JP4992816B2 - 電子機器用筐体の製造方法 - Google Patents
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板状の基板と、
扁平な断面形状を有する繊維状物が分散した熱可塑性樹脂製の部品とが一体成形されてなることを特徴とする。
板状の基板と、熱可塑性樹脂製の部品とが一体成形されてなる電子機器用筐体の製造方法であって、
上記基板を金型内に配置する基板配置ステップと、
上記金型内に、扁平な断面形状を有する繊維状物が分散した、溶融状態の熱可塑性樹脂を注入する樹脂注入ステップとを有することを特徴とする。
「上記繊維状物が、扁平な断面形状を有するガラス繊維である」という応用形態は好適である。
「上記熱可塑性樹脂が、ポリカーボネイトを主成分とする熱可塑性樹脂である」という応用形態も好適である。
「上記板状の基板が、マグネシウムを主成分とする基板である」という応用形態も好適である。
「上記熱可塑性樹脂が、ポリアミドを主成分とする熱可塑性樹脂である」という応用形態も好適である。
本実施形態は、繊維強化樹脂を構成する熱可塑性樹脂としてポリカーボネイトを主成分とする熱可塑性樹脂が使われた形態であるが、基本形態について説明した電子機器用筐体は、この形態に限るものではなく、上記の応用形態に示したように、繊維強化樹脂を構成する熱可塑性樹脂としてポリアミドを主成分とする熱可塑性樹脂が使われた別形態であっても良い。
「上記繊維状物が、扁平な断面形状を有するガラス繊維である」という応用形態や、
「上記熱可塑性樹脂が、ポリアミドを主成分とする熱可塑性樹脂である」という応用形態や、
「上記熱可塑性樹脂が、ポリカーボネイトを主成分とする熱可塑性樹脂である」という応用形態や、
「上記板状の基板が、マグネシウムを主成分とする基板である」という応用形態は、上述の電子機器用筐体の基本形態に対して上述の電子機器用筐体の各応用形態が好適であるのと同様に好適である。
「上記基板の、上記部品との接触部分の少なくとも一部に接着剤を塗布する接着剤塗布ステップと、
上記金型内の、少なくとも、上記基板の、接着剤が塗布された領域の裏面が接する領域に、その金型の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する断熱材を配置する断熱材配置ステップとを有し、
上記基板配置ステップが、上記断熱材が配置された金型内に、上記接着剤塗布ステップにより接着剤が塗布された基板を配置するステップである」という応用形態は好適である。
「上記断熱材が、セラミックスからなる」という応用形態はさらに好適である。
「上記断熱材が、炭素繊維と熱硬化性樹脂とからなる」という応用形態はさらに好適である。
(第1実施例)
第1実施例として、次の構成部品を用いて電子機器用筐体を構成した。まず、底板として、縦横寸法が200mm×150mmで厚みがt=0.5mmのマグネシウム合金AZ31B製の平板を用いた。また、側壁およびボス用の繊維強化樹脂として、ポリカーボネイトS2000R(三菱エンジニアリングプラスチックス製)に、断面形状における長軸の長さが短軸の長さの4倍となっている扁平形状のガラス繊維(CSG 3PA−820:日東紡製)を重量%で10%添加したものを用いた。
(第2実施例)
第2実施例として、扁平形状のガラス繊維の添加量が、重量%で20%である他は、上記の第1実施例と同じ条件下で、インモールド成形を行い電子機器用筐体を作成した。
第1比較例では、インモールド成形に用いる繊維強化樹脂が、上記のポリカーボネイトS2000R(三菱エンジニアリングプラスチックス製)に、断面形状が円形となっている円形状のガラス繊維(CS 3PE−455:日東紡製)を重量%で10%添加したものである他は、上記の第1実施例と同じ条件下で、インモールド成形を行い電子機器用筐体を作成した。
第2比較例では、円形状のガラス繊維の添加量が、重量%で20%である他は、上記の第1比較例と同じ条件下で、インモールド成形を行い電子機器用筐体を作成した。
(第3実施例)
第3実施例として、インモールド成形に用いる繊維強化樹脂が、ポリアミドに、上記の扁平形状のガラス繊維を重量%で40%添加したものである他は、上記の第1実施例と同じ条件下で、インモールド成形を行い電子機器用筐体を作成した。
(第3比較例)
第3比較例として、インモールド成形に用いる繊維強化樹脂が、ポリアミドに、上記の円形状のガラス繊維を重量%で50%添加したものである他は、上記の第1実施例と同じ条件下で、インモールド成形を行い電子機器用筐体を作成した。
(第4実施例)
第4実施例として、インモールド成形を、上記の図6および図7に示すように、セラミックス製の断熱材としてアルミナ製の断熱材を用いて行う他は、扁平形状のガラス繊維の添加量が20%であるという上記の第2実施例と同じ条件で、インモールド成形を行い電子機器用筐体を作成した。
(第5実施例)
第5実施例として、断熱材として、炭素繊維で編まれた布に熱硬化性樹脂を含浸させるとともに、その布を熱硬化性樹脂に封入させたタイプのCFRP製の断熱材を用いて行う他は、上記の第4実施例と同じ条件で、インモールド成形を行い電子機器用筐体を作成した。
板状の基板と、
扁平な断面形状を有する繊維状物が分散した熱可塑性樹脂製の部品とが一体成形されてなることを特徴とする電子機器用筐体。
前記繊維状物が、扁平な断面形状を有するガラス繊維であることを特徴とする付記1記載の電子機器用筐体。
前記熱可塑性樹脂が、ポリアミドを主成分とする熱可塑性樹脂であることを特徴とする付記1又は2記載の電子機器用筐体。
前記熱可塑性樹脂が、ポリカーボネイトを主成分とする熱可塑性樹脂であることを特徴とする付記1又は2記載の電子機器用筐体。
前記板状の基板が、マグネシウムを主成分とする基板であることを特徴とする付記1から4のうちいずれか1項記載の電子機器用筐体。
板状の基板と、熱可塑性樹脂製の部品とが一体成形されてなる電子機器用筐体の製造方法であって、
前記基板を金型内に配置する基板配置ステップと、
前記金型内に、扁平な断面形状を有する繊維状物が分散した、溶融状態の熱可塑性樹脂を注入する樹脂注入ステップとを有することを特徴とする電子機器用筐体の製造方法。
前記基板の、前記部品との接触部分の少なくとも一部に接着剤を塗布する接着剤塗布ステップと、
前記金型内の、少なくとも、前記基板の、接着剤が塗布された領域の裏面が接する領域に、該金型の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する断熱材を配置する断熱材配置ステップとを有し、
前記基板配置ステップが、前記断熱材が配置された金型内に、前記接着剤塗布ステップにより接着剤が塗布された基板を配置するステップであることを特徴とする付記6記載の電子機器用筐体の製造方法。
前記繊維状物が、扁平な断面形状を有するガラス繊維であることを特徴とする付記6または7記載の電子機器用筐体の製造方法。
前記熱可塑性樹脂が、ポリアミドまたはポリカーボネイトを主成分とする熱可塑性樹脂であることを特徴とする付記6から8のうちいずれか1項記載の電子機器用筐体の製造方法。
101,101’ 底板
101a 化成皮膜
101b’ 台形溝
101c’ 貫通孔
102,102’,210 側壁
102a,211 ガラス繊維
102a’ 台形突起
103,103’ ボス
103a’ 突起
103b’ 平坦部
104 接着剤
501 マスク
501a 窓
502 注入機
510,510’ 金型
511,511’ 収納部
511a’ 窪み
512 蓋部
512a 樹脂通過孔
512_1 第1部分
512_2 第2部分
513 断熱材
530 射出成形機
Claims (5)
- 板状の基板と、熱可塑性樹脂製の部品とが一体成形されてなる電子機器用筐体の製造方法であって、
前記基板の、前記部品との接触部分の少なくとも一部に接着剤を塗布する接着剤塗布ステップと、
前記金型内の、少なくとも、前記基板の、接着剤が塗布された領域の裏面が接する領域に、該金型の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する断熱材を配置する断熱材配置ステップと、
前記断熱材が配置された金型内に、前記接着剤塗布ステップにより接着剤が塗布された基板を配置する基板配置ステップと、
前記金型内に、扁平な断面形状を有する繊維状物が分散した、溶融状態の熱可塑性樹脂を注入する樹脂注入ステップとを有することを特徴とする電子機器用筐体の製造方法。 - 前記繊維状物が、扁平な断面形状を有するガラス繊維であることを特徴とする請求項1記載の電子機器用筐体の製造方法。
- 前記熱可塑性樹脂が、ポリアミドまたはポリカーボネイトを主成分とする熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器用筐体の製造方法。
- 前記断熱材が、セラミックスからなることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の電子機器用筐体の製造方法。
- 前記断熱材が、炭素繊維と熱硬化性樹脂とからなることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の電子機器用筐体の製造方法。
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