JP2669590B2 - 液体漂白剤組成物及びその製法 - Google Patents

液体漂白剤組成物及びその製法

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JP2669590B2 JP5206129A JP20612993A JP2669590B2 JP 2669590 B2 JP2669590 B2 JP 2669590B2 JP 5206129 A JP5206129 A JP 5206129A JP 20612993 A JP20612993 A JP 20612993A JP 2669590 B2 JP2669590 B2 JP 2669590B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体漂白剤組成物に関
し、更に詳しくは、貯蔵安定性に優れ、しかも漂白力の
良好な液体漂白剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】漂白剤は、化学的に分類す
ると、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤とに分けられる。ま
た、物理的に分類すると、固体状(粉末)と液体状とに
分けられる。
【0003】塩素系漂白剤は、使用できる繊維に制限が
あり、又色、柄物には使用できず、更に独自のにおいを
有していることなどから、これらの欠点のない酸素系漂
白剤が最近著しく普及しはじめている。
【0004】固体状の酸素系漂白剤としては、過炭酸ナ
トリウム、過硼酸ナトリウムが漂白性能及び安定性など
の面から特に利用されており、一方、過酸化水素を使用
した液体状の酸素系漂白剤も、その簡便性によりかなり
普及してきている。
【0005】酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤に比べて漂
白力が弱いので、各種漂白活性化剤を併用した漂白剤組
成物が利用されている。漂白活性化剤には、アセトニト
リルに代表されるニトリル類、グルコースペンタアセテ
ート(GPAC)に代表されるO−アセチル化物、テト
ラアセチルエチレンジアミン(TAED)に代表される
N−アシル化物、無水マレイン酸に代表される酸無水物
等が挙げられる。
【0006】本発明者らの研究の結果、米国特許第 4,9
33,103号(譲受人:花王 (株) 、特許日:'90.6.12)、同
第 5,059,344号(譲受人:花王 (株) 、特許日:'91.1
0.22)、同第 4,915,863号(譲受人:花王 (株) 、特許
日:'90. 4.10 )および同第4,978,770号(譲受人:花
王 (株) 、特許日:'90.12.18 )等において例示されて
いるような、過酸化水素と反応して第4級アンモニウム
基を有する有機過酸を生成する化合物が漂白活性化剤と
して極めて優れていることが見出された。また、陰イオ
ン基を有する有機過酸前駆物質の例が、米国特許第 4,4
12,934号(譲受人:プロクタ−・アンド・ギャンブル
社、特許日:'83.11. 1)および同第4,681,592 号(譲受
人:プロクタ−・アンド・ギャンブル社、特許日:'87.1
1. 1)等に例示されている。
【0007】漂白剤組成物が固体状の物質の混合物の場
合には、固体状過酸塩と上記の有機過酸を生成する乾燥
粒子としての固体状漂白剤活性化剤とを混合してなる組
成物であっても、通常は良好な貯蔵安定性が得られる。
これらが貯蔵中に乾燥状態に保たれる限り、当該組成物
を洗濯機等の水中へ投入するまで著しい反応又は活性損
失が起こらない。しかし、当該組成物が、例えば、浴室
内におけるような高湿度環境下にさらされると、乾燥漂
白剤(固体状過酸塩)が湿ってその活性が低下する。常
温液体である過酸化水素が過酸化物源として用いられる
ときには、乾燥粒子状漂白剤組成物を得ることは不可能
である。
【0008】これまで、液体過酸化水素漂白剤組成物に
ついて、いくつかの提案がなされてきた。米国特許第
3,970,575号(譲受人:ピューレックス社、特許日:'7
6.7.20)には、フタロシアニン系顔料により青系に着色
された、酸性で安定の過酸化水素系漂白剤組成物が開示
されている。米国特許第 3,956,159号(譲受人:プロク
ター・アンド・ギャンブル社、特許日:'76. 5.11)に
は、有機過酸類及びこれらの塩を無水有機ターナリー溶
媒(3成分系溶媒)に溶解させた液体漂白剤組成物が開
示されている。米国特許第 4,238,192号(譲受人:ジョ
ンソン・アンド・ジョンソン社、特許日:'80.12. 9)に
は、過酸化水素をベースとする液体漂白剤組成物が開示
されている。この漂白剤組成物は、当該漂白剤組成物の
pHを 1.8〜5.5 に調整するための酸を含み、かつ、当
該漂白剤組成物に安定性を与えるために窒素化合物(特
にアミノ酸)を含む。米国特許第 4,130,501号(譲受
人:エフ・エム・シー・コーポレーション、特許日:'7
8.12.19)には、界面活性剤及び増粘剤が添加された、安
定で粘性のある液体過酸化水素系漂白剤組成物が開示さ
れている。その他、アルキルフェノール系非イオン性界
