JP2009216206A - 可変減衰力ダンパ - Google Patents

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洋平 近藤
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Abstract

【課題】小さな電流で大きな磁場を発生させてMR流体に印加することができ、また、組み立てが容易で信頼性に優れた可変減衰力ダンパを提供する。
【解決手段】可変減衰力ダンパ10に用いられるピストン16は、ピストンロッド13が嵌挿されると共に通路と連通する中央孔25を備えた円筒形状を有し、その外周にコイル31が巻装されるピストンコア21を備えている。ピストンコア21は、コイル31から中央孔25を通してピストンロッド13に形成された通路27へ引き回される給電線28を固定すると共に中央孔25を封止する樹脂封止部26を備え、ピストンロッド13の先端と樹脂封止部26の端部とに挟持されるように中央孔25内にシールリングたるOリング29を配置した。
【選択図】図2

Description

本発明は可変減衰力ダンパに関し、例えば、道路車両等における車体の振動を減衰させるために用いられる可変減衰力ダンパに関する。
分散媒としての一様な鉱物油等のオイルに、分散質として真球状で平均粒径が数μm程度の強磁性を有する微粒子(以下「磁性粒子」という)を分散させたMR流体(Magneto-Rheological Fluid)を用いた可変減衰力ダンパが知られている。
MR流体は、磁場を受けていないときは一般的な油圧作動油と同様に液状であり、ニュートン流体としての挙動を示すが、外部から磁場が加えられた場合には、MR流体中に均一に分散していた磁性粒子が磁場方向に沿って連結し、鎖状のクラスタを形成する。このクラスタが変形(流れ)に対して抵抗するために、見かけの粘度が急激に大きくなり、流動時には降伏応力を有する塑性流体の挙動を示す。MR流体の磁場によるこのような粘性変化は可逆的であり、磁場を除くことにより速やかに元の状態に戻る。また、磁場の強さを調節することにより粘度変化の程度を調節することができる。
MR流体を用いた可変減衰力ダンパは、一般的に、MR流体をシリンダチューブに充填し、このシリンダチューブの内部を第1の室と第2の室とに区画するようにピストンを配置し、第1の室と第2の室との間でMR流体が流通できるようにピストンに連通孔を設け、さらに連通孔内のMR流体に磁場を印加するコイルをピストンに内蔵させた構造となっている(例えば、特許文献1、2参照)。そして、コイルへの給電(すなわち、MR流体への磁場の印加)による連通孔内のMR流体の粘性変化を利用して、減衰力を可変に制御する。ピストンは、シリンダチューブに対して摺動する機械構造部材であると共に、MR流体に磁場を印加する機能部材でもあるために、その構造は複雑である。
特許文献1に開示されている可変減衰力ダンパに用いられているピストンの概略構造を表した部分断面図を図7に示す。このピストンは、円筒状のピストンコア101と、ピストンコア101の外周面との間に一定の間隙が形成されるように、ピストンコア101の外周を囲繞するピストンリング102とを備えている。なお、図7では、ピストンリング102の保持手段の図示を省略している。ピストンコア101の外周には条溝が周方向に形成されており、この条溝に導線を巻回してなるコイル103が巻装されている。また、円筒状のロッド105がピストンコア101の中央孔には螺合されている。ピストンコア101は、コイル103の巻装のために軸方向で分割された構造を有している。ロッド105がピストンコア101に螺合した際に、ロッド105に設けられた凸部105aにより、ピストンコア101を構成する2つの部材は締結される。
