JP2000058502A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2000058502A
JP2000058502A JP10229200A JP22920098A JP2000058502A JP 2000058502 A JP2000058502 A JP 2000058502A JP 10229200 A JP10229200 A JP 10229200A JP 22920098 A JP22920098 A JP 22920098A JP 2000058502 A JP2000058502 A JP 2000058502A
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substrate
tank
pipe
liquid
processing liquid
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JP10229200A
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English (en)
Inventor
Satoshi Suzuki
聡 鈴木
Mitsuaki Yoshitani
光明 芳谷
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に処理液を吐出する吐出手段の詰まりを
抑える。 【解決手段】 エッチング処理ユニットは、チャンバー
1、スプレーパイプ10、タンク50、供給配管60、
ポンプ61、戻り配管70、バルブ71、及びフィルタ
ー62を備える。チャンバー1は基板Wを収容する。ス
プレーパイプ10はチャンバー1内に収容された基板W
に薬液を吐出する。タンク50は基板Wに吐出する薬液
を貯留する。供給配管60はタンク50とスプレーパイ
プ10とを結ぶ。ポンプ61はタンク50内の薬液をス
プレーパイプ10へと送る。戻り配管70は、薬液をス
プレーパイプ70からタンク50に戻すことのできる配
管であって、スプレーパイプ70に接続される。バルブ
71は戻り配管70に介装される。フィルター62は薬
液を濾過する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示器用ガラ
ス基板、カラーフィルタ用ガラス基板、フォトマスク用
基板、サーマルヘッド用セラミック基板、プリント基
板、半導体ウエハなどの基板に対して、ノズル等の吐出
手段から処理液を供給することによって基板処理を行う
基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような基板に対しては製造工程に
おいてさまざまな処理が施されるが、これらの処理の中
には処理液を基板に吹き付けることによって処理を行う
ものも多い。例えば、洗浄処理においてノズルから基板
に洗浄液をスプレーしたり、現像処理においてノズルか
ら霧状の液を基板表面に吐出したり、エッチング処理に
おいてノズルからエッチング処理用の薬液を基板に噴霧
したりすることが行われている。
【0003】図4に、処理液を基板に吐出することによ
り基板を処理する従来の装置を示す。ここでは、タンク
150に溜められた処理液が、供給配管160に設けら
れたポンプ161で吸い上げられ、フィルター162に
よって濾過されて、スプレーパイプ110のノズル11
0aからチャンバー101内に収容された基板Wに吐出
される。この処理液は、チャンバー101の底部に流れ
落ち、底部に設けられた廃液口から回収配管180を通
ってタンク150に戻る。ノズル110aは、図5に示
すように、スプレーパイプ110に設けられた取付用開
口部111(内面に雌ねじを有するもの)に対してシー
ルテープとともにねじ込まれるもので、先端に直径1m
m以下の小孔が開けられている。処理液の吐出の向きは
このノズル110aの先端の小孔によって調整されてお
り、各ノズル110aから基板に吐出される処理液は、
基板全体に概ね均一に供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、処理液は上記の
ような経路をたどって循環使用されているが、処理液中
にゴミが混入してノズル110aを詰まらせることがあ
