JP4994886B2 - 排水配管構造 - Google Patents
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Description
ところで、このような、建築物の防火区画を貫通する排水立て配管は、下階で発生した火災が排水立て配管を通して上階に延焼しないように、従来、床スラブを貫通して配管される排水管継ぎ手およびこれに接続される排水立て管をそれぞれ不燃性の材料で形成した排水立て配管としていた。従来、不燃性の材料で排水立て配管を形成するのは火災が生じた場合に、延焼しないようにするためであり、不燃性の排水立て配管としては鋳鉄管、鋼管等の金属製の排水管が使用されていた。また、金属製排水管に代えて軽量で不燃性を有する耐火二層管が使用される場合もあり、その継手構造についても種々の方式が提案されている(特許文献1,2)。
るのを防ぐことはできなかった。
すなわち、本発明に係る排水配管構造は、建築物内における排水管継手および排水管で構成された排水配管構造であって、前記排水管継手は、床スラブの上階と下階とを貫通する貫通孔内に配置され、金属で形成されてその上部が前記上階に突出しかつその下部が前記下階に突出し、前記下階に突出する部分に下部接続部を有し、前記排水管は、前記下部接続部に接続されて前記排水管継手からの排水を通過させるための前記下階に伸びた可燃性樹脂製の下部立て管で構成され、前記下部立て管における前記下部接続部の下方の外周に熱膨張性耐火材が設けられており、前記熱膨張性耐火材の外周を覆って保持する不燃材料製の延焼防止部材が配置され、前記延焼防止部材は、前記下部接続部に対して固定手段により着脱可能に固定され、固定の解除により前記排水管の軸心に沿って下方に移動可能であり、前記下部接続部は、受け口であってその下端にフランジが設けられており、前記下部立て管は、押輪およびリング状パッキンをこの順に貫通しており、前記固定手段は、前記押輪を前記フランジに固定することにより前記延焼防止部材を前記下部接続部に対して固定し、前記熱膨張性耐火材が所定温度以上になると内方に膨張して下部立て管の管内流路を閉じまたは管内流路面積を減少させるように構成されている。
図1は本発明に係る排水配管構造1を示す図、図2は熱膨張性耐火材2が取り付けられた様子を示す正面部分断面図、図3は延焼防止部材3の斜視図である。
図1,2において、排水配管構造1は、排水管継手4、横枝管5、下部立て管6および延焼防止部材3等を1単位として構成される。通常は、各階を区画する床スラブ7ごとに設置された排水配管構造1がそれぞれ上下で連続するように接続されて、建築物の上から下までの一貫した排水配管システムを構築する。
、貫通孔8は、床スラブ7に設けられた貫通する孔とその中に収容された排水管継手4との間にモルタル、セメント、モルタルセメントなどの不燃性充填材料が充填された状態における床スラブ7を貫通する孔をいうものとする。
排水管継手4は、その下部に、下方に開口する受け口を備えた下部接続部17が設けられており、受け口を形成する挿入孔18には下部立て管6の上端部が挿入されている。下部接続部17の下端にはフランジ19が設けられている。
排水管継手4は、単層構造の金属材料からなる。排水管継手4の金属材料は、軟化温度が700℃以上であり溶融温度が1100℃以上の金属材料であり、例えば、ねずみ鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄などの鋳物や鋼、ステンレス鋼等の鋼材があげられる
なお、床スラブ7の厚さは150mm以上であり、床スラブ7と排水管継手4との間はモルタル、セメント、モルタルセメントなどの不燃性充填材料が充填されている。
下部立て管6は、横枝管5と同様に硬質塩化ビニル樹脂などの可燃性の樹脂で製作されている。
延焼防止部材3は、略円筒状の側壁部23、側壁部23の軸方向の一端(下端)から軸
心方向に突出してリング状になった係止壁24、および側壁部23の他端(上端)から径方向外方に伸びた3つのブラケット25,25,25からなる。ブラケット25にはそれぞれ押輪20のボルト挿通用の孔に合わせたボルト孔26が設けられている。延焼防止部材3の側壁部23の内側には、円筒状に形成された熱膨張性耐火材2が側壁部23および係止壁24により保持されている。熱膨張性耐火材2を保持する延焼防止部材3は、下部立て管6が押輪20よりも先に熱膨張性耐火材2に挿通され、押輪20およびリング状パッキン21に挿通された下部立て管6とともに排水管継手4に固定されている。
