JP4996558B2 - 可変減衰力ダンパ - Google Patents
可変減衰力ダンパ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4996558B2 JP4996558B2 JP2008185149A JP2008185149A JP4996558B2 JP 4996558 B2 JP4996558 B2 JP 4996558B2 JP 2008185149 A JP2008185149 A JP 2008185149A JP 2008185149 A JP2008185149 A JP 2008185149A JP 4996558 B2 JP4996558 B2 JP 4996558B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- ring
- side cover
- cover
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
前記ピストンは、外周に前記コイルが巻装されたピストンコアと、前記ピストンコアの外周との間に前記連通孔の一部が形成されるように前記ピストンコアの外周を所定の間隔を取って囲繞するように配置されるピストンリングと、前記ピストンコアの軸方向端に配置され、前記連通孔の一部を形成する孔部を有する一対のサイドカバーと、を備え、
前記ピストンリングと前記一対のサイドカバーとは、前記ピストンリングの軸方向端が前記サイドカバーの外側に位置するようにして隙間嵌めによって嵌合され、
前記サイドカバーは、前記孔部の内側に位置して前記ピストンコアに当接するカバー基体部と、前記孔部の外側に位置して前記ピストンリングと隙間嵌めによって嵌合されるカバー側嵌合部と、を有し、
前記ピストンリングは、前記カバー側嵌合部と隙間嵌めにより嵌合されるリング側嵌合部と、前記リング側嵌合部よりも軸方向外側の内周面に設けられた第1ネジ溝部と、を有し、
前記ピストンは、さらに、環状で、その外周面に前記第1ネジ溝部と螺合する第2ネジ溝部が形成された環状部材を備え、
前記カバー側嵌合部とリング側嵌合部との隙間嵌めによって前記サイドカバーと前記ピストンリングとが嵌合された状態において前記環状部材を前記第1ネジ溝部と前記第2ネジ溝部とを螺合させて前記ピストンリングに取り付けた際に、前記環状部材が前記サイドカバーの前記孔部を塞ぐことなく、前記サイドカバーを押止することを特徴とする。
また、このようにピストンコアとサイドカバーとをネジ止めしない構成とすることにより、ピストンコア内部におけるコイルや導線等のレイアウトに関して、ネジ穴位置に起因する制限が無くなるために、その自由度が大きくなる。
《第1実施形態に係る可変減衰力ダンパの全体構造》
図1に本発明の第1実施形態に係る可変減衰力ダンパの概略構造を表した断面図を示す。可変減衰力ダンパ10は、所謂、モノチューブ式(ド・カルボン式)の構造を有しており、作動流体であるMR流体が充填された円筒状のシリンダチューブ12と、シリンダチューブ12内を第1油室(第1の室)14と第2油室(第2の室)15とに区画するピストン16と、ピストン16がシリンダチューブ12の軸方向(長手方向)においてシリンダチューブ12に対して摺動自在となるようにピストン16に取り付けられるピストンロッド13と、シリンダチューブ12内を第2油室15と高圧ガス室17とに区画するフリーピストン18と、を備えている。
図2に第1実施形態に係る可変減衰力ダンパを構成するピストン及びピストンロッドの概略断面図を示す。ピストン16は、ピストンロッド13の先端が嵌挿されるピストンコア21を備えている。ピストンコア21には機械構造用炭素鋼等の加工性のよい強磁性金属が好適に用いられる。ピストンコア21は、その軸中心に中心孔27を備えた略円筒状の形状を有している。ピストンコア21の外周面には、周方向に一定幅かつ一定深さの条溝22が形成されている。ピストンコア21の外周面にはさらに、条溝22の一部と連通する溝が軸方向(長手方向)に形成され、かつ、この溝と中心孔27とを連通させる溝がピストンコア21の端面において径方向に形成されている。これらの溝と条溝22の全部及び中心孔27の一部には絶縁性で熱硬化性の樹脂等が充填されており、これにより絶縁封止部24が形成されている。
ピストンリング41とサイドカバー42,43とは、隙間嵌めにより嵌合される。図2に示されるように、ピストンリング41の軸方向端がサイドカバー42,43の外側に位置するようにしてこれらを隙間嵌めするために、ピストンリング41の軸方向端には、嵌合段部(サイドカバー42,43を嵌合して位置決めするために、内径に差を設けることにより形成される段差部)46が形成されている。
ピストンコア21とサイドカバー43とを隙間嵌めするために、図2に示されるように、ピストンコア21におけるサイドカバー43側の軸方向端には、凸部62が形成されており、サイドカバー43にはこの凸部62と嵌合する凹部48が形成されている。サイドカバー43に形成された凹部48の内径(以下「カバー内径」という)の基準値をA2とすれば、ピストンコア21に形成された凸部62の外径(以下「コア外径」という)の基準値もA2とされて、隙間嵌めのための公差が定められる。
ピストンコア21におけるサイドカバー42側の軸方向端には、凸部61が形成されており、サイドカバー42にはこの凸部61と嵌合可能な凹部47が形成されている。前記した通り、サイドカバー42はネジ45によってピストンコア21に固定されるため、これら凸部61と凹部47とを高精度な隙間嵌めにより嵌合させる必要はない。
図3に本発明の第2実施形態に係る可変減衰力ダンパの概略構造を表した断面図を示す。この可変減衰力ダンパ100が第1実施形態に係る可変減衰力ダンパ10と異なっている点は、ピストン16に代えてピストン116を、ピストンロッド13に代えてピストンロッド113をそれぞれ備えている点のみである。そこで、以下、ピストン116とピストンロッド113について詳細に説明することとし、可変減衰力ダンパ100のその他の構成要素についての説明は省略することとする。