面活性剤と過酸化水素と安定剤(リン酸等)からなる洗
剤組成物や、過酸化水素と非イオン性テンシドを含有
し、かつ安定剤として特定のアミンオキサイドを含有す
る貯蔵安定性に優れるpHが10以下の漂白用水性濃縮物
も知られている。しかしながら、これらは、いずれも液
体の過酸化水素系漂白剤組成物の安定化という観点から
なされた発明であり、漂白力の向上については考慮され
ておらず、また、いずれも漂白活性化剤が配合されない
ことから、漂白力は充分なものとは言いがたい。
【0009】一方、有機過酸を生成する漂白活性化剤を
利用した液状の漂白剤組成物も知られている。例えば米
国特許第 4,772,290号(譲受人:クロロックス社、特許
日:'88. 9.20)には、過酸化水素を含む酸性水溶液中に
固体状の漂白活性化剤を分散させてなる、貯蔵安定に優
れ、低温で活性を示す組成物が開示されている。しか
し、この組成物は漂白活性化剤が分散しているものであ
るため、貯蔵中に漂白活性化剤が沈澱分離してくるとい
う問題があり、使用にあたって漂白性能にばらつきがあ
った。更に、この組成物には、漂白活性化剤が水溶液中
に保存されることにより、徐々に加水分解を受けるた
め、使用時に満足な漂白力が得られないという問題もあ
った。即ち、有機過酸を生成する漂白活性化剤を溶解さ
せた、保存安定性の優れた液体漂白剤組成物は見出され
ていない。
【0010】従って、本発明の課題は漂白活性化剤を漂
白剤組成物中に溶解させた保存安定性の優れた、且つよ
り高い漂白力を示す液体漂白剤組成物を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この課題
を解決するため鋭意検討した結果、界面活性剤と漂白活
性化剤との相互作用の大きさの指標としてのβ値が、保
存安定性と相関関係にあることを見出した。そこで、こ
の観点から更に検討を進めた結果、βの値が−2より小
さくなるように漂白活性化剤と界面活性剤とを組合せる
ことにより、漂白活性化剤が安定化され、また漂白活性
化剤を、界面活性剤と漂白活性化剤が形成する混合ミセ
ル中に溶解することができるようになり、その結果、過
酸化水素水溶液中でも漂白活性化剤が非常に安定化され
た液体酸素系漂白剤組成物が得られることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0012】すなわち本発明は、下記(a) 〜(d) 成分を
必須成分として含有し、下記の式により算出される界面
活性剤(b) と漂白活性化剤(c) との混合系の相互作用パ
ラメータβの値が−2より小さいことを特徴とする液体
漂白剤組成物を提供するものである。 (a) 成分:過酸化水素 (b) 成分:界面活性剤 (c) 成分:過酸化水素と反応して有機過酸を生成する漂
白活性化剤 (d) 成分:水
【0013】
【数2】
【0014】C1 ;(b) 成分の臨界ミセル濃度 C2 ;(c) 成分の臨界ミセル濃度 α1 ;〔(b) 成分の添加モル数〕/〔(b) 成分の添加モ
ル数+(c) 成分の添加モル数〕 α2 ;〔(c) 成分の添加モル数〕/〔(b) 成分の添加モ
ル数+(c) 成分の添加モル数〕 C* ;(b) 成分と(c) 成分の混合系の臨界ミセル濃度 x1 ;(b) 成分と(c) 成分の混合ミセル中の(b) 成分の
モル分率 x2 ;(b) 成分と(c) 成分の混合ミセル中の(c) 成分の
モル分率 (但し、x1 +x2 =1である)。
【0015】なお、ここでいう相互作用パラメータβ
は、アドバンス・イン・コロイド・アンド・インターフ
ェイス・サイエンス(Advances in Colloid and Interf
ace Science) 26 巻 111-129ページ、1986年において定
義されたものである。
【0016】以下、本発明について詳細に説明する。
【0017】<(b) 成分>本発明に用いられる界面活性
剤(b) は、特に限定されないが、本発明の組成物は、非
イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤及び両性界
面活性剤からなる群から選ばれた1種又は2種以上の界
面活性剤を含むか、あるいは、非イオン性界面活性剤お
よび両性界面活性剤からなる群から選ばれた1種又は2
種以上の界面活性剤を含むものであるのがよい。
【0018】〔陰イオン性界面活性剤〕本発明に用いら
れる陰イオン性界面活性剤としては、例えば下記のもの
が挙げられる。
【0019】(1) 直鎖又は分岐鎖アルキル基を有するア
ルキルベンゼンスルホン酸塩類であってアルキル基の平
均炭素数が8〜18のもの。
【0020】(2) 直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアル
ケニル基を有し、エチレンオキサイドあるいはプロピレ
ンオキサイドあるいはブチレンオキサイドあるいはエチ
レンオキサイドおよびプロピレンオキサイド(モル比:
0.1/9.9 〜9.9 /0.1)あるいはエチレンオキサイドお
よびブチレンオキサイド(モル比: 0.1/9.9 〜9.9 /
0.1)が付加したアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩
類であって、アルキル基又はアルケニル基の平均炭素数
は8〜20であり、1分子当たりのアルキレンオキサイド
付加モル数は、平均で 0.5〜8モルであるもの。
【0021】(3) アルキル又はアルケニル硫酸塩類であ
って、アルキル基又はアルケニル基の平均炭素数が8〜
20のもの。
【0022】(4) オレフィンスルホン酸塩類であって、
平均10〜20の炭素原子を有するもの。
【0023】(5) アルカンスルホン酸塩類であって、平
均10〜20の炭素原子を有するもの。
【0024】(6) 飽和又は不飽和脂肪酸塩類であって、
平均10〜24の炭素原子を有するもの。
【0025】(7) エチレンオキサイドあるいはプロピレ
ンオキサイドあるいはブチレンオキサイドあるいはエチ
レンオキサイドおよびプロピレンオキサイド(モル比:
0.1/9.9 〜9.9 /0.1)あるいはエチレンオキサイドお
よびブチレンオキサイド(モル比: 0.1/9.9 〜9.9 /
0.1)が付加したアルキル又はアルケニルエーテルカルボ
ン酸塩類であって、アルキル基又はアルケニル基の平均
炭素数は10〜20であり、1分子当たりのアルキレンオキ
サイド付加モル数は、平均で 0.5〜8モルであるもの。
【0026】(8) 下記の式で表わされるα−スルホ脂肪
酸塩類又はα−スルホ脂肪酸エステル類
【0027】
【化3】
【0028】〔式中、 R1:炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基 J :炭素数1〜3のアルキル基又は陽イオン Z :陽イオン を表す。〕 ここで陰イオン性界面活性剤の陽イオンとしてはナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属イオンを挙げることが
できる。
【0029】〔非イオン性界面活性剤〕本発明に用いら
れる非イオン性界面活性剤としては、例えば下記のもの
が挙げられる。
【0030】(9) ポリオキシエチレンアルキル又はアル
ケニルエーテル類であって、アルキル基またはアルケニ
ル基の平均炭素数が10〜20であり、エチレンオキサイド
付加モル数は、平均で1〜30モルであるもの。
【0031】(10)ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル類であって、アルキル基の平均炭素数が6〜12
であり、エチレンオキサイド付加モル数は、平均で1〜
25モルであるもの。
【0032】(11)ポリオキシプロピレンアルキル又はア
ルケニルエーテル混合物であって、アルキル基又はアル
ケニル基の平均炭素数が10〜20であり、プロピレンオキ
サイド付加モル数は、平均で1〜20モルであるもの。
【0033】(12)ポリオキシブチレンアルキル又はアル
ケニルエーテル類であって、アルキル基又はアルケニル
基の平均炭素数が10〜20であり、ブチレンオキサイド付
加モル数は、平均で1〜20モルであるもの。
【0034】(13)アルキル基又はアルケニル基を有し、
エチレンオキサイドとプロピレンオキサイド(モル比:
0.1/9.9 〜9.9 /0.1)あるいはエチレンオキサイドと
ブチレンオキサイド(モル比: 0.1/9.9 〜9.9 /0.1)
が付加されてなる非イオン性界面活性剤類であって、ア
ルキル基又はアルケニル基の平均炭素数が10〜20であ
り、1分子当たりのアルキレンオキサイド付加モル数は
平均で1〜30モルであるもの。
【0035】(14)下記の一般式で表わされる高級脂肪酸
アルカノールアミド類又はそのアルキレンオキサイド付
加物。
【0036】
【化4】
【0037】〔式中、 R2:炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基 R3, R4:同一又は異なってH 又はCH3 m, n:0〜5の数を示し、 m+n =2〜10である。〕 (15)蔗糖脂肪酸エステル類であって、脂肪酸部分の平均
炭素数が10〜20であるもの。
【0038】(16)脂肪酸グリセリンエステル類であっ
て、脂肪酸部分の平均炭素数が10〜20であるもの。
【0039】(17)アミンオキサイド類。例えば炭素数1
〜24の直鎖又は分岐鎖アルキル基又はアルケニル基を有
するアルキル又はアルケニルアミンオキサイドが挙げら
れる。より好ましいアミンオキサイドとしては、下記の
一般式(II)で表されるアルキルアミンオキサイドが挙
げられる。
【0040】
【化5】
【0041】〔式中、 R5:炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基 R6, R7:同一又は異なって炭素数1〜3のアルキル基 D :- NHCO- 基又は -CONH- E :炭素数1〜5のアルキレン基 a,b :0又は1の数を示し、a=b=0であるか、又はa
=b=1である。〕 上記一般式(II)において、R5は炭素数8〜24のアルキ
ル基又はアルケニル基であるが、特に炭素数12〜18のア
ルキル基が好ましい。R6, R7は炭素数1〜3のアルキル
基であるが、特に炭素数1のメチル基が好ましい。
【0042】(18)酸化エチレンを縮合して得られる「プ
ルロニック」の商品名の非イオン界面活性剤。
【0043】(19)アルキル、アルケニル又はアルキルフ
ェニル多糖類。例えば下記の一般式で表されるアルキ
ル、アルケニル又はアルキルフェニルグリコシドが挙げ
られる。
【0044】R8(OR9)xGy 〔式中、 R8:直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜18のアルキル基もしく
はアルケニル基、又は総炭素数14〜24のアルキルフェニ
ル基 R9:炭素数2〜4のアルキレン基 G :グルコースに由来する残基 x :平均値0〜20の数 y :平均値1〜10の数 を示す。〕 〔両性界面活性剤〕本発明に用いられる両性界面活性剤
としては、例えば炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖のアル
キル基又はアルケニル基を有するスルホベタイン及びカ
ルボベタイン等が挙げられる。より好ましい両性界面活
性剤としては、下記の一般式(III)で表されるスルホベ
タイン類及びカルボベタイン類が挙げられる。
【0045】
【化6】
【0046】〔式中、 R10 :炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基 R11,R12 :同一又は異なって炭素数1〜3のアルキル基 R13 :ヒドロキシル基で置換されていてもよい炭素数1
〜5のアルキレン基 Y- :-SO3 - 基又は-COO- 基 D,E,a,b:前記の意味を示す。〕 上記一般式(III) において、R10 は炭素数8〜22のアル
キル基であるが、特に炭素数12〜18のアルキル基が好ま
しい。R11, R12は炭素数1〜3のアルキル基であるが、
特に炭素数1のメチル基が好ましい。R13 はスルホベタ
イン類では炭素数3のプロピレン基又はヒドロキシプロ
ピレン基が好ましい。カルボベタイン類の場合、R13
炭素数1〜5のアルキレン基が好ましい。また、特にカ
ルボベタイン類の場合は、D が−CONH−基、E がプロピ
レン基( a=b =1)のものが好ましい。
【0047】<(c) 成分>本発明に用いられる過酸化水
素と反応して有機過酸を生成する漂白活性化剤〔(c) 成
分〕は、本発明の液体漂白剤組成物の調製に用いる界面
活性剤で可溶化できるものであれば特に限定されるもの
ではないが、トリアセチン、炭素数2〜18の脂肪酸の酸
無水物、アルカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム等が挙げられる。
【0048】好ましい漂白活性化剤としては、下記一般
式(IV)で表される化合物が挙げられる。一般式(IV)で表
される化合物には、第4級アンモニウム基を有する有機
過酸を生成する化合物も含まれる。
【0049】
【化7】
【0050】一般式(IV)中のR14 の総炭素数は1〜20程
度が好ましい。また、L としては、次の基が例示され
る。
【0051】
【化8】
【0052】〔式中、 R15:炭素数1〜20、好ましくは1〜5のアルキレン基 p :0又は1 M :H 又はアルカリ金属 を示す。〕 特に好ましい。漂白活性化剤としては、下記一般式(IV
−1)で表される化合物が挙げられる。
【0053】
【化9】
【0054】〔式中、 R16:炭素数1〜20のアルキル基若しくはアルケニル基
を示すか、又は総炭素数6〜24のアルキル基置換アリー
ル基 M :アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、アル
キルアンモニウム又はヒドロキシ基置換アンモニウム n :0又は1 を示す。〕。
【0055】この場合においてアルキルアンモニウムと
して総炭素数3〜15のアルキルアンモニウムが例示さ
れ、ヒドロキシアルキルアンモニウムとして、モノ−,
ジ−又はトリエタノールアミン等のアンモニウム塩が例
示される。この中でもR16 が炭素数12〜18のアルキル
基、n が0、M がアルカリ金属イオンの場合が特に好ま
しい。
【0056】更に、好ましい漂白活性化剤として、第4
級アンモニウム基を有する有機過酸を生成する漂白活性
化剤、具体的には次の下記一般式(IV−2)で表される
ものが挙げられる。
【0057】
【化10】
【0058】a, b:前記の意味を示す。 j :0又は1 R21, R22:同一又は異なって炭素数1又は2のアルキル
基 (連結基):2価の基であり、特に限定されるものでは
ないが、例えば直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、シクロ
アルキレン基、フェニレン基又はアルキレンフェニレン
基、オキシアルキレン基 (−CH2CH2O−) 等である。
【0059】(脱離基):陰イオン性基を含む脱離基を
示す。
【0060】X- :陰イオン性基を示すか、又は何も示
さない(存在しない)。〕。
【0061】この場合において、一般式(IV−2)で表
される漂白活性化剤の脱離基は特に限定されるものでは
ないが、以下に示すものが例示される。
【0062】
【化11】
【0063】〔式中、M ,R15,pは前記の意味を示す。〕 一般式(IV−2)において、 X- は無機又は有機の対イ
オンであるが、脱離基が
【0064】
【化12】
