JP5071214B2 - 電子機器筐体および電子機器筐体の製造方法 - Google Patents
電子機器筐体および電子機器筐体の製造方法 Download PDFInfo
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板状の第1部品と、
上記第1部品に接し、かつ一部が接着空隙を空けてその第1部品に対向した金属製の第2部品と、
上記接着空隙にインサート成形され上記第1部品と上記第2部品を互いに接着した接着性樹脂とを備えたことを特徴とする電子機器筐体。
「上記第1部品は、炭素繊維とガラス繊維とアラミド繊維とを含む複数種類の繊維のうちのいずれかの繊維で編まれた布に、エポキシ樹脂とフェノール樹脂とを含む複数種類の樹脂のうちいずれかの樹脂を含浸させるとともに、その布をその樹脂に封入させたタイプのFRPが成形されたものである」という形態は好ましい形態である。
「上記第1部品は、マグネシウム合金とアルミニウム合金とチタン合金とを含む複数種類の合金のうちいずれかの合金の圧延板」という形態も好ましい形態である。
「上記第2部品は、アルミニウム合金又はマグネシウム合金が鋳造により成形されたものである」という形態も好ましい。
「上記接着性樹脂が、ポリアミド樹脂とエポキシ樹脂とフェノール樹脂とのうちいずれかの樹脂からなるものである」であっても良い。
「上記第1部品および上記第2部品のうちの少なくとも一方の部品に、又は双方の部品が共同して、上記接着空隙に繋がる、上記接着性樹脂をその接着空隙に注入するための孔が形成されている」という形態は好ましい形態である。
金型内に、板状の第1部品と、その第1部品に接し、かつ一部が接着空隙を空けてその第1部品に対向した金属製の第2部品とを配置する配置工程と、
上記接着空隙に、硬化後に上記第1部品と上記第2部品を互いに接着する接着力を発現する、溶融状態の接着性樹脂を注入する注入工程とを有することを特徴とする。
「上記配置工程の前段に、上記第1部品および上記第2部品のうちの少なくとも一方の部品の、他方の部品に面して配置される側の面に接着剤層を形成する接着剤層形成工程を有する」という形態は好ましい形態である。
尚、上記では、本発明にいう第1部品の一例として、炭素繊維で編まれた布にエポキシ樹脂を含浸させるとともに、その布をエポキシ樹脂に封入させたタイプのCFRPからなる底板100と、マグネシウム合金の圧延板からなる別形態の底板とを例示したが、本発明はこれらに限るものではない。本発明にいう第1部品は、ガラス繊維やアラミド繊維等の繊維で編まれた布に、エポキシ樹脂やフェノール樹脂等の樹脂を含浸させるとともに、その布をその樹脂に封止させたタイプのFRPであっても良く、あるいは、アルミニウム合金の圧延板やチタン合金の圧延板であっても良い。
(実施例1)
実施例1として、次の構成部品を用いて電子機器筐体を構成した。まず、底板として、縦横寸法が200mm×150mmで厚みがt=0.5mmのマグネシウム合金AZ31B製の平板を用いた。また、側壁として、縦横寸法が200mm×150mmで、厚みがt=0.8mmの、チクソモールド成形によるマグネシウム合金AZ91Dの鋳造品を用いた。さらに、接着性樹脂として、ポリアミド樹脂の一製品であるノバミッド1013G(三菱エンジニアリングプラスチックスの登録商標)を用いた。
上記の実施例1に対する比較例として、次の電子機器筐体を作成した。
また、上記の実施例1に対する別の比較例として、次の電子機器筐体を作成した。
(実施例2)
実施例2として、次の構成部品を用いて電子機器筐体を構成した。まず、底板として、実施例1の底板と形状が同じで、炭素繊維で編まれた布にエポキシ樹脂を含浸させるとともに、その布をエポキシ樹脂に封入させたタイプのCFRP製の平板を用いた。また、側壁として、実施例1の側壁と同等な側壁を用いた。さらに、接着性樹脂となる樹脂として、実施例1の接着性樹脂をなす樹脂と同じ樹脂を用いた。
板状の第1部品と、
前記第1部品に接し、かつ一部が接着空隙を空けて該第1部品に対向した金属製の第2部品と、
前記接着空隙にインサート成形され前記第1部品と前記第2部品を互いに接着した接着性樹脂とを備えたことを特徴とする電子機器筐体。