ピストンコア101の中央孔において、ロッド105が挿入されていない部分には、ゴム104が充填されており、このゴム104によりロッド105の中央孔が封止されている。コイル103への給電を行うために、コイル103からゴム104を通してピストンコア101の中央孔へ引き出されるように、ピストン側導線112が設けられている。なお、図7ではピストン側導線112を模式的に示しており、ピストンコア101とピストン側導線112との間の絶縁を省略している。ピストン側導線112は、ハンダ付け等により形成される接続部113によって導線と接続され、この導線がロッド側導線111として、ロッド105の中央孔を通して外部へ引き出され、図示しない電源装置に接続される。
また、特許文献2には、ピストンに取り付けられるロッド本体を電極として用いる構造が開示されている。その構造を図示はしないが、具体的には、円筒状のピストンコアの中央孔に金属棒(コネクタ)をピストンコアと絶縁されるように樹脂を介して配置し、コイルを構成する導線の一端をこのコネクタに接続すると共に、コイルを構成する導線の他端をピストンコアに接続する。他方、ピストンコアの中央孔に嵌挿されるロッドの内部には、ロッド本体と絶縁されたロッド内導線が配置される。ピストンロッドをピストンコアに嵌挿した際に、ピストンコアとロッド本体とが電気的に接続されると共に、ロッド内導線とコネクタとが電気的に接続されることにより、一対の電極が形成される。
米国特許第5878851号明細書 米国特許第6971231号明細書
しかしながら、特許文献1に開示されたピストン構造では、コイル103によって生じる磁束の通り道に大きなゴム104が配置されてしまうために、磁束の通る道が狭くなってしまい、ゴム近傍の磁束密度が上昇してしまう。この磁束密度の上昇によって、MR流体の流路である間隙(ピストンコア101とピストンリング102との間の間隙)に印加できる磁場が小さくなってしまい、所望する減衰力が得られ難くなる。換言すれば、必要とされる減衰力を得るためには、コイル103に大きな電流を流す必要が生じるために、電源に対する負荷が大きくなる。
また、ゴム104によるシールでは、ゴム104の圧縮量のばらつきによって、シール性にばらつきが生じるという問題がある。また、ゴム104によるシール性を高めるためには、ピストン側導線112として硬い導線を使用する必要がある。しかし、その一方で、ロッド105の破損を回避するためには、ロッド側導線111として柔らかい(自由に曲がる)導線を用いる必要がある。こうして硬さの異なる導線を用いてゴム104を介した複雑な構造の配線を作る必要があるため、ピストンの組み立てが容易ではない。さらに、ピストン側導線112の一部が外部に露出してMR流体と直接に接触するために、耐久性が低下するおそれがある。
特許文献2に開示されたピストン構造は、ロッド内導線が1本の場合には実現容易であるが、ロッド内に絶縁された2本の導線を配置する構造とすることは極めて困難である。また、ロッドを常にグランド(アース)として用いる必要があるため、コイルへの給電が終了した後に減衰力が元の状態に復帰するまでの時間の制御(復帰応答性の制御)が困難である。さらに、コネクタとロッド内導線との接触不良が生じるおそれがある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、小さな電流で大きな磁場を発生させてMR流体に印加することができ、また、組み立てが容易で信頼性に優れた可変減衰力ダンパを提供することを目的とする。
本発明に係る可変減衰力ダンパは、磁性粒子を含む磁性流体または磁気粘性流体である作動流体が充填されるシリンダチューブと、
前記シリンダチューブの内部を第1の室と第2の室とに区画し、前記作動流体を前記第1の室と前記第2の室との間で流通させる連通孔と、前記連通孔内の作動流体に磁場を印加するコイルとを備えたピストンと、
前記シリンダチューブの軸方向において前記ピストンがスライド自在となるように前記ピストンに取り付けられ、前記コイルへの給電を行うための給電線を挿通させるための通路を備えたピストンロッドと、を具備し、
前記コイルへの給電によって前記連通孔内の作動流体の粘性を変化させて減衰力を制御する可変減衰力ダンパであって、
前記ピストンは、
