JP3892937B2 - 液体酸素系漂白剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣料、台所、硬表面用などの漂白用組成物として好適に使用することができる液体酸素系漂白性洗浄剤組成物に関するものである。
【従来の技術】
酸素系漂白剤は、色、柄物に使用できる特長を有し、衣料用漂白剤の主流となってきている。酸素系漂白剤には、粉末タイプの物と液体タイプの物がありそれぞれ特徴を有している。液体タイプの酸素系漂白剤は、その使い勝手の良さが認知され、広く使用されるようになっており衣料用漂白剤の主流となっている。この酸素系漂白剤の主漂白基材は過酸化水素であるが、この漂白力は塩素系漂白剤と比較して劣っており、その改善が課題となっている。酸素系漂白剤の漂白力の向上については多くの研究がなされてきている。その1つの手法に有機過酸前駆体を利用する考え方がある。この有機過酸前駆体は、洗浄液中で過酸化水素と反応してより漂白力の高い有機過酸を生成する。ここで発生した有機過酸によってシミ汚れを強力に分解するメカニズムである。
【0002】
ここで用いられる洗浄液中で過酸化水素を発生する過酸化物としては、粉末タイプの漂白剤、もしくは、漂白性能を有するヘビー洗剤では、過炭酸ナトリウムや過ほう酸ナトリウムなどが広く利用され、液体漂白剤では主に過酸化水素が用いられている。また、有機過酸前駆体には、例えばテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、グルコースペンタアセテート(PAG)、フェノール誘導体アルキルエステルをあげることが出来る。
また、もう一点の課題は、過酸化水素の安定化である。過酸化水素はアルカリ性下では、通常自己分解して酸素ガスを発生する。そのため、現在市場に存在する液体酸素系漂白剤は酸性に調整されている。しかしながら、過酸化水素の漂白効果は、酸性よりアルカリ条件下の方が高く、そのため一般的には洗剤と併用するようになっている。すなわち、単独使用でも、高い漂白効果を発揮させることがもう一つの課題である。そのための手段として、過酸化水素をより高いpHで安定に存在させる研究が行われている。その例として、特開平2−227498号公報、特開平26227499号公報及び特開平3−200899号公報に、中性からアルカリ領域における過酸化水素の安定化技術が開示されている。しかし、これらの技術によれば過酸化水素の安定性は向上するものの、家庭品における品質の確保という面では不充分であり、より効果の高い安定化技術が必要とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、高いpH領域において過酸化水素を安定に維持でき、優れた漂白効果を発揮できる液体酸素系漂白剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明は、芳香族環にヒドロキシ基及び/又はアルコキシ基を有する芳香族化合物を過酸化水素とともに使用すると、上記課題を有効に解決できるとの知見に基づいてなされたのである。
すなわち、本発明は、過酸化水素及び一般式(I)で表される芳香族化合物とを含有し、p H が6〜9であることを特徴とする液体酸素系漂白剤組成物を提供する。
【0004】
【化2】
Figure 0003892937
【0005】
(式中、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基又はアルケニル基、nは1〜6の整数であり、nが2〜6の整数の場合、複数存在する−OR基はお互いに同一でも異なっていてもよい。)
【発明の実施の形態】
本発明において、漂白基剤である過酸化水素(a成分)は組成物中に0.1〜30重量%(以下、%と略称する)含有するのが好ましく、より好ましくは2〜20%である。
本発明で用いる一般式(I)で表される芳香族化合物(b成分)は、過酸化水素の分解抑制効果を有する。式中、Rは、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、より好ましくは水素原子及び炭素数1〜3のアルキル基であり、最も好ましくは水素原子及びメチル基である。又、nは1〜4であるのが好ましく、より好ましくは1〜3、最も好ましくは1又は2である。nが2以上の場合、少なくとも1つが−OR基が−OH基であるのが好ましい。
一般式(I)で表される芳香族化合物としては、以下の化合物が例示されるが、これらに限定されるものではない。
【0006】
【化3】
Figure 0003892937
【0007】
【化4】
Figure 0003892937
【0008】
上記化合物中、ヒドロキノン、メトキシフェノール及びジメトキシフェノールが好ましい。
一般式(I)で表される芳香族化合物は、一種類でも2種以上の混合物としても使用することができる。
本発明において、一般式(I)で表される芳香族化合物(b成分)は組成物中に0.001〜10%含有するのが好ましく、より好ましくは0.1〜5%である。本発明の液体酸素系漂白剤組成物は、上記a成分とb成分とを含有し、残部を水とすることができるが、さらに、界面活性剤(c成分)を含有することができる。
【0009】
使用できる界面活性剤としては、直鎖または分岐鎖の炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基を少なくとも1個有する界面活性剤、または炭素数8〜24のアルキル基で置換されたアリール基を少なくとも1個有する界面活性剤を用いるのが好ましい。このような界面活性剤の例として、アルキルベンゼンスルホン酸塩、石鹸、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、脂肪酸α−スルホメチルエステル等のアニオン界面活性剤、アルキル(ポリ)グリコシド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、脂肪酸モノグリセライド、アミンオキサイド等のノニオン界面活性剤があげられる。又、カルボベタイン、スルホベタイン、ヒドロキシスルホベタイン等の両性界面活性剤もあげることができる。これらのうち、ノニオン界面活性剤が好ましい。
さらに、炭素鎖長1から18の直鎖又は分岐カルボン酸のアルキレンオキシド(エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド)付加物、その低級アルキルエステル化物、グリセリン脂肪酸エステルといったノニオン界面活性剤も好ましい。
【0010】
本発明では、界面活性剤(c成分)を組成物中に、1〜40%含有するのが好ましく、より好ましくは、1〜20%である。
本発明の液体酸素系漂白剤組成物には、キレート剤を添加することができる。その例として、エタン1,1,−ジホスホン酸、エタン1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ1,1,2トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシジホスホン酸、エタン1,1,2−トリホスホン酸等のホスホン酸化合物およびそのアルカリ金属塩、およびその誘導体;ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸等のカルボン酸系キレート剤およびそのアルカリ金属塩等があげられる。高分子キレート剤としては、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、アクリル酸−マレイン酸コポリマーの酸型又はアルカリ金属塩をあげることができる。これらの分子量は1000〜300000が使用上都合が良く、好ましくは10000〜100000である。又、これらポリマーは、直鎖状でも架橋性でもよい。本発明では、これらのキレート剤界面活性剤を組成物中に、5%以下の量で含有させるのが好ましい。
【0011】
本発明の組成物は、水の他に低温での液安定化、凍結復元性の維持のためにエタノール、イソプロパノール、エチレングリコール等のアルコール類、ポリエチレングリコール、グリセリン等のハイドロトロープ剤を含有することができる。
さらに任意成分として、増粘剤、香料、色素、蛍光染料、酵素等の一般に衣料用洗浄剤や漂白剤に配合される成分を必要に応じて含有することができる。
本発明の液体酸素系漂白剤組成物のpHを、酸性物質として塩酸、硫酸等の無機酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸、ホスホン酸誘導体、リン酸等の有機酸を用いて、又、アルカリ成分として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、アンモニア等を用いて6〜9に調整する
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、中性からアルカリ領域においても、過酸化水素が安定に存在し、漂白の対象になるシミ汚れ全般に対して高い漂白力を示す液体酸素系漂白剤組成物が提供される。
次に実施例により本発明を説明する。
【実施例】
実施例1〜11及び比較例1〜2
表−1の液体漂白剤組成物(表中に記載の成分以外に、残部としてイオン交換水を含む)を調製し、水酸化ナトリウム又は硫酸によりpHを6〜9に調整し、以下の方法で性能を評価した。結果をまとめて表−1に示す。
過酸化水素の安定性評価(ガス発生量)
表−1の漂白剤組成物500mlを50℃で4週間保存し、発生したガスの体積を測定した。
【0013】
【表1】
表−1
Figure 0003892937
【0014】
【表2】
表−1の続き

No. 9 10 11 1* 2*
過酸化水素 5 5 5 5 5
b−7 0.5
b−9 1
b−10 1
POE−AE 2
LAS 4
AOS 3 2
カルボキシ
ベタイン 2
エタン−1−ヒドロキシ
−1−ジホスホン酸 0.2% 0.1 0.5 1
調合香料 0.1
酸性染料(ppm) 100
pH 9 6 7 7 8
ガス発生量(ml) 33 18 19 320 532
【0015】
表中、
POE−AEは、ポリオキシエチレンアルキルエーテル〔エチレンオキシドの平均付加モル数10、アルキル基の炭素数14〕
POE−FEは、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル〔エチレンオキシドの平均付加モル数11、脂肪酸の炭素数12〕
LASは、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム〔アルキル基の炭素数14及び16〕
AOSは、αオレフィンスルホン酸ナトリウム〔オレフィンの炭素数14及び16〕
カルボキシベタインは、C1225+ (CH3 2 CH2 COO- である。

Claims (1)

  1. 過酸化水素及び一般式(I)で表される芳香族化合物とを含有し、p H が6〜9であることを特徴とする液体酸素系漂白剤組成物。
    Figure 0003892937
    (式中、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基又はアルケニル基、nは1〜6の整数であり、nが2〜6の整数の場合、複数存在する−OR基はお互いに同一でも異なっていてもよい。)
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