前記第1部品は、炭素繊維とガラス繊維とアラミド繊維とを含む複数種類の繊維のうちのいずれかの繊維で編まれた布に、エポキシ樹脂とフェノール樹脂とを含む複数種類の樹脂のうちいずれかの樹脂を含浸させるとともに、該布を該樹脂に封入させたタイプのFRPが成形されたものであることを特徴とする付記1記載の電子機器筐体。
前記第1部品は、マグネシウム合金とアルミニウム合金とチタン合金とを含む複数種類の合金のうちいずれかの合金の圧延板であることを特徴とする付記1記載の電子機器筐体。
前記第2部品は、アルミニウム合金又はマグネシウム合金が鋳造により成形されたものであることを特徴とする付記1から3のうちいずれか1項記載の電子機器筐体。
前記第1部品および前記第2部品のうちの少なくとも一方の部品に、又は双方の部品が共同して、前記接着空隙に繋がる、前記接着性樹脂を該接着空隙に注入するための孔が形成されていることを特徴とする付記1から4のうちいずれか1項記載の記載の電子機器筐体。
金型内に、板状の第1部品と、該第1部品に接し、かつ一部が接着空隙を空けて該第1部品に対向した金属製の第2部品とを配置する配置工程と、
前記接着空隙に、硬化後に前記第1部品と前記第2部品を互いに接着する接着力を発現する、溶融状態の接着性樹脂を注入する注入工程とを有することを特徴とする電子機器筐体の製造方法。
前記配置工程の前段に、前記第1部品および前記第2部品のうちの少なくとも一方の部品の、他方の部品に面して配置される側の面に接着剤層を形成する接着剤層形成工程を有することを特徴とする付記6記載の電子機器筐体の製造方法。
101 底板
102 側壁
102a ボス
102b 接着空隙
103 接着性樹脂
104 クロロプレンゴム接着剤
200 金型
201 収納部
202 蓋部
202a 樹脂通過孔
202a_1 注ぎ口
202a_2 吹出し口
Claims (6)
- 当該電子機器筐体の底板をなす板状の第1部品と、
前記第1部品に接し、かつ一部が接着空隙を空けて該第1部品に対向した、当該電子機器筐体の側壁をなす金属製の第2部品と、
前記接着空隙にインサート成形され前記第1部品と前記第2部品を互いに接着した接着性樹脂とを備えた電子機器筐体であって、
前記第1部品と前記第2部品とのそれぞれの少なくとも各一部が当該電子機器筐体の外面に露出し、かつ、該第1部品の該外面に露出する部分が、該第2部品の該外面に露出する部分よりも広いことを特徴とする電子機器筐体。 - 前記第1部品は、炭素繊維とガラス繊維とアラミド繊維とを含む複数種類の繊維のうちのいずれかの繊維で編まれた布に、エポキシ樹脂とフェノール樹脂とを含む複数種類の樹脂のうちいずれかの樹脂を含浸させるとともに、該布を該樹脂に封入させたタイプのFRPが成形されたものであることを特徴とする請求項1記載の電子機器筐体。
- 前記第2部品は、アルミニウム合金又はマグネシウム合金が鋳造により成形されたものであることを特徴とする請求項1又は2項記載の電子機器筐体。
- 前記第1部品および前記第2部品のうちの少なくとも一方の部品に、又は双方の部品が共同して、前記接着空隙に繋がる、前記接着性樹脂を該接着空隙に注入するための孔が形成されていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の電子機器筐体。
- 前記第2部品が、前記第1部品と交わる方向に広がったものであることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の電子機器筐体。
- 金型内に、当該電子機器筐体の底板をなす板状の第1部品と、該第1部品に接し、かつ一部が接着空隙を空けて該第1部品に対向した、当該電子機器筐体の側壁をなす金属製の第2部品とを配置する配置工程と、
前記接着空隙に、硬化後に前記第1部品と前記第2部品を互いに接着する接着力を発現する、溶融状態の接着性樹脂を注入する注入工程とを有する電子機器筐体の製造方法であって、
前記配置工程は、前記第1部品と前記第2部品とのそれぞれの少なくとも各一部が前記電子機器筐体の外面に露出し、かつ、該第1部品の該外面に露出する部分が、該第2部品の該外面に露出する部分よりも広くなる位置に該第1部品と該第2部品とを配置する工程であることを特徴とする電子機器筐体の製造方法。
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