JP4992383B2 - 塗布装置及びダイヘッド洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光学用フィルムやLCD基板等のフィルム基材やガラス基材に塗液を所定の厚さに塗布するスロットダイコート方式の塗布機構及びスロットダイコート用のダイヘッドを洗浄する洗浄液を少量に抑えつつ、短時間でダイヘッドを洗浄する機構を備えた塗布装置及びそのダイヘッド洗浄方法に関する。
フィルム基材やガラス基材に塗液を塗布する方法には、グラビアコート方式、ロールコート方式、スピンコート方式、スロットダイコート方式などが目的に応じ利用されている。特にスロットダイコート方式は、高速で塗布を行っても均一な膜を得ることができること、無駄となる塗液の量を抑えることができること、塗液を大気にさらすことなく成膜可能なクローズド系であることなど、多くの利点を有している。また、クローズド系の利点は、外部からの塗液への異物の混入を回避でき、かつ溶媒の蒸発を回避できることである。
このようにスロットダイコート方式は多くの利点を有するものの、スロットダイコート用のダイヘッドはスリットやマニホールドを有するため、これらの内部に異物が存在すると、この異物によって塗布膜に欠陥が発生するおそれがあり、ダイヘッド内部の管理には細心の注意が必要にある。また、異物を除去するために塗液に対してフィルタリングを実施しても、塗液中の含有物の比重差によりマニホールド内に堆積物が発生し、これが異物となることがある。このため、ダイヘッド内部を定期的に洗浄する必要がある。また、塗液の切り換えを行う際にも洗浄が必要になる。
ダイヘッドの洗浄には、ダイヘッドを分解して洗浄することが最も確実な方法である反面、その分解、組立て、アライメント調整に多くの時間と労力を要し、生産性を考慮するとダイヘッドの分解洗浄方式は好ましくない。
そこで、従来においては、ダイヘッドの内部に洗浄液を送り込み、これにより、ダイヘッドの内部を少量の洗浄液で短時間のうちに洗浄する方法が提案されている。この洗浄方法は、洗浄液のタンク及びポンプをダイヘッドに接続し、洗浄液をポンプにより循環させることでダイヘッド内部を洗浄するものである(例えば特許文献1,2参照)。また、ダイヘッド内部を効率的に洗浄するために、洗浄液の送給条件を規定した方法もある(例えば特許文献3,4参照)。
特開2000−33313号公報 特開2004−344696号公報 特開2003−112094号公報 特開2004−74037号公報
しかしながら、ダイヘッド内部、特に、マニホールド内に発生した異物がその内壁面に強く付着している場合には、特許文献3または特許文献4に開示された洗浄液の送給条件では、上記異物の除去は困難になり多量の洗浄液が必要になる。また、洗浄液を循環させる特許文献1または特許文献2に開示された方法では、洗浄液の量が大幅に増加することはないものの、洗浄時間が長くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記のような従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、マニホールドの壁面に強く異物が付着していても、これを簡便に除去できるとともにダイヘッド内部を短時間かつ少量の洗浄液で十分な洗浄を可能にした塗布装置及びそのダイヘッド洗浄方法を提供するところにある。
前記目的を達成するために本発明の塗布装置は、塗液を貯溜するマニホールド及び該マニホールドに連通され前記塗液が吐出される吐出スリットを有するダイヘッドと、前記マニホールドに塗液を供給し該マニホールドから前記吐出スリットを通して吐出される塗液を基材に塗布する塗液供給手段と、前記塗液供給手段から前記マニホールドへの塗液の供給を停止した状態で、前記マニホールドに洗浄液を供給して該マニホールド内に乱流を発生させることにより前記マニホールド内及び前記吐出スリット内を洗浄する洗浄手段を備え、前記洗浄手段は、前記マニホールドに洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、前記洗浄液供給手段から前記マニホールドに供給される洗浄液の流量を測定する流量計と、前記流量計により測定された測定値に基づいて前記マニホールドへの洗浄液の流量が1000cc/min以上となるように前記洗浄液供給手段を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、請求項1に記載の塗布装置ダイヘッド洗浄方法であって、前記洗浄液供給手段から前記マニホールドに供給される洗浄液の流量を流量計により測定し、前記測定値に基づいて前記マニホールドへの洗浄液の流量が1000cc/min以上となるように前記洗浄液供給手段を前記制御部より制御し、前記洗浄液供給手段により前記マニホールドに洗浄液を供給して該マニホールド内に乱流を発生させることにより前記マニホールド内及び前記吐出スリット内を洗浄することを特徴とする。
