JPH10121100A - 液体漂白剤組成物 - Google Patents

液体漂白剤組成物

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JPH10121100A
JPH10121100A JP8276283A JP27628396A JPH10121100A JP H10121100 A JPH10121100 A JP H10121100A JP 8276283 A JP8276283 A JP 8276283A JP 27628396 A JP27628396 A JP 27628396A JP H10121100 A JPH10121100 A JP H10121100A
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JP
Japan
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weight
nonionic surfactant
acid
carbon atoms
group
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JP8276283A
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Nobuyuki Ogura
信之 小倉
Kazuyoshi Ozaki
和義 尾崎
Muneo Aoyanagi
宗郎 青柳
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵安定性に優れ、しかも匂いの劣化がない
液体漂白剤組成物を提供する。 【解決手段】 過酸化水素、非イオン界面活性剤及び重
金属封鎖剤を含有し、且つ当該非イオン界面活性剤中に
含まれる下記式(1)で表されるポリオキシアルキレン
化合物の量(非イオン界面活性剤中の量)が5重量%以
下である液体漂白剤組成物。 Y-O-(AO)n-Z (1) 〔式中、 A :直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示
す。 Z, Y:それぞれ独立に H又は炭素数1〜3のアルキル基
を示す。 n :平均値が3〜50の数を示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体漂白剤に関する
ものであり、より詳しくは優れた貯蔵安定性を持つ液体
漂白剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】漂白剤は塩素系漂白剤と酸素系漂白剤に
分けられるが、塩素系漂白剤は使用できる繊維に制限が
あり、色、柄物に使用できず、また特有の臭いを有して
いることから、これらの欠点のない酸素系漂白剤が最近
著しく普及している。この酸素系漂白剤のうち、過炭酸
ナトリウム、過ほう酸ナトリウムが粉末漂白剤として使
用され、また過酸化水素は液体酸素系漂白剤として使用
されており、特に使いやすさの点で液体漂白剤組成物が
好まれている。しかしながら、液体酸素系漂白剤は塩素
系漂白剤に比べて漂白効果が低く、漂白性能を向上させ
ることが望まれている。
【0003】本発明者らはこのような問題を解決するた
めに特開平6−49897号公報、特開平7−8259
1号公報等に漂白活性化剤を液体酸素系漂白剤に配合す
ることにより、高い漂白効果を持つ組成物を提供した。
また、特開昭62−230897号公報には固体状の漂
白活性化剤を分散させてなる液体漂白剤組成物が開示さ
れている。さらに特開表8−503017号では疎水性
の液体状漂白活性化剤を配合した漂白組成物が開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな組成物は、水や過酸化水素に対して不安定な漂白活
性化剤を液体漂白剤組成物に安定配合させたものである
が、その貯蔵安定性はまだ十分満足できるものではなか
った。さらに、このような液体漂白剤組成物に非イオン
界面活性剤が存在した場合、貯蔵中に匂いの劣化が起こ
り、商品としての価値が著しく低下するという問題が生
じた。従って、本発明の目的は、貯蔵安定性に優れ、匂
いの劣化も引き起こさない液体漂白剤組成物を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決するために鋭意検討した結果、特定の非イオン界面
活性剤を使用することにより、前記の問題を解決できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、過酸化水素、非イオン
界面活性剤及び重金属封鎖剤を含有する液体漂白剤組成
物であって、前記非イオン界面活性剤中に含まれる下記
式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物の量
(非イオン界面活性剤中の量)が5重量%以下であるこ
とを特徴とする液体漂白剤組成物を提供するものであ
る。 Y-O-(AO)n-Z (1) 〔式中、 A :直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示
す。 Z, Y:それぞれ独立に H又は炭素数1〜3のアルキル基
を示す。 n :平均値が3〜50の数を示す。〕 以下本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明では非イオン界面活性剤として、当
該非イオン界面活性剤中に存在する上記一般式(1)で
表されるポリオキシアルキレン化合物の量が5重量%以
下、好ましくは3重量%以下、より好ましくは2重量%
以下のポリオキシアルキレンアルキルエーテル型の非イ
オン界面活性剤を使用する。通常、このタイプの非イオ
ン界面活性剤は、脂肪族あるいは芳香族アルコールにNa
OHやKOH を触媒としてアルキレンオキシド、本発明では
好ましくはエチレンオキシドを添加して製造される。こ
のとき、系中に水分が存在するとアルコールにアルキレ
ンオキシドが付加する主反応以外に、アルキレンオキシ
ド自身が重合し、ポリアルキレンオキシドが副生する副
反応が起こる。これを抑制するためにはアルキレンオキ
シドを添加する前に脱水操作を行うことが望まれる。
【0008】脱水操作は通常の公知の方法で行うことが
でき、本発明では減圧脱水工程を行うことが望ましい。
減圧脱水工程では脂肪族あるいは芳香族アルコールに対
しNaOH又はKOH 等のアルカリ成分を0.01〜5重量%、好
ましくは0.01〜 2.0重量%、より好ましくは0.05〜 1.0
重量%添加し、500torr 以下、好ましくは300torr 以下
で温度を50℃以上、好ましくは 100℃〜 200℃で脱水を
行う。このような脱水工程を行うことで、反応系中の水
分を1重量%以下、好ましくは 0.5重量%まで低減化さ
せて、引き続いてアルキレンオキシドを導入し、通常の
公知の方法で付加反応を行う。このような操作を行うこ
とで本発明の目的であるポリオキシアルキレン化合物が
5重量%以下の非イオン界面活性剤を得ることができ
る。
【0009】本発明のポリオキシエチレン化合物は前記
一般式(1)で示される化合物であり、分子量としては
100〜2000程度のものである。また、平均付加モル数は
3〜50であり、特に10〜50程度のものが非イオン界面活
性剤中に5重量%以下になるように設定される。非イオ
ン界面活性剤中に一般式(1)のポリオキシエチレン化
合物が5重量%を超えて存在すると、漂白剤組成物中の
過酸化水素やペルオクソ酸漂白剤前駆体の貯蔵安定性を
低下させるばかりか、貯蔵中に匂いの劣化を引き起こ
す。
【0010】本発明に用いられる非イオン界面活性剤と
しては上記のようにポリオキシアルキレン化合物を低減
化させた下記一般式(2)に示す化合物が好ましい。 R1-X-(AO)m-Z (2) 〔式中、 R1:直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基又はア
ルケニル基を示すか、又は直鎖又は分岐鎖の総炭素数1
〜18のアルキル基が置換していてもよいアリール基を示
す。 X :-O- 又は-COO- 基を示す。 A :直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示
す。 Z :H 又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。 m :平均値が3〜50の数を示す。〕。
【0011】このような非イオン界面活性剤の具体的例
としては以下の化合物を挙げることができる。 ChH2h+1O(C2H4O)p-H 〔h:炭素数6〜18のアルキル基となる数、p:平均値
が3〜50の数〕 CjH2j+1O(C2H4O)q-CH3 〔j:炭素数6〜18のアルキル基となる数、q:平均値
が3〜50の数〕 CkH2k+1COO(C2H4O)r-H 〔k:炭素数6〜18のアルキル基となる数、r:平均値
が3〜50の数〕 CgH2g+1COO(C2H4O)s-CH3 〔g:炭素数6〜18のアルキル基となる数、s:平均値
が3〜50の数〕 本発明の液体漂白剤組成物には、このような非イオン界
面活性剤が 0.1〜50重量%、好ましくは 0.1〜30重量
%、より好ましくは 0.5〜20重量%配合される。非イオ
ン界面活性剤の配合量が 0.1重量%に満たない場合、満
足できる洗浄力を得ることはできない。また、50重量%
を越える場合は、液体漂白剤組成物の粘度が著しく増加
し、使い勝手が悪くなるという問題を生じる。
【0012】本発明の液体漂白剤組成物は、重金属捕捉
剤を含有する。重金属捕捉剤の具体例としては、 (1) フィチン酸等のリン酸系化合物又はこれらのアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしく
はアルカノールアミン塩 (2) エタン−1,1 −ジホスホン酸、エタン−1,1,2 −ト
リホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1 −ジホス
ホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2 −トリホスホン酸、
エタン−1,2 −ジカルボキシ−1,2 −ジホスホン酸、メ
タンヒドロキシホスホン酸等のホスホン酸又はこれらの
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩
もしくはアルカノールアミン塩 (3) 2−ホスホノブタン−1,2 −ジカルボン酸、1−ホ
スホノブタン−2,3,4 −トリカルボン酸、α−メチルホ
スホノコハク酸等のホスホノカルボン酸又はこれらのア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩も
しくはアルカノールアミン塩 (4) アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン等のアミ
ノ酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 (5) ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン
四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエー
テルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、
トリエチレンテトラミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミ
ノポリ酢酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 (6) ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメ
チルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ
酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボ
キシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸などの有
機酸又はこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属
塩、アンモニウム塩もしくはアルカノールアミン塩 (7) ゼオライトAに代表されるアルミノケイ酸のアルカ
リ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしく
はアルカノールアミン塩 (8) アミノポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのア
ルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩も
しくはアルカノールアミン塩、又はポリエチレンポリア
ミンポリ(メチレンホスホン酸)もしくはそのアルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩もしくは
アルカノールアミン塩等が挙げられる。
【0013】これらの中で上記(2) 、(5) 、(6) 及び
(7) からなる群より選ばれる少なくとも一種が好まし
く、上記(2) からなる群より選ばれる少なくとも一種が
さらに好ましい。
【0014】このような重金属封鎖剤の量は、本発明の
液体漂白剤組成物に対し、0.0005〜5重量%、好ましく
は0.01〜1重量%が望ましい。
【0015】また、本発明の液体漂白剤組成物には、ペ
ルオキソ酸漂白剤前駆体を配合することができる。ペル
オキソ酸漂白剤前駆体としては、例えばグルコースペン
タアセテート等に代表されるO−アセチル化物、テトラ
アセチルエチレンジアミンに代表されるN−アセチル化
物、無水マレイン酸等に代表される酸無水物等が挙げら
れるほか、特公昭63−12520号公報や特開平6−
316700号公報に例示されているアルカノイルオキ
シベンゼンスルホン酸塩や、特開昭63−233969
号公報、特開昭63−31566号公報、特開昭64−
68347号公報、特開平1−190654号公報に開
示されているような過酸化水素と反応して第4級アンモ
ニウム基を有する有機過酸を生成するペルオクソ酸漂白
剤前駆体などを挙げることができる。これらの中で一般
式(3)で示されるペルオクソ酸漂白剤前駆体が好まし
い。
【0016】
【化2】
【0017】〔式中、R2は炭素数5〜19のアルキル基あ
るいはアルケニル基を示し、W は-SO3M 又は-COOM を示
す。M は有機又は無機の陽イオンである。〕 これらの具体例としては以下の化合物が挙げられる。
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】本発明の液体漂白剤組成物には、ペルオク
ソ酸漂白剤前駆体は0.05〜10重量%、好ましくは 0.1〜
10重量%、より好ましくは 0.1〜5重量%配合される。
ペルオクソ酸漂白剤前駆体の配合量が0.05重量%に満た
ない場合は十分な漂白効果が得られず、また、10重量%
を越える場合は、液体漂白剤組成物の粘度が著しく増加
したり、ペルオクソ酸漂白剤前駆体が可溶化せず、沈殿
が析出するなどの問題が生じる。
【0021】
〔式中、 A :直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示す。 Z, Y:それぞれ独立に H又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。 n :平均値が3〜50の数を示す。〕
(c)ペルオクソ酸漂白剤前駆体を0.05〜10重量%、好
ましくは 0.1〜10重量%、より好ましくは 0.1〜5重量
% (d)重金属封鎖剤を0.01〜5重量%、好ましくは0.01
〜3重量%、より好ましくは0.01〜2重量% 本発明の液体漂白剤組成物には、上記で説明した非イオ
ン界面活性剤以外にアニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤から選ばれる少なくとも1種を配合することがで
きる。
【0022】アニオン界面活性剤としては平均炭素数8
〜22のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル又はア
ルケニルエーテル硫酸エステル塩、アルキル又はアルケ
ニル硫酸エステル塩類、α−オレフィンスルホン酸塩、
飽和又は不飽和脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸型界面活
性剤、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、
アミノ酸型界面活性剤、アルキル又はアルケニルリン酸
エステル塩等が例示される。これらの中でもアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩が特に好ましい。カチオン界面活性
剤としては一般式(4)で示される化合物が好ましい。
【0023】
【化5】
【0024】〔式中、R3、R4、R5、R6はこれらの内少な
くとも1つは炭素数6〜20のアルキル基又はアルケニル
基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基もしくはヒ
ドロキシアルキレン基を示す。また、 Yは有機又は無機
の陰イオンである。〕 より具体的には以下の化合物が挙げられる。
【0025】
【化6】
【0026】本発明ではこのようなアニオン界面活性剤
あるいはカチオン界面活性剤の少なくとも1種を 0.1〜
30重量%、好ましくは 0.1〜20重量%、より好ましくは
0.1〜10重量%配合するのが望ましい。これらの界面活
性剤をこの範囲で配合することにより良好な洗浄性能や
取り扱いやすい組成物粘度が得られる。
【0027】本発明の液体漂白剤組成物は、上記成分の
他に通常添加される公知の成分を添加することができ
る。例えば、ビルダーとして、硫酸塩、炭酸塩、重炭酸
塩、珪酸塩、燐酸塩などの水溶性無機ビルダー等を用い
ることができる。また、過酸化物あるいは過酸化水素付
加体の安定剤として公知の硫酸マグネシウム、珪酸マグ
ネシウム、塩化マグネシウム、ケイフッ化マグネシウ
ム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウムなどのマグ
ネシウム塩及び珪酸ソーダのような珪酸塩類を用いるこ
とができる。さらに必要に応じてカルボキシメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコー
ルのような再汚染防止剤などを添加することができる。
【0028】本発明の液体漂白剤組成物は、基本的には
上記必須成分及び必要に応じて配合される任意成分を、
水中に溶解又は分散させたものであるが、低温での液の
安定化及び凍結復元性を改善したり、高温での液分離を
防止する目的でハイドロトロープ剤を配合しても差し支
えない。このようなハイドロトロープ剤としては、一般
的には、トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩
などに代表される短鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、
エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ヘキシレングリコール、グリセリンなどに代表され
るアルコール及び多価アルコール等が挙げられる。ハイ
ドロトロープ剤は本発明の液体漂白剤組成物中0〜30重
量%程度配合することができる。
【0029】また、本発明の液体漂白剤組成物には、さ
らに種々の化合物を含有させることができる。例えば、
過酸化水素の安定化剤として知られているリン酸、バル
ビツール酸、尿酸、アセトアニリド、オキシキノリンや
フェナセチンなどに代表されるアミノポリカルボン酸
類、及び、DL−α−トコフェロール、没食子酸誘導
体、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、2,6 −
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)な
どを添加することができる。これらの安定化剤の添加量
は過酸化水素の濃度にもよるが、本発明の組成物中に通
常0〜5重量%程度、好ましくは0.01〜3重量%含有さ
せるのがよい。
【0030】さらに、本発明の液体漂白剤組成物は、変
褪色防止剤として公知の物質を含むことができる。この
ような物質としては、フェニルアラニン、ヒスチジン、
リジン、チロシン、メチオニン等のアミノ酸及びアミノ
酸塩類、及びヒドロキシイミノジ酢酸等のアミノ又はイ
ミド化合物、さらにはアクリロニトリルと第四級アンモ
ニウム基を有するアクリロニトリルと共重合可能なモノ
マーの一種又は二種以上とのコポリマー等である。な
お、アミノ酸には光学異性体が存在するが、本発明の効
果においては光学異性体は関与しない。従って、化学的
に合成したアミノ酸を使用することも可能である。ま
た、本発明の液体漂白剤組成物には、白物繊維に対する
漂白効果を増すために蛍光増白剤として、チノパール(T
inopal) CBS〔チバ・ガイギー(Ciba-Geigy)社製〕、
チノパールSWN〔チバ・ガイギー社製〕やカラー・イ
ンデックス蛍光増白剤28,40,61,71などのような蛍光
増白剤を0〜5重量%添加しても良い。
【0031】更に、本発明の液体漂白剤組成物には、組
成物の粘度を高め使い勝手を向上させる目的で増粘剤を
0〜20重量%添加することが可能である。増粘剤として
は、一般的には、ポリアクリル酸塩、アクリル酸マレイ
ン酸共重合体、カルボキシメチルセルロース誘導体、メ
チルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースといった
合成高分子、キサンタンガム、グアーガム、ケルザンと
いった天然高分子、モンモリロナイト、ビーガムといっ
た水膨潤性粘土鉱物などが用いられる。
【0032】また、本発明の液体漂白剤組成物には、さ
らに、染料や顔料のような着色剤、香料、シリコーン
類、殺菌剤、紫外線吸収剤、無機電解質(例えばNaCl、
Na2SO4、CaCl2 )等の種々の微量添加物を適量(各々0
〜約2重量%程度)配合することができる。なお、染料
としては、酸性溶液で耐過酸化水素性を有する酸性染料
が特に好ましい。また、本発明組成物において、漂白性
能を向上させるため、従来公知の酵素(セルラーゼ、ア
ミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等)を必要に応じ、
配合することができる。
【0033】本発明の液体漂白剤組成物のpHは6以
下、好ましくは 3.5以下とすることが望ましい。pHを
調整するためには、硫酸、リン酸のような無機酸や、ト
ルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸のような有機酸
を使用したり、前述の金属封鎖剤やアニオン界面活性剤
を酸の形で添加したり、必要に応じて水酸化ナトリウム
や水酸化カリウムのような苛性アルカリを用いて調整す
るのが良い。また、本発明の液体漂白剤組成物は、従来
公知の衣料用洗剤と混合して使用することもできる。
【0034】
【発明の効果】本発明では貯蔵安定性に優れ、しかも匂
いの劣化がない液体漂白剤組成物を提供することができ
る。
【0035】
【実施例】以下本発明を実施例にて説明するが、本発明
は実施例に限定されるものではない。
【0036】合成例<非イオン界面活性剤b−1の合
成> 1リットルステンレス製オートクレーブに 186gのラウ
リルアルコール及び0.93gのNaOH(粉末状)を仕込み、
100torr まで減圧にしながら、 130℃まで加熱した。2
時間脱水を行い、90℃まで冷却後、90℃でエチレンオキ
シド 440gを約3時間かけながらオートクレーブに圧入
した。約2時間熟成後冷却し、得られた溶液に 1.4gの
酢酸を添加し、NaOHを中和し、非イオン界面活性剤b−
1〔R-O-(EO)n-H、R:ラウリル基、n :9〜10、EO:オ
キシエチレン基(以下同じ)〕を得た。このもののポリ
オキシエチレン〔HO-(EO)n-H、n :10〜20〕含有量を高
速液体クロマトグラフィーで測定したところ、 0.9重量
%であった。
【0037】合成例<非イオン界面活性剤b−2の合
成> 合成例において、ラウリルアルコールを93gに減ら
し、200torr で脱水した以外は同様の方法で非イオン界
面活性剤b−2〔R-O-(EO)n-H、R:ラウリル基、n :18
〜20〕を合成した。ポリオキシエチレン〔HO-(EO)n-H、
n :20〜30〕含有量は 2.0重量%であった。
【0038】合成例<非イオン界面活性剤b’−1の
合成> 合成例において、脱水を600torr/80℃で行った以外は
同様の方法で非イオン界面活性剤b’−1〔R-O-(EO)n-
H、R:ラウリル基、n :9〜10〕を製造した。ポリオキ
シエチレン〔HO-(EO)n-H、n :15〜25〕含有量は 6.7重
量%であった。
【0039】実施例1〜4及び比較例1〜4 <液体漂白剤組成物の調製> 下記の成分を使用して表に示す組成で液体漂白剤組成物
を調製した。 (a)成分としてH2O2 (b)成分としてb−1、b−2、b’−1(比較化合
物) (c)成分として下記c−1、c−2
【0040】
【化7】
【0041】(d)成分としてd−1〔ディクエスト20
10(日本モンサント社製)〕 (e)成分として下記e−1、e−2 e−1:C12アルキルベンゼンスルホン酸 e−2:N-テトラデシル-N,N- ジメチル-N- エチルアン
モニウムエチルサルフェート <性能評価>上記で得られた液体漂白剤組成物につい
て、下記の評価を行った。その結果を表1に示す。 (1)過酸化水素安定性 保存前の液体漂白剤組成物及び保存後の液体漂白剤組成
物を1/10N過マンガン酸標準液で滴定し、有効酸素を
求め、下式により過酸化水素の安定性を求めた。
【0042】
【数1】
【0043】(2)ペルオクソ酸漂白剤前駆体の安定性 表1に示す条件下で液体漂白剤組成物を3カ月貯蔵した
後、試料組成物中の有機過酸を生成するペルオクソ酸漂
白剤前駆体の量を高速液体クロマトグラフィーで測定
し、次式により有効ペルオクソ酸漂白剤前駆体残存率を
算出した。
【0044】
【数2】
【0045】(3)匂いの評価 表1に示す条件下で液体漂白剤組成物を3カ月貯蔵後、
100mlのスクリュー管に50ml組成物を入れ、フタをして
20℃の温度で30分間放置後、匂いを嗅ぎ、下記の評点で
判定した。 全く匂いに変化がない … 5 やや刺激臭がするが問題ないレベル … 4 刺激臭がする … 3 かなり刺激臭がする … 2 著しく刺激臭がする … 1
【0046】
【表1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過酸化水素、非イオン界面活性剤及び重
    金属封鎖剤を含有する液体漂白剤組成物であって、前記
    非イオン界面活性剤中に含まれる下記式(1)で表され
    るポリオキシアルキレン化合物の量(非イオン界面活性
    剤中の量)が5重量%以下であることを特徴とする液体
    漂白剤組成物。 Y-O-(AO)n-Z (1) 〔式中、 A :直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示
    す。 Z, Y:それぞれ独立に H又は炭素数1〜3のアルキル基
    を示す。 n :平均値が3〜50の数を示す。〕
  2. 【請求項2】 (a)過酸化水素又は水溶液中で過酸化
    水素を発生させる無機過酸化物化合物を 0.5〜10重量
    %、(b)下記式(1)で表されるポリオキシアルキレ
    ン化合物の含有量が5重量%以下の非イオン界面活性剤
    を 0.1〜50重量%、(c)ペルオクソ酸漂白剤前駆体を
    0.05〜10重量%及び(d)重金属封鎖剤を0.01〜5重量
    %含有する液体漂白剤組成物。 Y-O-(AO)n-Z (1) 〔式中、 A :直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示
    す。 Z, Y:それぞれ独立に H又は炭素数1〜3のアルキル基
    を示す。 n :平均値が3〜50の数を示す。〕
  3. 【請求項3】 非イオン界面活性剤が下記一般式(2)
    で示される化合物である請求項1又は2記載の液体漂白
    剤組成物。 R1-X-(AO)m-Z (2) 〔式中、 R1:直鎖又は分岐鎖の炭素数6〜22のアルキル基又はア
    ルケニル基を示すか、又は直鎖又は分岐鎖の総炭素数1
    〜18のアルキル基が置換していてもよいアリール基を示
    す。 X :-O- 又は-COO- 基を示す。 A :直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜3のアルキレン基を示
    す。 Z :H 又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。 m :平均値が3〜50の数を示す。〕
  4. 【請求項4】 更にアニオン界面活性剤、カチオン界面
    活性剤から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項1
    〜3の何れか1項記載の液体漂白剤組成物。
  5. 【請求項5】 ペルオクソ酸漂白剤前駆体が下記一般式
    (3)で示される化合物である請求項2〜5の何れか1
    項記載の液体漂白剤組成物。 【化1】 〔式中、R2は炭素数5〜19のアルキル基あるいはアルケ
    ニル基を示し、W は-SO3M 又は-COOM を示す。 Mは有機
    又は無機の陽イオンである。〕
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999066018A1 (fr) * 1998-06-18 1999-12-23 Lion Corporation Composition de blanchiment a base d'oxygene

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