩)、フェノールスルホン酸(塩)などが挙げられ、トコフェロール、カテキン、フェノールスルホン酸(塩)、フェノールカルボン酸(塩)が溶液安定性の点から好適である。酸化防止剤の含有量は、本発明の組成物中、0.1〜3質量%が好ましい。
本発明の液体漂白性洗浄剤組成物は、洗浄剤としての商品価値を向上させる目的から更に漂白活性化剤を含有することができる。本明細書中において、漂白活性化剤とは、過酸化水素と反応することで有機過酸を生成する化合物を意味する。本発明の漂白活性化剤としては、以下の一般式で表されるエステル結合を有する化合物が挙げられる。漂白活性化剤は、後述の過酸化水素不安定化合物となる場合もあるが、その場合でも、本発明では高い安定性が得られる。
R−C(=O)−LG (1)
(式中、Rは、炭素数2〜13の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基、アリール基、又はアルキル基(炭素数1〜8)置換アリール基である。LGは脱離基である。)
本発明の液体漂白性洗浄剤組成物は、更に香料、及び染料から選択される1種以上の過酸化水素不安定化合物〔以下、(d)成分という〕を含有することが、洗浄剤としての商品価値を向上させる目的から好ましい。本明細書中において、過酸化水素不安定化合物とは、分子中にエステル基、アルデヒド基、アセタール基、不飽和結合などの、過酸化水素により結合が切断され得る構造を有する化合物を意味する。これらの過酸化水素不安定化合物は、過酸化水素中で容易に変性・失活し易いという課題があるが、本発明の過酸化水素安定化効果によって、それら不安定化合物の安定化が実現可能となった。
本発明で用いる香料としては、I)アルデヒド系化合物、II)エステル系化合物、III)アセタール系化合物、IV)ラクトン系化合物、及びV)不飽和結合含有化合物から選ばれる1種以上の香料成分を含むものが使用される。これら化合物は、酸化され易い構造を有することから、一般的に変性しやすい香料成分として知られている。本発明で使用できる香料成分の具体例としては、例えば以下の化合物が挙げられる。
ヘキシルアルデヒド、へプチルアルデヒド、オクチルアルデヒド、ノニルアルデヒド、デシルアルデヒド、ウンデシルアルデヒド、ドデシルアルデヒド、トリデシルアルデヒド、トリメチルヘキシルアルデヒド、メチルオクチルアセトアルデヒド、メチルノニルアセトアルデヒド、トランス-2-ヘキセナール、シス-4-ヘプテナール、2,6-ノナジエナール、シス-4-デセナール、ウンデシレンアルデヒド、トランス-2-ドデセナール、トリメチルウンデセナール、2,6,10-トリメチル-5,9-ウンデカジエナール、シトラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ペリラアルデヒド、メトキシジヒドロシトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセニルカルボキシアルデヒド、イソシクロシトラール、センテナール、マイラックアルデヒド、リラール、ベルンアルデヒド、デュピカール、マセアール、ボロナール、セトナール、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、α-アミルシンナミックアルデヒド、α-ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヒドラトロピックアルデヒド、アニスアルデヒド、p-メチルフェニルアセトアルデヒド、クミンアルデヒド、シクラメンアルデヒド、3-(p-t-ブチルフェニル)-プロピルアルデヒド、p-エチル-2,2-ジメチルヒドロシンナムアルデヒド、2-メチル-3-(p-メトキシフェニル)-プロピルアルデヒド、p-t-ブチル-α-メチルヒドロシンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、ヘリオトロピン、ヘリオナール、バニリン、エチルバニリン、メチルバニリンなど。
ギ酸エステル、ギ酸シス-3-ヘキセニル、ギ酸リナリル、ギ酸シトロネリル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ベンジル、ギ酸フェニルエチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、シクロペンチリデン酢酸メチル、酢酸ヘキシル、酢酸シス-3-ヘキセニル、酢酸トランス-2-ヘキセニル、酢酸イソノニル、酢酸シトロネリル、酢酸ラバンジュリル、酢酸ゲラニル、酢酸リナリル、酢酸ミルセニル、酢酸ターピニル、酢酸メンチル、酢酸メンタニル、酢酸ノピル、酢酸n−ボルニル、酢酸イソボルニル、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル、酢酸o-t-ブチルシクロヘキシル、酢酸トリシクロデセニル、酢酸2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-メタニル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸スチラリル、酢酸シンナミル、酢酸アニシル、酢酸パラクレジル、酢酸ヘリオトロピル、アセチルオイゲノール、アセチルイソオイゲノール、酢酸グアイル、酢