本発明の塗布装置及びそのダイヘッド洗浄方法によれば、レイノルズ数が2000以上となる流量の洗浄液をマニホールドに供給して、マニホールド内に乱流を発生させるようにしたので、マニホールドの内面に強く付着した異物は、洗浄液の乱流により瞬時に剥がし取られるとともに、乱流拡散により洗浄液の主流に乗ってダイヘッド外へと排出される。そして、マニホールド内は洗浄手段から送られてくる汚染されてない洗浄液に効率的に置換されるため、短時間かつ少量の洗浄液で十分な洗浄効果が得られる。
以下、本発明にかかる塗布装置及びそのダイヘッド洗浄方法の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明にかかる塗布装置及びそのダイヘッド洗浄方法は、以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明のダイヘッド洗浄方法を用いた塗布装置の実施の形態を示す概略構成図、図2は本実施の形態1におけるダイヘッドの縦断側面図、図3は本実施の形態1におけるダイヘッドコート部の概略構成図である。
ダイヘッドコート方式の塗布装置は、図1に示すように、ダイヘッド10と、このダイヘッド10に接続された塗液供給装置(特許請求の範囲に記載した塗液供給手段に相当する)20及び洗浄装置(特許請求の範囲に記載した洗浄手段に相当する)30とを備えている。
ダイヘッド10は、図1及び図2に示すように、先端部101aを有する所定長さ(図3に示す基材2の幅に対応した長さ)のヘッド本体101と、このヘッド本体101内にヘッド本体101の長手方向に沿って形成された塗液貯溜用のマニホールド102と、ヘッド本体101内にマニホールド102から先端部101aに向けて貫通状態に形成され、先端部101aから外方に吐出する吐出スリット103とを有している。また、ヘッド本体101の長手方向の一端部には、マニホールド102の一端に連通する塗液の注入と洗浄液の注入を兼ねた注入口104が設けられ、この注入口104には切換弁41を介して塗液供給装置20及び洗浄装置30が接続されている。さらに、ヘッド本体101の長手方向の他端部には、マニホールド102の他端に連通する洗浄液排出口105が設けられ、この洗浄液排出口105には、ダイヘッド10の洗浄時にのみ開かれる開閉弁42が接続されている。また、吐出スリット103から排出される洗浄液を捕集するための液受け43がヘッド本体101の先端部101aに対向して配置される。
塗液供給装置20は、図1及び図3に示すように、塗液をマニホールド102内に切換弁41及び注入口104を通して供給し、この塗液をマニホールド102から吐出スリット103を通して吐出することにより、支持ロール1に巻き掛けられて走行する基材2に塗液を塗布するものであり、塗液タンク201と、この塗液タンク201の塗液をマニホールド102に圧送する塗液供給ポンプ202と、マニホールド102への塗液の流量を測定する流量計203と、マニホールド102に供給される塗液中の異物を除去するフィルタ204とから構成されている。
洗浄装置30は、塗液供給装置20からマニホールド102への塗液の供給を停止した状態で、マニホールド102に洗浄液を所定の流量で供給してマニホールド102内に乱流を発生させ、この乱流によりマニホールド102内及び吐出スリット103内を洗浄するものであり、洗浄液タンク301と、この洗浄液タンク301の洗浄液をマニホールド102に圧送する洗浄液供給ポンプ302と、マニホールド102への洗浄液の流量を測定する流量計303と、この流量計303により測定された測定値に基づいてマニホールドへの洗浄液の流量が1000cc/min以上となるように洗浄液供給ポンプ302を制御する制御部304とから構成されている。
また、洗浄液供給ポンプ302は、マニホールド102内及び吐出スリット103内が洗浄された後にマニホールド102内に空気または窒素等の不活性ガスなどの乾燥気体を送り込んでマニホールド102内及び吐出スリット103内を乾燥する乾燥気体供給機能を備えている。このために、洗浄液タンク301と洗浄液供給ポンプ302との配管経路に切換弁305を設け、この切換弁305により洗浄液供給ポンプ302の吸入側を洗浄液タンク301または乾燥気体供給系(特許請求の範囲に記載した乾燥気体供給手段に相当する)に切り換える構成になっている。