る。これは、フィルター162の交換操作中に誤ってゴ
ミが供給配管160内に混入したり、ノズル110aの
取り替え時にちぎれたシールテープの一部がスプレーパ
イプ110内に混入したり、あるいはスプレーパイプ1
10の交換時に発生するゴミが配管内に混入したりする
ことに起因するものである。
【0005】このようなゴミがノズル110aの先端の
小孔を詰まらせると、複数のノズル110aのうち詰ま
った一部のノズル110aからは処理液が吐出されなく
なってしまう。そうすると、基板に均一に処理液が供給
されないようになり、基板処理にムラができる。例え
ば、エッチング処理用の薬液に混入したゴミがノズル1
10aに詰まると、複数本のスプレーパイプ110の複
数個のノズル110aから基板表面に向かって吹き付け
られる薬液の分布にムラを生じ、その結果、シャドウマ
スクなどのエッチング製品を所望通りの形状に形成する
ことができなくなる。
【0006】本発明の課題は、基板に処理液を吐出する
吐出手段の詰まりを抑えることのできる基板処理装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る基板処理
装置は、チャンバーと、吐出手段と、タンクと、供給配
管と、送液手段と、戻り配管と、バルブと、濾過手段と
を備えている。チャンバーは、基板を収容する。吐出手
段は、チャンバー内に収容された基板に処理液を吐出す
る。タンクは、基板に吐出する処理液を貯留する。供給
配管は、タンクと吐出手段とを結ぶ配管である。送液手
段は、タンク内の処理液を供給配管を通して吐出手段へ
と送る。戻り配管は、処理液を吐出手段からタンクに戻
すことのできる配管であって、吐出手段に接続されてい
る。バルブは、戻り配管に介装される。濾過手段は、処
理液を濾過する。
【0008】本装置では、タンクに溜められた処理液
が、供給配管に介装される送液手段によって供給配管か
ら吐出手段へと送られ、吐出手段から基板に吐出され
る。この処理液はタンクに戻され貯留される。このよう
にタンクと吐出手段との間を循環する処理液は、濾過手
段によって濾過される。また、戻り配管に介装されるバ
ルブを開けることにより、処理液を吐出手段から戻り配
管を通してタンクへと戻すことができる。
【0009】ここでは、何らかの原因で吐出手段を詰ま
らせるようなゴミが濾過手段と吐出手段との間に発生し
た場合に、バルブを開けることで処理液とともにゴミを
一旦タンクに戻して濾過手段によってゴミを濾過させる
ことができる。これにより、吐出手段が詰まって処理液
の基板への吐出に不具合が出ることが抑えられる。な
お、ゴミが混入した処理液をタンクに戻さずに廃棄する
ことも考えられるが、この場合にはタンクに処理液を大
量に補充する必要があるため、本装置に較べて処理液の
使用量が増えランニングコストが増大する。
【0010】請求項2に係る基板処理装置は、請求項1
に記載の装置であって、濾過手段は供給配管に介装され
る。本装置では、処理液の経路において吐出手段の直前
に位置する供給配管に濾過手段が配置されているため、
吐出手段から吐出される直前に処理液が濾過される。す
なわち、濾過手段から吐出手段までの経路が短く、吐出
手段に供給される処理液にゴミが混入する確率が低くな
る。
【0011】請求項3に係る基板処理装置は、請求項1
又は2に記載の装置であって、バルブの開度が調整され
ている。バルブは、タンクから送液手段によって吐出手
段へと送られる処理液の量よりも少ない所定の量だけ処
理液が戻り配管を通ってタンクに戻るように、開度が調
整されている。本装置では、吐出手段に供給された処理
液のうち一部が、基板に供給されずにタンクに戻される
ことになる。したがって、処理液中にゴミが混入した場
合にも、そのゴミの大半は、吐出手段を詰まらせるので
はなく、戻り配管からタンクへと戻されて濾過手段によ
って濾過される。このように、ここでは、処理液を吐出
手段から基板に吐出しながら、吐出手段がゴミによって
詰まらないように処理液を濾過させている。
【0012】また、本装置では、バルブを処理液の圧力
調整のための手段として兼用させることができる。この
ような装置においては、吐出手段から基板に吐出する処
理液の量や流速を所定値とするために送液手段により送
液される処理液の圧力を調整する必要があるが、この調
整をバルブの開度調整により行うことができる。このバ