【0065】の時は X- は存在しない(つまり、何をも
示さない。)。一般式(IV)で表される化合物としては、
具体的には以下のようなものが挙げられる。
【0066】
【化13】
【0067】〔式中、R20,q , X- は前記の意味を示
す。t は1〜5の数を示す。〕 <液体漂白剤組成物>本発明の液体漂白剤組成物におい
て、(a) 成分は、組成物中に 0.3〜30重量%、好ましく
は 0.5〜10重量%、特に好ましくは2〜7重量%配合さ
れる。
【0068】また、本発明において(b)成分と(c)成分
は、液体漂白剤組成物中に (b)+(c)総量で 0.1〜50重
量%、好ましくは6〜45重量%、特に好ましくは8〜25
重量%配合される。また、(b) 成分と(c) 成分の重量比
は(b)/(c)で(50/1)〜(1/5)、好ましくは(15
/1)〜(1/1)、特に好ましくは(10/1)〜(3
/1)である。本発明の組成物において、(d) 成分の水
は組成物を調製するためのバランスとして使用される。
【0069】更に、本発明において、(b) 成分と(c) 成
分の組み合わせを選択する場合、下記の式により算出さ
れる(b) 成分と(c) 成分との混合系の相互作用パラメー
タβの値が−2より小さくなるように、好ましくは−30
〜−3、特に好ましくは−20〜−4になるように選択さ
れるものである。
【0070】
【数3】
【0071】C1 ;(b) 成分の臨界ミセル濃度 C2 ;(c) 成分の臨界ミセル濃度 α1 ;〔(b) 成分の添加モル数〕/〔(b) 成分の添加モ
ル数+(c) 成分の添加モル数〕 α2 ;〔(c) 成分の添加モル数〕/〔(b) 成分の添加モ
ル数+(c) 成分の添加モル数〕 C* ;(b) 成分と(c) 成分の混合系の臨界ミセル濃度 x1 ;(b) 成分と(c) 成分の混合ミセル中の(b) 成分の
モル分率 x2 ;(b) 成分と(c) 成分の混合ミセル中の(c) 成分の
モル分率 (但し、x1 +x2 =1である)。
【0072】上記のβの値が−2より小さくなるような
組み合わせで(b) 成分と(c) 成分とを選択すると、過酸
化水素水溶液中で(c) 成分が非常に安定化された液体酸
素系漂白剤組成物を得ることができる。
【0073】従って、本発明においては、βの値が−2
より小さくなるような組み合わせで、(b) 成分と(c) 成
分を選択することが重要である。
【0074】具体的には、 前記一般式(III) で表される化合物のうちのスルホベ
タイン類から選ばれる1種以上の界面活性剤と前記一般
式(IV−1)又は(IV−2)で表される漂白活性化剤の
うちの1種以上との組み合わせ、 前記一般式(III) で表される化合物のうちのカルボベ
タイン類から選ばれる1種以上の界面活性剤と前記一般
式(IV−1)又は(IV−2)で表される漂白活性化剤の
うちの1種以上との組合せ、 前記一般式(II)で表されるアミンオキサイド類から
選ばれる1種以上の界面活性剤と前記一般式(IV−1)
又は(IV−2)で表される漂白活性化剤のうちの1種以
上との組合せ、 ポリオキシエチレンアルキルエーテル類(エチレンオ
キサイド平均付加モル数5〜20)と前記一般式(IV−
1)又は(IV−2)で表される漂白活性化剤のうちの1
種以上との組合せ 等が挙げられるが、特にで表される組み合わせを選択
すると、長時間にわたって安定な液体酸素系漂白剤組成
物が得られる。
【0075】次に、相互作用パラメータβの値の測定方
法について説明する。
【0076】相互作用パラメータβの値は、混合ミセル
中の界面活性剤や漂白活性化剤のモル分率(x1 ,x2)
や全混合溶質中の界面活性剤や漂白活性化剤のモル分率
(α1 ,α2)などの相対モル比に依存するものではな
く、用いられる界面活性剤と漂白活性化剤の種類および
組み合わせにより一義的に決まる値であることが知られ
ている。そこで、相互作用パラメータβの値の測定にあ
たっては、界面活性剤と漂白活性化剤との等モル混合水
溶液を選択する。
【0077】先ず、界面活性剤、漂白活性化剤のそれぞ
れ単独の水溶液、及び界面活性剤と漂白活性化剤の等モ
ル混合水溶液(α1 =α2 =0.5 )のそれぞれについ
て、種々の濃度における表面張力を測定し、濃度−表面
張力曲線から、界面活性剤の単独水溶液の臨界ミセル濃
度であるC1 、漂白活性化剤の単独水溶液の臨界ミセル
濃度であるC2 、及び界面活性剤と漂白活性化剤の混合
溶液の臨界ミセル濃度であるC* をそれぞれ求める。
【0078】次いで、上記のα1 とC1 とC* より、界
面活性剤と漂白活性化剤との相互作用パラメータβを混
合ミセル中の界面活性剤のモル分率x1 を未知数として
持つ値として求める。
【0079】また、上記のα2 とC2 とC* より、同じ
く界面活性剤と漂白活性化剤との相互作用パラメータβ
を混合ミセル中の漂白活性化剤のモル分率x2 を未知数
として持つ値として求める。
【0080】これを式で表すと以下の通りである。
【0081】
【数4】
【0082】ここで、x1 +x2 =1であることから、
混合ミセル中の界面活性剤と漂白活性化剤のそれぞれの
モル分率x1 及びx2 を求めることができ、次いで界面
活性剤と漂白活性化剤との相互作用パラメータβを求め
