JP4537926B2 - 無線中継システムおよび中継監視方法 - Google Patents
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番組放送信号を中継する手段の1つに、STL(Studio と Transmitt
er Link)、またはTTL(Transmitter to Transmitt
er Link)リンクと呼ばれるマイクロ波の無線中継リンクが用いられている。更に
近年では、地上波デジタル放送が始まり、不感試聴地域を無くすため、多段の無線中継リ
ンクを構成し、その途中にある中継送信所から中継伝送と同時にその周辺の視聴者へ放送
電波を送信する形態も生れている。
に、スタジオから中継される番組放送信号の伝送品質の試験情報を送信所へ向けてモニタ
用の地上回線で送信し、送信所での試験結果の情報を地上回線による“戻り回線”で放送
局側へ送り返して放送電波の品質や各中継送信所の動作状態を監視する等の方法が取られ
ている(例えば、特許文献1。)。
等にあり地上回線の設置が出来ない場合、特に中継送信所が多段にわたり設けられている
場合、その地上回線が設置できない中継送信所の監視情報はスキップされるので途中の中
継送信所での信号品質が確認できない問題が有った。
周波数チャネルのモニタ用無線リンクを設けても良いが、電波割当不足、または装置コス
トがかかる問題がある。
する方法は、中継送信所が山頂等にあり地上回線の設置が困難な場合では、その中継送信
所の監視情報が取得できない。特に中継送信所が多段にわたり設けられている場合、途中
の中継送信所毎の信号品質が確認できない問題が有った。
図1において中継監視システムは、スタジオ中継送信器1、スタジオ装置11、中継送
信装置2a〜2n(以下、必要の無い限り中継装置2と省略する。)、放送送信装置3a
〜3n(以下必要の無い限り、放送送信装置3と証略する。)監視センター4とを備えて
いる。
Service Digital Broadcasting)標準の地上波デジタル放
送のデジタル放送番組信号(以下、DS信号と称する。)をスタジオ中継送信器1が、マ
イクロ波(以下、中継波と称する。)で中継送信装置2aへ向けて送信し、中継送信装置
2aはさらに中継送信装置2b…と順にリレー中継する。
DS信号の放送電波が送信される。また、途中の、例えば、中継送信装置2bに放送送信
装置3bが設置され、放送送信器3bから放送電波が送信されることもある。
dio to Transmitter Link)と呼ばれ、また中継送信装置2の間
、もしくは送信所との間で中継送信する場合TTL(Transmitter to T
ransmitter)と呼ばれる。
れるDS信号のARIB−STD B31に規定される補助データ設定用のフィールド、
AC(Auxiliary Channel)フィールドにモニタ情報を書き込む。
放送番組信号のACフィールドに書き込みTS(Transport Stream)信
号と共にDS信号を次段の中継送信装置2へ送信する。
信号のACフィールドに当該中継送信装置のモニタ情報が追加して書き込まれて新たに生
成されたデジタル放送番組信号が入力される。そして、その新たなデジタル放送番組信号
を放送電波として送信するものである。
込まれたモニタ情報を読み出すか、または、その放送送信装置3が接続される中継送信装
置2との間で接続される地上回線を介してその中継送信装置2から受信するACフィール
ドのモニタ情報を読み出して、前記各中継送信装置の動作を監視する。
図2において、中継送信装置2は、それぞれが内部バス等で接続された受信部21、分
離部22、モニタ部23、多重部24、送信部25と、制御部20とを備えている。また
、図1におけるスタジオ中継送信器1は、中継送信装置2の構成から受信部21が無線受
信器ではなくスタジオから直接接続されていること、および分離部22が取り除かれた以
外、以下の説明の中継送信装置2と同様の構成と動作をする。
分離部22へ出力する。分離部22は、ベースバンドのDS信号を後述の図3で説明する
パケットフレームに分離する。
ィなどの信号品質等の監視情報を収集する。また、モニタ部23には、分離部22からA
Cフィールドに書かれていたモニタデータが入力され、更に自装置の監視情報との編集を
行って多重部24へ向けて新たなモニタデータとして出力する。
ilt In Test Eqipment:自己診断装置)により、中継送信装置2の
各部のテストポイントから、例えば、バイアス電圧や、信号レベルなどの動作状態を示す
監視情報(データ)が収集され、収集された情報(データ)は内部バス等を介してモニタ
部23へ入力される。
23からの監視データとが入力され、新たなDS信号に再多重して送信部25へ出力する
。
た中継伝送用の周波数の電波に変換してアンテナ251から送信するTTL(Trans
mitter to Transmitter)の送信器として動作する。
0は、スイッチ、ダイヤルやディスプレイ素子等により入力および表示手段となる入出力
部201を備え中継送信装置2毎のID情報やモニタ、制御情報を設定又は表示するもの
である。なお、入出力部201は、このほか図示されない通信インタフェースにより接続
されるパーソナルコンピュータ等の携帯情報端末を利用するものであっても良い。
手順は、予め制御部20が内蔵する図示されない記憶手段により記憶される。
設置される場合、又は、中継送信装置2bが小カバーエリアの放送電波の子送信所に設置
される場合には、放送送信装置3a(又は、3b)は、内部バス等を介して中継送信装置
2a(又は、3b)の多重部24に接続される。
したDS信号をOFDM変調された放送電波に変換してアンテナ31から送信する。
図3において、DS信号は、地上デジタルテレビジョン放送(ARIB―STD−B3
1)で規定され、ビデオ信号であるTS信号、伝送制御に係わる情報のTMCC(Tra
nsmission Multiplexing Configuration Con
trol)信号、サービス情報のSC(Service Channel)信号、パリテ
ィ等からなる。
SPカウンタ、とAC(補助データ:Auxiliary Channel)等のビット
フレームから構成される。
ニタ信号を伝送するために利用される補助データ用のパケットフレームであって放送事業
者によりデータが書込み、読出される。従来、番組放送信号を中継伝送する中継送信装置
2では、基本的にはDS信号をそのままパケットとして再生中継し、AC記載内容につい
ての信号処理は行っていなかった。
装置の動作と処理を説明する。
ケットの伝送上の処理情報がISDB標準に従ってTMCC信号に書き込まれている。し
かし、ここでは、理解を容易にするため、ISDB標準のAC利用方法の細部には触れず
に、最初に中継送信されるACには何も書き込まれず後段の中継送信装置2a〜2nで、
異常が発見され、書き込みが必要な場合のみ使用される場合を想定した単純なモデルにし
てACの利用方法の説明を行う。
れば、後述の様に入力されたDS信号のACへスタジオ中継送信装置1のモニタデータが
書き込まれた新たなDS信号が、所定のマイクロ波の中継電波に変調されてアンテナ25
1から中継送信装置2aへ向けて送信される。
受信する。中継送信装置2aは、スタジオ中継送信装置1からのDS信号を受信部21で
受信後、分離部22が、図3に示されるフィールドに分離し、分離した信号を内部バスに
出力する。
BITE(自己診断)情報を監視している。そして、例えば、パリティが正常であるもの
のBITE情報に、例えば、受信レベル異常があることを見つけたとする。そしてモニタ
部23は、受信レベル異常を示すモニタコード「0000」を内部バスに出力する。
、自装置のID情報である「00」をモニタコードの頭に付加した「000000」を出
力する。
組み合わせたDS信号に再多重して送信部25および放送送信装置3へ出力する。送信部
25は、所定の周波数と変調を行ったDS信号をアンテナ251を介して次段の中継送信
部2bへ送信する。
のパリティを調べる。そして、それが予め定めた信号品質を満たしていることを確認した
場合に受信したDS信号を放送しても良いと判断してその再多重されたDS信号を多重部
24から放送送信装置3aへ出力する。放送送信装置3aは、所定のDS信号に対する変
調等の処理を行った放送電波を生成し、生成した放送電波をアンテナ31を介して近在の
聴取者向け送信(放送)する。
モニタ部23ではACに記載されたモニタデータが判読されると共に自装置のBITE情
報が調べられる。BITE情報に異常がなければ、そのまま、ACのデータがバスに再出
力される。もし、例えば、放送送信装置3bの送信出力に異常があるとすれば、自装置の
識別符号「01」をその送信出力異常を示すコード「1111」の先頭に付加した「01
1111」のモニタコードを生成する。
111」のモニタコードが書き込まれたACのデータがバスに出力される。多重部24で
は、この更新されたACとそのほかのTS信号などを再多重して送信部25から送信され
るのは、中継送信装置2aと同様で、以下同様にして最終段の中継送信装置2nまで中継
送信が繰り返される。
るので、監視センター4は、放送送信装置3が送信する放送電波を受信する等の後述のい
ずれかの方法により中継送信装置2で書き込まれたACフィールドの内容を読み出せば、
各中継送信装置2でのモニタデータを取得することが可能になる。
御部20の記憶手段に記憶された処理手順によって決定される。即ち、制御部20は、受
信したDS信号のACに書き込まれたモニタデータ、および自装置のBITE情報を制御
部20の記憶手段に記憶された判断基準のデータと照合して、送信継続や送信中止など放
送送信装置3bの動作を制御する。
最終段の中継送信装置2nでも中継送信装置2a、又は中継送信装置2bと同様に受信
したDS信号は分離後、ACがモニタ部23により前段の中継送信装置2の動作、及び自
装置のBITE情報が調べられる。
、後段の中継送信装置2が無いので送信部25が無い。しかし、中継送信装置2nでは、
中継送信装置2b等と同様にACに記述された前段モニタ情報と自装置のBITE情報と
が繰り返し多重されたDS信号が生成され、そのDS信号から更に生成された放送電波が
放送送信装置3nから送信される。従って、この放送電波を受信出来る監視センター4で
は、受信したDS信号からACに記述されたモニタデータを読み出すことによりこの最終
段までの各中継送信装置2についてのモニタ情報を取得することが出来る。
センター4との間が地上回線で接続されてもよい。そして多重部24で前段のACデータ
の内容と自装置のBITE情報が多重されたモニタ信号として読み出され、そのモニタ信
号は回線インタフェース26と地上回線を介して監視センター4へ向けて送信される。
継送信装置2のモニタデータを取得出来る。
ンタフェース26とを共に備える様にして自装置までのモニタ情報を放送電波に代わって
地上回線によって監視センターへ送信するようにしても良い。
れない場合、ACフィールドTMCC信号の基本情報や階層情報を利用して複数のACを
利用して情報を送信することがISDB標準には規定されており、それに従ってモニタ情
報を送信すればよい事は言うまでもない。
ことが出来る。
中継システムの構成と動作および処理手順を説明したが、中継処理装置が2台のみの構成
で対向で動作する場合においても本発明が適用出来ることは言うまでもない。
11 スタジオ装置
2 中継送信装置
21 受信部
211 アンテナ
22 分離部
23 モニタ部
24 多重部
25 送信部
20 制御部
251 アンテナ
3 放送送信装置
31 アンテナ
4 監視センター
41 アンテナ
Claims (4)
- 監視センターで動作監視される中継送信装置が、放送局のスタジオ装置から放送電波を送信する放送送信装置に向けて出力されるデジタル放送番組信号を、無線電波に変換して前記スタジオ装置と前記放送送信装置との間で中継送受信する無線中継システムにおいて、
前記中継受信する無線電波をベースバンドのデジタル放送番組信号に復調して出力する復調手段と、
前記復調されたデジタル放送番組信号のAC(Auxiliary
Channel)フィールドに書かれているモニタデータに自装置の動作状態の監視情報を追加編集して前記監視センターへ通知する新たなモニタデータを含む新たなデジタル放送番組信号を生成し、自装置に前記放送送信装置が接続されている場合には、その放送送信装置へ前記新たなモニタデータを含む新たなデジタル放送番組信号を出力し、自装置に次の送信先へ中継送信する送信手段を備えている場合には、その送信手段へ前記新たなデジタル放送番組信号を出力するモニタ・多重手段と、
前記モニタ・多重手段から入力される前記新たなデジタル放送番組信号を無線電波に変換して次の中継送信先へ中継送信する送信手段とを
備える中継送信装置と、
前記中継送信装置に接続され、接続される中継送信装置から入力される前記新たなデジタル放送番組信号を前記放送電波にして送信する放送送信装置と、
前記放送送信装置が送信した放送電波を受信し、その放送電波のデジタル放送番組信号の前記ACに書かれているモニタデータを読み出して前記スタジオ装置と前記放送送信装置との間でデジタル放送番組信号を前記中継送受信する前記中継送信装置を監視する監視センターとを
具備することを特徴とする無線中継システム。 - 前記中継送信装置は、
前記復調された前記デジタル放送番組信号に前記書かれていたモニタデータと、自装置の前記監視情報とを予め記憶した判断基準と照合することにより自装置に接続された前記放送送信装置が送信継続するか、又は送信中止するかを制御する制御手段を更に備える
ことを特徴とする請求項1記載の無線中継システム。 - 監視センターと、中継送信装置と、放送送信装置とを備え、
前記監視センターで監視される前記中継送信装置が、放送局のスタジオ装置から放送電波を送信する前記放送送信装置に向けて出力されるデジタル放送番組信号を、無線電波に変換して前記スタジオ装置と前記放送送信装置との間で中継送受信する無線中継システムの中継監視方法において、
前記中継送信装置は、
前記中継受信する無線電波をベースバンドのデジタル放送番組信号に復調し、
前記復調されたデジタル放送番組信号のAC(Auxiliary
Channel)フィールドに書かれているモニタデータと自装置の状態の監視情報とを編集し、前記監視センターへ通知する新たなモニタデータを含む新たなデジタル放送番組信号を生成し、
次の中継送信先の中継送信装置へ無線電波に再変換して中継送信するか、又は、および自装置に前記放送送信装置が接続されている場合にはその放送送信装置へ新たなデジタル放送番組信号を出力し、
前記中継送信装置に接続される前記放送送信装置は、
前記入力される新たなデジタル放送番組信号を前記放送電波にして送信し、
前記監視センターは、前記放送送信装置が送信した放送電波を受信し、
受信した放送電波のデジタル放送番組信号の前記ACに書かれているモニタデータを読み出して、前記中継送受信する前記中継送信装置を監視することを
特徴とする無線中継システムの中継監視方法。 - 前記中継送信装置は、
前記復調された前記デジタル放送番組信号に前記書かれていたモニタデータと、自装置の前記監視情報とを予め記憶した判断基準と照合することにより自装置に接続された前記放送送信装置が送信継続するか、又は送信中止するかを制御する
ことを特徴とする請求項3記載の無線中継システムの中継監視方法。
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