酸セドリル、酢酸ベチベリル、酢酸デカヒドロβナフチル、プロピオン酸エステル、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸シトロネリル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸リナリル、プロピオン酸ターピニル、プロピオン酸ベンジル、プロピオン酸シンナミル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、プロピオン酸トリシクロデセニル、酢酸エチル、2-メチル酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸イソアミル、酪酸イソアミル、酪酸ヘキシル、酪酸リナリル、酪酸ゲラニル、酪酸シトロネリル、酪酸ベンジル、イソ酪酸シス-3-ヘキセニル、イソ酪酸シトロネリル、イソ酪酸ゲラニル、イソ酪酸リナリル、イソ酪酸ベンジル、イソ酪酸フェニルエチル、イソ酪酸フェノキシエチル、イソ酪酸トリシクロデセニル、イソ吉草酸エチル、吉草酸プロピル、イソ酪酸シトロネリル、イソ吉草酸ゲラニル、イソ吉草酸ベンジル、イソ吉草酸シンナミル、イソ吉草酸フェニルエチル、カプロン酸エチル、カプロン酸アリル、エナント酸エチル、エナント酸アリル、カプリン酸エチル、チグリン酸シトロネリル、オクチン酸カルボン酸メチル、2-ペンチロキシグリコール酸アリル、シス-3-ヘキセニルメチルカーボネート、ピルビン酸エチル、アセト酢酸エチル、レブリン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸イソブチル、安息香酸イソアミル、安息香酸ゲラニル、安息香酸リナリル、安息香酸ベンジル、安息香酸フェニルエチル、ジヒドロキシジメチル安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸ゲラニル、フェニル酢酸ベンジル、フェニル酢酸フェニルエチル、フェニル酢酸p-クレジル、桂皮酸メチル、桂皮酸エチル、桂皮酸ベンジル、桂皮酸シンナミル、桂皮酸フェニルエチル、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸シス-3-ヘキセニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸フェニルエチル、アニス酸メチル、アニス酸エチル、アンスラニル酸メチル、アンスラニル酸エチル、メチルアンスラニル酸メチル、ジャスモン酸メチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、メチルフェニルグリシド酸エチル、フェニルグリシド酸エチル、グリコメル、フラクトン、フレイストン、フレテート、ジベスコン、エチル2-メチル-6-ペンチル-4-オキサ-2-シクロヘキセンカーボネトなど。
オクチルアルデヒドグリコールアセタール、アセトアルデヒドエチルシス-3-ヘキセニルアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、アセトアルデヒドエチルリナリルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、ヒドラトロピックアルデヒドジメチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドグリセリルアセタール、アセトアルデヒドエチルフェニルエチルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルプロピルアセタール、フェニルプロピルアルデヒドプロピレングリコールアセタール、4,4,6-トリメチル-2-ベンジル-1,3-ジオキサン、2-ブチル-4,4,6-トリメチル-1,3-ジオキサン、テトラヒドロインデノ-m-ジオキサン、ジメチルテトラヒドロインデノ-m-ジオキサン、カラナールなど。
γ-オクタラクトン、γ-ノナラクトン、γ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、δ-デカラクトン、クマリン、ジヒドロクマリン、ジャスモラクトン、ジャスミンラクトンなど。
α-ピネン、β-ピネン、カンフェン、ミルセン、リモネン、ターピノレン、オシメン、γ-ターピネン、α-フェランドレン、p-サイメン、β-カリオフィレン、β-ファルネセン、1,3,5-ウンデカトリエン、ジフェイルメタン、トランス-2-ヘキセノール、シス-3-ヘキセノール、1-オクテン-3-オール、9-デセノール、4-メチル-3-デセン-5-オール、10-ウンデセノール、トランス-2-シス-6-ノナジエノール、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ミルセノール、ラバンジュロール、ジヒドロミルセノール、アロオシメノール、ターピネオール、イソプレゴール、ノポール、ファルネソール、ネロリドール、ビサボロール、ベチベロール、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-メタノール、2,2-ジメチル-3-(3-メチルフェニル)-プロパノール、アンブリノール、シンナミックアルコール、オイゲノール、イソオイゲノール、プロペニルグアエトール、サンタロール、バクダノール、サンダルマイソルコア、エバノール、ポリサントール、ネロールオキサイド、ミロキサイド、ローズオキサイド、リメトール、メントフラン、リナロールオキサイド、トリシクロデセニルメチルエーテル、セドロキサイド、ボワジリス、エストラゴール、メチルオイゲノール、メチルイソオイゲノールなど。
本発明で用いる染料は、一般的に染料として使用されているものであれば特に制限されるものではなく、溶液の着色化剤としての染料は勿論のこと、蛍光染料も該当する。本発明で用いる染料としては、法定色素ハンドブック(日本化粧品工業連絡会編)、染料便覧(有機合成便覧)に記載されているもの、及び一般的に洗剤に配合される蛍光染料(蛍光増白剤)などが使用出来、(A)油溶染料、(B)分散染料、(C)塩基性染料、(D)酸性染料、(E)直接染料、(F)アゾ化合物系染料、及び(G)蛍光染料から選ばれる1種以上の染料成分が使用される。これら化合物はいずれも酸化され易い構造を有することから、過酸化水素の存在下では、一般的に変性・無色化しやすい成分である。本発明で使用できる染料成分の具体例としては、例えば以下の化合物を挙げられる。
C.I. Solvent Yellow 2、C.I. Solvent Yellow 6、C.I. Solvent Yellow 14、C.I. Solvent Yellow 33、C.I. Solvent Orange 1、C.I. Solvent Orange 2、C.I. Solvent Orange 14、C.I. Solvent Orange 1、C.I. Solvent Red 1、C.I. Solvent Red 3、C.I. Solvent Red 23、C.I. Solvent Red 24、C.I. Solvent Red 27、C.I. Solvent Violet 13、C.I. Solvent Violet 14、C.I. Solvent Blue 11、C.I. Solvent Blue 12、C.I. Solvent Blue 35、C.I. Solvent Blue 36など。
C.I. Disperse Yellow 4、C.I. Disperse Yellow 51、C.I. Disperse Orange 11、C.I. Disperse Red 4、C.I. Disperse Red 11、C.I. Disperse Red 15、C.I. Disperse Violet 1、C.I. Disperse Violet 4、C.I. Disperse Violet 8、C.I. Disperse Violet 18、C.I. Disperse Violet 23、C.I. Disperse Violet 26、C.I. Disperse Violet 28、C.I. Disperse Violet 30、C.I. Disperse Violet 37、C.I. Disperse Blue 1、C.I. Disperse Blue 3、C.I. Disperse Blue 5、C.I. Disperse Blue 6、C.I. Disperse Blue 7、C.I. Disperse Blue 26、C.I. Disperse Blue 27、C.I. Disperse Blue 52、C.I. Disperse Blue 54、C.I. Disperse Blue 55、C.I. Disperse Blue 56、C.I. Disperse Blue 60、C.I. Disperse Blue 61、C.I. Disperse Blue 62、C.I. Disperse Blue 64、C.I. Disperse Blue 72、C.I. Disperse Blue 73、C.I. Disperse Blue 81、C.I. Disperse Blue 87、C.I. Disperse Blue 90、C.I. Disperse Blue 91、C.I. Disperse Blue 97、C.I. Disperse Blue 98、C.I. Disperse Blue 99、C.I. Disperse Blue 103、C.I. Disperse Blue 104、C.I. Disperse Blue 105、C.I. Disperse Blue 108など。
C.I. Basic Blue 3、 C.I. Basic Blue 7、C.I. Basic Blue 21、C.I. Basic Blue 22など。
C.I. Acid Yellow 1、C.I. Acid Yellow 7、C.I. Acid Orange 10、C.I. Acid Orange 19、C.I. Acid Orange 20、C.I. Acid Orange 28、C.I. Acid Orange 33、C.I. Acid Orange 41、C.I. Acid Orange 45、C.I. Acid Red 1、C.I. Acid Red 6、C.I. Acid Red 8、C.I. Acid Red 9、C.I. Acid Red 13、C.I. Acid Red 14、C.I. Acid Red 18、C.I. Acid Red 26、C.I. Acid Red 27、C.I. Acid Red 37、C.I. Acid Red 