前記ピストンロッドが嵌挿されると共に前記通路と連通する中央孔を備えた円筒形状を有し、その外周に前記コイルが巻装されるピストンコアと、
前記コイルから前記中央孔を通して前記通路へ引き回される前記給電線を固定すると共に前記中央孔を封止する樹脂封止部と、
前記ピストンロッドの先端と前記樹脂封止部の端部とに挟持されるように前記中央孔内に配置されたシールリングと、を具備することを特徴とする。
このような構造によれば、給電線を、作動流体に露出させることなくコイルからピストンコアの中心孔へ引き回してピストンロッドの中心孔へと容易に導く(換言すれば、給電線を、ピストンロッドに設けられた通路とピストンコアの中心孔を通してコイルへと容易に導く)ことができる。そして、ピストンコアの中心孔において樹脂封止部とピストンロッドとの間にシールリングとしてのOリングを配置することにより、良好なシール性が得られる。本発明に係る可変減衰力ダンパは、このような簡単な構造を有しているため、組み立てが容易であり、信頼性にも優れている。また、Oリングとして小さなものを用いることができるため、コイルが発生させる磁束の通り道を広く取りやすい。これにより、所望の減衰力を得るために必要な大きさの磁場を小さな電流で発生させて作動流体に印加することができるようになる。
本発明に係る可変減衰力ダンパでは、前記ピストンロッドの先端と前記樹脂封止部の端部のいずれか一方に凸部が形成され、他方に前記凸部と嵌合する凹部が形成されており、前記凸部の床面と前記凹部の上面との間に前記シールリングが配置された構成となっていることが好ましい。
このような構成によれば、凸部と凹部との嵌合によって、シール性をさらに向上させることができる。
本発明に係る可変減衰力ダンパでは、給電線を2本備えた構造、すなわち、2本の給電線がコイルからピストンロッドへ引き回されている(換言すれば、2本の給電線がピストンロッドに設けられた通路とピストンコアの中心孔を通してコイルへ接続されている)構成となっていることが好ましい。
このような構造によれば、給電終了後に電圧極性を逆転させてコイルに流れる電流を速やかに0Aとすることができ、これにより、減衰力の復帰応答性を高め、減衰力の制御を高い精度で行うことができる。また、給電線を接触により接続しないために、信頼性を向上させることができる。
本発明に係る可変減衰力ダンパによれば、ピストンにおけるシールを小さなシールリング(Oリング)によって確実に行うことができ、このOリングによる磁束の乱れが小さいために、小さな電流で大きな磁場を発生させてMR流体に印加することができる。こうして、大きな減衰力を効率よく発生させ、また、発生可能な減衰力のレンジを広げることができる。また、本発明に係る可変減衰力ダンパは、構造が簡単であり、組み立て(製造)が容易であると共に、給電線が作動流体に露出しない構造となっているために、耐久性にも優れている。さらに、コイルへの給電を2本の給電線によって制御することにより、減衰力を高い精度で制御することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
《可変減衰力ダンパの全体構造》
図1に本発明の一実施形態に係る可変減衰力ダンパの概略構造を表した断面図を示す。可変減衰力ダンパ10は、所謂、モノチューブ式(ド・カルボン式)の構造を有しており、作動流体としての磁気粒子を含む磁性流体または磁気粘性流体(以下「MR流体」という)が充填された円筒状のシリンダチューブ12と、シリンダチューブ12内を第1油室(第1の室)14と第2油室(第2の室)15とに区画するピストン16A(ピストン16Aは後記する第1実施形態、ピストン16Bは後記する第2実施形態、ピストン16Cは後記する第3実施形態)と、ピストン16Aがシリンダチューブ12の長手方向においてスライド自在となるようにピストン16Aに取り付けられるピストンロッド13と、第2油室15と高圧ガス室17を画成するフリーピストン18を備えている。
