JP4943206B2 - 排水配管構造 - Google Patents
排水配管構造Info
- Publication number
- JP4943206B2 JP4943206B2 JP2007089186A JP2007089186A JP4943206B2 JP 4943206 B2 JP4943206 B2 JP 4943206B2 JP 2007089186 A JP2007089186 A JP 2007089186A JP 2007089186 A JP2007089186 A JP 2007089186A JP 4943206 B2 JP4943206 B2 JP 4943206B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- drainage
- flow path
- floor
- branch pipe
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
- Pipe Accessories (AREA)
Description
ところで、このような、建築物の防火区画を貫通する排水立て配管は、下階で発生した火災が排水立て配管を通して上階に延焼しないように、従来、床スラブを貫通して配管される排水管継手およびこれに接続される排水立て管をそれぞれ不燃性の材料で形成した排水立て配管としていた。不燃性の材料で排水立て配管を形成するのは火災が生じた場合に、所定時間は排水立て配管が燃え広がらない状態を維持するようにするためであり、不燃性の排水立て配管としては鋳鉄管、鋼管等の金属製の排水管が使用されていた。また、金属製排水管に代えて軽量で不燃性を有する耐火二層管が使用される場合もあり、その継手構造についても種々の方式が提案されている(特許文献1,2)。
一方、上水道および下水道に広く使用される硬質塩化ビニル樹脂製等の可燃性樹脂製の管(以下「樹脂製管」という)は、これらの不燃性の配管材に比べて軽量でありかつ施工性および価格の点で優れるが、樹脂製管を排水横枝管として用いた場合、火災が発生すると樹脂製管が燃え出し、例え床スラブを貫通する排水管継手および排水立て配管に耐火二層構造のものを用いた場合であっても、下層階で発生した火災の炎および煙等が上層階に達するのを防ぐことはできなかった。
すなわち、本発明に係る排水配管構造は、建築物内における排水管継手および排水管で構成された排水配管構造であって、前記排水管継手は、床スラブの上階と下階とを貫通する貫通孔内にその上部が前記上階に突出しかつその下部が前記下階に突出するようにして配置され、内部流路を形成する可燃性材料からなる内部流路形成体および前記内部流路形成体の外面を覆う不燃性材料からなる耐火層形成体で形成され、前記上階に突出する部分には、上部接続部および横枝管接続部を有し、前記排水管は、可燃性材料からなる内管および前記内管の外周を覆う不燃性材料からなる外管で形成され前記上階よりも上層からの排水を前記排水管継手に流入させるために前記上部接続部に接続された立て管と、可燃性樹脂で形成され前記上階で生じた排水を前記排水管継手に流入させるために前記横枝管接続部に接続された横枝管と、からなり、前記横枝管接続部に、不燃性材料からなる筒状の防火材が流路の一部となるように、また内側が直接または間接的な流路となる略筒状の熱膨張性耐火材が前記防火材よりも前記横枝管側に設けられており、前記熱膨張性耐火材が所定温度以上になると内方に膨張して前記横枝管接続部内の流路を閉じまたは流路の面積を減少させるように構成される。
るように前記横枝管接続部の流路径よりも長い距離にわたって熱膨張性耐火材が設けられており、前記熱膨張性耐火材が所定温度以上になると内方に膨張して前記横枝管接続部の管内流路を閉じまたは管内流路面積を減少させるように構成される。
図1は本発明に係る排水配管構造1を示す図、図2は排水配管構造1に熱膨張性耐火材2が取り付けられた様子を示す正面部分断面図である。
図1および図2において、排水配管構造1は、排水管継手3、横枝管4、上部立て管5および横接続管6等を1単位として構成される。通常は、各階を区画する床スラブ7ごと
に各階に排水配管構造1が設置され、各階の排水配管構造1がそれぞれ上下で連続するように接続されている。
上部接続部9は、立て管挿入孔15に上部立て管5の内管5aが挿入されることにより上部立て管5に接続されている。立て管挿入孔15に挿入された上部立て管5の内管5aと立て管挿入孔15内周との間は、シール用のゴムリング16によりシールされている。なお、上部立て管5は、排水管継手3と同様に硬質塩化ビニル樹脂製の内管5aを繊維モルタルの外管5bで被覆した耐火二層管が使用されている。
外周を覆う耐火層22、防火材支持部19の内側に嵌め込まれた円筒状の防火材23、および膨張材支持部20の内側に嵌め込まれた円筒状の熱膨張性耐火材2からなる。
熱膨張性耐火材2は、熱膨張黒鉛を含有するゴム系材料や樹脂製材料などからなり、温度が200℃以上になったときに熱膨張してその体積が5〜40倍に膨張するものが使用される。熱膨張性耐火材2は、接続される横枝管4の外径の40分の1以上の厚みを有し管軸方向の長さが3cm以上であることが好ましく、4cm以上とするのがより好ましい。
この他に、温度120℃から熱膨張を開始し体積が4倍以上に膨張する因幡電機産業株式会社製の商品「熱膨張性耐熱シール材IP」、温度850℃で30分加熱後に発泡して4倍以上に膨張するニチアス株式会社製の商品「バーモフレックス」(登録商標)、および温度120℃で変性が開始され温度260℃で顕著に膨張し最終的に体積が4〜8倍になる株式会社古河テクノマテリアル製の商品「ヒートメル」(登録商標)等を熱膨張性耐火材2として使用できる。熱膨張性耐火材2は、上記したものに限られず、同等の機能を有する種々のものを使用することができる。
挿入部17、防火材支持部19、膨張材支持部20および横枝管挿入部21は、硬質塩化ビニル樹脂製の管で形成され、耐火層22は繊維モルタルで形成される。また、防火材23は、耐火モルタル、鋼管、鋳鉄管等の不燃性材料により製作される。
次に、排水配管構造1において、下階Fdで発生した火災が排水管継手3、上部立て管5および上階の排水管継手3uを介して上階Fuに延焼するのを防止する様子を説明する。
図1において、下階Fdで火災が発生し排水管継手3が設置された場所近辺に火炎が到達すると、横接続管6内に保持された熱膨張性耐火材2は、一部消失した横枝管4から浸入する熱気および火炎により加熱される。熱膨張性耐火材2は、200℃以上になると熱膨張する。熱膨張性耐火材2は、円筒状外周面が膨張材支持部20および耐火層22により規制されて管径方向外方への熱膨張が制限されているため内方に膨張し、横接続管6における管内流路面積を減少させ、熱膨張がさらに進むと図3に示されるように横接続管6の管内流路を閉じる。排水配管構造1では、このように横枝管4に可燃性の塩ビ管を使用しても、排水管継手3の内部と下階Fdとを遮断し、膨張した熱膨張性耐火材2は、排水管継手3の内部に煙や炎等が入り込むのを遮ることができる。したがって、床スラブ7の下階Fdで発生した炎や煙等が上部立て管5を経て上階Fuに流出することを妨げるとともに、火災が上階Fuへ延焼するのを防止することができる。
排水配管構造1Bは、横接続管6Bの他には排水管継手3Bの横枝管接続部10Bが排水配管構造1の排水管継手3における横枝管接続部10と異なるのみである。以下の説明および図4において排水配管構造1と同一の構成を有するものについては、排水配管構造1におけると同一の符号を付すものとする。
横接続管6Bは、全体として略円筒に近い形状を有する。横接続管6Bの排水管継手3B側端部には、内管12Bhの外径よりも内径が大きな受け口型の挿入孔26Bが設けられている。横接続管6Bは、挿入孔26Bに内管12Bhが挿入されて、内管12Bhとの間にシール用のゴムリング16が嵌め込まれて横枝管接続部10Bに接続されている。
挿入孔26Bの最深部には、内方に突出し内径が略横枝管4の内径に等しい径小部28Bが設けられている。径小部28Bは、内管12Bhがそれ以上挿入されないように当接させて係止する。また、径小部28Bは、同時に横枝管4がそれ以上挿入されないように当接させて係止する。径小部28Bは、このように内管12Bhおよび横枝管4を当接させて係止することにより、排水が過度に両側のゴムリング16,16でシールする部分に流れ込むのを防止している。また、径小部28Bは、挿入孔26Bと横枝管挿入孔27Bとを区画するものでもある。
円筒状の熱膨張性耐火材2は、径小部28Bと径大部29Bとの間に保持されている。
横接続管6Bは、熱伝導率が高いねずみ鋳鉄または球状黒鉛鋳鉄等の金属製材料で製作される。
図5において、排水配管構造1Cは、排水管継手3C、横枝管4および上部立て管5等を1単位として構成される。排水管継手3Cにおける横枝管接続部10Cを除く上部接続部9、下部接続部11等、横枝管4および上部立て管5の構造、材質等は、排水配管構造1におけるものと略同じである。以下の説明および図5において排水配管構造1と同一の構成を有するものについては、排水配管構造1におけると同一の符号を付すものとする。
とするのが好ましい。
排水配管構造1Cでは、下階で火災が発生し熱膨張性耐火材2が所定の温度にまで加熱されると、熱膨張性耐火材2は図5において波線で示されるように内方に膨張し、横枝管接続部10Cにおける管内流路面積を激減させ、または管内流路を閉じる。そして、この管内流路面積が激減しまたは管内流路が閉じられるまでの間、防火材23は火炎が内管12Chに達するのを防止する。排水配管構造1Cは、このような防火材23および熱膨張性耐火材2の働きによって、下階で発生した炎や煙等が上部立て管5を経て上階に流出することを妨げるとともに、下階で発生した火災が上階に及ぶのを防止する。
図6において、排水配管構造1Dは、排水管継手3D、横枝管4および上部立て管5等を1単位として構成される。排水管継手3Dにおける横枝管接続部10Dを除く上部接続部9、下部接続部11等、横枝管4および上部立て管5の構造、材質等は、排水配管構造1におけるものと略同じである。以下の説明および図6において排水配管構造1と同一の構成を有するものについては、排水配管構造1におけると同一の符号を付すものとする。
排水配管構造1Dでは、下階で火災が発生し熱膨張性耐火材2が所定の温度にまで加熱されると、熱膨張性耐火材2は図6において波線で示されるように内方に膨張し、横枝管接続部10Dにおける管内流路面積を激減させ、または管内流路を閉じる。そのため、排水配管構造1Dは、下階で発生した火災が上階に及ぶのを防止することができる。
[実施例2]
図7は本発明に係る他の排水配管構造1Eを示す図、図8は排水配管構造1Eに熱膨張性耐火材2が取り付けられた様子を示す正面部分断面図である。
排水管継手3Eは、建築物の上階と下階とを区画する防火区画である床スラブ7を貫通する貫通孔8内に、上部を上階におよび下部を下階にそれぞれ突出させて固定されている。排水管継手3Eは、床スラブ7から上階に突出する部分に上部接続部9Eおよび横枝管接続部10Eを有し、床スラブ7から下階に突出する部分に下部接続部11を有する。排水管継手3Eは、排水管継手3と同様に硬質塩化ビニル樹脂製の内管を繊維モルタルの外管で被覆した耐火二層構造を有する。
、水平方向に突出して段を形成する環状の支持帯35Eが設けられている。その他の上部接続部9Eの各部における構成は、寸法が立て接続管31Eとの接続に適するように変更されている点を除き、排水管継手3における上部接続部9におけるものと略同じである。
横枝管接続部10Eは、端部が受け口型に拡径された内管12Eh、および端部において内管12Ehの拡径に伴って拡径された外管13Ehからなる。
横枝管接続部10Eには、横枝管挿入孔27Eに、横枝管4をその先端が係止面30Eに当接するまで挿入させて、横枝管4が連結されている。内管12Ehの内面と横枝管の外面との間には、シール用のゴムリング16が嵌め込まれている。
下部挿入部33Eは、上部立て管5の内管5aの内径に略等しい内径を有する円筒の部分である。下部挿入部33Eは、上端でより内径が大きな円筒状の膨張材支持部20Eに連続する。下部挿入部33Eが膨張材支持部20Eに連続する部分の下方側面には、平らな当接面40Eが形成されている。
耐火層22Eは、膨張材支持部20Eおよび防火材支持部19Eの外面を隙間なく覆っている。また、耐火層22Eは、その下端近傍の膨張材支持部20Eを覆う部分の外径が、上部接続部9Eにおける外管13Evの外径に略等しい。
熱膨張性耐火材2は、内径が内管5aの内径に略等しい円筒状であって、膨張材支持部20Eの内側に嵌め込まれている。
防火材23の長さL3は、横接続管6における防火材23の長さL1に等しく、または立て接続管31Eが上下方向に設置されることを勘案してL1よりも長く設定される。なお、防火材支持部19Eは、防火材23を内側に嵌め込んだ状態で、上端近傍に上部立て管5の内管5aが挿入可能な程度に防火材23の長さL3よりも長くなっている。
接続部材32Eは、円筒状の本体36E、蝶番37Eおよび固定部38E等からなる。
本体36Eは、その内径が上部接続部9Eにおける外管13Evの外径に略等しい円筒部39E、および円筒部39Eの内面から内方に突出する係止部40Eからなる。円筒部39Eは、支持帯35Eの段上側面41Eから上部接続部9Eの上端までの長さの略2倍の長さを有する。係止部40Eは、円筒部39Eの上下方向略中央の内面において内方に突出し、突出する端縁の径が下部挿入部の外径に略等しく、平らな上面および下面を有するリング状の板材で形成されている。
それぞれの固定部38Eには位置が共通するボルト孔42Eが複数設けられている。
下部外周を取り巻いて本体36Eが閉じられ、ボルト孔42Eに貫通させたボルト43E,43E,43Eによりそれぞれの固定部38Eを一体化して上部接続部9Eおよび立て接続管31Eに取り付けられている。係止部40Eは、その下面が外管13Evに当接しその上面が耐火層22Eおよび当接面34Eを係止し、円筒部39Eは耐火層22Eを強固に保持している。また、接続部材32Eは、係止部40Eから外管13Evに過剰な荷重が加わらないように、本体36Eの下端が支持帯35Eに当接して支持されている。
上部立て管5は、内管5aが防火材支持部19Eの上端側に挿入されて立て接続管31Eに連結され、立て接続管31Eを介して排水管継手3Eに排水を送出することができる。なお、接続部材32Eは上記の形態に限られることなく、単にモルタル等で接続部分を覆うことにより、その機能を代行させることもできる。
図9において、下階Fdで火災が発生し排水管継手3Eが設置された場所近辺に火炎が到達すると、立て接続管31E内に保持された熱膨張性耐火材2は、消失した横枝管4から浸入する熱気および火炎により加熱され熱膨張する。熱膨張性耐火材2は、円筒状外周面が膨張材支持部20Eおよび耐火層22Eにより規制されて管径方向外方への熱膨張が制限されているため内方に膨張し、立て接続管31Eにおける管内流路面積を減少させ、熱膨張がさらに進むと図9に示されるように立て接続管31Eの管内流路を閉じる。排水配管構造1Eでは、このように横枝管4に可燃性の塩ビ管を使用しても、上部立て管5の内部と下階Fdとを遮断し、膨張した熱膨張性耐火材2は、上部立て管5の内部に炎や煙等が入り込むのを遮ることができる。したがって、床スラブ7の下階Fdで発生した炎や煙等が上部立て管5を経て上階Fuに流出することを妨げるとともに、火災が上階Fuへ延焼するのを防止することができる。
[実施例3]
図10は本発明に係る他の排水配管構造1Fを示す図、図11は排水配管構造1Fに熱膨張性耐火材2が取り付けられた様子を示す正面部分断面図である。
排水管継手3Fは、床スラブ7から上階に突出する部分に上部接続部9Fおよび横枝管接続部10Eを有し、床スラブ7から下階に突出する部分に下部接続部11を有する。排水管継手3Fは、硬質塩化ビニル樹脂製の内管12Fvを繊維モルタルの外管13Fvで被覆した耐火二層構造を有する。排水配管構造1Fにおける各部構成は、排水管継手3の上部接続部9Fを除き、先に説明した排水配管構造1Eにおける各部構成と略同じである。排水配管構造1Fにおいて、その構成が排水配管構造1Eにおけるものと略同一のものについては、以下の説明および図10、図11において排水配管構造1Eにおけるものと同一の符号を付し説明を省略するものとする。
その他の上部接続部9Fの各部における構成は、寸法が熱膨張性耐火材を設けるのに適するように変更されている点を除き、排水管継手3における上部接続部9におけるものと
略同じである。
図12は熱膨張性耐火材2が機能したときの排水配管構造1Fの正面部分断面図である。
[実施例4]
図13は本発明に係る他の排水配管構造1Gの正面部分断面図である。
排水管継手3G、横枝管4および上部立て管5は、排水配管構造1における排水管継手3、横枝管4および上部立て管5と略同一の構成を有するので、これらについては説明を省略する。また、接続部材32Gに関する以下の説明および図13において、排水配管構造1と同一の構成を有するものについては、排水配管構造1における符号と同一の符号を付すものとする。
下保持部46Gは、その内径が上部接続部9における外管13vの外径に略等しい円筒状の形状を有する。下保持部46Gは、内管5aの立て管挿入孔に挿入された長さと同じまたはそれよりも長い。
下係止部48Gは、下保持部46Gと上保持部47Gとの内径および外径の差により生ずる段を含み、下保持部46Gと上保持部47Gとの境界から水平方向内方に突出してその端縁が上部立て管5における内管5aの外径に略等しい貫通孔を形成する、板状のリングである。上係止部49Gは、上保持部47Gの上下方向の略中間に設けられた、水平方向内方に突出してその端縁が内管5aの外径に略等しい貫通孔を形成する、板状のリングである。
接続部材32Gは、下保持部46Gが上部接続部9の外周を、および上保持部47Gが上部立て管5の下部外周を取り巻いて本体36Gが閉じられ、ボルト孔42Gに貫通させたボルト43G,43G,43Gによりそれぞれの固定部38Gを一体化して上部接続部
9および上部立て管5を接続している。下係止部48Gは、その下面が外管13vに当接して外管13vに支持されている。上係止部49Gは、外管5bをその上面に当接させて外管5bを支持している。下係止部48Gと上保持部49Gとの間における上保持部47Gと内管5aとの間には、熱膨張性耐火材2が収容されている。
上部立て管5の外管5bは、上保持部47Gの内側に嵌め入れられ、その下端が上係止部49Gの上面に係止されている。
図14は熱膨張性耐火材2が機能したときの排水配管構造1Gの正面部分断面図である。
[実施例5]
図15は本発明に係る他の排水配管構造1Hの正面部分断面図である。
排水管継手3H、横枝管4および上部立て管5は、排水配管構造1Gにおける排水管継手3G、横枝管4および上部立て管5と略同一の構成を有する。排水配管構造1Gにおけるものと同一の構成を有するものについては説明を省略する。また、接続部材32Hに関する以下の説明および図15において、排水配管構造1Gと同一の構成を有するものについては、排水配管構造1Gにおける符号と同一の符号を付すものとする。
本体36Hは、下保持部46H、上保持部47H、下係止部48H、中係止部50Hおよび上係止部49Hからなる。下保持部46Hは、先に説明した排水配管構造1Gの接続部材32Gにおける下保持部46Gの構成と略同じである。
上保持部47Hは、先に説明した上保持部47Gと同様に、その内径が上部立て管5における外管5bの外径に略等しい円筒状の形状を有し、その下端で下保持部46Hの上端に段を有して連続する。
中係止部50Hは、下係止部48Hの上方に、円筒状の熱膨張性耐火材2を収容可能な程度の間隔を有して設けられている。中係止部50Hは、水平方向内方に突出してその端縁が上部立て管5における内管5aの内径に略等しい貫通孔を形成する、板状のリングである。
本体36Hは、軸心を通る面で2分割され、上保持部47Hにおける分割部分の一方の相対する端部に蝶番37Gが設けられて、開閉自在となっている。上保持部47Hにおける分割部分の他方の相対する端部には、それぞれに板状の固定部38Gが設けられている。なお、2分割は、下係止部48H、中係止部50Hおよび上係止部49Hを含めて本体36H全体について行われている。
立て管挿入孔15には、内径および外径が上部立て管5の内管5aの内径および外径に等しい硬質塩化ビニル樹脂製の短管51Hが挿入されている。短管51Hは、上部接続部9の内管12vに設けられた上方を向く係止面52Hに係止されている。
下保持部46Hが上部接続部9の外周を、および上保持部47Hが上部立て管5の下部外周を取り巻いて本体36Hが閉じられ、ボルト孔42Gに貫通させたボルト43G,43G,43Gによりそれぞれの固定部38Gを一体化して上部接続部9および上部立て管5を接続している。下係止部48Hは、その下面が外管13vの上端に当接して外管13vに支持されている。上係止部49Hは、外管5bをその上面に当接させて外管5bを支持している。
接続部材32Hは、メッキ鋼板、ステンレス鋼板などの熱伝導率が高くて変形しにくい金属製材料により製作されている。
図16は熱膨張性耐火材2が機能したときの排水配管構造1Hの正面部分断面図である。
上述の実施形態において、排水管継手3,3B〜3Hの横枝管接続部10,10Bと横接続管6,6Bとの接続、横枝管接続部10Cと横枝管4との接続、上部接続部9Eと立て接続管31E、上部接続部9,9Fと上部立て管5の接続、および下部接続部11と下部立て管5dとの接続に、上記以外の他の公知の接続方法、例えば硬質塩化ビニル管の接着接合などのような方法を用いて排水配管構造1,1B〜1Hを構成することができる。
は保温効果を有する材料、例えばガラス繊維等で被覆することができる。
排水配管構造1,1B〜1Hは、排水管継手3,3B〜3Hに上端だけではなく上部の側方にも上部立て管5を接続させ、または上部立て管5との間にT字形の接続部材を介在させて、複数の上部立て管5を接続することができる。排水管継手3,3B〜3Hの上部側方に複数の横枝管接続部を設けて2以上の横枝管4を接続させることができる。
2 熱膨張性耐火材
3,3B〜3H 排水管継手
4 横枝管
5 立て管(上部立て管)
5a (立て管の)内管
5b (立て管の)外管
6,6B 横接続管
7 床スラブ
8 貫通孔
9,9E,9F 上部接続部
10,10B,10C,10D,10E,10F 横枝管接続部
12v,12Ev,12h,12Bh,12Ch,12Dh,12Eh 内部流路形成体(内管)
13,13v,13Bh、13Ch,13Dh,13Eh 耐火層形成体
14 内部流路(排水流路)
19C 内部流路形成体(防火材支持部)
20C,20D 内部流路形成体(膨張材支持部)
21C,21D 内部流路形成体(横枝管挿入部)
23 防火材
31E 立て接続管
Fu 上階
Fd 下階
Claims (7)
- 建築物内における排水管継手および排水管で構成された排水配管構造であって、
前記排水管継手は、
床スラブの上階と下階とを貫通する貫通孔内にその上部が前記上階に突出しかつその下部が前記下階に突出するようにして配置され、
内部流路を形成する可燃性材料からなる内部流路形成体および前記内部流路形成体の外面を覆う不燃性材料からなる耐火層形成体で形成され、
前記上階に突出する部分には、上部接続部および横枝管接続部を有し、
前記排水管は、
可燃性材料からなる内管および前記内管の外周を覆う不燃性材料からなる外管で形成され前記上階よりも上層からの排水を前記排水管継手に流入させるために前記上部接続部に接続された立て管と、
可燃性樹脂で形成され前記上階で生じた排水を前記排水管継手に流入させるために前記横枝管接続部に接続された横枝管と、からなり、
前記横枝管接続部に、不燃性材料からなる筒状の防火材が流路の一部となるように、また内側が直接または間接的な流路となる略筒状の熱膨張性耐火材が前記防火材よりも前記横枝管側に設けられており、
前記熱膨張性耐火材が所定温度以上になると内方に膨張して前記横枝管接続部内の流路を閉じまたは流路の面積を減少させるように構成された
ことを特徴とする排水配管構造。 - 建築物内における排水管継手および排水管で構成された排水配管構造であって、
前記排水管継手は、
床スラブの上階と下階とを貫通する貫通孔内にその上部が前記上階に突出しかつその下部が前記下階に突出するようにして配置され、
内部流路を形成する可燃性材料からなる内部流路形成体および前記内部流路形成体の外面を覆う不燃性材料からなる耐火層形成体で形成され、
前記上階に突出する部分に上部接続部および横枝管接続部を有し、
前記排水管は、
可燃性材料からなる内管および前記内管の外周を覆う不燃性材料からなる外管で形成さ
れ前記上階よりも上層からの排水を前記排水管継手に流入させるために前記上部接続部に接続された立て管と、
可燃性樹脂で形成され前記上階で生じた排水を前記排水管継手に流入させるために前記横枝管接続部に接続された横枝管と、
少なくとも外面が不燃性材料で形成され前記横枝管と前記横枝管接続部とを連結する横接続管と、からなり、
前記横接続管内の流路の周囲に不燃性材料からなる防火材および熱膨張性耐火材が設けられており、
前記熱膨張性耐火材が所定温度以上になると内方に膨張して前記横接続管の流路を閉じまたは流路面積を減少させるように構成された
ことを特徴とする排水配管構造。 - 建築物内における排水管継手および排水管で構成された排水配管構造であって、
前記排水管継手は、
床スラブの上階と下階とを貫通する貫通孔内にその上部が前記上階に突出しかつその下部が前記下階に突出するようにして配置され、
内部流路を形成する可燃性材料からなる内部流路形成体および前記内部流路形成体の外面を覆う不燃性材料からなる耐火層形成体で形成され、
前記上階に突出する部分に上部接続部および横枝管接続部を有し、
前記排水管は、
可燃性材料からなる内管および前記内管の外周を覆う不燃性材料からなる外管で形成され前記上階よりも上層からの排水を前記排水管継手に流入させるために前記上部接続部に接続された立て管と、
可燃性樹脂で形成され前記上階で生じた排水を前記排水管継手に流入させるために前記横枝管接続部に接続された横枝管と、
金属製材料で形成され前記横枝管と前記横枝管接続部とを連結する横接続管と、からなり、
前記横接続管内の流路の周囲に熱膨張性耐火材が設けられており、
前記熱膨張性耐火材が所定温度以上になると内方に膨張して前記横接続管の流路を閉じまたは流路面積を減少させるように構成された
ことを特徴とする排水配管構造。 - 建築物内における排水管継手および排水管で構成された排水配管構造であって、
前記排水管継手は、
床スラブの上階と下階とを貫通する貫通孔内にその上部が前記上階に突出しかつその下部が前記下階に突出するようにして配置され、
内部流路を形成する可燃性材料からなる内部流路形成体および前記内部流路形成体の外面を覆う不燃性材料からなる耐火層形成体で形成され、
前記上階に突出する部分に上部接続部および横枝管接続部を有し、
前記排水管は、
可燃性材料からなる内管および前記内管の外周を覆う不燃性材料からなる外管で形成され前記上階よりも上層からの排水を前記排水管継手に流入させるために前記上部接続部に接続された立て管と、
可燃性樹脂で形成され前記上階で生じた排水を前記排水管継手に流入させるために前記横枝管接続部に接続された横枝管と、からなり、
前記横枝管接続部の内側で流路の一部となるように前記横枝管接続部の流路径よりも長い距離にわたって熱膨張性耐火材が設けられており、
前記熱膨張性耐火材が所定温度以上になると内方に膨張して前記横枝管接続部の管内流路を閉じまたは管内流路面積を減少させるように構成された
ことを特徴とする排水配管構造。 - 建築物内における排水管継手および排水管で構成された排水配管構造であって、
前記排水管継手は、
床スラブの上階と下階とを貫通する貫通孔内にその上部が前記上階に突出しかつその下部が前記下階に突出するようにして配置され、
内部流路を形成する可燃性材料からなる内部流路形成体および前記内部流路形成体の外面を覆う不燃性材料からなる耐火層形成体で形成され、
前記上階に突出する部分に上部接続部および横枝管接続部を有し、
前記排水管は、
可燃性材料からなる内管および前記内管の外周を覆う不燃性材料からなる外管で形成され前記上階よりも上層からの排水を前記排水管継手に流入させるために前記上部接続部に接続された立て管と、
可燃性樹脂で形成され前記上階で生じた排水を前記排水管継手に流入させるために前記横枝管接続部に接続された横枝管と、からなり、
前記上部接続部の内側で流路の一部となるように前記上部接続部の流路径よりも長い距離にわたって熱膨張性耐火材が設けられており、
前記熱膨張性耐火材が所定温度以上になると内方に膨張して前記上部接続部の管内流路を閉じまたは管内流路面積を減少させるように構成された
ことを特徴とする排水配管構造。 - 建築物内における排水管継手および排水管で構成された排水配管構造であって、
前記排水管継手は、
床スラブの上階と下階とを貫通する貫通孔内にその上部が前記上階に突出しかつその下部が前記下階に突出するようにして配置され、
内部流路を形成する可燃性材料からなる内部流路形成体および前記内部流路形成体の外面を覆う不燃性材料からなる耐火層形成体で形成され、
前記上階に突出する部分に上部接続部および横枝管接続部を有し、
前記排水管は、
可燃性材料からなる内管および前記内管の外周を覆う不燃性材料からなる外管で形成され前記上階よりも上層からの排水を前記排水管継手に流入させるために前記上部接続部に接続された立て管と、
可燃性樹脂で形成され前記上階で生じた排水を前記排水管継手に流入させるために前記横枝管接続部に接続された横枝管と、
少なくとも外面が不燃性材料で形成され前記立て管と前記上部接続部とを連結する立て接続管と、からなり、
前記立て接続管内の流路の周囲に不燃性材料からなる防火材および熱膨張性耐火材が設けられており、
前記熱膨張性耐火材が所定温度以上になると内方に膨張して前記立て接続管の流路を閉じまたは流路面積を減少させるように構成された
ことを特徴とする排水配管構造。 - 建築物内における排水管継手および排水管で構成された排水配管構造であって、
前記排水管継手は、
床スラブの上階と下階とを貫通する貫通孔内にその上部が前記上階に突出しかつその下部が前記下階に突出するようにして配置され、
内部流路を形成する可燃性材料からなる内部流路形成体および前記内部流路形成体の外面を覆う不燃性材料からなる耐火層形成体で形成され、
前記上階に突出する部分に上部接続部および横枝管接続部を有し、
前記排水管は、
可燃性材料からなる内管および前記内管の外周を覆う不燃性材料からなる外管で形成さ
れ前記上階よりも上層からの排水を前記排水管継手に流入させるために前記上部接続部に接続された立て管と、
可燃性樹脂で形成され前記上階で生じた排水を前記排水管継手に流入させるために前記横枝管接続部に接続された横枝管と、
少なくとも外面が金属製材料で形成され前記立て管と前記上部接続部とを連結する接続部材と、からなり、
前記接続部材内の流路の周囲に熱膨張性耐火材が設けられており、
前記熱膨張性耐火材が所定温度以上になると内方に膨張して前記接続部材の流路を閉じまたは流路面積を減少させるように構成された
ことを特徴とする排水配管構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007089186A JP4943206B2 (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 排水配管構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007089186A JP4943206B2 (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 排水配管構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008248530A JP2008248530A (ja) | 2008-10-16 |
JP4943206B2 true JP4943206B2 (ja) | 2012-05-30 |
Family
ID=39973796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007089186A Active JP4943206B2 (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 排水配管構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4943206B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0310542U (ja) * | 1989-06-19 | 1991-01-31 | ||
JPH09152065A (ja) * | 1995-12-01 | 1997-06-10 | Funen Akurosu Kk | 防火区画貫通部の継手および、防火構造,防火用装具 |
JP2006022581A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Noriatsu Kojima | 排水設備の配管方法及び排水立て管及びその排水立て管を使用した排水設備構造 |
JP2007056536A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Kubota Corp | 排水配管構造及び排水集合管及び排水管用耐火性付属部材 |
-
2007
- 2007-03-29 JP JP2007089186A patent/JP4943206B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008248530A (ja) | 2008-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4928408B2 (ja) | 排水配管用部材及び排水配管構造 | |
JP4994886B2 (ja) | 排水配管構造 | |
JP5502061B2 (ja) | 排水配管用部材および排水配管構造 | |
JP4994913B2 (ja) | 排水配管構造 | |
KR101603620B1 (ko) | 입상배관 연결장치 및 이를 이용한 입상배관의 시공방법 | |
JPH09152065A (ja) | 防火区画貫通部の継手および、防火構造,防火用装具 | |
JP6391722B2 (ja) | 排水配管構造 | |
JP2007056536A (ja) | 排水配管構造及び排水集合管及び排水管用耐火性付属部材 | |
JP2020094481A (ja) | 排水配管継手 | |
JP4950756B2 (ja) | 排水配管構造 | |
JP4278368B2 (ja) | 防火区画貫通部用継手 | |
JP5859042B2 (ja) | 排水配管継手 | |
JP4907499B2 (ja) | 防火区画貫通部用継手 | |
JP6193249B2 (ja) | 防火区画貫通部構造 | |
JP2015209933A (ja) | 防火区画壁貫通孔に使用する耐火処理具および耐火処理構造 | |
JP5014450B2 (ja) | 排水配管構造 | |
JP4942964B2 (ja) | 排水配管構造 | |
JP4943206B2 (ja) | 排水配管構造 | |
JP2007056537A (ja) | 排水配管構造および樹脂製排水配管継手 | |
JP5105908B2 (ja) | 排水配管構造 | |
JPH0595134U (ja) | 防火区画体における可燃材製長尺体貫通部の防火構造 | |
JP6153781B2 (ja) | 排水竪管の接続構造 | |
JP6360675B2 (ja) | 排水システムの配管構造およびこの配管構造の施工方法 | |
JP3883913B2 (ja) | 防火区画体の貫通構造及び同貫通構造を形成する貫通筒体 | |
JP6161674B2 (ja) | 排水配管構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090924 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110823 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111101 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120228 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120229 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4943206 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |