JP4990923B2 - デジタル多段伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル多段伝送システムに関し、特に映像信号等のTS信号を多地点を経由して伝送するデジタル多段伝送システムに係り、中継地点別に受信機の伝送路特性となる受信支援情報をTS信号に重畳して伝送するデジタル多段伝送システムに関する。
デジタル伝送システムは、放送番組素材の映像信号や音声信号をMPEG−TS(Moving Pictures Experts Group - Transport Stream)で符号化し、符号化した信号をFPU(Field Pick-up Unit)などの無線伝送装置を用いて無線伝送するシステムである。
デジタル伝送システムでは、番組素材を伝送する際、単に送信機から受信機に伝送するだけでなく、複数の中継地点を経由して伝送されることがあり、そのような場合、符号化されたデータを送信機からある中継地点の受信機に送信し、その後また、その中継地点の送信機により他の中継地点の受信機に送信を行って伝送している。このような伝送動作を複数回行って、基地局となるFPU基地局に伝送している。
また、FPUによる伝送はマイクロ波中継であり、電波の伝送に障害を与えることがない、見通しがきく場所に中継地点を設定しないと送受できないことから、見通しがきく場所に中継局を設置しており、中継局が複数段必要になる場合が多い。このような多段の伝送方法はSTL(Studio to Transmitter Link)やTTL(Transmitter to Transmitter Link)でも利用されている。
従来、デジタルFPUの受信機では、現在の受信状況を受信支援情報として表示している。受信支援情報としては、コンスタレーション/スペクトラム、遅延プロファイル、CH、BL値、MER、BER、MARGIN、変調方式、符号化率がある。これらの情報を用いて、送受信点の配置決定やアンテナ方向調整及び運用中監視が行われる。
図10を参照し従来の多段伝送システムについて説明すると、移動中継局が撮像現場からの映像信号をマイクロ波帯の電波W1〜Wnを用いて、送信側の送信部Tx1から複数の中継局(受信部Rx1〜Rxnと多重部MUX1,MUX2…〜SEL、送信部Tx2〜Txn)を経て、放送局へと無線伝送される。中継局の初段では、TS信号のID値(中継局を特定する情報)とし00を付与しNULLデータをID00に置き換え、受信復号信号を次段の送信機にTS信号とし受け渡す。第2段目以降の中継局においても受信復号信号を次段の送信機にTS信号として受け渡す際、受信状況情報用ID検知器とID制御部がIDを調べ、IDが00であれば、2段目の受信復号信号にID=01を付与し、NULLデータをID01に置き換える。3段目の中継局では、受信復号信号に00のIDがあり、かつ、01のIDがある場合、ID=02を使用してNULLデータをID02に置き換えて、3段目の受信復号信号を次段の送信機にTS信号とし受け渡しており、NULLデータをその中継地点のID値に置き換えて受信状況情報を映像信号に重畳して送るシステムである(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来例としては、DVB(Digital Video Broadcast )規格で伝送する多段伝送システムがあり、この多段伝送システムでは送信側処理部のDVB符号化処理部でTSパケット構造(パケット構造がヘッダー情報4バイト、ペイロード情報184バイト、ダミー情報16バイトの204バイトからなる)のダミー情報領域に受信補助情報を重畳して送信する伝送システムや受信補助情報をTS信号のNULL情報領域のヌルパケットと書き換える伝送システムがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−251705号公報 特開2006−157337号公報
多段伝送システムでは、各中継地点の識別情報だけを加えるのであれば、TS信号(以降、TSパケットと称する)中のヘッダ領域のPID(Packet Identification )値を変えることにより対応可能であるが、PIDは多重化処理する際に変更される場合があり、また、多段伝送システムのように数段回で信号処理される場合には制約を受けるためTSパケットのPID領域のデータを書き変える手法を採用することができない。仮に採用した場合、各中継局の受信状態や障害に迅速に対応可能な多段伝送システムシステムを構築することは困難である。
特許文献1の多段伝送システムは、中継点の受信状態をスタジオ等に伝送して中継点の受信状態を表示しているが、上記と同様な技術であり、情報量の多少から発生するデータ伝送の破錠を防止するNULLデータを利用し、このNULLデータをID値に置き換えているに過ぎず、従って、NULLデータを受信状態の制御が可能な別のパケット信号に置き換えるという技術ではなく、多段伝送システムの場合には各中継局の受信状態や障害を正確に把握して制御することができない欠点があった。
また、特許文献2の多段伝送システムでは、図11に示したが、最初のTSパケットのヘッダー情報7とペイロード領域7とパリティ情報7とからなり、ペイロード領域7には、映像信号、音声信号の情報が伝送されるが、次のTSパケットでは、NULL情報8とダミー情報7とに、例えば、“1111・・・”のビット列が書き込まれて伝送される。この従来例ではPID領域のデータを変えることなく、そのままのパケットを使用するとこのビット列がヌルパケットと判断されてシステムによっては破棄されるおそれがあり、好ましいものではない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、多段中継を行うデジタル多段伝送システムにおいて、受信支援情報から各中継地点の受信状況が把握し得るとともに、各中継地点の受信状態の制御が可能なデジタル多段伝送システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を達成したものであり、請求項1の発明は、映像信号または音声信号を符号化処理しTSパケット信号を作成して多段伝送を行うデジタル多段伝送システムにおいて、
該デジタル多段伝送システムが、前記映像信号または音声信号を符号化処理したTSパケット信号を無線伝送する初段送信部と、該初段送信部からのTSパケット信号を受信して信号処理し数段階の無線伝送による中継を行う中継受信送信部と、該中継受信送信部の最終受信部とからなり、
前記初段送信部は、前記映像信号または音声信号を符号化処理する符号化処理手段と、前記符号化処理手段の出力信号からTSパケット信号を作成するTSパ ケット信号作成手段と、ヌルパケットを作成するヌルパケット発生手段と、前記TSパケット信号作成手段の出力信号を前記ヌルパケットと多重化する多重化手段と、該多重化手段の出力信号を無線伝送する送信手段とを有し、
前記中継受信送信部は、前記初段送信部の送信手段からの送信信号を受信し、前記ヌルパケットを含むTSパケット信号を出力する受信機と、該受信機から受信に関するデータを得て受信支援情報を生成すると共に各中継地点の識別情報を含んだ情報を生成する受信支援情報生成手段と、該受信支援情報生成手段の出力から1TSパケットを作成する1TSパケット作成手段と、前記受信機の出力信号に含まれるTSパケットから第1番目となるヌルパケット出力を前記1TSパケット作成手段の出力と1パケット置換するヌルパケット置換手段と、前記ヌルパケット置換手段からの出力信号を無線送信する送信手段とを有し、
前記最終受信部は、前記中継送信部の送信手段より送信した信号を受信し、前記ヌルパケットを含むTSパケット信号を出力する受信機と、該受信機の出力信号 を前記映像信号または音声信号のTSパケット信号と前記受信支援情報のTSパケット信号に分離する分離手段と、該分離手段から得られるTSパケット信号に より映像信号または音声信号を復号化する復号化手段と、前記分離手段から得られる前記受信支援情報のTSパケット信号から前記各中継地点の受信支援情報を 復元する復元手段と、前記受信機から最終段における識別情報を含んだ受信支援情報を生成する最終段受信支援情報生成手段と、該最終段受信支援情報生成手段 の出力信号と前記復元手段の出力信号とを多重化する受信支援情報多重化手段と、該受信支援情報多重化手段の出力信号から前記各中継地点の受信機および前記 最終段受信機の各架台を制御する制御手段と、前記受信支援情報多重化手段の出力信号を前記受信支援情報のグラフィック信号に変換する受信支援情報表示信号 作成手段と、前記受信支援情報表示信号作成手段の出力信号を表示するグラフィックモニタとを具えていることを特徴とするデジタル多段伝送システムである。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のデジタル多段伝送システムにおいて、前記受信支援情報生成手段は、前記復元化手段により得られた前記映像をグラフィック信号に変換し、前記受信支援情報信号のグラフィック信号と混合する手段を有することを特徴とするデジタル多段伝送システムである。
請求項1の発明によれば、各中継地点の受信支援情報が出力映像信号と同時に得られるので、各中継地点の受信状態をリアルタイムに監視することが可能であり、また、各中継地点の受信支援情報を一覧表示することにより、障害の発生が疑わしい中継地点を、各中継地点の情報を比較することによって、容易に把握することができ、障害時に迅速に対処することが可能になる。また、最終受信部の受信支援情報多重化手段の出力信号から各中継地点の受信機および最終段受信機の各架台を制御する制御手段が具えられており、中継地点が山間部などである場合、山間部まで出向いて調整することなく遠隔操作で受信状態を調整して最良の受信状態に設定することが可能である利点がある。
また、伝送速度を合わせるために使用されているヌルパケットを中継局(受信地点)の識別情報と受信支援情報に置換することにより、不要な情報を伝送することが減るため全伝送パケットに占める伝送情報量が多くなり、結果として伝送効率が向上する利点がある。さらに、受信支援情報に加えて受信地点の識別情報を含ませているので、識別情報だけのTSパケットが不要になるため伝送効率が向上する効果を奏する。
また、請求項2の発明によれば、受信映像信号をグラフィック信号に変換して、受信支援情報信号のグラフィック信号と混合することができるため、グラフィックモニタにおいて受信画像も把握することが可能となる利点がある。
本発明のデジタル多段伝送システムの一実施例を示すブロック図である。 本実施例の初段送信部のブロック図である。 本実施例の中継受信送信部のブロック図である。 本実施例の最終段受信部のブロック図である。 図3のTSパケット置換回路のブロック図である。 (イ)〜(ニ)は、本実施例における各送信部の出力ストリームの構成を示した図である。 (ホ),(ヘ),(ト)は、本実施例における受信支援情報多重化回路の入出力を示した図である。 本実施形態における1受信地点の受信支援情報をグラフィック表示した例を示す図である。 本実施形態における4受信地点の受信支援情報をグラフィック表示した例を示す図である。 従来のデジタル多段伝送システムの一例を示すブロック図である。 従来のデジタル多段伝送システムにおける伝送信号のフレーム構造を示す図である。
以下、本発明に係るデジタル多段伝送システムの実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本実施例では、本発明のデジタル多段伝送システムについて、送信から受信まで4段(送信と受信合わせて1段とする)伝送を例示し、入力信号には映像信号と音声信号とがあるが、映像信号として説明する。
図1は、本実施例のデジタル多段伝送システムのブロック図であり、100はテレビカメラ或いはビデオカメラ等からの映像信号が入力される映像入力端子、101は映像信号が入力されて符号化処理される初段送信部、102,103及び104は送信・受信機及び送信・受信用アンテナを有する中継受信送信部、105は受信機と受信用アンテナとを有する最終段受信部、106は最終段受信部105の受信機からの出力信号を送出する映像出力端子であり、映像入力端子100から入力された映像信号が初段送信部101からマイクロ波を搬送波とし変調されて中継受信送信部102,103及び104を経てデジタル伝送され、最終段受信部105の出力が映像出力端子106から送出される。また、中継送信部102,103及び104には送信・受信機及び送信・受信用アンテナが備えられ、これらの受信用のアンテナの方位角等及び受信機の調整値等が、最終段受信部105からの架台制御信号により制御されて最良の受信状態に設定されている。なお、同図(イ)〜(ニ)は各部の出力信号を示し、その詳細については後述する。
続いて、本実施例のデジタル多段伝送システムにおける各構成部分について説明する。先ず、初段送信部101について図2を参照し説明すると、100は映像入力端子で図1と同じである。200は映像信号を符号化処理するMPEG−TS作成回路(符号化処理手段)、201は無効データを送出するヌルパケット発生回路(ヌルパケット発生手段)、202はMPEG−TS作成回路200からの符号化処理された映像信号とヌルパケット発生回路201からのヌルパケットとを多重化してパケット伝送するための多重化回路(多重化手段)、及び203は多重化処理した映像信号を無線送信する送信機(送信手段)である。なお、MPEG−TS作成回路200は、映像入力端子100から入力した映像信号に対してMPEG−2の規格に基づいて符号化処理を行って、映像信号を188バイトからなるTSパケットを作成する。
ヌルパケット発生回路201は、パケットの識別情報(PID:Packet Identification)が0x1FFFとなるヌルパケットを発生する。多重化回路202では、MPEG−TS作成回路200の出力とヌルパケット発生回路201の出力とを多重化し伝送符号化処理する。通常、MPEG−TSのビットレートに対してマイクロ波にしたときの伝送速度が大きいために、MPEG−TSパケットだけでは不足するためにヌルパケットを付加して伝送速度を合わせる。多重化回路202ではこの不足分をヌルパケットを付加し一定のパケット長とする伝送符号化処理を行っている。送信機203では多重化回路202からの出力パケットをマイクロ波に変調して出力する。
中継受信送信部102,103及び104について図3を参照し説明する。図3は中継受信送信部102のブロック図であり、300は受信用アンテナを有する受信機、301は受信用アンテナと受信機300を搭載し、受信用アンテナの方位角・仰角等を調整可能な架台、302は中継地点受信支援情報生成回路、303はTSパケット置換回路及び304は送信用アンテナを有する送信機である。受信機300は初段送信部101或いは前段の中継受信送信部102,103の送信機203から送られてくるマイクロ波を受けてTSパケットに復調し、TSパケット信号による出力信号aをTSパケット置換回路303に出力する。また、中継地点受信支援情報生成回路302は、TSパケット置換回路303に受信支援情報である出力データbを出力する。架台301は受信用アンテナを有する受信機300が搭載され、最終段受信部105からの架台制御により受信用アンテナの方位角・仰角等及び受信機300の調整値が制御されている。中継地点受信支援情報生成回路302は中継地点固有の識別情報と受信機300から得たデータを基に受信支援情報の基になるデータbを生成し、TSパケット置換回路303に出力する。TSパケット置換回路303では、初段送信部101で付加されたヌルパケットの一部を、識別情報と受信支援情報を含んだTSパケット(PIDが0x1FFFでないパケット)に置き換える。送信機304は再びTSパケットをマイクロ波に変調して次段へと送信する。
次に、TSパケット置換回路303について図5を参照し説明する。TSパケット置換回路303は、ヌルパケット検出回路500、1TS遅延回路501、TSパケット作成回路502及び切換器503からなる。ヌルパケット検出回路500は受信機300の出力aがヌルパケットか否か検出する。その検出方法はPIDが0x1FFFかどうかで検出して判定する。ヌルパケットのときは切換器503に対しTSパケット作成回路502側に切り換えるように制御する。1TS遅延回路501は出力aを1TSパケット分(1TS時間)遅延させる。PIDはTSパケットの先頭ではなく、先頭から11ビット目から始まるためPIDを検出する際の遅れを解消する1TS遅延回路501が設けられている。TSパケット作成回路502は中継地点受信支援情報生成回路302の出力bからTSパケットを作成する。TSパケットは全部で188バイトであるが、ヘッダ4バイトを除いた184バイトで作成するようにする。即ち、TSパケット作成回路502では1TSパケットで作成する。TSパケットに使用するPIDは予め設定したIDを使用する。切換器503は、出力aがヌルパケットであるか否かを検出するヌルパケット検出回路500からの切換信号に基づいて切り換え制御が行われ、切換信号が到来すると、ヘッダ領域の先頭の同期バイトを持ってTSパケット作成回路502側へ切り換える。切換器503は、出力cとして1TSパケットのみ切り換えた後、元に戻しヌルパケットを送出する。
続いて、最終段受信部105について図4を参照し説明する。同図において、400は受信機、401は受信用アンテナ及び受信機400を搭載する架台、402はTS分離回路、403はMPEG復号回路、404は他地点受信支援情報復元回路、405は最終段受信支援情報生成回路、406は受信支援情報多重化回路、407は架台監視用PC(PC:Personal Computer)、408は表示選択器、409は受信支援情報表示信号作成回路、410はグラフィックモニタ、及び106は映像出力端子である。なお、架台401は架台制御信号により受信機400の受信用アンテナの方位角・仰角等を調整できる架台である。
次に、最終段受信部105の動作について説明する。受信機400はマイクロ波をアンテナを介して受信し復調を行い、TSパケットをTS分離回路402に出力する。また、受信機400は最終段受信支援情報生成回路405に対してMER(変調誤差比)やMARGIN(余裕度)などの受信支援情報の基となるデータを出力する。架台401は架台監視用PC407の架台制御信号により動作する架台である。TS分離回路402はTSパケットのPIDによりTS映像パケット(映像情報のみのTSパケット)と受信支援情報を含んだTSパケットに分離し、TS映像パケットをMPEG復号回路403に出力し、受信支援情報を含んだTSパケットを他地点受信支援情報復元回路404に出力する。
MPEG復号回路403は、TS映像パケットから映像信号を復号し、その復号信号(映像信号)を出力端子106と受信支援情報表示信号作成回路409とに出力する。他地点受信支援情報復元回路404は受信支援情報を含んだTSパケットから受信支援情報を分離し、各地点における受信支援情報を復元して受信支援情報多重化回路406に出力する。また、最終段受信支援情報生成回路405は、図3の識別情報及び中継地点受信支援情報生成回路302と同様の回路で、識別情報を含む最終段の情報を受信支援情報多重化回路406に出力する。受信支援情報多重化回路406は他地点受信支援情報(ホ)と最終段受信支援情報(ヘ)とを多重化して一つの情報とした出力(ト)を、架台監視用PC407と受信支援情報表示信号作成回路409とに出力する。
また、表示選択器408は、グラフィックモニタ410の表示画面を切り換えるための選択信号を受信支援情報表示信号作成回路409に出力し、その出力をグ ラフィックモニタ410が表示する。受信支援情報表示信号作成回路409は受信支援情報をグラフィック信号として作成する回路であり、表示選択器408の 表示モードにより受信支援情報のグラフィック信号を作成する。表示選択器408により選択可能な表示モードには、各中継地点(中継受信送信部 102,103及び104)の受信支援情報をグラフィック信号としたもの、即ち各中継地点の受信支援情報表示信号をフル画面で個別に表示するモードと(例 えば、図9(イ)〜(ニ))、各中継地点の受信支援情報を一つの画面で分離表示するモードと(例えば、図8)、 各中継地点の受信支援情報と本線映像とを混合したグラフィック信号を表示するモードとが有り、表示選択器408はその用途に応じてこれらの表示モードを選択することができる。また、受信支援情報表示信号作成回路409は、表示モードにより本線映像信号と混合したグラフィック信号を作成することも可能であり、その際は、本線映像をグラフィック信号(例えば、VGA(Video Graphics Array))に変換する。
なお、分割表示画面はフル画面で受信支援情報グラフィク信号を作成し、この受信支援情報グラフィク信号を縮小し、縮小した画面を組み合わせて分割表示画面を作成して表示してもよい。または、各地点で一画面を4分割した大きさの受信支援グラフィク信号を作成し、この受信支援情報グラフィク信号を組み合わせて一画面とした分割表示画面を作成し、各地点の受信支援情報グラフィク信号をフル画面で表示する場合には拡大して表示する構成としてもよい。
また、架台監視用PC407は、表示選択器408、受信支援情報表示信号作成回路409、及びグラフィックモニタ410等とは異なった場所に設置して使用するものであり、パソコンのためにグラフィックモニタ410と同等なマルチ表示も可能である。また、架台監視用PC407は、各中継地点や最終段の受信機の架台301,401に対して制御を行う。これは伝送回路とは別の回線、例えば電話回線により架台制御を行う。具体的にはMARGIN(伝送余裕度)が極端に悪い場合、架台監視用PC407は、架台301,401に搭載された受信機300,400の受信用アンテナの方向調整(方位角又は仰角等に関わる水平制御または垂直制御)を、架台301,401を駆動することによって、所定のMARGINが得られるように架台制御し、最良の受信状態を確保している。
次に、本実施例の各送信部の出力ストリームについて、図6(イ)〜(ニ)を参照し説明する。同図は図1の各送信部の出力(イ)〜(ニ)に対応する出力ストリームの構成を示したものであり、同図(イ)は初段送信部101の出力、同図(ロ)は中継送信部102の出力、同図(ハ)は中継送信部103の出力、及び同図(ニ)は中継送信部104の出力である。(イ)の出力ストリームは初段送信部101の出力ストリームであり、映像パケットに続いて1TSパケットのヌルパケットが連続するストリームであり、映像パケット、ヌルパケット、…となる。(ロ)の出力ストリームは、中継送信部102の出力であり、(イ)の出力ストリームの映像パケットの次のヌルパケットを、中継送信部102の識別番号と受信支援情報とに置き換えることにより、映像パケット、中継送信部102の識別番号と受信支援情報、ヌルパケット、…となる。(ハ)の出力ストリームは、中継送信部103の出力であり、(ロ)の出力ストリームの最初のヌルパケットを中継受信送信部103の識別番号と受信支援情報とに置き換えることにより、映像パケット、中継送信部102の識別番号と受信支援情報、中継受信送信部103の識別番号と受信支援情報、ヌルパケット、…となる。同様な動作を繰り返し、中継受信送信部104の出力ストリーム(ニ)は、映像パケット、中継受信送信部103の識別番号と受信支援情報、中継受信送信部103の識別番号と受信支援情報、中継受信送信部104の識別番号と受信支援情報、ヌルパケット、…となる。最終段受信部105の受信支援情報は最終段受信支援情報生成回路405で作成し、中継送信部104の出力ストリーム(ニ)の識別情報+受信支援情報の後ろに多重化された情報を付加して架台監視PC407と受信支援情報表示信号作成回路409に供給する。
次に、受信支援情報多重化回路406の多重化について図7(ホ)〜(ト)を参照し説明する。図7(ホ)〜(ト)は、図4に示す受信支援情報多重化回路406の入力信号(ホ)、(ヘ)及び出力信号(ト)に対応する。図7の(ホ)は、他地点受信支援情報復元回路404の出力信号図であり、図7の(へ)は、最終段受信支援情報生成回路405の出力信号図であり、図7の(ト)は受信支援情報多重化回路406の出力信号図である。受信支援情報多重化回路406は、(ト)の出力信号図に示すように、中継送信部102、103、104及び最終段の順序で、識別情報と受信支援情報を多重化する。受信支援情報多重化回路406は出力信号(ト)を出力し、この出力信号(ト)を受信支援情報表示信号作成回路409に入力する。架台監視用PC407に対しても(ト)と同じ内容の信号を出力するが、LAN(Local Area Network)で接続するときはその信号フォーマットに従う。
受信支援情報表示信号作成回路409は、復元された映像信号と出力信号(ト)とに基づいて作成した受信支援情報グラフィック信号による表示図を図8に示した。表示内容について、同図を参照し説明すると、CH名の「C11」、変調方式の「OFDM FULL」及び「32QAM」、符号化率の「3/4」、入力信号のビットレートの「44.736Mbps」、インターリーブの遅延時間の「756ms」、変調誤差比の「MER」、余裕度の「MARGIN」及び図下段真ん中は「遅延プロファイル」であり、受信支援情報とは各中継地点の識別子に基づくこれらの情報である。この図は受信地点毎に、識別情報と受信支援情報を作成し、表示選択器408の選択モードに従ってグラフィックモニタ410に表示する。
また、図9は、4中継地点(受信地点)の受信支援情報グラフィック信号を一つの画面で表示した場合の表示例である。一般的に通常はこの図9のように各中継地点の受信支援映像を縮小した表示をグラフィックモニタの一画面に表示し、何か異常があった場合には異常と思われる中継地点の画面を、図8のような個々の画面に切り換えて使用する。
なお、図9では4つの受信地点の場合についての表示例であるが、受信地点が5つ以上の場合には、4つの受信地点毎に1つの画面を作成し、マルチ画面で切り換えるように構成することも可能である。ただし、5つ以上の場合には表示選択器408の表示モードも分割表示を2種類以上にする。また、インターリーブ遅延時間は送信電波の変調方式がOFDMのとき有効となるが、OFDM以外では何も表示しない。また、ヌルパケットと置換する構成としたが、DVB−ASI規格で作成し、受信支援情報をダミー情報として付加した構成としてもよい。
本発明の活用例としては、マイクロ波帯を使用したデジタル伝送システムに利用され、一対向通信ではなく、多段に亘って伝送する場合に好適である。特に、山間部などを経由して伝送するデジタル多段伝送システムとして利用され、各中継地点での受信状態を遠隔操作で調整可能であり、多段伝送に有効である。
100 映像入力端子
101 初段送信部
102,103,104 中継受信送信部
105 最終段受信部
106 映像出力端子
200 MPEG−TS作成回路(符号化処理手段)
201 ヌルパケット発生回路(ヌルパケット発生手段)
202 多重化回路(多重化手段)
203 送信機(送信手段)
300 受信機
301 架台
302 中継地点受信支援情報生成回路(受信支援情報生成手段)
303 TSパケット置換回路(TSパケット置換手段)
304 送信機(送信手段)
400 受信機
401 架台
402 TS分離回路(分離手段)
403 MPEG復号回路(復号化手段)
404 他地点受信支援情報復元回路(復元手段)
405 最終段受信支援情報生成回路(最終段受信支援情報生成手段)
406 受信支援情報多重化回路(受信支援情報多重化手段)
407 架台監視用PC(制御手段)
408 表示選択器(表示選択手段)
409 受信支援情報表示信号作成回路(受信支援情報表示信号作成手段)
410 グラフィックモニタ
500 ヌルパケット検出回路(検出手段)
501 1TS遅延回路(遅延手段)
502 TSパケット作成回路(TSパケット作成手段)
503 切換器(切換手段)

Claims (2)

  1. 映像信号または音声信号を符号化処理しTSパケット信号を作成して多段伝送を行うデジタル多段伝送システムにおいて、
    該デジタル多段伝送システムが、前記映像信号または音声信号を符号化処理したTSパケット信号を無線伝送する初段送信部と、該初段送信部からのTSパケット信号を受信して信号処理し数段階の無線伝送による中継を行う中継受信送信部と、該中継受信送信部の最終受信部とからなり、
    前記初段送信部は、前記映像信号または音声信号を符号化処理する符号化処理手段と、前記符号化処理手段の出力信号からTSパケット信号を作成するTSパ ケット信号作成手段と、ヌルパケットを作成するヌルパケット発生手段と、前記TSパケット信号作成手段の出力信号を前記ヌルパケットと多重化する多重化手段と、該多重化手段の出力信号を無線伝送する送信手段とを有し、
    前記中継受信送信部は、前記初段送信部の送信手段からの送信信号を受信し、前記ヌルパケットを含むTSパケット信号を出力する受信機と、該受信機から受信に関するデータを得て受信支援情報を生成すると共に各中継地点の識別情報を含んだ情報を生成する受信支援情報生成手段と、該受信支援情報生成手段の出力から1TSパケットを作成する1TSパケット作成手段と、前記受信機の出力信号に含まれるTSパケットから第1番目となるヌルパケット出力を前記1TSパケット作成手段の出力と1パケット置換するヌルパケット置換手段と、前記ヌルパケット置換手段からの出力信号を無線送信する送信手段とを有し、
    前記最終受信部は、前記中継送信部の送信手段より送信した信号を受信し、前記ヌルパケットを含むTSパケット信号を出力する受信機と、該受信機の出力信号 を前記映像信号または音声信号のTSパケット信号と前記受信支援情報のTSパケット信号に分離する分離手段と、該分離手段から得られるTSパケット信号に より映像信号または音声信号を復号化する復号化手段と、前記分離手段から得られる前記受信支援情報のTSパケット信号から前記各中継地点の受信支援情報を 復元する復元手段と、前記受信機から最終段における識別情報を含んだ受信支援情報を生成する最終段受信支援情報生成手段と、該最終段受信支援情報生成手段 の出力信号と前記復元手段の出力信号とを多重化する受信支援情報多重化手段と、該受信支援情報多重化手段の出力信号から前記各中継地点の受信機および前記 最終段受信機の各架台を制御する制御手段と、前記受信支援情報多重化手段の出力信号を前記受信支援情報のグラフィック信号に変換する受信支援情報表示信号 作成手段と、前記受信支援情報表示信号作成手段の出力信号を表示するグラフィックモニタとを具えていることを特徴とするデジタル多段伝送システム。
  2. 請求項1に記載のデジタル多段伝送システムにおいて、前記受信支援情報生成手段は、前記復元化手段により得られた前記映像をグラフィック信号に変換し、前記受信支援情報信号のグラフィック信号と混合する手段を有することを特徴とするデジタル多段伝送システム。
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