後述するように、第1油室14と第2油室15とは、ピストン16Aに設けられた連通孔により連通しており、MR流体はこの連通孔を通して第1油室14と第2油室15との間で移動可能となっている。
シリンダチューブ12において、ピストンロッド13を挿通させるための孔部が形成されていない方の端部(高圧ガス室17側の端部)には、アイピース12aが設けられている。例えば、可変減衰力ダンパ10を車両のサスペンションに用いる場合には、アイピース12aに図示しないボルトが嵌挿され、このボルトが車輪側部材であるトレーリングアームと連結される。また、ピストンロッド13の図示しない端部が車体側部材であるダンパベース(ホイールハウス上部)に連結される。車両の走行中には、ピストン16Aとフリーピストン18のそれぞれの外周面がシリンダチューブ12の内周面に対して摺動することにより、車輪側から車体側へ伝達される振動が減衰される。
《ピストン及びピストンロッドの構造》
[第1実施形態]
図2(a)にピストンを構成するピストンコアの概略斜視図を示し、図2(b)に第1実施形態に係るピストンの概略断面図を示す。ピストン16Aは、円筒形状を有するピストンコア21を備えている。ピストンコア21には機械構造用炭素鋼等の加工性のよい強磁性金属が好適に用いられる。ピストンコア21は、その中心に中心孔25を備えた略円筒状の形状を有している。なお、後述する第2実施形態に係るピストン16B(図3(a)参照)及び第3実施形態に係るピストン16C(図3(b)参照)においても、同じピストンコア21が用いられる。
ピストンコア21の中心孔25に、ピストンロッド13の先端部が一定長さ挿入される。ピストンコア21の中心孔25とピストンロッド13の先端部には、ピストンコア21とピストンロッド13とを螺合させるためのネジ溝が形成されている。例えば、ピストンコア21の中心孔25に形成されたネジ溝の軸方向長さによって、ピストンロッド13の挿入長さを定めることができる。ピストンロッド13には、給電線28を配置するための管状通路27が形成されており、ピストンロッド13をピストンコア21に螺合させた状態において、ピストンロッド13に形成された管状通路27は、ピストンコア21の中心孔25内で開口する。
図2(b)に示されるように、ピストン16Aは、ピストンコア21の外周を所定の間隔をもって囲繞するように配置されるピストンリング32を備えている。ピストンリング32は、シリンダチューブ12に対して摺動する部材であるため、機械構造用炭素鋼等の材料からなるものが用いられ、その材料選択には、シリンダチューブ12の材質及びシリンダチューブ12に対する摩擦摺動性能(例えば、耐摩耗性等)が考慮される。
ピストンコア21の軸方向端にはそれぞれサイドカバー33,34が配置されている。サイドカバー34を挟んでピストンコア21と対向する位置にはスペーサ36が配置されている。但し、このような構造に限定されるものではなく、サイドカバー34とスペーサ36とは一体構造を有するもの(一体的に成形されたもの)であってもよい。サイドカバー33,34はアルミニウム等の非磁性材料で加工性に優れる材料が好適に用いられる。スペーサ36には、サイドカバー33,34と同じ材料を用いることができる。
ピストンロッド13には、ピストンコア21側の外径を短くした段差部37が形成されており、スペーサ36はこの段差部37に係止される。ピストンロッド13をピストンコア21に螺合させる際に、サイドカバー34とスペーサ36が、ピストンコア21と段差部37との間に作用する締結力によって固定される。一方、サイドカバー33はネジ35によりピストンコア21に取り付けられており、ピストンリング32はサイドカバー33,34によって挟持され、固定されている。
サイドカバー33,34にはそれぞれ、孔部33a,34aが設けられている。ピストンコア21の外周とピストンリング32の内周との間に形成される間隙部39と、これらの孔部33a,34aとが連通することによって、第1油室14と第2油室15とを連通させる連通孔が形成され、この連通孔をMR流体が流通自在となる。
ピストンコア21の外周面には、周方向に一定幅かつ一定深さの条溝22が形成されている。ピストンコア21の外周面にはまた、条溝22の一部と連通する第1連通溝23が軸方向に形成されている。さらに、第1連通溝23と中心孔25とを連通させる第2連通溝24が、ピストンコア21の端面において径方向に形成されている。条溝22と第1,第2連通溝23,24と中心孔25の一部には、絶縁性で熱硬化性の樹脂が充填されており、これにより樹脂封止部26が形成されている。
熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂,エポキシ樹脂,ユリア樹脂,メラミン樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,ポリウレタン,ポリイミド等が挙げられる。熱硬化性樹脂は、機械的強度や耐熱性、耐薬品性に優れており、また、条溝22等への充填成形の際の流動性(粘度)の制御も容易である。樹脂封止部26を成形する際には、後述するOリング29を配置する必要はないため、Oリング29にダメージを与えることはない。
また、特に、接着剤としても用いられるエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることにより、ピストンコア21との密着性(接着性)を高めることができ、ピストンコア21と樹脂封止部26との間の界面(境界)に沿って、MR流体の成分であるオイルが浸入することを防止することができる。なお、ピストンコア21と樹脂封止部26との接着性を高めるために、ピストンコア21において樹脂封止部26と接触する面の表面粗さを大きくすることも好ましい。
条溝22には、導線が巻回されてなるコイル31が配設されており、このコイル31は樹脂封止部26に埋設されている。2本の給電線28(すなわち、コイル31へ電流を供給する電線)は、樹脂封止部26に埋設された状態で、コイル31からピストンコア21に形成された第1連通溝23,第2連通溝24及び中心孔25を通り、さらにピストンロッド13に形成されている管状通路27を通って、ピストンロッド13の他端(図示せず)から取り出され、図示しない電源装置等に接続される。
給電線28において少なくとも樹脂封止部26に埋設される部分及びその近傍は、熱硬化性樹脂を硬化させるための加熱環境下にさらされる。そのため、給電線28として絶縁被覆線を用いる場合には、その被覆材が熱硬化性樹脂の硬化温度に耐える材質のものを選択する。その被覆材と熱硬化性樹脂との濡れ性は考慮する必要はない。なお、樹脂封止部26を絶縁被覆材として利用することにより、2本の給電線28として裸線を用いることも可能である。その場合には、樹脂封止部26から延出した部分について、絶縁被覆を施せばよい。
ピストンコア21の中心孔25内において、樹脂封止部26が露出している面と、ピストンロッド13の先端面との間には、シールリングとしてのOリング29が配設されている。Oリング29としては、アクリルゴムやフッ素ゴム等のゴムからなるものが好適に用いられる。このOリング29は、例えば、MR流体を構成するオイル(分散媒)が、ピストンコア21と樹脂封止部26との間に浸透してピストンロッド13に形成された管状通路27へ漏れることや、或いは、ピストンロッド13の外周に沿って浸入してピストンロッド13に形成された管状通路27へ漏れることを、防止する機能を有する。このOリング29がシール性を発揮するために、ピストンロッド13の挿入長さが調節されて、Oリング29は一定の力で押し潰されている。
このように、ピストン16Aは、簡単な構造を有しており、その組み立てが容易である。また、給電線28が樹脂封止部に埋設されているために直接にMR流体に接触することがなく、高い耐久性を得ることができる。さらに、給電線28とコイル31との接続をコイル31の近傍で行えば、この接続部を樹脂封止部26に埋設させて外部負荷が掛からないようにすることができるため、信頼性を向上させることができる。なお、所定の導線を条溝22に捲回してコイル31を巻装すると共に、コイル31からコイル31を形成している導線を給電線28として引き出すこともできる。この場合、給電線28とコイル31との間にハンダ付け等による接合部やコネクタによる接点部を設けない構造とすることができ、信頼性を向上させることができる。可変減衰力ダンパ10の減衰力に関わる動作性能については後記する。
[第2実施形態]
図3(a)に可変減衰力ダンパに用いられる第2実施形態に係るピストンの断面図を示す。このピストン16Bと先に説明したピストン16Aとの相違点は、ピストン16Aでは、ピストンロッド13の先端を平坦面とし、樹脂封止部26においてピストンロッド13の先端と対向する面も平坦面としたが、ピストン16Bでは、ピストンロッド13の先端に凸部41aを設け、樹脂封止部26においてこの凸部41aと対向する面に凸部41aと嵌合する凹部42aが設けられている点である。Oリング29は凸部41aの床面と凹部42aの上面との間に挟持される。このような嵌合部を設けることによって、部品の公差によるOリングのつぶし代のばらつきの影響を小さくすることができるため、Oリング29の経時的な劣化等によるシール性の低下が抑制される。
[第3実施形態]
図3(b)に可変減衰力ダンパに用いられる第3実施形態に係るピストンの断面図を示す。このピストン16Cは、先に説明したピストン16Bが有する凸部41aと凹部42aとを逆の位置に形成した点である。すなわち、ピストン16Cでは、ピストンロッド13の先端に凹部41bが設けられ、樹脂封止部26において凹部41bと対向する面に凹部41bと嵌合する凸部42bが設けられている。Oリング29は凹部41bの上面と凸部42bの床面との間に挟持される。このような嵌合部が奏する効果は、ピストン16Bと同様である。
《可変減衰力ダンパの性能》
可変減衰力ダンパ10は、前記したピストン16A〜16Cのいずれを用いて組み立てられていても、発生する減衰力について、実質的な差異は生じない。例えば、図2(b)において、図示しない電源装置(制御装置)から給電線28を通してコイル31に電流を流すと、主に間隙部39を流通しているMR流体に磁場が印可されて、MR流体に含まれる磁性粒子が鎖状クラスタを形成し、間隙部39内を通過するMR流体の見かけ上の粘度を増大させる。コイル31に流す電流の大きさを制御してMR流体に印加する磁場の大きさを変えることにより、減衰力を可変に制御することができる。
[MR流体に印加する磁場の大きさ]
図4にピストンの構造と等磁場線との関係を模式的に示す。図4(a)に示されるピストン構造は、図3(a)に示した本発明例に係るピストン構造と実質的に同じであり、図4(a)に示される符号13はピストンロッドを、符号31はコイルを、符号32はピストンリングを、符号33,34はサイドカバーを、符号39は間隙部をそれぞれ示している。一方、図4(b)に示されるピストン構造は、図4(a)に示されるゴム(Oリング29)の部分を図7に示した従来公知の構造となるように変形させたものであり、これを参考例1に係るピストン構造とする。
なお、図4(a)と図4(b)とでは、ゴム及びゴムの大きさの直接の影響を受ける部分以外は同じ構造であるため、図4(b)では構成部材を示す符号の多くを省略している。また、図4(a),(b)では、等磁場線を明確に表すために、構成部材のハッチング表示を省略している。
参考例1のピストン構造では、図4(b)に示されるように、ゴムは非磁性体であるため、ゴムの占める体積が大きいと、ゴムの近傍で磁束の通り道が狭くなり、磁束密度が上昇する。それにより、MR流体に所望の粘性変化を生じさせることができる間隙部39にかかる磁場が小さくなり、結果として減衰力の可変幅が小さくなってしまう。
ゴムの体積と磁場の大きさとの関係を調べるために、図4(a),(b)に示されるように、間隙部39内においてコイル31から一定距離離れた同じ位置にP点とP点、Q点とQ点をそれぞれ設置して、これら各点の磁場の大きさを比較した結果、P点での磁場の大きさはP点の磁場の大きさよりも約3.7%大きく、Q点での磁場の大きさはQ点の磁場の大きさよりも約4.4%大きくなっていることが確認された。この結果は、本発明例に係る可変減衰力ダンパ10では、MR流体に所望の粘性変化を生じさせることができる間隙部39内の領域が広がるため、大きな減衰力を得ることができること、また、小さな電流で大きな磁場を形成することができることを示している。このことは、後記する図5により裏付けられる。