ることができる。
【0083】また、相互作用パラメータβの測定は、3
成分以上の多成分系にも拡張できる。例えば、界面活性
剤A1 とA2 及び漂白活性化剤の3成分系の場合、界面
活性剤A1 とA2 の混合物を1つの界面活性剤とみな
し、その臨界ミセル濃度と漂白活性化剤の臨界ミセル濃
度を求めることにより相互作用パラメータβを求めるこ
とができる。これは、漂白活性化剤を多成分系にした場
合でも、また、界面活性剤と漂白活性化剤の両方を多成
分系にした場合でも同様である。
【0084】本発明者らは、種々の界面活性剤と漂白活
性化剤の共存系についての相互作用パラメータβの値と
液体漂白剤組成物の安定性との関係について検討した結
果、βの値が−2より小さくなるような漂白活性化剤と
界面活性剤との組合せが選択された場合についてのみ、
漂白活性化剤が過酸化水素水溶液中で非常に安定化され
た液体酸素系漂白剤組成物が得られることを見出し、本
発明を完成したものである。
【0085】すなわち、本発明の液体漂白剤組成物は、
漂白活性化剤を界面活性剤と混合ミセルを形成させるこ
とにより、漂白活性化剤とバルク溶液との反応を防ぎ、
漂白活性化剤の安定化を図るものである。漂白活性化剤
がより安定化されると考えられる系としては、ミセル中
とバルク溶液中の単分散状態の漂白活性化剤との交換速
度がより遅い系、漂白活性化剤がミセル中に存在する確
率がより高い系、および漂白活性化剤がバルク中の過酸
化水素と反応する機会が少ない系等が挙げられる。すな
わち、漂白活性化剤が、漂白活性化剤と界面活性剤との
混合ミセル中からバルク中へ飛び出しにくい系であれ
ば、漂白剤組成物の保存安定性が良いと考えられる。洗
濯時あるいは漂白時には、漂白剤組成物が希釈されるこ
とによってこの混合ミセルがこわれるため、目的の有機
過酸生成反応が起こるものと考えられる。
【0086】更に、本発明の液体漂白剤組成物には、所
望により、(e) 成分としてキレート剤を配合することが
できる。本発明に用いられるキレート剤としては、二価
金属イオン捕捉剤、例えば下記の化合物が挙げられる。
【0087】(1) オルソリン酸、ピロリン酸、トリポリ
リン酸、メタリン酸、ヘキサメタリン酸、フィチン酸等
のリン酸系化合物のアルカリ金属塩又はアルカノールア
ミン塩。
【0088】(2) エタン−1,1−ジホスホン酸、エタ
ン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロ
キシ−1,1−ジホスホン酸およびその誘導体、エタン
ヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−
1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタン
ヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸のアルカリ金属塩
又はアルカノールアミン塩。
【0089】(3) 2−ホスホノブタン−1,2−ジカル
ボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボ
ン酸、α−メチルホスホノコハク酸等のホスホノカルボ
ン酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。
【0090】(4) アスパラギン酸、グルタミン酸、グリ
シン等のアミノ酸のアルカリ金属塩又はアルカノールア
ミン塩。
【0091】(5) ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチ
レンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グ
リコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイ
ミノ二酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコ
ル酸等のアミノポリ酢酸のアルカリ金属塩又はアルカノ
ールアミン塩。
【0092】(6) ジグリコール酸、オキシジコハク酸、
カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒
石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコ
ン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒
石酸などの有機酸のアルカリ金属塩又はアルカノールア
ミン塩。
【0093】(7) ゼオライトAに代表されるアルミノケ
イ酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。
【0094】(8) アミノポリ(メチレンホスホン酸)及
びそのアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩、ポリ
エチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)及びそ
のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩。
【0095】キレート剤は、漂白剤組成物の漂白洗浄力
を増強するとともに、貯蔵安定性を改良するので、組成
物中に0.0005〜5重量%、特に0.01〜1重量%配合する
のが望ましい。
【0096】本発明の液体漂白剤組成物は、(a) 成分〜
(d) 成分、又は(a) 成分〜(e) 成分を含有し、(b) 成分
と(c) 成分とは混合ミセルを形成し、(c) 成分がそのミ
セル中に溶解した状態となっているので、結果として透
明性が高い。例えば光路長1cmにおいて、(a) 成分〜
(d) 成分、又は(a) 成分〜(e) 成分を前記したような割
合で含有する組成物の波長420 nmの光の透過率は80%以
上である。
【0097】しかしながら、過酸化水素〔(a) 成分〕
は、一般に光に対する安定性が悪いことから、更に本発
明では不透明化剤を添加してもよい。不透明化剤として
は特に限定しないが、多価アルコール(例えばグリセリ
ン、ポリグリセリン、ソルビトール、ペンタエリスリト
ール、グルコース、フルクトース、マルトース、スクロ
ース等)と炭素数12〜24の脂肪酸との部分エステル、及
び/又は高分子エマルジョン(例えば酢酸ビニル、スチ
レン、塩化ビニル、塩化アリル、エチレン、プロピレン
及びアクリロニトリルからなる群より選ばれるモノマー
を重合又は共重合して得られる高分子エマルジョン)等
が好ましい。このような不透明化剤の添加量は組成物
中、0〜10重量%である。
【0098】本発明の液体漂白剤組成物のpHは中性もし
くは弱酸性ないし酸性(pH6以下、好ましくは 3.5以
下)となるように調整するのが望ましい。
【0099】本発明の液体漂白剤組成物には、その他
に、pH調整剤、分散剤、増粘剤、香料、色素、蛍光染
料、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ
等の酵素等を必要に応じ配合してもよい。
【0100】本発明の組成物は、(b) 成分〜(d) 成分、
又は(b) 成分〜(e) 成分を混合し、次いで該混合物と
(a) 成分を混合することにより得られる。
【0101】
【発明の効果】本発明によれば、漂白活性化剤を漂白剤
組成物中に溶解させた、保存安定性の優れた、且つより
高い漂白力を示す液体漂白剤組成物を得ることができ
る。
【0102】
【実施例】以下実施例にて本発明を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0103】実施例1 以下に示す界面活性剤(b−1)〜(b−3)、漂白活
性化剤(c−1)〜(c−3)及びキレート剤(e−
1)を用いて表1に示す各種液体漂白剤組成物を調製し
た。組成物の調製法としては、先ずイオン交換水に(b)
成分及び(c) 成分を混合し、その混合物の中へ攪拌下過
酸化水素を添加した。各組成物のpHは硫酸を用いて2に
調整した。
【0104】
【化14】
【0105】このようにして得られた組成物について、
それぞれの保存安定性、調製直後及び14日保存後の漂白
効果を調べた。また、それぞれのβ値を求めた。尚、各
組成物のpHは、硫酸を用いて2に調整した。評価方法は
下記〜の通りである。その結果を表1に示した。な
お、本発明品の光路長1cm、波長420 nmの光の透過率
は、不透明化剤を入れないものはいずれも80%以上であ
った(測定機器: (株)日立製作所製F−4010分光蛍光
光度計)。また不透明化剤を配合した組成物も不透明化
剤を配合しない状態における組成物の光路長1cm、波長
420 nmの光の透過率は80%以上であった。
【0106】漂白効果の評価方法 0.133重量%市販洗剤液(pH=10.2) の入ったミニ洗濯機
(National Mini Mini、液量7リットル)に、表1に示
す組成の各液体漂白剤組成物 9.3mlを添加し、下記のよ
うにして調製した紅茶汚染布* を5枚入れて15分洗浄し
た後、水道水ですすぎ、乾燥させ、次式によって漂白率
を算出した。尚、反射率は日本電色 (株) 製の測色色差
計 N-DR 101-DPを用いて測定した。この試験では、調製
直後の液体漂白剤組成物と、40℃、80%RHの恒温恒湿
室に14日間保存後の液体漂白剤組成物とを用いた。
【0107】
【数5】
【0108】*紅茶汚染布 日東紅茶(黄色パッケージ)80gを3リットルのイオン
交換水にて約15分間煮沸後、あらかじめ糊抜きしたサラ
シ木綿でこし、この液に木綿金布# 2003布を浸し、約15
分間煮沸する。紅茶および木綿金布の入った容器を火よ
りおろし、2時間程放置後、木綿金布を自然乾燥させ、
洗液に色のつかなくなるまで水洗し、脱水、プレス後、
8×8cmの試験片とし、実験に供した。
【0109】保存安定性の評価方法 試料をガラス製透明容器中に入れ、40℃、80%RHの恒温
恒湿室に14日間保存し、保存前後の試料中の有機過酸を
生成する漂白活性化剤の量を測定し、次式により有効漂
白活性化剤残存率を算出した。
【0110】
【数6】
【0111】β値の求め方 25℃にて、界面活性剤(表1の(b) 成分)、漂白活性化
剤(表1の(c) 成分)のそれぞれ単独の水溶液、及び界
面活性剤と漂白活性化剤の等モル混合水溶液のそれぞれ
の表面張力を、種々の濃度の水溶液について測定した。
得られた表面張力−濃度曲線から、単独水溶液及び混合
水溶液のcmcをそれぞれ求めた。次いで、下記の式よ
り相互作用パラメータβを求めた。
【0112】
【数7】
【0113】尚、各溶液の表面張力は、協和界面科学
(株) 製 SURFACE TENSIOMETER CBVP-A3を用いて測定し
た。
【0114】
【表1】
【0115】注) *1 不透明化剤:ヘキスト合成 (株) 製「モビニール
DM−120 」(酢酸ビニル/エチレン/塩化ビニル共重合
体) *2 比較品1〜4は (b)成分及び (c)成分のうちいず
れか一種しか含まないため、β値は算出できない。
【0116】実施例2 実施例1で使用した漂白活性化剤(c−1)〜(c−
3)、以下に示す漂白活性化剤(c−4)〜(c−
6)、以下に示す界面活性剤(b−4)〜(b−8)お
よび以下に示すキレート剤(e−2)を用いて表2,3
に示す各種液体漂白剤組成物を調製し、それぞれの保存
安定性、調製後及び14日保存後の漂白効果を実施例1と
同様の方法で調べた。各組成物のpHは、硫酸を用いて2
に調整した。なお、本発明品の光路長1cm、波長420 nm
の光の透過率は、不透明化剤を入れないものはいずれも
80%以上であった(測定機器: (株) 日立製作所製F−
4010分光蛍光光度計)。また不透明化剤を配合した組成
物も不透明化剤を配合しない状態における組成物の光路
長1cm、波長420 nmの光の透過率は80%以上であった。
その結果を表2,3に示す。
【0117】
【化15】
【0118】
【化16】
【0119】
【表2】
【0120】注) *1 不透明化剤:ヘキスト合成 (株) 製「モビニール
DM−120 」(酢酸ビニル/エチレン/塩化ビニル共重合
体) *2 比較品6〜8は(b) 成分及び(c) 成分のうちいず
れか一種しか含まないため、β値は算出できない。
【0121】
【表3】
【0122】注) *1 不透明化剤:ヘキスト合成 (株) 製「モビニール
DM−120 」(酢酸ビニル/エチレン/塩化ビニル共重合
体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−166892(JP,A)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記 (a)〜(d) 成分を必須成分として含
    有し、下記の式により算出される界面活性剤(b) と漂白
    活性化剤(c) との混合系の相互作用パラメータβの値が
    −2より小さいことを特徴とする液体漂白剤組成物。 (a) 成分:過酸化水素 (b) 成分:界面活性剤 (c) 成分:過酸化水素と反応して有機過酸を生成する漂
    白活性化剤 (d) 成分:水 【数1】 1 ;(b) 成分の臨界ミセル濃度 C2 ;(c) 成分の臨界ミセル濃度 α1 ;〔(b) 成分の添加モル数〕/〔(b) 成分の添加モ
    ル数+(c) 成分の添加モル数〕 α2 ;〔(c) 成分の添加モル数〕/〔(b) 成分の添加モ
    ル数+(c) 成分の添加モル数〕 C* ;(b) 成分と(c) 成分の混合系の臨界ミセル濃度 x1 ;(b) 成分と(c) 成分の混合ミセル中の(b) 成分の
    モル分率 x2 ;(b) 成分と(c) 成分の混合ミセル中の(c) 成分の
    モル分率 (但し、x1 +x2 =1である)
  2. 【請求項2】 (b) 成分が非イオン性界面活性剤、陰イ
    オン性界面活性剤及び両性界面活性剤からなる群から選
    ばれた1種又は2種以上である請求項1記載の液体漂白
    剤組成物。
  3. 【請求項3】 (b) 成分がスルホベタイン型両性界面活
    性剤である請求項2記載の液体漂白剤組成物。
  4. 【請求項4】 (c) 成分が下記一般式(IV)で表される化
    合物のうちの1種又は2種以上である請求項1記載の液
    体漂白剤組成物。 【化1】
  5. 【請求項5】 (c) 成分が下記一般式(IV−1)で表さ
    れる化合物である請求項4記載の液体漂白剤組成物。 【化2】 〔式中、 R16:炭素数1〜20のアルキル基若しくはアルケニル基
    を示すか、又は総炭素数6〜24のアルキル基置換アリー
    ル基 M :アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、アル
    キルアンモニウム又はヒドロキシ基置換アンモニウム n :0又は1 を示す。〕
  6. 【請求項6】 更に(e) 成分としてキレート剤を含有す
    る請求項1〜5の何れか1項記載の液体漂白剤組成物。
  7. 【請求項7】 光路長1cmにおいて、波長420 nmの光の
    透過率が80%以上である請求項1〜6の何れか1項記載
    の液体漂白剤組成物。
  8. 【請求項8】 成分(b) ,成分(c) 及び成分(d) を混合
    し、次いで該混合物と成分(a) を混合することを特徴と
    する請求項1〜7の何れか1項記載の液体漂白剤組成
    物。
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