次に、本実施の形態1における塗布装置の動作について説明する。
基材2への塗液の塗布に際しては、図3に示すように、液受け43を取り除いた状態でダイヘッド10の先端部101aを支持ロール1に巻き掛けられて基材2に対向配置し、さらに、ダイヘッド10に塗液が供給できるように切換弁41を塗液供給装置20側に切り換え、かつ開閉弁42を閉状態に保持する。この開閉弁41の切り換え操作及び開閉弁42の開閉操作は手動または自動で行うようにしてもよい。
かかる状態で、塗液供給ポンプ202が起動されると、塗液タンク201の塗液は塗液供給ポンプ202により、流量計203、フィルタ204及び切換弁41を通して注入口104からマニホールド102内に送給される。これに伴い、マニホールド102に送給された塗液は吐出スリット103から吐出されるとともに、支持ロール1に巻き掛けられて走行する基材2の表面に塗布され、塗膜が形成される。
次に、ダイヘッド10を洗浄する場合について説明する。
この場合は、図3に示すように、液受け43をダイヘッド10の先端部101aに対向配置し、さらに、ダイヘッド10に洗浄液が供給できるように切換弁41を洗浄装置30側に切り換え、かつ開閉弁42を開状態に保持する。また、切換弁305を洗浄液タンク301側に切り換え接続しておく。
かかる状態で、洗浄液供給ポンプ302が起動されると、洗浄液タンク301の洗浄液は洗浄液供給ポンプ302により、切換弁305、流量計303及び切換弁41を通して注入口104からマニホールド102内に圧送されるとともに、排出口105から開閉弁42を通して、図示省略の廃液タンクに排出される。また、マニホールド102内に流入した洗浄液の一部は吐出スリット103を通して液受け43内に排出される。
ここで、マニホールド102内に圧送される洗浄液の流量は流量計303により測定され、その測定値は制御部304に入力される。制御部304では、測定値に基づいてマニホールド102への洗浄液の流量が1000cc/min以上となるように洗浄液供給ポンプ302を制御する。これにより、マニホールド102内にレイノルズ数が2000以上となる乱流を発生させる。
このようにレイノルズ数が2000以上となる乱流をマニホールド102内に生じさせることにより、少量の洗浄液で短時間にマニホールド102及び吐出スリット103の内部を洗浄できることが判明した。
マニホールド102内の流動状態はレイノルズ数Reで判別することができ、一般的に次式で算定できる。
Figure 0004992383
ただし、ρは洗浄液の密度[kg/m]、Qは流量[m/s]、ηは洗浄液の粘性[Pa・s]、wは図2に示すマニホールド102の断面周囲長[m]である。レイノルズ数が2000を超えると、流れ場は乱流へと移行することが知られており、レイノルズ数が2000を超える条件で洗浄液をマニホールド102内に流入すると、マニホールド102内に乱流が発生し、この乱流を利用してマニホールド内の洗浄が可能になる。したがって、レイノルズ数を洗浄条件のパラメータとして利用できる。
洗浄条件のパラメータであるレイノルズ数を管理するため、洗浄液の流量を流量計303で監視することが好ましい。測定された流量情報を基に、制御部304で洗浄液供給ポンプ302を制御することにより、マニホールド102内の洗浄に適した流動状態を成立させることができる。
また、本実施の形態1におけるマニホールド102の断面周囲長wは0.001m以上0.2m以下とする必要がある。これは、マニホールド102に流入される洗浄液の流量には限りがあり、マニホールド102の断面周囲長wが大きくなると乱流の成立が困難となる。マニホールド102の断面周囲長wが0.2mを超えるような場合は、レイノルズ数が2000を超えるような乱流の発生が困難となる。
また、本実施の形態1においては、レイノルズ数が2000以上の乱流による洗浄を少量の洗浄液で行うためには、マニホールド102の断面周囲長wは小さい方が好ましいが、マニホールド102の断面周囲長wが0.001[m]を下回るような場合には、マニホールド102が液溜まりとしての機能を有することができなくなってしまう。具体的には塗布の際にスリット幅方向での塗液の吐出量にバラツキが発生することになる。
マニホールド102内に洗浄液を圧送する場合、吐出スリット103の尖端開口を閉鎖し、全ての洗浄液がマニホールド102内を通過し、排出口105からダイヘッド10外へ排出されるような系でもダイヘッド10の洗浄は可能であるが、吐出スリット103の尖端開口を閉鎖せずに吐出スリット103にも洗浄液が行き渡るようにすることが好ましい。吐出スリット103に洗浄液を分配すると、マニホールド102内だけでなく吐出スリット103内も同時に洗浄されるからである。吐出スリット103に洗浄液が分配されると、マニホールド102内の流量が低下してしまうが、マニホールド102内の乱流が層流へと移行してしまうほどの流量低下は発生しないため、問題とはならない。
上述のように吐出スリット103に洗浄液を分配させる方式では、吐出スリット103から汚染された洗浄液が噴出し、塗布装置の周辺を汚染してしまう。そこで、これを防ぐために吐出スリット103の尖端付近に噴出液を回収するための液受け43を配置する。これにより、吐出スリット103から噴出される洗浄液の飛散を防止できる。
また、本実施の形態1では、洗浄液の供給方法として、ポンプ302を利用する場合、ダイアフラムポンプのように脈動の大きなポンプが有用である。脈動の大きなポンプは、流量に変動があるため、瞬間的なレイノルズ数は平均的なレイノルズ数に比べ大きくなり、乱流の程度が高まり洗浄効果を向上できる。このように流量の変動自体が流れを乱す効果があり、乱流の程度が高まり洗浄効果を向上できる。
また、本実施の形態1では、洗浄液によりマニホールド102及び吐出スリット103内を洗浄した後、切換弁305を乾燥気体供給系に切り換え接続する。この状態で洗浄液供給ポンプ302を駆動することにより、空気または窒素等の不活性ガスなどの乾燥気体が注入口104からマニホールド102内に流入され、排出口105及び吐出スリット103を通してダイヘッド10外へ排出される。これにより、マニホールド102及び吐出スリット103内に残留する洗浄液をダイヘッド10外へ排出するとともにマニホールド102内及び吐出スリット103内を乾燥することができる。
なお、空気を送り込む場合、洗浄液のポンプ302をそのまま利用することも可能である。また、ダイアフラムポンプで洗浄液を供給する場合、そのまま空気を送るだけでも十分な内部乾燥を行うことができる。また洗浄液供給ポンプ302をそのまま利用する場合は、洗浄用設備をより簡略化することができる利点がある。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
全長が0.5m、断面周囲長が0.042mのマニホールド102を有するダイヘッド10に、粒子分散系の塗液を8時間送給し、マニホールド102の内壁面に対して付着性の強い異物をマニホールド102の全内壁面に発生させた。その後、ダイアフラムポンプを用い、メチルエチルケトンを1.3×10−4/sの流量で、ダイヘッド10に送給した。ダイヘッド10の注入口104から流入した洗浄液の90%以上が排出口105から排出され、残りの洗浄液が吐出スリット103の尖端から排出された。この時のレイノルズ数を算出すると、約10000であり乱流が成立している。また、送給された洗浄液の送給量は2000ccであった。洗浄液の送給終了後もダイアフラムポンプで空気を供給し、ダイヘッド内の洗浄液の排出及び乾燥を行った。
<評価>
ダイヘッド10を分解し、ダイヘッド10内部に残された異物の状況を確認した。マニホールド102の壁面に付着した異物は全て除去されていた。しかし、ダイヘッド10内はその排出口105から0.1mの付近までは清浄な溶剤に置換されきらなかったため、僅かではあるが汚れが残っていた。吐出スリット103は十分洗浄されていた。洗浄液を送給している時間を洗浄時間と定義すると、15秒であった。
(実施例2)
実施例1と同様の条件で、洗浄液の送給量を4000ccに増やした。
<評価>
ダイヘッド10を分解し、ダイヘッド10内部の汚染状況を確認した。マニホールド102及び吐出スリット103内の汚れは一切確認されず、十分な洗浄状態が得られた。洗浄時間は30秒であった。
(比較例1)
実施例1と同様の条件で、メチルエチルケトンを1.3×10−5/sの流量で、ダイヘッド10に送給し洗浄を行った。この時のレイノルズ数は約1000であり、乱流は成立してない。また、この時の洗浄液の送給量は4000ccであった。
<評価>
ダイヘッド10を分解し、ダイヘッド10内部の汚染状況を確認した。ダイヘッド10内はその排出口105からダイヘッド10の中央部まで異物が付着していた。洗浄時間は300秒であった。
(比較例2)
比較例1と同様の条件で、洗浄液の送給量を8000ccに増やした。
<評価>
ダイヘッド10を分解し、ダイヘッド10内部の汚染状況を確認した。実施例1と同等の洗浄状態が得られた。洗浄時間は600秒であった。
(評価結果)
評価結果をまとめると、図4に示す通りになる。レイノルズ数が10000を超える乱流が成立する条件で洗浄液を送給すると、層流を利用し洗浄を行った時に比べ、少ない洗浄液量で行えるだけでなく、短時間で洗浄を実施できることが確認された。