なお、図4(a)において、ゴム(Oリング29)をさらにサイドカバー33側に設けることにより、磁束の通り道を広くして、より大きな磁場をMR流体に印加することができるものと考えられる。但し、ゴム(Oリング29)をサイドカバー33側に近付け過ぎると、樹脂封止部26においてピストンコア21の中心孔25を埋設している部分の厚さが薄くなり、その部分の機械的強度の低下を招くおそれがある。そこで、可変減衰力ダンパ10に求められる減衰力の大きさと、樹脂封止部26の機械的強度(機械的耐久性)とを考慮して、ゴム(Oリング29)の位置を定めることが好ましい。
[可変減衰力ダンパの減衰力]
図5に、図4(a)の構造を有するピストンを備えた本発明例に係る可変減衰力ダンパの減衰力性能を表したグラフを示す。この図5には、図4(b)の構造を有するピストンを備えた参考例1に係る可変減衰力ダンパの減衰力性能を表したグラフを併記する。本発明例に係る可変減衰力ダンパ10と参考例1に係る可変減衰力ダンパとでは、ピストンにおけるシール構造を除き、その他の構成は同じであるため、各コイルに電流を流さない状態(電流:0A)では、それぞれの減衰力特性は同じ特性を示す。
各コイルに流す電流を5Aとした場合に、本発明例に係る可変減衰力ダンパは、参考例1に係る可変減衰力ダンパよりも大きな減衰力が得られていることがわかる。このことは、参考例1に係る可変減衰力ダンパよりも本発明例に係る可変減衰力ダンパにおいて、MR流体に印加される磁場が大きくなっていることを示しており、図4を参照して説明したように、減衰力の発生に実質的に寄与する大きさの磁場が印加されているMR流体の量が多くなっていることを裏付けている。
[可変減衰力ダンパの電流制御性(減衰力の復帰応答性)]
可変減衰力ダンパの減衰力応答性は、コイルに供給される電流制御性と密接に関係する。図6に、本発明例に係る可変減衰力ダンパと別の参考例(以下「参考例2」という)に係る可変減衰力ダンパにおける電流制御性を対比したグラフを示す。ここで、参考例2に係る可変減衰力ダンパとは、電極構造の観点から、特許文献2として先に取り上げた米国特許第6971231号明細書に開示された可変減衰力ダンパと同等の構造を有するものであり、ピストンロッドとピストンコアを給電に用いるものである。その概略構造については既に説明しているので、ここでの説明は省略する。
図6に示される「12V÷抵抗」の「12V」は、電源として普通乗用車等の車両に搭載されている一般的な鉛蓄電池を想定して定めたものであり、「抵抗」は電源と可変減衰力ダンパとの間で構成される回路の抵抗である。電源からコイルへの給電を開始すると、回路特性に起因して電流が立ち上がり、最大電流値は「12V÷抵抗」の値となる。ここでは、本発明例及び参考例2の各可変減衰力ダンパにおいて、回路の抵抗値には、実質的な差異はないものとする。また、各コイルへの電流の供給は、回路に設けられたスイッチのオン/オフにより行われ、回路のスイッチがオンになると、回路の抵抗に依存して電流が立ち上がり、指示電流値で電流がカットされて、コイルに給電されるものとする。
図6に示されるように、本発明例に係る可変減衰力ダンパ10と参考例2に係る可変減衰力ダンパとで、回路のスイッチをオンにしてから各コイルに電流供給を終了するまでの電流特性は、実質的に同じである(図6において実線(本発明例)と一点鎖線(参考例2)とは重複している)。
続いて、電流供給を終了してコイルに流れる電流を0Aに戻す場合、参考例2に係る可変減衰力ダンパでは、ピストンロッドを常にグランド(アース)として用いる必要があるため、自然に電流値が下がるのを待たなければならず、0Aに収束するまでに一定の時間を要する(図6中の一点鎖線参照)。これに対して、本発明例に係る可変減衰力ダンパ10では、2本の給電線28の極性を逆転させてコイル31に供給する電流の向きを逆転させることができるように回路を構成することができるため、このような回路構成を採用することにより、0Aへの収束時間を大幅に短縮することができ(図6中の実線参照)、これにより、優れた減衰力の復帰応答性が得られる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。例えば、ピストン16として、ピストンロッド13をピストンコア21に螺合させた構造を示したが、ピストンロッド13を圧入によりピストンコア21に取り付けてもよい。
本発明の一実施形態に係る可変減衰力ダンパの概略構造を表した断面図である。 (a)は可変減衰力ダンパを構成するピストンを構成するピストンコアの概略斜視図であり、(b)は第1実施形態に係るピストンの断面図である。 (a)は第2実施形態に係るピストンの断面図であり、(b)は第3実施形態に係るピストンの断面図である。 ピストンの構造と等磁場線との関係を模式的に示す図であり、(a)はピストン構造が本発明例の場合であり、(b)はピストン構造が参考例1の場合である。 本発明例に係る可変減衰力ダンパと参考例1に係る可変減衰力ダンパの減衰力性能を示すグラフである。 本発明例に係る可変減衰力ダンパと参考例2に係る可変減衰力ダンパの電流制御性を示すグラフである。 可変減衰力ダンパに用いられている公知のピストンの一例に係る概略構造を示す部分断面図である。
符号の説明
10 可変減衰力ダンパ
12 シリンダチューブ
13 ピストンロッド
16A,16B,16C ピストン
21 ピストンコア
22 条溝
23 第1連通溝
24 第2連通溝
25 中央孔
26 樹脂封止部
27 管状通路
28 給電線
29 Oリング
31 コイル
32 ピストンリング
33,34 サイドカバー
33a,34a 孔部
35 ネジ
36 スペーサ
39 間隙部
41a 凸部
41b 凹部
42a 凹部
42b 凸部

Claims (3)

  1. 磁性粒子を含む磁性流体または磁気粘性流体である作動流体が充填されるシリンダチューブと、
    前記シリンダチューブの内部を第1の室と第2の室とに区画し、前記作動流体を前記第1の室と前記第2の室との間で流通させる連通孔と、前記連通孔内の作動流体に磁場を印加するコイルとを備えたピストンと、
    前記シリンダチューブの軸方向において前記ピストンがスライド自在となるように前記ピストンに取り付けられ、前記コイルへの給電を行うための給電線を挿通させるための通路を備えたピストンロッドと、を具備し、
    前記コイルへの給電によって前記連通孔内の作動流体の粘性を変化させて減衰力を制御する可変減衰力ダンパであって、
    前記ピストンは、
    前記ピストンロッドが嵌挿されると共に前記通路と連通する中央孔を備えた円筒形状を有し、その外周に前記コイルが巻装されるピストンコアと、
    熱硬化性樹脂からなり、前記コイルから前記中央孔を通して前記通路へ引き回される前記給電線を固定すると共に前記中央孔を封止する樹脂封止部と、
    前記ピストンロッドの先端と前記樹脂封止部の端部とに挟持されるように前記中央孔内に配置されたシールリングと、を具備することを特徴とする可変減衰力ダンパ。
  2. 前記ピストンロッドの先端と前記樹脂封止部の端部のいずれか一方に凸部が形成され、他方に前記凸部と嵌合する凹部が形成されており、
    前記凸部の床面と前記凹部の上面との間に前記シールリングが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の可変減衰力ダンパ。
  3. 前記給電線を2本備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の可変減衰力ダンパ。
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