JP4994940B2 - レーザ走査型顕微鏡 - Google Patents
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Description
このレーザ走査型顕微鏡によれば、蛍光色素に対する励起波長の関係やレーザ光の発振波長の調節等の知識のないユーザも、簡単に使用することができるという利点がある。
本発明は、超短パルスレーザ光を出射するパルスレーザ光源を含む多光子励起照明光学系と、連続レーザ光を出射する連続レーザ光源を含む1光子励起照明光学系と、これら照明光学系から出射されたレーザ光を2次元的に走査して標本に照射する走査光学系と、標本に対してレーザ光を照射することにより、標本から発生する蛍光を前記走査光学系より前記標本側で検出する多光子蛍光観察光学系、および、前記走査光学系よりも前記1光子励起照明光学系側で検出する共焦点観察光学系と、蛍光色素および多光子観察か1光子観察かの観察方法を選択入力する入力部と、前記蛍光色素および多光子励起観察もしくは1光子励起観察に対応づけて前記照明光学系および前記観察光学系の設定を記憶する記憶部と、前記入力部により入力された蛍光色素および観察方法に対応して前記記憶部に記憶されている設定に前記照明光学系および前記観察光学系を設定する設定制御部と、を備え、前記記憶部が、前記多光子励起照明光学系に関する設定として、少なくとも、パルスレーザ光の波長、および、分散補償光学系の設定値を含み、前記1光子励起照明光学系に関する設定として、少なくとも、連続レーザ光源から出射させる連続レーザ光の波長の設定値を含み、前記多光子蛍光観察光学系に関する設定として、少なくとも、照明光路から多光子観察光路へ分岐する部分に配置されているダイクロイックミラーの種類、バリアフィルターの切替、および光検出回路設定を含み、前記共焦点観察光学系に関する設定として、少なくとも、照明光路から共焦点観察光路へ分岐する部分に配置されているダイクロイックミラーの種類、ピンホールの開口径、バリアフィルタの切替、および光検出器の検出回路設定が含まれるレーザ走査型顕微鏡を提供する。
このようにすることで、共焦点観察光学系を利用して多光子蛍光観察を行うことができる。これにより、多光子蛍光観察光学系の検出チャネルを越える数の波長の多光子蛍光を検出する場合に、共焦点観察光学系の検出チャネルを割り当てて検出することができる。
このようにすることで、複数の蛍光色素を最も効率的に励起することが可能となり、1つの波長のレーザ光によって、複数の蛍光色素を同時励起して観察することができる。
本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1は、図1に示されるように、超短パルスレーザ光(以下、パルスレーザ光またはレーザ光という。)を出射するパルスレーザ光源2を備える多光子励起照明光学系3と、連続レーザ光を出射する連続レーザ光源4を備える1光子励起照明光学系5と、多光子励起照明光学系3または1光子励起照明光学系5のいずれかから出射されたレーザ光を2次元的に走査する走査光学系6と、該走査光学系6により走査されたレーザ光を標本Sに集光する対物レンズ7と、レーザ光が照射されることにより、標本Sから発生した蛍光を検出する多光子蛍光観察光学系8および共焦点観察光学系9と、各種設定を記憶する記憶部10と、蛍光色素の種類および観察方法を入力する入力部11と、前記各光学系3,8,9を制御する制御部12とを備えている。
前記多光子励起照明光学系3と1光子励起照明光学系5の光路は、ダイクロイックミラー22によって合流されている。
落射観察光学系8Aは、前記対物レンズ7と瞳投影レンズ6bとの間の光路に挿脱可能に設けられたダイクロイックミラー23と、該ダイクロイックミラー23が光路に挿入された状態で、反射される多光子蛍光を波長毎に分岐するダイクロイックミラー24と、多光子蛍光に含まれるパルスレーザ光を遮断するバリアフィルタ25と、多光子蛍光をそれぞれ検出する光検出器26とを備えている。
1光子励起照明光学系5に関しては、記憶部10に記憶される設定には、連続レーザ光源4から出射させる連続レーザ光の波長の設定値が含まれている。
共焦点観察光学系9に関しては、ダイクロイックミラー32,36の種類、共焦点ピンホール34の開口径、バリアフィルタ38の切替、光検出器39の検出回路設定が含まれている。
本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1を用いて標本Aの蛍光観察を行うには、まず、図3に示されるように、ユーザは、入力部11を操作して蛍光色素の種類と観察方法とを選択する(ステップS1)。
まず、1光子励起照明光学系5の設定を行う(ステップS11)。
すなわち、ステップS2において記憶部10から読み出された、入力された蛍光色素を励起するのに適した連続レーザ光の波長を連続レーザ光源4に設定する(ステップS11)。これにより、1光子励起照明光学系5に対する設定が終了する。
まず、標本Aから発生した蛍光を分岐するための蛍光波長に適合したダイクロイックミラー(励起ダイクロイックミラー)32を光路上に設定する(ステップS12)。次いで、共焦点ピンホール34の開口径を十分に小さく絞り、光軸の調整を行う(ステップS13)。