ルブによって圧力調整を行うと、圧力調整弁を別に供給
配管に介装させる場合に較べて有利となる。すなわち、
供給配管に圧力調整弁を設けた場合は操作ミスによって
圧力調整弁が閉められると送液手段や供給配管に過負荷
がかかり送液手段や供給配管が損傷する恐れがあるが、
戻り配管に介装されているバルブであれば操作ミスによ
り閉められたとしても送液手段から送液された処理液は
吐出手段から吐出されるために送液手段や供給配管に過
負荷がかかりにくい。
【0013】請求項4に係る基板処理装置は、請求項1
又は2に記載の装置であって、基板の処理中にはバルブ
が閉められる。本装置では、基板の処理中にはバルブが
閉められているため、送液手段により送液された処理液
は全て吐出手段から基板に吐出される。したがって、送
液手段は、基板に吐出する必要がある処理液の量だけの
送液能力があればよい。
【0014】なお、濾過手段の交換後、吐出手段の取り
替え後、チャンバー内の清掃後等、供給配管や吐出手段
内にゴミが発生した恐れのある場合には、バルブを開け
た状態で、戻り配管を通して吐出手段とタンクとの間で
処理液の循環を行わせる。これにより、発生したゴミが
循環の途中で濾過手段によって濾過される。請求項5に
係る基板処理装置は、請求項1から4のいずれかに記載
の装置であって、回収配管をさらに備えている。また、
チャンバーは、回収部を有している。回収部は、基板に
吐出された処理液を回収する。回収配管は、回収部に回
収された処理液をタンクに戻す。戻り配管は、処理液を
吐出手段から回収部に流す。
【0015】本装置では、吐出手段から戻り配管を通っ
てタンクに戻される処理液は、直接タンクに戻されるの
ではなく、回収部に流され基板に吐出された処理液とと
もに回収配管からタンクへと戻される。ここでは、タン
クへの配管が1本となり、配管系統が簡潔なものとな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】[第1実施形態] <装置の全体構成>本発明の一実施形態であるエッチン
グ装置(基板処理装置)の一部を図1に示す。このエッ
チング装置は、液晶表示器用のガラスの基板W上に形成
された薄膜にエッチング処理を施す装置であって、図1
に示すエッチング処理ユニット、図示しない入口コンベ
アユニット,水洗処理ユニット,乾燥搬出ユニット、及
び各ユニットに配備される搬送ローラとから構成されて
いる。基板Wは、搬送ローラによって、入口コンベアユ
ニット、エッチング処理ユニット、乾燥搬出ユニットの
順に搬送される。
【0017】表面上に薄膜が形成された基板Wが基板処
理装置に運ばれてくると、基板Wは入口コンベアユニッ
トに搬入された後、搬送ローラによってエッチング処理
ユニットに移動する。エッチング処理ユニットでは、エ
ッチング処理用の薬液が基板Wに噴射され、基板表面上
の薄膜が所定の厚さだけ食刻される。このようにエッチ
ングされた基板Wは、次に水洗処理ユニットに送られ
て、基板Wに付着した薬液が洗い流される。そして、水
洗処理を終えた基板Wは、乾燥搬出ユニットでエアー吹
き付けによる乾燥処理が行われた後に搬出される。
【0018】<エッチング処理ユニットの構成>エッチ
ング処理ユニットは、図1に示すように、主として、チ
ャンバー1と、基板Wに薬液を噴射するための複数のス
プレーパイプ10とから構成されている。スプレーパイ
プ10に複数設けられたノズル10aからは、チャンバ
ー1内に配置されている図示しない搬送ローラに保持さ
れた基板Wに対して、薬液が噴射される。基板Wは、エ
ンドポイントセンサー(図示せず)によってエッチング
の終了が検出されるまで、前後に往復動しながら薬液の
噴射を受ける。ノズル10aは、一端面が塞がれた筒状
の部材であり、スプレーパイプ10に設けられた内面に
雌ねじを有する取付用の開口に対してねじ込まれてい
る。このノズル10aの前記一端面には直径約1mmの
小孔が開けられており、薬液はこの小孔から噴射される
(図5のノズル110aを参照)。
【0019】チャンバー1の下部は基板に噴射された薬
液を回収する回収部となっており、薬液は、チャンバー
1の底面1aに設けられた排出口からこれに接続されて
いる回収配管80を通ってタンク50に流下する。タン
ク50はチャンバー1の下方に配置されるもので、ここ
には所定量の薬液が貯留される。このタンク50には、
図示しないオーバーフロー配管、ドレン配管、薬液補充
配管が接続されている。また、タンク50は、供給配管
60によってスプレーパイプ10と接続されている。
【0020】供給配管60には、ポンプ(送液手段)6
1と、ポンプ61の下流側に位置するフィルター(濾過
手段)62とが設けられている。ポンプ61は、マグネ
ットポンプであり、タンク50からスプレーパイプ10
へと薬液を送り出す。フィルター62は、袋部が取り替
え可能な袋状フィルターである。フィルター62のフィ
ルター面は、例えば50#〜80#目に形成されてお
り、薬液中のゴミを濾過する。
【0021】スプレーパイプ10は、基板Wの上方及び
下方に、それぞれ複数本配備されており、各スプレーパ
イプ10に複数固定されているノズル10aから基板W
に対して薬液を噴射する。各スプレーパイプ10の一端
は、供給配管60に接続されている。そして、各スプレ
ーパイプ10の他端は、後述する戻り配管70に接続さ
れている。
【0022】戻り配管70は、スプレーパイプ10に接
続されており、スプレーパイプ10内にある薬液をタン
ク50へと戻すことのできる配管である。この戻り配管
70にはバルブ71が設けられており、このバルブ71
が開けられると、スプレーパイプ10内の薬液が戻り配
管70からタンク50に戻される。ここでは、ポンプ6
1によりタンク50からスプレーパイプ10に供給され
る薬液の圧力が所定の値となるように、バルブ71が所
定の開度に設定されている。したがって、スプレーパイ
プ10に供給された薬液は、ノズル10aから基板Wに
噴射されるとともに、一部が戻り配管70を通ってタン
ク50に戻される。
【0023】<エッチング処理ユニットにおける薬液フ
ロー>エッチング処理ユニットにおける基板Wのエッチ
ング処理中には、タンク50に溜められた薬液が、供給
配管60に介装されるポンプ61によって供給配管60
からスプレーパイプ10へと送られ、ノズル10aから
基板Wに噴射される。この薬液は、回収配管80からタ
ンク50に戻される。このようにタンク50とスプレー
パイプ10との間を循環する薬液は、フィルター62に
よって濾過される。また、上記のように、戻り配管70
に介装されるバルブ71が所定の開度だけ開けられてい
るため、所定量の薬液がスプレーパイプ10から戻り配
管70を通ってタンク50へと戻る。
【0024】<本装置のエッチング処理ユニットの特徴
> (1)ここでは、何らかの原因で薬液を吐出するノズル
10aの小孔を詰まらせるようなゴミがフィルター62
以降の供給配管60又はスプレーパイプ10の内部に混
入した場合にも、所定量の薬液が常時スプレーパイプ1
0から戻り配管70を通ってタンク50へと戻っている
ことから、薬液とともに殆どのゴミがタンク50に戻
る。そして、このゴミは、ポンプ61により再びスプレ
ーパイプ10へと送られる途中に、フィルター62によ
って除去される。このように、本装置のエッチング処理
ユニットにおいては、薬液中に混入したゴミがスプレー
パイプ10のノズル10aを詰まらせる現象が抑えられ
ている。 (2)ここでは、薬液にゴミが混入した場合に、その薬
液を廃棄するのではなく、循環させてフィルター62に
よって取り除く方法を採用している。したがって、ゴミ
の除去のためにタンク50に薬液を大量に補充する必要
はなく、薬液の使用量も抑えられてランニングコストが
安くなっている。 (3)ここでは、薬液の配管系統においてスプレーパイ
プ10の直前に位置する供給配管60にフィルター62
が配備されているため、スプレーパイプ10から噴射さ
れる直前に薬液が濾過される。すなわち、フィルター6
2からスプレーパイプ10までの経路が短く、スプレー
パイプ10に供給される薬液にゴミが混入する確率が低
くなっている。 (4)ここでは、スプレーパイプ10に供給された薬液
のうちの一部が、基板Wに供給されずに戻り配管70か
らタンク50に戻されることになる。したがって、薬液
中にゴミが混入した場合にも、そのゴミの大半は、スプ
レーパイプ10のノズル10aを詰まらせるのではな
く、タンク50へと戻されてその後フィルター62によ
って濾過される。 (5)ここでは、バルブ71を薬液の圧力調整のための
手段として使用している。エッチング用の薬液の配管系
統においては、スプレーパイプ10のノズル10aから
基板Wに噴射させる薬液の量や流速を所定値とするため
に配管内の薬液の圧力を調整する必要があるが、この調
整をバルブ71の開度調整によって行っている。ここで
は、スプレーパイプ10のノズル10aよりも下流側に
あるバルブ71によって圧力調整を行っているため、操
作ミス等によって誤ってバルブ71が閉められたときに
も所定量の薬液がノズル10aから噴射され、供給配管
60内の圧力が過剰に高まって供給配管が損傷したり、
ポンプ61に過負荷がかかってポンプ61が損傷したり
することが回避される。
【0025】[第2実施形態]第1実施形態では、図1
に示すように、戻り配管70によって薬液をスプレーパ
イプ10からタンク50へと直接戻しているが、図2に
示すように、薬液をスプレーパイプ10からチャンバー
1の回収部及び回収配管80を経由させてタンク50へ
と戻すこともできる。
【0026】本実施形態の戻り配管170は、スプレー
パイプ10に接続されており、スプレーパイプ10内に
ある薬液をノズル10aの小孔を通さずにチャンバー1
内に流すことのできる配管である。戻り配管170に
は、図2に示すように、バルブ171が設けられてお
り、このバルブ171が開けられると、スプレーパイプ
10内の薬液が戻り配管170からチャンバー1の回収
部及び回収配管80を経由してタンク50に戻される。
ここでは、ポンプ61によりタンク50からスプレーパ
イプ10に供給される薬液の圧力が所定の値となるよう
に、バルブ171が所定の開度に設定されている。した
がって、スプレーパイプ10に供給された薬液は、ノズ
ル10aから基板Wに噴射されるとともに、一部が戻り
配管170から回収配管80を通ってタンク50に戻さ
れる。
【0027】ここでは、スプレーパイプ10からノズル
10aの小孔を通って吐出されタンク50の戻される薬
液も、スプレーパイプ10から戻り配管170を通って
タンク50に戻される薬液も、ともにチャンバー1の回
収部及び回収配管80を通ってタンク50に戻る。した
がって、タンク50への配管構成がシンプルであり、製
造コストが安くなり施工やメンテナンスもやり易くな
る。
【0028】[第3実施形態]第1実施形態では、バル
ブ71を常時所定の開度に保持しているが、以下に記載
するように基板処理中とメンテナンス後とでバルブ71
の状態を変えることもできる。本実施形態においては、
バルブ71は、手動あるいは遠隔操作によって、全閉状
態と全開状態とが切り替えられる。すなわち、バルブ7
1は、配管内の薬液の圧力を調整する役割を果たさな
い。このため、図3に示すように、本実施形態では、供
給配管60のポンプ61とフィルター62との間に配管
内の薬液の圧力を調整するための圧力調整バルブ63が
設けられている。
【0029】<エッチング処理ユニットにおける薬液フ
ロー> A:基板処理時における薬液フロー エッチング処理ユニットにおける基板Wのエッチング処
理中には、バルブ71が全閉状態とされる。タンク50
に溜められた薬液は、ポンプ61によって供給配管60
からスプレーパイプ10へと送られ、全てノズル10a
から基板Wに噴射される。この薬液は、回収配管80か
らタンク50に戻される。このようにタンク50とスプ
レーパイプ10との間を循環する薬液は、フィルター6
2によって濾過される。 B:メンテナンス後における薬液フロー メンテナンスの後、具体的には、フィルター62の交
換、スプレーパイプ10の取り付け又は交換、ノズル1
0aの交換、チャンバー1内の清掃等の後には、供給配
管60やスプレーパイプ10の内部にゴミが混入してい
る恐れがある。このゴミを取り除いてノズル10aをゴ
ミで詰まらせないようにするために、ここでは以下のよ
うな操作を行っている。
【0030】メンテナンス後には、バルブ71を全開状
態として、ポンプ61を作動させる。すると、タンク5
0に溜められた薬液が、供給配管60からスプレーパイ
プ10へと送られる。このスプレーパイプ10に送られ
た薬液の殆どは、バルブ71が全開であるため、ノズル
10aには向かわずに戻り配管70からタンク50へと
流れる。タンク50へと戻った薬液は、再びポンプ61
によって供給配管60からスプレーパイプ10へと送ら
れる。このようにして、しばらく薬液を循環させると、
メンテナンスによって発生したゴミが循環の途中にフィ
ルター62によって取り除かれる。
【0031】<本実施形態の装置のエッチング処理ユニ
ットの特徴> (1)ここでは、基板処理中にはバルブ71が閉められ
ているため、ポンプ61により送液された薬液は全てノ
ズル10aから基板Wに噴射される。したがって、ポン
プ61は、基板Wに吹き付ける必要がある薬液の量だけ
の送液能力があればよく、それ以上の送液能力を持った
高価なものを採用する必要はない。 (2)ここでは、メンテナンス後に、バルブ71を全開
にして集中的にゴミを取り除く作業を行っている。これ
により、短時間にゴミが取り除かれるとともに、基板処
理を行うときにはフィルター62以降の供給配管60や
スプレーパイプ10の内部に殆どゴミが存在しない状態
となる。
【0032】[他の実施形態]上記各実施形態では本発
明をエッチング処理を行うエッチング装置に適用してい
るが、本発明は、ノズルから基板に洗浄液をスプレーす
る洗浄処理装置、ノズルから霧状の液を基板表面に吐出
する現像装置等のように処理液を基板に吹き付けること
によって処理を行う種々の基板処理装置に対して適用す
ることができる。
【0033】また、第1実施形態においても、第3実施
形態の場合と同様に、メンテナンス後にバルブ71を全
開にして薬液を循環させ、ゴミの取り除きを行わせるこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】本発明では、濾過手段と吐出手段との間
にゴミが発生した場合にも、バルブを開けることで処理
液とともにゴミを一旦タンクに戻して濾過手段によって
ゴミを濾過させることができるため、吐出手段の詰まり
を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の基板処理装置の薬液配
管系統図。
【図2】本発明の第2実施形態の基板処理装置の薬液配
管系統図。
【図3】本発明の第3実施形態の基板処理装置の薬液配
管系統図。
【図4】従来の基板処理装置の薬液配管系統図。
【図5】ノズル周辺の断面図。
【符号の説明】
1 チャンバー 10 スプレーパイプ(吐出手段) 10a ノズル(吐出手段) 50 タンク 60 供給配管 61 ポンプ(送液手段) 62 フィルター(濾過手段) 70 戻り配管 71 バルブ 80 回収配管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を収容するチャンバーと、 前記チャンバー内に収容された基板に処理液を吐出する
    吐出手段と、 基板に吐出する処理液を貯留するタンクと、 前記タンクと前記吐出手段とを結ぶ供給配管と、 前記タンク内の処理液を前記供給配管を通して前記吐出
    手段へと送る送液手段と、 前記吐出手段に接続され、処理液を前記吐出手段から前
    記タンクに戻すことのできる戻り配管と、 前記戻り配管に介装されるバルブと、 処理液を濾過する濾過手段と、を備えた基板処理装置。
  2. 【請求項2】前記濾過手段は前記供給配管に介装され
    る、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】前記バルブは、前記タンクから前記送液手
    段によって前記吐出手段へと送られる処理液の量よりも
    少ない所定の量だけ処理液が前記戻り配管を通って前記
    タンクに戻るように開度が調整される、請求項1又は2
    に記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】基板の処理中には前記バルブが閉められ
    る、請求項1又は2に記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】前記チャンバーは、基板に吐出された処理
    液を回収する回収部を有しており、 前記回収部に回収された処理液を前記タンクに戻す回収
    配管をさらに備え、 前記戻り配管は、処理液を前記吐出手段から前記回収部
    に流す、請求項1から4のいずれかに記載の基板処理装
    置。
JP10229200A 1998-08-14 1998-08-14 基板処理装置 Abandoned JP2000058502A (ja)

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