80、C.I. Acid Red 82、C.I. Acid Red 88、C.I. Acid Red 154、C.I. Acid Red 184、C.I. Acid Violet 41、C.I. Acid Violet 43、C.I. Acid Violet 51、C.I. Acid blue 23 、C.I. Acid blue 23、C.I. Acid blue 25、C.I. Acid blue 27、C.I. Acid blue 40、C.I. Acid blue 41、C.I. Acid blue 43、C.I. Acid blue 45、C.I. Acid blue 78、C.I. Acid blue 80、C.I. Acid blue 92、C.I. Acid blue 112、C.I. Acid blue 126、C.I. Acid blue 129、C.I. Acid blue 138、C.I. Acid blue 161、C.I. Acid blue 182、C.I. Acid blue 183、C.I. Acid blue 203、C.I. Acid blue 204、C.I. Acid green 25、C.I. Acid green 27、 C.I. Acid green 41、C.I. Acid Brown 27、C.I. Acid Black 48、C.I. Acid Black 50など。
C.I. Direct Blue 86、C.I. Direct Blue 199など。
C.I. Azoic Coupling Component 2、C.I. Azoic Coupling Component 3、C.I. Azoic Coupling Component 4、C.I. Azoic Coupling Component 7、C.I. Azoic Coupling Component 17、C.I. Azoic Coupling Component 18、C.I. Azoic Coupling Component 20、C.I. Azoic Coupling Component 23、C.I. Azoic Coupling Component 29、C.I. Azoic Coupling Component 36、C.I. Azoic Green 1など。
4,4'-ビス-(2-スルホスチリル)-ビフェニル塩、4,4'-ビス-(4-クロロ-3-スルホスチリル)-ビフェニル塩、2-(スチリルフェニル)ナフトチアゾール誘導体、4,4'-ビス-(トリアゾール-2-イル)-スチルベン誘導体、ビス(トリアジニルアミノ)スチルベンジスルホン酸誘導体など。
本発明の液体漂白性洗浄剤組成物は、有機溶剤〔以下(e)成分という〕を配合することが好ましく、過酸化水素安定性と溶液安定性の観点から、溶解度パラメータ(δ)が7以上で20未満、より好ましくは8〜18未満のものが好適である。なお、溶解度パラメータ(δ)とは、有機溶剤の1モル当たりの蒸発熱をΔH(cal/mol)、モル体積をV(cm3・mol)とする時、δ=(ΔH/V)1/2により、定義される値である。
R1−O−(AO)nH (5)
〔式中、R1は水素原子、直鎖若しくは分岐鎖の炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又はベンジル基、Aは直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜4のアルキレン基を示し、n個のAは同一でも異なっていてもよい。nはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を示す0〜5の数である。〕
本発明では上記成分と水を用い、界面活性剤を含有する連続相に水性液滴を分散、及び/又は乳化させた油中水型エマルション型の組成物であり、用いる水は、微量に水に溶解している金属を除去したイオン交換水又は蒸留水が貯蔵安定性の点から好適である。水の含有量は5〜30質量%、より好ましくは10〜25質量%である。
本発明の液体漂白性洗浄剤組成物の20℃におけるpHは、3〜7、より好ましくは4〜6.5、特に好ましくは4.5〜6である。このようなpHに調整するためのpH調整剤としては塩酸や硫酸などの無機酸や、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、マロン酸、マレイン酸などの有機酸の酸剤や、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム、アンモニアやその誘導体、モノエタノールアミンやジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアミン塩など、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ剤を、単独もしくは併用して用いることが好ましく、特に、塩酸、硫酸から選ばれる酸剤と水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれるアルカリ剤を用いることが好ましい。
本発明の液体漂白性洗浄剤組成物中における水性液滴の粒径は、1〜1000nm、好ましくは、10〜100nmであることが、過酸化水素の貯蔵安定性の点から好適である。
本発明の液体漂白性洗浄剤組成物は、20℃における粘度が3〜1000mPa・s、好ましくは10〜500mPa・sの範囲にあることが、使い勝手及び溶液安定性の点から好適である。
下記成分を用いて、表1に示す液体洗浄剤組成物を調製した。得られた組成物を用いて、高温貯蔵時のガス発生量、漂白活性化剤安定性、香気安定性、並びに染料安定性を以下の様に評価した。本発明の溶液状態がW/O型を形成しているかどうかを識別する方法としては、溶液の電導度測定による連続相の特定と、光散乱法による構造体の粒径測定を組み合わせることで確認することができる。その結果をそれぞれ表1に示す。
・a−1;過酸化水素
・b−1;ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・b−2;アルファスルホ脂肪酸エステル塩
・b−3;ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO平均付加モル数12)
・b−4;C12H25O-(C2H4O)6-(C3H6O)2-(C2H4O)5-H
・b−5;ポリアルキルグルコシド(アルキル基の炭素数12、平均糖縮合度1.5)
・b−6;2−エチルヘキシルグリセリルエーテル(特開2004−43551の段落0064記載の方法により合成したもの。)
・c−1;1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸(ソルーシア社製、ディクエスト2010)
・c−2;4−メトキシフェノール
・d−1;表2の香料A
・d−2;表2の香料B
・d−3;染料(橙色403号)
・d−4;蛍光染料(FWA−8;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、TinopalCBS−X)
・e−1;プロピレングリコール
・e−2;エタノール
・e−3;ポリエチレングリコールモノブチルエーテル(平均EO鎖長:1〜4)
・f−1;イオン交換水
図1に示すガラス容器1(内容物1000mL)に液体漂白性洗浄剤組成物を充填し、40℃の恒温室に1箇月間静置し、発生したガス量(mL)を目盛り2(100mLまで測定可能)により測定した。
貯蔵前と比較して、40℃1箇月保存後の液体漂白性洗浄剤組成物の香気の変化を、パネラー5人により下記の基準で判定し、平均点で示した。
5:ほとんど変化が認められない
4:僅かな変化が認められる
3:変化が認められる
2:かなりの変化が認められる
1:著しい変化が認められる
貯蔵前と比較して、40℃1箇月保存後の液体漂白性洗浄剤組成物の液色の変化を、パネラー5人により下記の基準で判定し、平均点で示した。
5:ほとんど変化が認められない
4:僅かな変化が認められる
3:変化が認められる
2:かなりの変化が認められる
1:著しい変化が認められる
貯蔵前及び40℃1箇月保存後の液体漂白性洗浄剤組成物中の蛍光染料含有量を高速液体クロマトグラフィーで測定し、下式により残存率を求めた。
蛍光染料残存率(%)=(貯蔵後の蛍光染料含有量)/(貯蔵前の蛍光染料含有量)×100
水、界面活性剤、溶剤の混合系の状態は、以下の方法により確認される。実施例1−1又は比較例1−5の界面活性剤及び溶剤を用いた混合物の確認方法を、以下に例示する。
2 目盛り
Claims (10)
- 過酸化水素を含有する液体漂白性洗浄剤組成物であって、水性液滴が、界面活性剤を含有する連続相中に分散した油中水型エマルションからなる、液体漂白性洗浄剤組成物。
- 香料、及び染料からなる群から選択される少なくとも1種の過酸化水素不安定化合物を含有する請求項1記載の液体漂白性洗浄剤組成物。
- さらに、水性キレート剤及び/又は酸化防止剤を含有する請求項1又は2記載の液体漂白性洗浄剤組成物。
- 界面活性剤中、非イオン界面活性剤の割合が60質量%以上である請求項1〜3のいずれかに記載の液体漂白性洗浄剤組成物。
- さらに、溶解度パラメータ(δ)が7以上20未満の有機溶剤を0.5〜40質量%含有する、請求項1〜4いずれか記載の液体漂白性洗浄剤組成物。
- さらに、漂白活性化剤を含有する請求項2〜5のいずれかに記載の液体漂白性洗浄剤組成物。
- 前記漂白活性化剤が一般式(1)で表される請求項6記載の液体漂白性洗浄剤組成物。
R−C(=O)−LG (1)
(式中、Rは、炭素数2〜13の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基、アリール基、又はアルキル基(炭素数1〜8)置換アリール基である。LGは脱離基である。) - 前記香料が、アルデヒド基、エステル基、アセタール基、又は不飽和結合を有する化合物を全香料成分中の50質量%以上含有する請求項2〜7のいずれかに記載の液体漂白性洗浄剤組成物。
- 前記染料が4,4'-ビス-(2-スルホスチリル)-ビフェニル塩である請求項2〜8のいずれかに記載の液体漂白性洗浄剤組成物。
- 前記水性キレート剤が、ホスホン酸系キレート剤、及び/又はカルボン酸系キレート剤である請求項3〜9のいずれかに記載の液体漂白性洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
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