まず、多光子励起照明光学系3の設定を行う(ステップS21〜S31)。
すなわち、ステップ2において記憶部10から読み出された、入力された蛍光色素を励起するのに適したパルスレーザ光の波長をパルスレーザ光源2に設定する(ステップS21)。パルスレーザ光源2の波長が変更された場合には、出力が安定するのを待って、次の設定が行われる(ステップS22)。
その後、λ/2板19を調節することにより、パルスレーザ光の偏光方向を調整し(ステップS26)、分散補償光学系16のグレーティング20a,20b対を調節することにより、パルスレーザ光に付与する負分散量を調整し(ステップS27)、グレーティング20a,20b対の調整によりずれた光軸をアライメントミラー20cを並進移動させることで調節する(ステップS28)。そして、λ/4板21を調節することによりパルスレーザ光を円偏光に変換する(ステップS29)。
これにより、多光子励起照明光学系3の各部の設定が終了する。
多光子蛍光観察光学系8は、落射観察光学系8Aおよび透過観察光学系8Bを備えているので、両方を使用する場合について説明する。
そして、記憶部10から読み出された蛍光波長を検出するために必要なダイクロイックミラー(分光ダイクロイックミラー)24,29の切り替えを行い(ステップS34)、読み出された波長のレーザ光を効果的に遮断できるバリアフィルタ25,30に切り替える(ステップS35)。その後、読み出された蛍光波長を検出するのに適した光検出器26,31の検出回路設定が行われる(ステップS36)。これにより、多光子蛍光観察用の各部の設定が終了する。
共焦点観察が行われる場合には、連続レーザ光源4から出射された連続レーザ光がスキャナ6aにより2次元的に走査され、瞳投影レンズ6bによって集光され、対物レンズ7によって標本A上に集光される。連続レーザ光源4から出射される連続レーザ光の波長は、入力された蛍光色素の種類に適したものが記憶部10から読み出されて設定されているので、標本Aに含有されている蛍光色素を効率的に励起して所望の波長の蛍光を発生させることができる。
この場合、記憶部10には、入力される蛍光色素に適した波長の刺激用のレーザ光の波長を含む多光子励起刺激光学系3′の各部の設定が記憶されていることとすればよい。
1,1′ レーザ走査型顕微鏡
2 パルスレーザ光源
3 多光子励起照明光学系
4 連続レーザ光源
5 1光子励起照明光学系
6 走査光学系
8 多光子蛍光観察光学系
9 共焦点観察光学系
10 記憶部
11 入力部
12 制御部(設定制御部)
34 共焦点ピンホール
Claims (3)
- 超短パルスレーザ光を出射するパルスレーザ光源を含む多光子励起照明光学系と、
連続レーザ光を出射する連続レーザ光源を含む1光子励起照明光学系と、
これら照明光学系から出射されたレーザ光を2次元的に走査して標本に照射する走査光学系と、
標本に対してレーザ光を照射することにより、標本から発生する蛍光を前記走査光学系より前記標本側で検出する多光子蛍光観察光学系、および、前記走査光学系よりも前記1光子励起照明光学系側で検出する共焦点観察光学系と、
蛍光色素および多光子観察か1光子観察かの観察方法を選択入力する入力部と、
前記蛍光色素および多光子励起観察もしくは1光子励起観察に対応づけて前記照明光学系および前記観察光学系の設定を記憶する記憶部と、
前記入力部により入力された蛍光色素および観察方法に対応して前記記憶部に記憶されている設定に前記照明光学系および前記観察光学系を設定する設定制御部と、を備え、
前記記憶部が、
前記多光子励起照明光学系に関する設定として、少なくとも、パルスレーザ光の波長、および、分散補償光学系の設定値を含み、
前記1光子励起照明光学系に関する設定として、少なくとも、連続レーザ光源から出射させる連続レーザ光の波長の設定値を含み、
前記多光子蛍光観察光学系に関する設定として、少なくとも、照明光路から多光子観察光路へ分岐する部分に配置されているダイクロイックミラーの種類、バリアフィルターの切替、および光検出回路設定を含み、
前記共焦点観察光学系に関する設定として、少なくとも、照明光路から共焦点観察光路へ分岐する部分に配置されているダイクロイックミラーの種類、ピンホールの開口径、バリアフィルタの切替、および光検出器の検出回路設定が含まれるレーザ走査型顕微鏡。 - 前記共焦点観察光学系が、開口量を変更可能な共焦点ピンホールを備え、
前記入力部から観察方法として多光子蛍光観察が選択された場合に、前記多光子蛍光観察光学系および前記共焦点ピンホールを開放した共焦点観察光学系により標本から発生する蛍光を検出する請求項1に記載のレーザ走査型顕微鏡。 - 前記記憶部に、蛍光色素の励起波長に対する励起効率のプロファイル情報が記憶され、
前記入力部から、励起波長が重複する複数の蛍光色素が入力された場合に、前記記憶部に記憶されている各蛍光色素のプロファイル情報が交差する波長に前記レーザ光の波長を設定する請求項1に記載のレーザ走査型顕微鏡。
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