熱膨張性耐火材2は、熱膨張黒鉛を含有するゴム系材料や樹脂製材料などからなり、温度が200℃以上になったときに熱膨張してその体積が5〜40倍に膨張するものが使用される。熱膨張性耐火材2は、下部立て管6の外径の40分の1以上の厚みを有し管軸方向の長さが3cm以上であることが好ましく、4cm以上とするのがより好ましい。
この他に、温度120℃から熱膨張を開始し体積が4倍以上に膨張する因幡電機産業株式会社製の商品「熱膨張性耐熱シール材IP」、温度850℃で30分加熱後に発泡して4倍以上に膨張するニチアス株式会社製の商品「バーモフレックス」(登録商標)、および温度120℃で変性が開始され温度260℃で顕著に膨張し最終的に体積が4〜8倍になる株式会社古河テクノマテリアル製の商品「ヒートメル」(登録商標)等を熱膨張性耐火材2として使用できる。熱膨張性耐火材2は、上記したものに限られず、同等の機能を有する種々のものを使用することができる。
次に、排水配管構造1が、下階で発生した火災の火炎および煙が貫通孔8の排水管継手4を介して上階に達するのを防止する様子を説明する。
なお、以下便宜のため、排水配管構造1を、図1における2つの排水管継手4,4のうち上の排水管継手4と、下階Fdに設けられた下部立て管6および前記上の排水管継手4に接続された横枝管5とにより構成されたものとして説明を行う。
なお、熱膨張性耐火材2は、火災時の熱膨張により下部立て管6の管内流路を完全に閉塞するように熱膨張する熱膨張耐火材であることが望ましいが、完全に閉塞しなくても、実質的に炎や煙が上層階へ達するのが阻止できるように管内流路面積を減少させる程度に熱膨張する熱膨張性耐火材であってもよい。
ところで、排水管継手として樹脂製の本体をモルタル等の耐火材で被覆して耐火二層構造としたものを使用することが考えられるが、耐火二層構造の排水管継手は、火災が発生し熱膨張性耐火材が膨張して下部立て管を閉塞するまでの間に、内部の樹脂部分を火炎が伝わり、床スラブで仕切られた防火区画を超えて上階に燃え広がるおそれがあるため使用は好ましくない。本実施例の金属製排水管継手4と熱膨張性耐火材を用いた排水配管構造では、可燃性の下部立て管6の下階での露出上端と可燃性の上部立て管10の上階での露出下端との間の管軸方向(高さ方向)距離H1および可燃性の下部立て管6の下階での露出上端と横枝管5の上階での排水管継手4側の露出部下端との間の管軸方向(高さ方向)距離H2が、延焼防止に必要な距離として20cm以上の寸法にしている。これら寸法H1、H2は望ましくは30cm以上の寸法にするのがよい。
[1]延焼防止部材3Fをスラブに固定して設ける。この例を図5に示す。図5は金属製の排水管継手4Fの下部接続部17Fが挿口形態とされ、これに接続される可燃性樹脂製の下部立て管6Fは上端部が受口形態とされ、下部接続部17Fの挿口は下部立て管6Fの受口にシール用のゴムリング28Fを介して接続されている。延焼防止部材3Fは不燃性材料からなる筒形状をなし、延焼防止部材3Fは床スラブ7下面から下部接続部17Fの受口全体を覆い、さらに受口より下方まで延びている。そして、延焼防止部材3Fの下方で、受口より下方の下部立て管17Fに相当する位置に熱膨張性耐火材2が設けられている。
がその正常な管状形態を維持できなくなっても、延焼防止部材の内側に保持された熱膨張耐火材が熱膨張し下部立て管の上部管端部分の管内流路を閉塞することにより、少なくとも閉塞された部分より上方に位置する延焼防止部材と排水管継手は正常な形態を所定時間保持することが可能である。
[参考例1]
図7は排水配管構造1Bの参考例を示す図、図8は熱膨張性耐火材2が取り付けられた様子を示す正面部分断面図である。
排水管継手4Bは、先に説明した排水管継手4と同じく、床スラブ7を貫通する貫通孔8内に上部を上階におよび下部を下階にそれぞれ突出させて固定され、突出する上階で発生した排水等を集めて下部立て管6に流下させる。図7,8において、また以下の説明において、排水配管構造1Bにおけるその構成が先に説明した排水配管構造1におけるものと同一のものについては、図1,2と同一の符号を付すものとする。
排水管継手4Bの下端部における下部接続部17Bは受口形態をなし、下部立て管6がこの受口に内嵌して挿入される。挿入孔18Bの長さは実施例1の排水管継手4に比べて長くなっている。下部立て管6は、挿入孔18Bにその底部に当接するまで挿入されている。挿入孔18Bの最深部分には環状の溝27Bが設けられ、下部立て管6の受口への内嵌部分(挿口)外周との間に円筒状の熱膨張性耐火材2が保持されている。挿入孔18Bの開口部分から環状の溝27Bの近傍まで内径が大きくなっており、挿入された下部立て管6との間に隙間が形成されてシール用のゴムリング28Bが嵌め込まれている。シール用のゴムリング28Bが嵌め込まれた内径が大となった部分と環状の溝27Bとの間が内方に突出して熱膨張性耐火材2とシール用のゴムリング28Bとを隔てている。このような内方に突出する部分を設けずに、熱膨張性耐火材2とシール用のゴムリング28Bとが直接に接して配置されるようにしてもよい。
以上の説明において説明されなかった排水管継手4B、横枝管5および下部立て管6の構成については、実施例1において説明した排水配管構造1におけるものと略同じである。
以下、排水配管構造1Bを、図7における2つの排水管継手4B,4Bのうち上の排水管継手4Bと、下階Fdに設けられた下部立て管6および横枝管5とにより構成されたものとして説明を行う。
発生した炎や煙が上階Fuに設けられた横枝管5および上部立て管10に達することがなく、下階Fdで発生した火災が耐火区画により隔てられた上階Fuへ延焼するのを防止することができる。
[実施例2]
図10は本発明に係る他の排水配管構造1Cを示す図、図11は熱膨張性耐火材2が取り付けられた様子を示す正面部分断面図である。
排水管継手4Cは、先に説明した排水管継手4,4Bと同じく、床スラブ7を貫通する貫通孔8内に上端部を上階におよび下端部を下階にそれぞれ突出させて固定され、突出する上階で発生した排水等を集めて下部立て管6に流下させる。図10,11においてその構成が先に説明した排水配管構造1におけるものと同一のものについては、図1,2と同一の符号を付し、以下においても同一の符号により説明する。
排水管継手4Cの下端部における下部接続部17Cは、円管で形成されている。
接続管29Cは、軸心を断面円形の孔が貫通する略円管状の形状を有している。接続管29Cの上部および下部には、上部挿入孔30Cを備えた受け口型の上接続部32Cおよび下部挿入孔31Cを備えた受け口型の下接続部33Cが設けられている。
下部挿入孔31Cは、内径が下部立て管6の外径より大きくなっている。下部挿入孔31Cの底部は、下部立て管6の内径に略等しい円形で開口する下部係止壁35Cとなっている。下部係止壁35Cは、下部立て管6がそれ以上に下部挿入孔31Cの奥に挿入されることがないように下部立て管6を係止する働きをする。下部挿入孔31Cと挿入された下部立て管6との間には、シール用のゴムリング28Cが取り付けられている。
耐水手段としては、前記環状内周面にその内周面形状に合わせた形状をもつ薄肉の樹脂製リング体を取り付けることや、防水および/または耐水性能を有する薄い樹脂シートで熱膨張性耐火材2全体を覆うことなどが考えられる。
以上の説明において説明されなかった排水管継手4C、横枝管5および下部立て管6の構成については、実施例1において説明した排水配管構造1におけるものと略同じである。
以下、排水配管構造1Cを、図10における2つの排水管継手4C,4Cのうち上階Fuの排水管継手4Cと、下階Fdに設けられた下部立て管6により構成されたものとして説明を行う。
図13において、接続管29Dにおける下部係止壁35Dは、下部立て管6の外径に略等しい円形で開口している。下部係止壁35Dは、図11に示される下部係止壁35Cのように下部立て管6を係止せず、下部立て管6は上部係止壁34Cに当接するまで下部挿入孔31Cに挿入されている。上部係止壁34Cの下方には、下部立て管6の外径よりも大きな内径を有する周方向の溝である周溝36Dが設けられている。周溝36Dには、下部立て管6の上端外周を取り巻くようにして熱膨張性耐火材2が収容されている。
なお、接続管29C、29Dとしては、不燃性材料で形成され、金属製の排水管継手4Cと下部立て管6とを接続し内部に熱膨張耐火材2設けられたものであればよく、上記実施例で示す形態以外の変形がさらに考えられる。
[参考例2]
図15は他の参考例における排水管継手4Eの正面部分断面図である。
ブ7から上階に突出する部分に上部立て管10が接続された上部接続部11と横枝管5が接続された横枝管接続部14とを有している。排水管継手4Eにおける横枝管接続部14の下方の径大部内面には、径方向に突出し中心部が排水流路として開口した平板リング状の係止壁37Eが設けられている。筒状に形成された熱膨張性耐火材2は、排水管継手4Eの内面に接するようにして係止壁37Eの上面に支持されている。
下部立て管6Eは、上部にその内径が下部接続部17Eの外径よりも大きな、受け口型の接続部38Eが設けられている。下部立て管6Eは、接続部38Eに下部接続部17Eが嵌め込まれて排水管継手4Eに連結されている。接続部38Eと嵌め込まれた下部接続部17Eとの間はシール用のゴムリング28Eにより排水の漏れがないようにシールされている。
排水管継手4Eは、床スラブ7の下階で火災が発生した場合に、排水配管構造1,1B,1Cにおける場合と同様に、火災の熱により熱膨張性耐火材2が熱膨張して、熱膨張性耐火材2の円筒状外周面が排水管継手4Eにより規制されており管径方向外方への熱膨張が阻止されている状態で内方に向けて膨張し、排水管継手4E内の熱膨張耐火材2設置箇所における管内流路9を狭めまたは閉じる。その結果、床スラブ7の上階空間は下階空間と遮断され、下階で発生した火災の上階への延焼を防止することができる。
なお、上記実施例3では熱膨張性耐火材2を横枝管接続部14の下方の径大部内面に設けた例を示しているが、熱膨張性耐火材2の設置位置は横枝管接続部14よりも下方の排水管継手内周であればよく以下の設置位置を参考例2の変形例としてあげることができる。
[2]排水管継手4Eの下部接続部17E内周に熱膨張性耐火材2を設ける。
この例を図16,17に示す。
図16は下部接続部14Jの内周面に溝部42Jを設け、この溝部42Jに熱膨張性耐火材2を設置した例であり、図17は下部接続部17Kを受口形態とし、この受口内面に溝部42Kを設けこの溝部に熱膨張性耐火材2を設置した例である。図16、図17で示す例においては図11、図12で示した実施例と同じく熱膨張性耐火材2が管内流路に露出するので、図11、図12の実施例で補足説明したのと同様に、熱膨張性耐火材2には防水または耐水手段を施すことが望ましい。
また、従来は建築物内における防火区画を貫通する管部分8から所定距離部分(1メートル以内部分)の横枝管配管を不燃性の配管(例えば耐火二層管)とすることが行われているが、下部立て管に可燃性の樹脂管を用いても、熱膨張性耐火材の熱膨張により下層階と上層階の空間の連通が断たれ下層階で発生した火災の火炎または/および煙が上層階へ達することを防止できるため、横枝管の配管において防火区画を貫通する配管部分から所定距離部分(例えば1メートル以内部分)の横枝管を不燃性材料で形成された配管とする必要性がなくなり、排水管継手の横枝管接続部から横枝管を可燃性樹脂製管の露出配管とすることができるようになり、横枝管の配管施工性向上とコスト低減を図ることができる
。
さらに排水器具の設置スペースの関係から行われる場合があった迂回配管を避けることができるため配管レイアウトの自由度を拡大することが期待できる。さらに、迂回配管を回避することにより配管全長を短くすることができるので、横枝管5の勾配確保が容易である。
図18は試験体40の平面図、図19は図18における床スラブ7FのみをA−A線で切断した試験体40の正面部分断面図である。
図18および図19において、試験体40は、床スラブ7Fおよび排水配管構造1Fからなる。
排水配管構造1Fは、排水管継手4F、横枝管5a,5b,5c、下部立て管6および延焼防止部材3からなる。
試験体40は、上部立て管10の上端と床スラブ7Fの上面との距離が800mmになるように、また下部立て管6の下端と床スラブ7Fの下面との距離が300mmになるように製作されている。
試験体40は、加熱炉の上面を床スラブ7Fが塞ぐように、つまり床スラブ7Fの下面から下方に突出した排水管継手4Fの一部および下部立て管6の全部が加熱炉内に収容されて、床スラブ7Fが耐火材を介して加熱炉の上部に載せられる。
加熱炉内、排水管継手4Fにおける床スラブ7Fの表面の上方(10mm)および排水管継手4Fにおける床スラブ7Fの非加熱面のスラブ上面の管本体から10mm離れた位置には、熱電対が設けられている。
T=345log10(8t+1)+20 ・・・ (1)
(1)式におけるTは炉内温度(℃)およびtは試験の経過時間(分)である。
上記試験法は、(財)日本消防設備安全センター評定「防火区画貫通配管等の性能評定について」(平成13年9月5日付け 消安セ技第059号)に規定された「令8区画貫通配管等の試験基準及び判定基準」に基づいて行われた。
2および延焼防止部材3を取り除いた試験体について行った。
図20は防火試験における排水管継手4Fの床面から10mm離れた表面温度変化を示す図、図21は床スラブ7Fの非加熱面のスラブ上面の排水管継手4Fから10mm離れた位置の温度変化を示す図である。なお、図20,21における「熱膨張材」とは熱膨張性耐火材2のことをいう。
上述の形態において、排水管継手4,4B,4C,4E,4F,4G,4H,4J,4Kにおける横枝管接続部14と横枝管5との接続方法、下部接続部17,17B,17C,17E,17F,17G,17H,17J,17Kと下部立て管6,6E,6F,6Kとの接続方法、および上部接続部11と上部立て管10との接続方法を、上記以外の他の公知の接続方法を用いて排水配管構造1,1B,1C,1E,1F,1G,1H,1J,1Kを構成することができる。その場合においても、上記例で示したような、不燃性材料で形成された延焼防止部材3の内周(実施例1)、下部接続部17Bの内周(参考例)、接続管29C,29Dの内周(実施例2)または排水管継手4Eの内面(参考例2)に熱膨張性耐火材2を設けることにより、下階で発生した火災が上階に延焼するのを防止することができる。
その他、排水配管構造1,1B,1C,1E,1F,1G,1H,1J,1K、および排水配管構造1,1B,1C,1E,1F,1G,1H,1J,1Kの各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
2 熱膨張性耐火材
3,3F,3G,3H 延焼防止部材
4,4B,4C,4E,4F,4G,4H,4J,4K 排水管継手
5,5a,5b,5c 横枝管
6,6E,6F,6K 下部立て管
7,7F 床スラブ
8,8F 貫通孔
11 上部接続部
17,17B,17C,17E,17F,17G,17H,17J,17K 下部接続部29C,29D 接続管
32C 上接続部
33C 下接続部
Claims (3)
- 建築物内における排水管継手および排水管で構成された排水配管構造であって、
前記排水管継手は、
床スラブの上階と下階とを貫通する貫通孔内に配置され、
金属で形成されてその上部が前記上階に突出しかつその下部が前記下階に突出し、
前記下階に突出する部分に下部接続部を有し、
前記排水管は、
前記下部接続部に接続されて前記排水管継手からの排水を通過させるための前記下階に伸びた可燃性樹脂製の下部立て管で構成され、
前記下部立て管における前記下部接続部の下方の外周に熱膨張性耐火材が設けられており、
前記熱膨張性耐火材の外周を覆って保持する不燃材料製の延焼防止部材が配置され、
前記延焼防止部材は、前記下部接続部に対して固定手段により着脱可能に固定され、固定の解除により前記排水管の軸心に沿って下方に移動可能であり、
前記下部接続部は、受け口であってその下端にフランジが設けられており、
前記下部立て管は、押輪およびリング状パッキンをこの順に貫通しており、
前記固定手段は、前記押輪を前記フランジに固定することにより前記延焼防止部材を前記下部接続部に対して固定し、
前記熱膨張性耐火材が所定温度以上になると内方に膨張して下部立て管の管内流路を閉じまたは管内流路面積を減少させるように構成された
ことを特徴とする排水配管構造。 - 建築物内における排水管継手および排水管で構成された排水配管構造であって、
前記排水管継手は、
床スラブの上階と下階とを貫通する貫通孔内に配置され、
金属で形成されてその上部が前記上階に突出しかつその下部が前記下階に突出し、
前記下階に突出する部分に下部接続部を有し、
前記排水管は、
上部に前記下部接続部に接続された上接続部、および下部に下接続部を備えた不燃材料製の接続管と、
前記下接続部に接続され前記排水管継手からの排水を通過させるための前記下階に伸びた可燃性樹脂製の下部立て管と、で構成され、
前記接続管の内周に熱膨張性耐火材が設けられており、
前記熱膨張性耐火材が所定温度以上になると内方に膨張して前記接続管の管内流路を閉じまたは前記接続管の管内流路面積を減少させるように構成された
ことを特徴とする排水配管構造。 - 前記排水管継手の上階に突出する部分に、
上部立て管が接続される上部接続部と、
横枝管が接続される横枝管接続部と、を備え、
前記排水管は、
前記上部接続部に接続された可燃性樹脂製の上部立て管と、
前記横枝管接続部に接続された可燃性樹脂製の横枝管と、をさらに有する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の排水配管構造。
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