本発明のダイヘッド洗浄方法を用いた塗布装置の実施の形態を示す概略構成図である。 本実施の形態1におけるダイヘッドの縦断側面図である。 本実施の形態1におけるダイヘッドコート部の概略構成図である。 本発明による洗浄方法の評価結果を示す図である。
符号の説明
10……ダイヘッド、101……ヘッド本体、102……マニホールド、103……吐出スリット、104……注入口、105……排出口、20……塗液供給装置、30……洗浄装置、41……切換弁、42……開閉弁、43……液受け、301……洗浄液タンク、302……洗浄液供給ポンプ、303……流量計、304……制御部。

Claims (10)

  1. 塗液を貯溜するマニホールド及び該マニホールドに連通され前記塗液が吐出される吐出スリットを有するダイヘッドと、
    前記マニホールドに塗液を供給し該マニホールドから前記吐出スリットを通して吐出される塗液を基材に塗布する塗液供給手段と、
    前記塗液供給手段から前記マニホールドへの塗液の供給を停止した状態で、前記マニホールドに洗浄液を供給して該マニホールド内に乱流を発生させることにより前記マニホールド内及び前記吐出スリット内を洗浄する洗浄手段を備え、
    前記洗浄手段は、前記マニホールドに洗浄液を供給する洗浄液供給手段と、前記洗浄液供給手段から前記マニホールドに供給される洗浄液の流量を測定する流量計と、前記流量計により測定された測定値に基づいて前記マニホールドへの洗浄液の流量が1000cc/min以上となるように前記洗浄液供給手段を制御する制御部とを備える、
    ことを特徴とする塗布装置。
  2. 前記吐出スリットは前記基材の幅に対応した長さを有し、前記マニホールドは前記ダイヘッド内で前記吐出スリットの長手方向に延在形成され、前記ダイヘッドに前記マニホールドの長手方向の一端に連通する洗浄液注入口が設けられ、前記ダイヘッドに前記マニホールドの長手方向の他端に連通する洗浄液排出口が設けられていることを特徴とする請求項1記載の塗布装置。
  3. 前記乱流を生じさせるレイノルズ数が2000以上となるように前記マニホールドの断面周囲長を0.001m以上0.2m以下の範囲に設定し、かつ前記マニホールドへの洗浄液の流量を1000cc/min以上に設定したことを特徴とする請求項1または2記載の塗布装置。
  4. 前記吐出スリットから排出される洗浄液を捕集する液受けを設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の塗布装置。
  5. 前記マニホールド内及び前記吐出スリット内が洗浄された後、前記マニホールド内に乾燥用気体を送り込んで前記マニホールド内及び前記吐出スリット内を乾燥する乾燥気体供給手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の塗布装置。
  6. 前記塗液供給手段と前記洗浄手段は切換弁を介して前記マニホールドに接続されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の塗布装置。
  7. 請求項1に記載の塗布装置のダイヘッド洗浄方法であって、
    前記洗浄液供給手段から前記マニホールドに供給される洗浄液の流量を流量計により測定し、前記測定値に基づいて前記マニホールドへの洗浄液の流量が1000cc/min以上となるように前記洗浄液供給手段を前記制御部より制御し、前記洗浄液供給手段により前記マニホールドに洗浄液を供給して該マニホールド内に乱流を発生させることにより前記マニホールド内及び前記吐出スリット内を洗浄する、
    ことを特徴とするダイヘッド洗浄方法。
  8. 前記吐出スリットは前記基材の幅に対応した長さ寸法を有し、前記マニホールドは前記ダイヘッド内で前記吐出スリットの長手方向に延在形成され、前記マニホールドの長手方向の一端は洗浄液注入口に連通され、前記マニホールドの長手方向の他端は洗浄液排出口に連通されていることを特徴とする請求項記載のダイヘッド洗浄方法。
  9. 前記乱流を生じさせるレイノルズ数が2000以上となるように前記マニホールドの断面周囲長を0.001m以上0.2m以下の範囲に設定し、かつ前記マニホールドへの洗浄液の流量を1000cc/min以上に設定したことを特徴とする請求項または記載のダイヘッド洗浄方法。
  10. 前記マニホールド内及び前記吐出スリット内が洗浄された後、前記マニホールド内に乾燥用気体を送り込んで前記マニホールド内及び前記吐出スリット内を乾燥することを特徴とする請求項7乃至9の何れか1項に記載のダイヘッド洗浄方法。
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