図4(a)に第2実施形態に係る可変減衰力ダンパを構成するピストン及びピストンロッドの概略断面図を示し、図4(b)に図4(a)に示す矢印Aの方向からみたピストンの概略正面図を示し、図4(c)に図4(a)中の領域Cの部分拡大図を示す。なお、図4(a)は図4(b)のB−B断面図である。
ピストンリング141とサイドカバー142とは、嵌合段部146とカバー側嵌合部145との隙間嵌めにより嵌合されている。この隙間嵌めの条件は、先に図2を参照して説明したピストン16におけるピストンリング41とサイドカバー42との隙間嵌めの条件と同じである。そのため、ここでの詳細な説明は省略する。なお、カバー側嵌合部145と嵌合段部146とを嵌合するために、つまり、サイドカバー142をピストンリング141に嵌め込むために、図4(c)に示されるように、第1ネジ溝部147におけるねじ山の稜線を基準とした第1ネジ溝部147の内径は、嵌合段部146の内径以上の長さとなっている。
前記の通りにして、ピストンコア121の軸方向端にはそれぞれサイドカバー142が取り付けられる。ここで、第1油室14(図3参照)側において、ピストンロッド113とピストンコア121とサイドカバー142の3部品の境界となる部分では、ピストンロッド113に周方向に条溝133が形成され、ピストンコア121の中心孔127にテーパ部が形成され、サイドカバー142の中心孔142aにテーパ部が形成されていることによって、環状空間が形成されるようになっている。この環状空間にCリング134を配設することにより、ピストンロッド113を位置決めし、ピストンコア121(及びサイドカバー142)に対して固定することができる。
12 シリンダチューブ
12a アイピース
13,113 ピストンロッド
14 第1油室
15 第2油室
16,116 ピストン
17 高圧ガス室
21,121 ピストンコア
23,123 コイル
24,124 絶縁封止部
27,127 中心孔
32 段差部
34,134 Cリング
35,135 Oリング
41,141 ピストンリング
42,43,142 サイドカバー
46 嵌合段部
47,48 凹部
61,62 凸部
144 カバー基体部
145 カバー側嵌合部
146 嵌合段部(リング側嵌合部)
147 第1ネジ溝部
148 ナット(環状部材)
149 第2ネジ溝部
154 爪部
Claims (2)
- 磁性粒子を含む磁性流体または磁気粘性流体である作動流体が充填されるシリンダチューブと、前記シリンダチューブの内部を第1の室と第2の室とに区画するように配置されるピストンと、を具備し、
前記ピストンは、前記作動流体を前記第1の室と前記第2の室との間で流通させる連通孔と、前記連通孔内の作動流体に磁場を印加するコイルとを備えて、前記コイルへの給電によって前記連通孔内の作動流体の粘性を変化させて減衰力を制御する可変減衰力ダンパであって、
前記ピストンは、
外周に前記コイルが巻装されたピストンコアと、
前記ピストンコアの外周との間に前記連通孔の一部が形成されるように前記ピストンコアの外周を所定の間隔を取って囲繞するように配置されるピストンリングと、
前記ピストンコアの軸方向端に配置され、前記連通孔の一部を形成する孔部を有する一対のサイドカバーと、を備え、
前記ピストンリングと前記一対のサイドカバーとは、前記ピストンリングの軸方向端が前記サイドカバーの外側に位置するようにして隙間嵌めによって嵌合され、
前記サイドカバーは、
前記孔部の内側に位置して前記ピストンコアに当接するカバー基体部と、
前記孔部の外側に位置して前記ピストンリングと隙間嵌めによって嵌合されるカバー側嵌合部と、を有し、
前記ピストンリングは、
前記カバー側嵌合部と隙間嵌めにより嵌合されるリング側嵌合部と、
前記リング側嵌合部よりも軸方向外側の内周面に設けられた第1ネジ溝部と、を有し、
前記ピストンは、さらに、
環状で、その外周面に前記第1ネジ溝部と螺合する第2ネジ溝部が形成された環状部材を備え、
前記環状部材は、前記カバー側嵌合部とリング側嵌合部との隙間嵌めによって前記サイドカバーと前記ピストンリングとが嵌合された状態において前記第1ネジ溝部と前記第2ネジ溝部とを螺合させて前記環状部材を前記ピストンリングに取り付けた際に、前記サイドカバーの前記孔部を塞ぐことなく、前記サイドカバーを押止することを特徴とする可変減衰力ダンパ。 - 前記ピストンはさらに、
前記第1ネジ溝部と前記第2ネジ溝部とが螺合されて前記ピストンリングに前記環状部材が取り付けられた状態において前記環状部材の回転が抑制されるように、前記環状部材の露出面を押下する回り止め部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の可変減衰力ダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008185149A JP4996558B2 (ja) | 2008-03-12 | 2008-07-16 | 可変減衰力ダンパ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008062145 | 2008-03-12 | ||
JP2008062145 | 2008-03-12 | ||
JP2008185149A JP4996558B2 (ja) | 2008-03-12 | 2008-07-16 | 可変減衰力ダンパ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009243674A JP2009243674A (ja) | 2009-10-22 |
JP4996558B2 true JP4996558B2 (ja) | 2012-08-08 |
Family
ID=41305792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008185149A Expired - Fee Related JP4996558B2 (ja) | 2008-03-12 | 2008-07-16 | 可変減衰力ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4996558B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101199598B1 (ko) * | 2010-03-16 | 2012-11-12 | 한상열 | 엠알 댐퍼 |
KR101557909B1 (ko) * | 2011-05-17 | 2015-10-06 | 베이징웨스트 인더스트리즈 코포레이션 리미티드 | 자기 유변 댐핑 조립체 |
JP5986757B2 (ja) * | 2012-03-01 | 2016-09-06 | Kyb株式会社 | 磁気粘性流体緩衝器 |
DE102012013480B4 (de) * | 2012-07-09 | 2014-03-06 | Inventus Engineering Gmbh | Baugruppe und Verfahren zur Herstellung einer Baugruppe |
JP6071130B2 (ja) * | 2013-03-21 | 2017-02-01 | Kyb株式会社 | 磁気粘性流体緩衝器 |
KR101846785B1 (ko) | 2017-07-12 | 2018-04-09 | 주식회사 썬 프레인 코 | Mr유체댐퍼용 피스톤구조 |
KR102479160B1 (ko) * | 2020-12-08 | 2022-12-20 | 주식회사 네오테크 | Mr 댐퍼용 피스톤 어셈블리 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6260675B1 (en) * | 2000-01-31 | 2001-07-17 | Delphi Technologies, Inc. | Magnetorheological fluid damper |
US6386343B1 (en) * | 2001-04-30 | 2002-05-14 | Delphi Technologies, Inc. | Temperature compensating flux ring |
US6655511B1 (en) * | 2002-10-08 | 2003-12-02 | Delphi Technologies, Inc. | Magnetorheological piston having a core |
JP2007263221A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Kayaba Ind Co Ltd | 磁気粘性流体緩衝器 |
JP4729434B2 (ja) * | 2006-05-12 | 2011-07-20 | カヤバ工業株式会社 | 磁気粘性流体緩衝器 |
JP5131678B2 (ja) * | 2007-03-05 | 2013-01-30 | 本田技研工業株式会社 | 減衰力可変ダンパ |
-
2008
- 2008-07-16 JP JP2008185149A patent/JP4996558B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009243674A (ja) | 2009-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4996558B2 (ja) | 可変減衰力ダンパ | |
US6799746B2 (en) | Electromagnet, in particular a proportional magnet for operating a hydraulic valve | |
JP4976862B2 (ja) | 磁気粘性流体緩衝器の製造方法 | |
JP6732040B2 (ja) | 緩衝器および緩衝器の製造方法 | |
US10352390B2 (en) | Damper and method of assembling damper | |
US9441702B2 (en) | Magnetorheological fluid damper | |
KR101684817B1 (ko) | 자기 점성 유체 완충기 | |
EP2282091A1 (en) | Proportional electromagnetic flow control valve | |
JP2014011352A (ja) | ソレノイド | |
JP2009216206A (ja) | 可変減衰力ダンパ | |
JP2009228861A (ja) | 緩衝器 | |
JP2007263221A (ja) | 磁気粘性流体緩衝器 | |
JP4976861B2 (ja) | 磁気粘性流体緩衝器の製造方法 | |
WO2012039260A1 (ja) | リニアアクチュエータ | |
JP6383021B2 (ja) | ソレノイド | |
US20180363725A1 (en) | Magneto-rheological fluid damper | |
JP4729434B2 (ja) | 磁気粘性流体緩衝器 | |
US20180231094A1 (en) | Magneto-rheological fluid damper | |
JP2017053410A (ja) | 磁気粘性流体緩衝器 | |
JP6719278B2 (ja) | 減衰力調整式緩衝器 | |
WO2017051669A1 (ja) | 磁気粘性流体緩衝器 | |
JP6163336B2 (ja) | アクチュエータ装置 | |
JP7377958B2 (ja) | ソレノイド、減衰力調整機構および減衰力調整式緩衝器 | |
JP7463356B2 (ja) | ソレノイドバルブ | |
WO2022176710A1 (ja) | ソレノイドバルブ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120402 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120424 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120511 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4996558 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |