JP4994046B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
そこで、この発明の目的は、ユーザの待ち時間を減らすことができ、かつ、消費電力の削減を達成することができる画像形成装置を提供することである。
この構成によれば、移行期間に突入した後、平均の画像形成動作間隔に相当する期間が経過するまでは、熱ローラは待機温度に保たれるように温度制御される。そして、平均の画像形成動作間隔に相当する期間が経過した後は、熱ローラは所定のレートで温度低下される。このため、平均の画像形成動作間隔が経過していない時に節電モードからの復帰が指示されると、即時に動作可能状態に復帰させることができ、平均の画像形成動作間隔が経過した後に節電モードからの復帰が指示されると、熱ローラの温度低下途中の温度から復帰させることができる。したがって、熱ローラが環境温度にある状態から動作可能状態に復帰させる場合と比較して、動作可能状態への復帰が早く、これにより、ユーザの待ち時間を短くすることができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置の一例である複写機の内部構成を図解的に示す断面図である。
複写機1は、原稿を読み取るためのスキャナ部2と、スキャナ部2によって読み取られた原稿に基づいて画像を形成する画像形成部3とを備えている。
定着装置12は、トナー画像が転写された用紙Pを加熱および加圧することにより、用紙Pにトナー画像を定着させるものであり、熱ローラ13と、熱ローラ13に圧接される圧ローラ14とを備えている。熱ローラ13には、熱ローラ13の表面温度を調整する熱ローラ温度調整手段としての定着ヒータ15が内蔵されている。この定着ヒータ15には、たとえばハロゲンヒータが用いられている。また、熱ローラ13の近傍には、熱ローラ13の表面近傍の雰囲気温度を測定するための定着温度センサ16が配置されている。
この複写機1には、熱ローラ13への供給電力が低減または遮断される節電モードが用意されている。熱定着が行われる動作可能状態では、熱ローラ13の表面温度が定着温度(たとえば170℃)に設定されているが、前回の印字動作終了後から予め定める移行時間(この複写機1では30分間に設定)の間継続して印字動作が行われていない場合、言い換えれば、熱ローラ13による熱定着動作が前回行われてから予め定める継続時間の間継続して定着動作が行われていない場合、複写機1は節電モードへと移行されるようになっている。節電モードでは、熱ローラ13の表面温度は、環境温度(たとえば25℃)とほぼ等しい温度とされる。この実施形態では、移行期間は上述のようにたとえば30分間に設定されているが、移行期間としてそれ以外の長さの期間が設定されていてもよい。また、この移行期間が複写機1に予め設定されている構成であってもよいし、ユーザがコントローラ36等の操作によって移行期間を任意に設定できる構成であってもよい。
定着を含む一連の印字動作(画像形成動作)の際には、制御部30による熱ローラ13の表面制御温度(定着制御温度)が定着温度に設定されており、制御部30は熱ローラ13の表面温度が上記の定着温度となるように、定着ヒータ15の通電状態のオンオフを制御している。
具体的には、制御部30は、待機温度(150℃)と環境温度センサ22によって計測された環境温度(25℃)との温度差(125℃)を、移行期間(30分間)から平均印字間隔(15分間)を減じた時間(15分間)で除した値(8.3℃/分)を1分間当たりの温度低下量として算出し、この算出値を、RAM34に書き込む(ステップS5)。そして、平均印字間隔の経過後は、1分経過する毎に、熱ローラ13の定着制御温度は、この温度低下量(8.3℃/分)だけ低下される(ステップS7でYes,ステップS8)。定着制御温度の変化に基づいて、定着ヒータ15の通電状態のオンオフが制御されて、熱ローラ13の表面温度は、上記の定着制御温度の温度低下量の割合と同じレートで、時間にほぼ比例して低下させられる。この熱ローラ13の定着制御温度の低下は、移行期間が終了するか、または、定着制御温度が環境温度以下となるまで続行される(ステップS9でNo)。タイマ35による計時時間が移行期間に達するか(移行期間が経過するか)、または、定着制御温度が環境温度以下になると(ステップS9でYes)、複写機1は節電モードに移行する。節電モードでは、熱ローラ13の表面温度は環境温度(25℃)で維持される。
一方で、移行期間の途中でコントローラ36の操作等があった場合、熱ローラ13の表面温度は比較的高温となっている。そのため、移行期間の途中から動作可能状態に復帰させるために必要な時間は、節電モードから復帰させる場合と比較して短い。
さらに、待機中温度と環境温度との温度差を、移行期間から平均印字間隔を減じた時間で除して算出した温度低下レートで、熱ローラ13の表面温度が低下される。そのため、平均印字間隔の経過後には熱ローラ13の温度が徐々に低下され、その熱ローラ13の温度が環境温度とほぼ同じ温度となったときとほぼ同期して、移行期間が終了して節電モードに突入する。移行期間の終了よりもかなり以前に熱ローラ13の温度が環境温度まで低下している場合と比較して、その移行期間の終了間近に節電モードが解除された場合における動作可能状態への復帰を早めることができる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限定されない。
上述の説明では、平均印字間隔は、電源オン以後の印字間隔の累積値を基準に算出したが、1日の間の印字間隔の累積値を基準としてもよいし、それ以上のスパン(1日、1ヶ月)の印字間隔の累積値を基準としてもよい。かかる場合は、累積時間格納領域40および累積回数格納領域41は、不揮発性のメモリに設けられていることが望ましい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
13 熱ローラ
15 定着ヒータ(熱ローラ温度調整手段)
22 環境温度センサ
30 制御部(節電モード移行制御手段、熱定着温度制御手段、熱ローラ温度保持制御手段、平均画像形成動作間隔算出手段、温度低下レート算出手段、熱ローラ温度低下制御手段)
P 用紙(記録材)
Claims (1)
- トナーを記録材に熱定着させるための熱ローラと、
上記熱ローラの温度を調整するための熱ローラ温度調整手段と、
画像形成動作が予め定める移行期間の間行われていないことを条件の1つとして、上記熱ローラの温度が環境温度とほぼ等しくなる節電モードへと移行する節電モード移行制御手段と、
上記熱ローラによる熱定着の際に、上記熱ローラの温度が所定の定着温度となるように、上記熱ローラ温度調整手段を制御する熱定着温度制御手段と、
画像形成動作の間隔の平均を検出する平均画像形成動作間隔検出手段と、
上記熱定着後温度制御手段による制御の後、上記平均画像形成動作間隔算出手段により検出された平均の画像形成動作間隔が経過するまで、上記熱ローラが上記定着温度よりも低い待機温度となるように、上記熱ローラ温度調整手段を制御する熱ローラ温度保持制御手段と、
環境温度を検出するための環境温度センサと、
上記待機温度と上記環境温度センサによって検出された環境温度との温度差を、上記移行期間から上記平均画像形成動作間隔を減じた時間で除した値を、温度低下レートとして算出する温度低下レート算出手段と、
上記平均の画像形成動作間隔の経過後には、上記温度低下レート算出手段によって算出された温度低下レートで上記熱ローラの温度が下がるように、上記熱ローラ温度調整手段を制御する熱ローラ温度低下制御手段と
を含むことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2007005258A JP4994046B2 (ja) | 2007-01-13 | 2007-01-13 | 画像形成装置 |
Publications (2)
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JP4994046B2 true JP4994046B2 (ja) | 2012-08-08 |
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Family Applications (1)
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